JP3262607B2 - 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ - Google Patents

活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ

Info

Publication number
JP3262607B2
JP3262607B2 JP29889892A JP29889892A JP3262607B2 JP 3262607 B2 JP3262607 B2 JP 3262607B2 JP 29889892 A JP29889892 A JP 29889892A JP 29889892 A JP29889892 A JP 29889892A JP 3262607 B2 JP3262607 B2 JP 3262607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
active energy
acrylate
meth
energy ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29889892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06145607A (ja
Inventor
清人 弘光
博文 宮崎
三継 松井
秀典 新夕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP29889892A priority Critical patent/JP3262607B2/ja
Publication of JPH06145607A publication Critical patent/JPH06145607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3262607B2 publication Critical patent/JP3262607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性エネルギー線硬化型
粘接着性組成物及びテープに関し、更に詳しくは被着体
に貼着後、紫外線などの活性エネルギー線を照射するこ
とによって接着力が向上する活性エネルギー線硬化型粘
接着性テープに使用する組成物及びそのテープに関す
る。
【0002】かかる活性エネルギー線硬化型粘接着性テ
ープは先ず活性エネルギー線の照射前は再剥離型粘着テ
ープとして被着体上に位置決め可能で、その後活性エネ
ルギー線を照射することにより硬化して該テープの粘接
着剤層と被着体との密着性及び内部凝集力が格段に増大
して永久接着剤層となり、繊維、複合材料、セラミッ
ク、ガラス、ゴム、コンクリート、紙等の同種あるいは
異種材料間の接合、継合わせおよび封止、絶縁、作業工
程に於けるナット・ボルト・スティプル・鋲・クリップ
・リベット・テープ・水性糊・ロープ・糸等の代替品な
どに好適に使用することができる。
【0003】
【従来の技術】従来、感圧接着剤は、粘着テープ、粘着
ラベル、粘着フィルム等に広く使用されているが、タッ
クと凝集力のバランスによりその接着力には限界があ
り、接着力の極めて高いテープを作ることは困難であっ
た。
【0004】また、特開昭63−260978号公報に
はエポキシ基を有するアクリル系ポリマーとオニウム塩
系化合物を構成成分とするカチオン重合タイプの粘着テ
ープの貼着構造が開示されているが、これはアクリル系
ポリマーにグリシジル基が単にグラフトしている構造で
あるため、内部凝集力は向上するが被着体との密着性が
向上しないため、その剪断接着力は他の内部架橋タイプ
の粘着テープと比べて高々同等か、又はそれ以下で、被
着体にテープを貼着後紫外線を照射する利点が実質上無
いものであった。
【0005】更に、特開昭61−28572号公報、同
62−153376号公報および、特開平1−2498
79号公報には、放射線を照射することにより接着力が
低下する粘着テープの製造法が開示されている。一般に
アクリル系粘着剤とラジカル反応性ビニル基を有するモ
ノマー及びオリゴマーを組成とする粘着剤に放射線を照
射すると接着力が低減するのが常識であり、この特性を
生かしてシリコーンウェハー等のダイシング用に放射線
硬化型粘着テープが利用されている。
【0006】一方、特開平1−271408号公報や同
1−287114号公報には粘着剤の無溶剤化を目的と
した放射線硬化型粘着剤の製造法を開示しているが、物
性的には溶剤架橋タイプと高々同等か、又はそれ以下で
あり、やはりタックと凝集力のバランスから接着力に限
界のあるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、従来の粘
着テープ、粘着ラベル、粘着フィルムはタックと凝集力
のバランスが十分でなかったり、内部凝集力は向上する
が、被着体との密着性が向上しなかったりしていた。
【0008】本発明は紫外線などの活性エネルギー線を
照射する前は再剥離可能で、被着体へ貼着した後に剥離
しても被着体への粘着剤の転移がないため被着体上への
位置決めが容易でかつ活性エネルギー線の照射後は高い
接着力を示す活性エネルギー線硬化型粘接着組成物及び
それを用いたテープを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(A)
重量平均分子量が10万以上のアクリル系重合体又は共
重合体、(B)一分子中にラジカル重合性ビニル基及び
リン酸残基をそれぞれ少なくとも一個有する単量体、並
びに、(C)一分子中にラジカル重合性ビニル基を少な
くとも一個有する上記(B)以外の化合物から成る初期
接着力が200〜500g/25mmで紫外線照射による
硬化後の接着力が3000g/25mmより大きい活性エ
ネルギー線硬化型粘接着性組成物が提供される。なお、
ここで初期接着力及び紫外線照射による硬化後の接着力
は以下の通りにして求めた値をいう。初期接着力:JI
S R−6253に規定する#280の耐水研摩紙で磨
いたSUS304のステンレス鋼板に下記段落〔006
8〕に記載した方法に従って作成した試験用粘接着シー
トを用い、JIS−Z−0237の方法に従って圧着
し、1時間後、20℃、65%RH、剥離速度300mm
/min の条件下でその180度剥離強度(g/25mm)
を測定する。紫外線照射による硬化後の接着力:上記初
期接着力の測定に用いたのと同様のステンレス鋼板に、
下記段落〔0068〕に記載した方法に従って作成した
試験用粘接着シートを接着し、1時間後に高圧水銀ラン
プを用いて600mJ/cm2 の照射線量で紫外線を照射し
て硬化させた後以下、上記初期接着力の測定と同様にし
てその180度剥離強度(g/25mm)を測定する。
【0010】本発明に従えば、更に、前記、活性エネル
ギー硬化型粘接着性組成物から成る粘接着性層を有して
なるテープが提供される。
【0011】以下、本発明の構成及びその作用効率につ
いて更に説明する。本発明に用いることのできる前記ア
クリル系重合体又は共重合体(A)は、通常、炭素数が
30以下のアルキル基を有するアクリル酸やメタクリル
酸などのエステル(以下、単にアクリル酸エステルとい
う)を主成分とし、必要に応じて、ラジカル重合性不飽
