以下に、本発明に係る回胴式遊技機の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1、図2A、および図2Bは、本実施の形態に係る回胴式遊技機の外観構成の説明に供する図である。図1は本実施の形態に係る回胴式遊技機の概略的な構成を示す正面図を、図2Aおよび図2Bは図1に示した本実施の形態に係る回胴式遊技機の内部構造を概略的に示す構造図である。なお、以下では、本発明に係る回胴式遊技機として、遊技媒体に遊技メダルを用いる回胴式遊技機を例に挙げて説明する。
図1に示すように、遊技機本体10は、遊技に供する各種遊技部品を収納するための筐体11と、筐体11の前面側に開閉自在に取り付けられた前面扉13とを備えている。
前面扉13には、美的なデザインが施された外観を有する上部装飾パネル部110と下部装飾パネル部120とが形成されている。また、上部装飾パネル部110と下部装飾パネル部120との間には遊技操作部130が形成され、この遊技操作部130には遊技者が操作を行うための各種ボタン(スイッチ)類が配置されている。また、上部装飾パネル部110の上方には透明板を介して液晶表示装置(LCD)160が配置され、下部装飾パネル部120の下方には前面扉13と一体的に装着されたメダル受け皿部140が形成されている。なお、前面扉13の外枠には、略長方形状の開口部13a、13b、13cが形成されており、この開口部13a、13b、13cは、上部装飾パネル部110、下部装飾パネル部120、液晶表示装置160が前面扉13の外枠の背面側から装着されることによって塞がれている。そして、前面扉13の外枠の裏面側から装着されるパネルユニット(各種電子部品が装着されたユニット)が前面扉13の外枠と一体的に装着され、前面扉13が形成されている。
上部装飾パネル部110の略中央部には、透明性を有する略長方形状の回胴視認部111が形成されている。遊技者は、この回胴視認部111を介して、左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cを視認することができるようになっている。また、回胴視認部111には、回胴視認部111を横断するようにして入賞ラインL1〜L5が施されている。本実施の形態では、入賞ラインL1〜L5は、横3本及びこれらと交差する斜め2本の直線からなっている。この入賞ラインL1〜L5は、単位遊技に対する遊技メダルの投入枚数(賭け数)に応じて有効となり、この有効となった有効入賞ライン上で、3つの回胴210a、210b、210cに表示された図柄が入賞役を構成する表示態様で停止表示されると入賞となる。
前記入賞役としては、例えば、所定の枚数の遊技メダルのみが払い出されるような通常の入賞役(いわゆる、小役)、遊技メダルを投入(貯留装置(遊技機本体10に投入された遊技メダル、または入賞によって獲得した遊技メダルを貯留して、その貯留数を電磁気的方法よって記憶可能とする機能を備えた装置、図示はしていない)からの擬似的な投入も含む)することなく単位遊技を開始可能にする再遊技(リプレイ)、遊技者に高い利益を供与するBB(ビックボーナス)、BBよりも少ない利益を供与するRB(レギュラーボーナス)、通常の遊技状態よりも遊技者に対して有利な遊技状態(例えば、アシストタイム(AT)遊技状態、チャレンジタイム(CT)遊技状態、リプレイタイム(RT)遊技状態)への移行契機となる入賞役などの種々の入賞役(遊技者に利益が供与されない役、例えば、ハズレを入賞役として含めても良い)が挙げられる。なお、前記入賞役は、遊技態様に応じて種々の入賞役を設定することができる。
上部装飾パネル部110の左側には、遊技の進行状況などの遊技情報を表示するための表示部として、前記貯留装置に貯留されている遊技メダル数を表示するメダル貯留枚数表示部113、遊技者が単位遊技に対する遊技メダルの投入枚数に応じて点灯するメダル投入枚数表示部115、入賞結果として払い出される遊技メダルの枚数を表示するメダル払出枚数表示部117が形成されている。なお、メダル投入枚数表示部115またはメダル払出枚数表示部117は、遊技動作に異常が発生した旨を外部に報知する異常(エラー)報知手段としても機能する。本実施の形態では、エラー発生時に、所定のエラーコードを表示するようにしている。
液晶表示装置160は、遊技状態に応じた演出(文字、図形、または画像(動画、静止画)を用いた種々の演出態様を含む)や遊技の進行に関する遊技情報(例えば、BBやRBの消化ゲーム数や残余ゲーム数や過去の遊技のBB当選に関する履歴情報)を表示するものである。また、液晶表示装置160は、遊技動作に異常が発生した旨を外部に報知するエラー報知手段としても機能する。なお、本実施の形態では、液晶表示装置160を採用しているが、これに限られることはなく、電子ペーパを用いた表示装置、7セグメントやLEDを用いた表示装置など、種々の表示装置を用いることができる。
液晶表示装置160の周縁部には、光の装飾によって演出効果を発揮させるための演出用ランプ部170a、170b、170cが配置されている(図では、一部の演出用ランプ部について示している)。また、演出用ランプ部170a、170b、170cは、遊技動作に異常が発生した旨を外部に報知するエラー報知手段としても機能する。
遊技操作部130の上面右側には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口131とメダル投入口131の近傍には、メダル投入口131から投入された遊技メダルが詰まったときにこれを解消するためのメダル返却ボタン131aとが配置されている。
また、遊技操作部130上面左側には、前記貯留装置に貯留されている遊技メダルの精算を行う場合に使用する貯留メダル精算ボタン132、単位遊技を開始する際、前記貯留装置に貯留されている遊技メダルの貯留範囲内で、当該単位遊技に対する賭け数として、遊技メダル1枚を擬似的に投入するための貯留メダル投入ボタン133、単位遊技を開始する際、前記貯留装置に貯留されている遊技メダルの貯留範囲内で、当該単位遊技に対する最大賭け数としての遊技メダル数、本実施の形態では遊技メダル3枚分を擬似的に投入するためのMAXBETボタン134が配置されている。
遊技操作部130の前面左側には、左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cを回転始動させるための回胴回転始動レバー135、前面中央には左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cの回転をそれぞれ停止させるための回胴回転停止ボタン136a、136b、136cが配置されている。
回胴回転停止ボタン136a、136b、136cは、それぞれ、左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cに対応しており、例えば、回胴回転停止ボタン136aが遊技者によって押されると、左回胴210aが停止されるにようになっている。なお、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの内部には、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効であるか否かを報知するLED(図示はしていない)が内蔵されており、当該LEDが点灯している場合には回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効となり、消灯している場合には回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が無効となるようにしている。なお、各回胴回転停止ボタン136a、136b、136cを操作しない場合には、所定の時間を経過した後、自動的に左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cを停止させる自動停止制御機能を有するように構成しても良い。
