JP3266597B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3266597B2
JP3266597B2 JP2000148134A JP2000148134A JP3266597B2 JP 3266597 B2 JP3266597 B2 JP 3266597B2 JP 2000148134 A JP2000148134 A JP 2000148134A JP 2000148134 A JP2000148134 A JP 2000148134A JP 3266597 B2 JP3266597 B2 JP 3266597B2
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幸樹 相宮
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奥村遊機株式會社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メイン制御手段か
らサブ制御手段にパチンコ球の払出し指令を出力する構
成のパチンコ機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記パチンコ機には、
サブ制御手段が払出し指令を検出することに基づいてパ
チンコ球の払出し装置を駆動し、払出し装置から上皿内
に指令内容に応じた個数のパチンコ球を払出す構成のも
のがある。この構成の場合、払出し装置からパチンコ球
が放出されることに基づいて払出しセンサからサブ制御
手段に払出し信号を与え、サブ制御手段が払出し信号に
基づいて払出し情報を取得しながら払出し装置を駆動し
ている。このため、パチンコ球の払出し中に停電が生じ
ると、払出し情報がなくなるので、指令内容に応じた正
確な個数のパチンコ球を払い出すことができなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、停電に影響されることなく正確な個数のパチンコ
機を払出すことができるパチンコ機を提供することにあ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のパチンコ
機は、払出し装置を駆動制御することに基づいて払出し
装置から上皿内にパチンコ球を払出すサブ制御手段と、
前記サブ制御手段にパチンコ球の払出し指令を出力する
メイン制御手段と、前記払出し装置からパチンコ球が放
出されることに基づいて払出し信号を出力する払出しセ
ンサとを備え、主電源の有効時には前記サブ制御手段お
よび前記メイン制御手段が前記払出しセンサからの払出
し信号に基づいて同一の払出し情報を取得し、主電源の
遮断時には前記メイン制御手段の払出し情報および前記
サブ制御手段の払出し情報が別個の記録部に保管される
ところに特徴を有している。上記手段によれば、パチン
コ球の払出し中に停電が生じると、メイン制御手段の払
出し情報およびサブ制御手段の払出し情報が別個の記録
部に保管される。このため、停電復旧時に一方の記録部
から停電直前の払出し情報を読出し、停電直前の払出し
情報に基づいて払出し装置を駆動制御できるので、停電
に影響されることなく正確な個数のパチンコ球が払出さ
れる。
【0004】請求項2記載のパチンコ機は、主電源の復
旧時にメイン制御手段が自身の払出し情報とサブ制御手
段の払出し情報との整合性を判断するところに特徴を有
している。上記手段によれば、停電復旧時にメイン制御
手段の記録部およびサブ制御手段の記録部から停電直前
の払出し情報を読出し、両払出し情報の整合性をチェッ
クするだけで、停電中にメイン制御手段の払出し情報や
サブ制御手段の払出し情報が不正に改竄されたことを簡
単に発見できる。
【0005】請求項3記載のパチンコ機は、メイン制御
手段およびサブ制御手段が別個のボックス内に収納され
ているところに特徴を有している。上記手段によれば、
メイン制御手段およびサブ制御手段に手を触れ難くなる
ので、メイン制御手段およびサブ制御手段を不正に改竄
し難くなる。
【0006】請求項4記載のパチンコ機は、メイン制御
手段の記録部およびサブ制御手段の記録部がメイン制御
手段のボックス内およびサブ制御手段のボックス内に収
納されているところに特徴を有している。上記手段によ
れば、メイン制御手段の記録部およびサブ制御手段の記
録部に手を触れ難くなるので、メイン制御手段の記録部
およびサブ制御手段の記録部を不正に改竄し難くなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図9に
示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前
後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前
面には、図8に示すように、前面扉2が左側辺部を中心
に回動可能に装着されている。また、前面扉2の前面に
は横長な長方形状の皿板3が左側辺部を中心に回動可能
に装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定
されており、上皿4内にはパチンコ球P(図7参照)が
貯溜されている。
【0008】前面扉2の前面には、図8に示すように、
右下部に位置して発射ハンドル5が回動可能に装着され
ており、発射ハンドル5の後方には、図9に示すよう
に、発射モータ6が装着されている。この発射モータ6
の回転軸にはクランク機構を介して打球槌(いずれも図
示せず)が連結されており、発射ハンドル5が図8の時
計回り方向へ回動操作されると、発射モータ6に電源が
与えられ、打球槌が上皿4内のパチンコ球Pを上皿4内
から弾き出す。
【0009】前面扉2の前面には、図8に示すように、
矩形枠状の窓枠7が左側辺部を中心に回動可能に装着さ
れており、窓枠7の内周面には透明なガラス窓(図示せ
ず)が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁
状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤
には遊技盤8が保持されており、遊技盤8は窓枠7のガ
ラス窓により前方から覆われている。また、前面扉2の
前面には右側部に位置して枠鍵9が装着されており、枠
鍵9は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロック
し、しかも、皿板3および窓枠7を前面扉2に密着した
閉鎖状態にロックしている。
【0010】遊技盤8の前面には外レール10および内
レール11が固定されており、打球槌により弾かれたパ
チンコ球Pは外レール10および内レール11間を通し
て遊技盤8内の上部に放出される。また、遊技盤8の前
