JP3265796B2 - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解コンデンサの製
造方法に関するものであり、特にその漏れ電流の低減と
耐湿性能の安定化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高周波化に伴い電解コ
ンデンサに対しても高周波特性の優れたものが要求され
ている。このような要求に応えるものとして、導電性高
分子を固体電解質として用いた固体電解コンデンサが提
案されている。
【0003】導電性高分子を固体電解質として用いた固
体電解コンデンサにおいては、例えば特開昭63−18
1310号公報に示されるように陽極酸化皮膜上に半導
体層(導電性高分子膜)を形成した後、化成液中で再化
成する方法を用いたものや、特開平3−178117号
公報に示されるように陽極酸化皮膜上に陰極部と陽極部
を分離するための絶縁性のレジストテープを貼り付けた
後に、熱分解によるマンガン酸化物層の形成と導電性高
分子層の形成を行う方法を用いたものが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−181310号公報に示されているものにおいて
は、半導体層(導電性高分子膜)を形成した後再化成を
行う場合、陽極酸化皮膜の欠陥部に電子伝導性の重合膜
が直接接触しているために非常に化成性が悪く、また化
成により陽極から発生する気泡により酸化皮膜と重合膜
の間に剥離が生じて素子の劣化を招くという問題点を有
していた。
【0005】また、特開平3−178117号公報に示
されているものにおいては、熱分解によるマンガン酸化
物層の形成などの処理をした後再化成を行わなかった場
合、陽極酸化皮膜が著しく劣化して漏れ電流(LC)不
良、耐圧不良が生じる。一方、再化成を行った場合でも
レジストテープ際等の細部の濡れ性の低下により通常の
水溶液系の化成液では陽極酸化皮膜の欠陥部の修復性が
著しく悪いという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、漏れ電流が小さく、かつ耐湿性能に優れた固体電解
コンデンサを得ることができる固体電解コンデンサの製
造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、弁金属よ
りなる陽極体の表面に陽極酸化皮膜を形成し、この陽極
酸化皮膜上に陰極部と陽極部を分離するための絶縁性の
レジストテープを貼り付けたコンデンサ素子を界面活性
剤を添加した化成液で再化成し、この後、コンデンサ素
子に電解質層を形成するようにしたものである。
【0008】
【作用】上記製造方法によれば、弁金属よりなる陽極体
の表面に形成した陽極酸化皮膜上に、陰極部と陽極部を
分離するための絶縁性のレジストテープを貼り付けたコ
ンデンサ素子を界面活性剤を添加した化成液で再化成
し、この後、コンデンサ素子に電解質層を形成するよう
にしたもので、化成液に界面活性剤を添加しているた
め、この界面活性剤の添加により陰極部の濡れ性が向上
し、そして極細部の欠陥まで修復された緻密な陽極酸化
皮膜を効率よく形成することができ、その結果、この製
造方法により得られた固体電解コンデンサは、漏れ電流
の低減と耐湿性能の向上を図ることができるものであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【0010】エッチングしたアルミニウム箔(陽極体)
の表面に陽極酸化皮膜を形成し、この陽極酸化皮膜上に
陽極部と陰極部を分離するための絶縁性のレジストテー
プを貼り付けた後に、濃度が0.001〜20wt%
(好ましくは0.01〜5wt%)の界面活性剤を添加
した化成液で再化成を行う(以下この化成工程を第1化
成と称する)。
【0011】次に、前記陰極部に熱分解法によりマンガ
ン酸化物層を形成し、再度、界面活性剤を添加した化成
液で化成(以下この化成工程を第2化成と称する)した
後にポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン等の導
電性高分子膜を形成する。化成液に用いる電解質はアジ
ピン酸、ほう酸、燐酸またはそれらの塩等である。
【0012】この後、前記陰極部にグラファイト層、銀
ペイント層からなる陰極引き出し部を形成し、その後、
順次陰極リード、陽極リードを引き出したものをコンデ
ンサ素子とし、最後にエポキシ樹脂によりコンデンサ素
子の外装を行った。
【0013】次に第1化成と第2化成について、本発明
の具体的な実施例1,2と比較例1を説明する。
【0014】(実施例1)非イオン系界面活性剤である
ポリオキシプロピレングリコールと酸化エチレンのブロ
ック共重合体を0.05wt%添加した70℃、3wt
%のアジピン酸アンモニウム水溶液中で第1化成、第2
化成をそれぞれ10分実施した。
【0015】(実施例2)非イオン系界面活性剤である
イソオクチルフェノールエチレンオキサイド付加物を
0.05wt%添加した70℃、3wt%のアジピン酸
アンモニウム水溶液中で第1化成、第2化成をそれぞれ
10分実施した。
【0016】(比較例1)70℃、3wt%のアジピン
酸アンモニウム水溶液中で第1化成、第2化成をそれぞ
れ10分実施した。
【0017】但し、実施例1,2と比較例1のいずれも
固体電解コンデンサを製造する場合の固体電解質は電解
重合法で形成したポリピロールを用いた。
【0018】(表1)は上記実施例1,2及び比較例1
による定格16V6.8μFの固体電解コンデンサの初
期特性及びLC不良率を示したものである。なお、初期
特性はLC不良品を除く試料100個の平均値を示し
た。
【0019】
【表1】
【0020】(表1)から明らかなように、本発明の実
施例1,2による固体電解コンデンサは、比較例1によ
る固体電解コンデンサに比べてLC値、LC不良率の点
で優れた効果を有するものである。
【0021】(表2)は上記実施例1,2及び比較例1
による定格16V6.8μFの固体電解コンデンサの耐
湿加速試験後(130℃90%、16V印加、40h)
の各種特性を示したものである。なお、試験は良品のみ
を選別しn=50で実施した。
【0022】
【表2】
【0023】(表2)から明らかなように、本発明の実
施例1,2による固体電解コンデンサは、比較例1によ
る固体電解コンデンサに比べて耐湿性能、すなわち耐湿
加速試験後の各種特性(静電容量、tanδ、LC、イ
ンピーダンス)において優れた効果を有するものであ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の固体電解コンデン
サの製造方法によれば、弁金属よりなる陽極体の表面に
形成した陽極酸化皮膜上に陰極部と陽極部を分離するた
めの絶縁性のレジストテープを貼り付けたコンデンサ素
子を界面活性剤を添加した化成液で再化成し、この後、
コンデンサ素子に電解質層を形成するようにしたもの
で、化成液に界面活性剤を添加しているため、この界面
活性剤の添加により陰極部の濡れ性が向上し、そして極
細部の欠陥まで修復された緻密な陽極酸化皮膜を効率よ
く形成することができ、その結果、この製造方法により
得られた固体電解コンデンサは漏れ電流の低減と耐湿性
能の向上を図ることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/00 H01G 9/04 307

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁金属よりなる陽極体の表面に陽極酸化
    皮膜を形成し、この陽極酸化皮膜上に陰極部と陽極部を
    分離するための絶縁性のレジストテープを貼り付けたコ
    ンデンサ素子を界面活性剤を添加した化成液で再化成
    し、この後、コンデンサ素子に電解質層を形成するよう
    にしたことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 電解質層が、ピロール、チオフェン、フ
    ランのいずれかまたはそれらの誘導体の少なくとも一つ
    を繰り返し単位として有する導電性高分子膜である請求
    項1記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 【請求項3】 界面活性剤が非イオン系界面活性剤であ
    る請求項1記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 非イオン系界面活性剤が酸化プロピレン
    と酸化エチレンのブロック共重合体、アルキルフェノー
    ルエチレンオキサイド付加物のいずれかまたはそれらの
    混合物である請求項3記載の固体電解コンデンサの製造
    方法。
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