JP3264162B2 - 光沢度判別センサ装置 - Google Patents

光沢度判別センサ装置

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JP3264162B2
JP3264162B2 JP34924695A JP34924695A JP3264162B2 JP 3264162 B2 JP3264162 B2 JP 3264162B2 JP 34924695 A JP34924695 A JP 34924695A JP 34924695 A JP34924695 A JP 34924695A JP 3264162 B2 JP3264162 B2 JP 3264162B2
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    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光沢度を検出する光
沢度判別センサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物体の光沢度を判別するための光沢度判
別センサとしては、物体の面に対して傾けて光を照射
し、その正反射光のレベルに基づいて物体の光沢度を判
別する光沢度判別センサが知られている。光沢度の高い
物体では正反射光のレベルが高く、光沢度が低い物体で
は光が散乱するため正反射光のレベルが低くなる。その
ため正反射光のレベルに基づいて光沢度を判別すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の光沢度判別センサでは、光を斜めから照射し正
反射光を受光するようにしているため、物体までの距離
と物体への光の入射角度を正確に規定しておかなければ
正しいレベルの正反射光が受光できない。そして物体の
わずかな傾きや位置ずれが生じれば、光沢度が判別でき
なくなってしまうという欠点があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、物体までの距離や角度の傾きに
かかわらず光沢度が判別可能な許容範囲を大きくした光
沢度判別センサ装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、特定の偏光方向の光を出射する投光手段と、前記投
光手段より出射され検知物体により反射された反射光の
うち、投光側の偏光方向と平行な偏光成分を有する第1
の光束、及び前記投光手段より出射され検知物体により
反射された反射光のうち、投光側の偏光方向と垂直な偏
光成分を有する第2の光束を夫々分離して受光する受光
手段と、前記受光手段の第1,第2の光束の受光信号の
差分値に基づいて検知物体の光沢度を判別する光沢度判
別手段と、を具備し、前記受光手段は第2の光束の受光
感度を第1の光束の受光感度より相対的に大きくしたこ
とを特徴とするものである。ここで受光手段は、光学的
及び電気的のいずれかの方法又は組み合わせにより第2
の光束の受光感度を第1の光束の受光感度より相対的に
大きくするように調整するものである。
【0006】本願の請求項2の発明では、前記受光手段
は、第1の光束の受光感度を小さくすることにより、第
2の光束の受光感度を第1の光束の受光感度より相対的
に大きくしたことを特徴とするものである。このように
受光感度を調整するためには、光学的には集光レンズを
用いその焦点位置よりずらせて受光素子を配置したり、
光を減衰させるフィルタを設け、又はその受光領域の位
置を変化させたり受光素子と光ファイバを介して接続す
る場合に光ファイバの減衰率を大きくするようにして実
現できる。又電気的に実現するためには、第1の光束を
受光する受光回路の増幅率を第2の光束の受光回路より
小さく、又は負のオフセットを加えることによって実現
できる。
【0007】本願の請求項3の発明では、前記受光手段
は、第2の光束の受光感度を大きくすることにより、第
2の光束の受光感度を第1の光束の受光感度より相対的
に大きくしたことを特徴とするものである。この受光感
度調整は、例えば第2の光束の集光量を大きくするよう
に大口径のレンズを用いたり、受光領域と受光素子を接
続する光ファイバの径を大きくすることによって実現で
きる。又電気的に実現するためには、第2の光束を受光
する受光回路の増幅率を第1の光束の受光回路より大き
し、又は正のオフセットを加えることによって実現で
きる。
【0008】本願の請求項4の発明では、前記第1の光
束の受光感度を小さくした受光手段は、反射光のうち第
1の光束を集光する集光レンズ、集光した光が一端に入
射される光ファイバ、及び前記光ファイバの他端に対向
して設けられ、光ファイバを伝送して得られる光を受光
する受光素子を有し、前記光ファイバの入射領域を前記
集光レンズの焦点位置より光軸方向に沿ってずらせて配
置したことを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項5の発明では、前記第1の光
束の受光感度を小さくした受光手段は、反射光のうち第
1の光束を集光する第1の集光レンズ、集光した光が一
端に入射される第1の光ファイバ、前記光ファイバの他
端に対向して設けられ、光ファイバを伝送して得られる
光を受光する第1の受光素子、第2の光束を集光する第
2の集光レンズ及び集光した光が一端に入射される第2
の光ファイバ、前記光ファイバの他端に対向して設けら
れ、光ファイバを伝送して得られる光を受光する第2の
受光素子を有し、検知物体の測定位置で前記第1の集光
レンズの焦点位置が前記第1の光ファイバの受光領域の
中心より光軸方向と垂直な方向にずらせた位置となり、
第2の集光レンズの焦点位置が前記第2の光ファイバの
受光領域の中心となるように配置したことを特徴とする
ものである。
【0010】このような特徴を有する本願の請求項1〜
5の発明によれば、投光手段より一定の偏光方向を有す
る光を物体に向けて投光する。受光手段では物体からの
反射光のうち投光と同一方向及びこれに垂直な偏光方向
の光を分離して受光している。そしてその受光レベルの
差に基づいて光沢度を判別する。このとき投光手段と同
一の偏光方向の光を受光する受光手段の受光感度を第2
の受光手段より相対的に小さくなるようにしている。そ
のため差分値が小さくなり、物体までのわずかな距離の
変動や角度の変化に対して影響を受けにくく、光沢度を
判別することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
による光沢度判別センサ装置の全体構成を示すブロック
図である。本図においてこの光沢度判別センサ装置1は
信号処理部2とヘッド部3から成り立っている。信号処
理部2は所定周期毎に投光素子4を駆動する投光回路5
と、受光素子6,7に接続されたS側受光回路8及びP
側受光回路9を有している。受光回路8,9は夫々S偏
光成分及びP偏光成分の光を受光する受光回路であっ
て、その出力はマイクロコンピュータ(CPU)10に
与えられる。マイクロコンピュータ10には発振回路1
1,電源回路12,モード切換スイッチ13,感度設定
ボタン14が接続され、メモリとしてEEPROM1
5,出力回路16が接続されている。マイクロコンピュ
ータ10は後述するようにこれらの入力に基づいて所定
のタイミングで投光回路5を周期的に駆動し、受光信号
によって閾値を設定して物体の光沢度を検出するもので
ある。出力回路16は光沢度の判別信号を出力するもの
である。
【0012】次にヘッド部3の構成について説明する。
信号処理部2とヘッド部3との間は3本の光ファイバ2
1〜23で接続される。光ファイバ21は投光素子4に
一端が接続された投光用の光ファイバであって、そのヘ
ッド側端部にはレンズ24を介して偏光フィルタ25が
配置される。偏光フィルタ25は特定の偏光方向、例え
ばS偏光成分のみを透過する偏光フィルタである。そし
て受光側にはこの照射された光の反射光を受光する位置
に偏光ビームスプリッタ26が配置される。偏光ビーム
スプリッタ26は受光した光をS偏光成分とP偏光成分
とに分離するビームスプリッタであり、S偏光成分は反
射して受光用光ファイバ22に、P偏光成分は透過して
受光用光ファイバ23に入射される。受光用光ファイバ
22,23の他端は夫々信号処理部2の受光素子6及び
7に接続されている。
【0013】又偏光ビームスプリッタ26と光ファイバ
22との間には集光レンズ28が、偏光ビームスプリッ
タ26と光ファイバ23との間には集光レンズ29が設
けられる。本実施形態では、図1に示すように集光レン
ズ29の焦点位置に光ファイバ23の端面を配置する
が、光ファイバ22の入射側の端面をレンズ28の焦点
位置より前方に位置するように取付けておくものとす
る。ここで投光回路5と投光素子4,光ファイバ21,
レンズ24と偏光フィルタ25は特定の偏光方向の光を
出射する投光手段を構成している。偏光ビームスプリッ
タ26と第1のレンズ28,第1の光ファイバ22,
1の受光素子6,受光回路8は投光手段より投光する偏
光方向と平行な偏光成分、この場合にはS偏光成分を有
する第1の光束を受光するものであり、偏光ビームスプ
リッタ26と第2のレンズ29,第2の光ファイバ2
3,第2の受光素子7,受光回路9はこれと垂直な偏光
成分、この場合にはP偏光成分を有する第2の光束を夫
々分離して受光するものであり、これらが受光手段を構
成している。又光ファイバ22の端面を集光レンズ28
の焦点位置より前方方向にずらせて配置することによっ
て、第2の光束の感度を第1の光束に対する感度より大
きくするようにしている。
【0014】さてモード切換スイッチ13はランモード
とティーチモードとを切換えるスイッチである。ティー
チモードは、感度設定ボタン14が投入される毎に一対
の受光素子6,7から得られる受光回路8,9の出力を
マイクロコンピュータ10に取込み、A/D変換して
の値により後述する閾値オンレベルと閾値オフレベルを
設定するための閾値設定モードである。又ランモードは
ティーチモードで設定した閾値レベルと現在の信号レベ
ルとを比較し、オンオフ信号を出力する検出モードであ
る。
【0015】次に本実施形態の動作についてフローチャ
ートを参照しつつ説明する。図2,図3は本実施形態の
動作を示すフローチャートである。動作を開始するとま
ずステップ31において、モード切換スイッチ13がテ
ィーチモードかどうかをチェックする。ティーチモード
であれば、ステップ32に進んで感度設定ボタン14が
押下されたかどうかをチェックし、押下されるまで待受
ける。ティーチモードでは識別すべき2つの状態で感度
設定を行う。ここではヘッド部3の前方にワーク27を
図1のように配置する。ワーク27は白紙の白地領域2
7aとその上に貼られた透明のテープ領域27bがあ
り、これらの物体を光沢度によって識別するものとす
る。
【0016】まずワーク27の白地領域27aに投光素
子4からの光を照射できるように配置して感度設定ボタ
ン14を投入する。感度設定ボタン14が投入される
と、ステップ33に進んで投光回路5を介して投光素子
4を駆動する。そうすれば投光用光ファイバ21を介し
て光が照射され、レンズ24及び偏光フィルタ25を介
してS偏光成分の光のみがワーク27の白地領域27a
に照射される。そしてその反射光が偏光ビームスプリッ
タ26によりS偏光成分とP偏光成分とに分離され、夫
々光ファイバ22,23を介して信号処理部2の受光素
子6及び7によって受光される。この受光された信号は
S側受光回路8,P側受光回路9によって夫々電圧信号
に変換され、マイクロコンピュータ10内でA/D変換
される。マイクロコンピュータ10はステップ34に進
んでS偏光成分及びP偏光成分を夫々SA ,PA として
取込む。
【0017】次いでヘッド部3の前方の所定のワーク2
7にテープを貼り付けたテープ領域27bに光が照射さ
れるようにワーク27を移動し、ステップ35に進んで
感度設定ボタン14を再び押下する。そうすると同様に
して投光回路5が駆動され、投光素子4からの光のうち
投光用光ファイバ21及びレンズ24,偏光フィルタ2
5を介してS偏光成分のみがワーク27のテープ領域2
7bに入射する。この反射光を偏光ビームスプリッタ2
6で分離し、夫々S偏光成分SB 及びP偏光成分PB
A/D変換回路を介してマイクロコンピュータ10に取
込む(ステップ37)。そしてステップ38において各
偏光成分の受光量の差から受光量Vを算出する。そして
ステップ39に進んで閾値レベルVthon,Vthoff を設
定する。次いでステップ40に進んでEEPROM15
にそのレベルを書込んで、ティーチモードでの処理を終
える。
【0018】次に閾値Vthon,Vthoff の設定について
説明する。図4(a)は光沢度が小さい物体、図4
(b)は光沢度が大きい物体に対する入射光の反射状態
を示す概略図である。本図において入射光をいずれか一
方の偏光成分、例えばS偏光成分を有する光とすると、
図4(a)に示す光沢度が小さい物体では、偏光方向が
保存された正反射光も得られるが、それ以外にS偏光成
分とP偏光成分とが夫々等しい拡散反射光のレベルが高
くなる。一方光沢度が大きければ、図4(b)に示すよ
うにP偏光成分とS偏光成分とのレベルが等しい拡散反
射光の全体の光量が低くなり、偏光方向を保存するS偏
光の正反射光のレベルが相対的に高くなる。従ってS偏
光成分とP偏光成分との差から光沢度を検出することが
できる。
【0019】そしてワーク27の光沢度の小さい白地領
域27aと光沢度の大きいテープ領域27bとを分離で
きるように閾値を設定する。まず光沢差を示す受光量V
をS偏光成分の受光量−P偏光成分の受光量とする。そ
して2回のティーチングにより得られる受光量Vを夫々
V1(=SA −PA ),V2(=SB −PB )とし、こ
れらの値から閾値レベルを算出する。
【0020】ここで光ファイバ22の端面がレンズ28
の焦点位置にある場合と比較して、閾値について図5〜
図8を用いて説明する。図5は図1と対比して集光レン
ズ28の焦点位置に光ファイバ22の端面を配置したヘ
ッド部3Aを示す図である。図6は受光量Vと閾値レベ
ルとの関係を示すグラフ、図7,図8は夫々図5,図1
のヘッド部3A,3の特性を示すグラフである。前述し
た受光量Vは図6(a)に示すように、そのレベルが小
さければ矢印で示すばらつきの範囲が小さく、そのレベ
ルが大きければそのばらつきの範囲も大きくなる傾向に
ある。従って受光量Vが小さいほどばらつきが小さく、
距離や角度が変化しても安定して検出することができ
る。
【0021】図6(b)は集光レンズ28,29の焦点
位置に光ファイバ22,23の端面を配置した図5のヘ
ッド部3Aについて、ワーク27の異なった面、即ち白
地領域27aと透明のテープ領域27bとに光を照射し
てティーチングしたときの夫々の受光レベルV1,V2
を示しており、閾値の中心Vcen をこれらの相乗平均値
とする。又Vthon,Vthoff は相乗平均値の上下に一定
のヒステリシス幅VHを等分して設定する。図6(b)
に示すように、V1,V2がいずれも高い状態では、ワ
ーク27とヘッド部3Aとの基準となる物体までの距離
(以下、中心距離という)からの変動によって図7
(a)に示すようにV1,V2のレベルが変動するが、
測定可能な距離範囲はV2の曲線がVthonに接するまで
の範囲である。又図7(b)に示すように、所定の中心
距離にワーク27を配置した状態で光沢度判別センサ装
置のヘッド部3Aに対してワーク27の角度を変化させ
た場合、検出可能な角度範囲はV2の曲線がVthonと接
する範囲となる。
【0022】又図6(c)は図1に示すように光ファイ
バ22の端面をレンズ28の焦点より内側に配置したヘ
ッド部3について、一対の受光量V1,V2とそのとき
の閾値の中心値Vcen 、閾値レベルVthon,Vthoff
示している。受光量VはS偏光成分とP偏光成分の受光
量の差であるため、2回のティーチングのいずれのS偏
光成分の値も小さくなれば、受光量Vの値もそのまま低
下する。従って図6(c)に示すように、図1の光学系
ではV1,V2の差はほぼ図6(b)と同一で、そのレ
ベルがいずれも低下したものとなる。
【0023】このようにV1,V2がいずれも低い場合
には、V2−V1が同一であっても図8(a)に示すよ
うにV1にVcen が近づくため、検出距離範囲は広くな
る。このため同様にして図8(b)に示すように検出角
度の変動に対して検出可能範囲が広くなる。本実施形態
では、図1に示すように焦点位置より光ファイバ22を
前にずらせて配置しているため、S偏光成分の受光感度
を低下させることができ、検出距離範囲及び検出角度範
囲を広くすることができる。ここでVthon,Vthoff
はVcen との差が同一になるようヒステリシス幅を上下
に二分しているが、V1,V2のレベルに応じてその値
を比例配分してヒステリシス幅を分配するようにしても
よい。又閾値の中心Vcen もV1,V2の相乗平均に限
らず相加平均等、他の種々の方法で決めるようにするこ
とができる。又本実施形態では光ファイバ22の端面を
集光レンズ28の焦点位置より偏光ビームスプリッタ2
6側に配置しているが、その光軸上で焦点位置より後方
に配置するようにしてもよい。
【0024】次に図2に示すフローチャートにおいて、
ステップ31の判断時にモード切換スイッチ13がラン
モードであれば、図3のステップ51に進んでEEPR
OMから閾値レベルVthon,Vthoff を読出す。そして
ステップ52に進んで投光回路5を駆動する。そうすれ
ば投光素子4より光が光ファイバ21を介して出射さ
れ、レンズ24,偏光フィルタ25を介してS偏光成分
のみがワークに照射され、その反射光がS偏光とP偏光
とに分離して受光素子によって受光される。この出力の
A/D変換値をマイクロコンピュータ10に読込む(ス
テップ53)。そしてステップ54に進み、受光量Vを
S偏光成分の受光量−P偏光成分の受光量として算出す
る。そしてステップ55において受光量Vを閾値レベル
Vthon,Vthoff と比較し、オンオフ信号を出力する。
そしてステップ56に進んでモード切換スイッチ13が
ティーチモードかどうかをチェックし、ティーチモード
でなければステップ52に戻って同様の処理を繰り返
す。又ステップ56においてモード切換スイッチ13が
ティーチモードに設定されていれば、図2のステップ3
2に戻って同様の処理を繰り返し、閾値レベルVthon
Vthoff を設定する。こうすれば設定した閾値を用いて
2つの物体を識別することができる。ここでマイクロコ
ンピュータ10はステップ51〜55において第1,第
2の光束の受光量の差分値に基づいて検知物体の光沢度
を判別する光沢度判別手段の機能を達成している。
【0025】図9は本発明の第2の実施形態による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。本図に
示すようにP偏光成分の感度をS偏光成分より大きくす
るために集光レンズ29より径の大きい集光レンズ29
Aを用いたものである。又この場合は光ファイバ22の
端面をレンズ28の焦点位置に配置している。その他の
構成は第1実施形態と同様である。このようにレンズ2
9Aの径を大きくすれば、相対的にP偏光成分の受光レ
ベルが上昇し受光量Vが低下するため、第1実施形態と
同様の効果が得られる。
【0026】図10は本発明の第3実施形態による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。本実施
形態ではレンズ28の焦点位置より前方に光ファイバ2
2を配置し、同時にレンズ29の焦点位置より前方に第
1,第2実施形態より太い光ファイバ23Aを配置す
る。こうすればP偏光成分の受光感度が高くなるため、
前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0027】図11は本発明の第4実施形態による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。本実施
形態では光ファイバ22,23は夫々レンズ28,29
の焦点位置に配置するものとする。そしてレンズ28と
光ファイバ22の間に受光量を減衰させる光量減衰用の
フィルタ61を配置する。このようにフィルタを配置す
ればS偏光成分の受光感度が低下するため、前述した各
実施形態と同様の効果が得られる。
【0028】図12は本発明の第5実施形態による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。本図に
おいて光ファイバ22,23は夫々レンズ28,29の
焦点位置にその端面を配置する。そしてレンズ28と光
ファイバ22との間にS偏光成分を透過する偏光フィル
タ62を配置し、レンズ29と光ファイバ23の間にP
偏光成分を透過させる偏光フィルタ63を配置する。そ
して偏光フィルタ62の方が偏光フィルタ63より透過
率を低いものを用いるようにすれば、相対的にS偏光成
分の感度が低下するため、前述した各実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0029】図13は本発明の第6実施形態による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。本実施
形態においても光ファイバ23の端面はレンズ29の焦
点位置に配置する。そして光ファイバ22は測定の中心
距離にワーク27が位置する場合に、光ファイバの端面
中心より光軸に平行にずらせる。即ち図中破線で示すよ
うに、ワーク27が中心距離よりやや遠方の特定位置に
平行に移動したときに、反射光のうちのS偏光成分がそ
の中心位置に入射する位置に配置する。こうすれば図1
4(a)に示すように距離に対してP偏光成分の受光量
は同一であるが、光ファイバ22を元の位置から図13
に示す位置に移動したときに、S偏光成分の受光量は実
線S1から破線S2で示すように変化する。従ってS偏
光成分とP偏光成分との差分として示される受光量Vの
変化も、図14(b)に示すように実線Aから破線Bの
ように変化する。このため前述した各実施形態と同様の
効果が得られる。更に遠距離側ではS偏光成分の受光量
が上昇し、近距離では低下するため、距離変動に対する
受光量の変動も小さくなり、距離変動に対する影響が少
なくなるという効果が得られる。
【0030】図15は本発明の第7実施形態による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。本図に
示すように光ファイバ22,23は夫々レンズ28,2
9の焦点位置に配置する。本実施形態では光ファイバ2
2を図示のように回転させて信号処理部2に導くように
している。こうすれば光ファイバの湾曲によりS偏光成
分の受光感度が低下するため、前述した各実施形態と同
様の効果が得ることができる。
【0031】前述した各実施形態ではヘッド部の光学系
部分においてS偏光成分のレベルを低下させるようにし
ているが、信号処理部2の受光回路8,9によりそのレ
ベルを変化させるようにしてもよい。例えばP側受光回
路9の増幅率をS側受光回路8の増幅率より大きくする
か、S受光回路8の増幅率を小さくするようにすれば同
様の効果が得られる。又P側受光回路9のオフセットを
大きくし、その出力レベルを実際の受光量より大きくす
るか、又はS側受光回路8に負のオフセットを与えてそ
の出力レベルを実際の受光量より小さくしてもよい。こ
うすれば、差分値である受光量Vのレベルが低下するた
め、同様に距離変動に対しての変化を少なくすることが
できるという効果が得られる。
【0032】尚前述した各実施形態では、ヘッド部3と
信号処理部2とを光ファイバ21〜23によって分離す
るようにしているが、レンズ24,28,29の位置に
直接投光素子4や受光素子6,7を配置し、一体型の光
沢度判別センサ装置として構成してもよいことはいうま
でもない。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、光沢度を検知する光沢度判別センサ装置において物
体までの距離や物体の角度に対する変動を小さくするこ
とができ、検出感度を向上させることができるという効
果が得られる。又請求項5の発明では、第1の光束の受
光位置を変更することによって距離変動をより受けにく
い光沢度判別センサ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光沢度判別センサ
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のティーチングモードでの動作を示
すフローチャートである。
【図3】本実施形態のランモードでの動作を示すフロー
チャートである。
【図4】光沢度の小さい物体及び大きい物体に一方に偏
光方向を有する光を入射したときの正反射光と拡散反射
光との関係を示す概略図である。
【図5】本実施形態と比較するための比較例による光沢
度判別センサ装置の光学系部分を示す図である。
【図6】受光量Vと閾値の関係を示すグラフである。
【図7】比較例による受光量Vの距離及び角度の変化に
対する変化を示すグラフである。
【図8】本発明の第1実施形態による受光量Vの距離及
び角度の変化に対する変化を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施形態による光沢度判別センサ
装置の光学系部分を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態による光沢度判別セン
サ装置の光学系部分を示す図である。
【図11】本発明の第4実施形態による光沢度判別セン
サ装置の光学系部分を示す図である。
【図12】本発明の第5実施形態による光沢度判別セン
サ装置の光学系部分を示す図である。
【図13】本発明の第6実施形態による光沢度判別セン
サ装置の光学系部分を示す図である。
【図14】第6実施形態による距離の変化に対する受光
量S,P及びVの変化を示すグラフである。
【図15】本発明の第7実施形態による光沢度判別セン
サ装置の光学系部分を示す図である。
【符号の説明】
1 光沢度判別センサ装置 2 信号処理部 3,3A ヘッド部 4 投光素子 5 投光回路 6,7 受光素子 8 S側受光回路 9 P側受光回路 10 マイクロコンピュータ 11 発振回路 12 電源回路 13 モード切換スイッチ 14 感度設定スイッチ 15 EEPROM 16 出力回路 21〜23,23A 光ファイバ 24 レンズ 25,62,63 偏光フィルタ 26 偏光ビームスプリッタ 27 ワーク 28,29,29A レンズ 61 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−299237(JP,A) 特開 平3−170810(JP,A) 実開 昭57−114956(JP,U) 水畑伸治,ファイバ光沢センサ:アン プユニット,OMROM TECHNI CS,日本,1996年 1月10日,VO L.35/NO.4,PAGE.296−300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の偏光方向の光を出射する投光手段
    と、 前記投光手段より出射され検知物体により反射された反
    射光のうち、投光側の偏光方向と平行な偏光成分を有す
    る第1の光束、及び前記投光手段より出射され検知物体
    により反射された反射光のうち、投光側の偏光方向と垂
    直な偏光成分を有する第2の光束を夫々分離して受光す
    る受光手段と、 前記受光手段の第1,第2の光束の受光信号の差分値に
    基づいて検知物体の光沢度を判別する光沢度判別手段
    と、を具備し、 前記受光手段は第2の光束の受光感度を第1の光束の受
    光感度より相対的に大きくしたことを特徴とする光沢度
    判別センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記受光手段は、第1の光束の受光感度
    を小さくすることにより、第2の光束の受光感度を第1
    の光束の受光感度より相対的に大きくしたことを特徴と
    する請求項1記載の光沢度判別センサ装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段は、第2の光束の受光感度
    を大きくすることにより、第2の光束の受光感度を第1
    の光束の受光感度より相対的に大きくしたことを特徴と
    する請求項1記載の光沢度判別センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の光束の受光感度を小さくした
    受光手段は、反射光のうち第1の光束を集光する集光レ
    ンズ、集光した光が一端に入射される光ファイバ、及び
    前記光ファイバの他端に対向して設けられ、光ファイバ
    を伝送して得られる光を受光する受光素子を有し、前記
    光ファイバの入射領域を前記集光レンズの焦点位置より
    光軸方向に沿ってずらせて配置したものであることを特
    徴とする請求項2記載の光沢度判別センサ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の光束の受光感度を小さくした
    受光手段は、反射光のうち第1の光束を集光する第1の
    集光レンズ、集光した光が一端に入射される第1の光フ
    ァイバ、前記光ファイバの他端に対向して設けられ、光
    ファイバを伝送して得られる光を受光する第1の受光素
    子、第2の光束を集光する第2の集光レンズ及び集光し
    た光が一端に入射される第2の光ファイバ、前記光ファ
    イバの他端に対向して設けられ、光ファイバを伝送して
    得られる光を受光する第2の受光素子を有し、検知物体
    の測定位置で前記第1の集光レンズの焦点位置が前記第
    1の光ファイバの受光領域の中心より光軸方向と垂直な
    方向に沿ってずらせた位置となり、第2の集光レンズの
    焦点位置が前記第2の光ファイバの受光領域の中心とな
    ように配置したことを特徴とする請求項2記載の光沢
    度判別センサ装置。
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