JP3264098B2 - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents
ラックピニオン式ステアリング装置Info
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- JP3264098B2 JP3264098B2 JP14076594A JP14076594A JP3264098B2 JP 3264098 B2 JP3264098 B2 JP 3264098B2 JP 14076594 A JP14076594 A JP 14076594A JP 14076594 A JP14076594 A JP 14076594A JP 3264098 B2 JP3264098 B2 JP 3264098B2
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- reinforcing
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D3/00—Steering gears
- B62D3/02—Steering gears mechanical
- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
- B62D3/123—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラックピニオン式ステ
アリング装置において、特にラックバーを摺動自在に支
持するラックガイドに関する。
アリング装置において、特にラックバーを摺動自在に支
持するラックガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラックピニオン式ステアリング装
置は一般に図8に示すようような構成を具備し、この従
来のラックピニオン式ステアリング装置1は、ステアリ
ング操作により回転されるように、ケーシング3内に軸
受4及び5を介して回転自在に配されたピニオン6と、
ピニオン6の回転により紙面に直交する方向に移動され
るように、ピニオン6と噛合ったラック歯7を有して、
移動自在なラックバー8と、ラックバー8の移動を案内
するように、ケーシング3内の横方向(ラックバー8の
移動方向と直交する方向)に伸びる孔9に移動自在に配
されて、ラックバー8を摺接支持するラックガイド10
と、ケーシング3及びラックガイド10間に配されて、
ラックガイド10を介してラックバー8のラック歯7を
ピニオン6に弾性的に押圧するコイルばね11とを具備
してなる。
置は一般に図8に示すようような構成を具備し、この従
来のラックピニオン式ステアリング装置1は、ステアリ
ング操作により回転されるように、ケーシング3内に軸
受4及び5を介して回転自在に配されたピニオン6と、
ピニオン6の回転により紙面に直交する方向に移動され
るように、ピニオン6と噛合ったラック歯7を有して、
移動自在なラックバー8と、ラックバー8の移動を案内
するように、ケーシング3内の横方向(ラックバー8の
移動方向と直交する方向)に伸びる孔9に移動自在に配
されて、ラックバー8を摺接支持するラックガイド10
と、ケーシング3及びラックガイド10間に配されて、
ラックガイド10を介してラックバー8のラック歯7を
ピニオン6に弾性的に押圧するコイルばね11とを具備
してなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
従来のラックピニオン式ステアリング装置1におけるラ
ックガイド10は、一般に、焼結金属又は合成樹脂等か
らなるが、焼結金属からなるラックガイド10は、衝撃
荷重に対しては十分な機械的強度を有しそれ程問題がな
いが、その反面、重量が増し、加えて比較的高価とな
り、一方、合成樹脂で形成されたラックガイド10は、
軽量化及び低廉化を図ることができるが、機械的強度に
問題を有し、いずれのものもそれ程満足し得るものでは
ない。
従来のラックピニオン式ステアリング装置1におけるラ
ックガイド10は、一般に、焼結金属又は合成樹脂等か
らなるが、焼結金属からなるラックガイド10は、衝撃
荷重に対しては十分な機械的強度を有しそれ程問題がな
いが、その反面、重量が増し、加えて比較的高価とな
り、一方、合成樹脂で形成されたラックガイド10は、
軽量化及び低廉化を図ることができるが、機械的強度に
問題を有し、いずれのものもそれ程満足し得るものでは
ない。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするとことは、軽量化及び低廉化を