和基のほかに少なくとも1個の官能性基を有する単量体
(以下、官能性単量体ということがある)、並びに、該
アクリル酸エステル及び官能性単量体と共重合可能な共
単量体を重合又は共重合してなるものである。
【0012】上記のアクリル酸エステルの具体例として
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリ
レート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリ
レート、i−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、i−ノニル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどを
あげることができる。前記アクリル酸エステル酸の使用
量は、アクリル系重合体又は共重合体を構成する全単量
体の合計100重量%中、例えば、50%以上、好まし
くは60〜100重量%、特に好ましくは70〜99重
量%程度の量が好適である。
【0013】前記の官能性単量体としては、官能性基と
して、例えば、カルボキシル基、アミド基もしくは置換
アミド基、アミノ基もしくは置換アミノ基、水酸基、ま
たは、メルカプト基などを有する単量体を挙げることが
でき、本発明においてはこれらの中から1種または2種
以上の単量体を適宜選択して用いることができる。
【0014】これら単量体の具体例としては、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸
(好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸)などのカルボキシル基含有単量体;例えば、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルア
ミド、N-メチルアクリルアミド(好ましくは、アクリル
アミド、メタクリルアミド)などのアミド基もしくは置
換アミド基含有単量体;
【0015】例えば、アミノエチルアクリレート、N,N-
ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジエチルアミ
ノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート
(好ましくは、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート)などの
アミノ基もしくは置換アミノ基含有単量体;
【0016】例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、アリルアルコール、メタリ
ルアルコール(好ましくは、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート)などの水酸基含有単量体;例えば
ビニルメルカプタン、アリルメルカプタンなどのメルカ
プト基含有単量体;等を例示することができる。
【0017】これらの官能性単量体のうち、カルボキシ
ル基含有単量体、アミド基含有単量体及び置換アミノ基
含有単量の群から選ばれた少なくとも1種以上の単量体
を用いるのが特に好ましい。
【0018】前記官能性単量体の使用量は、アクリル系
重合体又は共重合体を構成する全単量体の合計100重
量%中、例えば、20重量%以下、好ましくは0〜15
重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%程度の量を
例示できる。
【0019】さらに、前記アクリル酸エステル及び官能
性単量体と共重合可能な共単量体としては、例えば、蟻
酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニルなど飽和脂肪酸ビニルエステル単量体;例
えば、ジブチルマレート、ジブチルフマレート、ジブチ
ルイタコネート、ジオクチルマレート、ジオクチルフマ
レート、ジオクチルイタコネート等のα,β−不飽和ジ
カルボン酸の炭素数1〜18の直鎖もしくは分岐アルキル
エステル;例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、エチルビニルベンゼン等の芳香族ビニル
単量体;例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のシアン化ビニル単量体;等を例示することができ
る。これらの共単量体の使用量は、アクリル系重合体又
は共重合体を構成する全単量体の合計100重量%中、
一般に50重量%以下、好ましくは40重量%以下、特
に好ましくは30重量%以下程度の量が好適である。
【0020】次に、本発明に係る組成物の前記構成成分
(B)は1分子中にラジカル重合性ビニル基およびリン
酸残基をそれぞれ少なくとも1個有する単量体(以下、
リン酸エステルと略称することがある)であり、例えば
下記(I)又は(II)で示される。
【0021】
【化1】
【0022】(式中、R1 はH又はCH3 、R2 は炭素
数2〜10のアルキレン基、n=1〜3の整数、R3
1 炭素数4〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリ
ール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を示す。但
し、n=1の時R3 は相異なる基であってもよい。)
【0023】
【化2】
【0024】(式中、R1 、R2 は前記一般式(I)と
同様であり、m=1又は2、l(エル)=1又は2で且
つm+lは1〜3の整数、R4 は炭素数4〜10のアル
キル基、炭素数6〜8のアリール基又は炭素数7〜10
のアラルキル基、X+ はアルカリ金属イオン、アンモニ
ウムイオン又は有機塩基イオンを示す。)
【0025】上記、一般式(I)又は(II)で表される
リン酸エステルとしては、例えば、モノ〔2−(メタ)
アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート、モノ〔2−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル〕ホスフェート、
ジ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルジフェニ
ルホスフェート、モノ〔3−クロロ−2−(メタ)アク
リロイルオキシプロピル〕ホスフェート、トリス(メ
タ)アクリロイルオキシエチルホスフェート、モノ
〔(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェートモ
ノエタノールアミン塩、モノ〔(メタ)アクリロイルオ
キシエチル〕ホスフェート、〔モノ(ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート〕塩、モノ〔(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル〕ホスフェート、〔モノ(ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート〕塩などを挙げるこ
とができる。
【0026】前記リン酸エステル(B)の使用量には特
に限定はないが、好ましくは、前記単量体(A)〜