面には複数の障害釘12が打込まれており、遊技盤8内
の上部に放出されたパチンコ球Pは複数の障害釘12に
当りながら落下する。
【0011】遊技盤8の前面には略円形状の表示用台板
13が固定されており、表示用台板13には特別図柄表
示装置14が保持されている。この特別図柄表示装置1
4はカラー液晶表示器からなるものであり、遊技盤8の
前面には特別図柄表示装置14の下方に位置して特別図
柄始動口15が固定されている。この特別図柄始動口1
5は始動口および入賞口に相当するものであり、上面が
開口するポケット状をなしている。
【0012】特別図柄始動口15内には始動センサおよ
び入賞センサに相当する特別図柄始動センサ16(図6
参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ16
は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口1
5内にパチンコ球Pが入球したことを検出して特別図柄
始動信号を出力する。この特別図柄始動信号は始動信号
および入賞信号に相当するものであり、以下、特別図柄
始動信号を特図始動信号と称する。
【0013】遊技盤8の後面には、図9に示すように、
センタカバー17が固定されている。このセンタカバー
17の後面にはメイン回路ボックス18が固定されてお
り、メイン回路ボックス18内にはメイン回路基板19
が収納されている。このメイン回路基板19にはメイン
制御装置20が搭載されており、メイン制御装置20の
入力端子には、図6に示すように、特別図柄始動センサ
16が電気的に接続されている。このメイン制御装置2
0はメイン制御手段に相当するものであり、マイクロコ
ンピュータを主体に構成された始動処理部21,判定処
理部22,賞球処理部23を有している。
【0014】表示用台板13の後面には、図9に示すよ
うに、表示回路基板24が固定されており、表示回路基
板24はセンタカバー17により後方から覆われてい
る。この表示回路基板24には表示制御装置25が搭載
されており、表示制御装置25の出入力端子には、図6
に示すように、メイン制御装置20の入出力端子が電気
的に接続され、表示制御装置25の出力端子にはドライ
ブ回路26を介して特別図柄表示装置14が電気的に接
続されている。この表示制御装置25はマイクロコンピ
ュータを主体に構成されたものであり、特別図柄表示装
置14を駆動制御することに基づいて特別図柄表示装置
14に数字図柄を横3列に表示する。
【0015】遊技盤8の前面には、図8に示すように、
特別図柄始動口15の下方に位置して略半円形状の入賞
口用台板27が固定されており、入賞口用台板27には
大入賞口28が形成されている。この大入賞口28は入
賞口に相当するものであり、前面が開口する四角筒状を
なしている。
【0016】入賞口用台板27には扉29が軸30を中
心に回動可能に装着されており、扉29は大入賞口ソレ
ノイド31(図6参照)のプランジャにクランク機構
(図示せず)を介して連結されている。この大入賞口ソ
レノイド31は入賞口用台板27の後面に固定されたも
のであり、大入賞口ソレノイド31の断電時には、図8
に示すように、扉29が垂直状態に回動することに基づ
いて大入賞口28を閉鎖し、大入賞口ソレノイド31の
通電時には扉29が水平状態に回動することに基づいて
大入賞口28を開放する。
【0017】大入賞口ソレノイド31は、図6に示すよ
うに、ドライブ回路32を介してメイン制御装置20の
出力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置2
0はドライブ回路32を通して大入賞口ソレノイド31
に励磁電源を設定時間(例えば30秒)だけ与えること
に基づいて大入賞口28を設定時間だけ開放する。この
開放動作はラウンド動作と称されるものであり、設定回
数(例えば15ラウンド)だけ繰返される(大当り動
作)。
【0018】メイン制御装置20の入力端子には近接ス
イッチからなる大入賞口センサ33が電気的に接続され
ている。この大入賞口センサ33は大入賞口28内に固
定されたものであり、大入賞口28内にパチンコ球Pが
入球したことを検出して入賞信号を出力する。尚、大入
賞口センサ33は入賞センサに相当するものである。前
面扉2の後面には、図9に示すように、メインセット3
4が前面扉2と同一の側辺部を中心に回動可能に装着さ
れている。このメインセット34はセンタカバー17を
囲う矩形枠状をなすものであり、メインセット34の後
面には上端部に位置して球タンク35が固定され、球タ
ンク35内にはパチンコ球Pが貯溜されている。また、
メインセット34の後面にはタンクレール36および払
出し装置37が固定されている。この払出し装置37は
タンクレール36を介して球タンク35内に繋がるもの
であり、下記のように構成されている。
【0019】<払出し装置37について>メインセット
34には、図7に示すように、払出しケース38が固定
されており、払出しケース38内には球通路39が形成
されている。この球通路39の上端部はタンクレール3
6内に繋がっており、球通路39内には球タンク35内
からタンクレール36を通してパチンコ球Pが一列に充
填されている。この球通路39の上下方向中間部にはス
プロケット40が軸41を中心に回動可能に装着されて
おり、スプロケット40の外周部には凹状をなす複数の
球受け部42が形成されている。
【0020】払出しケース38内には、図9に示すよう
に、パルスモータからなる球払出しモータ43が配設さ
れている。この球払出しモータ43の回転軸には図7の
スプロケット40が連結されており、球払出しモータ4
3の停止時には、図7に実線で示すように、球通路39
内の最下部のパチンコ球Pがスプロケット40の1個の
球受け部42内に保持されている。この状態で球払出し
モータ43の回転軸が単位量だけ回転すると、図7に二
点鎖線で示すように、スプロケット40が矢印A方向へ
回動することに基づいて1個の球受け部42内から1個
のパチンコ球Pが放出され、球通路39の下端部を通し
て払出しケース38内から払出される。払出し装置37
は以上のように構成されている。
【0021】メインセット34の後面には、図9に示す
ように、賞球回路ボックス44が固定されている。この
賞球回路ボックス44内には賞球回路基板45が収納さ
れており、賞球回路基板45にはサブ制御手段に相当す
る賞球制御装置46が搭載されている。この賞球制御装
置46は、図6に示すように、マイクロコンピュータを
主体に構成された払出し処理部47を有するものであ
り、賞球制御装置46の入出力端子にはメイン制御装置
20の出入力端子が電気的に接続されている。この賞球
制御装置46の出力端子にはドライブ回路48を介して
