JP3265360B2 - 反射光学系の支持調整装置 - Google Patents
反射光学系の支持調整装置Info
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- JP3265360B2 JP3265360B2 JP17229999A JP17229999A JP3265360B2 JP 3265360 B2 JP3265360 B2 JP 3265360B2 JP 17229999 A JP17229999 A JP 17229999A JP 17229999 A JP17229999 A JP 17229999A JP 3265360 B2 JP3265360 B2 JP 3265360B2
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- Japan
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- ball
- optical system
- holder
- gauge
- reflection optical
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- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元測定機用ボ
ールステップゲージのボールの間隔を正確に計測するた
めの光波干渉ステッパ等、各種の光学系測定装置に用い
る、反射光学系部品の支持調整装置に関する。
ールステップゲージのボールの間隔を正確に計測するた
めの光波干渉ステッパ等、各種の光学系測定装置に用い
る、反射光学系部品の支持調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元測定機は、三次元空間に存在する
離散したX、Y、Zの座標点を用いて計算機の支援によ
り寸法及び形状を測定するための装置であり、より具体
的には、定盤上に載置した被測定物と、測定機において
Z軸先端に取り付けたプローブを、被測定物に対して
X、Y、Zの三次元方向へ相対移動させ、プローブが被
測定物に接触した瞬間をとらえ、この瞬間を電気的トリ
ガとして各送り軸方向の座標値を読みとり、計算機によ
り寸法及び形状を計測するものである。
離散したX、Y、Zの座標点を用いて計算機の支援によ
り寸法及び形状を測定するための装置であり、より具体
的には、定盤上に載置した被測定物と、測定機において
Z軸先端に取り付けたプローブを、被測定物に対して
X、Y、Zの三次元方向へ相対移動させ、プローブが被
測定物に接触した瞬間をとらえ、この瞬間を電気的トリ
ガとして各送り軸方向の座標値を読みとり、計算機によ
り寸法及び形状を計測するものである。
【0003】上記のような三次元測定機は特に高精度を
要求されることが多く、高精度の測定を保証する意味か
ら、精度検査を逐次行い、その後この三次元測定機を用
いて測定する際には、精度検査の結果を補正値として用
いて指示値を補正し、或いは調整手段により三次元測定
機の指示値の微調整を行う。この三次元測定機の精度検
査に際しては、基準となるゲージが必要であり、このゲ
ージとしては、プローブを三次元的に移動させることに
よりその検出値を評価できるようにしなければならな
い。
要求されることが多く、高精度の測定を保証する意味か
ら、精度検査を逐次行い、その後この三次元測定機を用
いて測定する際には、精度検査の結果を補正値として用
いて指示値を補正し、或いは調整手段により三次元測定
機の指示値の微調整を行う。この三次元測定機の精度検
査に際しては、基準となるゲージが必要であり、このゲ
ージとしては、プローブを三次元的に移動させることに
よりその検出値を評価できるようにしなければならな
い。
【0004】三次元測定機の各軸の誤差をどのように調
べるかということは多くの研究者の重大な課題であっ
た。そこで、まず三次元測定機の誤差を求める目的にあ
ったゲージの考案がなされ、基本的には球体の測定を行
ってなされるべきであることは周知の事実となってい
る。そして、球体をどのような形態で配置した測定評価
ゲージとするかが次の問題となり、球体を同一平面内に
どのように配置するのか、或いは立体的に配置するのか
など、種々検討されている。
べるかということは多くの研究者の重大な課題であっ
た。そこで、まず三次元測定機の誤差を求める目的にあ
ったゲージの考案がなされ、基本的には球体の測定を行
ってなされるべきであることは周知の事実となってい
る。そして、球体をどのような形態で配置した測定評価
ゲージとするかが次の問題となり、球体を同一平面内に
どのように配置するのか、或いは立体的に配置するのか
など、種々検討されている。
【0005】上記球体を用いたボールゲージとしては、
複数のボールを一直線上に並べたボールステップゲージ
が広く用いられており、例えば図9及び図10に示すよ
うなものが知られている。図9において(a)は平面
図、(b)は右側面図、(c)前記平面図の中央断面図
であり、図9において、ゲージ枠体80には図中3個の
円形の穴81が形成され、その中心底部にボール受部8
2を形成するとともに、このボール受け部82の周囲
に、枠体の長手方向に対向して設けたプローブ挿入溝8
3、83と、これに直角に対向してプローブ挿入溝8
4,84とを設けている。このボール受部82には高精
度の球形のボール85を載置しており、それによりボー
ルステップゲージ86が構成されている。
複数のボールを一直線上に並べたボールステップゲージ
が広く用いられており、例えば図9及び図10に示すよ
うなものが知られている。図9において(a)は平面
図、(b)は右側面図、(c)前記平面図の中央断面図
であり、図9において、ゲージ枠体80には図中3個の
円形の穴81が形成され、その中心底部にボール受部8
2を形成するとともに、このボール受け部82の周囲
に、枠体の長手方向に対向して設けたプローブ挿入溝8
3、83と、これに直角に対向してプローブ挿入溝8
4,84とを設けている。このボール受部82には高精