(C)の合計100重量部中、例えば0.1〜30重量
部、更に好ましくは5〜10重量部程度である。前記リ
ン酸エステル(B)を上記使用範囲において適宜選択利
用することにより、得られる接着剤層の活性エネルギー
線照射による硬化後における接着力が著しく向上するの
で好ましい。
【0027】本発明に係る前記構成成分(C)は1分子
中にラジカル重合性ビニル基を少なくとも1個有する前
記成分(B)以外の化合物であり、低臭性、低揮発性等
の観点から沸点150℃以上の化合物を用いるのが好ま
しい。このような化合物を構成するモノマーの具体例と
しては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエー
テルジアクリレート、ジエチレングリコールジグリシジ
ルエーテルジメタクリレート、トリエチレングリコール
ジグリシジルエーテルジメタクリレート、プロピレング
リコールジグリシジルエーテルジアクリレート、ソルビ
トールテトラグリシジルエーテルテトラメタクリレー
ト、グリセロールトリグリシジルエーテルトリアクリレ
ート、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルジアク
リレート等のポリエポキシ化合物のポリ(メタ)アクリ
レート類;例えば、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチ
レングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコ
ールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリ
レート、ヒドロキシビバリン酸ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エト
キシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
R>ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート等のポリオール(メタ)アクリレート
類;例えば、アリルアクリレート、アリルメタクリレー
ト等の(メタ)アリル(メタ)アクリレート;例えば、
ジアリルマレート、ジアリルフマレート、ジアリルイタ
コネート、ジアリルフタレート等のポリカルボン酸の
(メタ)アリルエステル;例えば、トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレート等のカルボン酸以外
の多価有機酸の(メタ)アリルエステル;等を挙げるこ
とができる。
【0028】さらに、本発明の組成物の前記構成成分
(C)としては、これらポリ(メタ)アクリレート系化
合物および(メタ)アリルエステル系化合物の他に、一
般に分子量1000〜20000、好ましくは2000
〜15000程度の(メタ)アクリレート系オリゴマー
を用いることもできる。このような(メタ)アクリレー
ト系オリゴマーとしては、例えば、ウレタン(メタ)ア
クリレート系オリゴマー又はポリエステル(メタ)アク
リレート系オリゴマーを挙げることができる。
【0029】前記成分(C)として使用することができ
るウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマーは、例え
ばポリオール化合物と、ポリイソシアネート化合物とを
反応させて得られる末端イソシアネートウレタンプレポ
リマーに、水酸基を有する(メタ)アクリレートを反応
させて得られるものである。
【0030】上記のポリイソシアネート化合物として
は、例えば、1,3−または1,4−フェニレンジイソ
シアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシ
アネート、1,5−ナフチレンジイシシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイシアネート、3,3’−ジ
メチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネー
ト、1,3−キシリ0ンジイソシアネート等の芳香族ポ
リイソシアネート化合物;例えば、1,4−テトラメチ
レンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサ
メチレンジイソシアネート、1,8−オクタメチレンジ
イソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシアネ
ート等の脂肪族ポリイソシアネート化合物;例えば、
1,3−又は1,4−シクロヘキシレンジイソシアネー
ト、1−メチルシクロヘキサン−1,3−または1,4
−ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
1,3−イソシアノメチルシクロヘキサン等の脂肪族ポ
リイソシアネート化合物;等を例示できる。
【0031】前記のポリオール化合物としては、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよびポリ
エステルエーテルポリオール等がある。ポリエステルポ
リオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、グリセロール、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、ソルビトー
ル等の多価アルコールと、例えば、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、
シトラコン酸、イタコン酸、グルタル酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、ピロメリット酸、トリメリ
ット酸、ドデカンジカルボン酸等の多価カルボン酸との
縮合物および重合物などを例示することができる。
【0032】また、前記ポリエーテルポリオールとして
は、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチ
レンプロピレングリコール等のポリアルキレングリコー
ルを挙げることができ、ポリエステルエーテルポリオー
ルとしては、前記ポリエステルポリオールにエチレンオ
キシド等のアルキレンオキシドを付加させた物、ポリエ
ーテルポリオールと上記ポリカルボン酸とを縮合させた
末端に水酸基を有するものなどを挙げることができる。
これらオリゴマー(C)はそれぞれ単独で、または2種
以上混合して用いることができる。
【0033】これらのウレタン(メタ)アクリレート系
オリゴマーとしては、例えば、アートレジンUN−52
00、アートレジンUN−2111A、アートレジンU
N−3320HA、アートレジンUN−3320HB、
アートレジンUN−3320HC、アートレジンUN−
1101T、アートレジンUN−1102、アートレジ
ンUN−6060PTM(以上、根上工業(株)製)、
アロニックスM−1100、アロニックスM−1200
PTM(以上、東亜合成化学工業(株)製) 、NKエス
テルU−180A、NKエステルU−4HA(以上、新
中村化学工業(株)製)、ビスコート812、ビスコー
ト813、ビスコート823(以上、大阪有機化学工業
