JP3264992B2 - 建築用不等辺隅角部材 - Google Patents

建築用不等辺隅角部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開口部を有する外壁を
パネル材で構成する場合、建築物の柱、その他の構造部
材よりなる軸組の隅角部において、外壁材を意匠性良く
簡単かつ確実に取り付けるための隅角部材に関する。特
に木造軸組在来工法による建築物や枠組壁工法による建
築物の外壁の隅角部に用いるのに適した隅角部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パネル材で外壁を構成する時、パネル材
の長さ方向を横に張る横張り工法が一般的であり、パネ
ル材の長さを予め建築モデュールに整合させると、柱芯
上で隣接する他のパネル材とジョイントする事ができる
ので、施工が容易である上、強度上も好ましい。しか
し、隅角部では柱1の外面 1/2 寸法が建築モデュール
と破綻するので、外壁材は建築モデュールより長い寸法
を納める必要がある。このため、横張り工法でパネル材
同士を直角に突きつける工法では、隅角部に柱の外面 1
/2 相当寸法以上が建築モデュールより長い、長尺の外
壁パネル材を別途用意し、隅角部の処理方法としては、
.図4に示すように、長尺のパネル材8同士を直角に
突き合わせる工法、.図5に示すように、長尺のパネ
ル材8を直角につき合わせた後、該パネル間の空隙を、
パネル材8の厚さ寸法及び下地材9の厚さ分の寸法を比
較的小寸法の等辺L字型隅角部材10で覆う工法を取っ
ていた。
【0003】また、建築モデュールに整合されたパネル
材をそのまま用いることのできる方法として、.図6
に示すように、建築モデュール長のパネル材2をパネル
2端が柱芯13上にくるように張り合わせ、隅角部の空
隙に柱1の外面 1/2 寸法及び下地材厚さ分の寸法を比
較的大寸法の等辺L字型隅角部材5を嵌め込む工法があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、工法、に
おいて、建築モデュール長のパネル材は使用できないば
かりか、長尺のパネル材を用いても隅角部の寸法に切断
して納める必要があるため省力的でなく、施工の精度が
悪くなったり不経済であるという問題点があった。また
工法では、一方のパネル材8の小口が露見するため意
匠的に好ましくないという問題もあった。
【0005】工法ではパネル材小口の両面は隠蔽され
るため意匠性が良く、また隣接する他のパネル材とも柱
芯13上でジョイントする事ができ、建築モデュールに
沿った単一の外壁パネル2で外壁を構成することができ
る。従って、長尺のパネル材を切断する等の工事は最小
限で済み、施工上、経済上優れた効果を持つ。しかし、
図7のように隅角部の一辺に開口部が位置する場合は、
開口部端部は柱間の内側近辺の位置に納まることが多
く、開口部から柱面寸法に相当する5〜10cm内外は空
隙となる。この為、この部分は上記寸法の非常に短い寸
法に外壁パネル2を各々に切断したパネル12を用い
て、シーリング材を充填する必要があり、このような施
工が余儀無くされる為施工の精度が悪くなったり、省力
的でない上、強度上も好ましくなかった。
【0006】以上の点に鑑み本発明は、簡単な工法でし
かも強度や意匠等の点も満足しうる隅角部材を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、コーナー
柱の外側に設けられ且つ開口部材近傍に納められる建築
用隅角部材において、該隅角部材の水平方向断面が不等
辺L字型であり、該L字の折曲線から長辺側の、短辺長
さに相当する位置部分の外側に目地形状の溝を有し、該
隅角部材の長辺が開口部材と直接取り合うことを特徴と
する建築用隅角部材、である。図1に本発明の建築用隅
角部材の取り付け例の平面図を示す。
【0008】本発明の建築用隅角部材に用いる材質は、
通常建築材料として使用しうるものであれば何でも良い
が、軽量気泡コンクリートなどを用いると強度、加工性
等の面から好ましい。本発明において、建築用隅角部材
の水平方向断面は不等辺のL字型である必要がある。不
等な二辺のうち短い辺の内法寸法は、柱1の外面の寸法
の1/2あるいは、下地材を使用する場合はその厚み分
を足した寸法程度とし、短辺端部が柱芯線上に納まる様
にすることが好ましい。また、長辺の内法寸法は、短辺
内法寸法に、柱芯部から開口部端部(図1では13から
6まで)の長さを足した寸法とすると好ましい。この時
柱芯13線と隅角部材長辺が交わる部分、つまり、短辺
長さに相当する位置部分の外側には、目地形状の溝4を
設けておく。この溝が存在しないと、隅角部材6を取り
付け後、斜め位置から隅角部材を見ると不安定感が生ず
る。
【0009】隅角部材の縦方向の長さは、パネル縦方向
の長さや間柱の長さ、通し柱の長さ等、どの基準に合わ
せても差支えないが、間柱の長さ、あるいは通し柱の長
さにしておくと、図3に示すように開口部の上下部分
で、隅角部材と隣接する他のパネル材2とを柱芯上でジ
ョイントする際、長辺表面の目地形状の溝4に沿って隅
角部材を切断すれば、建築モデュール長のパネル2であ
っても整合性をもって納めることができ、新たに従来の
等辺L字型隅角部材を取り付ける必要がないので、施工
上も意匠上も好ましい。
【0010】隅角部材施工時は、長辺部分が開口部5を
有する部分に接するようにし、その間に適宜寸法の隙間
を設け、シーリング材7などの防水性の材料で充填して
も良い。
【0011】
【作用】本発明は、以上のような構成とすることによ
り、該隅角部材の長辺は開口部材と直接取り合うことが
でき、短辺は他方の外壁の建築モデュール長のパネル材
と整合させることが出来る。又、図1に示すように開口
部の上下部分では、隅角部材と隣接する建築モデュール
長のパネル材とを柱芯上でジョイントするため、新たに
従来の等辺L字状のコーナーパネルを取り付ける必要が
あるが、本発明の隅角部材の長辺表面には、内法寸法が
概ね柱1の外面 1/2 寸法の位置、すなわち、柱芯線と
隅角部材長辺との交叉点には目地形状の溝を設けている
ので、開口部を有しない部分については、前記溝に沿っ
て隅角部材6を切断すれば、1つの隅角部材で開口部、
非開口部ともに隅角部の処理ができる。
【0012】一般に、断面不等辺を成す隅角部材は、斜
め位置から見れば各々寸法の異なる面が見え、意匠的に
不安定感があり好ましくない。しかし、本発明では長辺
表面にはその短辺長さの位置に該短辺と隣接する外壁パ
ネル材とが成す目地形状に意匠的に近似する溝が設けら
れているので目視上同寸法に見え、左右同寸の安定した
形状となり、パネル材小口の両面も隠蔽され、意匠性良
く隅角部を納めることが出来る。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基いて説明する。
図3に、本発明の隅角部材を使用した木造住宅の外観
を、図2には、図3〇印位置の拡大斜視断面図であり、
本発明の隅角部材の使用状態の1例を示している。
【0014】先ず、短辺の内法寸法は施工をしようとす
る軸組の柱の1/2の寸法であり、長辺の内法寸法は柱
外面端部から開口部端部までの寸法よりやや短めであ
り、さらに長辺と柱芯線が交差する部分には目地形状の
溝を有し、間柱長の長さを有する隅角部材3を用意す
る。次に、図2に示す様に、短辺側は建築モデュールに
沿ったパネル材に隣接し、長辺側は雨戸の戸袋や窓等の
開口部端部に隣接するように隅角部材をコーナー柱の外
側に取り付ける。開口部の上下では図1の様に、建築モ
デュール長のパネル材同士が取り合っており、長辺部分
は不要であるので、その部分については目地形状溝に沿
って長辺部分を切り落としてパネル間隙内に納める。
【0015】その後、該隅角部材とパネル材、あるいは
開口部端部との間隙にシーリング材を充填して防水を行
う。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したことによ
り、開口部材と隅角部材の間に生じる隙間は適正寸法と
なる為、建築モデュール長のパネルを小寸法に切断加
工して納める等の工事は最小限に抑えられるので施工が
容易、長尺パネル材を間隙に充填させるために小寸法
に切断加工する際に発生する材料のロスを著しく減ずる
事が出来るので、経済的、防水上も適正寸法のシーリ
ングを打設する事ができ施工が確実、等の効果がある。
又、不等辺の隅角部材ではあるが、長辺表面にはその短
辺長さの位置に該短辺と隣接する外壁パネル材とが成す
目地形状の溝を設けているので、2種類の隅角部材を
用意する必要がない、外観上不安定感が無く、意匠上
も好ましい、等の効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隅角部材を用いた隅角部平面図の1
例。
【図2】本発明の隅角部材の使用状態を示す斜視図。
【図3】本発明の隅角部材を使用した木造住宅の外観図
の1例。
【図4】長尺パネル材を用いて隅角部を構成した従来例
を示す平面図。
【図5】長尺パネル材及び比較的小寸法の隅角部材を用
いて隅角部を構成した従来例を示す平面図。
【図6】建築モデュール長のパネル材及び比較的大寸法
の隅角部材を用いて隅角部を構成した従来例を示す平面
図。
【図7】建築モデュール長のパネル材及び比較的大寸法
の隅角部材を用いて、開口部を有する隅角部を構成した
従来例を示す平面図。
【符号の簡単な説明】
1 柱 2 建築モデュール長の外壁パネル材 3 隅角部材 4 目地形状の溝 5 雨戸の戸袋 6 雨戸の戸袋端部 7 シーリング材 8 建築モデュール芯より長尺の外壁パネル材 9 下地材 10 小寸法等辺L字型隅角部材 11 大寸法等辺L字型隅角部材 12 間隙充填用に切断されたパネル 13 柱芯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーナー柱の外側に設けられ且つ開口部
    材近傍に納められる建築用隅角部材において、該隅角部
    材の水平方向断面が不等辺L字型であり、該L字の折曲
    線から長辺側の、短辺長さに相当する位置部分の外側に
    目地形状の溝を有し、該隅角部材の長辺が開口部材と直
    接取り合うことを特徴とする建築用隅角部材。
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