JP3265547B2 - スポンジ洗浄装置 - Google Patents

スポンジ洗浄装置

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JP3265547B2
JP3265547B2 JP11146398A JP11146398A JP3265547B2 JP 3265547 B2 JP3265547 B2 JP 3265547B2 JP 11146398 A JP11146398 A JP 11146398A JP 11146398 A JP11146398 A JP 11146398A JP 3265547 B2 JP3265547 B2 JP 3265547B2
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明彦 橋本
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株式会社大東工作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のスポンジを
洗浄水により洗浄するために使用されるスポンジ洗浄装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポンジには、多数の小孔が表面のみな
らず内部にも形成されており、こうした小孔による弾力
性,吸水性等の機能から、従来より緩衝材,吸水材又は
洗浄材等として各種の用途を有している。しかし、こう
した各種の用途で長時間使用されることにより、上記小
孔内に多数の塵埃等が付着し又は該塵埃が内部に形成さ
れた小孔内に侵入した場合には、上述した弾力性や吸水
性等の機能が損なわれる。例えば、海苔の製造ラインに
おいては、脱水用のスポンジが使用されているが、使用
により海苔が該スポンジに付着し所謂目づまりが生ずる
ことにより脱水効果が減少する。そこで、従来ではこう
したスポンジの洗浄装置として、例えば特公平8−29
070号公報に記載さられた海苔脱水用スポンジの洗浄
機(以下、従来の洗浄装置又は洗浄装置と言う。)が提
案されている。
【0003】この従来の洗浄装置は、モータの駆動によ
り回転する駆動プーリから従動プーリに亘って掛け渡さ
れ循環する無端ベルト上に、洗浄するスポンジを載置さ
せ、該ベルトの循環通路に多数の開口が形成された上下
一対のローラを複数組配設し、上方から吸水させること
により、各スポンジを洗浄するものである。この洗浄装
置は、上記上下一対のローラによりスポンジを圧縮し、
この圧縮により洗浄水と共に該スポンジに付着した海苔
等の塵埃を除去しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗浄装置では、スポンジを圧縮する上下一対の
ローラは、双方のローラに多数の開口が形成されている
ことから、該一対のローラによりスポンジを圧縮する
と、該スポンジに含まれた洗浄水は、自重により下方に
落下するばかりではなく、上方にローラに形成された開
口から上方にも逃がされるとともに、該ローラ間を通過
したスポンジに再び吸収されることとなる。すなわち、
上記従来の洗浄装置では、上下一対のローラによりスポ
ンジが圧縮されても、洗浄水は上方にも逃げてしまう構
成であることから、洗浄効果は必ずしも十分ではない。
また、上記従来の洗浄装置では、例えば二つのスポンジ
が重なって搬入された場合のように全体のスポンジの肉
厚が厚い場合又はスポンジに付着した塵埃等が硬化し部
分的に肉厚が厚い場合には、装置に高い負荷がかかるこ
ととなる。また、上記従来の洗浄装置では、走行する無
端ベルトにスポンジを載置して循環させるものであり、
該スポンジの洗浄箇所はこの循環途中の一部分で行われ
る構成であるために、再び洗浄箇所に到達するまでの時
間的ロスを考慮すると、単位時間当たりにおける洗浄能
力は極めて低く効率が悪い。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来の洗浄装
置が有する課題の少なくとも何れかを解決するために提
案されたものであって、洗浄効率が良く、又は装置に大
きな負荷がかかることのない新規なスポンジ洗浄装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、回転自在に支持されてなる一方
のローラが多数水平方向に並列してなる一方のローラ群
と、上記一方のローラの下方に対峙してなり回転自在に
支持されてなる他方のローラが多数水平方向に並列して
なるとともに該一方のローラとは逆回転する他方のロー
ラ群と、これら一方及び他方のローラ群を回転させる駆
動モータと、上記一方のローラ群と他方のローラ群との
間を走行するスポンジに洗浄水を噴射する洗浄ノズル
と、を備え、上記他方のローラ群を構成するそれぞれの
他方のローラは、円筒状に成形されてなるとともに多数
の透孔が形成されてなり、上記洗浄ノズルは、水平方向
に移動するスポンジの下面に洗浄水を放射するよう構成
されてなることを特徴とするものである。
【0007】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、前記第1の発明において、前記一方のローラ群又は
他方のローラ群の何れか一方は回転位置が固定されてな
るとともに他方は回転位置が変更可能となされ、回転位
置が変更された場合には元の位置に復帰するよう弾性体
により付勢されてなることを特徴とするものである。
【0008】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、上記第1又は第2の発明において、前記一方のロー
ラ群と他方のローラ群との一端側には、一方のローラと
他方のローラとの間にスポンジを供給するとともに多数
のスポンジがストックされてなる搬入ストッカーが配設
され、前記一方のローラ群と他方のローラ群との他端側
には、洗浄されたスポンジを搬入し多数のスポンジをス
トックする搬出ストッカーが配設されてなることを特徴
とするものである。
【0009】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、前記第1,第2又は第3の発明において、前記一方
のローラ群と他方のローラ群との一端側には、第1のセ
ンサが設けられ、該一方のローラ群と他方のローラ群と
の他端側には、第2のセンサが設けられてなり、上記第
1のセンサ及び第2のセンサによりスポンジの存在が検
出された場合には、上記一方及び他方のローラ群の回転
を反転させるよう構成されてなることを特徴とするもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
るスポンジ洗浄装置について、図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0011】このスポンジ洗浄装置1は、図1に示すよ
うに、左側に設置され内部に多数枚のスポンジをストッ
クする搬入ストッカー2と、この搬入ストッカー2にス
トックされたスポンジを洗浄するとともにこのスポンジ
洗浄装置1の中央に設置された洗浄装置本体3と、この
洗浄装置本体3の右側に設置され洗浄されたスポンジを
ストックする搬出ストッカー4とから構成されている。
なお、このスポンジ洗浄装置1は、上記洗浄装置装置本
体3の正面及び図示しない背面には、洗浄水の飛散を防
止するために透明のアクリル板(符号は省略する)でカ
バーされており、同様に上記搬入ストッカー2及び搬出
ストッカー4も周囲が透明のアクリル板によりカバーさ
れている。なお、上記搬入ストッカー2と搬出ストッカ
ー3とは、何れも多数枚のスポンジを内部にストックす
るものであるとともに、下端側中途部にはそれぞれ後述
するコンベアユニットが配設されており、搬入ストッカ
ー2は、ストックされた多数枚のスポンジを徐々にコン
ベアユニットに載置するものであり、搬出ストッカー4
は、コンベアユニット上に載置されたスポンジを徐々に
該搬出ストッカー4内にストックするものである。した
がって、後述する各モータを逆回転するか正回転するか
の相違に過ぎず、基本的構成は同じである。そこで、以
下搬入ストッカー2について先ず説明する。
【0012】この搬入ストッカー2は、図1及び図2に
示すように、全体形状が直方体状に成形され下端にはキ
ャスター10aが固定されてなるフレーム10内を、第
1乃至第4のチェーンベルト11,12,13(図2及
び図3参照。但し第4のチェーンベルトは図示しない)
が走行するように構成され、これら第1乃至第4のチェ
ーンベルト11,12,13に固定された後述するスポ
ンジ支持片によりそれぞれのスポンジが支持され、該第
1乃至第4のチェーンベルト11,12,13の走行に
より徐々に各スポンジが下降するよう構成されたもので
ある。すなわち、上記フレーム10の上端には、図3に
示すように、互いに平行となされた一方及び他方の駆動
軸14,15が回動可能に配設されている。この一方の
駆動軸14は、図2に示すように、一端側は第1の軸受
16により回動可能に支持され、他端側は第2の軸受1
7により回動可能に支持されている。また、上記他方の
駆動軸15は、両端側において図示しない第3の軸受と
第4の軸受により回動可能に支持されている。そして、
上記一方の駆動軸14の右端と他方の駆動軸15の右端
とは、左右の軸受18a,18bにより回動可能に支持
された連結軸18により、それぞれ傘歯車14a,15
a,18c,18dを介して連結されており、この連結
軸18は、チェーンベルト19を介して昇降用駆動モー
タ20の駆動軸20aと連結している。すなわち、この
昇降用駆動モータ20の回転駆動により、上記連結軸1
8が回転駆動し、この回転駆動力は、上記一方及び他方
の駆動軸14,15に伝達され、該一方の駆動軸14と
他方の駆動軸15とは互いに反対方向に回動するよう構
成されている。
【0013】そして、上記フレーム10の下端側中途部
であって、上記一方の駆動軸14の左端の下方には、図
示しない一方の従動軸が回動可能に配設され、この一方
の従動軸と同じ高さ位置であって、該一方の駆動軸14
の右端の下方には、他方の従動軸21が回動可能に配設
されている。なお、上記他方の駆動軸15の下方にも、
それぞれ図示しない一方及び他方の従動軸が回動可能に
配設されている。そして、図2に示すように、上記一方
の駆動軸14の左端側から上記一方の従動軸には、前記
第1のチェーンベルト11が掛け渡されており、また該
一方の駆動軸14の右端側から上記他方の従動軸21に
は、第2のチェーンベルト12が掛け渡されている。ま
た、上記他方の駆動軸15の右端側から下方に配設され
た上記図示しない他方の従動軸にも第3のチェーンベル
ト13(図3参照)が掛け渡され、該他方の駆動軸15
の左端側から下方に配設された図示しない一方の従動軸
にも第4のチェーンベルトが掛け渡されている。
【0014】そして、上記第1のチェーンベルト11と
第2のチェーンベルト12には、一方のスポンジ支持片
23が多数該第1及び第2のチェーンベルト11,12
の長さ方向に並列して固定されている。すなわち、一方
のスポンジ支持片23のそれぞれは、一端側が上記第1
のチェーンベルト11に図示しない固定具を介して固定
され、他端側は上記第2のチェーンベルト12に固定具
を介して固定されている。また、上記第3のチェーンベ
ルト13と図示しない第4のチェーンベルトには、他方
のスポンジ支持片24が多数該第3及び第4のチェーン
ベルト13の長さ方向に並列して固定されている。すな
わち、他方のスポンジ支持片24のそれぞれは、一側側
が上記第3のチェーンベルト13に図示しない固定具を
介して固定され、他側側は上記第4のチェーンベルトに
固定具を介して固定されている。なお、上記一方のスポ
ンジ支持片23のそれぞれの高さと他方のスポンジ支持
片24のそれぞれの高さとは、同一の高さとなされ、図
3に示すように、スポンジSの一側側が該一方のスポン
ジ支持片23により支持され、他側側は他方のスポンジ
支持片24により支持されるように構成されている。な
お、上記一方及び他方のスポンジ支持片23,24は、
それぞれ第1及び第2のチェーンベルト11,12若し
くは第3及び第4のチェーンベルト13に固定される長
尺な固定部23a,24aと、この固定部23a,24
aの下端(又は上端)から水平方向に突出してなるとと
もにスポンジSが載置される突片23b,24bとから
構成されている。なお、上記突片23b(他方のスポン
ジ支持片24を構成する突片24bも同様)には、図2
に示す円形状の透孔23cが、該突片23bの長さ方向
に多数形成されている。したがって、この搬入ストッカ
ー2においては、上記昇降用駆動モータ20を正転駆動
させることにより、スポンジSは、上記一方及び他方の
スポンジ支持片23,24により支持されながら、徐々
に下降させられる。なお、前述したように、搬出ストッ
カー4も基本的構成は、この搬入ストッカー2と同様で
あるために、上記昇降用駆動モータ20を逆回転させる
ことにより、一方及び他方のスポンジ支持片23,24
により支持されたスポンジSは、徐々に上昇させられる
こととなる。また、上記搬入ストッカー2の下端側で且
つ後述するコンベアユニットを構成する第1及び第2の
搬送ベルトの上面近傍には、スポンジを支持した状態で
最下位置まで下降し該搬送ベルトの上面まで一方又は他
方のスポンジ支持片23,24が到達したことを検出す
る図示しない第1のセンサが固定されている。また、同
様に、上記搬出ストッカー4の下端側で且つ後述するコ
ンベアユニットを構成する第1及び第2の搬送ベルトの
上面近傍には、スポンジを支持しない状態で該搬送ベル
トの上面まで一方又は他方のスポンジ支持片が到達した
ことを検出する図示しない第2のセンサが固定されてい
る。
【0015】また、図2に示すように、この搬出ストッ
カー2には、コンベアユニット30がフレーム10の下
端側中途部に配設されている。このコンベアユニット3
0は、上記一方のスポンジ支持片23と他方のスポンジ
支持片24とにより支持されたスポンジSを、洗浄装置
本体3方向に移送するものであり、したがって、このコ
ンベアユニット30は、前述した一方及び他方の各従動
プーリ(符号は省略する)間の近傍に配設されている。
このコンベアユニット30は、図4に示すように、互い
に平行となされた駆動ロッド31と従動ロッド32とを
有し、この駆動ロッド31の一端側には一方の駆動プー
リ33が固定され他端側には他方の駆動プーリ34が固
定されている。また、上記従動ロッド32の一端側に
は、一方の従動プーリ35が固定され他端側には他方の
従動プーリ36が固定されている。そして、上記一方の
駆動プーリ33から一方の従動プーリ35には、チェー
ンからなる第1の搬送ベルト37が掛け渡されており、
他方の駆動プーリ34から他方の従動プーリ36にはチ
ェーンからなる第2の搬送ベルト38が掛け渡されてい
る。また、上記第1の搬送ベルト37と第2の搬送ベル
ト38との間には、該第1及び第2の搬送ベルト37,
38の高さよりもやや低い位置に水平板39(図4参
照)が配設されている。そして、この水平板39の右端
側下方には、搬送用駆動モータ40が固定されており、
この搬送用駆動モータ40の駆動軸40aには、一方の
傘歯車41が固定され、上記駆動ロッド31の中途部に
は、この一方の傘歯車41に噛合してなる他方の傘歯車
43が固定されている。
【0016】したがって、上記搬送用駆動モータ40が
駆動すると、駆動ロッド31が駆動し、これによって、
第1及び第2の搬送ベルト37,38が走行する。すな
わち、前述した一方及び他方のスポンジ支持片23,2
4が前記昇降用駆動モータ20の駆動によりスポンジS
を支持した状態で最も下方に下降すると、該スポンジS
はこれら第1及び第2の搬送ベルト37,38上に載置
され、該搬送用駆動モータ40の駆動による第1及び第
2の搬送ベルト37,38の走行により、洗浄装置本体
3方向に搬送される。なお、上述した構成に係るコンベ
アユニット30は、図1に示すように、洗浄装置本体3
の右側に設置された搬出ストッカー4にも配設され、後
述する洗浄装置本体3によりスポンジSが洗浄される
と、上記搬送用駆動モータ40と同様の搬送用駆動モー
タ(符号は省略する)の駆動により、スポンジSは一方
及び他方のスポンジ支持片23,24により両側が支持
されて上昇させられる。
【0017】次に、上記コンベアユニット30により搬
送されたスポンジSを洗浄する洗浄装置本体3について
説明する。この洗浄装置本体3は、図5及び図10に示
すように、それぞれ水平に配設された下側ローラ51
(本発明を構成する他方のローラ)と、この下側ローラ
51の上方に該下側ローラ51と並んで水平に配設され
た上側ローラ52(本発明を構成する一方のローラ)
と、により洗浄するスポンジSを挟んで洗浄するもので
ある。上記下側ローラ51は、図5に示すように、この
洗浄装置本体3の正面を構成し、上記多数の下側ローラ
51(本発明を構成する他方のローラ群)の一端側を支
持する正面側脚板53により支持され、該多数の下側ロ
ーラ51の他端側は、この洗浄装置本体3の背面を構成
し、上記多数の下側ローラ51の他端側を支持する背面
側脚板54により支持されている。そして、上記正面側
脚板53の下端には、L字状に折曲され下面は接地され
ている下側折曲片53aが形成され、上端には上記下側
折曲片53aと対向する上側折曲片53bが形成されて
いる。また、上記背面側脚板54の下端にもL字状に折
曲され多面は接地されている下側折曲片54aが形成さ
れ、上端には上記正面側脚板53に形成された上側折曲
片53bよりも幅の広い上側折曲片54bが形成されて
いる。そして、これら正面側脚板53と背面側脚板54
との上端側中途部には、前述した多数の下側ローラ51
が配設されている。これらの下側ローラ51は、筒状に
成形されてなるとともに、多数の小孔51aが穿設さ
れ、中心には図示しない固定部材を介してそれぞれ下側
回動軸55が固定されている。そして、この下側回動軸
55は、一端側が上記正面側脚板53に穿設された挿通
孔(符号は省略する)に挿通されてなるとともに該正面
側脚板53に固定された各正面側軸受56により回動可
能に支持され、他端側中途部は、上記背面側脚板54に
穿設された挿通孔(符号は省略する)に挿通されてなる
とともに該背面側脚板54に固定された各背面側軸受5
7により支持されている。そして、これらの下側回動軸
55の他端側には、図6に示すように、それぞれ下側ウ
ォームホイール58が固定され、さらに該下側回動軸5
5の他端は一方の外側軸受59により支持されている。
【0018】また、上記各上側ローラ52は、ゴムによ
り円柱状に成形されてなり、中心には上側回動軸60が
固定されている。そして、この上側回動軸60の一端
は、上記正面側脚板53の上方に配設された正面側支持
板61に回動可能に支持され、他端は、上記背面側脚板
54の上方に配設された背面側支持板62に回動可能に
支持されている。上記正面側支持板61には、上記上側
回動軸60が挿通される挿通孔(符号は省略する)が穿
設されてなるとともに該正面側支持板61の正面には、
該上側回動軸60を回動可能に支持する正面側軸受63
が固定されている。また、この正面側支持板61の上端
にはL字状に折曲されてなる正面側支持突片61aが形
成されている。一方、上記上側回動軸60の他端を支持
する背面側支持板62には、図6に示すように、該上側
回動軸60の他端側中途部が挿通されてなる挿通孔(符
号は省略する)が穿設され、該背面側支持板62の正面
には上側回動軸60の他端側中途部を回動可能に支持す
る背面側軸受65が固定され、さらにこの上側回動軸6
0の他端側には、上側ウォームホイール66が固定さ
れ、さらに該上側回動軸60の他端は他方の外側軸受6
7により支持されている。また、この背面側支持板62
の上端には、L字状に折曲されてなり前記上側折曲片5
4bと対向してなるとともに、該上側折曲片54bと同
一の幅となされた背面側支持突片62aが形成されてい
る。
【0019】そして、上記正面側支持突片61aの左右
両端側には、それぞれ図示しない軸挿通孔が穿設され、
背面側支持突片62aの左右両側にも図示しない軸挿通
孔が穿設されている。また、これら正面側支持突片61
aと背面側支持突片62a上には、図7に示すように、
外形が長方形状に成形され、幾つかの開口70aが開設
されてなる天板70が載置されており、この天板70の
各角部近傍には、上記正面側支持突片61aや背面側支
持突片62aに穿設された軸挿通孔と連通する図示しな
い軸挿通孔が穿設されている。なお、前記正面側脚板5
3に形成された上側折曲片53bの左右両側にも、上記
正面側支持突片61aや天板70に穿設された図示しな
い軸挿通孔が穿設され、同様に背面側脚板54に形成さ
れた上側折曲片54bの左右両側にも、同じ軸挿通孔が
穿設されている。そして、図5に示すように、上記天板
70の左端正面側に穿設された軸挿通孔と、正面側支持
突片61a左端側に穿設された軸挿通孔と、上側折曲片
53bの左端側に穿設された軸挿通孔には、第1のガイ
ド軸71が挿通されてなるとともに、該正面側支持突片
61aと上側折曲片53bとの間には、第1の円筒体7
2が介在され、該第1のガイド軸71は、天板70上に
配設され本発明を構成する弾性部材としての第1のダン
パー73に挿通されている。そして、この第1のガイド
軸71の上下両端側には雄ネジがそれぞれ螺刻され、上
端は上記第1のダンパー73上においてナット75,7
5により締結され、下端は、上記上側折曲片53bの下
側においてナット76,76により締結されている。
【0020】また、上記天板70の左端背面側に穿設さ
れた軸挿通孔と、背面側支持突片62aに穿設された軸
挿通孔と、上側折曲片54bに穿設された軸挿通孔に
は、第2のガイド軸78が挿通されてなるとともに、該
背面側支持突片62aと上側折曲片54bとの間には、
第2の円筒体79が介在され、該第2のガイド軸78
は、天板70上に配設された第2のダンパー80に挿通
されている。そして、この第2のガイド軸78の上下両
端側には雄ネジがそれぞれ螺刻され、上端は上記第2の
ダンパー80上においてナット81,81により締結さ
れ、下端は、上記上側折曲片54bの下側においてナッ
ト82,82により締結されている。なお、以上の説明
は、洗浄装置本体3の左側の構成であるが、右側におい
ても同様の構成で正面側支持板61と背面側支持板62
との間に上側ローラ52が支持されている。
【0021】すなわち、上記正面側脚板53と背面側脚
板54を構成する上側折曲片53b,54bの上方に形
成された正面側支持板61,背面側支持板62,多数の
上側ローラ52,天板70及び後述するメインモータ等
は、全て前記第1のガイド軸71が挿通された第1の円
筒体72の上端と、前述した第2の円筒体79の上端
と、この洗浄装置本体3の右端正面側及び右端背面側に
配設された図示しない第3及び第4の円筒体の上端とに
より支持されている。図7は、この洗浄装置本体3の平
面図を示すものであるが、上記天板70の左端正面側の
角部には、前述した第1のガイド軸71が示され、左端
背面側の角部には、第2のガイド軸78が図示されてい
る。同様に、この天板70の右端正面側の角部には、第
3のガイド軸85が図示され、右端背面側の角部には、
第4のガイド軸86が図示されている。そして、上記天
板70の上面には、上記第1のガイド軸71に挿通され
た第1のダンパー73が挿通され、第2のガイド軸78
には、第2のダンパー80が挿通されている。また、上
記第3のガイド軸85には、第3のダンパー87が挿通
され、第4のガイド軸86には第4のダンパー88が挿
通されている。これら第1乃至第4のダンパー73,8
0,87,88は、それぞれゴムにより円筒状に成形さ
れてなるものであり、中心には前述した第1乃至第4の
ガイド軸(符号は省略する)が挿通され、外周面は上端
から中央に亘って徐々に縮径され中心から下端にかけて
徐々に拡径されている。したがって、前述した下側ロー
ラ51と上側ローラ52との間を走行するスポンジSが
例えば誤って2枚搬送された場合や部分的に硬化し圧縮
されない場合、或いは内部に石等の硬質な異物が存在す
る場合には、上側ローラ52が正面側支持板61,背面
側支持板62,天板70及び後述するメインモータ等と
共に上方に移動可能となされ、移動された場合には、上
記第1乃至第4のダンパー73,80,87,88の弾
性力と上記上側ローラ52等の自重とにより元の位置に
復帰する。
【0022】そして、上記天板70上の略中央には、図
5,図6及び図7にそれぞれ示されるように、上記多数
の下側ローラ51(下側ローラ群)と上側ローラ52
(上側ローラ群)を駆動するためのメインモータ90が
配設されている。そして、このメインモータ90のやや
背面側には、左右の軸受91a,91a(図7参照)に
両端が支持された回動軸(符号は省略する)の中央に固
定された第1の歯車91(図5参照)が配設され、ま
た、上記メインモータ90とこの第1の歯車91との間
であって、天板70の下面には、左右の軸受92a,9
2a(図7参照)に両端が支持された回動軸(符号は省
略する)の中央に固定された第2の歯車92(図5参
照)が配設されている。なお、上記天板70には、メイ
ンモータ90の駆動軸90aに固定された駆動歯車90
bと上記第1の歯車91と上記第2の歯車92及び後述
する第3及び第4の歯車に掛け渡されるチェーンベルト
93が挿通されるベルト挿通用開口70aが開設されて
いる(図7参照)。
【0023】一方、この洗浄装置本体3の背面側であっ
て、前記背面側支持板62を構成する背面側支持突片6
2aの下側には、図6に示すように、該洗浄装置本体3
の長さと略同じ長さとなされた上側回動ロッド95が図
示しない軸受を介して回動可能に配設され、さらに、前
記背面側脚板54を構成する上側折曲片54bの下方に
は、上記上側回動ロッド95と平行となされた下側回動
ロッド96が図示しない軸受を介して回動可能に配設さ
れている。そして、上記上側回動ロッド95の略中心に
は、上記チェーンベルト93が掛け渡される図示しない
第3の歯車が固定され、下側回動ロッド96の略中心に
も、上記チェーンベルト93が掛け渡される図示しない
第4の歯車が固定されている。なお、このチェーンベル
ト93は、図5及び図6に示すように、上記上側駆動ロ
ッド95と下側駆動ロッド96が互いに逆回転するよう
に掛け渡されている。そして、上記上側駆動ロッド95
には、前記各上側ローラ52に対応する上側ウオームギ
ア97が固定され、下側駆動ロッド96には、前記各下
側ローラ51に対応する下側ウオームギア98が固定さ
れている。そして、各上側ウオームギア97は、各上側
回動軸60の他端側に固定された上側ウォームホイール
66に噛合され、各下側ウオームギア98は、各下側回
動軸55の他端側に固定された下側ウォームホイール5
8に噛合されている。したがって、上記メインモータ9
0が駆動すると、チェーンベルト93を介して上記上側
駆動ロッド95と下側駆動ロッド96とがそれぞれ反対
方向に回転し、各上側ウオームギア97と上側ウォーム
ホイール66並びに各下側ウオームギア98と下側ウォ
ームホイール58とを介して、上記各上側ローラ52と
各下側ローラ51とがそれぞれ反対方向に回転する。な
お、上記メインモータ90は、正転及び逆転するモータ
であり、後述するように、第3又は第4のセンサによる
スポンジSの検出により回転方向が変更されるものであ
る。
【0024】また、この洗浄装置本体3には、上記各上
側ローラ52と下側ローラ51との間を上記メインモー
タ90の駆動力により走行するスポンジSに対して、該
スポンジSの下面に洗浄水を放水する洗浄ノズル100
が設けられている。この洗浄ノズル100は、本実施の
形態においては、図8に示すように、左側から2番目の
下側ローラ51と3番目の下側ローラ51との間と、4
番目の下側ローラ51と5番目の下側ローラ51との
間,6番目の下側ローラ51と7番目の下側ローラ51
との間及び8番目の下側ローラ51と9番目の下側ロー
ラ51との間の計4本の洗浄ノズル100が配設されて
いる。これらの洗浄ノズル100は、図5に示すよう
に、先端は前記背面側脚板54の内側上端に固定され、
基端側は正面側脚板53の上端側に形成された図示しな
い挿通孔に挿通されてなるものであり、各下側ローラ5
1と下側ローラ51との間から走行するスポンジSの下
面に放水するための図示しない多数の小孔が形成されて
いる。なお、各洗浄ノズル100には、図8に示すよう
に、吸水管100aの先端に接続され、これらの吸水管
100aの基端は、図示しないポンプと接続されてい
る。なお、上記多数の下側ローラ51の下方には、図1
に示すように、上記各洗浄ノズル100から放水された
洗浄水を受ける排水ホッパー101が設けられ、この排
水ホッパー101の下端に形成された排水口101aは
図示しない排水管に接続されている。
【0025】さらに、この洗浄装置本体3の左端には、
第3のセンサ103が固定され、右端には、第4のセン
サ104が固定されている。上記第3のセンサ103
は、光センサであり、図5又は図8に示すように、上記
正面側脚板53の左端の上端であって、上側ローラ52
と下側ローラ53との間(スポンジSの走行位置)に固
定された発光部103aと、背面側脚板54の左端の上
端に固定され上記発光部103から放射されたセンサ光
を受光する受光部103bとから構成されている。ま
た、上記第4のセンサ104も光センサであり、上記正
面側脚板53の右端の上端であって、上側ローラ52と
下側ローラ53との間(スポンジSの走行位置)に固定
された発光部104a(図8参照)と、背面側脚板54
の右端の上端に固定され上記発光部104aから放射さ
れたセンサ光を受光する図示しない受光部とから構成さ
れている。
【0026】そして、上述した洗浄装置本体3の上部に
は、図1に示すように、制御装置106が配設されてい
る。この制御装置106は、上記メインモータ90,搬
入ストッカー2を構成する昇降用駆動モータ20,搬出
ストッカー4を構成する図示しない昇降用駆動モータ,
搬入ストッカー2及び搬出ストッカー4に設けられた前
記各コンベアユニット30を構成する搬送用駆動モータ
40,上記第1乃至第4のセンサ103,104に接続
されてなるものであり、内部には図示しない制御回路に
タイマーが設けられ、正面には、オン,オフの各スイッ
チや駆動状態を表示するランプ(何れも符号は省略す
る)が設けられている。
【0027】以下、この実施の形態に係るスポンジ洗浄
装置1の動作について説明する。なお、このスポンジ洗
浄装置1を動作させる前に、前述した搬入ストッカー2
には、予め洗浄するスポンジSを前記それぞれの一方及
び他方のスポンジ支持片23,24に支持させておく。
この状態で、上記制御装置106に設けられた所定のス
イッチを操作すると、前記メインモータ90に電源が投
入され待機状態となるとともに、搬入ストッカー2を構
成する昇降用駆動モータ20の駆動が開始される。この
昇降用駆動モータ20の駆動により、既にスポンジSを
支持している一方及び他方のスポンジ支持片23,24
は徐々に下降し、前述した図示しない第1のセンサによ
り、最も下側に位置する一方及び他方のスポンジ支持片
23,24が、コンベアユニット30を構成する第1及
び第2の搬送ベルト37,38の上面まで下降したこと
が検出されると(この状態では、スポンジSは既に第1
及び第2の搬送ベルト37,38上に載置されてい
る。)、上記昇降用駆動モータ20の駆動は停止する一
方、該コンベアユニット30を構成する搬送用駆動モー
タ40の駆動が開始されて第1及び第2の搬送ベルト3
7,38の走行が開始される。そして、これら第1及び
第2の搬送ベルト37,38の走行により、スポンジS
の先端は、前記第3のセンサ103を通過する。この第
3のセンサ103によりこの洗浄装置本体3内にスポン
ジSが搬入されたことが検出され、前記メインモータ9
0の(正転駆動)駆動が開始される。したがって、この
メインモータ90の駆動により回転駆動する最も左側に
配設された上側ローラ52と下側ローラ53との間にス
ポンジSは押し込まれる。なお、一枚目のスポンジS
が、この上側ローラ52と下側ローラ51との間に押し
込まれると、このことが前記第3のセンサ103により
検出され、再び上記昇降用駆動モータ20の駆動が開始
され、第1及び第2の搬送ベルト37,38上に載置さ
れると、第1のセンサを介して該昇降駆動モータ20が
停止し、同様の工程で二枚目のスポンジSが、上側ロー
ラ52と下側ローラ51との間に押し込まれ、再び上記
第3のセンサ103を介して二枚目のスポンジSの左端
が検出されると、制御装置106に内蔵された図示しな
いタイマにより、(本実施の形態においては20秒の)
時間の計測が開始される。したがって、二枚のスポンジ
Sが上側ローラ52と下側ローラ51とにより圧縮され
ながら、この洗浄装置本体3の左端側から徐々に右端側
に移送される。そして、この移送途中において、前記洗
浄ノズル100から放水された洗浄水により下面が洗浄
されるとともに、該スポンジS内に洗浄水が吸収され
る。
【0028】そして、この洗浄水が吸収されたスポンジ
Sが上記上側ローラ52と下側ローラ51とにより圧縮
されると、このとき、この洗浄装置本体3では、上記上
側ローラ52はゴムにより成形され、下側ローラ51に
は多数の小孔51aが形成されているので、該上側ロー
ラ52と下側ローラ51との間にスポンジSが挟まれる
と、図9に示すように、該スポンジSの下面が下側ロー
ラ51に形成された小孔51a内を通って該下側ローラ
51の内側に円弧状に突出される。そして、このように
スポンジSが突出されると、該突出されたスポンジSの
先端側に形成された微小な孔は大きく広げられるととも
に該スポンジSに吸収された洗浄水が放出され、スポン
ジS内に含まれた塵埃等は、この洗浄水と共に落下す
る。また、このとき上記下側ローラ51に形成された小
孔51aを形成する壁面と該スポンジSとは褶接するこ
ととなるので、スポンジSの下面に付着した海苔等も削
ぎ落とされることとなる。特に、このスポンジ洗浄装置
1では、上側ローラ52には下側ローラ51のように小
孔が形成されていないので、スポンジSに含まれた洗浄
水は、該上側ローラ52と下側ローラ51とにより圧縮
されると、下側にのみ落下することから、一層効率良く
洗浄することができる。
【0029】そして、上記個々の上側ローラ52と下側
ローラ51との回転により、上記二枚のスポンジS,S
が圧縮され洗浄されながら徐々に右方向に移送され、一
枚目のスポンジSが、図8中最も右側に到達すると、こ
れが前記第4のセンサ104により検出される。この第
4のセンサ104により、一枚目のスポンジSが右端ま
で到達すると、上記制御装置106を介してメインモー
タ90の回転方向が変更され、それまでとは逆方向に回
転駆動される。したがって、各上側ローラ52と下側ロ
ーラ52は、逆回転させられ、二枚のスポンジS,S
は、左方向に移送される。そして、二枚目のスポンジS
の左端が前記第3のセンサ103の固定位置まで到達す
ると、再び上記メインモータ90の回転方向が変更され
る。このように、本実施の形態に係るスポンジ洗浄装置
1では、二枚のスポンジS,Sは、上記第3及び第4の
センサ103,104を介してメインモータ90の回転
方向を制御させ、繰り返して二枚のスポンジS,Sの下
面を洗浄するよう構成されている。そして、前記タイマ
により所定の時間が経過すると、メインモータ90は、
正回転するよう制御されるとともに、前記搬出ストッカ
ー4に配設されたコンベアユニット30を構成する搬送
用駆動モータの駆動が開始される。したがって、上記洗
浄装置本体3から排出された二枚のスポンジS,Sは、
図10に示すように、一枚目のスポンジSから該洗浄装
置本体3からコンベアユニット30に移送される。
【0030】そして、この一枚目のスポンジSの左端
が、上記第4のセンサ104により検出されると、タイ
マにより10秒カウントされた後に、搬出ストッカーを
構成する昇降用駆動モータの駆動が開始される。この昇
降用駆動モータの駆動により、該一枚目のスポンジS
は、搬出ストッカー4を構成する図示しない一方及び他
方のスポンジ支持片により支持されて上昇させられる。
そして、上記一方及び他方のスポンジ支持片の次に走行
して来た空の一方及び他方のスポンジ支持片が、コンベ
アユニットを構成する第1及び第2の搬送ベルトの上面
まで到達すると、図示しない第2のセンサによりそれが
検出され、昇降用駆動モータを停止される。そして、上
記二枚目のスポンジSが同様の工程で搬送され、該スポ
ンジSの左端が、上記第4のセンサ104により検出さ
れると、タイマにより10秒カウントされた後に、搬出
ストッカーを構成する昇降用駆動モータの駆動が開始さ
れ、次の一方及び他方のスポンジ支持片が所定の位置ま
で到達すると第2のセンサを介して停止される。なお、
上記洗浄装置本体3を構成するメインモータ90が所定
の時間(20秒間)正転及び逆転を繰り返す動作が終了
すると、再び前記搬入ストッカー2を構成する昇降用駆
動モータ20の駆動が開始され、三枚目及び四枚目のス
ポンジS,Sが前記動作と同じ動作で洗浄装置本体3内
に搬入される。
【0031】そして、上述した工程により搬入ストッカ
ー2内にストックされた全てのスポンジSの下面が洗浄
され搬出ストッカー4にストックされた後には、該多数
のスポンジSを全て反転させ再び搬入ストッカー2内に
ストックさせるか、または搬出ストッカー4にストック
された各スポンジSを反転させてストックし、今度は逆
の工程(即ち、搬出ストッカー4を搬入ストッカーとし
て使用し、搬入ストッカー2を搬出ストッカー4として
使用する)でスポンジSを洗浄する。
【0032】したがって、上述した本実施の形態に係る
スポンジ洗浄装置1によれば、スポンジSを洗浄する洗
浄装置本体3は、走行するスポンジSを圧縮させる各下
側ローラ51は、円筒状に成形され多数の小孔51aが
穿設されている一方、上側ローラ52はゴムローラであ
り、小孔は穿設されていないことから、該上側ローラ5
2と下側ローラ51とにより洗浄水を吸収したストッカ
ーSが圧縮されると、塵埃等を含有した洗浄水が上方に
逃げることを有効に緩和することができ洗浄効率を向上
させることができる。また、洗浄水を放出する洗浄ノズ
ル100は、全て各下側ローラ51間に設けられスポン
ジSの下面,即ち洗浄する部位に放水するものであるこ
とから、一層洗浄効果を向上させることができる。ま
た、この洗浄装置本体3は、上側ローラ52と下側ロー
ラ51との間に誤って複数枚のスポンジが搬入されたり
スポンジが部分的に硬化し或いはスポンジ内に石等の硬
質な異物が混入又は付着している場合には、上側ローラ
52が上方に逃げる構造とされていることから、該上側
ローラ52ばかりではなく小孔51aが多数形成された
下側ローラ51が変形し適切にスポンジSを圧縮するこ
とが不能となり又は上側回動軸60や下側回動軸55に
大きな負荷をかけ破損する原因となることを有効に防止
することができる。さらに、この洗浄装置本体3は、ス
ポンジSを往復動させることにより、該スポンジSの下
面に付着した塵埃等を洗浄するとともに内部に混入した
塵埃等も排出するものであり、循環する走行路の走行途
中で洗浄等するものではないことから、短時間に洗浄す
ることが可能であり、前記構成と合俟ってより一層効率
的に洗浄することができる。またさらに、この洗浄装置
1では、洗浄装置本体3の左側には搬入ストッカー2が
配設され、右側には搬出ストッカー4が配設され、自動
的に搬入ストッカー2にストックされたスポンジSを洗
浄装置本体3に搬入し、洗浄されたスポンジSを自動的
に搬出ストッカー4にストックさせることができるの
で、極めて使い勝手が良い。
【0032】なお、上記実施の形態に係る洗浄装置1で
は、本発明を構成する一方のローラとしての上側ローラ
52が上方に移動できるよう構成されたものを図示して
説明したが、本発明(請求項2記載の発明)は、他方の
ローラである下側ローラ51が下方に逃げる構成を採用
したものであっても良い。
【0033】
【発明の効果】上述した本発明の一実施の形態の説明か
らも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)に
係るスポンジ洗浄装置では、先ず、他方のローラ群を構
成するそれぞれの他方のローラは、円筒状に成形されて
なるとともに多数の透孔が形成されてなり、一方のロー
ラには透孔が形成されてなるものではないことから、該
一方及び他方のローラにより洗浄水を吸収したスポンジ
を圧縮すると、内部の洗浄水が該スポンジの上方に逃げ
てしまい洗浄効果を低減させることを有効に防止するこ
とができる。また、この発明では、上記洗浄ノズルは、
水平方向に移動するスポンジの下面に洗浄水を放射する
よう構成されてなることから、該スポンジの下面の洗浄