(株)製)、UAS−10(山陽国策パルプ(株)
製)、XP−4200B、XP−7000B、XP−2
700B、XP−3000B、XP−2000B、XP
−10(以上、日本合成化学工業(株)製)等の商品名
で市販されているものを使用することができる。
【0034】前記成分(C)として使用することができ
るポリエステル(メタ)アクリレート系オリゴマーは、
例えば、前記ウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマ
ーのポリオール化合物として例示したポリエステルポリ
オールとアクリル酸又はアクリル酸又はメタクリル酸と
を反応させて得られるものである。
【0035】このようなポリエステル(メタ)アクリレ
ート系オリゴマーとしては、例えば、アロニックスM−
6100、アロニックスM−6200、アロニックスM
−6250、アロニックスM−6300、アロニックス
M−6400X、アロニックスM−6410X、アロニ
ックスM−6420X、アロニックスM−6500、ア
ロニックスM−7100、アロニックスM−8030、
アロニックスM−8060、アロニックスM−8100
(以上、東亜合成化学工業(株)製)、Ebecryl OTA
480、Ebecryl 436、Ebecryl 438、Ebecryl 4
40、Ebecryl501、Ebecryl DEC657、Ebecryl
DEC770、Ebecryl 810、Ebecryl 830、Ebe
cryl 850、Ebecryl 1559、Ebecryl 754(以
上、ダイセル・ユーシービー(株)社製)等の商品名で
市販されているものを使用することができる。
【0036】また、本発明の組成物の前記構成成分
(C)としては、例えば、n−アミルビニルエーテル、
i−アミルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテ
ル、n−オクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシル
ビニルエーテル、n−ドデシルビニルエーテル、ステア
リルビニルエーテル、オレイルビニルエーテルなどの炭
素数5〜20アルキルまたはアルケニルアルコールのビ
ニルエーテル類;例えば、シクロヘキシルビニルエーテ
ル、2−エチルシクロヘキシルビニルエーテル、シクロ
ヘキシルメチルビニルエーテル、ペンジルビニルエーテ
ルなどの脂肪族環または芳香族環を有するモノアルコー
ルのビニルエーテル類;例えば、グリセロールモノビニ
ルエーテル、1,4−ブタンジオールモノビニルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールモノビニルエーテル、ネ
オペンチルグリコールジビニルエーテル、ペンタエリス
リトールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールテト
ラビニルエーテル、トリメチロールプロパンジビニルエ
ーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、
1,4−ジヒドロキシシクロヘキサンモノビニルエーテ
ル、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサンジビニルエー
テル、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサンモノ
ビニルエーテル、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘ
キサンモノビニルエーテルなどの多価アルコールのモノ
〜ポリビニルエーテル類;例えば、トリエチレングリコ
ールジビニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルモノビニルエーテルなどのポリアルキレングリコール
モノ〜ジビニルエーテル類;例えば、グリシジルビニル
エーテル、エチレングリコールビニルエーテルメタクリ
レートなどのその他のビニルエーテル類;なども用いる
ことができる。
【0037】本発明においては、これら前記構成成分
(C)の化合物の中から1種またはそれ以上の化合物を
適宜選択して用いることができる。また、該構成成分
(C)の化合物の中、硬化速度及び架橋密度の調節の容
易さ、光重合開始剤の選択性のよさ等の観点から(メ
タ)アクリレート系オリゴマーを用いるのが好ましく、
該オリゴマーとともに、該構成成分(C)の化合物の中
で該オリゴマー以外の化合物を併用するのが特に好まし
い。
【0038】前記(B)および(C)成分は、活性エネ
ルギー線の照射によりそれぞれ自ら重合し、相互に共重
合し、および/または、前記アクリル系重合体又は共重
合体(A)と架橋反応して固形樹脂化する。
【0039】前記成分(C)の使用量には特に限定はな
いが、好ましくは前記成分(A)〜(C)の合計100
重量部中、例えば、100重量部以下、更に好ましくは
5〜50重量部、特に好ましくは10〜30重量部の量
で使用する。成分(C)の使用量が前記の好ましい範囲
の上限値以下であれば、得られる粘接着剤層の接着力及
び凝集力が優れており、得られるシートの再剥離性も良
好である。また、活性エネルギー線照射による硬化後に
おいても充分な接着力が発揮される。一方、前記使用量
が100重量部を越えると、初期の凝集力が低下し、再
剥離性が損なわれるばかりでなく、成分(C)がブリー
ド・アウトして被着体汚染を生じるおそれがあるので好
ましくない。前記成分(C)の使用は、共単量体の種類
によっても変わり得るので一義的には決められないが、
その使用により初期接着力および硬化後の接着力を適宜
調節できるので、それぞれの目的に合致するように上記
範囲で使用量を適宜に選択するのが良い。
【0040】本発明に用いられる前記アクリル系重合体
又は共重合体(A)の重合方法は特に限定されるもので
はなく、従来から一般的に知られている溶液重合、乳化
重合など公知の重合方法を採用できるが、重合により得
られた(共)重合体混合物から活性エネルギー線硬化型
粘接着剤組成物を製造するに当たって、処理工程が比較
的簡単で且つ短時間で行い得る溶液重合の採用が好まし
い。
【0041】溶液重合は、一般に、重合槽内に所定の有
機溶媒、単量体混合物、重合開始剤、および、必要に応
じて用いる連鎖移動剤を仕込み、窒素気流中または有機
溶媒の還流温度で、攪拌しながら数時間加熱反応させる
ことにより行われる。この場合、有機溶媒、単量体、重
合開始剤および/または連鎖移動剤の少なくとも一部を
逐次添加しても良い。
【0042】前記重合反応に使用することのできる有機
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、芳香族ナフサ等の芳香族炭化水素類;n−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタン、n−
デカン、ジペンテン、石油スピリット、石油ナフサ、テ
レピン油等の脂肪族系もしくは脂肪族炭化水素類;エチ
ルアセテート、n−アミルアセテート、3−メトキシブ
チルアセテート、メチルベンゾエート、セロソルブアセ
テート、ブチルセロソルブアセテート等のエステル類;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、イソホロン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキ
サノン等のエーテル類;例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピル
アルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコ
ール、S−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等
のアルコール類;等を挙げることができる。これらの有
機溶媒はそれぞれ単独で、または、2種以上混合して用
いることができる。
【0043】前記重合開始剤としては、例えば、ベンゾ
イルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、カプ
ロイルパーオキサイド、ジ−i−プロピルパーオキシジ
カーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカ
ーボネート、t−ブチルパーオキシビバレート等の有機
過酸化物;例えば、2,2’−アゾビス−i−ブチロニ
トリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物;等をそれぞ
れ単独または組み合わせて使用することができる。これ
らの重合開始剤の使用量にも特に限定はないが、好まし
くは単量体の合計100重量部に対して、更に好ましく
は、約0.01〜0.5重量部、特に好適には約0.0
1〜0.35重量部用いられる。
【0044】前記連鎖移動剤としては、例えば、シアノ
酢酸;シアノ酢酸の炭素数1〜8アルキルエスエル類;
ブロモ酢酸;ブロモ酢酸の炭素数1〜8アルキルエステ
ル類;アントラセン、フェナントレン、フルオレン、9
−フェニルフルオレン等の芳香族化合物類;p−ニトロ
アニリン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、p−ニ
トロ安息香酸、p−ニトロフェノール、p−ニトロトル
エン等の芳香族ニトロ化合物類;ベンゾキノン、2,
3,5,6−テトラメチル−p−ベンゾキノン等のベン
ゾキノン誘導体類;トリブチルボラン等のボラン誘導
体;四臭化炭素、1,1,2,2−テトラブロモエタ
ン、トリブロモエチレントリクロロエチレン、ブロモト
リクロロメタン、トリブロモメタン、3−クロロ−1−
プロペン等のハロゲン化炭化水素類;クロラール、フラ
ルデヒド等のアルデヒド類;炭素類1〜18のアルキル
メルカプタン類;チオフェノール、トルエンメルカプタ
ン等の芳香族メルカプタン類;メルカプト酢酸;メルカ
プト酢酸の炭素数1〜10アルキルエステル類;炭素数
1〜12のヒドロキシルアルキルメルカプタン類;ビネ
ン、ターピノレン等のテルペン類;等を挙げることがで
きる。
【0045】上記連鎖移動剤を用いる場合、その使用量
は、単量体の合計100重量部当たり、約0.005〜
3.0重量部であるのが好ましい。重合温度としては、
一般に約30〜180℃、好ましくは約60〜150℃
の範囲が良い。かくして得られる本発明に好適に用いら
れる(共)重合体溶液は、通常、前記アクリル系重合体
又は共重合体を20〜90重量%含有している。
【0046】本発明の活性化エネルギー線硬化型粘接着
剤組成物の主成分である、前記アクリル系重合体又は共
重合体(A)のガラス転移点(以下、Tgと略記するこ
とがある)は、一般に、−20℃以下、特に好ましくは
−30℃以下であるのが好ましい。前記上限値以下の温
度では優れた感圧接着性を有しているので好ましい。
【0047】また、前記感圧接着性アクリル系重合体又
は共重合体(A)のGPC法に従った重量平均分子量
は、10万以上、特には10〜110万であるのが好ま
しい。この下限値(10万)以上であれば、初期接着力
および凝集力が優れているので好ましく、一方、110
万以下であれば、アクリル系重合体又は共重合体の製造
が容易であり、得られる粘接着剤組成物の粘度も高くな
り過ぎることがないので好ましい。 なお、本発明にお
いて、アクリル系重合体又は共重合体(A)のガラス転
移点(Tg)は下記の方法により測定される値である。
【0048】ガラス転移点:厚さ0.05mmのアルミニ
ウム箔製の、内径約5mm、深さ約5mmの円筒型のセルに
感圧接着性(共)重合体(A)の有機溶媒溶液試料を乾
燥後の固形分が約5mgとなるように秤取し、100℃で
2時間乾燥したものを測定試料とする。セイコー電子工
業(株)製SSC−5000型示差走査熱量計(Differ
ential Scanning Calorimeter)を用い、−150℃から
昇温速度10℃/minで測定する。
【0049】また、本発明の活性エネルギー線硬化型粘
接着剤組成物は、活性エネルギー線照射前の初期接着力
および凝集力を調整するために、必要に応じて、有機多
価イソシアネート化合物、有機多価エポキシ化合物、ア
ミノ系樹脂、金属キレート等の架橋剤により架橋するこ
とができる。
【0050】上記有機多価イソシアネート化合物として
は、前記のウレタンアクリレート系オリゴマーの所で例
示した、芳香族イソシアネート、脂肪族多価イソシアネ
ート、脂環族多価イソシアネート等のポリイソシアネー
ト化合物;これらポリイソシアネート化合物の三量体;
これらのイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と
を反応させて得られる前記の末端イソシアネートウレタ
ンプレポリマー;これらのポリイソシアネート化合物、
これらポリイソシアネート化合物の三量体または末端イ
ソシアネートウレタンプレポリマーをフェノール、オキ
シム類等で封鎖したブロック化合物ポリイソシアネート
化合物;等が例示できる。
【0051】前記の有機多価エポキシ化合物としては、
例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ
樹脂、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂等のビスフェ
ノール型のエポキシ樹脂を例示することができる。
【0052】またこれらの他に、例えば、フェノールノ
ボラック樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等
のノボラック型エポキシ樹脂;例えば、ポリアルキレン
ポリオール(ネオペンチルグリコール、グリセロール
等)ポリグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル系
エポキシ樹脂;例えば、テトラグリシジルジアミノジフ
ェニルメタン、トリグシジル−p−アミノフェノール、
トリグリシジル−m−アミノフェノール、テトラグリシ
ジル−m−キシレンジアミン等のグリシジルアミン系エ
ポキシ樹脂;例えば、ジグリシジルフタレート、ジグリ
シジルヘキサヒドロフタレート、ジグリシジルテトラヒ
ドロフタレート等のグリシジルエステル系エポキシ;例
えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル(3,4−エポキシシクロヘ
キサン)カルボキシレート、(3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキルメチル)アジペート等の環状脂肪族