度の球形のボール85を載置しており、それによりボー
ルステップゲージ86が構成されている。
【0006】例えば三次元測定機の校正にこのボールス
テップゲージ86を使用する際には、このボールステッ
プゲージを定盤上に載置固定し、最初例えば図中右側の
ボールの位置を測定するに際しては三次元測定機のプロ
ーブを少なくともこのボール85の外周の4カ所に当て
てボールの中心位置を計算して測定し、同様にして順に
すべてのボールの位置を測定する。ボールの位置は予め
高精度の三次元測定機で値付けられており、その値と前
記測定結果とを比較して、この三次元測定機の校正を行
っている。
テップゲージ86を使用する際には、このボールステッ
プゲージを定盤上に載置固定し、最初例えば図中右側の
ボールの位置を測定するに際しては三次元測定機のプロ
ーブを少なくともこのボール85の外周の4カ所に当て
てボールの中心位置を計算して測定し、同様にして順に
すべてのボールの位置を測定する。ボールの位置は予め
高精度の三次元測定機で値付けられており、その値と前
記測定結果とを比較して、この三次元測定機の校正を行
っている。
【0007】また、図10(a)に示す従来のボールス
テップゲージにおいては、基枠体91の上に図中3個の
ボール92を固定した支柱93を固定している。支柱9
3の一部は薄く剃ぎ落とされていて板ばね的効果を発揮
するように構成され、それにより先端に支持したボール
92が左右に移動できるようにしている。中央のボール
と左右のボールとの間には連結管94が配置され、その
連結管94の両端部分はボール92の外径形状及び寸法
に合致し、密着するように形成している。左右のボール
の両側には加圧管95が配置され、外側からは基枠体9
1に立設した支持枠体96に螺合するねじ97により押
圧され、連結管94のもっている有効的長さに従ってボ
ール間隔を決定することがきるようになっている。
テップゲージにおいては、基枠体91の上に図中3個の
ボール92を固定した支柱93を固定している。支柱9
3の一部は薄く剃ぎ落とされていて板ばね的効果を発揮
するように構成され、それにより先端に支持したボール
92が左右に移動できるようにしている。中央のボール
と左右のボールとの間には連結管94が配置され、その
連結管94の両端部分はボール92の外径形状及び寸法
に合致し、密着するように形成している。左右のボール
の両側には加圧管95が配置され、外側からは基枠体9
1に立設した支持枠体96に螺合するねじ97により押
圧され、連結管94のもっている有効的長さに従ってボ
ール間隔を決定することがきるようになっている。
【0008】図10(b)は上記(a)部分平面図であ
り、連結管94及び加圧管95がボールと当接する部分
にプローブ挿入溝98が形成され、前記図8に示すボー
ルステップゲージ86と同様の機能をなす。また、この
図10に示すボールステップゲージの各ボールの間隔も
高精度の三次元測定機によって値付けられており、この
ボールステップゲージの使用に際しては、前記図9に示
すものと同様に使用する。
り、連結管94及び加圧管95がボールと当接する部分
にプローブ挿入溝98が形成され、前記図8に示すボー
ルステップゲージ86と同様の機能をなす。また、この
図10に示すボールステップゲージの各ボールの間隔も
高精度の三次元測定機によって値付けられており、この
ボールステップゲージの使用に際しては、前記図9に示
すものと同様に使用する。
【0009】図9及び図10に示すボールステップゲー
ジにおいては、各ボール間隔は高精度の三次元測定機に
より測定され、その精度はある程度高いものの、熱的外
乱により、枠体の上下温度差や左右温度差を生じたとき
には、その温度差による熱膨張によって枠体のバイメタ
ル的効果を生じ、曲がりが発生し、このボールステップ
ゲージの精度が低下する問題点があった。
ジにおいては、各ボール間隔は高精度の三次元測定機に
より測定され、その精度はある程度高いものの、熱的外
乱により、枠体の上下温度差や左右温度差を生じたとき
には、その温度差による熱膨張によって枠体のバイメタ
ル的効果を生じ、曲がりが発生し、このボールステップ
ゲージの精度が低下する問題点があった。
【0010】その対策として、本発明者らは図8に示す
ようなボールステップゲージを開発し、特許出願を行っ
ている。同図にて(a)は平面図、(b)は右側面図、
(c)は斜視図である。ゲージ枠体1は左右の垂直枠
2,3と、両垂直枠2,3の中間部を連結する水平枠4
とからなり、図(b)及び図(c)に示すように断面が
H型をなしている。
ようなボールステップゲージを開発し、特許出願を行っ
ている。同図にて(a)は平面図、(b)は右側面図、
(c)は斜視図である。ゲージ枠体1は左右の垂直枠
2,3と、両垂直枠2,3の中間部を連結する水平枠4
とからなり、図(b)及び図(c)に示すように断面が
H型をなしている。
【0011】図8において、ゲージ枠体1の水平枠4の
中心には、その軸線方向に沿って所定間隔ことにボール
5を挿入する穴6が加工されており、ボール5はその穴
6に圧入されてゲージ枠体1と一体になっている。ボー
ル5はその中心が、上下方向も左右方向も共に、H型断
面をなすゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立軸と
なる軸線Lに合致するように、ゲージ枠体1に圧入され
て固定されている。
中心には、その軸線方向に沿って所定間隔ことにボール
5を挿入する穴6が加工されており、ボール5はその穴
6に圧入されてゲージ枠体1と一体になっている。ボー
ル5はその中心が、上下方向も左右方向も共に、H型断
面をなすゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立軸と
なる軸線Lに合致するように、ゲージ枠体1に圧入され
て固定されている。
【0012】ゲージ枠体1の穴6には、図中4個の溝7
が、ボール5の周囲に設けられている。この溝7は三次
元測定機等を使用して、このボールステップゲージ10
のボール間隔を測定する際に、三次元測定機のプローブ
をボール5に接触するために必要な移動空間である。
