JP3265343B2 - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP3265343B2 JP3265343B2 JP30167797A JP30167797A JP3265343B2 JP 3265343 B2 JP3265343 B2 JP 3265343B2 JP 30167797 A JP30167797 A JP 30167797A JP 30167797 A JP30167797 A JP 30167797A JP 3265343 B2 JP3265343 B2 JP 3265343B2
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Description
り、特には、室内ユニットから消臭用または芳香用の薬
剤成分を室内へと供給し得る構成とされた空気調和機に
関する。
取り付けられる室内ユニットと室外に設置される室外ユ
ニット(図示省略)とを備えて分離型といわれるものが
あり、室内ユニットは図7の横断面図で示すような全体
構成を有するのが一般的となっている。すなわち、この
室内ユニットは、オープングリル31及び正面パネル3
2と、キャビネット33とを具備して構成されたもので
あり、室内ユニットの内部には、エアフィルタ34と、
オープングリル31,正面パネル32,キャビネット3
3のそれぞれに形成された空気吸込口35,36,37
から吸い込んだ室内の空気を冷房時には除湿して冷却
し、また、暖房時には加熱することによって空調された
空気A1を生成する熱交換器38a,38b,38c
と、生成済みの空気A1を送風したうえで空気吹出口3
9から吹き出させる送風ファン40とが設けられてい
る。なお、空気吹出口39は空気吹出ダクト41に形成
されたものであり、この空気吹出ダクト41はキャビネ
ット33の下部位置に配設されている。
には横風向板42及び縦風向板43がそれぞれ配置され
ており、横風向板42によっては空気吹出口39から室
内へと吹き出される空気A1の吹出風向を上下方向に沿
って調整し、かつ、縦風向板43によっては空気A1の
吹出風向を左右方向に沿って調整することが行われてい
る。また、空気吹出口39が形成された空気吹出ダクト
41の上部位置には正面パネル32に形成された別の空
気吸込口44を介して室内から吸い込まれた空気を風向
制御用の空気A2として別の空気吹出口45から室内へ
と供給する気流ファン46が設けられており、空気吹出
口45から供給された空気A2は空気吹出口39から吹
き出される空気A1を上側から抑えることによって空気
A1の上下方向に沿った吹出風向をさらに制御する機能
を果たすことになっている。
ては、室内環境に対するユーザの関心が高まっており、
室内の臭気を消失させる機能や芳香性薬剤を利用して居
住性を改善し得る機能を具備していることが空気調和機
に対しても要望されるようになってきた。すなわち、特
開平4−75659号公報で開示されているように、自
動車用エアコン装置のうちには消臭機能や芳香機能を具
備して構成されたものがあることから、据え付け設置し
たうえで使用される一般的な空気調和機についても消臭
機能や芳香機能を具備することが求められている。しか
しながら、自動車用エアコン装置などにおける複雑な構
成をそのまま空気調和機について適用することはできな
いのが実情であり、最適かつ簡便な構成とされた消臭機
能や芳香機能を具備してなる空気調和機の提供が必要と
なっている。
たものであって、室内ユニットから消臭用または芳香用
の薬剤成分を室内へと供給することが可能であり、室内
環境に対するユーザの要望を十分に満たすことができる
空気調和機の提供を目的としている。
る空気調和機は、空気吸込口及び空気吹出口と、該空気
吸込口と空気吹出口との間の経路に配置される送風ファ