なお、貯留メダル精算ボタン132、貯留メダル投入ボタン133、MAXBETボタン134、回胴回転始動レバー135、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cには、これらの遊技部品が操作された場合、その旨の検出情報を生成するスイッチがそれぞれに形成されている(図示はしていない)。
下部装飾パネル部120は、遊技者に対して遊技機本体10の魅力をアピールするための色彩や絵柄が施されているものであり、化粧板としての役割を果たす。
メダル受け皿部140は、前面扉13(外枠)と一体的に装着され、入賞により獲得した遊技メダルを貯留するためのメダル受け皿140aを含んで形成されている。また、メダル受け皿140aの上方には、遊技機本体10内の遊技メダルを払い出すための遊技メダル払出口141と、前面扉13の背面側に配置されるスピーカ270a、270b(図2B参照)から発生した演出効果音を外部に出力するための音波出力部143a、143bとが形成されている。音波出力部143a、143b(スピーカ270a、270b)は、遊技動作に異常が発生した旨を外部に報知するエラー報知手段としても機能する。
次に、図2Aおよび図2Bを参照して、遊技機本体10の内部構造を説明する。なお、図2Aおよび図2Bは、前面扉13を開いた状態を示したもので、図2Aは筐体11の内部の構成を、図2Bは前面扉13の背面側の構成を概略的に示したものである。
まず、筐体11の内部構成について説明する。図2Aに示すように、筐体11内の上部には、遊技機本体10に係る遊技動作全般の制御を司る主制御基板400が防護用ケース40に収納されて取り付けられている。
主制御基板400の左方には、主として、BBやRBなどの入賞役の当選確率を段階的に変更させるための(いわゆる、「設定」を変更するための)回胴設定基板430が防護用ケース41に収納されて取り付けられている。
回胴設定基板430には、ホール関係者が所持する設定鍵を挿入するための設定キースイッチ230a、前記設定鍵が挿入されることを条件に遊技の出玉率に変化をもたらす「設定」を変更したり、遊技動作に異常状態が発生した場合にこれを解除したりするためのリセットスイッチ230bが形成されている。
筐体11内の略中央部には、左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cを備えた回胴ユニット部210が配置されている。左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cには、複数種類の図柄が印刷された帯状の回胴シール(図示はしていない)が外周に貼り付けられている。また、左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cは、それぞれに対応する回胴駆動モータ(図示はしていない)によって独立して駆動制御されるように構成されている。左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cが回転すると、回胴視認部111(図1参照)には、複数の図柄が変動表示されるようになっている。
また、回胴ユニット部210の右側部の筐体11の内壁には、遊技機本体10からの所定の遊技情報に関する信号をホール全体の遊技機を統括的に管理するホールコンピュータ(HC、図示はしていない)に送信するための外部集中端子基板310が取り付けられている。
筐体11内の下部には、電源ユニット240、ホッパーユニット555、およびメダル補助貯留庫777が配置されている。また、ホッパーユニット555の背面側の筐体11の内壁には、主制御基板400からの指示情報を中継するための払出中継基板350が取り付けられている。なお、払出中継基板350には、後述する満杯検出センサ777a、777bからの検出情報(導通状態または非導通状態を示す情報)が入力される入力端子が形成されている。
電源ユニット240には、遊技機本体10の各制御基板に電源を供給したり、または遮断したりする電源基板440が防護用ケース43に収納されて取り付けられている。
ホッパーユニット555は、メダル投入口131(図1参照)から投入された遊技メダル、または前面扉13を開放して外部から投入された遊技メダルを貯留するメダル貯留庫555aを備え、メダル貯留庫555aに貯留された遊技メダルを所定枚数ずつ払い出すように構成された遊技媒体払出装置であり、遊技媒体貯留手段および遊技媒体払出手段として機能する。
ホッパーユニット555には、下部に備えられるホッパーモータ555cを駆動制御するための払出制御基板450やホッパーユニット555から払い出される遊技メダルを検出するメダル払出センサ555dが配置されている。ホッパーユニット555は、メダル貯留庫555aに貯留された遊技メダルを取り入れて、ホッパーモータ555cを駆動させることにより、貯留した遊技メダルを払い出すように構成されている。また、メダル貯留庫555aが遊技メダルで満杯状態となり、貯留不能となった場合、溢れた遊技メダルがメダル排出口555bから排出され、後述するメダル補助貯留庫777へ落下させるように構成されている。
ホッパーユニット555に隣接して、メダル補助貯留庫777が配置されている。メダル補助貯留庫777は、メダル貯留庫555aから溢れた余剰の遊技メダルを貯留するものであり、余剰遊技媒体貯留手段として機能する。メダル補助貯留庫777は、その内部に満杯検出センサ777a、777bを備えている。
満杯検出センサ777a、777bは、メダル補助貯留庫777の貯留状態を検出するものであり、貯留量検出手段として機能する。本実施の形態における満杯検出センサ777a、777bは、導電性物質から形成された細長い棒状の金具となっており、メダル補助貯留庫777に貯留された遊技メダルが所定量以上貯留されると、遊技メダルを介して、満杯検出センサ777aと満杯検出センサ777bとが導電する仕組みとなっている。本実施の形態では、満杯検出センサ777aと満杯検出センサ777bとが導通しているか否かを検出することによって、メダル補助貯留庫777の貯留状態が満杯状態であるか否か監視している。これにより、満杯検出センサ777aと満杯検出センサ777bとが導電している場合には、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるということが分かる。
また、本実施の形態では、図に示すように、満杯検出センサ777a、777bは、メダル補助貯留庫777の底部からそれぞれ異なる高さに左右に離間して配置されている。これは、メダル補助貯留庫777に遊技メダルが偏って貯留され、貯留量が所定量に達していない場合であっても、メダル補助貯留庫777が満杯状態として検出されてしまうことを最小限に抑えるためである。
なお、上述のようなメダル補助貯留庫777の貯留状態を検出する方法に限らず、メダル補助貯留庫777の荷重を検出する荷重センサを用い、メダル補助貯留庫777が所定の荷重に達したか否かによってメダル補助貯留庫777の貯留状態を検出する構成としても良いし、メダル補助貯留庫777の所定の高さの位置に発光素子と受光素子とを対向させて配置し、遊技メダルが所定の高さまで貯留されることによって光が遮断されることを検出する遮光型(透過型)フォトインタラプタを用いてメダル補助貯留庫777の貯留状態を検出する構成としても良い。
次に、前面扉13の背面側の構成について説明する。図2Bに示すように、前面扉13の背面側の下部には、スピーカ270a、270bや演出用ランプ部170a、170b、170c(図1参照)などの演出手段を制御する演出制御基板420、液晶表示装置160を駆動制御する液晶制御基板425、演出インターフェース基板340などの基板が防護用ケース45に収納されて取り付けられている。