図ることができる上に、機械的強度も焼結金属からなる
ラックガイドに比較してそれ程劣らないラックガイド手
段を具備したラックピニオン式ステアリング装置を提供
することにある。
であり、その目的とするとことは、軽量化及び低廉化を
図ることができる上に、機械的強度も焼結金属からなる
ラックガイドに比較してそれ程劣らないラックガイド手
段を具備したラックピニオン式ステアリング装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ステアリング操作により回転されるように、ケーシ
ング内に回転自在に配されたピニオンと、このピニオン
の回転により移動されるように、ピニオンと噛合ったラ
ック歯を有する移動自在なラックバーと、このラックバ
ーの移動を案内するように、ケーシング内に移動自在に
配されて、ラックバーを摺接支持するラックガイド手段
と、このラックガイド手段を介してラックバーをピニオ
ンに弾性的に押圧する弾性押圧手段とを具備してなるラ
ックピニオン式ステアリング装置であって、ラックガイ
ド手段は、板状部材から一体成形された中空のラックガ
イド本体と、このラックガイド本体とは別体であってラ
ックガイド本体を補強する補強体とを具備しており、ラ
ックガイド本体は、ラックバー背面に対面する凹状面部
と、この凹状面部から一体的に伸びた筒部とを具備して
おり、補強体は、ラックガイド本体の中空部に装着され
ており、ラックガイド本体の凹状面部の内面に当接して
当該凹状面部を補強支持する補強部を具備しているラッ
クピニオン式ステアリング装置によって達成される。
は、ステアリング操作により回転されるように、ケーシ
ング内に回転自在に配されたピニオンと、このピニオン
の回転により移動されるように、ピニオンと噛合ったラ
ック歯を有する移動自在なラックバーと、このラックバ
ーの移動を案内するように、ケーシング内に移動自在に
配されて、ラックバーを摺接支持するラックガイド手段
と、このラックガイド手段を介してラックバーをピニオ
ンに弾性的に押圧する弾性押圧手段とを具備してなるラ
ックピニオン式ステアリング装置であって、ラックガイ
ド手段は、板状部材から一体成形された中空のラックガ
イド本体と、このラックガイド本体とは別体であってラ
ックガイド本体を補強する補強体とを具備しており、ラ
ックガイド本体は、ラックバー背面に対面する凹状面部
と、この凹状面部から一体的に伸びた筒部とを具備して
おり、補強体は、ラックガイド本体の中空部に装着され
ており、ラックガイド本体の凹状面部の内面に当接して
当該凹状面部を補強支持する補強部を具備しているラッ
クピニオン式ステアリング装置によって達成される。
【0006】本発明において板状部材としては、冷間圧
延鋼板(SPCD、SPCE、SPCU)(JIS G
3141)、電気亜鉛めっき鋼板(SECD、SEC
E)(JIS G 3313)などが用いられ、その厚
みとしては0.60mmから3.20mmのものを、好
ましくは0.60mmから2.60mmのものを、更に
好ましくは0.60mmから1.60mmのものを挙げ
ることができる。
延鋼板(SPCD、SPCE、SPCU)(JIS G
3141)、電気亜鉛めっき鋼板(SECD、SEC
E)(JIS G 3313)などが用いられ、その厚
みとしては0.60mmから3.20mmのものを、好
ましくは0.60mmから2.60mmのものを、更に
好ましくは0.60mmから1.60mmのものを挙げ
ることができる。
【0007】本発明に従う補強体としては、補強部から
一体的に伸びた筒部を更に具備して、板金又は合成樹脂
材から一体成形されたものであってもよい。他の例で
は、補強部が、ラックガイド本体の凹状面部の内面形状
に相補的形状を有する凹状面部を具備しており、補強部
の当該凹状面部をラックガイド本体の凹状面部の内面に
当接させて補強体を構成してもよい。
一体的に伸びた筒部を更に具備して、板金又は合成樹脂
材から一体成形されたものであってもよい。他の例で
は、補強部が、ラックガイド本体の凹状面部の内面形状
に相補的形状を有する凹状面部を具備しており、補強部
の当該凹状面部をラックガイド本体の凹状面部の内面に
当接させて補強体を構成してもよい。
【0008】弾性押圧手段の一つとして、ケーシングと
補強体との間に配されたコイルばねを具備したものを好
ましい例として挙げることができ、ここで、補強部にコ
イルばねの一端を当接させ、補強体の補強部をコイルば
ねのばね受として機能させてもよい。
補強体との間に配されたコイルばねを具備したものを好
ましい例として挙げることができ、ここで、補強部にコ
イルばねの一端を当接させ、補強体の補強部をコイルば
ねのばね受として機能させてもよい。
【0009】
【作用】本発明のラックピニオン式ステアリング装置で
は、ステアリング操作によるピニオンの回転によりラッ
クバーが移動され、これにより操舵がなされる。ラック
バーの移動において、弾性押圧手段に弾性的に押圧され
たラックガイド手段は、ラックバーの歯をピニオンに押
し付けてラックバーを摺動自在に支持し、而してバック
ラッシュを常に最小にしてラックバーとピニオンとの噛
み合いを確保すると共に、ラックバーの移動を案内す
る。そして本発明では、ラックガイド本体が板状部材か
ら中空体状に一体成形され、補強体により補強されてい
るため、軽量化を図ることができる上に、機械的強度を
十分に維持し得ることになる。
は、ステアリング操作によるピニオンの回転によりラッ
クバーが移動され、これにより操舵がなされる。ラック
バーの移動において、弾性押圧手段に弾性的に押圧され
たラックガイド手段は、ラックバーの歯をピニオンに押
し付けてラックバーを摺動自在に支持し、而してバック
ラッシュを常に最小にしてラックバーとピニオンとの噛
み合いを確保すると共に、ラックバーの移動を案内す
る。そして本発明では、ラックガイド本体が板状部材か
ら中空体状に一体成形され、補強体により補強されてい
るため、軽量化を図ることができる上に、機械的強度を
十分に維持し得ることになる。
【0010】次に本発明を、図に示す好ましい具体例に
基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら具
体例に何等限定されないのである。
基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら具
体例に何等限定されないのである。
【0011】
【具体例】本例のラックピニオン式ステアリング装置
は、図8に示す従来のラックピニオン式ステアリング装
置1におけるラックガイド10に対して、図1から図4
に示すラックガイド手段21を用いたものであって、図
1から図4において、本例のラックバー8を摺接支持す
るラックガイド手段21は、板状部材、本例ではドロー
成形(深絞成形)により一体成形された中空のラックガ
イド本体22と、ラックガイド本体22とは別体であっ
てラックガイド本体22を補強する補強体23とを具備
し、ラックガイド本体22は、ラックバー8の背面24
に対面して当該背面24に外面51が当接する凹状面部
25と、凹状面部25から一体的にラックバー8の軸心
26に直交して伸びた円筒部27と、円筒部27から一
体的に内方に折り曲げられた環状の係止部28とを具備
しており、補強体23は、本例では鋼板のドロー成形に
より一体成形されて、ラックガイド本体22の内部29
に装着されており、ラックガイド本体22の凹状面部2
5の内面30に当接して当該凹状面部25を補強支持す
る補強部31と、補強部31から一体的にラックバー8
の軸心26に直交して伸びた円筒部32と、円筒部32
から一体的に外方に折り曲げられており、係止部28に
外面で係止された環状の係合部33とを具備している。
なお、係止部28は、内部29への補強体23の挿入後
に、円筒部27が内方に折り曲げられて形成される。
は、図8に示す従来のラックピニオン式ステアリング装
置1におけるラックガイド10に対して、図1から図4
に示すラックガイド手段21を用いたものであって、図
1から図4において、本例のラックバー8を摺接支持す
るラックガイド手段21は、板状部材、本例ではドロー
成形(深絞成形)により一体成形された中空のラックガ
イド本体22と、ラックガイド本体22とは別体であっ
てラックガイド本体22を補強する補強体23とを具備
し、ラックガイド本体22は、ラックバー8の背面24
に対面して当該背面24に外面51が当接する凹状面部
25と、凹状面部25から一体的にラックバー8の軸心
26に直交して伸びた円筒部27と、円筒部27から一
体的に内方に折り曲げられた環状の係止部28とを具備
しており、補強体23は、本例では鋼板のドロー成形に
より一体成形されて、ラックガイド本体22の内部29
に装着されており、ラックガイド本体22の凹状面部2
5の内面30に当接して当該凹状面部25を補強支持す
る補強部31と、補強部31から一体的にラックバー8
の軸心26に直交して伸びた円筒部32と、円筒部32
から一体的に外方に折り曲げられており、係止部28に
外面で係止された環状の係合部33とを具備している。
