JP3268192B2 - 移動通信機器用アンテナ装置 - Google Patents

移動通信機器用アンテナ装置

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JP3268192B2
JP3268192B2 JP02831196A JP2831196A JP3268192B2 JP 3268192 B2 JP3268192 B2 JP 3268192B2 JP 02831196 A JP02831196 A JP 02831196A JP 2831196 A JP2831196 A JP 2831196A JP 3268192 B2 JP3268192 B2 JP 3268192B2
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康浩 箕浦
一彦 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機や携帯
無線機などの各種移動通信機器に使用されるアンテナ装
置に関し、詳しくは、単一のアンテナエレメントの引出
し時におけるガタ付き音を皆無として良好な通話状態を
確保できるようにした移動通信機器用アンテナ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の移動通信機器用アンテナ装置の
基本構造としては、図13に示すように、摺動バネAを
内蔵した筒状をなして移動通信機器の筺体Bにネジ込み
固定される給電部材Cと、この給電部材Cを貫通して筺
体Bの内外に引き出したり押し込められたりするアンテ
ナエレメントDとを備え、アンテナエレメントDには、
上端に固定された絶縁樹脂製のキャップEの直下に位置
してスリーブ部材Fを、下端部に位置してストッパ部材
Gをそれぞれ装着したものが、従来一般に知られてい
る。
【0003】ここで、前記スリーブ部材Fは、アンテナ
エレメントDの収縮時に給電部材Cに当接する頭部F1
および摺動バネAの上部に嵌合して弾接保持される摺動
部F2を有し、また、前記ストッパ部材Gは、アンテナ
エレメントDの伸張時に給電部材Cに当接する頭部G1
および摺動バネAの上部に嵌合して弾接保持される摺動
部G2を有している。
【0004】ところで、このような基本構造を有する従
来の移動通信機器用アンテナ装置にあっては、アンテナ
エレメントDはその伸張時に下端部に装着したストッパ
部材Gの摺動部G2が摺動バネAの上部のみに嵌合して
弾接保持される関係で、移動通信機器の使用に際しアン
テナエレメントDが振動した場合には、ストッパ部材G
の摺動部G2が摺動バネAの下端部に間欠的に衝突を繰
り返してカタカタというガタ付き音を発生するのであ
り、移動通信機器の良好な通話状態を阻害するという問
題が指摘されていた。
【0005】そこで、この問題点の解決策として、図1
4に示すように、アンテナエレメントDの伸張時に摺動
バネAの下端部に嵌合するテーパ部G3をストッパ部材
Gの頭部G1に連続して形成する改良案や、図15に示
す様に、アンテナエレメントDの伸張時にストッパ部材
Gにおける摺動部G2の上部を抱持するOリングHを給
電部材Cの上部内周に装着する改良案などが提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14に示
した第1改良案では、導電金属製のストッパ部材Gに一
体形成されるテーパ部G3に成形誤差があると、アンテ
ナエレメントDの伸張時にテーパ部G3が摺動バネAの
下端部に喰いついてアンテナエレメントDを円滑に収縮
できなくなったり、あるいはアンテナエレメントDの伸
張時にテーパ部G3が摺動バネAの下端部に確実に嵌合
できず、初期の目的を達成できなくなるなどの問題が懸
念される。
【0007】一方、図15に示した第2改良案では、O
リングHはアンテナエレメントDの収縮時にはスリーブ
部材Fの摺動部F2に摺接し、アンテナエレメントDの
伸張時にはストッパ部材Gの摺動部G2に摺接するので
あり、OリングHが摩耗し易い。このため、耐久性が低
いという問題と共に、OリングHの摩耗の進行によりア
ンテナエレメントDの伸縮摺動力が変化してしまうとい
う問題もある。また、OリングHの装着溝を給電部材C
の上部内周に形成しなければならないので、その製造コ
ストが嵩むという問題もある。
【0008】そこで本発明は、製造が容易であり、しか
もアンテナエレメントの伸縮動作に悪影響を及ぼすこと
なく、アンテナエレメントの伸張時におけるガタ付き音
を長期にわたり皆無として良好な通話状態を確保できる
ようにした移動通信機器用アンテナ装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する手段
として、本発明による移動通信機器用アンテナ装置は、
摺動バネを内蔵した筒状をなして移動通信機器の筺体に
固定される給電部材と、この給電部材を貫通して筺体の
内外に伸縮されるアンテナエレメントと、このアンテナ
エレメントの上部に装着され、アンテナエレメントの収
縮時に上記給電部材に当接する頭部および上記摺動バネ
の上部に嵌合して弾接保持される摺動部を有する筒状の
スリーブ部材と、上記アンテナエレメントの下端部に装
着され、アンテナエレメントの伸張時に上記給電部材に
直接または摺動バネを介して当接可能な頭部および上記
摺動バネの上部に嵌合して弾接保持される摺動部を有す
る筒状のストッパ部材とを備え、このストッパ部材に
は、ゴム,軟質樹脂などの弾性素材からなり、上記摺動
バネの下端部に弾性嵌合可能なテーパ面が形成された弾
性リング部材を、頭部の直上位置に配置して装着したこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明は、摺動バネを内蔵した筒状
をなして移動通信機器の筺体に固定される給電部材と、
この給電部材を貫通して筺体の内外に伸縮されるアンテ
ナエレメントと、このアンテナエレメントの上部に装着
され、アンテナエレメントの収縮時に上記給電部材に当
接する頭部および上記摺動バネの上部に嵌合して弾接保
持される摺動部を有する筒状のスリーブ部材と、上記ア
ンテナエレメントの下端部に装着され、アンテナエレメ
ントの伸張時に上記給電部材に直接または摺動バネを介
して自身の復元力により弾接するテーパ部および上記摺
動バネの上部に嵌合して弾接保持される摺動部を有する
合成樹脂製の筒状の第1ストッパ部材と、この第1スト
ッパ部材の下端部側から装着されて上記アンテナエレメ
ントの芯線と導通がとられるとともに、上記伸張時には
上記給電部材の下端部に当接するストッパ部を有した金
属製の第2ストッパ部材とを具備することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】このような手段を採用した本発明では、アンテ
ナエレメントを移動通信機器の筺体から引き出すと、ア
ンテナエレメントの下端部に装着されたストッパ部材の
頭部が筺体に固定された給電部材内の摺動バネに弾性リ
ング部材を介して当接することで、アンテナエレメント
が抜け止めされる。その際、ストッパ部材の摺動部が給
電部材内の摺動バネの上部に嵌合して弾接保持され、弾
性リング部材のテーパ面が摺動バネの下端部に弾性嵌合
するのであり、こうしてストッパ部材は給電部材内の摺
動バネに2点接触状態で嵌合保持される。
【0012】また、本発明では、アンテナエレメントを
引き出すと、アンテナエレメントのの下端部に装着され
ることによって、その芯線との導通がとられた金属製の
第2ストッパ部材のストッパ部が給電部材の下端部に当
接してアンテナエレメントの引き出し量が規制されると
共に、金属製の第2ストッパ部材と給電部材との間は
され、また合成樹脂製の第1ストッパ部材のテーパ部
が給電部材に直接または摺動バネを介して弾接する際、
テーパ部による弾性によってより高い弾性保持力が得ら
れる。また、第1ストッパ部材の摺動部が摺動バネの上
部に嵌合して弾性保持されることで、第1ストッパ部材
は給電部材内の摺動バネに2点接触状態で保持される。
このとき、第1ストッパ部材は、合成樹脂によって形成
されているため、耐久性をより向上させることができる
ことから、摺動バネとの弾接の際の摩耗が少なくされ、
アンテナエレメントが引き出された際の弾性保持力を永
続的に維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
の図面を参照して具体的に説明する。一実施形態による
移動通信機器用アンテナ装置1の全体構造を示す図1に
おいて、符号2は移動通信機器である携帯無線機の筺
体、符号3は筺体2の上面部にネジ込み固定される筒状
の給電部材を示し、この給電部材3の内周には摺動バネ
4が圧入嵌合して内蔵されている。また符号5は上記給
電部材3を貫通して筺体2の内外に伸縮される太さ1.
6mm、全長110mm程度のアンテナエレメントを示
し、このアンテナエレメント5には、上端に絶縁樹脂製
のキャップ6が固定され、キャップ6直下の上部に位置
して筒状のスリーブ部材7が装着されると共に、下端に
筒状のストッパ部材8が装着されている。なお、符号9
は上記給電部材3の筺体2内に臨む端部外周に接続され
た被覆給電線を示している。
【0014】前記給電部材3は、図2にも示すように、
筺体2の上面に当接するツバ部3aと、その直下の外周
に形成されて筺体2の上面部にネジ込まれるネジ部3b
と有するもので、内周下部には摺動バネ4の基端大径部
を圧入嵌合する圧入嵌合部3cが形成され、内周上部に
はR加工が施されたスリーブ部材7の挿入ガイド部3d
が形成されている。
【0015】また前記摺動バネ4は、図3に示すよう
に、基端大径部4aを除いた小径絞り部4bに複数のス
リ割りミゾ4cによって径方向の弾性力を付与した筒状
のもので、基端大径部4aの内周には、ストッパ部材8
の挿入ガイド用のテーパ孔4dが形成されている。
【0016】一方、前記アンテナエレメント5は、芯線
5aにウレタンチューブ(塩化ビニルチューブ)5bが
外装されたもので、その上下両端部には芯線5aが露出
している。これに対応して図4に示すように、前記筒状
のスリーブ部材7には、アンテナエレメント5の上端部
に露出する芯線5aを挿通してカシメ固定するカシメ部
7aが上端に形成され、その直下には前記給電部材3の
ツバ部3aに当接可能な頭部7bが形成されると共に、
頭部7bの下方には前記摺動バネ4に嵌合してその小径
絞り部4bの上部に弾接保持される摺動部7cが下端部
まで形成されている。そして、このスリーブ部材7の下
端部外周には、前記給電部材3内への挿入ガイド用の緩
いテーパ部7dが形成されると共に、下端部内周には、
アンテナエレメント5のウレタンチューブ5bの上端部
を嵌合する大径部7eが形成されている。
【0017】また、前記筒状のストッパ部材8には、図
5に示すように、前記給電部材3内の摺動バネ4の下端
部に当接可能な頭部8aが下端に形成され、その直上に
はアンテナエレメント5の下端部に露出する芯線5aを
挿通してカシメ固定するカシメ部兼用のリング状溝8b
が形成されると共に、リング状溝8bの上方には前記摺
動バネ4に嵌合してその小径絞り部4bの上部に弾接保
持される摺動部8cが上端部まで形成されている。そし
て、このストッパ部材8の上端部外周には、前記摺動バ
ネ4内への挿入ガイド用として緩いテーパ部8dが形成
されると共に、上端部内周には、アンテナエレメント5
のウレタンチューブ5bの下端部を嵌合する大径部8e
が形成されている。
【0018】ここで、前記ストッパ部材8のリング状溝
8bには、弾性リング部材10が装着される。この弾性
リング部材10は、図6に示すように、上端部外周に前
記摺動バネ4のテーパ孔4dに対応したテーパ面10a
が形成されたもので、ゴム,軟質樹脂などの弾性素材の
うち、本実施形態ではウレタン樹脂を素材として構成さ
れている。
【0019】次ぎに、以上のように構成された一実施形
態の移動通信機器用アンテナ装置1につき、その作用を
説明する。図1に示すように、アンテナエレメント5が
携帯無線機の筺体2内に押し込められた状態では、筺体
2の上面に突出するキャップ6内の芯線5aが基地局か
らの呼出信号を受信する。そこで、呼出信号を受信した
ら、キャップ6を摘んでアンテナエレメント5を筺体2
外に引き出して通話するのであるが、通話に際して携帯
無線機の筺体2を耳に押し当てると、その僅かな衝撃で
アンテナエレメント5は図7のように振動する。
【0020】ところで、一実施形態の移動通信機器用ア
ンテナ装置1では、アンテナエレメント5を携帯無線機
の筺体2から引き出すと、図8のように、アンテナエレ
メント5の下端部に装着されたストッパ部材8の頭部8
aが筺体2に固定された給電部材3内の摺動バネ4に弾
性リング部材10を介して当接することでアンテナエレ
メント5が抜け止めされると共に、その際、ストッパ部
材8の摺動部8cが給電部材3内の摺動バネ4の小径絞
り部4bの上部に嵌合して弾接保持され、弾性リング部
材10のテーパ面10aが摺動バネ4の基端大径部4a
のテーパ孔4dに弾性嵌合するのであり、ストッパ部材
8は給電部材3内の摺動バネ4に2点接触状態で嵌合保
持される。
【0021】従って、携帯無線機の筺体2を耳に押し当
て通話する際の僅かな衝撃でアンテナエレメント5が振
動しても、アンテナエレメント5は耳障りなガタ付き音
を発生することが全く無く、良好な通話状態が得られ
る。
【0022】ここで、前記弾性リング部材10は、アン
テナエレメント5の下端部に装着されるストッパ部材8
の外周に装着されて給電部材3内の摺動バネ4の下端部
に弾性嵌合可能なものであるから、アンテナエレメント
5の伸縮動作には悪影響を及ぼすことが全くなく、摩耗
も殆ど進行しないので耐久性が高い。しかも、弾性リン
グ部材10を装着するリング状溝8bの加工も容易であ
って製造コストを低く抑えることができる。
【0023】図9は、図1のストッパ部材8及び弾性リ
ング10の形態を変えた場合の移動通信機器用アンテナ
装置の他の実施の形態を示すものであり、アンテナエレ
メント5の下端部に第1及び第2ストッパ部材としての
ストッパ部材8A,11が装着されている。
【0024】第1ストッパ部材としてのストッパ部材8
Aは、ポリアセタールやテフロン等の合成樹脂によって
形成されたものであり、その詳細は図10に示す通りで
ある。すなわち、ストッパ部材8Aの下端部には、給電
部材3内の摺動バネ4の下端部に弾接するテーパ部8f
が形成され、その直上には後述する第2ストッパ部材と
してのストッパ部材11の雄ネジ部11aが螺合される
雌ネジ部8gが形成され、雌ネジ部8gの外周には摺動
バネ4に嵌合してその小径絞り部4bの上部に弾接保持
される摺動部8hが上端部まで形成されている。
【0025】また、ストッパ部材8Aの上端部外周に
は、摺動バネ4内への挿入ガイド用として緩いテーパ部
8iが形成されると共に、上端部内周には、アンテナエ
レメント5のウレタンチューブ5bの下端部を嵌合する
大径部8jが形成されている。
【0026】第2ストッパ部材としてのストッパ部材1
1は金属によって形成されたものであり、その詳細は図
11に示す通りである。すなわち、ストッパ部材11の
下端には、雄ネジ部11aがストッパ部材8Aの雌ネジ
部8gに螺合された際、ストッパ部材8Aの下端部に当
接するストッパ部11bが形成され、その直上にはアン
テナエレメント5の下端部に露出する芯線5aを挿通し
てカシメ固定するカシメ部兼用のリング状溝11cが形
成されると共に、リング状溝11cの上方には上述した
雄ネジ部11aが形成されている。
【0027】このような構成では、通話を行う際、アン
テナエレメント5を携帯無線機の筺体2から引き出す
と、図12に示すように、ストッパ部材11のストッパ
部11bが筺体2に固定されている給電部材3の下端部
に当接すると共に、ストッパ部材11を螺合しているス
トッパ部材8Aのテーパ部8fが給電部材3内の摺動バ
ネ4に弾接する。このとき、テーパ部8fの内側に設け
られている隙間8kによってテーパ部8fが僅かに内側
に縮小することになるが、テーパ部8fの復元力によっ
て摺動バネ4に弾接する。またこのとき、ストッパ部材
8Aの摺動部8hが給電部材3内の摺動バネ4の小径絞
り部4bの上部に嵌合して弾接保持されるため、ストッ
パ部材8Aは給電部材3内の摺動バネ4に2点接触状態
で嵌合保持されることになり、アンテナエレメント5の
抜け止めがより確実に行われる。
【0028】このとき、芯線5aに導通している金属製
のストッパ部材11のストッパ部11bが給電部材3の
下端部に当接することにより、アンテナエレメント5の
引き出し量が規制されると共に、アンテナエレメント5
の芯線5aと被覆給電線9との導通はこれらの結合によ
って得られる。
【0029】従って、この実施の形態においては、上記
同様に、携帯無線機の筺体2を耳に押し当て通話する際
の僅かな衝撃でアンテナエレメント5が振動しても、ア
ンテナエレメント5は耳障りなガタ付き音を発生するこ
とが全く無く、良好な通話状態が得られる。
【0030】また、前記ストッパ部材8Aは、合成樹脂
によって構成されているため、前記のゴム製の弾性リン
グ部材10に比べて耐久性が高く、摺動バネ4との弾接
の際の摩耗が少ないため、アンテナエレメント5を携帯
無線機の筺体2から引き出した際の弾性保持力が永続的
に維持される。
【0031】なお、以上の各実施の形態では、給電部材
3に対し弾性リング部材10又はストッパ部材8Aのテ
ーパ部8fを摺動バネ4を介して弾接させるようにした
場合について説明したが、この例に限らず、これらを摺
動バネ4を介さずに直接給電部材3に弾接させるように
してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、ア
ンテナエレメントを移動通信機器の筺体から引き出す
と、アンテナエレメントの下端部に装着されたストッパ
部材の頭部が筺体に固定された給電部材内の摺動バネに
弾性リング部材を介して当接することで、アンテナエレ
メントが抜け止めされる。その際、ストッパ部材の摺動
部が給電部材内の摺動バネの上部に嵌合して弾接保持さ
れ、弾性リング部材のテーパ面が摺動バネの下端部に弾
性嵌合するのであり、ストッパ部材は給電部材内の摺動
バネに2点接触状態で嵌合保持される。
【0033】ここで、弾性リング部材は、アンテナエレ
メントの下端部に装着されるストッパ部材の外周に装着
されて給電部材内の摺動バネの下端部に弾性嵌合可能な
ものであるから、アンテナエレメントの伸縮動作に悪影
響を及ぼすことが全くなく、摩耗も殆ど進行しないので
耐久性が高い。しかも、弾性リング部材の装着溝の加工
も容易であって製造コストを低く抑えることができる。
【0034】また、本発明では、アンテナエレメントを
引き出すと、アンテナエレメントのの下端部に装着され
ることによって、その芯線との導通がとられた金属製の
第2ストッパ部材のストッパ部が給電部材の下端部に当
接してアンテナエレメントの引き出し量が規制されると
共に、金属製の第2ストッパ部材と給電部材との間は
され、また合成樹脂製の第1ストッパ部材のテーパ部
が給電部材に直接または摺動バネを介して弾接する際、
テーパ部による弾性によってより高い弾性保持力が得ら
れる。また、第1ストッパ部材の摺動部が摺動バネの上
部に嵌合して弾性保持されることで、第1ストッパ部材
は給電部材内の摺動バネに2点接触状態で保持される。
このとき、第1ストッパ部材は、合成樹脂によって形成
されているため、耐久性をより向上させることができる
ことから、摺動バネとの弾接の際の摩耗が少なくされ、
アンテナエレメントが引き出された際の弾性保持力を永
続的に維持することができる。従って、移動通信機器を
使用して通話するアンテナエレメントの伸張時には、ア
ンテナエレメントが振動してもガタ付き音が全く発生せ
ず、良好な通話状態を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体構造を一部断面とし
て示す正面図である。
【図2】一実施形態における給電部材の拡大半断面図で
ある。
【図3】一実施形態における摺動バネの拡大半断面図で
ある。
【図4】一実施形態におけるスリーブ部材の拡大半断面
図である。
【図5】一実施形態におけるストッパ部材の拡大半断面
図である。
【図6】一実施形態における弾性リング部材の拡大半断
面図である。
【図7】一実施形態におけるアンテナエレメントの振動
状況を示す正面図である。
【図8】一実施形態のアンテナエレメントの引出し状態
での給電部材付近の拡大断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態の全体構造を一部断面と
して示す正面図である
【図10】他の実施形態におけるストッパ部材の拡大半
断面図である。
【図11】他の実施形態におけるストッパ部材の拡大半
断面図である。
【図12】他の実施形態のアンテナエレメントの引出し
状態での給電部材付近の拡大断面図である。
【図13】従来例の基本的な全体構造を一部断面として
示す正面図である。
【図14】従来例の第1改良案を示す給電部材付近の拡
大断面図である。
【図15】従来例の第2改良案を示す給電部材付近の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 移動通信機器用アンテナ装置 2 筺体 3 給電部材 3a ツバ部 3b ネジ部 3c 圧入嵌合部 3d 挿入ガイド部 4 摺動バネ 4a 基端大径部 4b 小径絞り部 4c スリ割りミゾ 4d テーパ孔 5 アンテナエレメント 5a 芯線 5b ウレタンチューブ 6 キャップ 7 スリーブ部材 7a カシメ部 7b 頭部 7c,8h 摺動部 7d テーパ部 7e 大径部 8,8A ストッパ部材 8a 頭部 8b,11c リング状溝 8c 摺動部 8d,8f テーパ部 8e,8j 大径部 8g 雌ネジ部 9 被覆給電線 10 弾性リング部材 10a テーパ面 11 ストッパ部材 11a 雄ネジ部 11b ストッパ部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−235820(JP,A) 特開 平9−64635(JP,A) 特開 平6−268420(JP,A) 特開 平7−273519(JP,A) 特開 平6−216620(JP,A) 実開 平6−66110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/24 H01Q 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動バネを内蔵した筒状をなして移動通
    信機器の筺体に固定される給電部材と、この給電部材を
    貫通して筺体の内外に伸縮されるアンテナエレメント
    と、このアンテナエレメントの上部に装着され、アンテ
    ナエレメントの収縮時に上記給電部材に当接する頭部お
    よび上記摺動バネの上部に嵌合して弾接保持される摺動
    部を有する筒状のスリーブ部材と、上記アンテナエレメ
    ントの下端部に装着され、アンテナエレメントの伸張時
    に上記給電部材に直接または摺動バネを介して当接可能
    な頭部および上記摺動バネの上部に嵌合して弾接保持さ
    れる摺動部を有する筒状のストッパ部材とを備え、 上記ストッパ部材には、ゴム,軟質樹脂などの弾性素材
    からなり、上記摺動バネの下端部に弾性嵌合可能なテー
    パ面が形成された弾性リング部材を、頭部の直上位置に
    配置して装着したことを特徴とする移動通信機器用アン
    テナ装置。
  2. 【請求項2】 摺動バネを内蔵した筒状をなして移動通
    信機器の筺体に固定される給電部材と、この給電部材を
    貫通して筺体の内外に伸縮されるアンテナエレメント
    と、このアンテナエレメントの上部に装着され、アンテ
    ナエレメントの収縮時に上記給電部材に当接する頭部お
    よび上記摺動バネの上部に嵌合して弾接保持される摺動
    部を有する筒状のスリーブ部材と、上記アンテナエレメ
    ントの下端部に装着され、アンテナエレメントの伸張時
    に上記給電部材に直接または摺動バネを介して自身の復
    元力よって弾接するテーパ部および上記摺動バネの上部
    に嵌合して弾接保持される摺動部を有する合成樹脂製の
    筒状の第1ストッパ部材と、この第1ストッパ部材の下
    端部側から装着されて上記アンテナエレメントの芯線と
    導通がとられるとともに、上記伸張時には上記給電部材
    の下端部に当接するストッパ部を有した金属製の第2ス
    トッパ部材とを具備することを特徴とする移動通信機器
    用アンテナ装置。
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