JP3266067B2 - 鋼板の搬送制御方法およびその装置 - Google Patents

鋼板の搬送制御方法およびその装置

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JP3266067B2
JP3266067B2 JP24640197A JP24640197A JP3266067B2 JP 3266067 B2 JP3266067 B2 JP 3266067B2 JP 24640197 A JP24640197 A JP 24640197A JP 24640197 A JP24640197 A JP 24640197A JP 3266067 B2 JP3266067 B2 JP 3266067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライン全体として
みて鋼板を効率的に搬送するための鋼板の搬送制御方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所の工場における搬送テーブルは、
間隔をおかれた各設備間において鋼板を搬送するための
ものであり、特に厚鋼板の精整工程ラインでは、シャ
ー、刻印、および超音波深傷機等のような一旦鋼板を停
止させる必要がある設備が多い。
【0003】このようなラインにおいて処理能力を律速
させるものは、前記設備それぞれであることが多く、こ
れらをフル稼働させるためには、鋼板の搬送待ち時間を
作らないことが処理能力を向上させるために重要であ
る。
【0004】ここで、従来の一般的な鋼板の搬送方法
を、図7によって説明すると、搬送ロールr群から構成
されるたとえばA〜Dの各搬送テーブルに対し鋼板1枚
のみ載せるようにしているため、ステップ(a)に示す
ように、鋼板P1が搬送テーブルAに停止中の場合、鋼
板P2およびP3はそれぞれ搬送テーブルB,Dにて停
止する。次に、鋼板P1の搬送開始され、鋼板P1後端
が搬送テーブルAから抜けたことを鋼板端検出器1によ
り検出された時点、あるいは別途設置された搬送距離計
に基づいて算出した時点で、鋼板P2の搬送が開始され
る。その後、鋼板P2後端が搬送テーブルCから抜けた
ことを鋼板端検出器5により検出した時点で、鋼板P3
の搬送が開始される。
【0005】したがって、下流の鋼板P1が搬送を開始
されてから上流の鋼板P3が搬送を開始されるまでの長
時間にわたるタイムラグが発生することとなる。また、
鋼板の長さが、搬送テーブルの長さに対し極端に短い、
もしくは搬送テーブルより長く2つのテーブルに跨がっ
てしまった場合には、鋼板間隔が広がってしまうことと
なり、いずれにしても従来の搬送方法では搬送能率が悪
いものであった。
【0006】この種の鋼板の搬送方法として、特開昭6
0−137519号公報および特開平7−179217
号公報とに記載されたものが知られている。
【0007】特開昭60−137519号公報記載のも
のは、2つの隣接する搬送テーブルにおいて、テーブル
境界に鋼板検出器を取付け、また、下流側搬送テーブル
の鋼板搬送長を計測可能とし、さらに上下流側の両搬送
テーブルに起動および停止信号を生ずる制御装置を設
け、下流側搬送テーブルの鋼板搬送長が当該鋼板に対す
る所定値となった時点で下流側搬送テーブルを停止さ
せ、次に上流側搬送テーブルの鋼板が搬送テーブル境界
に達した時点で下流側搬送テーブルを起動させる制御装
置である。これは、鋼板間隔を一定値に保った状態で複
数枚の鋼板を下流側テーブルに引き込むことにより、吊
上げクレーンでの操作性を向上させることを目的とする
ものである。
【0008】また、特開平7−179217号公報記載
のものは、2つの隣接する搬送テーブルにおいて、搬送
された鋼板の後端が下流テーブルに入りきった時点で搬
送停止させ、次に、次鋼板が上流テーブルの特定位置に
達した時点で減速させ、下流テーブルを起動させてから
上・下流テーブルを同じ速度で搬送させることにより、
複数枚の鋼板を同一テーブル上に精度良く搬入すること
を可能にする装置である。この装置によれば、鋼板間隔
を一定にして上流および下流の搬送テーブルを同期を取
りながら搬送することにより、同時に複数枚の鋼板を同
一テーブルに引き込むことが可能となるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−137519号公報に記載のものは、搬送効率の
向上を狙いとするものではない。
【0010】これに対して、特開平7−179217号
記載のものによれば、搬送効率が20〜50%向上する
とされている。しかし、この態様は、下流側鋼板を上流
側鋼板がある位置に達するまで停止させておかなければ
ならず、より下流にある設備に待ち時間を作ってしまう
こととなり、局部的に搬送能力が向上してもライン全体
としては、上記待ち時間のためにある程度しか搬送能率
は向上しない。
【0011】したがって、本発明の課題は、ライン全体
での搬送能率の向上を図ることができるものとすること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した請求
項1記載の発明は、搬送ロール群からなる搬送テーブル
を、鋼板の搬送方向に複数有し、各搬送テーブルを独立