なお、係止部28は、内部29への補強体23の挿入後
に、円筒部27が内方に折り曲げられて形成される。
【0012】凹状面部25の中央部には、貫通孔41を
規定する円筒部42が凹状面部25から一体的にラック
バー8の軸心26に直交して伸びて形成されており、補
強部31は、ラックガイド本体22の凹状面部25の内
面30の形状に相補的形状の凹状面部44と、凹状面部
44から一体的にラックバー8の軸心26に直交して伸
びて形成された側壁45と、円筒部32の一端面を閉鎖
して凹状面部44、側壁45及び円筒部32のそれぞれ
に一体的に連設されたばね座用の上壁46とを具備して
いる。本例では補強部31の凹状面部44がラックガイ
ド本体22の凹状面部25の内面30に当接している。
凹状面部44の中央部には、円筒部42が嵌合された貫
通孔47が形成されている。
規定する円筒部42が凹状面部25から一体的にラック
バー8の軸心26に直交して伸びて形成されており、補
強部31は、ラックガイド本体22の凹状面部25の内
面30の形状に相補的形状の凹状面部44と、凹状面部
44から一体的にラックバー8の軸心26に直交して伸
びて形成された側壁45と、円筒部32の一端面を閉鎖
して凹状面部44、側壁45及び円筒部32のそれぞれ
に一体的に連設されたばね座用の上壁46とを具備して
いる。本例では補強部31の凹状面部44がラックガイ
ド本体22の凹状面部25の内面30に当接している。
凹状面部44の中央部には、円筒部42が嵌合された貫
通孔47が形成されている。
【0013】なお、本例では図1に示すように、ラック
バー8の外形の曲率半径Rに対して凹状面部25の外面
51の左右の部分の曲率半径R1及びR2を大きくし、
かつその曲率中心O1及びO2をラックバー8の外形の
曲率中心O(軸心26に位置する)よりも上方にかつ横
方向に変位させ、ラックバー8の背面24と外面51と
の相互の摺接が領域61及び62でなされるようになっ
ており、これに対応して補強部31の凹状面部44は、
領域61及び62まで伸びて形成されている。このよう
に帯状又は線状領域61及び62でラックバー8の背面
24と外面51とが相互に摺接されるようにすると、摺
動摩擦抵抗を低減し得るので好ましいが、本発明はこれ
に限定されない。
バー8の外形の曲率半径Rに対して凹状面部25の外面
51の左右の部分の曲率半径R1及びR2を大きくし、
かつその曲率中心O1及びO2をラックバー8の外形の
曲率中心O(軸心26に位置する)よりも上方にかつ横
方向に変位させ、ラックバー8の背面24と外面51と
の相互の摺接が領域61及び62でなされるようになっ
ており、これに対応して補強部31の凹状面部44は、
領域61及び62まで伸びて形成されている。このよう
に帯状又は線状領域61及び62でラックバー8の背面
24と外面51とが相互に摺接されるようにすると、摺
動摩擦抵抗を低減し得るので好ましいが、本発明はこれ
に限定されない。
【0014】弾性押圧手段としては、図1に示すケーシ
ング3と補強部31の上壁46との間に配された従来の
コイルばね11が用いられてもよく、この場合、補強体
23の補強部31は、当該補強部31の上壁46の下面
にコイルばね11の一端が当接して、コイルばね11の
ばね受ともなっている。
ング3と補強部31の上壁46との間に配された従来の
コイルばね11が用いられてもよく、この場合、補強体
23の補強部31は、当該補強部31の上壁46の下面
にコイルばね11の一端が当接して、コイルばね11の
ばね受ともなっている。
【0015】以上のようなラックガイド手段21を具備
するラックピニオン式ステアリング装置では、ステアリ
ング操作によるピニオン6の回転によりラックバー8が
X方向に移動され、これにより操舵がなされる。ラック
バー8の移動において、コイルばね11に弾性的に押圧
されたラックガイド手段21は、歯7をピニオン6に押
し付けてラックバー8を摺動自在に支持し、而してバッ
クラッシュを常に最小にしてラックバー8の歯7とピニ
オン6との噛み合いを確保すると共に、ラックバー8の
X方向の移動を案内する。
するラックピニオン式ステアリング装置では、ステアリ
ング操作によるピニオン6の回転によりラックバー8が
X方向に移動され、これにより操舵がなされる。ラック
バー8の移動において、コイルばね11に弾性的に押圧
されたラックガイド手段21は、歯7をピニオン6に押
し付けてラックバー8を摺動自在に支持し、而してバッ
クラッシュを常に最小にしてラックバー8の歯7とピニ
オン6との噛み合いを確保すると共に、ラックバー8の
X方向の移動を案内する。
【0016】そして本発明のラックピニオン式ステアリ
ング装置では、ラックガイド本体22が板状部材から一
体成形され、補強体23により補強されているため、軽
量化を図ることができる上に、機械的強度を十分に維持
し得る。しかも本例の補強体23では、その凹状面部4
4が凹状面部25の領域61及び62まで伸びて形成さ
れているため、最も負荷がかかる凹状面部25の領域6
1及び62をしっかりと補強することができ、凹状面部
25が変形したりする虞がなく、而して帯状又は線状領
域61及び62でのラックバー8の背面24と外面51
との設計した通りの相互摺接を長期に亘り維持すること
ができる。
ング装置では、ラックガイド本体22が板状部材から一
体成形され、補強体23により補強されているため、軽
量化を図ることができる上に、機械的強度を十分に維持
し得る。しかも本例の補強体23では、その凹状面部4
4が凹状面部25の領域61及び62まで伸びて形成さ
れているため、最も負荷がかかる凹状面部25の領域6
1及び62をしっかりと補強することができ、凹状面部
25が変形したりする虞がなく、而して帯状又は線状領
域61及び62でのラックバー8の背面24と外面51
との設計した通りの相互摺接を長期に亘り維持すること
ができる。
【0017】前記では帯状又は線状領域61及び62ま
で補強支持する補強体23でラックガイド手段21を構
成したが、これに代えて図5及び図6に示すような補強
体でラックガイド手段を構成してもよい。すなわち図5
及び図6に示すラックガイド手段71は、前記のラック
ガイド本体22と、ラックガイド本体22とは別体であ
ってラックガイド本体22を補強する補強体72とを具
備し、本例の補強体72は、鋼板のドロー成形により一
体成形されて、ラックガイド本体22の内部29に装着
されており、円筒部42の周りでラックガイド本体22
の凹状面部25に当接して当該円筒部42の周りを補強
支持する環状の補強部73と、補強部73の外縁から一
体的にラックバー8の軸心26に直交して伸びた円筒部
74と、円筒部74の下端から一体的に外方に伸びた環
状部75と、環状部75の外縁から一体的に円筒部74
と平行に伸びて、円筒部27の内面に嵌合された円筒部
76とを具備している。なお、貫通孔77を規定する補
強部73の内周縁78は、内部29への補強体72の挿
入後に、筒部42の一端79側が外方向にかしめられ
て、円筒部42に固定されている。
で補強支持する補強体23でラックガイド手段21を構
成したが、これに代えて図5及び図6に示すような補強
体でラックガイド手段を構成してもよい。すなわち図5
及び図6に示すラックガイド手段71は、前記のラック
ガイド本体22と、ラックガイド本体22とは別体であ
ってラックガイド本体22を補強する補強体72とを具
備し、本例の補強体72は、鋼板のドロー成形により一
体成形されて、ラックガイド本体22の内部29に装着
されており、円筒部42の周りでラックガイド本体22
の凹状面部25に当接して当該円筒部42の周りを補強
支持する環状の補強部73と、補強部73の外縁から一
体的にラックバー8の軸心26に直交して伸びた円筒部
74と、円筒部74の下端から一体的に外方に伸びた環
状部75と、環状部75の外縁から一体的に円筒部74
と平行に伸びて、円筒部27の内面に嵌合された円筒部
76とを具備している。なお、貫通孔77を規定する補
強部73の内周縁78は、内部29への補強体72の挿
入後に、筒部42の一端79側が外方向にかしめられ
て、円筒部42に固定されている。
【0018】かかる補強体72を用いてラックガイド手
段71を構成しても、ラックガイド本体22が板状部材
から一体成形され、補強体72により補強されているた
め、軽量化を図ることができる上に、機械的強度を十分
に維持し得ることになる。しかも本例の補強体72で
は、補強体23に比較して帯状又は線状領域61及び6
2まで補強支持しないので、帯状又は線状領域61及び
62での補強効果は若干劣るものの、更に軽量化を図り
得る上に、補強体72の構成が簡単となり、製造が容易
となる利点を有する。
段71を構成しても、ラックガイド本体22が板状部材
から一体成形され、補強体72により補強されているた
め、軽量化を図ることができる上に、機械的強度を十分
に維持し得ることになる。しかも本例の補強体72で
は、補強体23に比較して帯状又は線状領域61及び6
2まで補強支持しないので、帯状又は線状領域61及び
62での補強効果は若干劣るものの、更に軽量化を図り
得る上に、補強体72の構成が簡単となり、製造が容易