球払出しモータ43が電気的に接続されており、賞球制
御装置46の払出し処理部47は球払出しモータ43を
駆動制御することに基づいて払出し装置37内からパチ
ンコ球Pを払出す。
【0022】メインセット34には、図9に示すよう
に、球通路49が設けられている。この球通路49は払
出し装置37と上皿4とを繋ぐものであり、払出し装置
37内から払出されたパチンコ球Pは球通路49を通し
て上皿4内に供給される。また、前面扉2の前面には、
図8に示すように、下皿50が固定されている。この下
皿50は上皿4内に通じるものであり、上皿4内から溢
れたパチンコ球は上皿4内から下皿50内に零れ落ち
る。
【0023】払出し装置37の球通路39内には、図7
に示すように、下端部に位置して払出しセンサ51が固
定されており、払出しセンサ51は、図6に示すよう
に、メイン制御装置20の入力端子および賞球制御装置
46の入力端子に電気的に接続されている。この払出し
センサ51は近接スイッチからなるものであり、払出し
装置37から上皿4内に払出されるパチンコ球Pを検出
することに基づいてメイン制御装置20および賞球制御
装置46に払出し信号を出力する。
【0024】メインセット34の後面には、図9に示す
ように、上端部に位置して電源基板52が固定されてお
り、電源基板52には一対の電源コード53が電気的に
接続されている。これら電源コード53はパチンコール
の電源装置(図示せず)に電気的に接続されたものであ
り、電源基板52には電源コード53を通してAC24
Vの主電源Vinが与えられる。この電源基板52には、
図1に示すように、発射モータ6が電気的に接続されて
おり、主電源Vinの有効時には発射ハンドル5が回動操
作されることに基づいて電源基板52から発射モータ6
にAC24Vの駆動電源Vout1が印加される。
【0025】電源基板52には整流回路54が搭載され
ており、整流回路54は主電源VinをDC24Vの直流
電源Vout2に変換する。また、電源基板52には昇圧平
滑回路55が搭載されている。この昇圧平滑回路55は
24Vの直流電源Vout2をDC32Vの駆動電源Vout3
に変換するものであり、主電源Vinの有効時にはメイ
ン制御装置20および賞球制御装置46が大入賞口ソレ
ノイド31および球払出しモータ43に駆動電源Vout3
を印加する。
【0026】電源基板52にはDC/DC回路56が搭
載されている。このDC/DC回路56はDC24Vの
直流電源Vout2をDC12Vの駆動電源Vout4に変換す
るものであり、主電源Vinの有効時にはDC/DC回
路56から特別図柄表示装置14,特別図柄始動センサ
16,大入賞口センサ33,払出しセンサ51に駆動電
源Vout4が印加される。
【0027】電源基板52には予備電源回路57が搭載
されており、予備電源回路57はDC/DC回路56の
出力側にダイオード58を介して電気的に接続されてい
る。この予備電源回路57はコンデンサを主体に構成さ
れたものであり、主電源Vinの遮断時には予備電源回路
57から特別図柄始動センサ16および払出しセンサ5
1に設定時間Tだけ駆動電源Vout4´が印加される。
【0028】電源基板52にはDC/DC回路59が搭
載されている。このDC/DC回路59はDC24Vの
直流電源Vout2をDC5Vの駆動電源Vout5に変換する
ものであり、主電源Vinの有効時にはDC/DC回路
59からメイン回路基板19のメイン制御装置20,表
示回路基板24の表示制御装置25,賞球回路基板46
の賞球制御装置47に駆動電源Vout5が印加される。
【0029】電源基板52には予備電源回路60が搭載
されており、予備電源回路60はDC/DC回路59の
出力側にダイオード61を介して電気的に接続されてい
る。この予備電源回路60はコンデンサを主体に構成さ
れたものであり、主電源Vinの遮断時には予備電源回路
60からメイン制御装置20および賞球制御装置46に
駆動電源Vout5´が設定時間Tだけ印加される。
【0030】メイン回路基板19にはバックアップ電源
回路62が搭載されている。このバックアップ電源62
は2個のダイオード63とリチウム電池64とを有する
ものであり、駆動電源Vout5および駆動電源Vout5´の
有効時には一方のダイオード63を通してメイン制御装
置20のRAM65に駆動電源Vout5および駆動電源V
out5´が印加され、駆動電源Vout5および駆動電源Vou
t5´の遮断時にはリチウム電池64から他方のダイオー
ド63を通してRAM65にDC3Vのバックアップ電
源Vout6が印加される。
【0031】賞球回路基板45にはバックアップ電源回
路66が搭載されている。このバックアップ電源66は
2個のダイオード67とリチウム電池68とを有するも
のであり、駆動電源Vout5および駆動電源Vout5´の有
効時には一方のダイオード67を通して賞球制御装置4
6のRAM69に駆動電源Vout5および駆動電源Vout5
´が印加され、駆動電源Vout5および駆動電源Vout5´
の遮断時にはリチウム電池68から他方のダイオード6
7を通してRAM69にDC3Vのバックアップ電源V
out6が印加される。尚、RAM65およびRAM69は
記録部に相当するものである。
【0032】電源基板52には停電検出回路70が搭載
されている。この停電検出回路70は主電源Vinの電圧
レベルを監視するものであり、主電源Vinの電圧レベル
が停電レベルに降下することに基づいてメイン制御装置
20および賞球制御装置46に停電信号を与える。
【0033】電源基板52にはリセット回路71が搭載
されている。このリセット回路71は駆動電源Vout5の
電圧レベルを監視するものであり、駆動電源Vout5の電
圧レベルがリセットレベルに上昇することに基づいて表
示制御装置25,賞球制御装置46,遅延回路72にリ
セット信号を同時(パラレル)に与える。この遅延回路
72の出力端子はメイン制御装置20の入力端子に電気
的に接続されており、メイン制御装置20には表示制御
装置25および賞球制御装置46の起動後に遅延回路7
2からリセット信号が与えられ、メイン制御装置20は
表示制御装置25および賞球制御装置46より遅れて起
動する。
【0034】電源基板52の後面には、図9に示すよう
に、初期化スイッチ73が搭載されており、初期化スイ
ッチ73は、図6に示すように、メイン制御装置20の
入力端子および賞球制御装置46の入力端子に電気的に
接続されている。この初期化スイッチ73は前面扉2の
開放状態で前方から操作されるものであり、初期化スイ
ッチ73の操作時には初期化スイッチ73からメイン制
御装置20および賞球制御装置46に初期化信号が出力
される。
【0035】次に上記構成の作用について説明する。
尚、下記動作はメイン制御装置20,表示制御装置2
