JP3268459B2 - アセトフェノン類の製造法 - Google Patents

アセトフェノン類の製造法

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JP3268459B2
JP3268459B2 JP15774691A JP15774691A JP3268459B2 JP 3268459 B2 JP3268459 B2 JP 3268459B2 JP 15774691 A JP15774691 A JP 15774691A JP 15774691 A JP15774691 A JP 15774691A JP 3268459 B2 JP3268459 B2 JP 3268459B2
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日出男 高石
満浩 岸田
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(IV) (式中、R3は低級アルキル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、低級アルキルスルホニル基又は (式中、X1及びX2は後記の意味を示す。)を示し、X1
びX2は同一又は異なっても良いハロゲン原子を示す。)
で表される化合物をハロゲン化剤の存在下にハロゲン化
し、一般式(III) (式中、R2は低級アルキル基、低級アルコキシカルボニ
ル基、低級アルキルスルホニル基又は (式中、X1及びX2は後記の意味を示す。)を示し、X1
びX2は前記に同じくし、Zはハロゲン原子を示す。)で
表される化合物とし、該化合物(III) 又は該化合物(II
I) を脱保護基して得られる一般式(III') (式中、X1、X2及びZは前記に同じ。)で表される化合
物と一般式(II) CH2=CH-OR1 (II) (式中、R1は低級アルキル基を示す。)で表されるビニ
ルエ−テル類とを塩基及び触媒の存在下に反応を行い、
次いで鉱酸と反応させることを特徴とする一般式(I)
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等はアセトフ
ェノン類の新規製造法に関し、鋭意研究を重ねた結果、
本発明の製造法が文献未記載の新規製造法であることを
見出し、本発明を完成させたものである。したがって本
発明は医薬、農薬、各種化学品等の原料として有用なア
セトフェノン類の新規製造法を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】本発明のアセトフェノン
類の製造法を、例えば図式的に示すと以下にとおりであ
る。 製法1. (式中、R 、R1、R2、R3、X1、X2及びZは前記に同
じ。)
【0003】一般式(IV)で表される化合物を不活性溶媒
及びハロゲン化剤の存在下にハロゲン化反応させること
により一般式(III) で表される化合物とし、該化合物(I
II)又は該化合物(III) を脱保護基して得られる一般式
(III')を単離して、次いで該化合物(III) 又は該化合物
(III')と一般式(II)で表されるビニルアルコ−ル類とを
不活性溶媒の存在下又は不存在下及び塩基及び触媒の存
在下に反応を行い一般式(I'') で表される化合物とし、
該化合物(I'')を単離し又は単離せずして、鉱酸と反応
させることにより一般式(I) で表されるアセトフェノン
類を製造することができる。
【0004】 一般式(IV) → 一般式(III) 本反応で使用できる不活性溶媒としては、例えば硫酸等
の鉱酸や氷酢酸等の有機酸及びこれらの混合物を使用す
ることができる。ハロゲン化剤としては塩素、塩素酸カ
リウム、塩素−硫酸銀、臭素,臭素酸カリウム、臭素−
硫酸銀、沃素−硫酸銀、一塩化沃素等を使用することが
でき、その使用量は一般式(IV)で表される化合物に対し
て1〜1.5倍モルの範囲で使用することができる。本
反応は、例えば臭素化剤として臭素と同時に塩素を使用
することが好ましく、その使用量は等モル乃至過剰モル
の範囲である。反応温度は室温乃至使用する不活性溶媒
の沸点域の範囲から選択すれば良い。反応時間は反応試
剤の量及び反応温度等により一定しないが、数分乃至4
8時間の範囲である。反応終了後、常法により単離し、
必要に応じて精製し、目的物を製造することができる。
【0005】 一般式(III) → 一般式(III') 本反応は一般式(III) で表される化合物を不活性溶媒及
び塩基の存在下に保護基を脱保護することにより目的物
を製造することができる.本反応で使用できる不活性溶
媒としては、例えばメタノ−ル、エタノ−ル, プロパノ
−ル、ブタノ−ル等のアルコ−ル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メチルセロソル
ブ、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル等の鎖状エ−
