JP3265201B2 - クランクピン位相割出し装置及び位相割出し方法 - Google Patents

クランクピン位相割出し装置及び位相割出し方法

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JP3265201B2
JP3265201B2 JP29908796A JP29908796A JP3265201B2 JP 3265201 B2 JP3265201 B2 JP 3265201B2 JP 29908796 A JP29908796 A JP 29908796A JP 29908796 A JP29908796 A JP 29908796A JP 3265201 B2 JP3265201 B2 JP 3265201B2
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crankshaft
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裕介 内田
行男 小梶
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株式会社日平トヤマ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランクピン研
削盤等を具体化するのに適したクランクピン位相割出し
装置及び位相割出し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のクランクピン位相割出し
装置としては、例えば特開平3−19757号公報に示
すような構成のものが知られている。この従来装置にお
いては、主軸の先端にチャック本体が装着され、そのチ
ャック本体には位相回転軸が主軸の軸線に対して偏心し
た軸線上で回転可能に支持されている。主軸の中心には
位相割出し軸が同一軸線上で相対回転可能に支持され、
その位相割出し軸の先端が第1のカップリングを介して
位相回転軸に連結されている。
【0003】主軸と位相割出し軸との間には第2のカッ
プリングが配設され、この第2のカップリングを介して
両軸が係脱可能に連結されている。駆動モータと主軸及
び位相割出し軸との間には差動歯車機構が介装され、駆
動モータの回転に伴い、この差動歯車機構を介して主軸
及び位相割出し軸が一体的または相対的に回転される。
また、ブレーキ機構が主軸及び位相割出し軸のいずれか
に連結可能なように配置されている。
【0004】そして、主軸の軸線に対するワークの割出
しは、第2のカップリングを離脱させるとともに、主軸
にブレーキ機構を係合させて行われる。この状態におい
ては、主軸の回転が拘束されているため、駆動モータが
回転されると、差動歯車機構を介して、位相割出し軸が
主軸に対して相対回転される。この回転が位相回転軸に
伝達されることにより、チャック本体に支持されたワー
クは、ワークの中心に対して所定の位相に割り出しされ
る。
【0005】一方、主軸の回転駆動時には、第2のカッ
プリングを係合させるとともに、ブレーキ機構を解除さ
せて行われる。この状態においては、主軸と位相割り出
し軸とが一体的に連結されているため、駆動モータが回
転されると、差動歯車機構を介して、主軸及び位相割出
し軸が一体回転される。これにより、チャック本体に支
持されたワークは、所定の位相割出し状態にて、主軸の
軸線を中心に回転される。そして、この回転により、チ
ャック本体に把持されたワークに対して所定の加工が行
われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
クランクピン位相割出し装置においては、駆動モータと
主軸及び位相割出し軸との間に差動歯車機構が介装さ
れ、駆動モータの回転に伴い、この差動歯車機構を介し
て、主軸及び位相割出し軸が加工または割り出しのため
に一体的または相対的に回転されるようになっている。
このため、多数の歯車を有する差動歯車機構を装備する
必要があって、装置全体の構成が複雑になるという問題
があった。また、多数の歯車があるために、歯打ち音が
原因の騒音が発生し、作業環境が悪くなる問題があっ
た。さらに、歯車の磨耗により加工精度が低下するおそ
れもあった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、構成が簡単で全体を小型にすることがで
きるとともに、ワークを所定の位相に正確に割り出すこ
とができるクランクピン位相割出し装置及び位相割出し
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のクランクピン位相割出し装置の
発明では、駆動モータにより回転される主軸と、その主
軸の先端に装着され、クランクシャフトのジャーナル部
を把持するためのチャックと、そのチャックに連結さ
れ、主軸の軸線に対して偏心した軸線の周りで回転可能
な位相回転軸と、その位相回転軸とチャックとを係脱可
能に連結するカップリングと、位相回転軸の先端に設け
られ、前記クランクシャフトの端面に係合する係合ピン
と、位相回転軸の回転を拘束する拘束手段とを備え、前
記クランクシャフトの位相割出し時には前記位相回転軸
を拘束し、前記カップリングの離脱状態において主軸を
回転させることにより、クランクシャフトが前記係合ピ
ンを介してジャーナル部を中心に相対的に回動されて、
次に加工するクランクピンが主軸軸線上に割出されるこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のクランクピン位相割出し装置において、拘束手段は
主軸の軸心を貫通する位相割出し軸を有し、その位相割
出し軸の一端が位相回転軸に連結されるとともに、他端
において回転が拘束されるものである。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のクランクピン位相割出し装置において、位相割出し
軸と位相回転軸との間には入力側と出力側との間の軸間
距離を変更可能なリンク継手が介在されているものであ
る。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載のクランクピン位相割出し装置におい
て、前記カップリングは、接近離間可能な2枚のカップ
リング板を備え、それらのカップリング板の対向面には
両カップリング板の接近時に互いに噛合する多数の歯を
有する噛合継手で構成したものである。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載のクランクピン位相割出し装置において、前記噛合継
手を位相回転軸とチャック本体の先端部との間に介装し
たものである。
【0013】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載のクランクピン位相割出し装置におい
て、チャックは、クランクシャフトのジャーナル部を固
定位置において支持するための固定クランプ体と、支持
を中心に回動可能に支持された可動クランプ体と、そ
の可動クランプ体を回動させるためのクランプ体駆動手
段とを備え、クランプ体駆動手段の駆動により、可動ク
ランプ体が固定クランプ体上のジャーナル部をクランプ
する位置と、アンクランプする位置とに配置されるもの
である。
【0014】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載のクランクピン位相割出し装置において、前記可動ク
ランプ体の支持軸は、軸駆動手段により回動される偏心
軸であって、偏心軸の偏心回動によりクランプ位置の可
動クランプ体が半クランプ状態になるものである。
【0015】請求項8に記載の発明では、請求項6に記
載のクランクピン位相割出し装置において、固定クラン
プ体のジャーナル受面には超硬金属が埋設されている。
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載のクランク
ピン位相割出し装置において、超硬金属はジャーナル受
面と同一面を構成しているものである。
【0016】請求項10に記載の発明では、請求項6に
記載のクランクピン位相割出し装置において、可動クラ
ンプ体は一対のローラによりジャーナル部をその円周方
向に離隔した位置においてクランプするものである。
【0017】請求項11に記載の発明では、請求項10
に記載のクランクピン位相割出し装置において、可動ク
ランプ体の先端にアームが回動自在に支持され、その
状をなす先端に前記ローラが支持されているものであ
る。
【0018】請求項12に記載の発明では、駆動モータ
により回転される主軸と、その主軸の先端に装着され、
クランクシャフトのジャーナル部を把持するためのチャ
ックと、そのチャックに連結され、主軸の軸線に対して
偏心した軸線の周りで回転可能な位相回転軸と、その位
相回転軸とチャックとを係脱可能に連結するカップリン
グと、位相回転軸の先端に設けられ、前記クランクシャ
フトの端面に係合する係合ピンとを備え、クランクシャ
フトの割出し時には前記位相回転軸を拘束し、ひとつの
クランクピンが主軸の軸線の延長線上に位置するよう
に、前記カップリングの離脱状態においてクランクシャ
フトが前記係合ピンを介してジャーナル部を中心に相対
的に回動されるように前記主軸を回転させるものであ
る。
【0019】さて、請求項1,12において、主軸の軸
線に対するワークの割出しは、カップリングを離脱させ
るとともに、拘束手段を作用させて行われる。この状態
においては、位相回転軸の回転が拘束されているため、
駆動モータにより主軸が回転されると、チャック本体が
位相回転軸に対して相対回転されるとともに、主軸を中
心として回転される。これにより、チャック本体に支持
されたワークは、主軸の軸線に対して割出し前の姿勢を
保持したまま所定の位相に割出しされる。
【0020】一方、主軸の回転駆動時には、噛合継手を
係合させるとともに、拘束手段の作用を解除させて行わ
れる。この状態においては、チャック本体と位相回転軸
とが一体的に連結されているため、駆動モータにより主
軸が回転されると、チャック本体及び位相回転軸が一体
回転される。これにより、チャック本体に支持されたワ
ークは、所定の位相割出し状態にて、主軸の軸線を中心
に回転される。
【0021】このように、このクランクピン位相割出し
装置においては、差動歯車機構を備えていないため、構
成が簡単で全体を小型にすることができる。請求項2に
記載の位相割り出し装置においては、主軸と位相割出し
軸とが同心状に配置されるため、全体の小型化に寄与で
きる。また、位相割出し軸を拘束するための機構がワー
クをチャックする部分に対して位相割出し軸を介した反
対側に配置されるため、チャック機構と拘束機構とが分
離されることになり、構成の複雑化を避けることができ
る。
【0022】請求項3に記載のクランクピン位相割出し
装置においては、位相割出し軸と位相回転軸との間のカ
ップリングがリンク継手により構成されているため、位
相割出し軸と位相回転軸との軸間距離、言い換えれば、
主軸と位相回転軸との間の軸間距離を容易に調節でき
る。
【0023】請求項4に記載のクランクピン位相割出し
装置においては、位相回転軸とチャックとの間のカップ
リングが多数の歯と凹部とが噛合する噛合継手で構成さ
れているため、位相回転軸とチャックとの連結を確実に
行うことができる。
【0024】請求項5に記載のクランクピン位相割出し
装置においては、噛合継手が位相回転軸とチャックの先
端部との間に介装されているため、加工時において、主
軸の回転がチャックに対して直接的に伝達され、高精度
加工に寄与できる。
【0025】請求項6に記載のクランクピン位相割出し
装置においては、クランクシャフトのジャーナル部が可
動クランプ体のクランプ方向への回動により、固定クラ
ンプ体に支持された状態で、クランプされる。また、可
動クランプ体のアンクランプ方向への回動により、クラ
ンプ状態が解除される。
【0026】請求項7に記載のクランクピン位相割出し
装置においては、偏心軸の作用により、可動クランプ体
が半クランプ状態になり、クランクシャフトを割出し回
転させることができる。
【0027】請求項8に記載のクランクピン位相割出し
装置においては、超硬金属により、固定クランプ体のジ
ャーナル受面の磨耗を抑制できる。請求項9に記載のク
ランクピン位相割出し装置においては、超硬金属がジャ
ーナル受面上に突出することがなく、ジャーナル部が損
傷するのを防止できる。
【0028】請求項10に記載のクランクピン位相割出
し装置においては、クランクシャフトのジャーナル部が
円周方向の2位置でローラによりクランプされるため、
ジャーナル部に作用する分力がジャーナル部の中心を向
くことになる。このため、ジャーナル部が安定して確実
にクランプされる。
【0029】請求項11に記載のクランクピン位相割出
し装置においては、ジャーナル部をクランプするローラ
は、可動クランプ体の回動によりクランプの分力がジャ
ーナル部の中心を確実に指向する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、この発明をクランクピン
研削盤に具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細
に説明する。
【0031】図1に示すように、ベッド17はその上面
にスライドベース18を有し、そのスライドベース18
の上面には2台のサドル19,20が支持されている。
両サドル19,20のうち、一方のサドル19は固定さ
れており、他方のサドル20はスライドベース18上を
左右に移動可能である。
【0032】駆動側ヘッド21は一方のサドル19上に
装設され、図2に示すように、その内部には円筒状の主
軸22が回転可能に支持されている。従動側ヘッド23
は駆動側ヘッド21に対向して他方のサドル20上に装
設され、図5に示すように、その内部には円筒状の主軸
24が主軸22と同一軸線上において回転可能に支持さ
れている。
【0033】図1,図2及び図5に示すように、駆動側
ヘッド21の主軸22の先端には第1チャック本体25
が装着され、この第1チャック本体25と対向するよう
に、従動側ヘッド23の主軸24の先端には第2チャッ
ク本体26が装着されている。
【0034】図1及び図13に示すように、ワークとし
てのクランクシャフト27は、両端にジャーナル部27
1,272を有するとともに、両ジャーナル部271,
272間に複数のクランクピン273を有している。両
ジャーナル部271,272は同一軸線上に配置され、
各クランクピン273はジャーナル部271,272の
軸線の周囲に等間隔の位相をもって配置されている。そ
して、このクランクシャフト27が、両端のジャーナル
部271,272において、前記両チャック本体25,
26に把持される。
【0035】駆動側ヘッド21と従動側ヘッド23との
間の間隔は、サドル20の移動によりクランクシャフト
27の長さに対応して調節される。図2及び図3に示す
ように、第1駆動モータ30は前記駆動側ヘッド21に
装設され、この第1駆動モータ30の回転により、カッ
プリング31及び複数の歯車32,33,34,35を
介して主軸22が回転される。エンコーダ36は駆動モ
ータ30に内蔵され、主軸22の回転位置及び主軸24
に対する主軸22の同期を検出する。
【0036】図2に示すように、拘束手段を構成する位
相割出し軸39は一対の軸受210,211を介して前
記主軸22の軸心において相対回転可能に貫通支持さ
れ、その後端部には拘束手段を構成する拘束機構40が
装設されている。この拘束機構40は、位相割出し軸3
9の後端部に固定された拘束円板41と、その拘束円板
41の複数の係合孔411に係脱可能な拘束ピン42
と、その拘束ピン42を拘束孔411に係脱させるため
の拘束用シリンダ43とを備えている。そして、この拘
束用シリンダ43により、拘束ピン42が拘束円板41
の係合孔411と係合する位置に突出されたとき、位相
割出し軸39の回転が拘束される。
【0037】図4に示すように、前記第1チャック本体
25は高張力アルミニウム等の軽量金属材料により形成
され、その先端にはクランプ装置47が装着されてい
る。図8及び図9に示すように、このクランプ装置47
は、第1チャック本体25上に固定配置された固定クラ
ンプ体48と、第1チャック本体25に支持軸としての
支軸90を中心に回動可能に取り付けられた回動アーム
49と、その回動アーム49の先端に配設された可動ク
ランプ体50と、回動アーム49を回動させて可動クラ
ンプ体50を回動させるためのクランプ体駆動手段とし
てのクランプ用シリンダ51と、支軸回転装置98とを
備えている。可動クランプ体50は軸106を中心に回
動アーム49の先端に揺動可能に支持され、二股状をな
す先端部にはローラ107がそれぞれ遊転可能に支持さ
れている。
【0038】そして、クランプ用シリンダ51により、
回動アーム49が支軸90を中心として図8の時計方向
に回動されたとき、固定クランプ体48と、可動クラン
プ体50のローラ107との間において、クランクシャ
フト27のジャーナル部271,272が、クランクピ
ン273の回転半径κ分だけ、主軸21の軸線に対して
偏心した位置においてクランプされる。また、クランプ
用シリンダ51により、回動アーム49が図8の反時計
時計方向に回動されたときには、両クランプ体48,5
0によるクランクシャフト27のジャーナル部271,
272のクランプが解除される。
【0039】図10に示すように、前記支軸90はその
中径部902がチャック本体21の支持孔211に軸受
を介して支持され、支軸90の大径部901には前記回
動アーム49が回転自在に支持されている。支軸90の
大径部901は中径部902に対してα量だけ偏心して
いる。支軸90はチャック本体25に取付けられた前記
支軸回転装置98のモータ100に取付られた歯車10
1と,支軸90の小径部903に取付けられた歯車10
2とを介して回転される。つまり、前記支軸回転装置9
8は、軸駆動装置をも構成している。そして、可動クラ
ンプ体50がジャーナル271を押圧しているとき、モ
ータ100により支軸90が90度回転されると、大径
部901の中心βが点γの位置へ移動する。この移動に
より、回動アーム49が偏心量αだけ図の上方に移動さ
れ、クランプ体50がジャーナル部271よりわずかに
離れ、図8に示す202の位置に移動する。なお、図面
においては、理解を容易にするために、前記αの値を大
きくして描いたが、実際には0.2ミリメートル程度
で、ごくわずかである。
【0040】図9に示すように、前記固定クランプ体4
8のジャーナル受面108は円弧状をなし、そのジャー
ナル受面108には硬化処理が施されるとともに、その
ジャーナル受面108には超硬金属よりなる複数のチッ
プ109が埋設されている。そして、チップ109は受
面108と同一面を構成している。
【0041】図4に示すように、移動体105は第1チ
ャック本体25内に配置され、主軸22の軸線に対して
径方向において移動可能である。位相回転軸53は一対
のベアリング54を介して移動体105に回転可能に支
持され、移動体105の移動により前記主軸22の軸線
に対して径方向に接近離間可能である。クランプ装置4
7にクランプされるクランクシャフト27のジャーナル
部271と同一軸線上に前記位相回転軸53が位置する
ように、リンク継手としてのシュミットカップリング
(商標名)55は位相回転軸53と位相割出し軸39と
の間に介装されている。このシュミットカップリング5
5を介して位相回転軸53と位相割出し軸39とが連結
され、位相回転軸53が位相割出し軸39とともに同方
向へ同角度だけ回転する。
【0042】図11に示すように、前記シュミットカッ
プリング55は、一対のエンドディスク56,57と、
両エンドディスク56,57間に配設された中間ディス
ク58と、両エンドディスク56,57と中間ディスク
58とを連結する各一対のリンク59とから構成されて
いる。そして、拘束機構40により位相割出し軸39の
回転が拘束されたとき、シュミットカップリング55を
介して位相回転軸53の回転も拘束され、この状態で主
軸22の回転に伴って、第1チャック本体25が位相回
転軸53に対して相対回転される。
【0043】図4に示すように、係脱用シリンダ61は
そのハウジングが前記位相回転軸53を取り巻くように
第1チャック本体25内に配設され、その内部にはピス
トン60が移動可能に収容されている。連結ピン62は
位相回転軸53の外周から同軸53の軸線と平行をなす
ように突設され、その先端にはピストン60上の係合孔
611に摺動可能に係合する係合部が形成されている。
【0044】図4及び図12に示すように、噛合継手と
してのカーヴィックカップリング(商標名)63は前記
位相回転軸53と第1チャック本体25の先端部との間
に位置するように、第1チャック本体25とピストン6
0との間に介装されている。このカーヴィックカップリ
ング63は、第1チャック本体25に固定されたカップ
リング板64と、ピストン60に固定されたカップリン
グ板65とを備え、それらのカップリング板64,65
の対向面には互いに噛合可能な多数の歯641,651
が形成されている。これらの歯641,651は、断面
台形をなしている。また、各歯641,651間には断
面三角形の凹部が形成され、各歯641,651と雌雄
の関係で対応している。
【0045】そして、ピストン60が第1チャック本体
25の先端側に移動されたときには、両カップリング板
64,65の歯641,651が密着的に噛合されて、
第1チャック本体25と位相回転軸53とが、ピストン
60,係合孔611と連結ピン62との係合及びカーヴ
ィックカップリング63を介して一体的に連結される。
一方、ピストン60が第1チャック本体25の後方端側
に移動されたときには、両カップリング板64,65の
歯641,651が離脱されて、第1チャック本体25
と位相回転軸53との連結が解除される。
【0046】図4に示すように、連結体66は前記位相
回転軸53の先端に一体回転可能に連接され、その先端
には座671を有する係合ピン67が突設されている。
そして、この係合ピン67がクランクシャフト27のジ
ャーナル部271の端面に形成された係合孔68に係合
することにより、クランクシャフト27が位相回転軸5
3に対し一体回転可能に連結される。
【0047】規制体69は前記位相回転軸53の先端凹
所内に図4の左右方向に移動可能に配設され、ばね70
により図示右方の突出方向に付勢されている。そして、
第1チャック本体25上のクランプ装置47にクランク
シャフト27のジャーナル部271がクランプされると
き、ジャーナル部271の端面がこの規制体69のばね
70を介して係合ピン67と当接して、軸線方向の所定
位置に規制される。
【0048】図5及び図6に示すように、前記従動側ヘ
ッド23の駆動機構は前記駆動側ヘッド21と同じ構成
をなしている。従って、従動側ヘッド23は前記第1駆
動モータ30及びエンコーダ36にそれぞれ対応する第
2駆動モータ73及びエンコーダ74、主軸22に対応
する前述した主軸24等、駆動側ヘッド21の位相割出
軸39,拘束機構40を除いた各種の部材に対応する部
材を有している。そして、第2駆動モータ73が第1駆
動モータ30と同期回転されて、主軸24が主軸22と
同一方向へ同一速度で回転される。
【0049】図7及び図8に示すように、前記第2チャ
ック本体26は高張力アルミニウム等の軽量金属材料に
より形成され、その先端にはクランプ装置77が装着さ
れている。このクランプ装置77は、前記第1チャック
本体25のクランプ装置47と同様に構成され、固定ク
ランプ体78と、回動アーム79と、可動クランプ体8
0と、クランプ用シリンダ81と、支軸回転装置99と
を備えている。
【0050】そして、クランプ用シリンダ81により、
回動アーム79がクランプ方向に回動されたとき、固定
クランプ体78と可動クランプ体80との間において、
クランクシャフト27のジャーナル部272が、クラン
プ装置47側のジャーナル部271と同一軸線上でクラ
ンプされる。また、クランプ用シリンダ81により、回
動アーム79が解除方向に回動されたとき、両クランプ
体78,80によるジャーナル部272のクランプが解
除される。
【0051】支持ブロック83は主軸24の軸線と直交
する方向に移動可能に従動側ヘッド23の端部に配設さ
れている。クランクシャフト27を押圧するための押圧
用シリンダ85は前記位相回転軸53と同一軸線上に位
置するように、支持ブロック83に装設され、そのピス
トンロッド851の先端には押圧体86が回転自在に支
持されている。そして、第2チャック本体26上のクラ
ンプ装置77にクランクシャフト27のジャーナル部2
72がクランプされるとき、この押圧用シリンダ85の
突出動作により、押圧体86がジャーナル部272の端
面に圧接される。これにより、クランクシャフト27が
前記第1チャック本体25側のばね70により突出方向
に付勢された規制体69の係合ピン67の先端部を押す
とともに係合されて、軸線方向の所定位置に規制される
ようになっている。
【0052】次に、前記のように構成されたクランクピ
ン位相割出し装置の動作を説明する。さて、このクラン
クピン位相割出し装置の初期状態においては、主軸22
及び主軸24が定位置に停止されるとともに、位相回転
軸53に連接した連結体66上の係合ピン67が初期位
相位置に割り出されている。また、ピストン60が前進
することにより、第1チャック本体25と位相回転軸5
3との間のカーヴィックカップリング63が噛合状態に
あるとともに、拘束機構40が位相割出し軸39の拘束
を解除した状態にある。
【0053】この状態で、図8に示すように、両チャッ
ク本体25,26の回動アーム49,79は上方に大き
く開いた位置201を保ち、クランクシャフト27が図
示しない搬送機構により両チャック本体25,26間に
上方から搬入される。その後、クランプ用シリンダ51
を付勢することにより、回動アーム49は位置202ま
で下降して、クランクシャフト27のジャーナル部27
1,272をクランプ装置47,77の両クランプ体4
8,78、50,80間に回動可能に仮支持する。そし
て、ジャーナル部271の端面の係合孔68を係合ピン
67に係合させると、最初に加工されるクランクピン2
73が、主軸22及び位相割出し軸39の軸線上に割り
出される。
【0054】その後、押圧用シリンダ85により押圧体
86が突出方向に前進移動されると、クランクシャフト
27が規制体69の係合ピン67の座671に押し付け
られて、軸線方向の所定位置に位置規制される。そし
て、支軸回転装置99のモータ100を回転させて中心
βが図示下方に移動され、回動アーム49,79が位置
203に配置されて、クランクシャフト27のジャーナ
ル部271,272が、クランプ装置47,77の両ク
ランプ体48,78、50,80間に回動不能にクラン
プされる。
【0055】この状態で、駆動側ヘッド21の第1の駆
動モータ30及び従動側ヘッド23の第2の駆動モータ
73により、主軸22及び主軸24が同期回転される
と、両チャック本体25,26等が主軸22及び主軸2
4と一体的に主軸22,24,位相割出し軸39の軸線
を中心に回転される。これにより、両チャック本体2
5,26間に支持されたクランクシャフト27が、最初
のクランクピン273の軸線を中心に回転されて、図示
しない砥石車等の工具により、そのクランクピン273
の外周面の所定の加工が行われる。
【0056】このとき、チャック本体25の回転が、カ
ーヴィックカップリング63、連結ピン62とピストン
60の係合孔611との係合を介して位相回転軸53に
伝達され、さらにシュミットカップリング55を介して
位相割出し軸39に伝達され、位相割出し軸39が追随
回転される。
【0057】このようにして、最初のクランクピン27
3の切削が終了すると、主軸22及び主軸24の回転が
停止されるとともに、支軸回転装置98,99のモータ
100を逆回転させて中心βが図示上方に移動して、回
動アーム49を位置202へ移動させ、クランプ装置4
7,77によるジャーナル部271,272のクランプ
が、クランクシャフトが回動可能となるようにわずかに
緩められ、半クランプ状態になる。また、カーヴィック
カップリング63が離脱状態に切り換えられて、第1チ
ャック本体25と位相回転軸53との連結が解除される
とともに、拘束機構40が動作して、拘束ピン42と拘
束円板41の係合孔411との係合により位相割出し軸
39及び位相回転軸53が拘束状態に切り換えられる。
従って、この状態では、チャック本体25が位相回転軸
53に対して相対回転される状態になる。
【0058】この状態で、駆動側ヘッド21の駆動モー
タ30及び従動側ヘッド23の駆動モータ73により、
主軸22及び主軸24が同期回転されると、位相回転軸
53の回転が拘束された状態で、両チャック本体25,
26が位相回転軸53を中心にその位相回転軸53に対
して相対回転されるとともに、主軸22,24の軸線を
中心として回転される。これにより、クランクシャフト
27が係合ピン67を介してジャーナル部271,27
2を中心に相対的に回動されて、次に加工するクランク
ピン273が主軸22の軸線上に割り出される。この割
り出しは駆動モータ30,73の回転角検出用エンコー
ダ36,74からの回転角の検出信号に基づいて行われ
る。
【0059】その後、モータ100を回転させて回動ア
ーム49,79を位置203まで下降させると、クラン
プ装置47,77により、ジャーナル部271,272
が回動不能にクランプされる。また、カーヴィックカッ
プリング63が係合状態に切り換えられるとともに、拘
束機構40が解放状態になって、位相割出し軸39及び
位相回転軸53の拘束状態が解除される。この状態で、
前記と同様に、クランクシャフト27が割り出されたク
ランクピン273を中心に回転されて、そのクランクピ
ン273の研削加工が行われる。以下、同様にして未加
工のクランクピン273が主軸22,24の軸線上へ順
に割り出されて、研削加工が行われる。
【0060】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (a) この実施形態のクランクピン位相割出し装置に
おいては、駆動モータ30により回転される主軸22の
先端に第1チャック本体25を装着し、その第1チャッ
ク本体25に位相回転軸53を主軸22の軸線と偏心し
た軸線の周りで回転可能に支持している。また、位相回
転軸53と第1チャック本体25とをカップリング63
により係脱可能に連結し、位相回転軸53の回転を拘束
手段としての拘束機構40により拘束するようにしてい
る。そして、クランクピン273の加工時には、クラン
クシャフト27のジャーナル部271,272を支持し
ているチャック本体25,26が位相回転軸53ととも
に、割り出し位置のクランクピン273を中心に回転さ
れる。また、割り出し時にはカーヴィックカップリング
63及び拘束機構40の作用により、チャック本体2
5,26が位相回転軸53を中心に相対回転されるとと
もに、主軸22,24を中心として回転される。
【0061】このように、差動歯車機構を備えることな
く、加工回転及び位相割出しを行うようになっているた
め、装置の構成が簡単で全体を小型にすることができ
る。また、多数の歯車よりなる差動歯車機構を有してい
ないために、歯車の歯打ち音による騒音を抑制できて、
作業環境を向上できる。さらに、多数の歯車よりなる差
動歯車機構を有していないために、歯車の磨耗による加
工精度の低下を極力回避できる。
【0062】(b) この実施形態の位相割り出し装置
においては、位相割出し軸39が主軸22の軸線上を貫
通して、主軸22と位相割出し軸39とが同心状に配置
されている。このため、位相割出し軸39が主軸22内
に納まり、装置全体を小型化できる。また、位相割出し
軸39を拘束するための拘束機構40がワークをチャッ
クするためのチャック本体25に対して位相割出し軸3
9を介した反対側に配置されている。従って、チャック
本体25と拘束機構40とが分離されることになり、構
成の複雑化を避けて、簡単な構成を実現できる。
【0063】(c) この実施形態のクランクピン位相
割出し装置においては、位相割出し軸39と位相回転軸
53との間のカップリングがシュミットカップリング5
5により構成されている。このため、位相割出し軸39
と位相回転軸53との間の軸間距離、言い換えれば、主
軸22と位相回転軸53との間の軸間距離を容易に調節
できる。従って、クランクピンストロークの長さの異な
るクランクシャフト27に柔軟に対応して、各種のクラ
ンクシャフト27に対する加工が可能となる。
【0064】(d) この実施形態のクランクピン位相
割出し装置においては、位相回転軸53とチャック本体
25との間のカップリングが、歯641,651と凹部
とが噛合するカーヴィックカップリング63で構成され
ている。従って、位相回転軸53とチャック本体25と
の間の連結を滑りを生じることなく確実に行うことがで
きる。
【0065】(e) この実施形態のクランクピン位相
割出し装置においては、カーヴィックカップリング63
の歯641,651が断面台形状をなすとともに、凹部
が断面三角形をなしている。従って、歯641,651
と凹部との噛合状態において、歯641,651の頂点
と凹部の底部とが干渉することがなく、歯641,65
1と凹部との噛合精度を向上でき、高精度加工に寄与で
きる。
【0066】(f) この実施形態のクランクピン位相
割出し装置においては、第1チャック本体25及び第2
チャック本体26が、高張力アルミニウム等の金属材料
により形成されている。このため、両チャック本体2
5,26が軽量になってイナーシャを低減でき、主軸2
2,24の回転精度を高めることができ、チャック2
5,26の本体形状によるアンバランス量を低減でき、
回転ムラを減少することができる。
【0067】(g) この実施形態のクランクピン位相
割出し装置においては、固定クランプ体48,78のジ
ャーナル受面108に硬化処理が施されているため、そ
のジャーナル受面108の磨耗を抑制できる。加えて、
ジャーナル受面108に超硬金属よりなるチップ109
が埋設されているため、ジャーナル受面108の磨耗を
いっそう抑制できる。しかも、チップ109はジャーナ
ル受面108と同一面を構成しているため、クランクシ
ャフト27のジャーナル部271の外周面が損傷した
り、チップ109のコーナが欠損したりするのを防止で
きる。
【0068】(h) この実施形態のクランクピン位相
割出し装置においては、可動クランプ体50,80が一
対のローラ107によりジャーナル部271,272の
外周面の2カ所を押さえるため、クランプ力がジャーナ
ル部271,272の中心方向を指向する。従って、ジ
ャーナル部271,272の妄動を防止して、安定した
クランプ状態を得ることができ、高精度加工が可能にな
る。また、前記両ローラ107は、回動アーム49,7
9に対して回動自在な可動クランプ体50,80に支持
されるため、ジャーナル部271,272の外周面を確
実に押さえることができる。そして、位相割出し時に
は、ローラ107はジャーナル部271,272の回転
にともなって追従回転するため、その割出しをジャーナ
ル部271,272が固定クランプ体48,78から外
れたりすることなく、円滑に無理なく行うことができ
る。
【0069】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) 従動側ヘッド23側の第2駆動モータ73を省
略し、主軸22と主軸24との間に機械的連結手段を設
け、両軸22,24がその連結手段を介して一体的に回
転されるように構成すること。
【0070】このように構成すれば、構成を簡単にする
ことができる。 (2) 前記実施形態では、第1,第2の各々の駆動モ
ータ30,73をそれぞれ駆動側ヘッド21及び従動側
ヘッド23の外部に装設したが、図14に示すように、
それらの駆動モータ30,73を主軸22及び主軸24
のまわりに配置したビルトインタイプとすること。な
お、主軸22側のビルトインタイプの駆動モータは図示
していない。このように構成すれば、全体を小型化でき
る。
【0071】(3) カーヴィックカップリング63の
噛合・離脱を他の駆動手段、例えば電磁ソレノイドによ
り行うように構成すること。 (4) カーヴィックカップリング63における各歯6
41,651間の凹部を断面台形状の形成すること。こ
の場合、各歯641,651の頂部と凹部の底部とが接
触しないように構成するのが望ましい。
【0072】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1,12の発
明によれば、差動歯車機構を備えることなく、加工回転
及び位相割出しを行うようになっているため、装置の構
成が簡単で全体を小型にすることができる。
【0073】請求項2の発明によれば、位相割出し軸が
主軸の軸線上を貫通してため、装置全体を小型化でき
る。また、位相割出し軸の拘束がチャックするためのチ
ャック本体に対して位相割出し軸を介した反対側で行わ
れため、簡単な構成を実現できる。
【0074】請求項3に記載の発明によれば、リンク継
手により、位相割出し軸と位相回転軸との間の軸間距離
を容易に調節できる。従って、各種のクランクシャフト
に対する加工が可能となる。
【0075】請求項4に記載の発明によれば、噛合継手
を用いているため、位相回転軸とチャック本体との間の
連結を滑りを生じることなく確実に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、噛合継手が位相回転軸
とチャック本体の先端部との間に介装されているため、
主軸の回転がチャックに対して直接的に伝達され、高精
度加工に寄与できる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、クランク
シャフトのジャーナル部が可動クランプ体のクランプ方
向への回動により、固定クランプ体に支持された状態
で、クランプされる。また、可動クランプ体のアンクラ
ンプ方向への回動により、クランプ状態が解除される。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、偏心軸の
作用により、可動クランプ体が半クランプ状態になり、
クランクシャフトを割出し回転させることができる。請
求項8に記載の発明によれば、超硬金属により、固定ク
ランプ体のジャーナル受面の磨耗を抑制できる。
【0078】請求項9に記載の発明によれば、超硬金属
がジャーナル受面上に突出することがなく、ジャーナル
部が損傷するのを防止できる。請求項10に記載の発明
によれば、クランクシャフトのジャーナル部が円周方向
の2位置でローラによりクランプされるため、ジャーナ
ル部に作用する分力がジャーナル部の中心を向くことに
なる。このため、ジャーナル部が確実にクランプされ
る。
【0079】請求項11に記載の発明によれば、ローラ
によるクランプ力がクランクシャフトのジャーナル部の
中心を確実に指向し、クランプがいっそう安定的に行わ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明が具体化されるクランクピン研削盤
を示す正面図。
【図2】 駆動側ヘッドを拡大して示す要部縦断面図。
【図3】 駆動側ヘッドの駆動モータ部分を拡大して示
す要部横断面図。
【図4】 駆動側ヘッドのチャック部分を拡大して示す
要部縦断面図。
【図5】 従動側ヘッドを拡大して示す要部縦断面図。
【図6】 従動側ヘッドの駆動モータ部分を拡大して示
す要部縦断面図。
【図7】 従動側ヘッドのチャック部分を拡大して示す
要部縦断面図。
【図8】 駆動側及び従動側のチャック部分を示す側面
図。
【図9】 固定クランプ体の拡大斜視図。
【図10】 チャック装置の支軸回転装置を示す拡大断
面図。
【図11】 シュミットカップリングを示す拡大斜視
図。
【図12】 カーヴィックカップリングを示す拡大斜視
図。
【図13】 クランクシャフトを示す拡大正面図。
【図14】 別の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
21…駆動側ヘッド、22…主軸、23…従動側ヘッ
ド、24…主軸、25…第1チャック本体、26…第2
チャック本体、27…クランクシャフト、271,27
2…ジャーナル部、273…クランクピン、30…第1
駆動モータ、39…位相割出し軸、40…拘束手段とし
ての拘束機構、41…拘束円板、411…係合孔、42
…拘束ピン、43…拘束用シリンダ、47,77…クラ
ンプ装置、47,77…固定クランプ体、50,80…
可動クランプ体、51,81…クランプ体駆動手段とし
てのクランプ用シリンダ、53…位相回転軸、55…リ
ンク継手としてのシュミットカップリング、63…噛合
継手としてのカーヴィックカップリング、64,65…
カップリング板、641,651…歯、98,99…ク
ランプ体駆動手段及び軸駆動手段としての支軸回転装
置、101…ローラ、108…ジャーナル受面、109
…超硬金属によりなるチップ。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータにより回転される主軸と、そ
    の主軸の先端に装着され、クランクシャフトのジャーナ
    ル部を把持するためのチャックと、そのチャックに連結
    され、主軸の軸線に対して偏心した軸線の周りで回転可
    能な位相回転軸と、その位相回転軸とチャックとを係脱
    可能に連結するカップリングと、位相回転軸の先端に設
    けられ、前記クランクシャフトの端面に係合する係合ピ
    ンと、位相回転軸の回転を拘束する拘束手段とを備え
    前記クランクシャフトの位相割出し時には前記位相回転
    軸を拘束し、前記カップリングの離脱状態において主軸
    を回転させることにより、クランクシャフトが前記係合
    ピンを介してジャーナル部を中心に相対的に回動され
    て、次に加工するクランクピンが主軸軸線上に割出され
    ることを特徴とするクランクピン位相割出し装置。
  2. 【請求項2】 拘束手段は主軸の軸心を貫通する位相割
    出し軸を有し、その位相割出し軸の一端が位相回転軸に
    連結されるとともに、他端において回転が拘束される請
    求項1に記載のクランクピン位相割出し装置。
  3. 【請求項3】 位相割出し軸と位相回転軸との間には入
    力側と出力側との間の軸間距離を変更可能なリンク継手
    が介在されている請求項2に記載のクランクピン位相割
    出し装置。
  4. 【請求項4】 前記カップリングは、接近離間可能な2
    枚のカップリング板を備え、それらのカップリング板の
    対向面には両カップリング板の接近時に互いに噛合する
    多数の歯を有する噛合継手で構成した請求項1〜3のい
    ずれかに記載のクランクピン位相割出し装置。
  5. 【請求項5】 前記噛合継手を位相回転軸とチャック本
    体の先端部との間に介装した請求項4に記載のクランク
    ピン位相割出し装置。
  6. 【請求項6】 チャックは、クランクシャフトのジャー
    ナル部を固定位置において支持するための固定クランプ
    体と、支持を中心に回動可能に支持された可動クラン
    プ体と、その可動クランプ体を回動させるためのクラン
    プ体駆動手段とを備え、クランプ体駆動手段の駆動によ
    り、可動クランプ体が固定クランプ体上のジャーナル部
    をクランプする位置と、アンクランプする位置とに配置
    される請求項1〜5のいずれかに記載のクランクピン位
    相割出し装置。
  7. 【請求項7】 前記可動クランプ体の支持軸は、軸駆動
    手段により回動される偏心軸であって、偏心軸の偏心回
    動によりクランプ位置の可動クランプ体が半クランプ状
    態になる請求項6に記載のクランクピン位相割出し装
    置。
  8. 【請求項8】 固定クランプ体のジャーナル受面には超
    硬金属が埋設されている請求項6に記載のクランクピン
    位相割出し装置。
  9. 【請求項9】 超硬金属はジャーナル受面と同一面を構
    成している請求項8に記載のクランクピン位相割出し装
    置。
  10. 【請求項10】 可動クランプ体は一対のローラにより
    ジャーナル部をその円周方向に離隔した位置においてク
    ランプする請求項6に記載のクランクピン位相割出し装
    置。
  11. 【請求項11】 可動クランプ体の先端にアームが回動
    自在に支持され、その二股状をなす先端に前記ローラが
    支持されている請求項10に記載のクランクピン位相割
    出し装置。
  12. 【請求項12】 駆動モータにより回転される主軸と、
    その主軸の先端に装着され、クランクシャフトのジャー
    ナル部を把持するためのチャックと、そのチャックに連
    結され、主軸の軸線に対して偏心した軸線の周りで回転
    可能な位相回転軸と、その位相回転軸とチャックとを係
    脱可能に連結するカップリングと、位相回転軸の先端に
    設けられ、前記クランクシャフトの端面に係合する係合
    ピンとを備え、クランクシャフトの割出し時には前記位
    相回転軸を拘束し、ひとつのクランクピンが主軸の軸線
    の延長線上に位置するように、前記カップリングの離脱
    状態においてクランクシャフトが前記係合ピンを介して
    ジャーナル部を中心に相対的に回動されるように前記主
    軸を回転させるクランクピン位相割出し方法。
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