JP3264160B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP3264160B2
JP3264160B2 JP32423595A JP32423595A JP3264160B2 JP 3264160 B2 JP3264160 B2 JP 3264160B2 JP 32423595 A JP32423595 A JP 32423595A JP 32423595 A JP32423595 A JP 32423595A JP 3264160 B2 JP3264160 B2 JP 3264160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波モータを形成
する各部品の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波モータは電磁モータに比
べ、単位体積当たりのトルクが高い等の利点を活かした
次世代アクチュエータとして注目をあびている。
【0003】従来の超音波モータの断面図を図11に示
す。図11において、72は超音波振動の動力源である
圧電体で、73は圧電体72の振動振幅を増幅する弾性
体である。前記弾性体73と前記圧電体72を接着等に
より固着して振動体74を形成する。前記振動体74は
その内径側を支持体75によって支持されている。一
方、出力軸80にはロータ76が固定され、出力軸80
はフレーム81及びフレーム81に固定されたブラケッ
ト79に、それぞれ固定されたメタル軸受79で回転自
在に支承されている。前記振動体74と前記ロータ76
は前記ブラケット77に収納されたコイルバネ78によ
って、軸方向に圧接されている。
【0004】超音波モータの出力を安定して取り出すた
めには、駆動源となる振動体74と、それに圧接され回
転するロータ76とが、均一に接触し加圧される必要が
ある。
【0005】このために従来は図11のように、振動体
74を支持する際にロータと接触する面の傾きを、ある
程度変化させられるように、前記支持体75の前記メタ
ル軸受79の前記出力軸80の突出方向側のものと接す
る面を球面状としていた。
【0006】また、超音波モータの出力を安定して取り
出す他の方法として、バネ構造部を有するロータを用い
た従来例がある。図12は、このロータ及び振動体の断
面図を示す。図12において82は振動体84上を摺動
し出力軸に直結したロータ、83は前記ロータ82の前
記振動体84との接触部近傍に加工を施されたバネ構造
部である。図12のように前記ロータ82の1部分にバ
ネ構造を設けることで、前記ロータ82が、前記振動体
84と接触する面の傾きをある程度変化できるようにし
ている。
【0007】図13は、圧電体と圧電体の振動振幅を増
幅する弾性体とを固着して形成した振動体の斜視図及び
圧電体の電極取出しの構成図を示す。
【0008】図13において85は超音波振動の動力源
である圧電体で、90は前記圧電体85に固着され、こ
の振動振幅を増幅する弾性体である。前記弾性体90と
前記圧電体85を接着して振動体92を形成する。93
は前記弾性体90と前記圧電体85との接着層である。
前記圧電体85の前記接着層93側と反対側の表面に
は、前記圧電体85に駆動電圧を印可する駆動電極86
及び、前記振動体92の振動状態の検出信号を出力する
振動センサ電極87が設けられている。前記駆動電極8
6には取出線88が、前記振動センサ電極87には取出
線89が、前記弾性体90にはグランド取出線91がそ
れぞれ接続されている。
【0009】以上のように、超音波モータを駆動する際
のモータ外部との電気的接続は、従来は図13における
取出線88,89及びグランド取出線91のように複数
の電線等で別々に行っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すような従来の超音波モータの構造では、前記振動
体74と前記ロータ76の接触面の傾きを可変させる機
能は、前記支持体75の前記メタル軸受79と接する面
を球面状とすることにより、また前記振動体74と前記
ロータ76を軸方向に加圧接触させる機能は、前記ブラ