効率は極めて良く、上記一方及び他方のローラの構成と
合俟って洗浄効率を充分向上させることができる。
【0034】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
では、前記一方のローラ群又は他方のローラ群の何れか
一方は回転位置が固定されてなるとともに他方は回転位
置が変更可能となされ、回転位置が変更された場合には
元の位置に復帰するよう弾性体により付勢されてなるこ
とから、一方のローラと他方のローラとの間を走行する
スポンジSが、例えば誤って2枚搬送された場合や部分
的に硬化し圧縮されない場合、或いは内部に石等の硬質
な異物が存在する場合には、上方又は下方に移動する。
したがって、一方及び/又は他方のローラが変形し適切
にスポンジを圧縮することができなくなる危険性や該一
方又は他方のローラを支持する支持機構に過大な負荷が
かかり破損する事態をも有効に防止することができる。
【0035】さらに、第3の発明(請求項3記載の発
明)では、一方のローラ群と他方のローラ群との一端側
には、一方のローラと他方のローラとの間にスポンジを
供給するとともに多数のスポンジがストックされてなる
搬入ストッカーが配設され、前記一方のローラ群と他方
のローラ群との他端側には、洗浄されたスポンジを搬入
し多数のスポンジをストックする搬出ストッカーが配設
されてなることから、スポンジの洗浄作業は極めて簡単
になる。
【0036】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
では、従来のスポンジの洗浄装置のように走行する無端
ベルトにスポンジを載置して循環させ循環途中の一部分
で洗浄する構成ではなく、スポンジの往復移動により洗
浄するものであることから、時間的ロスがなく単位時間
当たりにおける洗浄能力を極めて高いものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るスポンジ
洗浄装置を示す正面図である。
【図2】図2は、搬入ストッカーの正面図である。
【図3】図3は、搬入ストッカーの上端側を示す右側面
図である。
【図4】図4は、コンベアユニットを示す平面図であ
る。
【図5】図5は、洗浄装置本体を示す左側面図である。
【図6】図6は、洗浄装置本体の駆動機構の要部を示す
左側面図である。
【図7】図7は、洗浄装置本体の平面図である。
【図8】図8は、洗浄装置本体を模式的に示す正面図で
ある。
【図9】図9は、上側ローラと下側ローラとによりスト
ッカーが圧縮された状態の要部を示す断面図である。
【図10】図10は、洗浄装置本体から搬出ストッカー
のコンベアユニット上に移送される状態を模式的に示す
正面図である。
【符号の説明】
1 スポンジ洗浄装置 2 搬入ストッカー 3 洗浄装置本体 4 搬出ストッカー 51 下側ローラ 52 上側ローラ 73 第1のダンパー 80 第2のダンパー 86 第3のダンパー 87 第4のダンパー 90 メインモータ 100 洗浄ノズル 103 第3のセンサ 104 第4のセンサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されてなる一方のロ
    ーラが多数水平方向に並列してなる一方のローラ群と、
    上記一方のローラの下方に対峙してなり回転自在に支持
    されてなる他方のローラが多数水平方向に並列してなる
    とともに該一方のローラとは逆回転する他方のローラ群
    と、これら一方及び他方のローラ群を回転させる駆動モ
    ータと、上記一方のローラ群と他方のローラ群との間を
    走行するスポンジに洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、を
    備え、 上記他方のローラ群を構成するそれぞれの他方のローラ
    は、円筒状に成形されてなるとともに多数の透孔が形成
    されてなり、上記洗浄ノズルは、水平方向に移動するス
    ポンジの下面に洗浄水を放射するよう構成されてなるこ
    とを特徴とするスポンジ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記一方のローラ群又は他方のロー
    ラ群の何れか一方は回転位置が固定されてなるとともに
    他方は回転位置が変更可能となされ、回転位置が変更さ
    れた場合には元の位置に復帰するよう弾性体により付勢
    されてなることを特徴とする請求項1記載のスポンジ洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 前記一方のローラ群と他方のローラ
    群との一端側には、一方のローラと他方のローラとの間
    にスポンジを供給するとともに多数のスポンジがストッ
    クされてなる搬入ストッカーが配設され、前記一方のロ
    ーラ群と他方のローラ群との他端側には、洗浄されたス
    ポンジを搬入し多数のスポンジをストックする搬出スト
    ッカーが配設されてなることを特徴とする請求項1又は
    2記載のスポンジ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記一方のローラ群と他方のローラ
    群との一端側には、第1のセンサが設けられ、該一方の
    ローラ群と他方のローラ群との他端側には、第2のセン
    サが設けられてなり、上記第1のセンサ及び第2のセン
    サによりスポンジの存在が検出された場合には、上記一
    方及び他方のローラ群の回転を反転させるよう構成され
    てなることを特徴とする請求項1,2又は3記載のスポ
    ンジ洗浄装置。
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