JP3262973B2 - 車両用ブレーキの磨耗検出センサ - Google Patents

車両用ブレーキの磨耗検出センサ

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JP3262973B2
JP3262973B2 JP20108095A JP20108095A JP3262973B2 JP 3262973 B2 JP3262973 B2 JP 3262973B2 JP 20108095 A JP20108095 A JP 20108095A JP 20108095 A JP20108095 A JP 20108095A JP 3262973 B2 JP3262973 B2 JP 3262973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車軸に固定されて
いる被制動体を押圧する制動体の磨耗部材の磨耗を検出
する車両用ブレーキの磨耗検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばドラムブレーキは、図11に示す
ように半月形部材3の外周にライニング4を張り付けた
ブレーキシュー5を、車軸と一緒に回転しているドラム
2に内側から押しつけて車輪に制動をかけるもので、こ
のライニング4が磨耗限界に達した際、信号を出力する
ようにした検出センサ100がライニング4に取り付け
られている。
【0003】従来のこの種の検出センサ100はライニ
ング4の取り付け孔9に取り付けられたブッシュ6の孔
7にリード線8を挿通させた構成のもので、ブッシュ6
の先端側においてこのリード線8の反転部8aを露出さ
せると共にブッシュ6内を挿通させてブッシュ6の後端
側に引出し、かつこの引き出された2本のリード線8を
束ねるようにしてリード線8の外側を熱収縮チューブ1
0で被覆したものである。このとき、リード線8はブッ
シュ6の孔7に挿通するだけで接着剤等は使用しない。
そしてこの検出センサ100は、ライニング4が磨耗限
界に達するとリード線8の反転部8aがドラム2に接触
して断線し、この断線信号を検出するようになってい
る。なお、図11の符号11はコネクタであり、リード
線8はこのコネクタ11を介して制御機器(図示せず)
に電気的に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の検
出センサ100は、リード線8のブッシュ6への固定
は、熱収縮チューブ10でブッシュ6の後端側のリード
線8を締めつけるだけであるので、リード線8がブッシ
ュ6の孔7内でずれ動きやすく、そのため図11に二点
鎖線で示すように反転部8aがブッシュ6の先端から浮
き上がるという現象も考えらえる。反転部8aが仮に浮
き上がると次のような問題点が考えられる。
【0005】(a)ライニング4が磨耗し断線規格に達
する以前に反転部8aが断線して断線信号を出力してし
まう。
【0006】(b)ドラム2とライニング4との間にリ
ード線8の反転部8aが挟まり、ライニング回転の妨げ
となったり、リード線8が引きちぎられ、誤信号を出力
する。 (c)反転部8aの浮きが大きいと、ブッシュ6の取り
付け孔9への取り付けの際リード線8が邪魔になる。
【0007】本発明は上述の点に着目してなされたもの
で、リード線の露出した反転部の浮き上がりに起因する
誤信号を防止して、高信頼性で安価な車両用ブレーキの
磨耗検出センサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車軸に固定されている被制動体を押圧する制動体を有
し、この制動体の外周に設けられた摩擦部材内に取り付
けられたブッシュとこのブッシュの先端側に反転部を露
出させると共にブッシュを介在させてブッシュの後端側
へ引き出されたリード線とからなる検出センサを備えた
車両用ブレーキの磨耗検出センサにおいて、前記リード
線は、前記反転部と前記ブッシュの後端側へ引き出され
たリード線により形成される縒り合わせ部との間で前記
ブッシュを締め付けるようにして固定されていることを
特徴とするものである。
【0009】このため、請求項1記載の発明では、ライ
ニングが磨耗限界に達するとリード線の反転部が断線
し、この断線信号を検出する。リード線は、反転部とブ
ッシュの後端側へ引き出されたリード線により形成され
る縒り合わせ部との間でブッシュを締め付けるようにし
て固定されているため、反転部のブッシュからの浮き上
がりが防止され、磨耗限界に達する以前に反転部が断線
する誤動作を防止できる。
【0010】
【0011】
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両用ブレーキの磨耗検出センサであって、前記縒
り合わせ部の外周が熱収縮チューブで被覆されているこ
とを特徴とするものである。
【0013】このため、請求項2記載の発明では、縒り
合わせ部が熱収縮チューブで収縮固定され、縒り合わせ
部の緩みが防止される。
【0014】また、請求項3記載の発明は、車軸に固定
されている被制動体を押圧する制動体を有し、この制動
体の外周に設けられた摩擦部材内に取り付けられたブッ
シュとこのブッシュの先端側に反転部を露出させると共
にブッシュを介在させてブッシュの後端側へ引き出され
たリード線とからなる検出センサを備えた車両用ブレー
キの磨耗検出センサにおいて、前記リード線は、前記リ
ード線の被覆部に食い込むエッジを備えて前記ブッシュ
の両側に形成された溝に圧入されて固定されていること
を特徴とするものである。
【0015】このため、請求項3記載の発明では、リー
ド線は、その被覆部にエッジが食い込み、かつブッシュ
の溝に強く挟まれて確実な固定ができ、反転部のブッシ
ュからの浮き上がりが防止される。また、ブッシュの溝
の外側からリード線を嵌め込むだけでよく、リード線組
付け作業が簡単に行える。
【0016】また、請求項4記載の発明は、車軸に固定
されている被制動体を押圧する制動体を有し、この制動
体の外周に設けられた摩擦部材内に取り付けられたブッ
シュとこのブッシュの先端側に反転部を露出させると共
にブッシュを介在させてブッシュの後端側へ引き出され
たリード線とからなる検出センサを備えた車両用ブレー
キの磨耗検出センサにおいて、前記リード線は、前記ブ
ッシュの両側に形成された溝に挿通されると共に、前記
ブッシュに嵌合する締付具により前記溝を縮小するよう
に締めつけることによって固定されていることを特徴と
するものである。
【0017】このため、請求項4記載の発明では、締付
具でリード線が溝内に締付固定されて、ブッシュからの
反転部の浮き上がりを防止することができる。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の車両用ブレーキの磨耗検出センサであって、前記溝
にリード線の被覆部に食い込むエッジが形成されている
ことを特徴とするものである。
【0019】このため、請求項5記載の発明では、リー
ド線の被覆部にエッジが食い込み、リード線がブッシュ
の溝へ確実に固定されて、ブッシュからの反転部の浮き
上がりを防止することができる。
【0020】
【0021】
【0022】また、請求項6記載の発明は、請求項3〜
5のいずれか1項記載の車両用ブレーキの磨耗検出セン
サであって、前記リード線は、前記ブッシュの後端側が
スライド可能なチューブで束ねられていることを特徴と
するものである。
【0023】このため、請求項6記載の発明では、チュ
ーブをブッシュの方向にスライドさせることによりリー
ド線の溝への嵌め込みができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図示した実施の
形態に基づいて説明する。なお、図11と同一部材は同
一符号で示している。
【0025】図1は本発明の車両用ブレーキの磨耗検出
センサの第1実施の形態を示している。摩擦部材4の取
り付け孔9に検出センサ1が嵌め込まれ、止具12で固
定されている。
【0026】検出センサ1はブッシュ6と、このブッシ
ュ6に形成された2本の孔7に反転部8aを介して挿通
されたリード線8より構成されている。ブッシュ6は、
中央にフランジ6aを有する柱状体からなり、2本の孔
7が前記柱状体の長さ方向に平行となるよう貫通形成さ
れており、段付孔からなる取り付け孔9の段部9aにフ
