JPH0453888Y2 - - Google Patents

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JPH0453888Y2
JPH0453888Y2 JP1987201251U JP20125187U JPH0453888Y2 JP H0453888 Y2 JPH0453888 Y2 JP H0453888Y2 JP 1987201251 U JP1987201251 U JP 1987201251U JP 20125187 U JP20125187 U JP 20125187U JP H0453888 Y2 JPH0453888 Y2 JP H0453888Y2
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axial direction
piston
tapered
rotary tool
gripping
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  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は回転工具の被加工物把持装置に関す
るものであり、特にパイプ等の円筒状被加工物の
端部近傍における内周面や外周面を研磨する回転
工具の被加工物把持装置に係る。
(従来の技術) 例えば熱交換器等の製作においては、互いに離
間して配置された2枚の端板間に、多数のパイプ
を互いに平行に架設した後、各端板から外方に突
出した管端部分にU字管を溶接、或いはろう付け
していくことによつて、各パイプを相互に連結し
ていく作業が行われる。そしてこのような溶接、
或いはろう付けに当たつては、事前に接合部近傍
の内外両周面を研磨して酸化被膜等の付着物を除
去しておく必要があり、このため例えば回転砥石
を取着した回転工具による研磨作業が行われてい
る。
そして上記のような熱交換器の端板から突出し
たパイプの自由端側の周面に回転砥石を押し当て
ながらこれを研磨する回転工具においては、上記
パイプ自由端の振れを抑え、回転砥石との相対位
置関係を維持して所定の切込み量で研磨加工が行
われるように、パイプの自由端側を固定する把持
装置を回転工具先端側に設けることが必要とな
る。
(考案が解決しようとする問題点) ところで上記のようなパイプ自由端側の把持装
置としては、軸方向に互いに離間した二箇所を把
持するように構成することによつて、より確実な
固定状態とすることができ、この結果、所定の切
込み量に維持された迅速な研磨作業を行うことが
可能となる。しかしながら軸方向に離間した2箇
所をそれぞれ把持するために互いに独立した把持
機構を軸方向に並設する構成とする場合には構造
が複雑となり、またその把持装置自体の軸方向長
さが長くなつて、熱交換器の端板からの突出長を
不必要に長くすることが必要となるという問題を
生じることとなる。
この考案は上記に鑑みなされたものであつて、
その目的は、上記パイプの自由端等をより確実に
固定することができると共に、構造をより簡素
に、また軸方向長さをより短くすることの可能な
回転工具の被加工物把持装置を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) そこでこの考案の回転工具の被加工物把持装置
は、ケーシング内に軸方向に互いに離間させて2
つの環状ピストン室を形成すると共に、これらの
ピストン室には各ピストン室に導入される流体圧
力によつて軸方向に摺動する環状ピストンをそれ
ぞれ設ける一方、上記各ピストン間に複数のクラ
ンプ爪を円周状に配設し、また上記各ピストンの
相対面する側の側面にそれぞれ軸方向に延びると
共に先端内周面にテーパ部を有する環状押圧部を
設ける一方、上記各クランプ爪の軸方向両端部側
の内周面には把持面を、また軸方向両端部側の外
周面には上記押圧部のテーパ部とテーパ嵌合する
テーパ面をそれぞれ形成し、各ピストン室に流体
圧力を導入して各ピストンが相対向する軸方向に
それぞれ押圧されるときに、各ピストンの押圧部
におけるテーパ部とテーパ嵌合した各クランプ爪
の軸方向両端部側がそれぞれ径方向内方に押動
し、これらのクランプ爪間の軸心空間に挿通され
ている被加工物の外周面に密着してこれを把持す
べく構成している。
(作用) 上記の回転工具の被加工物把持装置において
は、円周状に配設されるクランプ爪の軸方向両端
部側、すなわち軸方向の2箇所でそれぞれ被加工
物外周面を把持する構成であり、被加工物に対す
るより確実な固定を与えることができる。そして
このような軸方向2箇所で把持する構成におい
て、それぞれに把持力を与えるためにピストン室
とピストンとから成る把持力発生機構を互いに軸
方向に離間した2箇所に設けているものの、これ
らの把持力発生機構から押圧力を受けて被加工物
を直接把持する上記クランプ爪から成る把持部材
は、上記各把持力発生機構に対してそれぞれ別々
に設ける構成ではなく、同一部材の軸方向両端部
側として一体的に構成されている。このため必要
な部品数が少なくて済み、構成が簡素になると共
に、軸方向長さを短縮することが可能となる。な
おこの考案において「研磨」という用語は、研
削・研掃等を含む広い意味を有するものである。
(実施例) 次にこの考案の回転工具の被加工物把持装置の
具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細
に説明する。
第1図〜第12図にはこの考案の一実施例を示
している。まずこの実施例における回転工具の全
体構成を説明すると、この回転工具は、パイプ等
の管状部材1の端部側における内周面と外周面と
を研磨する第1研磨部材2と第2研磨部材3とを
それぞれ自軸まわりに回転、すなわち自転させる
と共に、上記第1及び第2研磨部材2,3をそれ
ぞれ上記管状部材1の内外周面に沿つて円周方向
に公転移動させるための自転・公転移動機構10
7(第1図及び第4図)を備えている。また回転
工具は上記第1及び第2研磨部材2,3の公転移
動軌跡の径を変更するための公転移動軌跡変更機
構108(第7図)を備えている。さらに回転工
具は上記管状部材1を把持し、この回転工具にお
ける第1及び第2研磨部材2,3の軸心を管状部
材1の軸と平行にした状態で回転工具を管状部材
1の端部近傍に取付固定するための把持機構10
9(第1図及び第9図)を備えている。さらに回
転工具は上記自転・公転移動機構107及び把持
機構109を作動するためのエア供給機構110
(第3図)を備えている。
そこでまず上記自転・公転移動機構について、
第1図、第2図及び第4図を基に説明する。第2
図において、5は本体枠であつて、この本体枠5
は左右の板材6,7と、これらの板材6,7にそ
れぞれ各端部を取着した互いに平行に延びる複数
のガイドバー8……とから成る。そして同図に示
すように、本体枠5の内部において右側の板材7
の同図上側位置にはエアモータ9が取着されてい
る。このエアモータ9の出力軸10は右側の板材
7を貫通しており、その先端部には第1歯車11
が設けられている。この第1歯車11は減速機構
12の第2歯車13に噛合している。この減速機
構12は上記第2歯車13と、この第2歯車13
を一端に取着し右側の板材7を本体枠5内方へと
貫通する減速機軸14と、この減速機軸14の他
端に取着した第3歯車15とから成る。そしてこ
の第3歯車15には第4歯車16を噛合させてい
る。この第4歯車16は、第1図に示すように、
筒状の歯車本体17を有し、この歯車本体17を
右側の板材7で軸受にて支持し、回転自在となさ
れている。この歯車本体17には第1回転軸18
が貫挿され、第1回転軸18がスプライン機構に
て第4歯車16と一体的に回転すると共に、第4
歯車16に対し軸方向に移動可能に構成されてい
る。軸方向に移動可能に構成した理由については
後述する。
第1回転軸18は、第1図のように、その先端
側(同図左側)が本体枠5内方に突出し、該先端
側には回転枠19の基端側が取着されている。す
なわち回転枠19の基端側には、第4図のよう
に、嵌入孔20が形成され、この嵌入孔20内に
上記第1回転軸18の先端側が嵌入接続されてい
る。そしてこの第1回転軸18と回転枠19とは
回転方向において係合し一体的に回転するような
されている。なお回転枠19の先端側の構成につ
いては後述する。一方上記各ガイドバー8……に
は固定枠21が軸方向に移動可能に嵌合されてお
り、この固定枠21の同図右端中央部に設けた嵌
入孔22に上記回転枠19の基端側が嵌入され、
軸受にて回転枠19を回転自在に支持している。
上記回転枠19の先端側は同図左方に開く断面
コの字状をなしており、かつ該先端側の軸心が基
端側の軸心に対し偏心した構成となされている。
そして回転枠19において相対向することとなる
第1及び第2対向部23,24の先端側(同図左
側)には、第4図及び第7図に示すように、この
第1及び第2対向部23,24間において、上記
第1回転軸18と略直交する方向に延びる1対の
支持軸25,25が設けられており、この支持軸
25,25の軸方向2箇所の位置でそれぞれ第1
及び第2研磨部材接続体26,27(以下、接続
体と称す)を上記支持軸25,25の軸方向にお
いて摺動可能に支持している。このように摺動可
能にした理由については後述する。
第1及び第2接続体26,27は、第4図に示
すように、第1及び第2固定部28,29と、こ
の固定部28,29にそれぞれ穿設した貫通孔3
0,31に軸受を介して上記第1回転軸18と平
行に貫挿された第2及び第3回転軸32,33と
から成り、固定部28,29よりも先端側(同図
左側)に突出する第2及び第3回転軸32,33
の各先端部には、第1及び第2研磨部材2,3を
それぞれ接続する第1及び第2接続部34,35
が設けられている。そして第1及び第2接続部3
4,35にそれぞれ接続される第1及び第2研磨
部材2,3は、第1及び第2接続体26,27を
支持軸25上の軸方向の適当な位置に位置保持す
ることによつてそれらの各軸心が第1回転軸18
の軸心に対して偏心するようなされている。この
位置保持の構成については後述する公転移動軌跡
変更機構の構成と共に説明する。なお上記固定部
28,29よりも基端側(同図右側)に突出する
第2及び第3回転軸32,33の基端部にはそれ
ぞれ後述する第5及び第6傘歯車が設けられてい
る。
一方回転枠19の第2対向部24の外面基端側
には、第4図に示すように、同図下方に開く断面
コの字状の支持枠36が取着されている。この支
持枠36の相対向する第3及び第4対向部37,
38間には第4回転軸39が軸受にて回転自在に
支持されている。この第4回転軸39における上
記第4対向部38を貫通した一端側(同図右側)
には第5歯車40が取着されている。この第5歯
車40は、固定枠21の内周部基端側に設けた内
歯車41と噛合されている。また支持枠36内に
おいて、上記第4回転軸39の外周部の中央やや
同図右側よりの位置には第1傘歯車42が取着さ
れている。この第1傘歯車42は支持枠36内で
第2傘歯車43に噛合され、この第2傘歯車43
は第5回転軸44の一端(同図下側)に取着され
ている。この第5回転軸44はその両端側を回転
枠19の第1及び第2対向部23,24の各基端
側(同図右側)に、上記第1回転軸18と略直交
状態で軸受を介して回転自在に支持されており、
その一端側(同図下側)は支持枠36内に突出し
ている。そして回転枠19内において第5回転軸
44の外周部軸方向2箇所にはそれぞれ第3及び
第4傘歯車45,46が該回転軸44の軸方向に
移動可能に取着されている。これらの第3及び第
4傘歯車45,46はそれぞれ軸受を介して、上
記第1及び第2接続体26,27から基端側へと
それぞれ延びる第1及び第2支持部材47,48
の基端側(同図右側)に回転自在に支持されてい
る。そして上記第3及び第4傘歯車45,46は
それぞれ、第1及び第2接続体26,27を構成
する第2及び第3回転軸32,33の基端部(同
図右側)に取着した第5及び第6傘歯車49,5
0に噛合されている。
上記自転・公転移動機構107においては、エ
アモータ9の出力軸10の回転力が第1歯車1
1、減速機構12、第4歯車16、第1回転軸1
8、回転枠19へと伝達され、回転枠19が回転
駆動される。そして回転枠19においては、上記
第1回転軸18の軸心と偏心する位置で第1及び
第2研磨部材2,3が保持されているので、回転
枠19の回転に伴つて第1及び第2研磨部材2,
3が第1回転軸18の軸心まわりを公転すること
になる。また回転枠19の回転によつて支持枠3
6が回転枠19と一体的に回転することになり、
その結果、第5歯車40が内歯車41に沿つて移
動していく。この移動によつて第5歯車40が自
軸回りで回転し、その回転が第4回転軸39、第
1傘歯車42、第2傘歯車43、第5回転軸44
へと伝達され、この第5回転軸44と共に回転す
る第3及び第4傘歯車45,46の回転がそれぞ
れ第5及び第6傘歯車49,50、第2及び第3
回転軸31,33に伝達され、第1及び第2研磨
部材2,3がそれぞれ自軸まわりで回転、すなわ
ち自転することになるのである。
次に公転移動軌跡変更機構108について、第
6図〜第8図を基に説明する。第7図は回転枠1
9の第1及び第2対向部23,24間に延設され
た1対の支持軸25,25で第1及び第2接続体
26,27を支持している状態を示している。同
図において、上記第2対向部24の両側にはばね
掛用の第1及び第2ボルト51,52がそれぞれ
取着されており、これらの第1及び第2ボルト5
1,52の同図上方位置において第1及び第2接
続体26,27にもそれぞればね掛用の第3及び
第4ボルト53,54が取着されている。そして
第1及び第3ボルト51,53には第1ばね55
の両端がそれぞれ、また第2及び第4ボルト5
2,54には第2ばね56の両端がそれぞれ取着
されており、第1及び第2ばね55,56のばね
力にて第1及び第2接続体26,27をそれぞれ
第2対向部24側に付勢している。また第2対向
部24にはその反対向側(同図下側)より第1及
び第2調整ねじ57,58が螺入されており、各
調整ねじ57,58の先端側が第1対向部23と
第2対向部24との間に突出するようなされてい
る。そして第1調整ねじ57の先端部は第1支持
部材47に、また第2調整ねじ58の先端部は第
2支持部材48に当接し、これによつて第1及び
第2ばね55,56によつて第2対向部24側に
付勢されている第1及び第2接続体26,27を
その付勢力に抗してそれぞれ支持するようなされ
ている。すなわち上記公転移動軌跡変更機構10
8においては、第1及び第2調整ねじ57,58
をそれぞれ調整することによつて第1及び第2接
続体26,27がそれぞれ支持軸25,25上を
軸方向に移動することになり、これによつて、第
1及び第2研磨部材2,3の上記第1回転軸18
の軸心に対する偏心位置がそれぞれ変更され、そ
の結果、第1及び第2研磨部材2,3のそれぞれ
の公転移動軌跡の径が独立して変更されることに
なるのである。なお第1及び第2接続体26,2
7が支持軸25,25上を移動する際には、第4
図に示すように、第1及び第2支持部材47,4
8を介して第3及び第4傘歯車45,46も第5
回転軸44上を移動することになる。
次に把持機構109を、第1図、第9図及び第
10図を基に説明する。第1図のように、本体枠
5を構成する左側の板材6には、上記回転枠19
の取着された第1回転軸18と略同軸上を左方向
に延びるケーシングとしての外筒60が取着され
ている。第9図に示すように、この外筒60内部
の軸方向の2箇所にはそれぞれ第1及び第2環状
スペーサ61,62によつて、第1及び第2内筒
部63,64が上記外筒60と同軸上に配置さ
れ、第1内筒部63と外筒60との間、及び第2
内筒部64と外筒60との間にそれぞれ、第1及
び第2環状ピストン室65,66を形成してい
る。これらの第1及び第2環状ピストン室65,
66にはそれぞれ、第1及び第2環状ピストン6
7,68が軸方向摺動自在に配置され、第1環状
ピストン67よりも同図左側の第1環状ピストン
室65に第1圧力室69を、右側に第2圧力室7
0をそれぞれ形成する一方、第2環状ピストン6
8よりも同図右側の第2環状ピストン室66に第
3圧力室71を、左側に第4圧力室72をそれぞ
れ形成している。そして、第1及び第2環状ピス
トン67,68間には、同図において上下1対の
第1及び第2クランプ爪73,74が円周状に配
設されている。ところで上記第1及び第2環状ピ
ストン67,68の相対面する側の端面にはそれ
ぞれ第1及び第2環状押圧部76,77が軸方向
に延設されると共に、これらの第1及び第2環状
押圧部76,77の先端側内周面を先端側に向け
て拡径する第1及び第2テーパ面78,79とし
て構成している。一方上記第1及び第2クランプ
爪73,74の軸方向両端側の内周面はそれぞれ
管状部材1の外周面に略沿う第1及び第2把持面
80,81として形成されると共に、その外周面
は上記第1及び第2テーパ面78,79とテーパ
嵌合する第3及び第4テーパ面82,83として
形成されている。なおクランプ爪73,74の各
内周側中央位置には環状に溝84が形成され、こ
の溝84にリング85を内設し、このリング85
にてクランプ爪73,74を外筒60の内周面側
に付勢するようなされている。すなわち上記把持
機構109においては、第1及び第3圧力室6
9,71内にエア圧を作用させると第1及び第2
環状ピストン67,68が相互に接近する方向に
移動することになる。このとき各ピストン67,
68の第1及び第2環状押圧部76,77の先端
側がそれぞれクランプ爪73,74の中央部に向
けて移動し、これによつて上記押圧部76,77
の各第1及び第2テーパ部78,79がそれぞれ
クランプ爪73,74の各第3及び第4テーパ面
82,83とテーパ嵌合し、クランプ爪73,7
4の各端部側を径方向内方に押圧し、第1及び第
2把持面80,81にて管状部材1の外周面を把
持するのである。
次にエア供給機構110について、第3図を基
に説明する。同図において、87はエアホースで
あつて、このエアホース87の一端は図示せぬエ
ア源に、そして他端は、第1〜第3ポート88,
89,90を有する切換弁91の第1ポート88
に接続されている。この切換弁91は第1ポート
88と第2ポート89、及び第1ポート88と第
3ポート90とをレバー92にて切換可能に構成
されたものである。この切換弁91の第2ポート
89には第1管93が、また第3ポート90には
第2管94がそれぞれ接続されている。上記第1
管93は途中で分岐され、その第1分岐管95に
はレバー96にて開閉可能な開閉弁97が介設さ
れ、その先端はエアモータ9(第2図参照)に接
続されている。また第3図に示すように、第1管
93の第2分岐管98はさらに分岐されてその第
3分岐管99は上記把持機構109における第1
圧力室69(第9図参照)に、またその第4分岐
管100は第3圧力室71にそれぞれ接続されて
いる。また第3図のように、上記第2管94も分
岐され、その第5分岐管101は第2圧力室70
(第9図参照)に、その第6分岐管102は第4
圧力室72にそれぞれ接続されている。なお上記
切換弁91は第3図のように、本体枠5に取着し
た取付部材103に取着されている。上記エア供
給機構110においては、開閉弁97を閉弁し、
切換弁91を第1ポート88と第3ポート90と
が連通する切換位置(第1切換位置)にすること
によつて、エアが第2管94から第5及び第6分
岐管101,102を介して把持機構の第2及び
第4圧力室70,72に導入され、第1及び第2
環状ピストン67,68を相互に離れる方向に移
動させることになる(把持解除状態)。またこの
状態で切換弁91を第1ポート88と第2ポート
89とが連通する切換位置(第2切換位置)にす
ることによつて、エアが第1管93、第2分岐管
98から第3及び第4分岐管99,100を介し
て把持機構109の第1及び第3圧力室69,7
1に導入され、第1及び第2環状ピストン67,
68を相互に接近する方向に移動させることにな
る(把持状態)。さらにこの状態で開閉弁97を
開弁すると、エアは第1分岐管95を介してエア
モータ9に供給され、エアモータ9を駆動するこ
とになるのである。
なお上記構成の回転工具においては、さらに第
1及び第2研磨部材2,3を軸方向に移動させ、
管状部材1の端部側への突出量を調節するための
突出機構111が設けられている。すなわち第1
1図及び第12図に示すように、本体枠5の上記
取付部材103にはスリツト104が穿設されて
おり、このスリツト104を通してハンドルレバ
ー105が本体枠5内に延設されている。そして
取付部材103の内面(第12図下面)には上記
スリツト104の近傍の位置にピボツト106が
設けられており、このピボツト106にて上記ハ
ンドルレバー105を回動可能に軸支している。
このハンドルレバー105の先端側(第11図下
側)は固定枠21に連結されており、これによつ
てハンドルレバー105を回転操作することによ
つて固定枠21をガイドバー8……に沿つて移動
させ、研磨部材2,3を先端側又は基端側へと移
動させるようなされているのである。なおこのと
き第1回転軸18は歯車本体17に対し軸方向に
移動することになる。また把持機構109におけ
る外筒60の基端部近傍には覗き穴(図示せず)
が形成されており、研磨部材2,3による管状部
材1の仕上具合等を外部から観察することができ
るようなされている。
次に上記構成の回転工具の作動状態について説
明する。
まず研磨加工すべき管状部材1の端部側に回転
工具の把持機構109を構成する外筒60を外嵌
し、管状部材1の外周面にクランプ爪73,74
の各第1及び第2把持面80,81が位置するよ
うにする。そしてレバー92にて切換弁91を第
2切換位置に切換え、エアを第1及び第3圧力室
69,71に導入し、第1及び第2環状ピストン
67,68の相互接近による第1及び第2テーパ
面78,79の第3及び第4テーパ面82,83
とのテーパ嵌合にてクランプ爪73,74の各端
部側の第1及び第2把持面80,81にて管状部
材1の外周面の軸方向2箇所を押圧把持する。こ
れによつて回転工具は管状部材1の端部側に、第
1及び第2研磨部材2,3の軸心を管状部材1の
軸心と平行にした状態で、取付、設置されること
になる。次に上記した覗き穴から第1及び第2研
磨部材2,3、環状部材1の端部側を観察しなが
ら第1及び第2調整ねじ57,58、ハンドルレ
バー105を操作する。すなわち第1調整ねじ5
7を操作することによつて管状部材1の外周径に
応じて第1研磨部材2の第1回転軸18に対する
偏心量を調整すると共に、第2調整ねじ58を操
作することによつて管状部材1の内周径に応じて
第2研磨部材3の第1回転軸18に対する偏心量
を調整するのである。そしてハンドルレバー10
5の操作は、上記偏心量を調整する際に、固定枠
21を先端側へと移動することによつて管状部材
1の端部近傍に位置させ、第1及び第2調整ねじ
57,58による上記偏心量の調整を目視にて行
うと共に、偏心量の調整終了後に、さらに第1及
び第2研磨部材2,3を先端側へと移動させ、該
研磨部材2,3の周側部が管状部材1の端部側の
内周面及び外周面にそれぞれ接触するようにする
ためのものである。なお同一寸法の管状部材1…
…を複数連続的に研磨加工する場合には、一度第
1及び第2調整ねじ57,58を操作して偏心量
を所定量に調整しておけば、後はこの調整は行わ
なくてもよく、したがつてハンドルレバー105
の操作だけを行うようにすることも可能である。
次に開閉弁97を開弁し、エアをエアモータ9に
供給しエアモータ9を駆動することによつて、上
記したように、第1及び第2研磨部材2,3を自
転させると共に管状部材1の外周面及び内周面に
沿つてそれぞれ公転させるのである。これによつ
て管状部材1の端部側の内外周面が研磨加工され
ていくことになる。そして上記覗き穴から加工の
仕上具合を観察し、適当な仕上具合となつたとこ
ろで開閉弁97を閉弁し、エアモータ9の駆動を
停止すると共に、ハンドルレバー105の操作を
解除し、各研磨部材2,3を元の状態に復帰させ
る。そして切換弁91を第1切換位置に切換え、
エアを第2及び第4圧力室70,72に導入し、
第1及び第2環状ピストン67,68の相互離反
移動によるテーパ嵌合の解除にてクランプ爪7
3,74による管状部材1の把持を解除し、回転
工具を管状部材1から取外すのである。
以上のように上記実施例においては、管状部材
1の端部側内外両周面においてそれぞれ第1及び
第2研磨部材2,3が自転すると共に公転するよ
う回転駆動されるので、管状部材1の両周面にお
ける各接触加工領域での管状部材1との相対摺動
速度を、それぞれ従来の回転工具における自転速
度のみの場合よりも大きく与えるように構成する
ことが可能である。この結果、単位時間当たりの
加工量をより大きくすることや加工精度を向上さ
せることが可能となつて、従来よりも能率的な研
磨作業を行うことができる。
また上記実施例においては、第1及び第2研磨
部材2,3の公転移動軌跡の径を、それぞれ第1
及び第2調整ねじ57,58を操作することによ
つて、互いに独立に変更することができるように
なされているので、例えば管状部材1の外径、或
いは内径等の仕様の変更の場合にも、上記各公転
移動軌跡を変えることによつて、内外両周面の適
正な同時研磨加工を行うことが可能であり、この
ため同一の第1及び第2研磨部材2,3の適用範
囲が広く、準備すべき研磨部材の種類数が減少さ
れると共に交換頻度も少なくなるので、作業性の
向上や加工コストの低減を図ることが可能であ
る。
また上記実施例においては、円周状に配設した
第1及び第2クランプ爪73,74の軸方向両端
側、すなわち軸方向の2箇所でそれぞれ管状部材
1の端部側外周面を把持する構成をとつており、
そのため回転工具の管状部材1に対する確実な固
定が可能である。しかもこのような軸方向2箇所
で把持するための把持部材を互いに独立して設け
るのではなく、一体的に形成されているクランプ
爪73,74を共用する構成となされているので
部品点数が少なくなり、構成が簡素になると共
に、軸方向長さを短縮することが可能である。
(考案の効果) 上記のようにこの考案の回転工具の被加工物把
持装置は、クランプ爪の軸方向両端部側の2箇所
で被加工物を把持するので、より確実な固定を与
えることが可能であり、また2箇所で把持するた
めの把持部材を互いに独立して設けることなく、
一体的に形成される上記クランプ爪を共用する構
成としているので、部品点数が少なくなり、構成
が簡素になると共に、軸方向長さを短くすること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の回転工具の被加工物把持装
置の一例を使用した回転工具の全体構成を示す縦
断面図、第2図は上記回転工具の部分断面側面
図、第3図はエア供給機構を示す回転工具の側面
図、第4図は第1図における自転・公転移動機構
を拡大して示す回転工具の要部断面図、第5図は
第1図の−線矢視図、第6図は第1図の−
線矢視図、第7図は第1図の−線矢視図、
第8図は第7図の−線断面図、第9図は第1
図における把持機構を拡大して示す回転工具の要
部拡大断面図、第10図は第9図における把持機
構の横断面図、第11図は突出機構を示す部分断
面図、第12図は突出機構におけるハンドルレバ
ーの作動状態の説明図である。 1……管状部材、60……外筒(ケーシング)、
65……第1環状ピストン室、66……第2環状
ピストン室、67……第1環状ピストン、68…
…第2環状ピストン、73……第1クランプ爪
(上)、74……第2クランプ爪(下)、76……
第1環状押圧部、77……第2環状押圧部、78
……第1テーパ面、79……第2テーパ面、80
……第1把持面、81……第2把持面、82……
第3テーパ面(左)、83……第4テーパ面
(右)、109……把持機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシング内に軸方向に互いに離間させて2つ
    の環状ピストン室を形成すると共に、これらのピ
    ストン室には各ピストン室に導入される流体圧力
    によつて軸方向に摺動する環状ピストンをそれぞ
    れ設ける一方、上記各ピストン間に複数のクラン
    プ爪を円周状に配設し、また上記各ピストンの相
    対面する側の側面にそれぞれ軸方向に延びると共
    に先端内周面にテーパ部を有する環状押圧部を設
    ける一方、上記各クランプ爪の軸方向両端部側の
    内周面には把持面を、また軸方向両端部側の外周
    面には上記押圧部のテーパ部とテーパ嵌合するテ
    ーパ面をそれぞれ形成し、各ピストン室に流体圧
    力を導入して各ピストンが相対向する軸方向にそ
    れぞれ押圧されるときに、各ピストンの押圧部に
    おけるテーパ部とテーパ嵌合した各クランプ爪の
    軸方向両端部側がそれぞれ径方向内方に押動し、
    これらのクランプ爪間の軸心空間に挿通されてい
    る被加工物の外周面に密着してこれを把持すべく
    構成していることを特徴とする回転工具の被加工
    物把持装置。
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