5,賞球制御装置46がROMに予め記録された制御プ
ログラムに基づいて実行するものである。
【0036】<特図始動信号処理について>初期化スイ
ッチ73の操作状態でメイン電源Vinが投入されると、
リセット回路71から遅延回路72を通してメイン制御
装置20にリセット信号が与えられ、メイン制御装置2
0の始動処理部21は図2の(a)のステップS1へ移
行する。そして、初期化スイッチ73からの初期化信号
を検出し、ステップS2へ移行する。ここで、RAM6
5の大当りエリアに記録されているバックアップデータ
をクリアし、ステップS3へ移行する。
【0037】始動処理部21はステップS3で特別図柄
始動センサ16からの特図始動信号を検出すると、ステ
ップS4へ移行し、RAM65の大当りエリアに記録さ
れているカウンタデータの組数を検出する。この大当り
エリアは最大で5組のカウンタデータが記録されるもの
であり、始動処理部21はカウンタデータが5組未満で
あることを検出すると、ステップS5へ移行する。
【0038】始動処理部21はステップS5へ移行する
と、カウンタデータに相当する大当りカウンタ値Noお
よび図柄カウンタ値Nzを取得する。これら大当りカウ
ンタNoおよび図柄カウンタNzは「0」から異なる上
限値に加算された後に「0」に戻って加算されるもので
あり、始動処理部21は大当りカウンタ値Noおよび図
柄カウンタ値Nzを取得すると、RAM65の大当りエ
リアに大当りカウンタ値Noおよび図柄カウンタ値Nz
を記録し、ステップS6へ移行する。
【0039】始動処理部21はステップS6で大当りエ
リアにカウンタデータが記録されていると判断すると、
ステップS7へ移行する。ここで、大当りエリアの先頭
のカウンタデータ(大当りカウンタ値Noおよび図柄カ
ウンタ値Nz)を判定処理部22に出力し、ステップS
8へ移行する。
【0040】始動処理部21はステップS8でデータク
リア指令を検出すると、ステップS9へ移行する。この
データクリア指令は判定処理部22から出力されるもの
であり、始動処理部21はステップS9へ移行すると、
大当りエリアの先頭のカウンタデータをクリアし、ステ
ップS3に復帰する。そして、ステップS3〜S9を繰
返すことに基づいてカウンタデータの記録,カウンタデ
ータの出力,カウンタデータのクリアを実行する。
【0041】<大当り判定処理について>初期化スイッ
チ73の操作状態でメイン電源Vinが投入されると、リ
セット回路71から遅延回路72を通してメイン制御装
置20にリセット信号が与えられ、メイン制御装置20
の判定処理部22は図3の(a)のステップS11へ移
行する。そして、初期化スイッチ73からの初期化信号
を検出し、ステップS12へ移行する。ここで、RAM
65の判定エリアに記録されているバックアップデータ
をクリアし、ステップS13へ移行する。
【0042】判定処理部22はステップS13で上述し
た始動処理部21からのカウンタデータを検出すると、
カウンタデータをRAM65の判定エリアに記録する。
そして、ステップS14へ移行し、カウンタデータの大
当りカウンタ値Noを大当り判定値と比較する。この大
当り判定値はメイン制御装置20のROMに予め記録さ
れたものであり、両者が同一であると判断されたときに
はRAM65の判定エリアに大当りが記録され、両者が
相違していると判断されたときには外れが記録される。
【0043】判定処理部22は判定結果を記録すると、
ステップS15またはS16へ移行し、カウンタデータ
の図柄カウンタ値Nzに基づいて大当り図柄または外れ
図柄を設定し、ステップS17へ移行する。尚、大当り
図柄は左列,中列,右列が同一な3個の組合わせ図柄を
称するものである。また、外れ図柄は左列,中列,右列
が相違する3個の組合わせ図柄を称するものである。
【0044】判定処理部22はステップS17へ移行す
ると、表示制御装置25に図柄変動指令を出力する。す
ると、表示制御装置25は特別図柄表示装置14の各列
の図柄を「0」→「1」→「2」……「8」→「9」→
「0」→「1」……の順序で変動させる。
【0045】判定処理部22は図柄変動指令を出力する
と、ステップS18へ移行し、ステップS15の図柄設
定結果またはステップS16の図柄設定結果を表示制御
装置25に出力する。すると、表示制御装置25は特別
図柄表示装置14の各列を設定図柄で変動停止させ、遊
技者に大当りまたは外れを知らせる。
【0046】判定処理部22は図柄設定結果(図柄停止
指令)を出力すると、ステップS19へ移行する。ここ
で、RAM65の判定エリアに大当りが記録されていな
いと判断すると、ステップS24へ移行し、始動処理部
21に上述のデータクリア指令を出力することに基づい
て処理済みのカウンタデータ(大当りエリアの先頭のカ
ウンタデータ)をクリアさせる。また、ステップS19
で判定エリアに大当りが記録されていると判断すると、
ステップS20へ移行する。
【0047】判定処理部22はステップS20へ移行す
ると、ラウンドカウンタNrに設定値(例えば15)を
セットする(Nr←15)。そして、ステップS21へ
移行し、大入賞口ソレノイド31に駆動電源Vout3を設
定時間だけ印加することに基づいて大入賞口28を設定
時間だけ開放する。この後、ステップS22へ移行し、
ラウンドカウンタ値Nrから「1」を減算してステップ
S23へ移行する。
【0048】判定処理部22はステップS23でラウン
ドカウンタ値Nrが「0」でないと判断すると、ステッ
プS21に復帰し、ステップS21〜23を繰返す。こ
の後、ラウンドカウンタ値Nrが「0」まで減算された
と判断すると、ステップS23からS24へ移行し、始
動処理部21にデータクリア指令を出力することに基づ
いて処理済みのカウンタデータをクリアさせる。
【0049】<入賞信号処理について>初期化スイッチ
73の操作状態でメイン電源Vinが投入されると、リセ
ット回路71から遅延回路72を通してメイン制御装置
20にリセット信号が与えられ、メイン制御装置20の
賞球処理部23は図4の(a)のステップS31へ移行
する。そして、初期化スイッチ73からの初期化信号を
検出し、ステップS32へ移行する。ここで、RAM6
5の賞球エリアに記録されているバックアップデータを
クリアし、ステップS33へ移行する。
【0050】賞球処理部23はステップS33で大入賞
口センサ33からの入賞信号を検出すると、ステップS
34へ移行する。ここで、「賞球カウンタNa←Na+
C1(例えば15)」を実行することに基づいて賞球カ
ウンタ値NaをRAM65の賞球エリアに記録し、ステ
ップS37へ移行する。また、ステップS35で特別図
柄始動センサ16からの特図始動信号を検出すると、ス
テップS36へ移行する。ここで、「賞球カウンタNa
←Na+C2 (例えば5)」を実行することに基づいて
賞球カウンタ値NaをRAM65の賞球エリアに記録
し、ステップS37へ移行する。
【0051】賞球処理部23はステップS37で「賞球
カウンタ値Na≧1」を検出すると、ステップS38へ
移行し、フラグFの状態を判断する。このフラグFは起
動時に「1」にセットされたり、後述のステップS48
で「1」にセットされるものであり、賞球処理部23は
ステップS38で「F=1」を検出すると、ステップS
39で払出しカウンタNbに賞球カウンタ値Naをセッ
トする(Nb←Na)。そして、払出しカウンタ値Nb
をRAM65の賞球エリアに記録し、ステップS40へ
移行する。
【0052】賞球処理部23はステップS40へ移行す
ると、払出し確認カウンタNcに払出しカウンタ値Nb
をセットする(Nc←Nb)。そして、払出し確認カウ
ンタ値NcをRAM65の賞球エリアに記録し、ステッ
プS41へ移行する。ここで、賞球制御装置46の払出
し処理部47にパチンコ球Pの払出し指令および払出し
数(=払出しカウンタ値Nb)を出力し、フラグFに
「0」を投入して(F←0)ステップS42へ移行す
る。
【0053】賞球処理部23はステップS42で払出し
センサ51からの払出し信号を検出すると、ステップS
43へ移行する。ここで、賞球エリアの払出しカウンタ
値Nbから「1」を減算し(Nb←Nb−1)、ステッ
プS44へ移行する。この払出し信号は、上述したよう
に、払出し装置37から1個のパチンコ球Pが払出され
る毎に出力されるものであり、「Nb←Nb−1」の実
行に基づいてパチンコ球Pの未払い数が計測される。
【0054】賞球処理部23はステップS44で払出し
終了信号を検出すると、ステップS45へ移行する。こ
の払出し終了信号は、後述するように、払出し処理部4
7が「Nb」個のパチンコ球Pを払出したことを確認す
ることに基づいて出力するものであり、賞球処理部23
はステップS45で賞球エリアの払出しカウンタ値Nb
が「0」に減算されていることを検出すると、自身の払
出し情報と払出し処理部47の払出し情報との整合性が
取れていると判断し、ステップS45からS46へ移行
する。
【0055】賞球処理部23はステップS45で賞球エ
リアの払出しカウンタ値Nbが「0」に減算されていな
いと判断すると、自身の払出し情報と払出し処理部47
の払出し情報との整合性が取れていないと判断し、ステ
ップS47へ移行する。この賞球処理部23の払出しカ
ウンタ値Nbおよび払出し処理部47の払出し終了信号
はメイン回路基板19や賞球回路基板45の不正交換等
の違法行為がない限り整合するものであり、賞球処理部
23はステップS47へ移行すると、不正行為があった
と判断する。そして、パチンコホールのホストコンピュ
ータ(図示せず)に異常信号を出力し、ステップS46
へ移行する。
【0056】賞球処理部23はステップS46へ移行す
ると、「賞球カウンタNa←Na−払出し確認カウンタ
Nc」を実行することに基づいてパチンコ球Pの未払い
数を演算する。そして、ステップS48でフラグFに
「1」を投入し(F←1)、ステップ33に復帰する。
従って、特別図柄始動口15内および大入賞口28内に
パチンコ球Pが入球する毎に賞球エリアの賞球カウンタ
値Naに設定値C1 およびC2 が加算され、パチンコ球
Pの払出し動作が停止しているとき(F=1のとき)に
払出し指令および払出し数Nbが出力される。これと共
に、払出し処理部47から払出し終了信号が出力される
毎に賞球エリアの賞球カウンタNaが減算され、最新の
払出し個数Naが演算される。
【0057】<賞球払出し処理について>初期化スイッ
チ73の操作状態でメイン電源Vinが投入されると、リ
セット回路71から賞球制御装置46にリセット信号が
与えられる。すると、賞球制御装置46の払出し処理部
47はメイン制御装置20の始動処理部21,判定処理
部22,賞球処理部23に先立って起動し、図5の
(a)のステップS51へ移行する。ここで、初期化ス
イッチ73からの初期化信号を検出し、ステップS52
へ移行する。そして、RAM69の払出しエリアに記録
されているバックアップデータをクリアし、ステップS
53へ移行する。
【0058】払出し処理部47は賞球処理部23から出
力される上述の払出し指令および払出し数(払出しカウ
ンタ値Nb)をステップS53で検出すると、ステップ
S54へ移行する。ここで、払出し実行カウンタNb´
に払出しカウンタ値Nbを投入(Nb´←Nb)するこ
とに基づいて払出し実行カウンタNb´をセットし、R
AM69の払出しエリアに記録する。
【0059】払出し処理部47は払出し実行カウンタN
b´をセットすると、ステップS55へ移行し、球払出
しモータ43に駆動電源Vout3を印加することに基づい
て球払出しモータ43の回転軸を単位量だけ駆動する。
そして、ステップS56で払出しセンサ51からの払出
し信号を検出すると、1個のパチンコ球Pが払出された
ことを確認し、ステップS57へ移行する。ここで、払
出しエリアの払出し実行カウンタ値Nb´から「1」を
減算する(Nb´←Nb´−1)ことに基づいてパチン
コ球Pの未払い数を演算し、ステップS58へ移行す
る。
【0060】払出し処理部47はステップS58で「払
出し実行カウンタNb´=0」を検出すると、パチンコ
球Pの払出し動作が終了したと判断する。そして、ステ
ップS59へ移行し、メイン制御装置20の賞球処理部
23に上述の払出し終了信号を出力してステップS53
に復帰する。従って、払出し処理部47が払出し動作の
停止時に賞球処理部23からの払出し指令および払出し
数Nbを検出し、払出し動作の終了後に次の払出し指令
および払出し数Nbを検出することになる。
【0061】<停電時の特図始動信号処理について>遊
技中に停電が発生したときには停電検出回路70からメ
イン制御装置20に停電信号が出力される。すると、メ
イン制御装置20の始動処理部21は図2の(b)のス
テップS61へ移行する。ここで、特別図柄始動センサ
16からの特図始動信号がないことを検出すると、ステ
ップS64へ移行し、設定時間Tの経過を判断する。こ
の設定時間Tは予備電源回路57から特別図柄始動セン
サ16および払出しセンサ51に予備電源Vout4´が印
加される時間に相当するものであり、始動処理部21は
ステップS64で設定時間Tが経過していないと判断す
ると、ステップS61に復帰し、ステップS61および
S64を繰返す。
【0062】始動処理部21はステップS61およびS
64を繰返す間に特図始動信号を検出すると、ステップ
S61からS62へ移行する。ここで、RAM65の大
当りエリアのカウンタデータの記録数が5個であること
を検出すると、処理を終える。また、カウンタデータの
記録数が4個以下であることを検出すると、ステップS
63へ移行し、特図始動信号の検出タイミングで大当り
カウンタ値および図柄カウンタ値を取得し、大当りエリ
アに記録する。従って、メイン制御装置20の予備電源
Vout5´が遮断された後にはRAM65の大当りエリア
に停電直前のカウンタデータが保管される。
【0063】<停電時の大当り判定処理について>遊技
中に停電が発生したときには停電検出回路70からメイ
ン制御装置20に停電信号が出力される。このとき、R
AM65の判定エリアにカウンタデータおよびラウンド
カウンタ値Nrが記録されていると、当該カウンタデー
タおよびラウンドカウンタ値Nrが予備電源Vout5´の
遮断後に保管される。
【0064】<停電時の入賞信号処理について>遊技中
に停電が発生したときには停電検出回路70からメイン
制御装置20に停電信号が出力される。すると、メイン
制御装置20の賞球処理部23は図4の(b)のステッ
プS71へ移行する。ここで、払出しセンサ51からの
払出し信号がないことを検出すると、ステップS72へ
移行する。そして、特別図柄始動センサ16からの特図
始動信号がないことを検出すると、ステップS77へ移
行する。
【0065】賞球処理部23はステップS77で設定時
間Tが経過していないと判断すると、ステップS71に
復帰し、S71,S72,S77を繰返す。この設定時
間T(特別図柄始動センサ16および払出しセンサ51
に対する予備電源Vout4´の印加時間)は払出し装置3
7のスプロケット40から落下するパチンコ球Pが払出
しセンサ51に到達する時間より若干長く設定されたも
のであり、スプロケット40が停電直前にパチンコ球P
を放出したときには当該パチンコ球Pが設定時間Tの範
囲内で払出しセンサ51に到達し、払出しセンサ51か
ら払出し信号が出力される。
【0066】賞球処理部23はステップS71で払出し
信号を検出すると、ステップS73へ移行し、「払出し
カウンタNb←Nb−1」を実行することに基づいてR
AM65の賞球エリアに記録されている払出しカウンタ
値Nbを書換え、停電直前にスプロケット40から放出
されたパチンコ球Pを計測する。そして、ステップS7
4で「Nb=0」を検出したときにはステップS75へ
移行し、「Na←Na−Nc」を実行することに基づい
てRAM65の賞球エリアに記録されている賞球カウン
タ値Naを書換える。
【0067】賞球処理部23は設定時間Tの経過前に特
別図柄始動センサ16からの特図始動信号を検出する
と、ステップS72からS76へ移行し、「賞球カウン
タ値Na←Na+C2 」を実行することに基づいて賞球
カウンタ値Naを書換える。従って、メイン制御装置2
0の予備電源Vout5´が遮断された後にはRAM65の
賞球エリアに停電直前の賞球カウンタ値Na,払出しカ
ウンタ値Nb,払出し確認カウンタ値Ncが保管され
る。
【0068】<停電時の払出し処理について>遊技中に
停電が発生したときには停電検出回路70から賞球制御
装置46に停電信号が出力される。すると、賞球制御装
置46の払出し処理部47は図5の(b)のステップS
81へ移行する。
【0069】払出し処理部47はステップS81で払出
しセンサ51からの払出し信号がないことを検出する
と、ステップS83へ移行する。ここで、設定時間Tが
経過していないと判断すると、ステップS81およびS
83を繰返す。この設定時間Tは、上述したように、払
出し装置37から放出されたパチンコ球Pが払出しセン
サ51に到達する時間より若干長く設定されたものであ
り、払出し装置37が停電直前にパチンコ球Pを放出し
たときには当該パチンコ球Pが設定時間Tの範囲内で払
出しセンサ51に到達し、払出しセンサ51から払出し
信号が出力されることになる。
【0070】払出し処理部47はステップS81で払出
し信号を検出すると、ステップS82へ移行し、「払出
し実行カウンタNb´←Nb´−1」を実行することに
基づいてRAM69の払出しエリアに記録されている払
出し実行カウンタ値Nb´を書換え、停電直前に払出し
装置37から放出されたパチンコ球Pを計測する。従っ
て、メイン制御装置20の予備電源Vout5´および賞球
制御装置46の予備電源Vout5´が遮断された後にはメ
イン制御装置20のRAM65および賞球制御装置46
のRAM69に整合性が取れた同一の払出し情報(払出
しカウンタ値Nbおよび払出し実行カウンタ値Nb´)
が保管される。
【0071】<停電復旧時の特図始動信号処理について
>停電の復旧時にリセット回路71から遅延回路72を
通してメイン制御装置20にリセット信号が与えられる
と、メイン制御装置20の始動処理部21は図2の
(a)のステップS1へ移行する。ここで、初期化スイ
ッチ73の非操作を検出し、RAM65の大当りエリア
をクリアせずにステップS3へ移行する。従って、大当
りエリアに停電直前のカウンタデータが記録されている
ときにはステップS7で当該カウンタデータが判定処理
部22に出力され、大当りエリアにカウンタデータが記
録されていないときには特図始動信号の検出タイミング
でカウンタデータが取得され、判定処理部22に出力さ
れる。
【0072】<停電復旧時の大当り判定処理について>
停電の復旧時にリセット回路71から遅延回路72を通
してメイン制御装置20にリセット信号が与えられる
と、メイン制御装置20の判定処理部22は図3の
(a)のステップS11へ移行する。ここで、初期化ス
イッチ73の非操作を検出し、ステップS25の停電復
旧処理へ移行する。そして、RAM65の判定エリアに
カウンタデータが記録されているときには、図3の
(b)のステップS91で当該カウンタデータをクリア
し、ステップS92へ移行する。
【0073】判定処理部22はステップS92でRAM
65の判定エリアにラウンドカウンタ値Nrが記録され
ていないと判断したときには停電復旧処理を終え、図3
の(a)のステップS13へ移行する。従って、始動処
理部21から出力される停電直前のカウンタデータまた
は停電復旧後の新たなカウンタデータに基づいて大当り
の判定動作,図柄の設定動作が行われる。
【0074】判定処理部22は図3の(b)のステップ
S92でRAM65の判定エリアにラウンドカウンタ値
Nrが記録されていると判断すると、ステップS93へ
移行する。そして、大入賞口ソレノイド31を駆動する
ことに基づいて大入賞口28を開放し、ステップS94
へ移行する。
【0075】判定処理部22はステップS94でラウン
ドカウンタ値Nrから「1」を減算すると、ステップS
95で「ラウンドカウンタ値Nr=0」を検出すること
に基づいて停電復旧処理を終え、図3の(a)のステッ
プS13へ移行する。従って、始動処理部21から出力
される停電直前のカウンタデータまたは停電復旧後の新
たなカウンタデータに基づいて大当りの判定動作,図柄
の設定動作が行われることになる。
【0076】<停電復旧時の入賞信号処理について>停
電の復旧時にリセット回路71から遅延回路72を通し
てメイン制御装置20にリセット信号が与えられると、
メイン制御装置20の賞球処理部23はフラグFに
「1」を投入し、図4の(a)のステップS31へ移行
する。ここで、初期化スイッチ73の非操作を検出し、
ステップS49の停電復旧処理へ移行する。そして、図
4の(c)のステップS101でRAM65の賞球エリ
アから払出しカウンタ値Nbを読出し、「払出しカウン
タ値Nb=0」を検出したときには停電復旧処理を終え
る。
【0077】賞球処理部23は停電復旧処理を終える
と、図4の(a)のステップS33へ移行する。従っ
て、ステップS37で「賞球カウンタ値Na≧1」が検
出されたときには停電直前の賞球カウンタ値Naに基づ
いて払出しカウンタ値Nbおよび払出し確認カウンタ値
Ncがセットされ、賞球制御装置46の払出し処理部4
7に払出し指令および払出しカウンタ値Nbが出力され
る。また、ステップS37で「賞球カウンタ値Na=
0」が検出されたときにはステップS33およびS35
で入賞信号および特図始動信号が検出されることに基づ
いて払出し処理部47に払出し指令および払出しカウン
タ値Nbが出力される。
【0078】賞球処理部23は図4の(c)のステップ
S101で「払出しカウンタ値Nb≧1」を検出する
と、ステップS102で払出し処理部47に払出し指令
を出力し、フラグFに「0」を投入する(F←0)。そ
して、停電復旧処理を終え、図4の(a)のステップS
33へ移行する。
【0079】<停電復旧時の払出し処理について>停電
の復旧時にリセット回路71から賞球制御装置46にリ
セット信号が与えられると、賞球制御装置46の払出し
処理部47は図5の(a)のステップS51へ移行す
る。ここで、初期化スイッチ73の非操作を検出し、R
AM69の払出しエリアをクリアせずにステップS53
へ移行する。
【0080】払出し処理部47はステップS53で賞球
処理部23からの払出し指令を検出すると、ステップS
54で払出しエリアの払出し実行カウンタ値Nb´をセ
ットし、ステップS55で球払出しモータ43を駆動す
る。そして、ステップS56で払出しセンサ51からの
払出し信号を検出したときにはステップS57で払出し
実行カウンタ値Nb´から「1」を減算し、ステップS
58で「払出し実行カウンタ値Nb´=0」を検出した
ときにはステップS59で払出し終了信号を出力する。
【0081】このとき、賞球処理部23は図4の(a)
のステップS42で払出しセンサ51からの払出し信号
を検出し、ステップS43で払出しカウンタ値Nbを減
算する。そして、ステップS44で払出し処理部47か
らの払出し終了信号を検出したときにはステップS45
へ移行し、払出しカウンタ値Nbを「0」と比較するこ
とに基づいて自身の払出し情報と払出し処理部47の払
出し情報との整合性をチェックする。
【0082】上記実施例によれば、停電時にメイン制御
装置20の払出しカウンタ値Nbおよび賞球制御装置4
6の払出し実行カウンタ値Nb´を別個のRAM65お
よびRAM69に保管した。このため、停電復旧時に賞
球制御装置46のRAM69から停電直前の払出し実行
カウンタ値Nb´を読出し、停電直前の払出し実行カウ
ンタ値Nb´に基づいて払出し装置37を駆動制御でき
るので、停電に影響されることなく正確な個数のパチン
コ球Pが払出される。
【0083】また、停電復旧時にメイン制御装置20の
払出しカウンタ値Nbが「0」になるタイミングで賞球
制御装置46から払出し終了信号が出力されるか否かを
チェックすることに基づいてメイン制御装置20の払出
しカウンタ値Nbと賞球制御装置46の払出し実行カウ
ンタ値Nb´との整合性を判断したので、メイン制御装
置20の払出しカウンタ値Nbや賞球制御装置46の払
出し実行カウンタ値Nb´が停電中に不正改竄されたこ
とを簡単に発見できる。
【0084】また、メイン制御装置20および賞球制御
装置46をメイン回路ボックス18内および賞球回路ボ
ックス44内に収納した。このため、メイン制御装置2
0および賞球制御装置46に手を触れ難くなるので、メ
イン制御装置20および賞球制御装置46を不正に改竄
し難くなる。また、メイン制御装置20のRAM65お
よび賞球制御装置46のRAM69をメイン回路ボック
ス18内および賞球回路ボックス44内に収納された別
個のものから構成した。このため、RAM65およびR
AM69に手を触れ難くなるので、RAM65およびR
AM69を不正に改竄し難くなる。
【0085】尚、上記実施例においては、払出しカウン
タ値Nbが「0」になるタイミングで払出し終了信号が
出力されるか否に基づいて払出しカウンタ値Nbおよび
払出し実行カウンタ値Nb´の整合性をチェックした
が、これに限定されるものではなく、例えば払出しカウ
ンタ値Nbおよび払出し実行カウンタ値Nb´を直接的
に比較することに基づいて両者の整合性をチェックして
も良い。
【0086】また、上記実施例においては、メイン制御
装置20が払出しカウンタ値Nbおよび払出し実行カウ
ンタ値Nb´の整合性をチェックするように構成した
が、これに限定されるものではなく、例えば賞球制御装
置46が両者の整合性をチェックするように構成しても
良い。
【0087】また、上記実施例においては、払出しセン
サ51を払出し装置37の球通路39内に配設したが、
これに限定されるものではなく、例えば払出し装置37
と上皿4とを繋ぐ球通路49内に配設しても良い。
【0088】また、上記実施例においては、主電源Vin
の遮断時にメイン制御装置20および賞球制御装置46
に予備電源Vout5´を印加し、特別図柄始動センサ16
および払出しセンサ51に予備電源Vout4´を印加した
が、これに限定されるものではなく、例えばメイン制御
装置20,賞球制御装置46,特別図柄始動センサ1
6,払出しセンサ51を主電源Vinの遮断と同時に駆動
停止させても良い。
【0089】また、上記実施例においては、特別図柄始
動口15内に特別図柄始動センサ16を配設したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば特別図柄始動口1
5内に入球したパチンコ球を機外へ排出する裏樋内に配
設しても良い。この構成の場合、パチンコ球Pが特別図
柄始動口15内を通過することに基づいて特別図柄始動
センサ16から特図始動信号が出力されることになる。
【0090】また、上記実施例においては、大当りカウ
ンタ値No,図柄カウンタ値Nz,ラウンドカウンタ値
Nr,賞球カウンタ値Na,払出しカウンタ値Nb,払
出し確認カウンタ値Ncをメイン制御装置20のRAM
65に保管したが、これに限定されるものではなく、例
えばメイン回路基板19にバックアップ専用のROMを
搭載し、大当りカウンタ値No〜払出し確認カウンタ値