が、ボール5の周囲に設けられている。この溝7は三次
元測定機等を使用して、このボールステップゲージ10
のボール間隔を測定する際に、三次元測定機のプローブ
をボール5に接触するために必要な移動空間である。
【0013】図8(a)において、軸線Lは上記のよう
にゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立軸であり、
この軸線L上に全てのボール2の中心が位置し、したが
って上記軸線Lはボール5の配列中心線ともなってい
る。
にゲージ枠体1の断面二次モーメントの中立軸であり、
この軸線L上に全てのボール2の中心が位置し、したが
って上記軸線Lはボール5の配列中心線ともなってい
る。
【0014】ゲージ枠体1において、上記軸線Lに平行
であり、その使用状態において上側の面となる左右の垂
直枠2,3の上下方向端面11,12、及び水平枠4の
壁面13は、後述するボールステップゲージ測定用光波
干渉ステッパのローリング防止面として機能する面であ
る。このローリング防止面はどの1面を採用してもよ
く、H型の断面寸法と前記干渉ステッパの形状、寸法等
から、設計構造上の観点から、適当な1面を選択すれば
よい。
であり、その使用状態において上側の面となる左右の垂
直枠2,3の上下方向端面11,12、及び水平枠4の
壁面13は、後述するボールステップゲージ測定用光波
干渉ステッパのローリング防止面として機能する面であ
る。このローリング防止面はどの1面を採用してもよ
く、H型の断面寸法と前記干渉ステッパの形状、寸法等
から、設計構造上の観点から、適当な1面を選択すれば
よい。
【0015】上記のような構造のボールステップゲージ
10は、全てのボール5の中心がゲージ枠体1の断面二
次モーメントの中立線上に存在するので、熱的外乱によ
り、枠体の上下温度差や左右温度差が原因で発生する熱
膨張による枠体のバイメタル的効果により曲がりが発生
しても、ボール間隔の寸法変化が発生しにくくなる。ま
た、ボールステップゲージ10の枠体は弾性支持ばりで
あるので、静的加重によって、はりとしての弾性変形が
発生するが、この変形が発生しても、ボール間隔の変化
は微小なものとすることができる。したがって、極めて
正確なボールステップゲージとすることができ、このボ
ールステップゲージを用いた三次元測定機の校正を正確
に行うことができる。
10は、全てのボール5の中心がゲージ枠体1の断面二
次モーメントの中立線上に存在するので、熱的外乱によ
り、枠体の上下温度差や左右温度差が原因で発生する熱
膨張による枠体のバイメタル的効果により曲がりが発生
しても、ボール間隔の寸法変化が発生しにくくなる。ま
た、ボールステップゲージ10の枠体は弾性支持ばりで
あるので、静的加重によって、はりとしての弾性変形が
発生するが、この変形が発生しても、ボール間隔の変化
は微小なものとすることができる。したがって、極めて
正確なボールステップゲージとすることができ、このボ
ールステップゲージを用いた三次元測定機の校正を正確
に行うことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなボールス
テップゲージを製造した後には、ボールの位置を特定す
る作業が必要となるが、従来は、できる限り高精度の三
次元測定機を用い、ボールの位置を計測することによっ
て行っていた。しかしながら、いかに高精度の三次元測
定機を用いても、それによって得られる精度はその三次
元測定機自身がもつ精度の範囲内のものであり、このボ
ールステップゲージで校正される三次元測定機は、前記
三次元測定機より下位の精度の三次元測定機の校正のた
めの基準器としてのみ有効である。
テップゲージを製造した後には、ボールの位置を特定す
る作業が必要となるが、従来は、できる限り高精度の三
次元測定機を用い、ボールの位置を計測することによっ
て行っていた。しかしながら、いかに高精度の三次元測
定機を用いても、それによって得られる精度はその三次
元測定機自身がもつ精度の範囲内のものであり、このボ
ールステップゲージで校正される三次元測定機は、前記
三次元測定機より下位の精度の三次元測定機の校正のた
めの基準器としてのみ有効である。
【0017】一般的に測定機器を校正するための基準器
の精度は、被校正機器の精度の1/5から1/10くら
いの精度で校正されていることが望ましい。近年、三次
元測定機の精度の向上は目覚ましく500mm 測長で1
μm以下のものも出現している。しかし、この1μmの1
/5の0.2μmの精度の三次元測定機は実在しない。
1μm精度の基準器で1μm精度の三次元測定機を校正し
たのでは長さのトレーサビリテイに関して矛盾を生じる
こととなる。
の精度は、被校正機器の精度の1/5から1/10くら
いの精度で校正されていることが望ましい。近年、三次
元測定機の精度の向上は目覚ましく500mm 測長で1
μm以下のものも出現している。しかし、この1μmの1
/5の0.2μmの精度の三次元測定機は実在しない。
1μm精度の基準器で1μm精度の三次元測定機を校正し
たのでは長さのトレーサビリテイに関して矛盾を生じる
こととなる。
【0018】その対策として、ボールステップゲージの
ボールの位置を光学的計測手段を用いて計測することが
考えられ、ボールの中心に対応した位置に反射鏡を設置
し、その反射鏡に対して干渉光を当て、その反射光を用
いて光波干渉を行い、精密な測定を行うことが考えれ
る。その際には、光波干渉ステッパにボールの中心に対
応した位置に反射鏡を正確に位置決めしなければなら
ず、且つ反射鏡の傾きを正確に入射方向に向ける必要が
ある。
ボールの位置を光学的計測手段を用いて計測することが
考えられ、ボールの中心に対応した位置に反射鏡を設置
し、その反射鏡に対して干渉光を当て、その反射光を用
いて光波干渉を行い、精密な測定を行うことが考えれ
る。その際には、光波干渉ステッパにボールの中心に対
応した位置に反射鏡を正確に位置決めしなければなら
ず、且つ反射鏡の傾きを正確に入射方向に向ける必要が
ある。
【0019】しかしながら、従来の反射鏡の調整手段で
は、位置合わせを正確に行った後に反射鏡の傾きを調整
した場合には、先の位置がずれてくるため、再度位置合
わせを行う等、このような調整を繰り返す必要があり、
正確な位置合わせと正確な傾斜調整を同時に行うことは
極めて困難であり、しかもその調整は多くの時間を要す
る欠点があった。
は、位置合わせを正確に行った後に反射鏡の傾きを調整
した場合には、先の位置がずれてくるため、再度位置合
わせを行う等、このような調整を繰り返す必要があり、
正確な位置合わせと正確な傾斜調整を同時に行うことは
極めて困難であり、しかもその調整は多くの時間を要す
る欠点があった。
【0020】また、このような問題点は、上記のような
ボールステップゲージの測定に用いる光波干渉ステッパ
用反射光学系支持調節装置に限らず、他の形式のボール
ステップゲージの測定を行う際にも当然同様の問題を生
じ、さらには光波干渉ステッパ用反射光学系以外の、各
種の光学系測定装置における反射鏡支持装置においても
同様の問題を生じる。
ボールステップゲージの測定に用いる光波干渉ステッパ
用反射光学系支持調節装置に限らず、他の形式のボール
ステップゲージの測定を行う際にも当然同様の問題を生
じ、さらには光波干渉ステッパ用反射光学系以外の、各
種の光学系測定装置における反射鏡支持装置においても
同様の問題を生じる。
【0021】したがって、本発明は、反射光学系の支持
装置を正確に位置合わせを行いつつ傾きを調整すること
が容易にできる反射光学系の支持調整装置を提供するこ
とを目的とする。
装置を正確に位置合わせを行いつつ傾きを調整すること
が容易にできる反射光学系の支持調整装置を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、前面に反射光学系部品を固定したホルダの
後面にV溝を120度の等角度分割で設け、ホルダ支持
部材に螺合する調整ねじの先端に固定した球を各V溝に
嵌入し、ホルダ支持部材とホルダ中心間にばねを張設
し、各調整ねじの操作により反射光学系部品の位置、及
び姿勢を調整する反射光学系の支持調整装置において、
ホルダ支持部材の前面に前記ホルダを配置すると共に、
裏面にばね掛けアームを固定し、ホルダ支持部材の通孔
を貫通して前記バネ掛けアームとホルダ中心間に引張り
ばねを設けたことを特徴とする反射光学系の支持調整装
置。
決するため、前面に反射光学系部品を固定したホルダの
後面にV溝を120度の等角度分割で設け、ホルダ支持
部材に螺合する調整ねじの先端に固定した球を各V溝に
嵌入し、ホルダ支持部材とホルダ中心間にばねを張設
し、各調整ねじの操作により反射光学系部品の位置、及
び姿勢を調整する反射光学系の支持調整装置において、
ホルダ支持部材の前面に前記ホルダを配置すると共に、
裏面にばね掛けアームを固定し、ホルダ支持部材の通孔
を貫通して前記バネ掛けアームとホルダ中心間に引張り
ばねを設けたことを特徴とする反射光学系の支持調整装
置。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明するに際
し、最初、本発明による反射光学系の支持調整装置を適
用する一実施例としてのボールステップゲージ測定用光
波干渉ステッパについて、図2〜図7について説明す
る。図2はその光波干渉ステッパ20の正面図であり、
図中には前記したボールステップゲージ10のボール
5、5’を2点鎖線で書き加えている。図3は底面図で
ある。図4はステッパの右側面図であり、同様にボール
ステップゲージ10のH型枠体を2点鎖線で図示してい
る。図5は左側面図であり、前記と同様にボール5,
5’を2点鎖線で図示している。図6は前記光波干渉ス
テッパ20に用いられる軸の拡大側面図である。
し、最初、本発明による反射光学系の支持調整装置を適
用する一実施例としてのボールステップゲージ測定用光
波干渉ステッパについて、図2〜図7について説明す
る。図2はその光波干渉ステッパ20の正面図であり、
図中には前記したボールステップゲージ10のボール
5、5’を2点鎖線で書き加えている。図3は底面図で
ある。図4はステッパの右側面図であり、同様にボール
ステップゲージ10のH型枠体を2点鎖線で図示してい
る。図5は左側面図であり、前記と同様にボール5,
5’を2点鎖線で図示している。図6は前記光波干渉ス
テッパ20に用いられる軸の拡大側面図である。
【0024】図2〜図5に示すように、光波干渉ステッ
パ20は、上板21に第1スペーサ22が固定されてお
り、この第1スペーサ22の下面に鋼球またはセラミッ
ク球等の球体23が3個、同心円上に互いに120度の
角度間隔で固定されている。このような3個の球体23
で構成され、ボール5や5’に係合する座面は3球球面
座と呼ばれ、ボール5に対して安定した支持を行うこと
ができる。
パ20は、上板21に第1スペーサ22が固定されてお
り、この第1スペーサ22の下面に鋼球またはセラミッ
ク球等の球体23が3個、同心円上に互いに120度の
角度間隔で固定されている。このような3個の球体23
で構成され、ボール5や5’に係合する座面は3球球面
座と呼ばれ、ボール5に対して安定した支持を行うこと
ができる。
【0025】光波干渉ステッパ20の上板21には第1
スペーサ22とは別の第2スペーサ24が固定されてお
り、この第2スペーサ24の下部には円筒欠円穴が、相
互に、その穴の軸線が平行で、且つ、前記したボール配
列中心線となる軸線Lと平行な方向に、2個形成されて
いる。この欠円穴に円筒棒25が2個圧入されている。
この円筒棒25には転がり軸受用の円筒ころを採用する
ことが望ましい。この円筒棒25は円筒穴の欠円部から
突出して、前記したボール5’に1点づつ合計2点で接
触する。
スペーサ22とは別の第2スペーサ24が固定されてお
り、この第2スペーサ24の下部には円筒欠円穴が、相
互に、その穴の軸線が平行で、且つ、前記したボール配
列中心線となる軸線Lと平行な方向に、2個形成されて
いる。この欠円穴に円筒棒25が2個圧入されている。
この円筒棒25には転がり軸受用の円筒ころを採用する
ことが望ましい。この円筒棒25は円筒穴の欠円部から
突出して、前記したボール5’に1点づつ合計2点で接
触する。
【0026】この部分の構成は円筒棒25を平行配列す
る以外に平面をV字型に直交配列したり、またはスペー
サ24の下部をV平面に成形しても、ボール5や5’に
対して2点で接するように構成することの効果は達成で
きるが、円筒棒25を前記したように転がり軸受用円筒
ころで構成するほうが、ボール球面との摩擦力を少なく
できる点で優れている。
る以外に平面をV字型に直交配列したり、またはスペー
サ24の下部をV平面に成形しても、ボール5や5’に
対して2点で接するように構成することの効果は達成で
きるが、円筒棒25を前記したように転がり軸受用円筒
ころで構成するほうが、ボール球面との摩擦力を少なく
できる点で優れている。
【0027】上記光波干渉ステッパ20は、ボールステ
ップゲージ10の隣接する2個のボール5,5’上に馬
乗り的にまたがり設置される。公知の通り、剛体の空間
における位置と姿勢の自由度は合計6自由度であるか
ら、ボールステップゲージ10に対して、ステッパ20
を完全に拘束するためには、3球球面で3点拘束し、ボ
ール5’に対して円筒棒25で2点拘束しているのでこ
こまで5点拘束が成立している。最後の6点目の拘束
は、ボールステップゲージ10のローリングを防止する
目的で、図示実施例では前記ボールステップゲージ10
のローリング防止面としての垂直枠の端面に対して、ス
テッパ上板21から下方に突出した小球26を突き当て
行う。小球26は調整ねじ27の下端に固定されてお
り、調整ねじ27は上板21に螺合されて、上下方向に
調整された後、上板21に対してナット28によりロッ
クされる。
ップゲージ10の隣接する2個のボール5,5’上に馬
乗り的にまたがり設置される。公知の通り、剛体の空間
における位置と姿勢の自由度は合計6自由度であるか
ら、ボールステップゲージ10に対して、ステッパ20
を完全に拘束するためには、3球球面で3点拘束し、ボ
ール5’に対して円筒棒25で2点拘束しているのでこ
こまで5点拘束が成立している。最後の6点目の拘束
は、ボールステップゲージ10のローリングを防止する
目的で、図示実施例では前記ボールステップゲージ10
のローリング防止面としての垂直枠の端面に対して、ス
テッパ上板21から下方に突出した小球26を突き当て
行う。小球26は調整ねじ27の下端に固定されてお
り、調整ねじ27は上板21に螺合されて、上下方向に
調整された後、上板21に対してナット28によりロッ
クされる。
【0028】以上のように光波干渉ステッパ20を構成
することにより、2個のボール5,5’上にこの光波干
渉ステッパ20を馬乗り状に載置するのみで、剛体の空
間の6自由度を完全に拘束することができ、容易に、且
つ正確に三次元測定機の校正を行うことができる。
することにより、2個のボール5,5’上にこの光波干
渉ステッパ20を馬乗り状に載置するのみで、剛体の空
間の6自由度を完全に拘束することができ、容易に、且
つ正確に三次元測定機の校正を行うことができる。
【0029】上記光波干渉ステッパ20の上板21の左
右両側にはミラー支持腕30が突出しており、各ミラー
支持腕30には、図1に詳細に示すように、本発明によ
る反射光学系の支持調整装置を備えている。両ミラー支
持腕30には、反射光学系として反射鏡32を支持する
ミラーホルダ31が位置決めされ固定されている。図1
において、(a)は実施例の正面図の断面図であり、
(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)はV溝と
小球の接触状態を示す部分平面図である。
右両側にはミラー支持腕30が突出しており、各ミラー
支持腕30には、図1に詳細に示すように、本発明によ
る反射光学系の支持調整装置を備えている。両ミラー支
持腕30には、反射光学系として反射鏡32を支持する
ミラーホルダ31が位置決めされ固定されている。図1
において、(a)は実施例の正面図の断面図であり、
(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)はV溝と
小球の接触状態を示す部分平面図である。
【0030】本発明による反射光学系の支持調整装置
は、反射鏡32がミラーホルダ31に固定されている。
ミラーホルダ31にはばね掛棒33が固定されており、
このばね掛棒33に引張ばね34のフックが掛けられて
いる。また、ミラー支持腕30の背面に固定したばね掛
アーム35のばね止め39に、前記引張ばね34の他端
のフックが掛けられており、それにより引張ばね34は
ミラー支持腕30の通孔47を貫通し、ミラーホルダ3
2を放射状に配置した下記のV溝36の放射中心に合致
した位置で、図1(a)中において左方向に引張ってい
る。このように、引張りばねをミラー支持腕30の通孔
47を貫通させることにより、引張りばねを用いている
にもかかわらず、全体を小型に構成することができる。
は、反射鏡32がミラーホルダ31に固定されている。
ミラーホルダ31にはばね掛棒33が固定されており、
このばね掛棒33に引張ばね34のフックが掛けられて
いる。また、ミラー支持腕30の背面に固定したばね掛
アーム35のばね止め39に、前記引張ばね34の他端
のフックが掛けられており、それにより引張ばね34は
ミラー支持腕30の通孔47を貫通し、ミラーホルダ3
2を放射状に配置した下記のV溝36の放射中心に合致
した位置で、図1(a)中において左方向に引張ってい
る。このように、引張りばねをミラー支持腕30の通孔
47を貫通させることにより、引張りばねを用いている
にもかかわらず、全体を小型に構成することができる。
【0031】ミラーホルダ31の反射鏡32の取付面の
反対側の面には、図1(c)に破線で示すように、V溝
36が3本、放射状に120度の等配列で成形されてい
る。このV溝に小球37が、1個づつ合計3個落ち込む
ように形成しており、前記引張ばねの張力により、V溝
36と確実に接している。各小球37はV溝36に2点
で接触しており、小球は3個あるので、この3個の合計
により、ミラーホルダ31をミラー支持腕30に対して
安定的な6点拘束を実施している。小球37はそれぞれ
の調整ねじ38の先端に固定され、調整ねじ38はミラ
ー支持腕30に螺合している。
反対側の面には、図1(c)に破線で示すように、V溝
36が3本、放射状に120度の等配列で成形されてい
る。このV溝に小球37が、1個づつ合計3個落ち込む
ように形成しており、前記引張ばねの張力により、V溝
36と確実に接している。各小球37はV溝36に2点
で接触しており、小球は3個あるので、この3個の合計
により、ミラーホルダ31をミラー支持腕30に対して
安定的な6点拘束を実施している。小球37はそれぞれ
の調整ねじ38の先端に固定され、調整ねじ38はミラ
ー支持腕30に螺合している。
【0032】以上のように反射光学系の支持調整装置を
構成することにより、光波干渉ステッパ20の3球球面
座の中心線A−Aに対して、反射鏡32の反射面を完全に
合致させることができ、且つ後述する干渉光紬に対して
反射面を垂直にする姿勢に容易に調整することができ
る。なお、上記反射鏡の代わりに、光学用反射部材とし
て通常用いられているコーナキューブ等、各種の反射部
材を用いることができる。
構成することにより、光波干渉ステッパ20の3球球面
座の中心線A−Aに対して、反射鏡32の反射面を完全に
合致させることができ、且つ後述する干渉光紬に対して
反射面を垂直にする姿勢に容易に調整することができ
る。なお、上記反射鏡の代わりに、光学用反射部材とし
て通常用いられているコーナキューブ等、各種の反射部
材を用いることができる。
【0033】上記のような光波干渉ステッパ20を用
い、前記ボールステップゲージ10のボールの間隔を測
定するに際しては、図7の光学系原理図に示すように、
投光受光器41、第1ハーフミラー42、第2ハーフミ
ラー43、第1反射プリズム44、第2反射プリズム4
5を用いた公知の光干渉計測装置40を用いる。この光
干渉計測装置40を用い、第1ハーフミラー42と第2
ハーフミラー43からの光を、前記光波干渉ステッパ2
0の両側に位置する反射鏡32、32’に対して投光
し、その反射光を受け、両反射鏡32,32’の位置を
正確に測定する。
い、前記ボールステップゲージ10のボールの間隔を測
定するに際しては、図7の光学系原理図に示すように、
投光受光器41、第1ハーフミラー42、第2ハーフミ
ラー43、第1反射プリズム44、第2反射プリズム4
5を用いた公知の光干渉計測装置40を用いる。この光
干渉計測装置40を用い、第1ハーフミラー42と第2
ハーフミラー43からの光を、前記光波干渉ステッパ2
0の両側に位置する反射鏡32、32’に対して投光
し、その反射光を受け、両反射鏡32,32’の位置を
正確に測定する。
【0034】ボールステップゲージ10の第1番目のボ
ール5と第2番目のボール5’とで位置決めされて決定
される反射鏡32,32’の反射面の位置を測定原点の
零点とし、次に第2番目と第3番目のボールの位置に光
波干渉ステッパ20を移動させ、前記と同様に位置測定
を行う。この移動測定を順次繰り返して、ボールステッ
プゲージの各ボールの位置を測定し、それによりボール
間隔を測定することができる。なお、最後の1組のボー
ル間隔は、ボールステップゲージを反転して、前記と同
様な干渉測定を実施し、測定を行うことができる。それ
により、光の波長を直接測定標準として用い、全ボール
間隔を測定することができ、従来の三次元測定機を用い
てボール間隔を測定するものと比較して正確な測定を行
うことができ、極めて正確なボールステップゲージとす
ることができる。
ール5と第2番目のボール5’とで位置決めされて決定
される反射鏡32,32’の反射面の位置を測定原点の
零点とし、次に第2番目と第3番目のボールの位置に光
波干渉ステッパ20を移動させ、前記と同様に位置測定
を行う。この移動測定を順次繰り返して、ボールステッ
プゲージの各ボールの位置を測定し、それによりボール
間隔を測定することができる。なお、最後の1組のボー
ル間隔は、ボールステップゲージを反転して、前記と同
様な干渉測定を実施し、測定を行うことができる。それ
により、光の波長を直接測定標準として用い、全ボール
間隔を測定することができ、従来の三次元測定機を用い
てボール間隔を測定するものと比較して正確な測定を行
うことができ、極めて正確なボールステップゲージとす
ることができる。
【0035】更に必要ならば、前記と逆方向に、前記と
同様な干渉測定を順に実施することにより、各ボール間
隔を2回計測し、両計測値に基づいてより正確な測定を
行うこともでき、更に精密なボールステップゲージとす
ることができる。
同様な干渉測定を順に実施することにより、各ボール間
隔を2回計測し、両計測値に基づいてより正確な測定を
行うこともでき、更に精密なボールステップゲージとす
ることができる。
【0036】ボール5と光波干渉ステッパ20の3球球
面座は、水平移動させる際に両者の位置の干渉を開放す
るため、光波干渉ステッパ20を持ち上げるようにし
て、次のボール位置に移動する。この上下方向移動には
三次元測定機のZ軸機能を使用して、軸50をZ軸にチ
ャッキングして行うことができる。水平移動は同様に三
次元測定機のX軸機能を使用して、光波干渉ステッパ2
0を直接移動させることができる。また、テーブル移動
形三次元測定機を用いる場合は、そのX軸機能でボール
ステップゲージ10そのものを移動して、水平移動を行
うこともできる。
面座は、水平移動させる際に両者の位置の干渉を開放す
るため、光波干渉ステッパ20を持ち上げるようにし
て、次のボール位置に移動する。この上下方向移動には
三次元測定機のZ軸機能を使用して、軸50をZ軸にチ
ャッキングして行うことができる。水平移動は同様に三
次元測定機のX軸機能を使用して、光波干渉ステッパ2
0を直接移動させることができる。また、テーブル移動
形三次元測定機を用いる場合は、そのX軸機能でボール
ステップゲージ10そのものを移動して、水平移動を行
うこともできる。
【0037】このような光波干渉ステッパ20を用いる
ことにより、光波干渉ステッパが例えば図3及び図4に
おいて左右に傾斜したときでも、両反射鏡32,32’
は常に両ボール5,5’を通る軸線を中心に傾斜するた
め、アッベの原理が順守され、常に正確な計測を行うこ
とができる。また、このような光波干渉ステッパは、前
記図8に示すようなボールステップゲージに対して適用
するのみならず、例えば図9に示すような従来のボール
ステップゲージ等、各種のボールステップゲージにも適
用することができる。
ことにより、光波干渉ステッパが例えば図3及び図4に
おいて左右に傾斜したときでも、両反射鏡32,32’
は常に両ボール5,5’を通る軸線を中心に傾斜するた
め、アッベの原理が順守され、常に正確な計測を行うこ
とができる。また、このような光波干渉ステッパは、前
記図8に示すようなボールステップゲージに対して適用
するのみならず、例えば図9に示すような従来のボール
ステップゲージ等、各種のボールステップゲージにも適
用することができる。
【0038】図6は光波干渉ステッパ20の上板21
と、上記干渉測定時に光波干渉ステッパ20を移動する
際に使用する軸50の嵌合状況を示す説明図であり、軸
50の上板21の穴29とは図示するように、若干の嵌
合すきま51を有することが望ましい。これは、三次元
測定機のZ軸下部と軸50が、その上部52で結合され
た場合、前記したボールステップゲージ10の6点拘束
以外の付加的拘束が発生しないための対策であり、上記
のような干渉測定時に前記穴29に対して半径方向に
も、軸50が上板41に対してすきまを保持しているこ
とが必要である。なお、上記軸50を上板21に完全に
固定した場合には、軸50の上部52が三次元測定機の
Z軸端に対して、すきまを設ける必要がある。
と、上記干渉測定時に光波干渉ステッパ20を移動する
際に使用する軸50の嵌合状況を示す説明図であり、軸
50の上板21の穴29とは図示するように、若干の嵌
合すきま51を有することが望ましい。これは、三次元
測定機のZ軸下部と軸50が、その上部52で結合され
た場合、前記したボールステップゲージ10の6点拘束
以外の付加的拘束が発生しないための対策であり、上記
のような干渉測定時に前記穴29に対して半径方向に
も、軸50が上板41に対してすきまを保持しているこ
とが必要である。なお、上記軸50を上板21に完全に
固定した場合には、軸50の上部52が三次元測定機の
Z軸端に対して、すきまを設ける必要がある。
【0039】本発明による反射光学系支持装置を適用し
た光波干渉ステッパ20を用いて、図8に示すような本
発明者により提案されているボールステップゲージ1の
ボールの間隔を測定すると、このボールステップゲージ
自体が前記のように、熱的にも静加重に対しても安定し
ているので、極めて正確な値を常に維持しているボール
ゲージとすることができ、このようなボールステップゲ
ージの各ボールの間隔を上記のような装置を用いて精密
に測定を行うことにより、三次元測定機の校正を正確に
行うことができるボールステップゲージとすることがで
きる。
た光波干渉ステッパ20を用いて、図8に示すような本
発明者により提案されているボールステップゲージ1の
ボールの間隔を測定すると、このボールステップゲージ
自体が前記のように、熱的にも静加重に対しても安定し
ているので、極めて正確な値を常に維持しているボール
ゲージとすることができ、このようなボールステップゲ
ージの各ボールの間隔を上記のような装置を用いて精密
に測定を行うことにより、三次元測定機の校正を正確に
行うことができるボールステップゲージとすることがで
きる。
【0040】なお、上記実施例においては、本発明を三
次元測定機を校正するためのボールステップゲージにお
いて、そのボールの間隔を正確に値付けするための機器
としての光波干渉ステッパの反射光学系を調整する部分
に適用した実施例を示したが、そのほか、光波により測
定を行う各種測定機器において、その反射光学系を調整
するために使用することができる。
次元測定機を校正するためのボールステップゲージにお
いて、そのボールの間隔を正確に値付けするための機器
としての光波干渉ステッパの反射光学系を調整する部分
に適用した実施例を示したが、そのほか、光波により測
定を行う各種測定機器において、その反射光学系を調整
するために使用することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、各
種光学系測定装置に用いられる反射光学系の支持装置
を、正確に位置合わせを行いつつ傾きを調整することが
でき、干渉光軸に対して反射面を垂直にする姿勢等の各
種姿勢を、所定の位置で容易に調整することができる。
種光学系測定装置に用いられる反射光学系の支持装置
を、正確に位置合わせを行いつつ傾きを調整することが
でき、干渉光軸に対して反射面を垂直にする姿勢等の各
種姿勢を、所定の位置で容易に調整することができる。
【図1】本発明の反射光学系支持装置の実施例であり、
(a)はその断面図、(b)は同左側面図、(c)は同
右側面図、(d)は同ミラーホルダーのV溝と小球との
接触状態を示す部分平面図である。
(a)はその断面図、(b)は同左側面図、(c)は同
右側面図、(d)は同ミラーホルダーのV溝と小球との
接触状態を示す部分平面図である。
【図2】同反射光学系支持装置を、ボールステップゲー
ジ用光波干渉ステッパに適用した光波干渉ステッパの側
面図である。
ジ用光波干渉ステッパに適用した光波干渉ステッパの側
面図である。
【図3】同光波干渉ステッパの平面図である。
【図4】同光波干渉ステッパの右側面図である。
【図5】同光波干渉ステッパの左側面図である。
【図6】同光波干渉ステッパに設ける軸部分の拡大側面
図である。
図である。
【図7】同光波干渉ステッパの使用時に適用する光干渉
計測の光学系の原理図である。
計測の光学系の原理図である。
【図8】本発明の反射光学系支持装置を適用する光波干
渉ステッパにより測定することが好ましいボールステッ
プゲージの実施例であり、(a)は平面図、(b)は側
面図、(c)は斜視図である。
渉ステッパにより測定することが好ましいボールステッ
プゲージの実施例であり、(a)は平面図、(b)は側
面図、(c)は斜視図である。
【図9】従来のボールステップゲージを示し、(a)は
その平面図、(b)は右側面図、(c)は長手方向断面
図である。
その平面図、(b)は右側面図、(c)は長手方向断面
図である。
【図10】従来の他のボールステップゲージを示し、
(a)はその断面図、(b)はその一部平面図である。
(a)はその断面図、(b)はその一部平面図である。
30 ミラー支持腕 31 ミラーホルダ 32 反射鏡 33 ばね掛棒 34 引張ばね 35 ばね掛けアーム 36 V溝 37 小球 38 調整ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−151571(JP,A) 特開2001−4322(JP,A) 特開2001−4358(JP,A) 特開2001−33647(JP,A) 特開2001−338430(JP,A) 特開 昭61−160711(JP,A) 実開 平4−98013(JP,U) 実開 昭56−86638(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 G02B 7/198
Claims (1)
- 【請求項1】 前面に反射光学系部品を固定したホルダ
の後面にV溝を120度の等角度分割で設け、ホルダ支
持部材に螺合する調整ねじの先端に固定した球を各V溝
に嵌入し、ホルダ支持部材とホルダ中心間にばねを張設
し、各調整ねじの操作により反射光学系部品の位置、及
び姿勢を調整する反射光学系の支持調整装置において、
ホルダ支持部材の前面に前記ホルダを配置すると共に、
裏面にばね掛けアームを固定し、ホルダ支持部材の通孔
を貫通して前記バネ掛けアームとホルダ中心間に引張り
ばねを設けたことを特徴とする反射光学系の支持調整装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17229999A JP3265360B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 反射光学系の支持調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17229999A JP3265360B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 反射光学系の支持調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001004323A JP2001004323A (ja) | 2001-01-12 |
JP3265360B2 true JP3265360B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=15939364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17229999A Expired - Lifetime JP3265360B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 反射光学系の支持調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3265360B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112229345A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-01-15 | 武汉科技大学 | 一种不受振动影响的光纤光栅倾斜传感器 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007034261B4 (de) * | 2007-07-20 | 2010-02-18 | Lasos Lasertechnik Gmbh | Vorrichtung zum Vereinigen einzelner Lichtstrahlen verschiedener Wellenlängen zu einem koaxialen Lichtbündel |
JP5735347B2 (ja) * | 2011-05-18 | 2015-06-17 | 株式会社ミツトヨ | 外側寸法測定機 |
CN103438840B (zh) * | 2013-03-18 | 2016-11-09 | 哈尔滨工业大学 | 基于空间二维柔性铰链结构的精密测头姿态调整架 |
JP6430702B2 (ja) * | 2014-01-14 | 2018-11-28 | 株式会社荏原製作所 | レーザ測長器の反射鏡の支持構造 |
CN104459939B (zh) * | 2014-12-25 | 2017-01-04 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 空间反射镜支撑、调焦一体化装置 |
CN104730680B (zh) * | 2015-03-11 | 2018-04-10 | 北京空间机电研究所 | 一种用于调节反射镜的导轨式调焦机构 |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP17229999A patent/JP3265360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112229345A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-01-15 | 武汉科技大学 | 一种不受振动影响的光纤光栅倾斜传感器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001004323A (ja) | 2001-01-12 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3265360 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |