JP3266397B2 - 揮散物収納装置 - Google Patents

揮散物収納装置

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JP3266397B2
JP3266397B2 JP32771493A JP32771493A JP3266397B2 JP 3266397 B2 JP3266397 B2 JP 3266397B2 JP 32771493 A JP32771493 A JP 32771493A JP 32771493 A JP32771493 A JP 32771493A JP 3266397 B2 JP3266397 B2 JP 3266397B2
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宇田川賢
柴谷治雄
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エステー化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は揮散物収納装置に関
し、特に、芳香剤等の揮散物を収納する容器として有効
な揮散物収納装置に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、揮散物、例えば
芳香剤にあっては、雰囲気温度によって揮散速度、揮散
量が変化するため、雰囲気温度の変化によって香りが強
すぎたり弱すぎたりする不具合が生じる。このため、雰
囲気温度に左右されることなく常にほぼ一定の適度な香
りを提供するには、揮散速度、揮散量を調節する何等か
の機構が必要となってくる。
【0003】このような揮散速度、揮散量を調節する機
構としては、従来種々のタイプのものが提案されている
が、いずれのものにあっても操作に手間がかかり、ま
た、構造も複雑であるため製造コストが高くなってしま
うという問題点があった。
【0004】この発明は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、雰囲気温度に応じて
揮散速度、揮散量の調節を自動的に行うことのできる揮
散物収納装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、上部が開口するとともに、内部に
揮散物と液体が隔離した状態で貯溜される容器と、この
容器に装着されるとともに、容器の開口部を開閉可能な
蓋部材と、容器内の前記液体に浸漬され、液体の温度に
応じて膨脹または収縮変形可能な駆動部材と、この駆動
部材によって駆動され得るとともに、駆動時に前記蓋部
材を開閉可能な被駆動部材とを具えた手段を採用したも
のであり、上部が開口するとともに、内部に揮散物が貯
溜される容器と、この容器に装着されるとともに、容器
の開口部を開閉可能な蓋部材と、容器内に前記揮散物に
浸漬され、揮散物の温度に応じて膨脹または収縮変形可
能な駆動部材と、この駆動部材によって駆動され得ると
ともに、駆動時に前記蓋部材を開閉し得る被駆動部材と
を具えた手段を採用したものである。
【0006】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、駆動部材は含浸した揮散物または液体の温度に応
じて膨脹または収縮変形することになり、この駆動部材
の変形によって被駆動部材が駆動され、被駆動部材に連
結する蓋部材等を介して容器内が開閉されることにな
る。
【0007】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1には、この発明による揮散物収納装置の
第1の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散物
収納装置1は、上部が開口するとともに、内部に揮散物
である芳香剤4が収納されるようになっている容器2
と、この容器2の中心部に立設されて上端が容器2外に
突出するとともに、内部に液体10が前記芳香剤4と隔
離した状態で収納される筒状のシリンダ部3と、このシ
リンダ部3内に設けられるとともに、シリンダ部3内の
液体10に浸漬され、かつ、液体10の温度に応じて膨
脹・収縮変形可能な駆動部材5と、この駆動部材5の上
部に下面側が接触した状態で設けられ、駆動部材5の動
きに追従してシリンダ部3内を上下動可能なピストン
6、およびこのピストン6の上面側中心部に一体に連結
され、ピストン6と一体に上下動可能な棒状のロッド7
からなる被駆動部材8と、前記ロッド7の上端に一体に
連結され、前記容器2の開口部を開閉可能な傘形状の蓋
部材9とを具えている。
【0008】前記駆動部材5は、含浸する液体10の温
度に応じて膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高
分子ゲル、いわゆる感熱伸縮性高分子ゲルであって、例
えば、「N−イソプロピルアクリルアミド、N−ノルマ
ルプロピルアクリルアミド、N−シクロプロピルアクリ
ルアミド等のN−置換アルキルアクリルアミドの重合
体」、「N−置換アルキルアクリルアミドとブチルメタ
クリレート、ヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸
エステルとの共重合体」、「N−置換アルキルアクリル
アミドとアクリル酸との共重合体」、「N−置換アルキ
ルアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ナトリウム等のアクリルアミド系イオ
ン性モノマーとの共重合体」、「ビニルメチルエーテル
重合体」等からなる感熱性高分子を、架橋剤や放射線照
射等によって架橋して得られるものである。但し、これ
らに限定することなく、同様の性質を有するものであれ
ばよいものである。また、前記駆動部材5は棒状、ビー
ズ状、ブロック状等いかなる形状であってもよく、1個
であっても複数個であってもよい。さらに他の材料とと
もに加工したものであってもよい。
【0009】そして、前記液体10が低温レベルにある
場合には、前記駆動部材5はいわゆる膨潤状態となり、
膨脹変形して液体10を多量に吸収し、体積を増加させ
ることで上部に接触している被駆動部材8のピストン6
を上方に押し上げ、このピストン6の上昇と一体にロッ
ド7を介して蓋部材9が上昇し、容器2の開口部が開放
され、容器2内の芳香剤4が外気に接触して揮散し、外
気中に芳香剤4の香りを漂わせる。
【0010】一方、前記液体10が高温レベルにある場
合には、前記駆動部材5は収縮変形して前記低温レベル
で多量に吸収した液体10を吐き出し、体積を減少させ
ることで前記ピストン6が下降し、このピストン6の下
降と一体に前記ロッド7を介して前記蓋部材9が下降
し、容器2の開口部が閉塞若しくは開口面積が縮小さ
れ、容器2内の芳香剤4の外気との接触が断たれ若しく