的に起動および停止動作を行える搬送設備において、次
記の条件の下で鋼板の搬送制御を行うことを特徴とする
鋼板の搬送制御方法である。 (1)下流側の搬送テーブル上における鋼板が搬送開始
すると、上流側の各搬送テーブル上における鋼板も同時
的に搬送開始させる。 (2)上流側の搬送テーブル上を搬送中の鋼板が、 a)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テーブ
ルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止した
場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止させ
る。 b)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
の搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送
テーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テ
ーブルの一つ上流側の搬送テーブルの所定位置まで搬送
を続行して、その所定位置において停止させる。
【0013】請求項2記載の発明は、搬送ロール群から
なる搬送テーブルを、鋼板の搬送方向に複数有し、各搬
送テーブルを独立的に起動および停止動作を行え、かつ
少なくとも各搬送テーブルの下流側に、鋼板端を検出す
る鋼板端検出器を備えた搬送設備にあって、次記の条件
の下で鋼板の搬送制御を行うことを特徴とする鋼板の搬
送制御方法である。 (1)下流側の搬送テーブル上における鋼板が搬送開始
すると、上流側の各搬送テーブル上における鋼板も同時
的に搬送開始させる。 (2)上流側の搬送テーブル上を搬送中の鋼板が、 a)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テーブ
ルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止した
場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止させ
る。 b)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
の搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送
テーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テ
ーブルの一つ上流側の搬送テーブルにおいて、前記鋼板
端検出器による当該鋼板の先端が検出された時点または
所定時間経過後に当該鋼板を停止させる。
【0014】請求項3記載の発明は、搬送ロール群から
なる搬送テーブルを、鋼板の搬送方向に複数有し、各搬
送テーブルを独立的に起動および停止動作を行える搬送
設備において、各搬送テーブル間、および各搬送テーブ
ルの下流側に設けた鋼板端を検出する鋼板端検出器と、
前記各搬送テーブル間に設けた鋼板端検出器による検出
信号に基づいて、隣接する搬送テーブル間に当該鋼板が
跨がっているか否かを、各搬送テーブルの下流側に設け
た鋼板端検出器による検出信号に基づいて、当該搬送テ
ーブル上に当該鋼板の有無を判断して、前記各搬送テー
ブルの起動および停止動作を行わせる制御部とを備え、
前記制御部は、次記の条件の下で鋼板の搬送制御を行う
ようにしたことを特徴とする鋼板の搬送制御装置であ
る。 (1)下流側の搬送テーブル上における鋼板が搬送開始
すると、上流側の各搬送テーブル上における鋼板も同時
的に搬送開始させる。 (2)上流側の搬送テーブル上を搬送中の鋼板が、 a)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テーブ
ルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止した
場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止させ
る。 b)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
の搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送
テーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テ
ーブルの一つ上流側の搬送テーブルの所定位置まで搬送
を続行して、その所定位置において停止させる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施の形
態を参照しながらさらに詳説する。図1は本発明に係る
鋼板の搬送の全過程の概要を示すものであり、P1、P
2およびP3は鋼板、1〜8は鋼板端を検出する鋼板端
検出器であり、1,3,5,7は特に跨がり検出用鋼板
端検出器、2,4,6,8は材有り検出用鋼板端検出
器、A〜Dは搬送ロールr,r,…群から構成される搬
送テーブル、(a)〜(g)は各搬送ステップを示す。