型;例えば、トリグリシジルイソシヌレート、グリシジ
ルグリシドオキシアルキルヒダントイン等の複素環式エ
ポキシ樹脂等が例示でき、さらに、これらエポキシ樹脂
のハロゲン化合物;これらエポキシ樹脂に多塩基酸また
はポリエステルポリカルボン酸のポリグリシジルエステ
ル;ポリエステルポリオールのポリグリシジルエーテ
ル;等の各種エポキシ樹脂を例示することができる。
【0053】前記アミノ樹脂としては、メラミン樹脂、
グアナミン樹脂、ユリア樹脂、メラミン−ユリア共縮合
樹脂、メラミン−フェノール共縮合樹脂等が例示でき、
さらに、前記金属架橋剤としては、例えば、アルミニウ
ムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムトリ−i
−プロピオネート、アルミニウムトリ−s−ブチレー
ト、エチルアセトアセテートアルミニウムジ−i−プロ
ピレート等の有機アルミニウム化合物;例えば、チタニ
ウムテトラ−i−プロピレート、チタニウムテトラ−2
−エチルヘキシレート、トリエタノールアミンチタニウ
ムジ−i−プロピレート、チタニウムラクテートのアン
モニウム塩、テトラオクチレングリコールチタネート、
ポリアルキルチタネート、ポリチタニウムアシレート
(チタニウムテトラブチレートの重合物、チタニウムオ
レエートの重合物)等の有機チタン化合物;例えば、ジ
ルコニウム−s−ブチレート、ジルコニウムジエトキシ
−t−ブチレート等の有機ジルコニウム化合物;例え
ば、ハフニウム−t−ブチレート、アンチモンブチレー
ト等のその他の有機金属化合物;等が例示できる。
【0054】前記架橋剤の使用量は、前記アクリル系重
合体又は共重合体(A)100重量部に対して、好まし
くは0〜5重量部、更に、好ましくは0.1〜3重量部
程度である。架橋剤の使用量がこの上限値以下であれ
ば、得られる活性エネルギー線硬化型粘接着剤組成物に
よる接着剤層の初期接着力が低くなり過ぎることがな
く、良好な再剥離性を示すので好ましい。
【0055】本発明の活性エネルギー線硬化型粘接着剤
組成物、活性エネルギー線として後記するように紫外線
等を用いる場合には、前記アクリル系重合体又は共重合
体(A)、前記リン酸エステル(B)および前記不飽和
化合物(C)の他に光重合開始剤(D)を併用すること
ができる。
【0056】前記光重合開始剤(D)としては、例え
ば、ジアセチル、ビベンゾイル、ベンゾフェノン、ω−
ブロモアセトフェノン、α−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、クロロアセトン、ベンゾキノン、アン
トラキノン、2−エチルアントラキノン、2−クロロア
ントラキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−i−プロ
ピルエーテル、ベンゾイン−i−ブチルエーテル、クロ
ロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチル
チオキサントン、ジエチルチオキサントン、アセトフェ
ノンジエチルケタール、ベンジルジメチルケタール等を
例示でき、その好ましい使用量は、前記アクリル系重合
体又は共重合体(A)、前記リン酸エステル(B)およ
び前記不飽和化合物(C)の合計100重量部に対して
0.1〜15重量部程度の量を例示することができる。
【0057】また、初期凝集力を上げるために、本発明
の組成物に有機多価エポキシ化合物を使用した場合に
は、鉄アレーン錯体、ジフェニルスルフィド誘導体等の
カチオン系光開始剤を併用することができる。
【0058】本発明の活性エネルギー線硬化型粘接着剤
組成物は、通常、さらに有機溶媒を含有する。この有機
溶媒は、前記アクリル系(共)重合体の重合に際して使
用され、該(共)重合体有機溶媒溶液の形で該組成物に
導入されるが、必要に応じて、該重合に際して使用され
る芳香族炭化水素類、脂肪族系もしくは脂肪族炭素化水
素類、エステル類、ケトン類、アルコール類等をさらに
添加することもできる。これらの有機溶媒は、使用に際
して、それぞれ単独で、または2種以上混合して用いる
ことができる。
【0059】本発明の活性エネルギー線硬化型粘接着剤
組成物は、さらに必要に応じて、例えば、クマロン・イ
ンデン樹脂、テルペン・フェノール樹脂、p−t−ブチ
ルフェノール・アセチレン樹脂、フェノール・ホルムア
ルデヒド樹脂、テルペン樹脂、キシレン・ホルムアルデ
ヒド樹脂、石油系炭化水素樹脂、水素添加炭化水素樹
脂、ロジン誘導体、テレピン系樹脂等の粘着付与性樹脂
(E);例えば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹
脂、エチレン−アクリル系共重合体樹脂、エチレン−酢
酸ビニル−アクリル共重合体樹脂等のその他の変性用樹
脂;等を添加することができる。
【0060】これらの他、本発明の活性エネルギー線硬
化型粘接着剤組成物は、適宜必要に応じて、例えば、光
重合開始助剤;酸化防止剤;防腐剤;等の公知の添加剤
を含むことができる。
【0061】本発明に係る活性エネルギー線硬化型粘接
着剤組成物は、前記の如く、好ましくは、例えば、エチ
ルアセテートなど沸点60〜100℃程度の適宜の有機
溶媒中で溶液重合によって得られたアクリル系(共)重
合体溶液に、例えば、モノ(2−(メタ)アクリロイル
オキシエチル)アッシドフォスフェート等のリン酸エス
テル(B);例えば、トリメチロールプロパントリアク
リレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアク
リレート等のポリ不飽和化合物(C);および必要に応
じてヘキサメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネ
ート化合物;例えば、ベンゾインエチルエーテル等の光
開始剤、および、増感剤、重合禁止剤、粘着付与性樹
脂、変性用樹脂、可塑剤、酸化防止剤などを加えて混合
することにより製造することができる。
【0062】前記のようにして得られた本発明の活性エ
ネルギー線硬化型粘接着剤組成物は、前記アクリル系重
合体又は共重合体(A)、リン酸エステル(B)および
前記不飽和化合物(C)を合計で、好ましくは、20〜
60重量%、更に好ましくは、30〜50重量%含有し
ており、粘度は、好ましくは5000〜50000cps
、更に好ましくは10000〜30000cps(回転粘
度計;25℃;10rpm)程度であるのがよい。
【0063】本発明に係る活性エネルギー線硬化型粘接
着剤組成物は、例えば、ロールコーター、スプレーコー
ター、ドクターコーター等、一般に公知の方法に従って
各種の基材上に適宜の厚さで塗工して乾燥(必要に応じ
て硬化)させ、該基材上に粘接着剤層を形成させ、次い
で必要に応じて該感圧接着剤層の上に剥離性シートを貼
り合わせることにより感圧接着シート(テープ)とする
ことができる。また、両面に粘接着剤層を有するシート
とする場合には、上記のようにして得られた粘接着シー
トの裏面にさらに同じ要領で塗工すれば良い。支持体の
ない粘接着剤層が必要な場合には、やはり同じ要領で剥
離性シートに塗工すれば良い。乾燥温度としては、例え
ば40〜150℃程度の温度が例示でき、架橋剤の架橋
温度としては、例えば20〜70℃程度の温度が例示で
きる。