ケット77に収納された前記コイルバネ78によってそ
れぞれ果たしており、それぞれ異なる箇所でスペースを
必要とするために、モータ本体の出力軸方向の長さが長
くなるという問題があった。
【0011】また前記振動体74の前記支持体75は、
前記ロータ76の回転に伴う反作用で、前記振動体74
が回転しないように、別途回り止めを設ける必要があ
り、更に圧入のみの固定支持であるため、周囲の環境変
化により支持状態が影響を受けやすいという問題があっ
た。
【0012】また図12のように、前記ロータ82にバ
ネ構造を一体に加工する方法は、この加工が難しい上
に、バネ定数の個体間バラツキが大きいために個々の調
整が必要であり、コストアップの1つの要因となってい
た。また、前記ロータ82の材質が所定の弾性を持つも
のに限定されるという問題もあった。
【0013】更に図13においては、前記振動体92を
形成する前記圧電体85上に形成された電極86,87
及び前記弾性体90からのグランドの取出しは、別々に
複数の取出線88,89及びグランド取出線91で行っ
ていたため工数が増え、コストアップの要因となるばか
りか、前記電極取出し88,89と前記圧電体85上の
前記電極群86,87の接続、及び前記グランド取出線
91と前記弾性体90と接続に半田付けを用いると、前
記圧電体85と前記弾性体90との前記接着層93が半
田ゴテの熱で劣化し、前記振動体92そのものの特性劣
化につながるという問題があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
を解決するためロータを2分割し、その間を均一な接触
加圧機能を持たせる構造、及び振動体のより強固な支持
構造、円環状のフレキシブルプリント基板を用いて、振
動体の圧電体上の電極及びグランド線の取り出しを一括
して行う構造を提供する。ロータを2分割し、その2つ
の部分の接続を皿バネ,コイルバネ,軟弾性樹脂等の弾
性部材で連結することで、これらの弾性でロータを振動
体に加圧接触させると共に、ロータが振動体と接触する
面の傾きを状況に応じて可変できるようにし、均一な接
触加圧機能を持たせる。
【0015】更に振動体の支持を行う支持体を、振動体
の内径側に圧入後支持体の端部をかしめることで振動体
の支持をより強固に行う。
【0016】また振動体の圧電体上の電極及びグランド
線の取り出しを、1つの円環状のフレキシブルプリント
基板にて一括して行う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図1から図10を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1に本発明の第1の実
施の形態による超音波モータの断面図を示す。図1にお
いて2は超音波振動の動力源である圧電体で、1は圧電
体2の振動振幅を増幅する弾性体である。前記弾性体1
と前記圧電体2を接着等により固着して振動体3を形成
する。前記振動体3はその内径側を支持体7によって支
持されている。一方、出力軸9には2分割されたロータ
の1つである第二のロータ5が固定され、出力軸9はメ
タル軸受6で回転自在に支承されている。8は2分割さ
れたロータの他の1つの第一のロータである。第一のロ
ータ8は前記振動体3と弾性部材4で軸方向に移動可能
に弾性加圧支持されて接触し、前記第二のロータ5と接
続される。
【0019】前記弾性部材4は前記第一のロータ8を前
記振動体3に前記出力軸9の方向に加圧を行うと同時
に、前記第一のロータ8が前記振動体3と接触する面の
傾きを、前記振動体3が前記第一のロータ8と接触する
面の傾きの変化に追従するように変化させられる機能を
果たす。これにより安定した接触を実現できると同時
に、従来2箇所で行っていた加圧機能と、均一接触機能
を1箇所で行えるため省スペース化も可能である。
【0020】(実施の形態2)図2に本発明の第2の実
施の形態による超音波モータの断面図を示す。図2にお
いて11は超音波振動の動力源である圧電体で、10は
圧電体11の振動振幅を増幅する弾性体である。前記弾
性体10と前記圧電体11を接着等により固着して振動
体12を形成する。前記振動体12はその内径側を支持
体17によって支持されている。一方、出力軸18には
2分割されたロータの1つである第二のロータ14が固
定され、出力軸18はメタル軸受15で回転自在に支承
されている。13は2分割されたロータの他の1つであ
る第一のロータで、前記第二のロータ14に対して複数
枚(本実施の形態では10枚)の皿バネ16で回転方向
には固定され、軸方向には移動可能に弾性加圧支持され
て、前記振動体12と接触し第二のロータ14と接続さ
れている。この時の前記皿バネ16は10枚以外でも同
様な効果が得られる。
【0021】通常皿バネは量産時にバネ特性の個体間バ
ラツキが大きいため、第2の実施の形態のように前記皿
バネ16を2枚以上重ねることにより、そのバネ特性の
バラツキを低減できるとともに、前記第一のロータ13
の前記振動体12と接触する面の傾きを変化させるスト
ロークが長くとれるため、より均一な接触が実現でき
る。
【0022】また第2の実施の形態のような構造とする
ことにより、前記第一のロータ13の材質は、加工性や
トルクに関係する摩擦係数等を考慮しながら自由に選択
でき、更に加圧手段と接触面の傾き調整手段が1箇所で
行えるため省スペース化でき、小型で様々な機能の超音
波モータの実現が可能である。
【0023】(実施の形態3)図3に本発明の第3の実
施の形態による超音波モータの断面図を示す。図3にお
いて24は超音波振動の動力源である圧電体で、23は
前記圧電体24の振動振幅を増幅する弾性体である。前
記弾性体23と前記圧電体24を接着等により固着して
振動体25を形成する。前記振動体25はその内径側を
支持体21によって支持されている。一方、出力軸22
には2分割されたロータの1つである第二のロータ26
が固定され、前記出力軸22はメタル軸受20で回転自
在に支承されている。27は2分割されたロータの他の
1つの第一のロータで、前記第二のロータ26に対しコ
イルバネ19で、回転方向には固定され軸方向には移動
可能に弾性加圧支持されて、前記振動体27と接触し第
二のロータ26と接続されている。
【0024】コイルバネは一般に量産したとき、バネ定
数の個体間のバラツキが小さいため、1つのコイルバネ
で前記第一のロータ27、前記第二のロータ26の連結
ができるため、実施の形態2に記載する10枚の皿バネ
を用いた例より部品点数を削減することができる。
【0025】この構造を用いることで、実施の形態1に
記載するように均一で安定した接触を実現できる。
【0026】(実施の形態4)図4に本発明の第4の実
施の形態による超音波モータの断面図を示す。図4にお
いて29は超音波振動の動力源である圧電体で、28は
前記圧電体29の振動振幅を増幅する弾性体である。前
記弾性体28と前記圧電体29を接着等により固着して
振動体30を形成する。前記振動体30はその内径側を
支持体34によって支持されている。一方、出力軸36
には2分割されたロータの1つである第二のロータ32
が固定され、前記出力軸36はメタル軸受33で回転自
在に支承されている。35は2分割されたロータの他の
1つの第一のロータで、前記第二のロータ32に対し軟
弾性樹脂31で回転方向には固定され、軸方向には移動
可能に弾性加圧支持されて前記振動体30と接触し、前
記第二のロータ32と接続されている。
【0027】また前記第一のロータ35及び前記第二の
ロータ32が、互いに連結される側の面を荒らし、軟弾
性樹脂31として柔軟性の接着剤を用いて接着接続する
ことで、更に工法を簡略化することもできる。
【0028】この構造を用いることで、実施の形態1に
記載するように均一で安定した接触を実現できる。
【0029】(実施の形態5)図5は本発明の第5の実
施の形態によるロータを構成する2分割されたロータの
1つである第一のロータと皿バネ及び皿バネ間の接続部
の斜視図である。図5において37は第一のロータ39
を連結する皿バネ、38は前記皿バネ37上に設けられ
た互いに嵌合する突起及び窪み、40は前記第一のロー
タ39上に設けられ、前記皿バネ37上の突起及び窪み
38のと嵌合する突起及び窪みである。
【0030】同様に図6は本発明の第5の実施の形態に
よるロータを構成する2分割されたロータの1つである