となる利点を有する。
【0019】また前記例では板状部材から一体成形され
た補強体23又は72を用いたが、図7に示すような、
硬質の合成樹脂材で一体成形された補強体95を用いて
もよい。補強体95は、外形が補強部31と同様の中実
な補強部96と、補強部96から一体的にラックバー8
の軸心26に直交して伸びて形成された円筒部97とを
具備しており、中央部には貫通孔98を規定する円筒状
の突起99が補強部96に一体形成されている。
た補強体23又は72を用いたが、図7に示すような、
硬質の合成樹脂材で一体成形された補強体95を用いて
もよい。補強体95は、外形が補強部31と同様の中実
な補強部96と、補強部96から一体的にラックバー8
の軸心26に直交して伸びて形成された円筒部97とを
具備しており、中央部には貫通孔98を規定する円筒状
の突起99が補強部96に一体形成されている。
【0020】本例の硬質の合成樹脂材で一体成形された
補強体95を用いると、更に軽量化を図り得ると共に製
造が容易となり、低価格化を期待し得る。
補強体95を用いると、更に軽量化を図り得ると共に製
造が容易となり、低価格化を期待し得る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラックバ
ーを摺接支持するラックガイド手段が板状部材から一体
成形されたラックガイド本体と、ラックガイド本体とは
別体であってラックガイド本体を補強する補強体とを具
備して構成されているため、軽量化及び低廉化を図るこ
とができる上に、機械的強度も焼結金属からなるラック
ガイドに比較してそれ程劣らないラックピニオン式ステ
アリング装置を提供することができる。
ーを摺接支持するラックガイド手段が板状部材から一体
成形されたラックガイド本体と、ラックガイド本体とは
別体であってラックガイド本体を補強する補強体とを具
備して構成されているため、軽量化及び低廉化を図るこ
とができる上に、機械的強度も焼結金属からなるラック
ガイドに比較してそれ程劣らないラックピニオン式ステ
アリング装置を提供することができる。
【図1】本発明の好ましい一具体例の断面説明図であ
る。
る。
【図2】図1に示す具体例の平面説明図である。
【図3】図1に示す具体例のラックガイド本体の斜視図
である。
である。
【図4】図1に示す具体例の補強体の斜視図である。
【図5】本発明の好ましい他の具体例の断面説明図であ
る。
る。
【図6】図6に示す具体例の補強体の斜視図である。
【図7】本発明の好ましい更に他の具体例の断面説明図
である。
である。
【図8】従来のラックピニオン式ステアリング装置の断
面説明図である。
面説明図である。
1 ラックピニオン式ステアリング 8 ラックバー 21 ラックガイド手段 22 ラックガイド本体 23 補強体 25 凹状面部 31 補強部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 3/12 501
Claims (7)
- 【請求項1】 ステアリング操作により回転されるよう
に、ケーシング内に回転自在に配されたピニオンと、こ
のピニオンの回転により移動されるように、ピニオンと
噛合ったラック歯を有する移動自在なラックバーと、こ
のラックバーの移動を案内するように、ケーシング内に
移動自在に配されて、ラックバーを摺接支持するラック
ガイド手段と、このラックガイド手段を介してラックバ
ーをピニオンに弾性的に押圧する弾性押圧手段とを具備
してなるラックピニオン式ステアリング装置であって、
ラックガイド手段は、板状部材から一体成形された中空
のラックガイド本体と、このラックガイド本体とは別体
であってラックガイド本体を補強する補強体とを具備し
ており、ラックガイド本体は、ラックバー背面に対面す
る凹状面部と、この凹状面部から一体的に伸びた筒部
と、凹状面部の中央部において貫通孔を規定すると共に
凹状面部から一体的に伸びた円筒部とを具備しており、
補強体は、ラックガイド本体の中空部に装着されてお
り、ラックガイド本体の凹状面部の内面に当接して当該
凹状面部を補強支持する補強部を具備しており、補強部
は、ラックガイド本体の凹状面部の内面形状に相補的形
状であって当該ラックガイド本体の凹状面部の内面に当
接する凹状面部を具備しており、補強部の凹状面部の中
央部には、ラックガイド本体の円筒部が嵌合する貫通孔
が形成されているラックピニオン式ステアリング装置。 - 【請求項2】 補強体は、補強部から一体的に伸びた筒
部を更に具備して、板金から一体成形されている、請求
項1に記載のラックピニオン式ステアリング装置。 - 【請求項3】 補強体は、補強部から一体的に伸びた筒
部を更に具備して、合成樹脂材から一体成形されてい
る、請求項1に記載のラックピニオン式ステアリング装
置。 - 【請求項4】 ステアリング操作により回転されるよう
に、ケーシング内に回転自在に配されたピニオンと、こ
のピニオンの回転により移動されるように、ピニオンと
噛合ったラック歯を有する移動自在なラックバーと、こ
のラックバーの移動を案内するように、ケーシング内に
移動自在に配されて、ラックバーを摺接支持するラック
ガイド手段と、このラックガイド手段を介してラックバ
ーをピ ニオンに弾性的に押圧する弾性押圧手段とを具備
してなるラックピニオン式ステアリング装置であって、
ラックガイド手段は、板状部材から一体成形された中空
のラックガイド本体と、このラックガイド本体とは別体
であってラックガイド本体を補強する補強体とを具備し
ており、ラックガイド本体は、ラックバー背面に対面す
る凹状面部と、この凹状面部から一体的に伸びた筒部と
を具備しており、補強体は、ラックガイド本体の中空部
に装着されていると共に板金から一体成形されており、
ラックガイド本体の凹状面部の内面に当接して当該凹状
面部を補強支持する補強部を具備しているラックピニオ
ン式ステアリング装置。 - 【請求項5】 補強体は、補強部から一体的に伸びた筒
部を更に具備している、請求項4に記載のラックピニオ
ン式ステアリング装置。 - 【請求項6】 補強部は、ラックガイド本体の凹状面部
の内面形状に相補的形状の凹状面部を具備しており、補
強部の凹状面部がラックガイド本体の凹状面部の内面に
当接している、請求項4又は5に記載のラックピニオン
式ステアリング装置。 - 【請求項7】 弾性押圧手段は、ケーシングと補強部と
の間に配されたコイルばねを具備しており、補強体の補
強部は、当該補強部にコイルばねの一端が当接して、コ
イルばねのばね受となっている、請求項1から6のいず
れか一項に記載のラックピニオン式ステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14076594A JP3264098B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14076594A JP3264098B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07323849A JPH07323849A (ja) | 1995-12-12 |
JP3264098B2 true JP3264098B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=15276229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14076594A Expired - Fee Related JP3264098B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264098B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5322043B2 (ja) * | 2005-08-15 | 2013-10-23 | オイレス工業株式会社 | ラックガイド及びこのラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置 |
JP2011201542A (ja) * | 2011-07-19 | 2011-10-13 | Oiles Corp | ラックガイド及びこのラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置 |
JP6148846B2 (ja) * | 2012-11-19 | 2017-06-14 | オイレス工業株式会社 | ラックピニオンステアリング装置用ラックガイド、ラックピニオンステアリング装置、及びラックピニオンステアリング装置用ラックガイドの製造方法 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP14076594A patent/JP3264098B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07323849A (ja) | 1995-12-12 |
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