【0064】使用される基材としては特に制限はない
が、例えば耐水性および耐熱性に優れているものが適し
ており、特に合成樹脂フィルムが最適である。このよう
な合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチ
レンテレフタレートフィルム、ポリブテンフィルム、ポ
リブタジエンフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体フィルム等を例示することができ
る。
【0065】本発明の活性エネルギー線硬化型粘接着剤
組成物の硬化に用いられる活性エネルギー線としては、
紫外線または電子線、α線、β線、γ線もしくはX線な
どの電離性放射線を挙げることができるが、装置上の問
題、取扱いの容易さおよび粘接着剤組成物として貯蔵安
定性のより優れた物を用い得ること等の観点より紫外線
または電子線の使用が好ましく、紫外線の使用が特に好
ましい。
【0066】活性エネルギー線の照射量は、例えば活性
エネルギー線が紫外線の場合には、ランプの強度、照射
される面までの距離および照射時間を調節することによ
り照射線量を調節でき、該線量は照射面を積算光量計を
用いて測定して100〜2000mJ/cm2、好ましくは、
200〜1000mJ/cm2にするのがよい。また、例えば
電子線の場合には、電圧と電流と照射時間を調節するこ
とによって照射量を調節でき、該線量は照射面をCTA
線量計を用いて測定して1〜20Mrad、好ましくは1〜
10Mradにするのがよい。
【0067】
【実施例】以下、実施例並びに参考例および比較例を挙
げて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明組成物
の粘接着剤層物性試験用の感圧接着シート作成方法、並
びに、初期接着力、硬化後の接着力、初期せん断接着
力、硬化後のせん断接着力の測定方法は次の通りであ
る。
【0068】(1)試験用粘接着シートの作成方法 接着力用及び保持力用の試験シートは、100μmのポ
リエチレンテレフタレートの剥離性シートの処理面上に
紫外線硬化型粘接着剤組成物を乾燥時の厚さが50μm
となるように塗工し、100℃で1分加熱乾燥した後5
0μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合
わせて作成した。せん断接着力用の試験シートは、18
8μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、紫
外線硬化型粘接着剤組成物を乾燥時の厚さが50μmと
なるように塗工し、100℃で1分加熱乾燥した後、1
00μmのポリエチレンテレフタレートの剥離性シート
を貼り合わせた。また、架橋剤を用いたものでは、塗工
後に60℃で24時間エージングして試験用粘接着シー
トを得た。
【0069】(2)初期接着力の測定 JIS R−6253に規定する#280の耐水研摩紙
で磨いたSUS304のステンレス鋼板に上で作成した
試験用粘接着シートを用い、JIS−Z−0237の方
法に従って圧着し、1時間後、20℃、65%RH、剥
離速度300mm/minの条件下でその180度剥離強度
(g/25mm)を測定した。
【0070】初期接着力の値は、200〜500g/2
5mmであることが必要である。
【0071】(3)初期のせん断接着力の測定 上記(1)に記載したのと同様の方法で試験用粘接着シ
ートを作成し、前(1)項と同様の方法で188μmの
ポリエテレンテレフタレートフィルムに25mm×25mm
の面積で圧着する。1時間後に、これを、20℃、65
%RH、剥離速度5mm/minの条件下で測定した。
【0072】(4)初期の保持力の測定 上記(1)に記載したのと同様の方法で試験用粘接着シ
ートを作成し、前(2)項で用いたのと同様のステンレ
ス鋼板に前25×25mmの貼り合わせ面積で貼り合わ
せ、23℃×65%の環境条件中1Kgの死荷重をかけて
測定した。
【0073】(5)硬化後の保持力の測定 上記(1)に記載したのと同様の方法で試験用粘接着シ
ートを作成し、上記(2)で用いたと同様のステンレス
鋼板に上記(1)と同様の方法で接着し、1時間後に高
圧水銀ランプを用いて600mJ/cm2の照射線量で紫外線
を照射して硬化させた後以下、上記(1)と同様にして
その180度剥離強(g/25mm)を測定した。
【0074】(6)硬化後のせん断接着力の測定 上記(1)に記載したのと同様の方法で試験用粘接着シ
ートを作成し、上記(1)と同様の方法で圧着する。こ
れを、1時間後に上記(5)と同様の方法で照射し、上
記(3)と同様の方法で測定した。
【0075】参考例1 還流冷却管、温度計、攪拌機、及び逐次滴下措置を取り
付けたセパラブルフラスコ中に、初期添加用有機溶媒お
よび重合開始剤としてアセトン36重量部およびアゾビ
スイソブチロニトリル(AIBN)0.0125重量部
を入れ、次いでブチルアクリレート(BA)94重量
部、アクリル酸(AA)6重量部からなる単量体混合物
の中25重量部を加えて加熱し、内温80〜85℃に調
節しながら40分間重合を行った。
【0076】次に、内温を80〜85℃に保ちながら、
単量体混合物の残量75重量部、アセトン50重量部お
よびAIBN0.125重量部からなる逐次添加用混合
物を約90分にわたって逐次滴下し、さらに90分間内
温を80〜85℃に保って固形分約40%のアクリル系
共重合体溶液を得た。この共重合体の重量平均分子量は
約100万、Tgは−50℃であった。
【0077】実施例1 参考例1で得られたアクリル系共重合体250重量部
(共重合体として約100重量部)に、リン酸エステル
化合物(B)としてホスマーMH〔商品名;2−メタク
リロイルオキシエチルフォスフェートモノエタノールア
ミン塩;ユニケミカル(株)製〕5.0重量部、不飽和
化合物(C)としてアロニックスM−7100〔商品
名;ポリエステルアクリレート;東亜合成化学工業
(株)製〕10重量部およびエポキシエステルM−60
0A〔商品名;2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピ
ルアクリレート;共栄社油脂化学工業(株)製〕25重
量部、光開始剤としてイルガキュアー500〔商品名;
1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトンとベン
ゾフェノンの混合物;チバガイギ−(株)製〕0.8重
量部を混合して、紫外線硬化型粘接着剤組成物を調製し
た。得られた組成物の各種物性の測定結果を表1に示
す。
【0078】実施例2 実施例1において、初期の凝集力を上げるために架橋剤
としてアルミキレート(6.5%溶液)を0.8重量部
を加えて、紫外線硬化型感圧接着剤組成物を得た。得ら
れた組成物の組成および各種物性の測定結果を表1に示
す。
【0079】実施例3 実施例1において、初期の凝集力を上げるために架橋剤
としてTDI系イソシアネート化合物(45%溶液)
0.03重量部を加えて、紫外線硬化型粘接着剤組成物
を得た。得られた組成物の組成および各種物性の測定結
果を表1に示す。
【0080】
【0081】比較例1 実施例1において、リン酸エステル化合物(B)2.0
重量部を用いずに、ポリ不飽和化合物(C)としてアロ
ニックスM−7100を2.0重量部追加して総量6.