ンと、該送風ファンと空気吹出口との間に配置される熱
交換器と、前記空気吸込口とは別の空気吸込口と、前記
空気吹出口よりも上方に配置される別の空気吹出口と、
前記別の空気吸込口と前記別の空気吹出口との間に設け
られた気流ファンとを有し、前記気流ファンの駆動によ
り前記別の空気吹出口から吹出す気流により、送風ファ
ンの駆動により前記空気吹出口から吹出す気流を上側か
ら抑える構成を備えた空気調和機の室内ユニットにおい
て、消臭用薬剤または芳香用薬剤を供給する薬剤供給装
置に設けられる消臭用薬剤または芳香用薬剤を蒸発させ
る蒸発部を、前記気流ファンの近傍に配置して前記別の
空気吹出口から消臭用薬剤または芳香用薬剤を吹出すこ
とを特徴とする。このような構成を採用した際には、薬
剤供給装置の蒸発部で蒸発した薬剤成分を含む空気が室
内ユニットの空気吹出口の近傍に配置された別の空気吹
出口から室内へと供給されてくることになり、室内へと
供給されてきた薬剤成分は室内ユニットの空気吹出口か
ら吹き出される空気の流れに従いながら室内全体にわた
って拡散することになる。
請求項1に記載したものであって、前記室内ユニットの
空気吸込口の近傍には臭気検出手段が設けられており、
臭気検出手段でもって検出された臭気レベルが敷居値を
越えない際の薬剤供給装置は薬剤成分の蒸発が停止させ
られるものであることを特徴とする。このような構成を
採用した際には、臭気検出手段でもって検出される臭気
レベルが敷居地を越えなければ、薬剤供給装置からの薬
剤成分の蒸発が停止させられているので、臭気機能や芳
香機能が不必要である場合にも薬剤成分が室内全体にわ
たって拡散するというような無駄の発生を防止すること
が可能となる。
求項1または請求項2に記載したものであって、前記薬
剤供給装置の蒸発部には雑菌の繁殖を防止する手段が設
けられていることを特徴とする。このような構成を採用
した際には、薬剤成分が常に充満しているために雑菌が
発生し易い薬剤供給装置の蒸発部で雑菌が繁殖すること
を有効に防止し得るという利点が確保される。なお、雑
菌の繁殖に伴っては悪臭が発生することにもなるが、上
記構成を採用した場合には、雑菌が発生し難くなる結果
として悪臭の発生を抑制することも可能となる。
に基づいて説明する。
かる空気調和機をその正面側から見た外観形状を示す斜
視図、図2は空気調和機が備える室内ユニットの全体構
成を示す横断面図、図3は薬剤供給装置の構成を簡略化
して示す説明図、図4は薬剤供給装置の変形例構成を模
式化して示す説明図であり、図3及び図4は薬剤供給装
置を室内ユニットの内側から見た状態を示している。な
お、この際における室内ユニットの全体構成は従来の形
態と基本的に異ならないので、図1及び図2において従
来の形態を示す図7と互いに同一となる部品、部分につ
いては同一符号を付している。
同様、室内ユニットと室外ユニット(図示省略)とを備
えて構成されたものであり、オープングリル31及び正
面パネル32と、キャビネット33とを具備してなる室
内ユニットの正面パネル32及びキャビネット33間に
配設された空気吹出ダクト41には空調済みとなった空
気A1を吹き出すための空気吹出口39が形成されてい
る。そして、室内ユニットの内部には、室内から吸い込
んだ空気中の塵埃を除去するエアフィルタ34と、熱交
換器38a,38b,38cと、送風ファン40とが設
けられており、熱交換器38a,38b,38cの各々
は、オープングリル31,正面パネル32,キャビネッ
ト33それぞれの空気吸込口35,36,37からエア
フィルタ34を介して吸い込んだ空気を冷房時には除湿
して冷却し、かつ、暖房時には加熱することによって空
調された空気A1を生成するものである一方、送風ファ
ン40は空気A1を送風したうえで空気吹出口39から
吹き出させるものとなっている。