テル類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エ−
テル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホル
ムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、
1、3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロト
ン性溶媒を例示することができ、これらの不活性溶媒は
単独で使用しても良く、混合して使用しても良い。塩基
としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の無
機塩基が使用でき、その使用量は一般式(III) で表され
る化合物に対して等モル乃至過剰モルの範囲から適宜選
択して使用すれば良い。反応温度は室温乃至使用する不
活性溶媒の沸点域から選択すれば良い。反応時間は反応
規模、反応温度等により一定ではないが、数分乃至48
時間の範囲である。反応終了後、常法により単離し、必
要に応じて精製することにより目的物を製造することが
できる。
【0006】本製法による一般式(III)又は(II
I′)で表される化合物の代表例を表1に例示する。
【表1】
【0007】 一般式(III) 又は(III') → 〔一般
式(I'') 〕 → 一般式(I) 一般式(III) 又は(III')で表される化合物と一般式(II)
で表されるビニルエ−テル類とを不活性溶媒、塩基及び
触媒の存在下に反応を行い、一般式(I'') で表される化
合物とし、該化合物(I'') を単離し、又は単離せずして
鉱酸と反応させることにより一般式(I)で表されるアセ
トフェノン類を製造することができる。本反応で使用で
きる不活性溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害し
ないものであれば良く,で使用できる不活性溶媒を使
用することができる。本反応で使用する触媒としてはパ
ラジウム化合物及びホスフィン化合物を組み合わせて使
用すれば良く、パラジウム化合物としては、例えば金属
パラジウム、パラジウムカ−ボン、パラジウムアルミ
ナ、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム
等のパラジウム化合物を例示することができる。ホスフ
ィン化合物としては、例えばトリイソプロピルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン等のトリアルキルホスフィン
類、トリフェニルホスフィン、トリパラフルオロフェニ
ルホスフィン、トリオルソメチルフェニルホスフィン等
のトリアリ−ルホスフィン類、1,1−ビス(ジメチル
ホスフィノ)メタン、1,1−ビス(ジエチルホスフィ
ノ)メタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタ
ン、1,2−ビス(ジエチルホスフィノ)エタン、1,
3−ビス(ジメチルホスフィノ)プロパン、1,3−ビ
ス(ジエチルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジ
メチルホスフィノ)ブタン、1,4−ビス(ジエチルホ
スフィノ)ブタン等のビス(ジアルキルホスフィノ)ア
ルカン類、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタ
ン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、
1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン等のビス
(ジアリ−ルホスフィノ)アルカン類を例示することが
できる。
【0008】本反応で使用する触媒の使用量は一般式(I
II) 又は(III')で表される化合物に対して0.001〜
等モルの範囲から適宜選択して使用すれば良く、触媒と
してパラジウム化合物と組み合わせて使用するホスフィ
ン化合物の使用量はパラジウム化合物に対して0.01
〜100倍モルの範囲から選択して使用すれば良く、好
ましくは0.01〜50倍モルの範囲である。本反応の
触媒はホスフィン化合物とパラジウム化合物を組み合わ
せて使用すれば良く、反応系に予め錯体の形に調製して
使用しても良く、それぞれを別々に反応系内に添加して
も良い。又、ホスフィン化合物と組み合わせて使用する
パラジウム化合物にかえて周期律表第VIII族のコバル
ト、白金、ロジウム、ルテニウム、イリジウム又はオス
ミウム等の金属担体又は金属塩をホスフィン化合物と組
み合わせて使用することもできる。
【0009】本反応で使用する塩基としては無機塩基又
は有機塩基を使用することができ、無機塩基としては、
例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酸化カルシウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、酸化物、水酸
化物等の無機塩基を例示することができる。有機塩基と
しては、例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、
ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルピロリドン等
の有機塩基の他に、酢酸ナトリウム等の有機酸塩も使用
することができる。本発明で使用する塩基の使用量は、
反応により生成するハロゲン化水素を中和するのに必要
な量を使用すれば良いが、過剰に使用することもでき
る。
【0010】本反応では一般式(II)で表されるビニルエ
−テル類は一般式(III) 又は(III')で表される化合物に
対して等モル乃至過剰モルの範囲で使用でき、反応は常
圧乃至加圧下に行われ、好ましくは1〜50気圧の範囲
内で行う。本反応に際して、反応容器内は窒素雰囲気下
で行うのが好ましい。反応温度は20〜300℃の範囲
から適宜選択して行えば良い。本反応で使用される反応
容器としては、例えば通常使用されるものであれば良
く、加圧反応の場合は加圧に耐えられるものを使用し、
例えばガラス製、金属製等の反応容器を例示することが
できる。反応時間は反応規模、反応温度等により一定で
はないが、数分乃至100時間の範囲である。反応終了
後、通常目的物を含む反応系から目的物を単離せずに次
の反応に供すれば良く、又一般式(I'') で表される化合
物を反応系から常法,例えば溶媒抽出法等により処理
し、必要に応じてカラムクロマトグラフィ−等で精製す
ることにより目的物を単離し、次の反応に供することも
できる。
【0011】 一般式(I'') → 一般式(I) 本反応は先の反応終了後、一般式(I'') を含む反応系に
鉱酸を処理することにより一般式(I) で表されるアセト
フェノン類を製造することができる。本反応で使用でき
る鉱酸としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、沃化
水素酸等を使用することができ、その使用量は反応系が
酸性を示すに必要な量であれば良い。又、先の反応で単
離した一般式(I'') で表される化合物を使用する場合、
不活性溶媒、例えば一般式(I'') のR2部分に相当するア
ルコ−ル類、テトラヒドロフラン等のエ−テル類、ジメ
チルホルムアミド類等の不活性溶媒、の存在下に鉱酸を
処理すれば良い。鉱酸の使用量は反応系のpHが酸性を
示すに必要な量を使用すれば良い。反応温度は0〜50
℃の範囲から選択され、好ましくは室温が良い。反応終
了後、常法により処理し、必要に応じて精製することに
より目的物を製造することもできる。
【0012】製法2. (式中、R'、X1、X2及びQは前記に同じ。)一般式(I')
で表されるアセトフェノン類と一般式(V) 又は(V')で表
されるアルキル化剤とを不活性溶媒及び塩基の存在下に
反応させることにより目的物を製造することができる。
【0013】本反応で使用する不活性溶媒としては、例
えば塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセト
ニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、メチルセロ
ソルブ、ジエチルエ−テル等の鎖状エ−テル類、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等の環状エ−テル類、スルホ
ラン、ジメチルスルホキシド等を例示することができ
る。本反応で使用する一般式(V) で表されるアルキル化
剤としては、例えば低級アルキルハライド類、低級アル
キルスルホン酸低級アルキルエステル、芳香族スルホン
酸アルキルエステル等を、一般式(V')で表されるアルキ
ル化剤としては、例えばジメチル硫酸、ジエチル硫酸等
のジアルキル硫酸類を例示することができる。
【0014】本反応で使用する塩基としては、例えば製
法1で使用の塩基を使用することができる。本反応は等
モル反応であるので、各々の反応剤を等モル使用すれば
良いが、一方を過剰に使用することもできる。反応温度
は0℃〜使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から適宜選
択すれば良い。反応時間は反応規模、反応温度等により
一定しないが、数分乃至48時間の範囲である。反応終
了後、常法により単離し、必要に応じて精製することに
より目的物を製造することができる。
【0015】以下に本発明の代表的な実施例を例示する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1. 5−ブロモ−2−クロロ−4−フルオロア
ニソ−ルの製造 2−クロロ−4−フルオロアニソ−ル6.79g(4
2.4ミリモル)を濃硫酸40mlに溶解させ、臭素3ml