【0016】搬送テーブルA〜Dは、いくつかの搬送ロ
ールrが同時に起動する最小単位であり、各ロールrに
駆動モータおよび減速機が備えられ、個別に駆動される
ものでも、ラインシャフトによりロールr群が一体とし
て駆動されるものでもよい。
【0017】ステップ(a)に示されているように、鋼
板P1が搬送テーブルAに、鋼板P2が搬送テーブルB
およびCに跨がって乗っており、さらに鋼板Cが搬送テ
ーブルDに乗ってそれぞれ停止しているとする。各鋼板
P1〜P3の離間間隔はS1sおよびS2sである。
【0018】本発明においては、「下流側の搬送テーブ
ル上における鋼板が搬送開始すると、上流側の各搬送テ
ーブル上における鋼板も同時的に搬送開始させる」もの
であるから、ステップ(b)のように、鋼板P1が搬送
を開始すると、同時的に鋼板P2および鋼板P3も搬送
を開始し、ステップ(c)のように搬送が進行する。
【0019】しかるに、本発明においては、搬送中の鋼
板が「先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流
側の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テー
ブルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止し
た場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止さ
せる」ものであるから、ステップ(d)のように、先行
する鋼板P1が搬送テーブルA上で停止すると、その搬
送テーブルAに跨がる鋼板P2は、鋼板P1の停止と同
時的に停止する。
【0020】また、本発明においては搬送中の鋼板が
「先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側の
搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送テ
ーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テー
ブルの一つ上流側の搬送テーブルの所定位置まで搬送を
続行して、その所定位置において停止させる」ものであ
るから、ステップ(c)において、鋼板P3に対して、
当該搬送中の搬送テーブルCに先行する鋼板P2は存在
しないから、鋼板P3はそのまま搬送を続行する。そし
て、ステップ(d)のように、下流側の搬送テーブル上
において先行する鋼板P2が停止している搬送テーブル
Bの一つ上流側の搬送テーブルCの所定位置まで搬送を
続行して、その所定位置、たとえば搬送テーブルCの材
有り検出用鋼板端検出器6を抜けて所定距離走行した位
置において停止させる。
【0021】次いで、ステップ(e)のように、鋼板P
1が搬送を再開すると、同時的に鋼板P2および鋼板P
3も搬送を開始する。その後、ステップ(f)(g)の
ように、鋼板P1が停止すると、鋼板P2は、搬送テー
ブル(符号なし)の一つ上流側の搬送テーブルAのたと
えば搬送テーブルAの材有り検出用鋼板端検出器2を抜
けて所定距離走行した位置において停止する。鋼板P3
については、鋼板P2の停止と同時的に停止する。
【0022】なお、「先行する鋼板が当該搬送テーブル
とその一つ下流側の搬送テーブルとに跨がっていない場
合、下流側の搬送テーブル上において先行する鋼板が停
止している搬送テーブルの一つ上流側の搬送テーブルの
所定位置まで搬送を続行して、その所定位置において停
止させる」の意味は、仮に、図1におけるステップ
(a)において、鋼板P3が図1図示のように搬送テー
ブルDに位置するのではなく、より上流側の搬送テーブ
ル(たとえば仮に搬送テーブルE)にある場合、ステッ
プ(b)(c)の段階で、先行する鋼板P2は当該搬送
テーブルEとその一つ下流側の搬送テーブルDとに跨が
っていない場合であるから、ステップ(d)の段階で鋼
板P2が停止している搬送テーブルBの一つ上流側の搬
送テーブルCの所定位置まで搬送を続行して、その所定
位置において停止させるものである。
【0023】したがって、この場合には、鋼板P3は搬
送テーブルEから搬送テーブルDを抜けて、搬送テーブ
ルCの所定位置で停止することとなる。
【0024】また、先行する鋼板P2は、上流側の鋼板
P3が搬送テーブルCの所定位置で停止するまで必ずし
も停止している必要はなく、鋼板P2が搬送可能となっ
たタイミングで搬送開始することが当然ながら可能であ
る。
【0025】これらの搬送制御が、各搬送テーブルに対
する各鋼板について行われ、先行する鋼板を意識的に停
止せずとも、ステップの進行に伴って順次、鋼板相互に
間隔が短縮する。ちなみに、図示されているように、鋼
板P1,P2の最終的な離間間隔S1eは当初の離間間
隔S1sより短くなり、鋼板P2,P3の最終的な離間
間隔S2eは当初の離間間隔S2sより短くなり、各鋼
板P1〜P3の離間間隔は全体として短くなる。
【0026】一方、上記の制御は具体的に、各搬送テー
ブル間に設けた跨がり検出用鋼板端検出器1,3,5,
7と、各搬送テーブルの下流側に設けた鋼板端を検出す
る材有り検出用鋼板端検出器2,4,6,8と、前記跨
がり検出用鋼板端検出器1,3,5,7による検出信号