Ncを当該ROMに保管しても良い。
【0091】また、上記実施例においては、払出し実行
カウンタ値Nb´を賞球制御装置46のRAM69に保
管したが、これに限定されるものではなく、例えば賞球
回路基板45にバックアップ専用のROMを搭載し、払
出し実行カウンタ値Nb´を当該ROMに保管しても良
い。
【0092】また、上記実施例においては、メイン制御
装置20および賞球制御装置46が払出し情報としてパ
チンコ球Pの未払い数NbおよびNb´を演算するよう
に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば
パチンコ球Pの支払い済数を演算するように構成しても
良い。
【0093】また、上記実施例においては、メイン制御
装置20の払出しカウンタ値Nbおよび賞球制御装置4
6の払出し実行カウンタ値Nb´を別個のRAM65お
よび69に保管したが、これに限定されるものではな
く、例えば単一のRAMにメイン制御装置20用のバッ
クアップ領域および賞球制御装置46用のバックアップ
領域を設け、メイン制御装置20の払出しカウンタ値N
bおよび賞球制御装置46の払出し実行カウンタ値Nb
´をメイン制御装置20用のバックアップ領域および賞
球制御装置46用のバックアップ領域に保管しても良
い。
【0094】また、上記実施例においては、大当りの発
生に連動して大当り動作が行われる1種のパチンコ機に
本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、
例えば3種のパチンコ機に適用しても良い。このパチン
コ機は大当りの発生に連動して特別入賞口が開放される
ものであり、特別入賞口の開放時に特別入賞口内にパチ
ンコ球が入球することに基づいて大当り動作が行われ
る。この場合、ポケット状の特別図柄始動口15に変え
て上下面が開口するコ字枠状の特別図柄始動ゲートを用
い、パチンコ球Pが特別図柄始動ゲート内を通過するこ
とに基づいて特別図柄始動センサ16から特図始動信号
が出力されるようにすると良い。
【0095】また、上記実施例においては、大当りの発
生に連動して大当り動作が行われる1種のパチンコ機に
本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、
例えば2種のパチンコ機に適用しても良い。このパチン
コ機はパチンコ球が入賞口内に入賞したり、コ字枠状の
入賞ゲート内を通過することに基づいて電動式の役物が
開放されるものであり、役物の開放時に役物内の特別入
賞口にパチンコ球が入球することに基づいて大当り動作
が行われる。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のパチンコ機は次の効果を奏する。請求項1記載の手段
によれば、主電源の遮断時にメイン制御手段の払出し情
報およびサブ制御手段の払出し情報を別個の記録部に保
管した。このため、停電復旧時に一方の記録部から停電
直前の払出し情報を読出し、停電直前の払出し情報に基
づいて払出し装置を駆動制御できるので、停電に影響さ
れることなく正確な個数のパチンコ球が払出される。請
求項2記載の手段によれば、主電源の復旧時にメイン制
御手段の払出し情報とサブ制御手段の払出し情報との整
合性を判断するようにしたので、メイン制御手段の払出
し情報やサブ制御手段の払出し情報が停電中に不正に改
竄されたことを簡単に発見できる。
【0097】請求項3記載の手段によれば、メイン制御
手段およびサブ制御手段を別個のボックス内に収納した
ので、両者を不正に改竄し難くなる。請求項4記載の手
段によれば、メイン制御手段の記録部およびサブ制御手
段の記録部を別個のボックス内に収納したので、両者を
不正に改竄し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(電源の供給経路等
を示すブロック図)
【図2】始動処理部の処理内容を示すフローチャート
(aは特図始動信号処理を示すフローチャート、bは停
電処理を示すフローチャート)
【図3】判定処理部の処理内容を示すフローチャート
(aは大当り判定処理を示すフローチャート、bは停電
復旧処理を示すフローチャート)
【図4】賞球処理部の処理内容を示すフローチャート
(aは入賞信号処理を示すフローチャート、bは停電処
理を示すフローチャート、cは停電復旧処理を示すフロ
ーチャート)
【図5】払出し処理部の処理内容を示すフローチャート
(aは払出し処理を示すフローチャート、bは停電処理
を示すフローチャート)
【図6】電気的構成を示すブロック図
【図7】払出し装置の内部構成を示す図
【図8】全体構成を示す前面図
【図9】全体構成を示す後面図
【符号の説明】
Pはパチンコ球、4は上皿、18はメイン回路ボックス
(ボックス)、20はメイン制御装置(メイン制御手
段)、37は払出し装置、44は賞球回路ボックス(ボ
ックス)、46は賞球制御装置(サブ制御手段)、51
は払出しセンサ、65はRAM(記録部)、69はRA
M(記録部)を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払出し装置を駆動制御することに基づい
    て払出し装置から上皿内にパチンコ球を払出すサブ制御
    手段と、 前記サブ制御手段にパチンコ球の払出し指令を出力する
    メイン制御手段と、 前記払出し装置からパチンコ球が放出されることに基づ
    いて払出し信号を出力する払出しセンサとを備え、 主電源の有効時には、前記サブ制御手段および前記メイ
    ン制御手段が前記払出しセンサからの払出し信号に基づ
    いて同一の払出し情報を取得し、 主電源の遮断時には、前記メイン制御手段の払出し情報
    および前記サブ制御手段の払出し情報が別個の記録部に
    保管されることを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 メイン制御手段は、主電源の復旧時に自
    身の払出し情報とサブ制御手段の払出し情報との整合性
    を判断することを特徴とする請求項1記載のパチンコ
    機。
  3. 【請求項3】 メイン制御手段およびサブ制御手段は、
    別個のボックス内に収納されていることを特徴とする請
    求項1または2記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 メイン制御手段の記録部およびサブ制御
    手段の記録部は、メイン制御手段のボックス内およびサ
    ブ制御手段のボックス内に収納された別個のものからな
    ることを特徴とする請求項3記載のパチンコ機。
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