ランジ6aの一側面を突き当てると共にフランジ6aの
他側面に当接する止具12により抜け止めが図られて取
り付け孔9内に固定されている。また、リード線8の反
転部8aはブッシュ6の先端に露出状態で密接され、ブ
ッシュ6の後端側において右または左方向に縒った、リ
ード線固定手段としての縒り合わせ部8bを形成してい
る。
【0027】この第1実施形態では、縒り合わせ部8b
と反転部8aとの間でブッシュ6を締めつけ、リード線
8はブッシュ6にしっかりと固定される。この縒り合わ
せ部8bの縒りのピッチPはリード線8の種類によって
異なるが、例えばAVS 0.3SQのリード線8で
は、P=10mm程度が好ましい。また縒り合わせ部8
bの長さは、リード線8を緩みなく固定できさえすれ
ば、できるだけ短い方がコストの上から好ましく、一般
には縒りのピッチが3ピッチ程度の長さが好ましい。但
し、縒り合わせ部8bのピッチPや長さをこれに限定す
るものではない。
【0028】図2は、本発明の車両用ブレーキの磨耗検
出センサの第2実施の形態を示している。この第2実施
形態では、リード線8の外側は、少なくとも縒り合わせ
部8bの範囲において、好ましくは先端のコネクタ11
に至る全体にわたり熱収縮チューブ10で被覆され、収
縮固定されて全体構成されている。この第2実施形態で
は、リード線固定手段が縒り合わせ部8bと熱収縮チュ
ーブ10とで構成されており、両者の相互作用でリード
線8をブッシュ6にしかりと固定する。
【0029】この検出センサ1は、図3に示すように、
次のようにして製造することができる。
【0030】(a)ブッシュ6の孔7にリード線8を挿
通させ、反転部8aをブッシュ6の先端に露出状態で密
接させる(図3(a))。
【0031】(b)ブッシュ6の後端側のリード線8を
縒り合わせ、所定の長さの縒り合わせ部8bを形成す
る。この際縒り合わせ部8bの根元部分に矢印A方向の
締めつけ力が働き、反転部8aに矢印B方向に引き寄せ
る力が働く。これによりリード線8はブッシュに確実に
固定されてる(図3(b))。
【0032】(c)リード線8に熱収縮チューブ10を
被せ収縮させて固定する(図3(c)。
【0033】そして、このような本発明の検出センサ1
は、例えば図4に示すドラムブレーキに適用することが
できる。このドラムブレーキは、被制動体としてのドラ
ム2が車軸12に固定され、車軸12と一緒に回転する
ようになっていると共に、ドラム2の内側にはアンカー
13に支持された制動体としてのブレーキシュー5が設
けられている。このブレーキシュー5は半月形部材3の
外周に摩擦部材としてのライニング4を張り付けたもの
で、図示しないホイールシリンダにより回転され、ライ
ニング4をドラム2の内周に押しつけてドラム2に制動
を付与するようになっている。
【0034】このようにドラムブレーキに適用された検
出センサ1は、ライニング4が磨耗限界に達するとリー
ド線8の反転部8aが断線し、この断線信号を検出する
ようになっている。このとき検出センサ1は、リード線
8が縒り合わせ部8bと反転部8aとの間でブッシュ6
を締めつけて確実に固定しているため、反転部8aのブ
ッシュ6からの浮き上がりが防止され、磨耗限界に達す
る以前に反転部8aが断線する誤動作を防止できる。
【0035】このため検出センサ1は、構造簡単で安価
に製造することができると共に信頼性の向上したものと
なっている。
【0036】また、熱収縮チューブ10で被覆した検出
センサ1は、縒り合せ部8bの緩みを防止して信頼性の
一層向上したものとなっている。
【0037】図5乃至図8は、本発明の車両用ブレーキ
の磨耗検出センサの第3実施形態を示している。この第
3実施の形態では、検出センサ1のブッシュ6の両側面
に、リード線固定手段としての溝15が形成されてい
る。ブッシュ6は、中央のフランジ31と、このフラン
ジ31の両側に突出するように形成された円柱状の前部
33と偏平な角柱状の後部30とを有し、かつ前部3
3,フランジ31,及び後部30の挾巾部位を経て長さ
方向に形成された溝15を両側に有して全体構成されて
いる。この溝15の幅はリード線8の径より小さくして
いる。この溝15内に好ましくは他のリード線固定手段
としてのエッジ18が形成されている。
【0038】そして本実施形態においてはリード線8の
先端を輪状部8cとし、その後端にチューブ16を挿入
し、基端にコネクタ11を取り付けてリード線アセンブ
リ17を構成している(図7)。リード線アセンブリ1
7の輪状部8cをブッシュ6の溝15に仮止めした後、
チューブ16をブッシュ6の方向にスライドさせること
により、輪状部8cが縮径されて溝15内に圧入され
る。この際、エッジ18がリード線6の被覆部に食い込
み、リード線8はブッシュ6に確実に固定される。
【0039】リード線8の束ね手段としてのチューブ1
6は、上記第1および第2の実施の形態に示すような熱
収縮チューブであってもよいし、熱収縮しない通常の樹
脂または金属製チューブであってもよい。また、チュー
ブ16に代えてテープやワイヤを巻き付けてもよいし、
あるいはまた、図8に示すように、クリップ22でリー
ド線8を締めつける構成であってもよい。図8に示すク
リップ22は、凸片20を孔21に係止させるようにし
ているが、リード線を締めつけるものであれば、いかな
る構成のものでもよい。
【0040】リード線8は、第1実施の形態のように縒
り合わせ部8bを形成してもよいが、縒り合わせ部はな
くてもよい。
【0041】上記のように、第3実施の形態では、リー
ド線8を溝15に圧入すると共に、リード線8の被覆部
にブッシュ6のエッジ18を食い込ませているので、リ
ード線8のブッシュ6への確実な固定ができ、反転部8
aのブッシュ6からの浮き上がりが防止される。また、
ブッシュ6には孔7に代えて溝15を形成しているの
で、ブッシュ6を成形する金型が簡素化され、金型コス
トを安くできると共に、予めリード線アセンブリ17を
製作しておき、輪状部8cをブッシュ6の溝15の外側
から嵌め込むだけでよく、リード線8をブッシュの孔に
挿入する作業が不要になるため組付け作業も簡素化さ
れ、製造コストを安くすることができる。
【0042】図9および図10は、本発明の車両用ブレ
ーキの磨耗検出センサの第4実施の形態を示すもので、
リード線固定手段として締付具23を用いてブッシュ6
を締めつけるようにしたものである。この締付具23は
嵌合溝24を有する締付部25と、この締付部25の前
部に形成された押え部26とからなるT字形のものであ
る。嵌合溝24の両側壁にはブッシュ6の両側壁に形成
された突起27と係止するロック孔26が形成され、押
え部26の内面にはエッジ28が形成されている(図1
0参照)。この締付具23は2個用意される。
【0043】リード線アセンブリ17は、上記第3実施
の形態と同一のものであり、ブッシュ6への組付けも同
様にして行われ、輪状部8cがチューブ16で縮径され
てブッシュ6の溝15内に嵌められた(図9参照)状態
となる。この状態で締付具23の締付部25をブッシュ
6の両側に被せ、嵌合溝24をブッシュ6の後部30に
嵌合させ、後部30の広巾部位に突出形成された突起2
7にロック孔26が合致した位置で締付具23はロック
される。
【0044】この際ブッシュ6のフランジ31に締付具
23の凹溝32を嵌合させることにより締付具23の位
置合わせができる。
【0045】嵌合溝24の幅は後部30の厚みより小さ
くなっており、嵌合溝24を平坦部30に嵌合させると
溝15が縮小され、リード線8を挟み込む。また、押え
部26のエッジ28がリード線の被覆部に食い込む。
このリード線8の挟み込みとエッジ28の食い込みによ
り、リード線は確実にブッシュ6に固定される。
【0046】上記第4実施の形態において、締付具23
は、締付部25のみで構成してもよく、押え部26はな
くてもよい。また、ブッシュ6の溝15には、第3実施
の形態のエッジ18は設けていないが、同様のエッジ1
8を設けてもよい。
【0047】また、第3実施の形態と同様、リード線8
の束ね手段として、チューブ16に代えてテープやワイ
ヤを巻き付けてもよいし、あるいはクリップ22でリー
ド線8を締めつける構成であってもよい。
【0048】上記第4実施の形態では、締付具23でブ
ッシュ6の外側からリード線8を締付けており、また、
押え部26のエッジ28によりリード線8に食い込ませ
ているため(図10参照)、リード線の固定がより確実
になる。
【0049】本発明の検出センサ1は、ディスクブレー
キにも適用可能である。この場合、検出センサ1は、被
制動体としてのロータに押圧する制動体の押圧側に設け
られた摩擦部材としてのパッド内に取付けられ、パッド
が磨耗限界に達するとリード線8の反転部8aが断線
し、この断線信号を検出するようになっており、ドラム
ブレーキに適用した場合と同様の作用効果を奏する。
【0050】
【発明の効果】以上、詳述したように請求項1記載の発
明によれば、リード線は、その反転部とブッシュの後端
側へ引き出されたリード線により形成される縒り合わせ
部との間でブッシュを締め付けるようにして固定されて
いるので、反転部のブッシュからの浮き上がりを確実に
防止でき、これによりライニングが断線規格に達する以
前に断線信号を出力したり、被制動体と摩擦部材との間
にリード線が挟まり、摩擦部材の回転の妨げとなったり
するという誤動作をなくして高信頼性の車両用ブレーキ
磨耗検出センサを提供することができる。
【0051】
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、熱収
縮チューブにより縒り合わせ部が固定されるため、請求
項1記載の発明の効果に加えて、縒り合わせ部に緩みが
なくなり、より確実にリード線の浮き上がりが防止でき
ると共に、2本のリード線が一体的に密着するため、リ
ード線の引っ張りに対する強度が向上する。
【0053】また、請求項3記載の発明によれば、リー
ド線の被覆部にエッジを食い込ませ、かつブッシュの両
側に形成された溝にリード線を圧入して固定したので、
ブッシュの溝の外側からリード線を嵌め込むだけでよ
く、リード線組付け作業が簡単に行えると共に、ライニ
ングが断線規格に達する以前に断線信号を出力したり、
被制動体と摩擦部材との間にリード線が挟まり、摩擦部
材の回転の妨げとなったりするという誤動作をなくして
高信頼性の車両用ブレーキ磨耗検出センサを提供するこ
とができる。
【0054】また、請求項4記載の発明によれば、ブッ
シュに締付具を嵌合させて溝を縮小させてリード線を締
めつけて固定するようにしたので、反転部のブッシュか
らの浮き上がりを確実に防止でき、これによりライニン
グが断線規格に達する以前に断線信号を出力したり、被
制動体と摩擦部材との間にリード線が挟まり、摩擦部材
の回転の妨げとなったりするという誤動作をなくして高
信頼性の車両用ブレーキ磨耗検出センサを提供すること
ができる。
【0055】また、請求項5記載の発明によれば、ブッ
シュの溝にリード線の被覆部に食い込むエッジを形成し
たので、請求項4記載の発明の効果に加えて、エッジの
食い込みにより、リード線のブッシュへの確実な固定が
できる。
【0056】
【0057】また、請求項6記載の発明によれば、ブッ
シュの後端側のリード線をスライド可能なチューブで束
ねたので、請求項3〜5のいずれか1項記載の発明の効
果に加えて、チューブをブッシュの方向にスライドさせ
ることによりリード線の溝への嵌め込みが簡単にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ブレーキの磨耗検出センサの第
1実施の形態を示す要部の断面図である。
【図2】本発明の車両用ブレーキの磨耗検出センサの第
2実施の形態を示す要部の断面図である。
【図3】図2の検出センサの製造工程を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の車両用ブレーキの磨耗検出センサが適
用されるドラムブレーキの一部切欠斜視図である。
【図5】本発明の車両用ブレーキの磨耗検出センサの第
3実施の形態を示す斜視図である。
【図6】図5のリード線の一部を切欠いた平面図であ
る。
【図7】第3実施の形態に使用されるリード線アセンブ
リの平面図である。
【図8】第3実施の形態に使用されるクリップの断面図
である。
【図9】本発明の車両用ブレーキの磨耗検出センサの第
4実施の形態を示す他側の締付具を省略した分解斜視図
である。
【図10】第4実施の形態の締付具におけるエッジのリ
ード線の被覆部への食い込みを説明するための縦断側面
図である。
【図11】従来の検出センサを示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 検出センサ 2 ドラム(被制動体) 4 ライニング(摩擦部材) 5 ブレーキシュー(制動体) 6 ブッシュ 7 孔 8 リード線 8a 反転部 8b 縒り合わせ部(リード線固定手段) 10 熱収縮チューブ(リード線固定手段) 15 溝(リード線固定手段) 16 チューブ(束ね手段) 18 エッジ(リード線固定手段) 22 クリップ(束ね手段) 23 締付具(リード線固定手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−145830(JP,A) 特開 平1−283443(JP,A) 実開 平7−4939(JP,U) 実開 平6−67934(JP,U) 実開 昭55−92934(JP,U) 実開 昭62−97332(JP,U) 実開 昭63−182628(JP,U) 国際公開96/5448(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 66/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に固定されている被制動体を押圧す
    る制動体を有し、この制動体の外周に設けられた摩擦部
    材内に取り付けられたブッシュとこのブッシュの先端側
    に反転部を露出させると共にブッシュを介在させてブッ
    シュの後端側へ引き出されたリード線とからなる検出セ
    ンサを備えた車両用ブレーキの磨耗検出センサにおい
    て、 前記リード線は、前記反転部と前記ブッシュの後端側へ
    引き出されたリード線により形成される縒り合わせ部と
    の間で前記ブッシュを締め付けるようにして固定されて
    いることを特徴とする車両用ブレーキの磨耗検出セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記縒り合わせ部の外周が熱収縮チュー
    ブで被覆されていることを特徴とする請求項1記載の車
    両用ブレーキの磨耗検出センサ。
  3. 【請求項3】 車軸に固定されている被制動体を押圧す
    る制動体を有し、この制動体の外周に設けられた摩擦部
    材内に取り付けられたブッシュとこのブッシュの先端側
    に反転部を露出させると共にブッシュを介在させてブッ
    シュの後端側へ引き出されたリード線とからなる検出セ
    ンサを備えた車両用ブレーキの磨耗検出センサにおい
    て、 前記リード線は、前記リード線の被覆部に食い込むエッ
    ジを備えて前記ブッシュの両側に形成された溝に圧入さ
    れて固定されていることを特徴とする車両用ブレーキの
    磨耗検出センサ。
  4. 【請求項4】 車軸に固定されている被制動体を押圧す
    る制動体を有し、この制動体の外周に設けられた摩擦部
    材内に取り付けられたブッシュとこのブッシュの先端側
    に反転部を露出させると共にブッシュを介在させてブッ
    シュの後端側へ引き出されたリード線とからなる検出セ
    ンサを備えた車両用ブレーキの磨耗検出センサにおい
    て、 前記リード線は、前記ブッシュの両側に形成された溝に
    挿通されると共に、前記ブッシュに嵌合する締付具によ
    り前記溝を縮小するように締めつけることによって固定
    されていることを特徴とする車両用ブレーキの磨耗検出
    センサ。
  5. 【請求項5】 前記溝にリード線の被覆部に食い込むエ
    ッジが形成されていることを特徴とする請求項4記載の
    車両用ブレーキの磨耗検出センサ。
  6. 【請求項6】 前記リード線は、前記ブッシュの後端側
    がスライド可能なチューブで束ねられていることを特徴
    とする請求項3〜5のいずれか1項記載の車両用ブレー
    キの磨耗検出センサ。
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