に基づいて、隣接する搬送テーブル間に当該鋼板が跨が
っているか否かを、材有り検出用鋼板端検出器に2,
4,6,8による検出信号に基づいて、当該搬送テーブ
ル上に当該鋼板の有無を判断して、前記各搬送テーブル
の起動および停止動作を行わせる制御部とを備えた制御
系により行うことができる。
【0027】ステップ(f)(g)における鋼板P2の
停止過程、およびステップ(d)における鋼板P3の停
止過程に関連して、図1の基準で、鋼板2が材有り検出
用鋼板端検出器2を通過した時点でその信号に基づいて
直ちに、鋼板3が材有り検出用鋼板端検出器6を通過し
た時点でその信号に基づいて直ちに、停止させるほか、
通過信号に対してタイマー(図示せず)による設定時間
(任意の時間に設定可能である)を加算した経時で停止
させることができる。
【0028】上記例の本発明に係る前詰め制御方法を、
改めて、図2の設備の下で、搬送テーブルBを基準とし
て、より具体的に説明すると、表1に示すとおりであ
る。
【0029】
【表1】
【0030】本発明の搬送制御ロジックは、たとえば、
図3に示すように、サイドシャー21およびエンドシャ
ー22に対して搬送テーブルH〜Oがある場合、搬送テ
ーブルJ〜Nに対して適用し、搬送テーブルIおよびO
には、図7で示した従来の搬送制御方法を適用すること
が望ましい。たとえば図4に示すように、搬送テーブル
i、j、およびkとに鋼板p1、p2、およびp3とが
跨がって載った場合、搬送テーブルi、j、およびkと
を連動して制御することになる。しかし、エンドシャー
22では、切断位置を合わせるために切断しようとする
鋼板を微動させる必要があり、鋼板を微動させている間
に、エンドシャー22より上流の搬送テーブルが全て連
動してしまうと操作性が悪くなる。また、サイドシャー
21とエンドシャー22とでは、図5に示すように、搬
送の速度および搬送のタイミングとが異なるのでサイド
シャー21およびエンドシャー22との間の搬送テーブ
ルが全て連動してしまうと搬送能率およびライン全体の
能率とが落ちることとなる。さらに、搬送テーブルの区
分が3〜5区分あれば、十分に本発明の前詰め制御方法
の効果が得られるものである。そこで、作業性を確保
し、かつ、能率を向上させるために、従来の搬送制御方
法と本発明に係る前詰め制御方法とを組み合わせること
が好ましいものである。
【0031】前述のとおり、たとえば鋼板の精整ライン
において処理能力を律速させるものは、サイドシャー2
1およびエンドシャー22などの設備それぞれであるこ
とが多く、これらをフル稼働させるためには、鋼板の搬
送待ち時間を作らないことが処理能力を向上させるため
に重要である。特に、図5に示したように、サイドシャ
ーでは、切断(停止中)→定長送り→切断(停止中)の
サイクルにより順次鋼板ごと切断するものであるため
に、サイクル数×定長送り長さが設備能力である。した
がって、ライン全体としての処理能力を高めるために
は、その他の搬送時間(下流ライン詰まりによる搬送待
ち時間、切断後の次材の待ち時間)を短縮させることが
必要となるところ、本発明によれば、まさにこの搬送時
間を短縮できるので、ライン全体としての処理能力を確
実に高めることができる。
【0032】他方、図6に示すように、搬送テーブルの
上流側に鋼板抜け鋼板端検出器9を設け、先行材がこの
鋼板抜け鋼板端検出器9を抜けたことを検出したなら
ば、次材の搬送を連動させるように制御できる。もちろ
ん、この鋼板抜け鋼板端検出器9を設けないで、材有り
検出用鋼板端検出器に2,4,6,8を搬送テーブルの
上流側に移動させて、タイマーの設定時間を長めに取る
ことで、鋼板の停止タイミングを決めることができるも
のの、停止位置の誤差が大きくなる要因となるのであま
り好適ではない。
【0033】
【発明の効果】以上とおり、本発明によれば、ライン全
体での搬送能率の向上を図ることができる。
【0034】ちなみに、鋼板の精整ラインにおいて、各
設備における搬送による待ち時間は、1枚の鋼板毎に数
秒ずつ減少し、最大65%の時間短縮効果が得られた。
また、図7との関係で説明した従来の制御方法による処
理能力を100とした場合に、ライン全体としても、月
平均で1〜3%程度の能力向上がみられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法の説明図である。
【図2】本発明に制御方法の他の説明図である。
【図3】鋼板の精整ラインの説明図である。
【図4】鋼板の跨がり状態説明図である。
【図5】サイドシャーおよびエンドシャーにおける、鋼
板搬送速度と時間との関係を示すグラフである。
【図6】他の態様の説明図である。
【図7】従来の搬送制御方法の説明図である。
【符号の説明】
1〜8…鋼板端検出器、P1〜P3、p1〜p3…鋼
板、A〜D…搬送テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−179217(JP,A) 特開 平10−316229(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 39/00 B21B 39/12 B65G 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送ロール群からなる搬送テーブルを、鋼
    板の搬送方向に複数有し、各搬送テーブルを独立的に起
    動および停止動作を行える搬送設備において、次記の条
    件の下で鋼板の搬送制御を行うことを特徴とする鋼板の
    搬送制御方法。 (1)下流側の搬送テーブル上における鋼板が搬送開始
    すると、上流側の各搬送テーブル上における鋼板も同時
    的に搬送開始させる。 (2)上流側の搬送テーブル上を搬送中の鋼板が、 a)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
    の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テーブ
    ルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止した
    場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止させ
    る。 b)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
    の搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送
    テーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テ
    ーブルの一つ上流側の搬送テーブルの所定位置まで搬送
    を続行して、その所定位置において停止させる。
  2. 【請求項2】搬送ロール群からなる搬送テーブルを、鋼
    板の搬送方向に複数有し、各搬送テーブルを独立的に起
    動および停止動作を行え、かつ少なくとも各搬送テーブ
    の下流側に、鋼板端を検出する鋼板端検出器を備えた
    搬送設備にあって、次記の条件の下で鋼板の搬送制御を
    行うことを特徴とする鋼板の搬送制御方法。 (1)下流側の搬送テーブル上における鋼板が搬送開始
    すると、上流側の各搬送テーブル上における鋼板も同時
    的に搬送開始させる。 (2)上流側の搬送テーブル上を搬送中の鋼板が、 a)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
    の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テーブ
    ルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止した
    場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止させ
    る。 b)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
    の搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送
    テーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テ
    ーブルの一つ上流側の搬送テーブルにおいて、前記鋼板
    端検出器による当該鋼板の先端が検出された時点または
    所定時間経過後に当該鋼板を停止させる。
  3. 【請求項3】搬送ロール群からなる搬送テーブルを、鋼
    板の搬送方向に複数有し、各搬送テーブルを独立的に起
    動および停止動作を行える搬送設備において、 各搬送テーブル間、および各搬送テーブルの下流側に設
    けた鋼板端を検出する鋼板端検出器と、 前記各搬送テーブル間に設けた鋼板端検出器による検出
    信号に基づいて、隣接する搬送テーブル間に当該鋼板が
    跨がっているか否かを、各搬送テーブルの下流側に設け
    た鋼板端検出器による検出信号に基づいて、当該搬送テ
    ーブル上に当該鋼板の有無を判断して、前記各搬送テー
    ブルの起動および停止動作を行わせる制御部とを備え、 前記制御部は、次記の条件の下で鋼板の搬送制御を行う
    ようにしたことを特徴とする鋼板の搬送制御装置。 (1)下流側の搬送テーブル上における鋼板が搬送開始
    すると、上流側の各搬送テーブル上における鋼板も同時
    的に搬送開始させる。 (2)上流側の搬送テーブル上を搬送中の鋼板が、 a)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
    の搬送テーブルとに跨がっており、前記当該搬送テーブ
    ルとその一つ下流側の搬送テーブル上において停止した
    場合、その停止と同時的に当該鋼板を同時的に停止させ
    る。 b)先行する鋼板が当該搬送テーブルとその一つ下流側
    の搬送テーブルとに跨がっていない場合、下流側の搬送
    テーブル上において先行する鋼板が停止している搬送テ
    ーブルの一つ上流側の搬送テーブルの所定位置まで搬送
    を続行して、その所定位置において停止させる。
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