(55.1ミリモル)を加え室温下に1.5時間反応を
行った。反応終了後、反応混合液を氷水中に注ぎ、目的
物をエ−テルで抽出し、有機層を水洗後、チオ硫酸ナト
リウム水溶液で洗浄し、水洗、乾燥後、抽出液を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製
することにより目的物を結晶として2.74g得た。 物性 m.p.73.7℃、収率 27%
【0016】実施例2. 4−クロロ−2−フルオロ−
5−ヒドロキシアセトフェノンの製造2−1 5−ブロモ−2−クロロ−4−フルオロフェニル メチ
ルカーボナート2.0g(7.05ミリモル)、酢酸パ
ラジウム8mg(0.036ミリモル)、1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン58mg(0.14
ミリモル)、炭酸ナトリウム0.8g(7.55ミリモ
ル)、エチルビニルエーテル1.1g(14.9ミリモ
ル)及びメタノール10mlを100mlのステンレス
製オートクレーブに入れ、窒素雰囲気下に反応温度13
0℃で4時間攪拌反応を行った。次いで反応系を放冷
し、濃塩酸で酸性にして30分間室温で反応を行った。
反応終了後、反応系に水を加えて目的物をエーテルで抽
出し、抽出液を水洗乾燥後、濃縮して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して目的物
1.1gを得た。 物性 m.p.112.0℃ 収率83%
【0017】2−2 ビス(5−ブロモ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)カ−ボネ−ト27.5g(57.6ミリモル)、塩
化パラジウム200mg(1.15ミリモル)、1,3
−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン700mg
(1.70ミリモル)、炭酸ナトリウム13g(123
ミリモル)、n−ブチルビニルエ−テル30g(300
ミリモル)及びn−ブチルアルコ−ル200mlを50
0mlの三角フラスコに入れ、窒素雰囲気下に21時間
還流した。次いで反応系を放冷し、濃塩酸を加え酸性と
し、室温下に30分間反応を行った。反応終了後、反応
系に水を加えエ−テルで目的物を抽出し、抽出液を水
洗、乾燥後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−で精製し、目的物18.0gを得た。 物性 m.p. 112.0℃ 収率 77%
【0018】実施例3. 4−クロロ−2−フルオロ−
5−ヒドロキシアセトフェノン及び4−クロロ2−フル
オロ−5−メトキシアセトフェノンの製造 5−ブロモ−2−クロロ−4−フルオロフェニル メタ
ンスルホネ−ト2.0g(6.6ミリモル)、酢酸パラ
ジウム20mg(0.09ミリモル)、1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン120mg(0.2
9ミリモル)、炭酸ナトリウム800mg(7.5ミリ
モル)、エチルビニルエ−テル2g(27.8ミリモ
ル)及びメタノ−ル10mlを100mlのステンレス
製オ−トクレ−ブに入れ、窒素雰囲気下に3時間130
℃で反応を行った。次いで反応系を放冷し、濃塩酸を加
えて酸性とし、室温下に30分間反応を行った。反応終
了後、反応系に水を加え酢酸エチルで目的物を抽出し、
抽出液を水洗、乾燥後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−で精製し、4−クロロ−2−フル
オロ−5−ヒドロキシアセトフェノン240mg(収率
19%)及び4−クロロ2−フルオロ−5−メトキシア
セトフェノン700mg(収率52%)を得た。
【0019】実施例4. 4−クロロ2−フルオロ−5
−メトキシアセトフェノンの製造 5−ブロモ−4−フルオロ−2−クロロアニソ−ル0.
5g(2.1ミリモル)、塩化パラジウム10mg(0.
06ミリモル)、トリフェニルホスフィン40mg(0.
15ミリモル)及びn−ブチルビニルエ−テル0.4g
(4.0ミリモル)を20mlのジメチルホルムアミドに
溶解し、炭酸ナトリウム0.2g(1.9ミリモル)を
加え、窒素雰囲気下100〜120℃で9時間反応を行
った。次いで反応液を放冷後、濃塩酸で反応液を酸性と
し室温下に30分間反応を行った。反応終了後、反応液
に水を加えて目的物をエ−テルで抽出し、抽出液を水
洗、乾燥後、減圧下に濃縮し残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−で精製して目的物0.26gを得た。 物性 m.p. 92.4℃、収率61%
【0020】実施例5. 4−クロロ−2−フルオロ−
5−メトキシアセトフェノンの製造 5−ブロモ−4−フルオロ−2−クロロアニソ−ル0.
5g(2.1ミリモル)、塩化パラジウム10mg(0.
06ミリモル)、トリフェニルホスフィン40mg(0.