された空気吹出ダクト41の空気吹出口39内には、空
気A1の吹き出し風向を上下方向及び左右方向に沿って
調整するための横風向板42と縦風向板43とがそれぞ
れ配置されている。また、この際における空気吹出ダク
ト41の上部位置には、正面パネル32に形成された別
の空気吸込口44を介して室内から吸い込まれた空気を
風向制御用の空気A2として別の空気吹出口45から室
内へと供給する気流ファン46が設けられており、この
気流ファン46によって送風されたうえで空気吹出口4
5から吹き出された空気A2は空気A1を上側から抑え
ることにより空気A1の上下方向に沿った吹出風向をさ
らに制御する機能を果たしている。
置、つまり、消臭用薬剤または芳香用薬剤を供給するた
めの薬剤供給装置1が組み付けられており、薬剤供給装
置1は室内ユニット内に設置されている。すなわち、こ
の薬剤供給装置1は、図3で示すように、消臭用薬剤や
芳香用薬剤の原液である薬剤液(図示省略)を貯溜して
なるカセット式の薬剤液ボトル2と、この薬剤液ボトル
2の中心軸方向に沿って配置されたうえで毛細管現象を
利用して薬剤液を吸い上げる吸い上げ軸芯3の外側端面
が当接する蒸発板4と、これらを位置決め支持して収納
する収納ホルダ5とを具備して構成されたものであり、
薬剤供給装置1は収納ホルダ5が室内ユニットの正面パ
ネル32に形成された開口(図示省略)に対して開閉自
在な状態で装着されることによって室内ユニット内に設
置されている。なお、ここでの消臭用薬剤や芳香用薬剤
はヒノキチオールなどの植物性であることが好ましい
が、植物性である必然性があるわけではなく、また、薬
剤液ボトル2で貯溜される薬剤液が原液を水やアルコー
ル、油などで希釈したものであってもよいことは勿論で
ある。
構成する吸い上げ軸芯3は繊維束や多孔質セラミックな
どからなるものである一方、蒸発板4は不溶解質紙や繊
維または多孔質セラミックなどを用いて作製されたもの
であり、互いに接触しあう吸い上げ軸芯3の外側端面と
蒸発板4とによって薬剤供給装置1の蒸発部が構成され
ている。すなわち、薬剤液ボトル2に貯留された薬剤液
は吸い上げ軸芯3を通ったうえで蒸発板4によって吸収
され、かつ、空気と接する表面積の大きな蒸発板4の全
体に拡がったうえで蒸発することになり、吸い上げ軸芯
3及び蒸発板4からなる蒸発部の周囲には空気に含まれ
た薬剤成分が漂っていることになる。なお、表面積を大
きくするという観点からは、蒸発板4を網目形状のもの
としておくことが有効であると考えられる。また、薬剤
液ボトル2及び蒸発板4を支持している収納ホルダ5の
薬剤液ボトル2と対向する位置に薬剤液量確認用の開口
窓6(図1参照)を形成しておいてもよく、このような
開口窓6を形成しておけば、薬剤液ボトル2に貯留され
た薬剤液の減量状態を室内ユニットの正面側から視認し
得ることになる。
ル2の外側底面と収納ホルダ5との間に圧縮バネを設
け、あるいはまた、薬剤液ボトル2の内側底面と吸い上
げ軸芯3の内側端面との間に圧縮バネを設けることによ
って吸い上げ軸芯3の外側端面を蒸発板4へと押し付け
る構成とすることも可能であり、このような構成を採用
した場合には吸い上げ軸芯3から蒸発板4に対する薬剤
液の供給が確実になるという利点が得られる。また、以
上の説明においては、吸い上げ軸芯3が薬剤液ボトル2
に貯溜された薬剤液を吸い上げるものであるとしている
が、このような構成に限定されることはなく、この吸い
上げ軸芯3自体が予め薬剤液を吸着したものであり、薬
剤液ボトル2には薬剤液が貯溜されていない構成であっ
てもよいことは勿論である。
吹出ダクト41に形成された空気吹出口39(または正
面パネル32に形成された空気吹出口45)の近傍には
薬剤供給装置1の蒸発部で蒸発した薬剤成分を含む空気
が流れ出すための吐出口7が配置されており、収納ホル
ダ5を介したうえで室内ユニット内に設置された薬剤供
給装置1の蒸発部と吐出口7との間には薬剤成分を含ん
だ空気が流通する経路(図示省略)が形成されている。
そのため、薬剤供給装置1の蒸発部で蒸発した薬剤成分
を含む空気は室内ユニットの空気吹出口39(または空
気吹出口45)の近傍に配置された吐出口7から室内へ
と供給されてくることになり、室内へと供給されてきた
薬剤成分は室内ユニットの空気吹出口39から吹き出さ
れる空気A1(または空気吹出口45から供給される空
気A2)の流れに従いながら室内全体にわたって拡散す
ることになる。
ットに組み付けられた薬剤供給装置1は、吸い上げ軸芯
3が配置された薬剤液ボトル2と、蒸発板4と、収納ホ
ルダ5とを具備したものとなっているが、図4を参照し
ながら以下に説明するような変形例構成を有するもので
あることが望ましい。すなわち、変形例構成とされた薬
剤供給装置1は、電圧印加に伴って湾曲変形する圧電素
子などを利用して作製された小型の送風ファン8を具備
して構成されたものであり、送風ファン8は蒸発板4と
対面する位置に設けられている。つまり、この際におけ
る送風ファン8は吸い上げ軸芯3が当接しない蒸発板4
の表面側と対面する状態で配置されており、送風ファン
8から送風された空気が当て付けられる結果として蒸発
板4における薬剤成分の蒸発が促進されることになる。
そして、蒸発した薬剤成分を含む空気は室内ユニットに
形成された吐出口7から室内へと供給されたうえ、空気
A1または空気A2の流れに従いながら室内全体にわた
って拡散する。
げ軸芯3の外側端面と蒸発板4との間に進退自在として
介装される薄板形状のシャッタ9を設けておいたうえ、
このシャッタ9の進出動作によって吸い上げ軸芯3から
蒸発板4へ薬剤液が供給されることを遮断するような変
形例構成とすることも可能である。すなわち、ここでの
シャッタ9は、外側端部に取り付けられた永久磁石10
と、その外方に配置された電磁石11との間で作用する
吸引力及び反発力を利用し、かつ、ガイド部材(図示省
略)によってガイドされながら進退動作を実行する構成
とされたものであり、別途設けられたスイッチなどの操
作に伴う電磁石11への給電に対応して進退動作するこ
とになっている。そして、このような構成とされたシャ
ッタ9をうまく使用すれば、空調すべき室内における薬
剤成分の拡散が不必要である場合にも薬剤成分が室内全
体にわたって拡散しているというような無駄をなくし、
薬剤液ボトル2の長期使用が可能になるという利点が得
られる。
給装置1の蒸発部、つまり、吸い上げ軸芯3の外側端面
と蒸発板4とから構成される薬剤供給装置1の蒸発部に
は、雑菌の繁殖を防止する手段を設けておくことが好ま
しい。すなわち、以上説明した薬剤供給装置1の蒸発部
は、薬剤成分が常に充満しているために雑菌が発生し易
い状態となっているが、蒸発板4に対して予め銅イオン
や銀イオンなどのような殺菌能力のある物質を添加した
り、チアベンザゾールなどのような抗菌効果を有する物
質を添加しておくと、薬剤供給装置1の蒸発部における
雑菌の繁殖が抑制されることになり、かつ、雑菌の繁殖
に伴う悪臭の発生が抑制されるという利点が得られる。
また、これらの物質を添加することではなく、例えば、
定期的に点灯される殺菌灯を配設しておいても雑菌の繁
殖を防止することが可能となる。なお、このような雑菌
の繁殖を防止する手段を設けておくことが好ましいの
は、以下に説明する実施の形態2ないし実施の形態4で
も同様である。
は、消臭用薬剤または芳香用薬剤を供給する薬剤供給装
置1が室内ユニット内に設置されており、吸い上げ軸芯
3と蒸発板4とからなる薬剤供給装置1の蒸発部で蒸発
した薬剤成分を含む空気の吐出口7が室内ユニットの空
気吹出口39(45)の近傍に配置されることになって
いる。しかしながら、本発明の要旨が実施の形態1で示
した構成のみに限定されることはなく、薬剤成分を蒸発
させる薬剤供給装置1の蒸発部を室内ユニット内の空気
流通経路中に配置しておくことも可能である。そこで、
以下、このような構成を採用した際における各種の具体
例を、室内ユニットの全体構成を示す横断面図である図
2中に付記して説明する。なお、室内ユニット及び薬剤
供給装置の構成は実施の形態1と基本的に相違しないか
ら、ここでの詳しい説明は省略する。
室内ユニットの内部には、実施の形態1と同じく、エア
フィルタ34と、熱交換器38a,38b,38cと、
送風ファン40と、気流ファン46とが互いに位置決め
したうえで設けられている。そして、この室内ユニット
内には薬剤供給装置1、つまり、薬剤液ボトル2と、薬
剤液ボトル2に内挿された吸い上げ軸芯3の外側端面が
当接する蒸発板4とを具備して構成された薬剤供給装置
1も設置されており、吸い上げ軸芯3の外側端面と蒸発
板4とからなる薬剤供給装置1の蒸発部は、送風ファン
40でもって室内から吸い込まれた空気が通過する流通
経路の一部を構成しているエアフィルタ34及び熱交換
器38aの中間位置Xに配置されている。
変形例で模式化して示すように、エアフィルタ34から
熱交換器38aへと吹き抜ける空気の流れと直交する屈
曲部分4aが設けられたものであることが好ましく、吸
い上げ軸芯3から供給されたうえで蒸発板4の屈曲部分
4aにまで拡がって蒸発した薬剤成分はエアフィルタ3
4を通過してきた空気中に含まれることとなる。そし
て、薬剤成分を含んだ空気は熱交換器38a,38b,
38cでもって熱交換されることによって空調済みの空
気A1となったうえ、送風ファン40の近傍を通過した
うえでキャビネット33の下部位置に配設された空気吹
出ダクト41の空気吹出口39から室内へと吹き出され
ることになり、室内の全体にわたっては薬剤成分を含ん
だ空気A1が拡散することになる。
装置1の蒸発部をエアフィルタ34及び熱交換器38a
の中間位置Xに配置するとしているが、この位置に限ら
れることはないのであり、例えば、吸い上げ軸芯3の外
側端面と蒸発板4とからなる薬剤供給装置1の蒸発部を
送風ファン4の近傍位置Y1〜Y3(図2参照)、つま
り、空気流通経路の一部を構成している送風ファン4の
周辺位置に配置しておいてもよく、このような構成を採
用した際にも上記したと同様の作用が得られる。また、
気流ファン46でもって送風される空気A2が流通して
いる空気流通経路中、例えば、気流ファン46の近傍位
置Z(図2参照)に薬剤供給装置1の蒸発部を配置する
ことも可能であり、このような構成とした場合には薬剤
供給装置1の蒸発部で蒸発した薬剤成分が正面パネル3
2の空気吸込口44から吸い込まれた空気A2中に含ま
れたうえで空気吹出口45から室内へと吹き出される結
果、薬剤成分を含んだ空気A2が室内の全体にわたって
拡散することになる。
8−220902号で開示されている加湿装置などのよ
うな空質制御装置、つまり、加湿機能や除湿機能、ある
いは、換気機能などを発揮する構成とされた空質制御装
置を空気調和機が備える室内ユニットに付加しておくこ
とが提案されており、このような空質制御装置が付加さ
れた室内ユニットにあっては、実施の形態3として説明
する以下のような構成を採用することが可能となる。な
お、この実施の形態3における蒸発板4も、必要がある
ならば、図5の変形例で示すような屈曲部分4aを有す
るものとされている。
発させる薬剤供給装置1の蒸発部を室内ユニット内の空
気流通経路中に配置しているが、室内ユニットに対して
空質制御装置が組み付けられた実施の形態3に係る空気
調和機においては、図6で要部のみを模式化して示すよ
うに、消臭用薬剤または芳香用薬剤を供給する薬剤供給
装置1を室内ユニットの空質制御装置(図示省略)内に
設置しておき、かつ、この空質制御装置が具備する調湿
空気生成器13に形成された調湿空気吹出口14の近傍
位置に対して薬剤供給装置1の蒸発部、つまり、吸い上
げ軸芯3の外側端面と蒸発板4とからなる薬剤供給装置
1の蒸発部を配置しておくことが行われる。
剤成分も薬剤供給装置1の蒸発部で蒸発することにな
り、蒸発した薬剤成分は調湿空気生成器13の調湿空気
吹出口14から室内へと吹き出される調湿空気A3の流
れに従いながら室内の全体にわたって拡散することにな
る。なお、図6では蒸発板4が調湿空気吹出口14の風
路を塞ぐように設けられているが、風路の壁面に沿って
設けられていてもよいことは勿論である。
1ないし3のそれぞれで説明した空気調和機が備える室
内ユニットにおいて、実施の形態4として以下に説明す
るような構成を採用することも可能である。なお、実施
の形態4における室内ユニット及び薬剤供給装置の構成
も実施の形態1ないし3と基本的に相違していないか
ら、これらの構成についての詳しい説明は省略すること
とし、この実施の形態4における室内ユニットは図4の
変形例構成で示した薬剤供給装置1が設けられたもので
あることを前提とする。
実施の形態1ないし3と同様、オープングリル31及び
正面パネル32と、キャビネット33とを具備して構成
されたものであり、これらのそれぞれに対しては、室内
の空気を室内ユニット内へと吸い込むための空気吸込口
35,36,37が形成されている。そして、図2中に
付記して示すように、キャビネット33に形成された空
気吸込口37の近傍位置には臭気検出手段、つまり、具
体的には臭気の主成分であるアンモニアや硫黄などを検
出し得る構成とされた臭気センサ17が配設されてい
る。なお、ここではキャビネット33の空気吸込口37
の近傍位置に臭気センサ17を設けるとしているが、こ
の位置に限定されることはなく、臭気センサ17の配設
位置がオープングリル31に形成された空気吸込口35
や正面パネル32に形成された空気吸込口36の近傍で
あってもよいことは勿論である。
るための制御手段であるマイクロ・コンピュータ(図示
省略)を備えているのが一般的であり、本実施の形態に
かかる空気調和機が備えるマイクロ・コンピュータに対
しては臭気センサ17からの検出出力が入力することに
なっている。そして、このマイクロ・コンピュータによ
っては、空気吸込口37の近傍位置に設けられた臭気セ
ンサ17でもって検出された吸い込み空気、つまり、室
内から吸い込まれて空調済みの空気A1となる空気の臭
気レベルが予め設定された所定の敷居値を越えているか
否かが判断される。そこで、空気の臭気レベルが敷居値
を越えており、薬剤成分の拡散が必要であるとの判断が
下された場合には、図4の変形例構成とされた薬剤供給
装置1の電磁石11に対する給電が実行されることにな
り、かつ、給電された電磁石11によって永久磁石10
が吸引される結果としてシャッタ9は吸い上げ軸芯3と
蒸発板4との間から後退動作して引き出されることにな
る。そのため、薬剤供給装置1の蒸発部においては薬剤
成分が蒸発することになり、蒸発した薬剤成分は室内へ
と供給されることになる。
越えておらず、薬剤成分の拡散が不必要であるとマイク
ロ・コンピュータが判断した場合には、シャッタ9が進
出動作させられて吸い上げ軸芯3と蒸発板4との間に侵
入することになり、吸い上げ軸芯3から蒸発板4への薬
剤成分の供給が停止されることとなる結果、薬剤成分が
室内へと供給されることは行われなくなる。従って、臭
気センサ17を利用したうえでシャッタ9をうまく使用
すれば、空調すべき室内における薬剤成分の拡散が不必
要である場合にも薬剤成分が室内全体にわたって拡散す
るというような無駄をなくすことが可能になる。
にかかる空気調和機では、空気吸込口及び空気吹出口
と、該空気吸込口と空気吹出口との間の経路に配置され
る送風ファンと、該送風ファンと空気吹出口との間に配
置される熱交換器と、前記空気吸込口とは別の空気吸込
口と、前記空気吹出口よりも上方に配置される別の空気
吹出口と、前記別の空気吸込口と前記別の空気吹出口と
の間に設けられた気流ファンとを有し、前記気流ファン
の駆動により前記別の空気吹出口から吹出す気流によ
り、送風ファンの駆動により前記空気吹出口から吹出す
気流を上側から抑える構成を備えた空気調和機の室内ユ
ニットにおいて、消臭用薬剤または芳香用薬剤を供給す
る薬剤供給装置に設けられる消臭用薬剤または芳香用薬
剤を蒸発させる蒸発部を、前記気流ファンの近傍に配置
して前記別の空気吹出口から消臭用薬剤または芳香用薬
剤を吹出すようにされているので、薬剤供給装置の蒸発
部で蒸発した薬剤成分を含む空気は室内ユニットの空気
吹出口の近傍に配置された別の空気吹出口から室内へと
供給されることになり、室内へと供給されてきた薬剤成
分は室内ユニットの空気吹出口から吹き出される空気の
流れに従いながら室内全体にわたって拡散することにな
る。そのため、最適かつ簡便な構成とされた消臭機能や
芳香機能を具備してなる空気調和域を提供することが可
能となり、室内環境に対するユーザの要望を十分に満た
すことができるという効果が得られる。
室内ユニットの空気吸込口の近傍に臭気検出手段を設
け、かつ、この臭気検出手段でもって検出される臭気レ
ベルが敷居値を越えない際の薬剤供給装置は薬剤成分の
蒸発が停止させられるものとなっているので、臭気検出
手段でもって検出される臭気レベルが敷居値を越えなけ
れば、薬剤供給装置からの薬剤成分の蒸発を停止し、消
臭機能や芳香機能が不必要である場合にも薬剤成分が室
内全体にわたって拡散するというような無駄の発生を防
止することが可能となる。
剤供給装置の蒸発部で雑菌が繁殖することを有効に防止
し得るという効果が得られる。
から見た外観形状を示す斜視図である。
示す横断面図である。
ある。
明図である。
ある。
図である。
示す横断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 空気吸込口及び空気吹出口と、該空気吸
込口と空気吹出口との間の経路に配置される送風ファン
と、該送風ファンと空気吹出口との間に配置される熱交
換器と、前記空気吸込口とは別の空気吸込口と、前記空
気吹出口よりも上方に配置される別の空気吹出口と、前
記別の空気吸込口と前記別の空気吹出口との間に設けら
れた気流ファンとを有し、 前記気流ファンの駆動により前記別の空気吹出口から吹
出す気流により、送風ファンの駆動により前記空気吹出
口から吹出す気流を上側から抑える構成を備えた空気調
和機の室内ユニットにおいて、 消臭用薬剤または芳香用薬剤を供給する薬剤供給装置に
設けられる消臭用薬剤または芳香用薬剤を蒸発させる蒸
発部を、前記気流ファンの近傍に配置して前記別の空気
吹出口から消臭用薬剤または芳香用薬剤を吹出す ことを
特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】 請求項1に記載した空気調和機であっ
て、 前記室内ユニットの空気吸込口の近傍には臭気検出手段
が設けられており、臭気検出手段でもって検出された臭
気レベルが敷居値を越えない際の薬剤供給装置は薬剤成
分の蒸発が停止させられるものであることを特徴とする
空気調和機。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載した空気調
和機であって、 前記薬剤供給装置の蒸発部には雑菌の繁殖を防止する手
段が設けられていることを特徴とする空気調和機。
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