第一のロータとコイルバネの連結部の斜視図であり、図
6において41は第一のロータ43を連結するコイルバ
ネ、42は前記コイルバネ41の端部に設けられた突
起、44は前記第一のロータ43上の突起42と嵌合す
る窪みである。
【0031】図7は本発明の第5の実施の形態によるロ
ータを構成する2分割されたロータの1つである第一の
ロータと軟弾性樹脂の接続部の斜視図である。図7にお
いて45は第一のロータ47を連結する軟弾性樹脂、4
6は前記軟弾性樹脂45上に設けられた突起及び窪み、
48は前記第一のロータ47上の前記突起及び窪み46
と嵌合する突起及び窪みである。
【0032】なお、図5から図7では、第一のロータと
それぞれの弾性部材との連結部を示したが、ロータを構
成する2分割されたロータの他の1つである第二のロー
タとそれぞれの弾性部材との連結部にも同様に嵌合する
突起及び窪みが設けられている。
【0033】前記の実施の形態1,実施の形態2,実施
の形態3及び実施の形態4に記載するロータを構成する
2つの部分を、それぞれ弾性部材で連結する際、前記振
動体から与えられた駆動力を効率的に出力軸に伝達でき
るよう、それぞれの弾性部材とロータを構成する部分と
の間に、互いに嵌合する突起及び窪みを設けて、回転方
向に係止するためより効率的な出力の取り出しが可能と
なる。
【0034】なお突起及び窪みの数は、図5,図6及び
図7に示す以外でも同様の効果が得られることはいうま
でもない。
【0035】(実施の形態6)図8に本発明の第6の実
施の形態による振動体の構造及びこの支持方法の斜視図
を示す。図8において49は超音波モータの動力源とな
る振動体、51は前記振動体49の内周側面に設けられ
た複数の凹凸の溝、50は前記振動体37の内周部に圧
入されて支持を行う支持体であり、前記振動体49の内
周部に前記支持体50を圧入後、前記支持体50の端部
をかしめ部52でかしめて前記振動体49の固定を行
う。
【0036】この構造で前記振動体49の支持を行うこ
とでより強固に固定でき、前記振動体49上に加圧接触
され摺動するロータの回転に伴う反作用で、前記振動体
49がロータの回転方向と逆に回転することが防止でき
る。更に、周囲の温度変化に伴う前記振動体49の熱膨
張係数と、前記支持体50の熱膨張係数の差による支持
状態の変化の影響を受けにくく、様々な環境下に於いて
も安定した回転数特性を実現できる。
【0037】(実施の形態7)図9に本発明の第7の実
施の形態による圧電体の電極構造及びこの電極群とグラ
ンドからの電気的取出を行うフレキシブルプリント基板
の接続構造図を示す。図9において54は超音波振動の
駆動源となる圧電体で、53は前記圧電体54の振動振
幅を増幅する弾性体、前記圧電体54と前記弾性体53
を接着し振動体61を構成する。55は前記圧電体54
上に設けられ駆動電圧を印可する箇所の駆動電極、56
は前記圧電体54上に設けられ、前記振動体61の振動
状況を検出する振動検出電極、57は前記電極群55,
56及び前記弾性体53から電気的な取出しを行うフレ
キシブルプリント基板、58は前記フレキシブルプリン
ト基板57上にあり前記駆動電極55から電気的取出し
を行うランド部、59は前記フレキシブルプリント基板
57上にあって、前記振動検出電極56からの電気的取
出しを行うランド部、60は前記フレキシブルプリント
基板上にあり、前記振動体の内周部に突出し前記弾性体
53側に折り曲げられ、前記弾性体53からグランドの
取出しを行うランド部である。
【0038】前記各ランド部58,59,60と、前記
圧電体54上の電極群55,56及びグランドとなる前
記弾性体53との接続は、半田付けもしくは導電性接着
剤等によって行われる。
【0039】図9においては前記フレキシブルプリント
基板57のグランド取出しのランド部60が4箇所であ
るが、これ以外の位置,数でも同様の効果が得られる。
【0040】このフレキシブルプリント基板57によっ
て、圧電体上の電極群及びグランド箇所から、一括して
外部に電気的な導通をとることが可能となり、工数を減
らせることで低コスト化が実現できる。また前記各ラン
ド部58,59,60と、前記圧電体54上の各電極5
5,56、グランドである前記弾性体53との接続に導
電性接着剤を用いた場合、半田付け等の加熱する工法を
行わないため、前記振動体61を構成する前記圧電体5
4と前記弾性体53の接着層の特性劣化を避けることが
でき、このことで超音波モータの組立工程上に於ける特
性の劣化を防ぐことができる。
【0041】(実施の形態8)図10に本発明の第8の
実施の形態による圧電体の電極取出し、及びグランド取
出しの構造の断面図を示す。図10において62は超音
波振動の駆動源となる圧電体、63は前記圧電体62の
振動振幅を増幅する弾性体、前記圧電体62と前記弾性
体63を接着により固着し振動体70を構成する。65
は前記圧電体上の駆動電極、66は前記振動体70の振
動状況を検出する振動検出電極、64は前記圧電体62
上の電極群65,66から電気的な取出しを行うため
に、前記圧電体62の内周近傍に配されたフレキシブル
プリント基板、68は前記フレキシブルプリント基板6
4上にあって、前記駆動電極65からの取出しを行うラ
ンド部、67は前記フレキシブルプリント基板上64に
あって、前記振動検出電極66からの取出しを行うラン
ド部、69は前記フレキシブルプリント基板64上にあ
って、前記弾性体63からグランド取出しを行うランド
部、71は前記振動体70の内周部に圧入され支持を行
う支持体である。
【0042】超音波モータの駆動源である円板状振動体
の振動振幅は、内周側ほど振動振幅が小さいため、図1
0における前記フレキシブルプリント基板64は前記振
動体70の内周部近傍に配され、各ランド部67,68
は前記圧電体62上の電極群65,66の半田付けもし
くは導電性の接着剤によって接続され、前記グランド取
出しランド部69は前記弾性体63側に折り曲げられ
る。前記振動体70の内周に前記支持体71を圧入し前
記振動体70の支持を行うと同時に、前記グランド取出
しランド部69を前記弾性体63の内周部側面に接触固
定させ、電気的な導通をとる。この間の導通をより確実
に行うために、前記グランド取出しランド部69と接触
する前記弾性体63の内周部側面の部分に、導電性接着
剤を塗布した後に支持体71を圧入したり、前記支持体
71を前記振動体70に圧入後に前記支持体の圧入側先
端をかしめる本発明の請求項6に記載する構造を用いた
り、これらの方法を組み合わせることも可能である。
【0043】また前記各ランド部67,68と、前記圧
電体53上の各電極65,66間の接続に導電性接着剤
を用い、前記グランド取出しランド部69と前記弾性体
63間の接続に本実施の形態の構造を用いると、半田付
け等の加熱する工法を行わないため、前記振動体70を
構成する前記圧電体62と前記弾性体63の接着層の特
性劣化を避けることができ、このことで超音波モータの
組立工程上における前記振動体70の特性の劣化を防ぐ
ことができる。
【0044】このような構造によって前記振動体70の
振動を阻害すること無く、前記圧電体62の電極群6
5,66から電気的な導通を外部に一括して取出すこと
が可能であり、また工法を簡略化した上で前記振動体7
0の特性劣化も防ぐことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は超音波モータの更
なる省スペース化、様々な環境下での安定特性の維持、
及び低コスト化を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による超音波モータ
の断面図
【図2】本発明の第2の実施の形態による超音波モータ
の断面図
【図3】本発明の第3の実施の形態による超音波モータ
の断面図
【図4】本発明の第4の実施の形態による超音波モータ
の断面図
【図5】本発明の第5の実施の形態による超音波モータ
のロータの斜視図
【図6】本発明の第5の実施の形態によるロータ構成部
品の斜視図
【図7】本発明の第5の実施の形態によるロータ構成部
品の斜視図
【図8】本発明の第6の実施の形態による振動体の構造
及びその支持部の斜視図
【図9】本発明の第7の実施の形態による振動体の図
【図10】本発明の第8の実施の形態による振動体の電
極取出し部の斜視図
【図11】従来の超音波モータの断面図
【図12】従来の超音波モータにおけるバネ構造を持た
せたロータ及び振動体の断面図
【図13】従来の超音波モータの振動体の斜視図
【符号の説明】
1,10,23,28,53,63,73,90 弾性
体 2,11,24,29,54,62,72,85 圧電
体 3,12,25,30,49,61,70,74,8
4,92 振動体 8,13,27,35,39,43,47 第一のロー
タ 5,14,26,32 第二のロータ 6,15,20,33,79 メタル軸受 4 弾性部材 7,17,21,34,50,71,75 支持体 9,18,22,36,80 出力軸 16,37 皿バネ 19,41,78 コイルバネ 31,45 軟弾性樹脂 38,40,46,48 突起及び窪み 42 突起 44 窪み 51 溝 52 かしめ部 55,65,86 駆動電極 56,66,87 振動検出電極 57,64 フレキシブルプリント基板 58,59,60,67,68,69 ランド部 76,82 ロータ 77 ブラケット 81 フレーム 83 バネ構造部 88,89,91 取出線 93 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−300767(JP,A) 特開 昭62−277078(JP,A) 特開 平2−307376(JP,A) 特開 昭63−310379(JP,A) 特開 平6−351269(JP,A) 特開 平6−165537(JP,A) 特開 平7−115783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動をする振動体と、この上を摺
    動するロータとを備え、前記ロータを2つの部分に形成
    し、このロータの2つの部分を弾性部材にて連結した超
    音波モータであって、超音波振動の動力源である圧電体
    と、この振動振幅を増幅する弾性体とを固着して形成し
    た振動体と、この振動体を振動体の内径側で支持する支
    持体とを備えた超音波モータにおいて、前記支持体に軸受メタルを圧入されて、 前記振動体を、支持体に固定するに際して、 前記弾性体
    中央円筒の内径部に前記支持体の円筒部を圧入した
    後、振動体よりの飛び出した支持体の端部をかしめて前
    記弾性体の1部材を支持体固定したことを特徴とする
    超音波モータ。
  2. 【請求項2】 超音波振動をする振動体と、この上を摺
    動するロータとを備え、前記ロータを2つの部分に形成
    し、このロータの2つの部分を弾性部材にて連結した超
    音波モータであって、超音波振動の動力源となる圧電体
    と、この振動振幅を増幅する弾性体とを固着して形成し
    た振動体と、前記圧電体上に形成された、外部から電圧
    を印加する駆動電極及び前記振動体の振動状態の検出信
    号を出力する振動センサ電極と、前記振動体の弾性体か
    ら取り出すグランド線とを備える超音波モータにおい
    て、前記圧電体には円周上に駆動電極及び振動センサ電極に
    分極されていて、圧電体の電極への電気的接続をフレキ
    シブルプリント基板を介して外部に接続した構成であっ
    て、 前記圧電体上の駆動電極及び振動センサ電極とをそれぞ
    れ導通するランドと、前記振動体の弾性体と導通するラ
    ンドとを有するフレキシブルプリント基板であって、 圧電体の電極と接続するためのランドはフレキシブルプ
    リント基板の円環状部分に形成し、その円形状の円環部
    に突出した部分を数カ所設けて、その突出部にグランド
    用ランドを設けて、その突出部であるグランド取り出し
    ランド部を弾性体の円筒内周部側面に折り曲げ、支持体
    を振動体の内周に圧入して振動体の支持を行う同時に、
    その折り曲げたグランド取り出しランド部を弾性体の内
    周部側面に接触固定させ、 フレキシブルプリント基板を
    介して、外部との電気的接続を行ったことを特徴とする
    超音波モータ。
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