15ミリモル)及びn−ブチルビニルエ−テル0.4g
(4.0ミリモル)を20mlのジメチルホルムアミドに
溶解し、炭酸ナトリウム0.2g(1.9ミリモル)を
加え、窒素雰囲気下100〜120℃で9時間反応を行
った。反応終了後、反応液に水を加えて目的物をエ−テ
ルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、減圧下に濃縮し残
渣をカラムクロマトグラフィ−で精製して中間体を油状
物として0.52g得た。 物性 NMR(CDCl3 /TMS、ppm) 0.96(t,3H)、1.45(m,2H)、1.72(m,2H)、 3.85(t,2H)、3.87(s,3H)、4.46(m,1H)、 4.75(m,1H)、7.09(d,1H)、7.20(d,1H)。 上記で得られた油状物0.52gをメタノ−ル20mlに
溶解し、濃塩酸で酸性とし室温下に30分間反応を行っ
た。反応終了後、反応液に水を加えて目的物をエ−テル
で抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、減圧下に濃縮し残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製して目的
物0.26gを得た。 物性 m.p. 92.4℃、収率 61%
【0021】実施例6. 4−クロロ−2−フルオロ−
5−メトキシアセトフェノンの製造 4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシアセトフェ
ノン7.80g(41.3ミリモル)をアセトン80ml
中に溶解し、沃化メチル8.80g(62.0ミリモ
ル)及び無水炭酸カリウム粉末8.52g(71.7ミ
リモル)を加え、還流下に1.5時間反応を行った。反
応終了後、アセトンを減圧下に留去し、残渣に氷水を加
え、目的物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留去し
て目的物を結晶として7.53g得た。 物性 m.p. 92.4℃、収率 90%
【0022】実施例7. 5−ブロモ−2−クロロ−4
−フルオロフェノールの製造 5−ブロモ−2−クロロ−4−フルオロフェニル メチ
ルカーボナート14.18g(50ミリモル)、無水炭
酸カリウム10.35g(75ミリモル)及びメタノー
ル150mlの混合液を攪拌還流下に1時間反応を行っ
た。反応終了後、メタノールを減圧下に留去し、残渣に
氷水200mlを加え、濃塩酸でpHを4〜5に調整し
た後、目的物を酢酸エチルで抽出した。有機層を中性に
なるまで水洗し、乾燥後、溶媒を減圧下に留去して目的
物を結晶として10.15g得た。 物性 m.p.51.8℃、収率 90%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 45/00 C07C 45/00 45/64 45/64 68/06 68/06 Z 69/96 69/96 Z 309/65 309/65 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭50−19727(JP,A) 米国特許4642349(US,A) 米国特許3829456(US,A) 米国特許3322836(US,A) 西独国特許出願公告1287256(DE, B) 西独国特許出願公告1284040(DE, B) 西独国特許出願公開2331711(DE, A1) 英国特許出願公開1404435(GB,A) Trevor J.Broxton, et.al.,,Ring Bromi nation of Aryl Met hyl Ketones with H ypobromous Acid,J, Chem.Soc.,Perkin T rans.1,vol.15,(1974), 1769−1771 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 49/84 B01J 31/24 C07B 41/06 C07C 37/055 C07C 39/26 C07C 45/00 C07C 45/64 C07C 68/06 C07C 69/96 C07C 309/65 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(IV) 【化1】 (式中、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基、低級アルキルスルホニル基又は 【化2】 (式中、X1 及びX2 は後記の意味を示す。)を示し、
    1 及びX2 は同一又は異なっても良いハロゲン原子を
    示す。)で表される化合物をハロゲン化剤の存在下にハ
    ロゲン化し、一般式(III) 【化3】 (式中、R2 は低級アルキル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基、低級アルキルスルホニル基又は 【化4】 (式中、X1 及びX2 は前記に同じくし、Zは後記の意
    味を示す。)を示し、X1 及びX2 は前記に同じくし、
    Zはハロゲン原子を示す。)で表される化合物とし、該
    化合物(III) 又は該化合物(III) を脱保護基して得られ
    る一般式(III') 【化5】 (式中、X1 、X2 及びZは前記に同じ。)で表される
    化合物と一般式(II) CH2=CH-OR1 (II) (式中、R1 は低級アルキル基を示す。)で表されるビ
    ニルエーテル類とを塩基及び触媒の存在下に反応を行
    い、次いで鉱酸と反応させることを特徴とする一般式
    (I) 【化6】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を示し、X1
    及びX2 は前記に同じ。)で表されるアセトフェノン類
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(I') 【化7】 (式中、X1 及びX2 は前記に同じ。)で表されるアセ
    トフェノン類と一般式(V) R'-Q (V) 又は一般式(V') (R')2SO4 (V') (式中、R’は低級アルキル基を示し、Qはハロゲン原
    子、低級アルキルスルホニルオキシ基又はアリールスル
    ホニルオキシ基を示す。で表されるアルキル化剤とを反
    応させることを特徴とする一般式(I'') 【化9】 (式中、R’、X1 及びX2 は前記に同じ。)で表され
    るアセトフェノン類の製造法。
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