は減少され、芳香剤4の香りの外部への流出が停止若し
くは制限される。
【0011】この場合、前記駆動部材5の膨脹状態から
収縮状態への転移温度、あるいは収縮状態から膨脹状態
への転移温度は、駆動部材5の種類や液体10の処方を
変更することにより適宜の値に設定できるようになって
いるので、芳香剤4の揮散速度が速く、揮散量が多くな
る夏季の高温時や直射日光が当たることにより高温状態
となる日中の自動車の車内等において駆動部材5を収縮
状態とし、また、芳香剤4の揮散速度が遅く、揮散量が
少なくなる冬季の低温時や直射日光が当たらないために
低温状態となる夜間の自動車の車内等において駆動部材
5を膨脹状態とするように駆動部材5の転移温度を設定
すれば、高温時に芳香剤4の揮散量等を制限し、低温時
に芳香剤4の揮散量等を増加させることができる。
【0012】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤4の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなくな
り、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な香
りを提供することができる。なお、前記芳香剤4は液状
でも固体状でもよいものである。
【0013】図2には、この発明による揮散物収納装置
の第2の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散
物収納装置1は、上部が開口するとともに、内部に揮散
物である芳香剤4が収納されるようになっている容器2
と、この容器2の中心部に立設されて上端が容器2外に
突出するとともに、内部に前記芳香剤4が導かれるよう
になっている筒状のシリンダ部3と、このシリンダ部3
内に設けられるとともに、シリンダ部3内に導かれる芳
香剤4に浸漬され、かつ、芳香剤4の温度に応じて膨脹
・収縮変形可能な駆動部材5と、この駆動部材5の上部
に下面側が接触した状態で設けられ、駆動部材5の動き
に追従してシリンダ部3内を上下動可能なピストン6、
およびこのピストン6の上面側中心部に一体に連結さ
れ、ピストン6と一体に上下動可能な棒状のロッド7か
らなる被駆動部材8と、前記ロッド7の上端に一体に連
結され、前記容器2の開口部を開閉可能な傘形状の蓋部
材9とを具えたものであって、その他の構成は前記第1
の実施例に示すものと同様の構成を有している。そし
て、前記駆動部材5は前記第1の実施例に示すものと同
様に、浸漬される芳香剤4の温度に応じて膨脹または収
縮変形する三次元網目構造の高分子ゲル、いわゆる感熱
伸縮性高分子ゲルであって、第1の実施例に示すものと
同様のものが用いられるものである。
【0014】そして、この実施例に示す揮散物収納装置
1にあっても、前記芳香剤4が低温レベルにある場合に
は、前記駆動部材5はいわゆる膨潤状態となり、膨脹変
形して芳香剤4を多量に吸収し、体積を増加させること
で上部に接触している被駆動部材8のピストン6を上方
に押し上げ、このピストン6の上昇と一体にロッド7を
介して蓋部材9が上昇し、容器2の開口部が開放され、
容器2内の芳香剤4が外気に接触して揮散し、外気中に
芳香剤4の香りを漂わせる。
【0015】一方、前記芳香剤4が高温レベルにある場
合には、前記駆動部材5は収縮変形して前記低温レベル
で多量に吸収した芳香剤4を吐き出し、体積を減少させ
ることで前記ピストン6が下降し、このピストン6の下
降と一体に前記ロッド7を介して前記蓋部材9が下降
し、容器2の開口部が閉塞若しくは開口面積が縮小さ
れ、容器2内の芳香剤4の外気との接触が断たれ若しく
は減少され、芳香剤4の香りの外部への流出が停止若し
くは制限される。
【0016】この場合、前記駆動部材5の膨脹状態から
収縮状態への転移温度、あるいは収縮状態から膨脹状態
への転移温度は、駆動部材5の種類や芳香剤4の処方を
変更することにより適宜の値に設定できるようになって
いるので、芳香剤4の揮散速度が速く、揮散量が多くな
る夏季の高温時や直射日光が当たることにより高温状態
となる日中の自動車の車内等において駆動部材5を収縮
状態とし、また、芳香剤4の揮散速度が遅く、揮散量が
少なくなる冬季の低温時や直射日光が当たらないために
低温状態となる夜間の自動車の車内等において駆動部材
5を膨脹状態とするように駆動部材5の転移温度を設定
すれば、高温時に芳香剤4の揮散量等を制限し、低温時
に芳香剤4の揮散量等を増加させることができる。
【0017】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤4の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなくな
り、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な香
りを提供することができる。
【0018】図3には、この発明による揮散物収納装置
の第3の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散
物収納装置11は、上部が開口するとともに、内部に揮
散物である芳香剤14が収納されるようになっている椀
形状の容器12と、この容器12内に立設されるととも
に、上端が容器12外に突出し、かつ、内部に適宜の液
体16が貯溜される筒状のシリンダ部13と、このシリ
ンダ部13内に設けられ、シリンダ部13内の液体16
に浸漬されるとともに、液体16の温度に応じて膨脹・
収縮変形が可能な駆動部材15と、シリンダ部13の前
記駆動部材15の上部に下端が接触した状態で設けられ
るとともに、上端がシリンダ部13外に突出し、かつ前
記駆動部材15によって上下方向に駆動され得る棒状の
被駆動部材17と、前記容器12の開口部にヒンジ18
を介して揺動可能に取り付けられるとともに、前記被駆
動部材17の動きに追従して揺動し、前記容器12の開
口部を開閉し得る逆椀形状の蓋部材19とを具えてい
る。
【0019】そして、前記駆動部材15は前記第1の実
施例に示すものと同様に、浸漬される液体16の温度に
応じて膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高分子
ゲル、いわゆる感熱伸縮性高分子ゲルであって、第1の
実施例に示すものと同様のものが用いられるものであ
る。
【0020】そして、前記シリンダ部13内の液体16
が低温レベルにある場合には、前記駆動部材15はいわ
ゆる膨潤状態となり、膨脹変形して液体16を多量に吸
収し、体積を増加させることで上部に接触している被駆
動部材17を上方に押し上げ、この被駆動部材17の上
昇に追従して前記蓋部材19がヒンジ18を介して上方
に揺動し、容器12の開口部が開放され、容器12内に
収納されている芳香剤14が外気に触れて揮散し、外気
中に芳香剤14の香りを漂わせる。
【0021】一方、前記シリンダ部13内の液体16が
高温レベルにある場合には、前記駆動部材15は収縮変
形して前記低温レベルで多量に吸収した液体16を吐き
出し、体積を減少させることで被駆動部材17が下降
し、この被駆動部材17の下降に追従して前記蓋部材1
9が自重によって前記ヒンジ18を介して下方に揺動
し、容器12の開口部が閉塞若しくは開口面積が縮小さ
れ、容器12内の芳香剤14の外気との接触が停止若し
くは制限され、芳香剤14の揮散が停止若しくは制限さ
れる。
【0022】そして、この場合にも、前記駆動部材15
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、駆動部材15の種類や
液体16の処方により適宜の値に設定できるようになっ
ているので、芳香剤14の揮散速度が速く、揮散量が多
くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより高温
状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材15
を収縮状態とし、また、芳香剤14の揮散速度が遅く、
揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当たらな
いために低温状態となる夜間の自動車の車内等において
駆動部材15を膨脹状態とするように駆動部材15の転
移温度を設定すれば、高温時に芳香剤14の揮散量等を
制限し、低温時に芳香剤14の揮散量等を増加させるこ
とができる。
【0023】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤14の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0024】なお、前記芳香剤14は液状でも固形状で
もよいものである。
【0025】図4には、この発明による揮散物収納装置
の第4の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散
物収納装置11は、上部が開口するとともに、内部に揮
散物である芳香剤14が収納されるようになっている椀
形状の容器12と、この容器12内に立設されるととも
に、上端が容器12外に突出し、かつ、内部に前記芳香
剤14が導かれるようになっている筒状のシリンダ部1
3と、このシリンダ部13内に設けられ、シリンダ部1
3内に導かれる芳香剤14に浸漬されるとともに、芳香
剤14の温度に応じて膨脹・収縮変形可能な駆動部材1
5と、シリンダ部13の前記駆動部材15の上部に下端
が接触した状態で設けられるとともに、上端がシリンダ
部13外に突出し、かつ前記駆動部材15によって上下
方向に駆動され得る棒状の被駆動部材17と、前記容器
12の開口部にヒンジ18を介して揺動可能に取り付け
られるとともに、前記被駆動部材17の動きに追従して
揺動し、前記容器12の開口部を開閉し得る逆椀形状の
蓋部材19と、前記容器12の開口部に設けられる微多
孔膜20とを具えたものであって、その他の構成は前記
第3の実施例に示すものと同様の構成を有している。
【0026】そして、この実施例に示すものにあって
も、前記シリンダ部13内の芳香剤14が低温レベルに
ある場合には、前記駆動部材15はいわゆる膨潤状態と
なり、膨脹変形して芳香剤14を多量に吸収し、体積を
増加させることで上部に接触している被駆動部材17を
上方に押し上げ、この被駆動部材17の上昇に追従して
前記蓋部材19がヒンジ18を介して上方に揺動し、容
器12の開口部が開放され、容器12内に収納されてい
る芳香剤14が外気に触れて揮散し、外気中に芳香剤1
4の香りを漂わせる。
【0027】一方、前記シリンダ部13内の芳香剤14
が高温レベルにある場合には、前記駆動部材15は収縮
変形して前記低温レベルで多量に吸収した液体芳香剤1
4を吐き出し、体積を減少させることで被駆動部材17
が下降し、この被駆動部材17の下降に追従して前記蓋
部材19が自重によって前記ヒンジ18を介して下方に
揺動し、容器12の開口部が閉塞若しくは開口面積が縮
小され、容器12内の芳香剤14の外気との接触が停止
若しくは制限され、芳香剤14の揮散が停止若しくは制
限される。
【0028】そして、この場合にも、前記駆動部材15
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、駆動部材15の種類や
芳香剤14の処方により適宜の値に設定できるようにな
っているので、芳香剤14の揮散速度が速く、揮散量が
多くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより高
温状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材1
5を収縮状態とし、また、芳香剤14の揮散速度が遅
く、揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当た
らないために低温状態となる夜間の自動車の車内等にお
いて駆動部材15を膨脹状態とするように駆動部材15
の転移温度を設定すれば、高温時に芳香剤14の揮散量
等を制限し、低温時に芳香剤14の揮散量等を増加させ
ることができる。
【0029】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤14の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0030】また、この実施例に示すものにあっては、
容器12の開口部に微多孔膜20が設けられているの
で、誤って容器12を倒したような場合においても芳香
剤14が容器12外に漏れるのを防止できるものであ
る。
【0031】図5には、この発明による揮散物収納装置
の第5の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散
物収納装置21は、上部が開口するとともに、内部が仕
切り板23を介して上下方向に2室24、25に区画さ
れ、かつ、仕切り板23に上下室24、25間を連通す
る連通孔23aが穿設されている容器22と、この容器
22の下室25内に貯溜される適宜の液体26と、この
液体26内に浸漬されるとともに、液体26の温度に応
じて膨脹または伸縮変形する駆動部材27と、前記仕切
り板23の連通孔23aを挿通して下端が前記下室25
内に位置し、前記駆動部材27の上面側に接触するとと
もに、上端が前記上室24内に位置し、かつ、前記駆動
部材27によって上下方向に駆動され得る横向きH形状
の被駆動部材28と、この被駆動部材28の上端側に載
置される揮散物である芳香剤29とを具えている。
【0032】そして、前記駆動部材27も前記第1の実
施例に示すものと同様に、浸漬される液体26の温度に
応じて膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高分子
ゲル、いわゆる感熱伸縮性高分子ゲルであって、第1の
実施例に示すものと同様のものが用いられるものであ
る。
【0033】そして、前記下室25内の液体26が低温
レベルにある場合には、前記駆動部材27はいわゆる膨
潤状態となり、膨脹変形して液体26を多量に吸収し、
体積を増加させることで上面側に接触している被駆動部
材28を図中上方に押し上げ、この被駆動部材28の動
きに追従して被駆動部材28の上端側に載置されている
前記芳香剤29が容器22の開口部に位置し、空気に接
触して揮散することで空気中に芳香剤29の香りを漂わ
せる。
【0034】一方、前記下室25内の液体26が高温レ
ベルにある場合には、前記駆動部材27は収縮変形して
前記低温レベルで多量に吸収した液体26を吐き出し、
体積を減少させることで前記被駆動部材28が下降し、
この被駆動部材28の下降に追従して前記芳香剤29が
容器22の内部に没入し、芳香剤29の揮散が制限若し
くは停止される。
【0035】この場合にも、前記駆動部材27の膨脹状
態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状態から膨
脹状態への転移温度は、前記駆動部材27の種類や液体
26の処方により適宜の値に設定できるようになってい
るので、芳香剤29の揮散速度が速く、揮散量が多くな
る夏季の高温時等や直射日光が当たることにより高温状
態となる日中の自動車の車内等において駆動部材27を
収縮状態とし、また、芳香剤29の揮散速度が遅く、揮
散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当たらない
ために低温状態となる夜間の自動車の車内等において駆
動部材27を膨脹状態とするように駆動部材27の転移
温度を設定すれば、高温時に芳香剤29の揮散量等を制
限し、低温時に芳香剤29の揮散量等を増加させること
ができる。
【0036】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤29の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0037】なお、前記芳香剤29は固形状でも液状で
もよいものであり、液状の場合には上部が開口する容器
内等に収納するようにすればよいものである。
【0038】図6には、この発明による揮散物収納装置
の第6の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散
物収納装置31は、側面の複数箇所に内外を連通する孔
32aが穿設されている箱体状の密封容器32と、この
容器32内に収納されるとともに、内部に液状または固
形状の芳香剤34が収納される上部が開口する椀形状の
芳香剤容器33と、前記容器32内に立設されるととも
に、内部に適宜の液体36が貯溜されるようになってい
る筒状のシリンダ部35と、このシリンダ部35内に設
けられて前記液体36に浸漬されるとともに、液体36
の温度に応じて膨脹または収縮変形する駆動部材37
と、この駆動部材37の上部に下面側が接触した状態で
設けられ、駆動部材37の動きに追従してシリンダ部3
5内を上下動可能なピストン38、およびこのピストン
38の上面側中心部一体に連結され、ピストン38と一
体に上下動可能な棒状のロッド39、およびこのロッド
39の上端に下端側が一体に連結されるとともに、前記
容器32の側面の複数の孔32aと合致し得る孔40a
が穿設され、かつ、ロッド39と一体に上下動可能な開
閉部材40からなる被駆動部材30とを具えている。
【0039】そして、前記駆動部材37も前記第1の実
施例に示すものと同様に、浸漬される液体の温度に応じ
て膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高分子ゲ
ル、いわゆる感熱伸縮性高分子ゲルであって、第1の実
施例に示すものと同様のものを用いることができるもの
である。
【0040】そして、前記シリンダ部35内の液体36
が低温レベルにある場合には、前記駆動部材37はいわ
ゆる膨潤状態となり、膨脹変形して液体36を多量に吸
収し、体積を増加させることで上面側に接触している被
駆動部材30のピストン38を上方に押し上げ、このピ
ストン38の上昇と一体にロッド39を介して開閉部材
40が上昇し、開閉部材40の孔40aと容器32の側
面の孔32aとが合致することでそれらの孔32a、4
0aを介して容器32内が開放され、容器32内の芳香
剤容器33内に収納されている芳香剤34が外気と接触
して揮散し、芳香剤34の香りが容器32外に漂うこと
になる。
【0041】一方、前記シリンダ部35内の液体36が
高温レベルにある場合には、前記駆動部材37は収縮変
形して前記低温レベルで多量に吸収した液体36を吐き
出し、体積を減少させることで被駆動部材30のピスト
ン38が下降し、このピストン38の下降と一体にロッ
ド39を介して開閉部材40も下降し、容器32の側面
の孔32aの一部または全部が開閉部材40の孔40a
が設けられていない部分で閉塞され、芳香剤容器33内
の芳香剤34の外気との接触が制限若しくは停止され、
芳香剤34の香りの外部への流出が制限若しくは停止さ
れる。
【0042】そして、この場合にも、前記駆動部材37
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材37の種
類や液体36の処方により適宜の値に設定できるので、
芳香剤34の揮散速度が速く、揮散量が多くなる夏季の
高温時や直射日光が当たることにより高温状態となる日
中の自動車の車内等において駆動部材37を収縮状態と
し、また、芳香剤34の揮散速度が遅く、揮散量が少な
くなる冬季の低温時や直射日光が当たらないことにより
低温状態となる夜間の自動車の車内等において駆動部材
37を膨脹状態とするように、駆動部材37の転移温度
を設定すれば、高温時に芳香剤34の揮散量等を制限
し、低温時に芳香剤34の揮散量等を増加させることが
できる。
【0043】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤34の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0044】図7には、この発明による揮散物収納装置
の第7の実施例が示されていて、この実施例に示す揮散
物収納装置31は、側面の複数箇所に内外を連通する孔
32aが穿設されている箱体状の密封容器32と、この
容器32内に収納されるとともに、内部に液状の芳香剤
34が収納される上部が開口する椀形状の芳香剤容器3
3と、この芳香剤容器33内に立設されるとともに、内
部に前記芳香剤34が導かれるようになっている筒状の
シリンダ部35と、このシリンダ部35内に設けられて
前記芳香剤34に浸漬されるとともに、芳香剤34の温
度に応じて膨脹または収縮変形する駆動部材37と、こ
の駆動部材37の上部に下面側が接触した状態で設けら
れ、駆動部材37の動きに追従してシリンダ部35内を
上下動可能なピストン38、およびこのピストン38の
上面側中心部一体に連結され、ピストン38と一体に上
下動可能な棒状のロッド39、およびこのロッド39の
上端に下端側が一体に連結されるとともに、前記容器3
2の側面の複数の孔32aと合致し得る孔40aが穿設
され、かつ、ロッド39と一体に上下動可能な開閉部材
40からなる被駆動部材30とを具えたものであって、
その他の構成は前記第6の実施例に示すものと同様の構
成を有している。
【0045】そして、この実施例に示すものにあって
も、前記シリンダ部35内に導かれる芳香剤34が低温
レベルにある場合には、前記駆動部材37はいわゆる膨
潤状態となり、膨脹変形して芳香剤34を多量に吸収
し、体積を増加させることで上部に接触している被駆動
部材30のピストン38を上方に押し上げ、このピスト
ン38の上昇と一体にロッド39を介して開閉部材40
が上昇し、開閉部材40の孔40aと容器32の側面の
孔32aとが合致することでそれらの孔32a、40a
を介して容器32内が開放され、容器32内の芳香剤容
器33内に収納されている芳香剤34が外気と接触して
揮散し、芳香剤34の香りが容器32外に漂うことにな
る。
【0046】一方、前記シリンダ部35内に導かれる芳
香剤34が高温レベルにある場合には、前記駆動部材3
7は収縮変形して前記低温レベルで多量に吸収した芳香
剤34を吐き出し、体積を減少させることで被駆動部材
30のピストン38が下降し、このピストン38の下降
と一体にロッド39を介して開閉部材40も下降し、容
器32の側面の孔32aの一部または全部が開閉部材4
0の孔40aが設けられていない部分で閉塞され、芳香
剤容器33内の芳香剤34の外気との接触が制限若しく
は停止され、芳香剤34の香りの外部への流出が制限若
しくは停止される。
【0047】そして、この場合にも、前記駆動部材37
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材37の種
類や芳香剤34の処方により適宜の値に設定できるの
で、芳香剤34の揮散速度が速く、揮散量が多くなる夏
季の高温時や直射日光が当たることにより高温状態とな
る日中の自動車の車内等において駆動部材37を収縮状
態とし、また、芳香剤34の揮散速度が遅く、揮散量が
少なくなる冬季の低温時や直射日光が当たらないことに
より低温状態となる夜間の自動車の車内等において駆動
部材37を膨脹状態とするように、駆動部材37の転移
温度を設定すれば、高温時に芳香剤34の揮散量等を制
限し、低温時に芳香剤34の揮散量等を増加させること
ができる。
【0048】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤34の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0049】なお、図8に示すように前記芳香剤容器3
3の開口部を微多孔膜41等で閉塞すれば、誤って容器
32を倒したような場合においても芳香剤34の漏れを
防止できるものである。
【0050】図9(a)(b)には、この発明による揮
散物収納装置の第8の実施例が示されていて、この実施
例に示す揮散物収納装置51は、箱体状をなすととも
に、側面に内外を連通する扇形状の複数の孔52aが放
射状に穿設されている密封容器52と、この容器52内
に立設されるとともに、内部に液体54が貯溜される筒
状のシリンダ部53と、このシリンダ部53内に設けら
れるとともに、前記液体54内に浸漬され、液体54の
温度に応じて膨脹・収縮変形する駆動部材55と、この
駆動部材55の上面側のシリンダ部53内に設けられ、
駆動部材55の動きに追従してシリンダ部53内を上下
動可能なピストン56、このピストン56の上面側中心
部に一体に連結され、ピストン56と一体に上下動可能
な棒状のロッド57、前記容器52の複数の孔52aの
中心部に回動可能に装着され、前記複数の孔52aを開
閉可能なフィン59、および前記ロッド57とフィン5
9との間を連結するカム機構58からなる被駆動部材6
0と、前記容器52内に設けられるとともに、芳香剤6
2を収納し得る芳香剤容器61とを具えている。
【0051】そして、前記駆動部材55も前記第1の実
施例に示すものと同様に、浸漬される液体54の温度に
応じて膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高分子
ゲル、いわゆる感熱伸縮性高分子ゲルであって、第1の
実施例に示すものと同様のものを用いることができるも
のである。
【0052】そして、前記シリンダ部53内の液体54
が低温レベルにある場合には、前記駆動部材55はいわ
ゆる膨潤状態となり、膨脹変形して液体54を多量に吸
収し、体積を増加させることで上面側に接触している被
駆動部材60のピストン56を図中上方に押し上げ、こ
のピストン56の上昇と一体にロッド57が上昇すると
ともに、ロッド57の上昇に追従して前記フィン59が
前記カム機構58を介して回動し、前記容器52の複数
の孔52aを開口させ、これらの孔52aを介して容器
52内が開放され、芳香剤容器61内の芳香剤62が外
気に接触して揮散し、芳香剤62の香りが容器52外に
漂うことになる。
【0053】一方、前記シリンダ部53内の液体54が
高温レベルにある場合には、前記駆動部材55は収縮変
形して前記低温レベルで多量に吸収した液体54を吐き
出し、体積を減少させることで被駆動部材60のピスト
ン56が下降し、このピストン56の下降と一体にロッ
ド57が下降するとともに、ロッド57の下降に追従し
て前記フィン59が前記カム機構58を介して回動し、
前記容器52の複数の孔52aが閉塞され、芳香剤容器
61内の芳香剤62と外気との接触が制限若しくは停止
され、芳香剤62の香りの外部への流出が制限若しくは
停止される。
【0054】そして、この場合にも、前記駆動部材55
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材55の種
類や液体54の処方により適宜の値に設定できるように
なっているので、芳香剤62の揮散速度が速く、揮散量
が多くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより
高温状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材
55を収縮状態とし、また、芳香剤62の揮散速度が遅
く、揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当た
らないことにより低温状態となる夜間の自動車の車内等
において駆動部材55を膨脹状態とするように、駆動部
材55の転移温度を設定すれば、高温時に芳香剤62の
揮散量等を制限し、低温時に芳香剤62の揮散量等を増
加させることができる。
【0055】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤62の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0056】なお、前記の説明においては、芳香剤62
を収納する芳香剤容器61と液体54を収納するシリン
ダ部53とを別体としたが、図10に示すように、芳香
剤容器61内にシリンダ部53を設けてもよいものであ
り、この場合には、シリンダ部53内に液体を設けずに
芳香剤容器61内に貯溜した液状の芳香剤62をシリン
ダ部53内に導くようにしてもよいものであり、また、
図8に示すもののように、液状の芳香剤62を収納した
芳香剤容器61の開口部を微多孔質膜等(図示せず)で
閉塞してもよいものである。
【0057】図11には、この発明による揮散物収納装
置の第9の実施例が示されていて、この実施例に示す揮
散物収納装置71は、箱体状をなすとともに、上面側に
内外を連通する孔72aが穿設されるとともに、内部が
仕切り板73によって左右2室74、75に区画される
密封容器72と、この容器72内の一方の室74に貯溜
される揮散物である芳香剤76と、他方の室75に貯溜
される適宜の液体80と、前記他方の室75内に設けら
れ、前記液体80に浸漬されるとともに、液体80の温
度に応じて膨脹または収縮変形可能な駆動部材77と、
前記容器72の内面に沿って設けられるとともに、上部
側に上下方向に貫通する前記容器72の孔72aと合致
し得る孔78aが穿設され、側部側が前記駆動部材77
と容器72内面との間に位置し、駆動部材77の動きに
追従して図中左右方向に移動可能な断面L字形状の被駆
動部材78と、この被駆動部材78の側部外面と容器7
2内面との間に装着されるバネ部材79とを具えてい
る。
【0058】そして、前記駆動部材77も前記第1の実
施例に示すものと同様に、含浸する液体80の温度に応
じて膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高分子ゲ
ル、いわゆる感熱伸縮性高分子ゲルであって、第1の実
施例に示すものと同様のものを用いることができるもの
である。
【0059】そして、この実施例に示すものにあって
も、前記液体80が低温レベルにある場合には、前記駆
動部材77はいわゆる膨潤状態となり、膨脹変形して液
体80を多量に吸収し、体積を増加させることで前記被
駆動部材78を前記バネ部材79の付勢力に抗して図中
右方向に移動させ、被駆動部材78の上面側の孔78a
と容器72の上面側の孔72aとを合致させ、これらの
孔72a、78aを介して容器72内が開放され、容器
72内の芳香剤76が外気と接触して揮散し、芳香剤7
6の香りが空気中に漂うことになる。
【0060】一方、前記駆動部材77が含浸した液体8
0が高温レベルにある場合には、駆動部材77は収縮変
形して前記低温レベルで多量に吸収した液体80を吐き
出し、体積を減少させることで被駆動部材78は前記バ
ネ部材79の付勢力によって図中左方向に移動し、前記
合致していた孔72a、78aどうしがずれることによ
り、それらの孔72a、78aを介しての容器72内外
の連通状態が制限若しくは停止され、容器72内の芳香
剤76の香りの外部への流出が制限若しくは停止され
る。
【0061】そして、この場合にも、前記駆動部材77
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材77の種
類や液体80の処方を変更することにより適宜の値に設
定できるので、芳香剤76の揮散速度が速く、揮散量が
多くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより高
温状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材7
7を収縮状態とし、また、芳香剤76の揮散速度が遅
く、揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当た
らないことにより低温状態となる夜間の自動車の車内等
において駆動部材77を膨脹状態とするように、駆動部
材77の転移温度を設定すれば、高温時に芳香剤76の
揮散量等を制限し、低温時に芳香剤76の揮散量等を増
加させることができる。
【0062】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤76の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0063】図12には、この発明による揮散物収納装
置の第10の実施例が示されていて、この実施例に示す
揮散物収納装置71は、箱体状をなすとともに、上面側
に内外を連通する孔72aが穿設されるとともに、内部
が仕切り板73によって左右2室74、75に区画さ
れ、かつ仕切り板73に両室74、75間を連通する連
通孔73aが穿設されている容器72と、この容器72
内の一方の室74に貯溜される揮散物である液状の芳香
剤76と、容器72内の他方の室75に設けられるとと
もに、前記仕切り板73の連通孔73aを介して導かれ
る芳香剤76を含浸可能、かつ含浸した芳香剤76の温
度によって膨脹または収縮変形する駆動部材77と、前
記容器72の内面に沿って設けられるとともに、上部側
に上下方向に貫通する前記容器72の孔72aと合致し
得る孔78aが穿設され、側部側が前記駆動部材77と
容器72内面との間に位置し、駆動部材77の動きに追
従して図中左右方向に移動可能な断面L字形状の被駆動
部材78と、この被駆動部材78の側部と容器72内面
との間に装着されるバネ部材79とを具えたものであっ
て、その他の構成は前記第9の実施例に示すものと同様
の構成を有している。
【0064】そして、この実施例に示すものにあって
も、前記芳香剤76が低温レベルにある場合には、前記
駆動部材77はいわゆる膨潤状態となり、膨脹変形して
芳香剤76を多量に吸収し、体積を増加させることで前
記被駆動部材78を前記バネ部材79の付勢力に抗して
図中右方向に移動させ、被駆動部材78の上面側の孔7
8aと容器72の上面側の孔72aとを合致させ、これ
らの孔72a、78aを介して容器72内が開放され、
容器72内の芳香剤76が外気と接触して揮散し、芳香
剤76の香りが空気中に漂うことになる。
【0065】一方、前記駆動部材77が含浸した芳香剤
76が高温レベルにある場合には、駆動部材77は収縮
変形して前記低温レベルで多量に吸収した芳香剤76を
吐き出し、体積を減少させることで被駆動部材78は前
記バネ部材79の付勢力によって図中左方向に移動し、
前記合致していた孔72a、78aどうしがずれること
により、それらの孔72a、78aを介しての容器72
内外の連通状態が制限若しくは停止され、容器72内の
芳香剤76の香りの外部への流出が制限若しくは停止さ
れる。
【0066】そして、この場合にも、前記駆動部材77
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材77の種
類や芳香剤76の処方を変更することにより適宜の値に
設定できるので、芳香剤76の揮散速度が速く、揮散量
が多くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより
高温状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材
77を収縮状態とし、また、芳香剤76の揮散速度が遅
く、揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当た
らないことにより低温状態となる夜間の自動車の車内等
において駆動部材77を膨脹状態とするように、駆動部
材77の転移温度を設定すれば、高温時に芳香剤76の
揮散量等を制限し、低温時に芳香剤76の揮散量等を増
加させることができる。
【0067】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤76の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0068】図13には、この発明による揮散物収納装
置の第11の実施例が示されていて、この実施例に示す
揮散物収納装置81は、箱体状をなすとともに、上面側
に内外を連通する複数の扇形状の孔(図示せず)が放射
状に穿設されるとともに、内部が仕切り板83によって
左右2室84、85に区画される密封容器82と、この
容器82内の一方の室84に貯溜される揮散物である芳
香剤86と、他方の室85内に貯溜される適宜の液体9
1と、他方の室85内に設けられ、前記液体91に浸漬
されるとともに、液体91の温度に応じて膨脹または収
縮変形可能な駆動部材87と、前記容器82の内面と前
記駆動部材87との間に一端が介在し、他端が容器82
を貫通して容器82外に突出するクランク状のロッド8
8と、このロッド88の他端に連結されるとともに、前
記容器82の複数の孔の中心部に回動可能に設けられ、
かつ、それらの複数の孔を開閉し得る被駆動部材である
フィン89と、前記ロッド88の一端と容器82の内面
との間に装着されるバネ部材90とを具えている。
【0069】そして、前記駆動部材87も前記第1の実
施例に示すものと同様に、含浸した液体91の温度に応
じて膨脹または収縮変形する三次元網目構造の高分子ゲ
ル、いわゆる感熱性伸縮性高分子ゲルであって、第1の
実施例に示すものと同様のものを用いることができるも
のである。
【0070】そして、前記芳香剤86が低温レベルにあ
る場合には、前記駆動部材87はいわゆる膨潤状態とな
り、膨脹変形して液体91を多量に吸収し、体積を増加
させることで前記ロッド88を前記バネ部材90の付勢
力に抗して図中右方向に移動させ、このロッド88の移
動により前記フィン89が回動し、容器82上面側の複
数の孔が開放され、容器82内の芳香剤86が外気と接
触して揮散し、芳香剤86の香りが空気中に漂うことに
なる。
【0071】一方、前記駆動部材87が含浸した液体9
1が高温レベルにある場合には、駆動部材87は収縮変
形して前記低温レベルで多量に吸収した液体91を吐き
出し、体積を減少させることで前記ロッド88が前記バ
ネ部材90の付勢力によって図中左方向に移動し、この
ロッド88の動きに追従して前記フィン89が回動し、
容器82上面側の複数の孔の一部または全部が閉塞さ
れ、容器82内外の連通状態が制限若しくは停止され、
容器82内の芳香剤86の香りの外部への流出が制限若
しくは停止される。
【0072】そして、この場合にも、前記駆動部材87
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材87の種
類や液体91の処方を変更することにより適宜の値に設
定できるので、芳香剤86の揮散速度が速く、揮散量が
多くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより高
温状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材8
7を収縮状態とし、また、芳香剤86の揮散速度が遅
く、揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当た
らないために低温状態となる夜間の自動車の車内等にお
いて駆動部材87を膨脹状態とするように、駆動部材8
7の転移温度を設定すれば、高温時に芳香剤86の揮散
量等を制限し、低温時に芳香剤86の揮散量等を増加さ
せることができる。
【0073】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤86の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0074】図14には、この発明による揮散物収納装
置の第12の実施例が示されていて、この実施例に示す
揮散物収納装置81は、箱体状をなすとともに、上面側
に内外を連通する複数の扇形状の孔(図示せず)が放射
状に穿設されるとともに、内部が仕切り板83によって
左右2室84、85に区画され、かつ仕切り板83に両
室間を連通する連通孔83aが穿設されている容器82
と、この容器82内の一方の室84に貯溜される揮散物
である液状の芳香剤86と、容器82内の他方の室85
内に設けられるとともに、前記仕切り板83の連通孔8
3aを介して導かれる芳香剤86を含浸可能、かつ含浸
した芳香剤86の温度によって膨脹または収縮変形可能
な駆動部材87と、前記容器82の内面と前記駆動部材
87との間に一端が介在し、他端が容器82を貫通して
容器82外に突出するクランク状のロッド88と、この
ロッド88の他端に連結されるとともに、前記容器82
の複数の孔の中心部に回動可能に設けられ、かつ、それ
らの複数の孔を開閉し得る被駆動部材であるフィン89
と、前記ロッド88の一端と容器82の内面との間に装
着されるバネ部材90とを具えたものであって、その他
の構成は前記第10の実施例に示すものと同様の構成を
有している。
【0075】そして、この実施例に示すものにあっても
前記芳香剤86が低温レベルにある場合には、前記駆動
部材87はいわゆる膨潤状態となり、膨脹変形して芳香
剤86を多量に吸収し、体積を増加させることで前記ロ
ッド88を前記バネ部材90の付勢力に抗して図中右方
向に移動させ、このロッド88の移動により前記フィン
89が回動し、容器82上面側の複数の孔が開放され、
容器82内の芳香剤86が外気と接触して揮散し、芳香
剤86の香りが空気中に漂うことになる。
【0076】一方、前記駆動部材87が含浸した芳香剤
86が高温レベルにある場合には、駆動部材87は収縮
変形して前記低温レベルで多量に吸収した芳香剤86を
吐き出し、体積を減少させることで前記ロッド88が前
記バネ部材90の付勢力によって図中左方向に移動し、
このロッド88の動きに追従して前記フィン89が回動
し、容器82上面側の複数の孔の一部または全部が閉塞
され、容器82内外の連通状態が制限若しくは停止さ
れ、容器82内の芳香剤86の香りの外部への流出が制
限若しくは停止される。
【0077】そして、この場合にも、前記駆動部材87
の膨脹状態から収縮状態への転移温度、あるいは収縮状
態から膨脹状態への転移温度は、前記駆動部材87の種
類や芳香剤86の処方を変更することにより適宜の値に
設定できるので、芳香剤86の揮散速度が速く、揮散量
が多くなる夏季の高温時や直射日光が当たることにより
高温状態となる日中の自動車の車内等において駆動部材
87を収縮状態とし、また、芳香剤86の揮散速度が遅
く、揮散量が少なくなる冬季の低温時や直射日光が当た
らないために低温状態となる夜間の自動車の車内等にお
いて駆動部材87を膨脹状態とするように、駆動部材8
7の転移温度を設定すれば、高温時に芳香剤86の揮散
量等を制限し、低温時に芳香剤86の揮散量等を増加さ
せることができる。
【0078】したがって、雰囲気温度の変化によって芳
香剤86の香りが強すぎたり弱すぎたりすることがなく
なり、雰囲気温度に左右されずに常にほぼ一定の適度な
香りを提供することができる。
【0079】なお、前記各実施例においては、揮散物と
して芳香剤を用いたが、これに限定することなく同様の
特性を有するものであればよいものであり、例えば、消
臭剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、誘引剤、抗菌・抗カビ
剤、酸化防止剤またはオゾン分解剤等であってもよいも
のである。
【0080】
【発明の効果】この発明は、前記のように構成したこと
により、含浸した揮散物または液体の温度に応じて駆動
部材が膨脹または収縮変形するとともに、駆動部材の動
きに追従して蓋部材等が容器を開閉することになるの
で、揮散物として芳香剤を使用した場合には、芳香剤の
揮散速度、揮散量の制限を駆動部材が膨脹・収縮変形す
ることで自動的に制御することができる。したがって、
芳香剤の揮散量等の調節が容易となり、また、雰囲気温
度の変化に左右されることなく、常にほぼ一定の適度な
香りを提供することもできることになる等の優れた効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による揮散物収納装置の第1の実施例
を示した概略図である。
【図2】この発明による揮散物収納装置の第2の実施例
を示した概略図である。
【図3】この発明による揮散物収納装置の第3の実施例
を示した概略図である。
【図4】この発明による揮散物収納装置の第4の実施例
を示した概略図である。
【図5】この発明による揮散物収納装置の第5の実施例
を示した概略図である。
【図6】この発明による揮散物収納装置の第6の実施例
を示した概略図である。
【図7】この発明による揮散物収納装置の第7の実施例
を示した概略図である。
【図8】図7に示すものの変形例である。
【図9】この発明による揮散物収納装置の第8の実施例
を示した概略図であり、(a)は容器を示す概略図、
(b)は駆動部材と被駆動部材との関係を示す概略図で
ある。
【図10】図9に示すものの変形例である。
【図11】この発明による揮散物収納装置の第9の実施
例を示した概略図である。
【図12】この発明による揮散物収納装置の第10の実
施例を示した概略図である。
【図13】この発明による揮散物収納装置の第11の実
施例を示した概略図である。
【図14】この発明による揮散物収納装置の第12の実
施例を示した概略図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、51、71、81……揮散物収
納装置 2、12、22、32、52、72、82……容器 3、13、35、53……シリンダ部 4、14、29、34、62、76、86……芳香剤 5、15、27、37、55、77、87……駆動部材 6、38、56……ピストン 7、39、57、88……ロッド 8、17、28、30、60、78、89……被駆動部
材 9、19……蓋部材 10、16、26、36、54、80、91……液体 18……ヒンジ 20、41……微多孔膜 23、73、83……仕切り板 23a、73a、83a……連通孔 24……上室 25……下室 33、61……芳香剤容器 40……開閉部材 32a、40a、52a、72a、78a……孔 58……カム機構 59……フィン 74、84……一方の室 75、85……他方の室 79、90……バネ部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/00 A61L 9/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口するとともに、内部に揮散物
    と液体が隔離した状態で貯溜される容器と、この容器に
    装着されるとともに、容器の開口部を開閉可能な蓋部材
    と、容器内の前記液体に浸漬され、液体の温度に応じて
    膨脹または収縮変形可能な駆動部材と、この駆動部材に
    よって駆動され得るとともに、駆動時に前記蓋部材を開
    閉可能な被駆動部材とを具えたことを特徴とする揮散物
    収納装置。
  2. 【請求項2】 上部が開口するとともに、内部に揮散物
    が貯溜される容器と、この容器に装着されるとともに、
    容器の開口部を開閉可能な蓋部材と、容器内に前記揮散
    物に浸漬され、揮散物の温度に応じて膨脹または収縮変
    形可能な駆動部材と、この駆動部材によって駆動され得
    るとともに、駆動時に前記蓋部材を開閉し得る被駆動部
    材とを具えたことを特徴とする揮散物収納装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材は感熱伸縮性高分子ゲルか
    らなる請求項1および2記載の揮散物収納装置。
  4. 【請求項4】 前記揮散物は芳香剤である請求項1およ
    び2記載の揮散物収納装置。
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