回胴視認部111の左方には、図1に示した、メダル貯留枚数表示部113、メダル投入枚数表示部115、メダル払出枚数表示部117などの表示部を発光させるための遊技表示基板320が配置され、回胴視認部111の右方には、発光手段(LED)を含むLED基板380(図では、一部のLED基板を示している)が配置されている。また、回胴視認部111の下方には、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cが操作された旨を検出したり、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの内部のLED(図示はしていない)を発光させたりする回胴停止スイッチ基板360が配置されている。
回胴停止スイッチ基板360の下方には、貯留メダル精算ボタン132、貯留メダル投入ボタン133、MAXBETボタン134、回胴回転始動レバー135、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cなどの各種遊技部品が操作されたときに生成される検出情報を主制御基板400に送信するための遊技中継基板370が配置されている。
遊技中継基板370の左方には、回胴停止スイッチ基板360の一部を覆うように、投入された遊技メダルを検出するメダル検出センサ281を含む遊技メダルセレクター280が配置されている。メダル検出センサ281によって遊技メダルが検出された場合、遊技メダルが投入された旨の検出情報が遊技中継基板370を介して主制御基板400に送信されるようになっている。
遊技メダル払出口141の左右には、音波出力部143a、143b(図1参照)の位置と対応するように、遊技状態に応じて演出効果音を発生させるためのスピーカ270a、270bが配置されている。スピーカ270a、270bは、遊技動作に異常が発生した旨を外部に報知するエラー報知手段として機能する。
次に、図3〜図6を参照しつつ、本発明に係る回胴式遊技機の制御系について説明する。図3は図1〜図2Bに示した回胴式遊技機の制御系の概略的な構成を示すブロック図を、図4A〜図6は図3に示した回胴式遊技機の遊技動作に係る処理内容の説明に供する図である。なお、図1〜図2Bと同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。
図3は、本実施の形態に係る回胴式遊技機の遊技動作を制御するための制御系として、各種基板と遊技部品との接続状況を示すブロック図である。図3に示すように、本実施の形態に係る回胴式遊技機には、各種遊技動作を制御するための主要な制御基板として、主制御基板400、演出制御基板420、液晶制御基板425、回胴設定基板430、電源基板440、および払出制御基板450を中心に構成され、各制御基板からの信号を中継する周辺基板として、外部集中端子基板310、回胴中継基板330、演出インターフェース基板340、払出中継基板350、および遊技中継基板370、そして、LEDなどの発光素子を備えるLED基板380を含んで構成されている。なお、LED基板380は、説明の便宜上、1つのLED基板を示しているが、実際には、各発光手段に対応する複数のLED基板群が配置されている。
主制御基板400は、遊技機本体10の遊技動作全般の制御を司るものである。主制御基板400は、図に示すように、各種基板(回胴設定基板430、電源基板440、外部集中端子基板310、回胴中継基板330、演出インターフェース基板(演出I/F基板)340、払出中継基板350、遊技中継基板370)と接続されている。
主制御基板400は、図示はしていないが、各種遊技動作を制御するための制御プログラムを記憶するROM、作業領域として一時的にデータを記憶するRAM、前記制御プログラムにしたがって遊技動作に係る処理を実行するCPU(Z80相当品)を備え、I/Oポートおよびその他の周辺回路を含む基本回路が形成されている。また、主制御基板400における前記基本回路には、回胴中継基板330、払出中継基板350、または遊技中継基板370からの各種情報が入力される入力ドライバ回路、各種電気的駆動源(回胴駆動モータ211a、211b、211cなどの電気的駆動源)を制御するための駆動回路、ハードウェア的に乱数値を生成するカウンタ回路、周期的な割り込みや一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能を有するCTC(Counter Timer Circuit)、割り込みコントローラを含む基本回路が形成されている。なお、後述する演出制御基板420、液晶制御基板425、回胴設定基板430、電源基板440、および払出制御基板450についても、各制御基板がそれぞれ有する機能に応じた基本回路が形成されている。
主制御基板400は、各種遊技動作に係る処理を行うための手段として、回胴中継基板330、払出中継基板350、遊技中継基板370から入力される各種スイッチ(貯留メダル精算スイッチ132a、貯留メダル投入スイッチ133a、MAXBETスイッチ134a、回胴回転始動スイッチ135a、回胴回転停止スイッチ136a’、136b’、136c’などの各種スイッチ)や各種センサ(満杯検出センサ777a、777b、各回胴位置検出センサ(各回胴に形成されている突起部によって図柄の位置及び回胴の回転を検出するためのセンサ、回胴位置検出センサは各回胴に形成されている)212a、212b、212cなどの各種センサ)からの入力情報を管理処理する入力管理手段、各回胴駆動モータ211a、211b、211cを制御して各回胴210a、210b、210cの一連の動作を制御するための回胴制御手段、入賞役を抽選する入賞役抽選手段(入賞役を抽選するために用いられる乱数を生成する乱数生成手段、入賞役を決定するための乱数値を抽出する乱数抽出手段や抽出した乱数値に基づき入賞役を判定する入賞役判定手段を含む)、ホッパーユニット555を制御する遊技メダル払出制御手段、遊技動作に必要な時間(タイマ)を管理したり、セキュリティ信号(設定キースイッチ230aが手順通りに操作されていない場合や前面扉13が開放している場合など、不正行為が行われていると想定される場合に生成される信号)を外部集中端子基板310を介してホールコンピュータ(HC)に送信したりする定期更新手段、遊技動作に異常があるか否かを判定し、遊技動作に異常あった場合には所定のエラー処理を行うエラー処理手段、遊技動作に関する各種の制御信号を出力する出力手段、メダル貯留枚数表示部113、メダル投入枚数表示部115、メダル払出枚数表示部117などの各種LEDを表示させるための信号を出力する表示出力手段、電源遮断時における遊技状態のバックアップや電源遮断時における遊技状態を復旧させたりする遊技復旧手段など、遊技動作を制御するために必要な各種制御手段を備えている。これらの手段による処理は、上述した主制御基板400が備えるROM、RAM、CPU、基本回路がそれぞれ連携し合って実行される。
なお、主制御基板400において生成された遊技動作に関する各種の制御信号は、制御コマンドとして、前記周辺基板を介して一方向通信により送信される。各制御基板や遊技部品は、前記制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドに基づき所定の処理を実行するように構成されている。なお、制御コマンドを送信する場合、ノイズなどの電気的な妨害による送信ミスを防止するため、所定の時間間隔をおいて制御コマンドを複数回送信するようにしている。
演出制御基板420は、主制御基板400から送信される演出制御コマンド(遊技状態に応じた演出に関する制御コマンド)に基づき、各種演出手段を制御するものである。
演出制御基板420は、主制御基板400からのストローブ信号(演出用INT信号)に応じて、演出制御コマンドを演出インターフェース基板340(本実施の形態では、演出制御基板420に制御コマンドを出力するための8ビットパラレルポート)を介して受信する。そして、演出制御基板420は、受信した演出制御コマンドに基づいてLED基板380やスピーカ270a、270bを制御する。演出制御基板420は、図示はしていないが、各種演出手段を制御するための演出用制御プログラムや演出パターン(複数の演出パターンデータや複数の音声データなどの演出用データ)を記憶する演出用ROM、作業領域として一時的にデータを記憶する演出用RAM、前記演出用制御プログラムにしたがって演出に係る処理を実行する演出用CPUを含んで構成されており、前記演出用CPUが主制御基板400から送信された演出制御コマンドに基づき、演出用ROMに記憶された演出パターン用データから制御コマンドに対応する演出パターンを選択して、所定のタイミングで各種演出手段を制御するようになっている。
具体的には、演出制御基板420は、主制御基板400から送信される演出制御コマンドを一時的に記憶する制御コマンド記憶領域(図示はしていない)を前記演出用RAMに備えており、この制御コマンド記憶領域に記憶された演出制御コマンドを読み出して解析し、解析した演出制御コマンドに基づき演出パターンを選択して、所定のタイミングで各種演出手段を制御する。なお、演出パターンは、原則として、規則的に同じ演出が実行されることを防止するために、本実施の形態では、乱数抽選に基づき決定されている。なお、メダル補助貯留庫777が所定量に達した旨を示す満杯エラーなどのエラー報知する場合には、前記乱数抽選によっては決定せず、それぞれのエラー状態に応じた固有の演出パターンが選択されるようにしている。
また、演出制御基板420は、上記受信した演出制御コマンドに基づいて、液晶制御基板425に液晶表示装置160を駆動制御するための制御コマンドも送信している。
液晶制御基板425は、演出インターフェース基板340を介して演出制御基板420からの制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドに基づき、液晶表示装置160を駆動制御するものである。液晶制御基板425には、画像を表示するための種々の画像データが記憶されており、また、所望する画像を表示するためのVDP(Video Display Processor)が搭載されている。
電源基板440は、遊技機本体10に電源を供給または遮断したり、バックアップ用の電源を保持したりするものである。
払出制御基板450は、主制御基板400から送信された遊技メダルの払い出しに関する払出制御コマンドに基づき、ホッパーモータ555cを駆動制御するものである。
次に、本発明の理解を容易なものとするために、以上に説明した本発明に係る回胴式遊技機における基本的な遊技動作を踏まえて、前記単位遊技の一連の流れについて説明しておく。
前記単位遊技の一連の工程(状態)としては、遊技者が遊技メダルをメダル投入口131に投入(または前記貯留装置に貯留されている遊技メダルを貯留メダル投入ボタン133、MAXBETボタン134を押して擬似的に遊技メダルを投入することを含む)するか、再遊技に基づき設定された単位遊技開始可能な状態(以下、「単位遊技開始可能状態」と称する)と、前記単位遊技開始可能状態において回胴回転始動レバー135が遊技者によって操作されたことを条件として左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cが回転して単位遊技が開始された状態から入賞処理が終了するまでの状態(以下、「単位遊技実行中状態」と称する)と、前記入賞処理が終了した後、次回の単位遊技が開始可能なように、遊技メダルの投入が有効な状態(以下、「単位遊技待機状態」と称する)とが含まれる。
以下、上記単位遊技の各工程(各状態)を踏まえて、単位遊技の一連の流れについて説明する。
前記単位遊技待機状態の際に、遊技者が遊技メダルをメダル投入口131に投入すると、当該遊技メダルの投入枚数に応じて入賞ラインL1〜L5が有効になり、単位遊技開始可能状態に設定される。
そして、前記単位遊技開始可能状態の際に、遊技者が回胴回転始動レバー135を操作すると、左回胴210a、中回胴210b、右回胴210cが回転して単位遊技が開始される。このとき、上部装飾パネル部110の回胴視認部111には、各回胴210a、210b、210cに表示された複数の図柄が変動表示される。そして、各回胴210a、210b、210cが回転してから所定の時間が経過すると、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効になり、この操作が有効なときに遊技者が回胴回転停止ボタン136a、136b、136cを押すと、各回胴回転停止ボタンに対応した回胴が停止され、回胴視認部111には入賞ラインL1〜L5上に図柄が停止表示される。
このとき、各回胴210a、210b、210cの図柄の表示態様が有効入賞ライン上で入賞役を構成するように停止表示した場合、その入賞役に応じた利益が遊技者に供与される。なお、本実施の形態では、入賞役として、BB、RB、再遊技、ハズレ、通常の入賞役(小役)を設定している。
また、上述した入賞役のうち、BBやRBに係る入賞役を構成する図柄が有効入賞ライン上に停止表示した場合、通常の遊技とは異なる特別遊技が発生し、遊技者は、大量の遊技メダルを獲得することができるようになっている。
そして、各回胴210a、210b、210cの総てが停止して、入賞処理が終了したことを条件として、単位遊技が終了し、新たに遊技メダルが投入されるまで、前記単位遊技待機状態に設定される。この前記単位遊技待機状態のときに、遊技者が遊技メダルをメダル投入口131に投入すれば、前記単位遊技開始可能状態に設定され、次回の単位遊技が開始可能となる。
次に、図4A〜図6を参照しつつ、本発明に係る回胴式遊技機の遊技動作に関する処理内容について説明する。
図4Aおよび図4Bは主制御基板400によって電源投入時に開始されるメイン処理を、図5はCTCからの一定時間ごとに行われる割り込みによって実行されるタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、主制御基板400が備えるROM、RAM、CPU、および基本回路がそれぞれ連携し合って行っているものであるので、説明の便宜上、総括して主制御基板400が実行する処理として説明する。
先ず、図4Aおよび図4Bを参照して、主制御基板400によって実行されるメイン処理について説明する。
まず、遊技機本体10に対して外部から電源が投入されると、電源基板440によって主制御基板400に電源が投入された旨の電源投入信号が送信され、主制御基板400を介して各基板へと電源投入信号が送信される。そして、主制御基板400は、遊技動作開始前における必要な初期設定を実行する(ステップS10)。この初期設定処理では、各種基板や遊技部品の接続状態の確認(各スイッチ類やセンサ類のオン・オフ状態の確認)、CTCを含む内蔵レジスタや入出力ポートの初期化、RAMを書き込み許可にするなど、遊技動作開始前における必要な初期設定を実行する(電源遮断前の遊技状態に復帰可能であれば、遊技復旧手段によって遊技復帰処理を実行する)。本処理において、各スイッチ類やセンサ類のオン・オフ状態に不具合がある場合、例えば、メダル補助貯留庫777に遊技メダルが貯留されていないのにもかかわらず、満杯検出センサ777a、777bが導通状態となっている場合(接触不良による不具合があると想定される)、これをエラーとして検出してエラー処理を行い、当該エラーが解消されるまで、RAMクリア処理(ステップS11)に移行することができないようにしている。一方、初期設定処理(ステップS10)が正常に終了した場合には、主制御基板400は、以下に説明するステップS11〜ステップS28の処理を実行する。
次に、主制御基板400は、RAM初期化処理(ステップS11)の処理を実行する。本処理は、今回の単位遊技で用いた内部抽選フラグなどが記憶されている所定のワーク領域をクリアし、次回の単位遊技を開始させるために必要なワーク領域を確保するための処理である。
次に、主制御基板400は、遊技メダル投入処理を実行する(ステップS12)。本処理は、遊技メダルの投入や前記貯留装置に貯留された遊技メダルの精算に係る処理であり、遊技メダルの投入を検出したり、遊技メダルの投入枚数を判定したりする処理を含む。また、本処理では、前記単位遊技開始可能状態であるときに、遊技者によって回胴回転始動レバー135が操作されたか否か(回胴回転始動スイッチ135aがオンであるか否か)も判定している。なお、前記単位遊技開始可能状態であるときに、遊技者によって回胴回転始動レバー135が操作されない場合には、ステップS13の処理に移行することができないようにしている。
次に、主制御基板400は、遊技メダル投入処理(ステップS12)において、回胴回転始動スイッチ135aがオンであると判定された場合には、満杯検出センサ777a、777bの状態(導通状態であるか、または非導通状態であるか)を記憶する(ステップS13)。本処理では、遊技メダルが投入されて遊技開始可能状態に設定された後、遊技者によって回胴回転始動レバー135が操作されたとき(回胴回転始動スイッチ135aがオンになったとき)、すなわち、単位遊技開始直後の満杯検出センサ777a、777bの状態を記憶するようにしている。
具体的には、後述するタイマ割り込み処理のポート入力処理(ステップS41、図5参照)において記憶された満杯検出センサ777a、777bの入力データを取得して、この取得したデータを所定の記憶領域に記憶する(以下、本処理において記憶された満杯検出センサ777a、777bの入力データを「遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLP」と称する)。結果として、本処理は、遊技開始貯留状態記憶手段としての役割を果たす。
次に、主制御基板400は、乱数抽出処理を実行する(ステップS14)。本処理は、入賞役(入賞役を構成する図柄の組み合わせ)を決定するために使用される抽選用乱数値を抽出する処理である。
入賞役の抽選に使用される乱数は、主制御基板400の乱数生成手段によって生成される。本実施の形態では、8ビットのバイナリカウンタを2個用いて16ビットのハードウェア乱数(0000H〜FFFFH(16進数)の繰り返し)を生成している。なお、CPUに所定のプログラムを実行させることによって生成するソフトウェア乱数を用いても良い。乱数の生成は、前回の単位遊技が終了したときから遊技機本体10に遊技メダルが投入されて回胴回転始動スイッチ135aがオンになるまでの間、乱数の発生が不規則になるように定期的に更新するようにし、乱数値が規則的に同じ値が生成されることを防止している。この結果、遊技者が意図的に特定の入賞役を狙い当てることができないようになっている。
前記抽選用乱数値を抽出するタイミングは、回胴回転始動レバー135が操作されたときに回胴回転始動スイッチ135aから送信される回胴回転開始信号が主制御基板400に入力されたタイミングで行われる。そして、抽出した抽選用乱数値は、所定の記憶領域(抽選用乱数記憶領域)に一時的に記憶される。
次に、主制御基板400は、図柄抽選処理を実行する(ステップS15)。本処理は、ステップS14の処理で抽出した抽選用乱数値に基づき、どの入賞役に当選したか、すなわち、どの入賞役を構成する図柄に当選したか否かを判定する処理である。
入賞役の当否判定は、前記抽選用乱数値と図柄入賞判定テーブルとに基づき行われる。前記図柄入賞判定テーブル(設定別(1〜6段階)ごとの図柄入賞判定テーブルを含む)には、それぞれ入賞役に対応する判定値が記憶されており、前記抽選用乱数値に基づいて、所定の確率で各入賞役に当選するように設定されている。そして、前記入賞役のうちのいずれかに当選した場合には、該当する入賞役に対応する内部当選フラグを設定する。内部当選フラグは、単位遊技ごとにクリアされるが、本実施の形態では、BBまたはRBに係る内部当選フラグのみ、有効入賞ライン上にBBまたはRBに係る図柄が停止されるまで、次回の単位遊技に持ち越されるようになっている。
次に、主制御基板400は、回胴開始設定処理を実行する(ステップS16)。本処理は、回胴回転始動時の設定を行うための処理である。具体的には、図柄抽選処理(ステップS15)における入賞役の当否判定結果に基づき、停止図柄データや演出データの作成を行い、各回胴210a、210b、210cの回転を開始させるために必要な処理を実行する。
なお、本実施の形態では、今回の単位遊技の各回胴210a、210b、210cの回転が開始したときから所定の時間(本実施の形態では、4.1秒に設定されている)が経過するまでは、回胴回転始動レバー135が操作されたとしても、次回の単位遊技の各回胴210a、210b、210cの回転を開始させないようにしている。このため、本処理においては、前回の単位遊技の各回胴210a、210b、210cの回転が開始されたときから、4.1秒を経過するまで回胴回転始動レバー135が操作されたとしても、各回胴210a、210b、210cの回転を待機させるようにしている。
次に、主制御基板400は、回胴停止処理を実行する(ステップS17)。本処理は、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効であるときに遊技者によって回胴回転停止ボタン136a、136b、136cが操作された場合、各回胴を停止制御するための回胴停止データを設定して、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cに対応する各回胴210a、210b、210cを目的とする位置に停止制御する処理である。なお、本実施の形態では、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効となるのは、各回胴210a、210b、210cが一定の回転速度になったときを条件としている(一定の回転速度になったか否かは、後述するタイマ割り込み処理(図5参照)における回胴回転制御処理(ステップS42)によって確認される)。
各回胴の停止制御は、図柄抽選処理(ステップS15)において内部当選フラグが設定されている場合、当該内部当選フラグに基づき、入賞役を構成する図柄が有効入賞ライン上で揃うように所定のコマ数を引き込み制御可能な回胴停止制御テーブルを参照して各回胴210a、210b、210cの停止制御が行われる。一方、内部当選フラグが設定されていない場合、すなわち、ハズレの場合には、ハズレを除く入賞役を構成する図柄が有効入賞ライン上で構成することが不可能とする回胴停止制御テーブルを用い、当該回胴停止制御テーブルに基づき、各回胴210a、210b、210cを停止制御する。
次に、主制御基板400は、入賞判定処理を実行する(ステップS18)。本処理は、有効入賞ライン上に停止した各回胴210a、210b、210cの停止した図柄の表示態様と、図柄抽選処理(ステップS15)において設定された内部当選フラグと、入賞払出判定テーブルとに基づき、最終的に有効入賞ライン上に停止した図柄が入賞役を構成するものであるか否かを判定したり、有効入賞ライン上に停止した図柄が入賞役を構成するものである場合には当該入賞役に対応する利益を遊技者に供与するための設定をしたりする処理である。前記入賞払出判定テーブルには、有効入賞ライン上に停止した図柄が入賞役を構成するものであるか否かを判定するための停止図柄用判定データや払い出し枚数を設定するための払出枚数データが記憶されている。なお、有効入賞ライン上に停止した図柄が再遊技、BB、またはRBに係る入賞役を構成するように停止した場合、再遊技、BB、またはRBが入賞した旨を示す図柄フラグをオンに設定する(再遊技に係る入賞の場合には再遊技図柄フラグを、BBに係る入賞の場合にはBB図柄フラグを、RBに係る入賞の場合にはRB図柄フラグをオンに設定する)。これらの図柄フラグは、後の再遊技作動開始処理(ステップS27)、BB・RB作動開始処理(ステップS28)を実行するために用いられる。
次に、主制御基板400は、遊技メダル払出処理を実行する(ステップS19)。本処理は、入賞判定処理(ステップS18)で設定された払い出し枚数に基づき、前記貯留装置における貯留数を加算したり、ホッパーユニット555に遊技メダルの払い出しを実行させたりするための処理である。
次に、主制御基板400は、満杯判定処理を実行する(ステップS20)。詳細は後述するが、本処理では、ステップS13の処理で記憶された満杯検出センサ777a、777bの状態と遊技メダル払出処理(ステップS19)の終了した直後の満杯検出センサ777a、777bの状態とに基づき、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるか否かを判定したり、当該判定した結果に基づき、満杯エラー処理(満杯である旨を外部に報知するなどのエラー処理)を実行したりする処理である。結果として、本処理は、貯留状態判定手段としての役割を果たす。
ここで、遊技メダル払出処理(ステップS19)の処理が終了した後、すなわち、入賞処理が終了した後、上記満杯判定処理(ステップS20)を実行する理由は次の通りである。
メダル貯留庫555aやメダル補助貯留庫777の遊技メダルの貯留量は、1日の遊技中に投入されたり、払い出されたりする遊技メダルの枚数を考慮して設計されている。このため、メダル補助貯留庫777が満杯状態(満杯エラー)になるという事態は、通常、発生頻度が低く、多くても1〜2回/日の程度で生じるエラーである。
したがって、第1に、このような発生頻度が低い満杯エラーに関する処理を、後述するタイマ割り込み処理(図5参照)によって定期的にエラー処理を実行するようにしてしまうと、遊技動作に係る主要な処理(例えば、ステップS14〜ステップS18の処理)が実行されている間、複数回満杯検出センサ777a、777bの状態を監視し、かつメダル補助貯留庫777が満杯状態であるか否かを判定する必要があり、遊技動作制御に過度な負荷をかけてしまうことになる。したがって、タイマ割り込み処理では、少なくとも、満杯検出センサ777a、777bの状態を監視するだけに留めることが好ましい。
第2に、前記主要な遊技動作に係る処理の間は最小限のエラー処理に留め、満杯エラーのように、発生頻度が低いエラーに対しては単位遊技実行中状態が終了した後にエラー処理を実行することが遊技動作制御上好ましい。
したがって、本実施の形態では、本処理を遊技メダル払出処理(ステップS19)の後に実行させるようにしている。なお、本処理は、後述するステップS23の処理(但し、BBまたはRBに係る作動フラグがオンではない場合(ステップS23:NO))、ステップS25の処理(但し、BBまたはRBに係る遊技が終了していないと判定された場合(ステップS25:NO))、再遊技作動開始処理(ステップS27)、またはBB・RB作動開始処理(ステップS28)の後に実行させても良い。このようにしても、上述のように遊技メダル払出処理(ステップS19)の後に実行させた場合と同様の効果を奏することができる。
次に、主制御基板400は、再遊技か否かを判定する(ステップS21)。具体的には、入賞判定処理(ステップS18)で設定された再遊技図柄フラグがオンであるか否かを判定する。再遊技である場合(ステップS21:YES)、再遊技作動開始処理(ステップS27)を実行する。再遊技作動開始処理(ステップS27)は、次回の単位遊技の遊技メダル投入枚数をあらかじめ設定して、遊技者が遊技メダルを投入することなく単位遊技開始可能状態に設定するための処理である。そして、再遊技作動開始処理(ステップS27)を実行した後、RAM初期化処理(ステップS11)に進む。
一方、再遊技でない場合(ステップS21:NO)、次に、主制御基板400は、BBまたはRBであるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、入賞判定処理(ステップS18)で設定されたBB図柄フラグまたはRB図柄フラグがオンに設定されているか否かを判定する。BBまたはRBである場合(ステップS22:YES)、BB・RB作動開始処理(ステップS28)を実行する。本処理は、BBまたはRBに係る遊技を実行するために必要な条件の設定を行う処理である。
本実施の形態では、RBに係る遊技は、RBに係る遊技中に特定の入賞役が所定の回数入賞するか、または所定の回数遊技が実行されたことを条件として、RBに係る遊技を終了させるようにしている。一方、BBに係る遊技は、役物連続作動装置を作動させてRBが所定の回数連続作動を可能とすると共に、BBに係る遊技中に払い出された遊技メダルの払い出し枚数(獲得枚数)が上限値である最大獲得枚数を超えたことを条件として、BBに係る遊技を終了させるようにし、最大獲得枚数を超えるまでRBに係る遊技を連続して行うことができるようになっている。すなわち、RBに係る遊技よりもBBに係る遊技の方が、より高い価値の利益を遊技者に供与することができるようになっている。また、本処理では、今回のRBまたはBBを開始させるために、前回のBBに係る遊技中の獲得枚数を初期化(獲得枚数カウンタのクリア)したり、BBに係る内部当選フラグ(またはRBに係る内部当選フラグ)およびBB図柄フラグ(またはRB図柄フラグ)をオフに設定すると共に、BBまたはRBに係る作動フラグをオンに設定したりする処理も行っている。そして、BB・RB作動開始処理(ステップS28)を実行した後、RAM初期化処理(ステップS11)に進む。
一方、BBまたはRBではない場合(ここでは、入賞判定処理(ステップS18)で設定されたBB図柄フラグまたはRB図柄フラグがオンでない場合を意味する。ステップS22:NO)、BBまたはRBに係る遊技が作動中であるか否かを判定する(ステップS23)。具体的には、BB・RB作動開始処理(ステップS28)で設定されたBBまたはRBに係る作動フラグがオンであるか否かを判定する。BBまたはRBに係る作動フラグがオンではない場合(ステップS23:NO)、RAM初期化処理(ステップS11)に進む。
一方、BBまたはRBに係る作動フラグがオンである場合(ステップS23:YES)、BB・RB作動処理を実行する(ステップS24)。本処理では、上述した、RBに係る遊技またはBBに係る遊技の終了条件を満たしたか否かを判定する。そして、前記終了条件を満たした場合にはBBまたはRBに係る遊技を終了させ、前記終了条件を満たしていない場合にはBBまたはRB遊技を続行させる設定を行う。
次に、主制御基板400は、BBまたはRBに係る遊技が終了したか否かを判定する(ステップS25)。BBまたはRBに係る遊技が終了した場合(ステップS25:YES)、BBまたはRBに係る遊技に使用したRAM領域を含めたワーク領域(例えば、BBまたはRBに係る作動フラグなど、BBまたはRBに係る遊技に使用したワーク領域)をクリアして(ステップS26)、遊技メダル投入処理(ステップS12)に進む。一方、BBまたはRBに係る遊技が終了していないと判定された場合(ステップS25:NO)、RAM初期化処理(ステップS11)に進む。
なお、図示はしていないが、上記各処理において、例えば、遊技メダルが投入されたとき、各回胴210a、210b、210cが回転または停止したとき、入賞役を構成する図柄が有効入賞ライン上で停止したとき、BBやRBに係る遊技が開始されたとき、実行中であるとき、および終了したとき、遊技メダルを払い出すときなど、種々の遊技状態に応じた演出制御コマンドが主制御基板400から演出制御基板420に送信されている。
以上、本実施の形態に係る回胴式遊技機の主制御基板400によって実行されるメイン処理について説明した。ここで、メイン処理における満杯検出センサ判定処理(ステップS20)の説明に入る前に、本発明の理解を容易なものとするために、先に、メイン処理において1.49msごとに実行されるタイマ割り込み処理について説明しておく。
主制御基板400が備えるCTCの時間定数レジスタには、本実施の形態では1.49msに相当する値が設定されている。前述したメイン処理(図4Aおよび図4B参照)において、1.49msごとにタイマ割り込みが発生するようになっている。なお、このタイマ割り込み処理は、CTC内部からのマスク可能(maskableinterrupt)な割り込み信号に基づいて実行されるようになっている。
まず、主制御基板400は、タイマ割り込みが発生した場合、レジスタを所定のスタック領域に退避させる退避処理を実行する(ステップS40)。
次に、主制御基板400は、ポート入力処理を実行する(ステップS41)。本処理は、前記I/Oポート回路を介して入力された信号、具体的には、遊技機に配置された各種スイッチや各種センサからの信号に基づき、入力データの作成を行う処理である。また、本処理では、前記入力データを割り込みごとに記憶更新するようにしている。
満杯検出センサ777a、777bの状態は、本処理において監視し、タイマ割り込み処理ごとに満杯検出センサ777a、777bの状態の入力データを作成して、所定の記憶領域に記憶更新している(以下、今回のタイマ割り込み処理で作成した満杯検出センサ777a、777bの入力データを「今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTM」と称する)。結果として、本処理は、貯留状態記憶更新手段としての役割を果たす。なお、満杯検出センサ777a、777bの状態が導通状態である場合には「オン(満杯状態)」、非導通状態である場合には「オフ(満杯状態ではない)」として記憶している(以下、「満杯検出センサ777a、777bの状態がオン」と称する場合には導通状態を意味し、「満杯検出センサ777a、777bの状態がオフ」と称する場合には非導通状態を意味する)。
次に、主制御基板400は、回胴回転制御処理(ステップS42)を実行する。各回胴210a、210b、210cにそれぞれ形成されている回胴位置検出センサ212a、212b、212cからの検出情報に基づき、各回胴の基準となる回転位置を確認し、現在の位置を確認しながら、回胴中継基板330を介して回胴駆動モータ211a、211b、211cに相励磁方式で出力相パターン信号を出力し、各回胴210a、210b、210cをそれぞれ駆動(回転)制御する処理である。
本実施の形態では、上述したように、各回胴210a、210b、210cには、複数種類の図柄が印刷された帯状の回胴シールが外周に貼り付けられており、具体的には、1つの回胴につき、21コマの図柄が形成されている。このため、本実施の形態では、各回胴駆動モータ211a、211b、211cを1回転させるために、1−2相励磁方式で出力相パターンを504回(図柄ステップ数を24カウントとし、一の図柄から他の図柄へと1つの図柄を進める位置が21箇所あるため)出力し、回胴位置検出センサ212a、212b、212cによって、各回胴の基準となる回転位置を確認してこれを基準位置とし、当該基準位置からの図柄ステップ数を記憶することによって、基準位置とステップ数とに基づき、それぞれの図柄の位置を認識している。
また、本処理では、各回胴210a、210b、210cがそれぞれ一定の回転速度になったか否かを検出している。各回胴210a、210b、210cがそれぞれ一定の回転速度になった場合、既に述べたように、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効となる。そして、回胴回転停止ボタン136a、136b、136cの操作が有効であるときに回胴回転停止ボタン136a、136b、136cが押されると、メイン処理の回胴停止処理(ステップS17)において回胴停止命令フラグがオンに設定され、本処理において当該回胴停止命令フラグがオンであることを確認した場合、各回胴210a、210b、210cの図柄ステップ数を判定し、停止位置を確認しつつ、回胴駆動モータ211a、211b、211cへの出力相パターン信号を制御して、目的とする位置に各回胴210a、210b、210cを停止制御するようにしている。
次に、主制御基板400は、定期更新処理(ステップS43)を実行する。本処理は、各種遊技動作に必要なタイマを割り込みごとに更新する処理である。
次に、主制御基板400は、コマンド出力処理(ステップS44)を実行する。本処理は、遊技状態に応じた演出制御コマンドを演出制御基板420に送信する処理である。演出制御基板420は、この演出制御コマンドに基づき、演出を実行させるように各種演出手段を制御する。
次に、主制御基板400は、メダル情報出力処理(ステップS45)を実行する。本処理は、遊技メダルが投入されたことを示すメダル投入信号や遊技メダルが払い出されたことを示すメダル払出信号を出力するための処理である。上記各信号は、外部集中端子基板310を介して、ホールコンピュータ(HC)に送信され、ホールコンピュータ(HC)は、遊技島に設置されている各遊技機に投入された遊技メダルの枚数や払い出された枚数を確認することができる。
次に、主制御基板400は、表示出力処理(ステップS46)を実行する。本処理は、割り込みごとに、メダル貯留枚数表示部113、メダル投入枚数表示部115、メダル払出枚数表示部117などの表示部やLED基板380のLEDを点灯させるために、それぞれのLEDに対応する表示データを出力する処理である。
そして、ステップS40〜ステップS46の処理を実行した後、主制御基板400は、退避したレジスタの内容を復帰させ(ステップS47)、CPUを割り込み許可状態に設定して(ステップS48)、タイマ割り込み処理を終了する。
図6は、図4Aの満杯判定処理(ステップS20)を示すフローチャートである。
まず、主制御基板400は、図4Aに示したメイン処理のステップS13の処理において記憶された遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPを読み出し、取得する(ステップS200)。
次に、主制御基板400は、S41の処理において記憶された今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMを読み出し、取得する(ステップS201)。
次に、主制御基板400は、ステップS200の処理で取得した遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPとステップS201の処理で取得した今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとがオンであるか否かを判定する(ステップS202)。遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPおよび今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMのそれぞれがオンではないと判定された場合(ステップS202:NO)、メダル補助貯留庫777が満杯状態ではないとみなして、処理を終了する。一方、遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPおよび今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMのそれぞれがオンであると判定された場合(ステップS202:YES)、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるとみなし、満杯エラー処理を実行する(ステップS203)。
ここで、満杯エラー処理(ステップS203)の説明に入る前に、上記遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPと今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとに基づき、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるか否かを判定する理由を説明する。
まず、実際の遊技中における満杯エラーの検出方法に着目して説明する。
本実施の形態では、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるか否かを判定する際、遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPと今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとの比較を行っている。これは、単に、単位遊技が終了した直後(入賞処理が終了した直後)の満杯検出センサ777a、777bの状態のみを検出して満杯であるか否かを判定してしまうと、メダル補助貯留庫777の構造によっては、貯留量に未だ余裕があるにもかかわらず、偶然に、満杯検出センサ777a、777bの状態がオンとなってしまった場合に誤って満杯状態であると判定してしまう恐れがあるからである。
上記のように誤って満杯状態であると判定してしまう事態としては、例えば、メダル補助貯留庫777の内部構造上、遊技メダルが大きく偏って貯留され、メダル補助貯留庫777の貯留量に未だ余裕があるにもかかわらず、満杯検出センサ777a、777bの状態が偶然にオンとなってしまう場合が想定される。また、前記偏って貯留された遊技メダルが振動によって崩れて、平坦化する際、満杯検出センサ777a、777bに遊技メダルが接触し、満杯検出センサ777a、777bの状態が偶然にオンとなってしまう場合も想定される。
このような事態を防止するため、本実施の形態では、満杯検出センサ777a、777bをメダル補助貯留庫777の底部からそれぞれ異なる高さに左右に離間して配置して、メダル補助貯留庫777が満杯状態ではないにもかかわらず、メダル補助貯留庫777が満杯状態として検出されてしまうことを最小限に抑えるようにしているが、満杯エラーの検出に正確性を持たせ、かつ満杯エラー処理に汎用性を持たせるためには、単位遊技が開始された直後の入力データである遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPと遊技メダル払出処理(ステップS19)の直後の入力データである今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとの比較を行い、満杯状態であるか否かの判定を行うことが好ましい。このようにすれば、単位遊技開始直後〜単位遊技終了直後まで、継続して満杯検出センサ777a、777bの状態がオンになっているか否かが分かり、単に、単位遊技が終了した直後の満杯検出センサ777a、777bの状態のみを検出して満杯状態であるか否かを判定するよりも、より正確に、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるか否かを判断することができるようになる。
次に、製造工程における動作チェック工程に着目して説明する。
前記動作チェック工程には、種々の動作チェック工程があるが、例えば、ノイズ試験や瞬停試験などを含め、各種センサまたはスイッチの応答をチェックするため、実際に前記単位遊技の一連の工程を実施することによって正常に応答するか否かをチェックする場合がある。満杯検出センサ777a、777bが正常に応答するか否かのチェックは、実際に、メダル補助貯留庫777を満杯状態にしてチェックする場合もある。
ここで、図4Aに示したメイン処理における遊技メダル投入処理(ステップS12)の直前の満杯検出センサ777a、777bの入力データと今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとに基づき、満杯検出センサ777a、777bの応答をチェックしてしまうと、ノイズの影響が少ない単位遊技開始前の入力データに基づき、満杯検出センサ777a、777bの応答をチェックすることになる。しかしながら、動作チェック工程においては、ノイズの影響を十分に考慮する必要があるため、ノイズの影響を受けやすい単位遊技実行中状態にチェックする方が好ましい。このため、上記のように、ノイズの影響が少ない単位遊技開始前の入力データに基づき、満杯検出センサ777a、777bの応答をチェックする方法では、動作チェックが不十分になる恐れがあり、単位遊技を複数回実行する必要性を生じてしまう。この結果、動作チェックに時間がかかり、作業効率を低下させてしまう原因となる。
したがって、本実施の形態では、遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPと今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとに基づき、満杯検出センサ777a、777bの応答をチェックすることができるようにしている。このように、遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPと今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとに基づき、満杯検出センサ777a、777bの応答をチェックするようにすれば、1回の単位遊技を実行するだけで動作チェックを終了させることができるようになる。この結果、動作チェックの時間を短縮させることができるので、動作チェック工程の作業効率を一層向上させることができるようになる。
再び、図6を参照して、ステップS203の満杯エラー処理を説明する。本処理は、メダル補助貯留庫777が満杯状態である旨を外部に報知したり、当該満杯状態が解除されるまで、満杯処理判定以降の処理に移行しないようにしたりするための処理である。具体的には、演出制御基板420に前記満杯状態である旨を示す満杯エラーコマンドを送信し、スピーカ270a、270bからエラー音を発生させたり、演出用ランプ部170a、170b、170cを通常とは異なる態様で発光させたり、メダル投入枚数表示部115に所定のエラーコードを表示したりして、外部に満杯エラーである旨を報知する処理である。満杯エラーは、パチンコホールの従業員などによってメダル補助貯留庫777の遊技メダルが取り出され、リセットスイッチ230bが押され、満杯検出センサ777a、777bの状態がオフになったことが確認されれば、満杯エラーが解除されたとものとみなして本処理を終了するようにしている。
以上に説明したように、本発明では、遊技開始直後満杯検出センサの入力データFLPと今回割り込み満杯検出センサの入力データFLTMとに基づき、メダル補助貯留庫777が満杯状態であるか否かを判定するようにしている。この結果、回胴式遊技機に係る遊技動作制御の負荷をかけることなく、動作チェック工程時における満杯検出センサの動作チェックも1回の単位遊技で終了させることができるようになるので、製造現場における作業効率を一層向上させることができる。なお、以上に説明した実施形態では、メダル補助貯留庫777を備えた回胴式遊技機を例に挙げて説明したが、メダル補助貯留庫777を備えていない回胴式遊技機の場合には、メダル貯留庫555aの貯留状態を検出することが可能な満杯検出センサを形成して、メダル貯留庫555aが満杯状態であるか否かを検出する構成としても良い。
以上、図面を参照しながら本発明の好ましい一実施の形態について説明したが、これは、本発明を単に例示したものであって、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の逸脱しない範囲において、回胴式遊技機を構成する要素を任意に変更することができる。
また、本発明は、遊技メダルを使用する回胴式遊技機を例に挙げて説明したが、これに限定されず、他の遊技媒体を使用する遊技機にも適用することができることは言うまでもない。例えば、遊技媒体として遊技球を使用する回胴式遊技機にも適用することができる。