0重量部を用いた紫外線硬化型粘接着剤組成物を得た。
得られた組成物の組成および各種物性の測定結果を表1
に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【発明の効果】表1の結果からも明らかなように、本発
明に係る活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物は、活
性エネルギー線の照射前には、感圧接着性があって貼り
替え可能な適度の初期接着力を有しており、活性エネル
ギー線の照射により硬化して接着力を著しく向上させる
ことができる、粘接着性組成物およびテープに関するも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 新夕 秀典 神奈川県藤沢市亀井野1507 ファースト シティ湘南108 (56)参考文献 特開 昭61−207476(JP,A) 特開 昭57−172970(JP,A) 特開 昭59−221372(JP,A) 特開 昭61−34083(JP,A) 特開 昭59−138283(JP,A) 特開 平3−35075(JP,A) 特開 昭62−106974(JP,A) 特開 昭59−159867(JP,A) 特開 昭59−18775(JP,A) 特開 平6−33028(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 4/06 C09J 7/02 - 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)重量平均分子量が10万以上のア
    クリル系重合体又は共重合体、 (B)一分子中にラジカル重合性ビニル基及びリン酸残
    基をそれぞれ少なくとも一個有する単量体、並びに、 (C)一分子中にラジカル重合性ビニル基を少なくとも
    一個有する上記(B)以外の化合物、 から成る初期接着力が200〜500g/25mmで紫外
    線照射による硬化後の接着力が3000g/25mmより
    大きい活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の活性エネルギー線硬化
    型粘接着性組成物から成る粘接着性剤層を有してなるテ
    ープ。
JP29889892A 1992-11-09 1992-11-09 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ Expired - Fee Related JP3262607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29889892A JP3262607B2 (ja) 1992-11-09 1992-11-09 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29889892A JP3262607B2 (ja) 1992-11-09 1992-11-09 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06145607A JPH06145607A (ja) 1994-05-27
JP3262607B2 true JP3262607B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=17865590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29889892A Expired - Fee Related JP3262607B2 (ja) 1992-11-09 1992-11-09 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3262607B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200136157A (ko) * 2019-05-27 2020-12-07 주식회사 엘지화학 점착 필름, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 플라스틱 유기 발광 디스플레이
KR20200136159A (ko) * 2019-05-27 2020-12-07 주식회사 엘지화학 점착 필름, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 플라스틱 유기 발광 디스플레이

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3842829B2 (ja) * 1995-05-30 2006-11-08 日東電工株式会社 接着シ―ト類
JPH1180681A (ja) * 1997-09-09 1999-03-26 Sekisui Chem Co Ltd 発泡体粘着テープ
US6346300B1 (en) 1998-01-21 2002-02-12 Dupont Dow Elastomers L.L.C. UV curable elastomer composition
US6472452B2 (en) 1998-01-21 2002-10-29 Dupont Dow Elastomers, L.L.C. UV curable elastomer composition
JP3903715B2 (ja) * 2000-12-26 2007-04-11 大日本インキ化学工業株式会社 エネルギー線硬化型樹脂組成物および塗膜形成方法
JP4363844B2 (ja) * 2002-12-26 2009-11-11 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 低温硬化型接着剤及びこれを用いた異方導電性接着フィルム
US6887917B2 (en) * 2002-12-30 2005-05-03 3M Innovative Properties Company Curable pressure sensitive adhesive compositions
JP2006111651A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 粘着シート
DE102006045041A1 (de) * 2006-09-25 2008-03-27 Evonik Degussa Gmbh Strahlenhärtbare Formulierung, die zu flexiblen Beschichtungen mit erhöhtem Korrosionsschutz auf Metalluntergründen führt
KR101542634B1 (ko) * 2007-11-19 2015-08-06 닛폰고세이가가쿠고교 가부시키가이샤 점착제, 광학 부재용 점착제, 및 점착제층을 갖는 광학 부재
JP4975696B2 (ja) * 2008-07-28 2012-07-11 日東電工株式会社 放射線硬化型粘着シート、及び、放射線硬化型粘着シートの使用方法
JP5418783B2 (ja) * 2009-04-30 2014-02-19 東亞合成株式会社 光硬化型接着剤組成物
JP5770038B2 (ja) * 2011-07-25 2015-08-26 リンテック株式会社 粘着シート
JP6180161B2 (ja) * 2012-04-10 2017-08-16 日本合成化学工業株式会社 粘着シート、粘着剤層付き積層体の製造方法、およびその用途
KR101806813B1 (ko) * 2013-04-24 2017-12-08 오지 홀딩스 가부시키가이샤 점착 시트 및 적층체와 그 제조 방법
JP6805489B2 (ja) * 2015-12-04 2020-12-23 荒川化学工業株式会社 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、硬化物、フィルム、硬化層及び成形物。
JP7385168B2 (ja) * 2019-03-14 2023-11-22 セメダイン株式会社 光硬化性粘着剤組成物
CN115109235B (zh) * 2022-07-18 2023-07-04 烟台九目化学股份有限公司 一种咪唑型基团功能化的聚合物及其制备方法和应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200136157A (ko) * 2019-05-27 2020-12-07 주식회사 엘지화학 점착 필름, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 플라스틱 유기 발광 디스플레이
KR20200136159A (ko) * 2019-05-27 2020-12-07 주식회사 엘지화학 점착 필름, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 플라스틱 유기 발광 디스플레이
KR102409531B1 (ko) 2019-05-27 2022-06-15 주식회사 엘지화학 점착 필름, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 플라스틱 유기 발광 디스플레이
KR102426947B1 (ko) 2019-05-27 2022-07-28 주식회사 엘지화학 점착 필름, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 플라스틱 유기 발광 디스플레이

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06145607A (ja) 1994-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3262607B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型粘接着性組成物及びテープ
US4968559A (en) Pressure sensitive adhesive film with barrier layer
JP3921017B2 (ja) 感圧接着剤シート
JP4066394B2 (ja) 再剥離型粘着剤
JP2004256793A (ja) ウエハ貼着用粘着テープ
JP3014203B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型感圧接着剤組成物
JPH0661346A (ja) 半導体ウエハダイシング用粘着シート
JP2003119446A (ja) アクリル系感圧接着剤組成物
JPH11152457A (ja) アクリル系粘着テープもしくはシート
JP2877678B2 (ja) 両面粘着テープ
JPH08209099A (ja) アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ
JP2006111651A (ja) 粘着シート
JP3797628B2 (ja) 感圧接着剤及びその接着シート
JPWO2013146617A1 (ja) 易剥離性粘着フィルム及び金属板の加工方法
JP2789236B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型ホットメルト用感圧接着剤
JPS63268784A (ja) 基材レス両面粘着テ−プ
JP7422622B2 (ja) 粘着テープ
JP2006077139A (ja) 再剥離性感圧型接着剤及び再剥離性感圧型接着シート
JP2000044893A (ja) 再剥離型粘着剤組成物
JP2862453B2 (ja) 両面粘着テープ及びその製造方法
JP3191176B2 (ja) 粘着剤組成物
JP2743288B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型ホットメルト感圧接着剤組成物
JP2007051293A (ja) 感圧接着剤シート
JP2789235B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型ホットメルト感圧性接着剤組成物
JPH08509770A (ja) カルバメート官能性モノマーを含む紫外線硬化性アクリル系感圧接着剤組成物及びそれから調製された接着剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees