JP3262016B2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP3262016B2
JP3262016B2 JP05957097A JP5957097A JP3262016B2 JP 3262016 B2 JP3262016 B2 JP 3262016B2 JP 05957097 A JP05957097 A JP 05957097A JP 5957097 A JP5957097 A JP 5957097A JP 3262016 B2 JP3262016 B2 JP 3262016B2
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智男 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングに対し
て流量調整部を回動させることにより流路面積を変化さ
せて流体の流量を制御する流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、上記流量制御弁では流量調整
部の回動角度に基づいて流路面積が決まる。このため、
入口通路から出口通路に流体を流したとき(順方向に流
したとき)も、逆方向に流体を流したときも流路面積は
変化せず、前記流体の圧力が等しければ順方向の流量も
逆方向の流量も等しくなる。このような流量制御弁の一
例が、特開平6−281025号公報に記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら流体を順
方向に流す場合と逆方向に流す場合とで流体の圧力が異
なると、順方向/逆方向の流量は一致しなくなる。例え
ば、流体の圧力が順方法に流れるときは高く、逆方向に
流れるときは低い場合では、順方向に流れる流量が大き
く、逆方向に流れる流量は小さくなる。したがって、順
方向/逆方向における流体の圧力が異なっても、両方向
の流量を等しくするためには、流体の流れる方向に応じ
て流量調整部の回動角度を調整する必要がある。しかし
ながら、流体の流れ方向毎に流量調整部の回動角度を調
整する方法では、その流量調整部の回動機構や制御装置
が複雑化してコスト高になる。そこで、請求項1に記載
の発明は、流量調整部の回動角度を所定値に保持した状
態でも順方向/逆方向で流路面積を変えられるようにし
て、順方向/逆方向における流体の圧力が異なっていて
も等しい流量を確保できる流量制御弁の提供を目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する流量制御弁によって解決される。即ち、請
求項1の流量制御弁は、ケーシングに対して流量調整部
を回動させることにより流路面積を変化させて流体の流
量を制御するとともに、ケーシングに対する流量調整部
の回動角度が所定値のとき、順方向に流体を流すときの
流路面積に対して逆方向に流体を流すときの流路面積が
予め決められた値だけ変化する流量制御弁であって、
記流量調整部には、主通路の他に、その主通路と連通す
る細路と微細路とが形成されており、前記ケーシングに
は、前記主通路又は細路又は微細路を介して連通する第
1開口と第2開口とが形成されており、さらに、前記流
量調整部と前記ケーシングとの間には流体が通る間隙が
設けられて、その間隙の範囲内で流量調整部はそのケー
シングに対して変位でき、前記流量調整部の回動角度が
所定値のときに、前記主通路が塞がれて、前記細路が前
記第1開口に連通し、微細路が前記第2開口に連通する
構造であり、前記流量調整部が第2開口側に変位して前
記ケーシングに当接すると、第2開口側において流量調
整部とケーシングとの間隙が塞がれ、前記流量調整部が
第1開口側に変位して前記ケーシングに当接すると、第
1開口側において流量調整部とケーシングとの間隙が塞
がれることを特徴とする。
【0005】
【0006】
【0007】請求項に記載の発明によると、流量調整
部の回動角度が所定値のときに、流体が第1開口から第
2開口に流れると、流量調整部は流体の圧力により前記
ケーシングの内部を第2開口側に変位する。そして、流
量調整部がケーシングに当接すると、第2開口側におい
て流量調整部とケーシングとの間隙が塞がれる。このた
め、前記第1開口から供給された流体は第1開口側にお
いて流量調整部とケーシングとの間に形成される間隙と
細路を通って主通路内に流入し、その主通路から微細路
を通って第2開口に流入する。即ち、流体が第1開口か
ら第2開口側に流れるときは、その流体が微細路によっ
て絞られることになるため、流量制御弁の流路面積は微
細路の断面積に等しくなる。
【0008】また、流体が第2開口から第1開口に流れ
るときには、流量調整部は流体の圧力により前記ケーシ
ングの内部を第1開口側に変位する。そして、流量調整
部がケーシングに当接すると、第1開口側において流量
調整部とケーシングとの間隙が塞がれる。このため、第
2開口から供給された流体は第2開口側において流量調
整部とケーシングとの間に形成される間隙と微細路を通
って主通路内に流入し、その主通路から細路を通って第
1開口に流入する。即ち、流体が第2開口から第1開口
側に流れるときは、その流体が細路によって絞られるこ
とになるため、流量制御弁の流路面積は細路の断面積に
等しくなる。このように、流量調節部の回動角度が一定
であっても、流体を流す方向によって流路面積を予め決
められた値だけ変化させることができる。このため、例
えば、順方向の流体の圧力に対して逆方向の流体の圧力
が低い場合でも、その圧力の低下に応じた分だけ流路面
積が増加するように設定しておけば、順方向/逆方向で
流体の流量が変化することがない。したがって、順方向
/逆方向の流量を一定にするために流量調整部の回動角
度を調整する必要がなくなり、その流量調整部の回動機
構や制御装置が複雑化することがない。さらに、流量制
御弁の順方向/逆方向の流路面積を細路と微細路との断
面積で決められるため、流路面積の設定が容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、図1〜図8に基づいて本発
明の一の実施の形態に係る流量制御弁の説明を行う。こ
こで、図1は本実施の形態に係る流量制御弁の要部を表
す横断面図であり(図2のI-I 断面図)、図2は前記流
量制御弁の縦断面図、図3は前記流量制御弁の外観図で
ある。前記流量制御弁10は、車両用のリフト装置の油
圧回路に使用される2段式の流量制御弁であり、図3
(A)に示されるように、略円柱体形状をなすケーシン
グ2を備えている。前記ケーシング2には中心に軸孔2
kが設けられており(図2参照)、この軸孔2kに流量
を調整するための流量調整軸4が回転可能に挿入されて
いる。また、前記ケーシング2には厚さ方向中央の位置
に、前記軸孔2kと交差してケーシング2を貫通する油
通路2rが形成されている。そして、前記油通路2rの
両端部に油圧ホースを接続するための入力ポート2aと
出力ポート2bとが形成されている。
【0010】前記流量調整軸4には、その軸方向におい
て前記油通路2rと整合する位置に主貫通路4mが軸と
直角に形成されており、前記主貫通路4mの位置から約
60度回動した位置にその主貫通路4mと連通する細路4
aが径方向に形成されている。また、前記細路4aから
約180 度回動した位置に同じく主貫通路4mと連通する
微細路4bが径方向に形成されている。前記微細路4b
は後記するように細路4aよりも予め決められた寸法だ
け小径に形成されている。さらに、前記流量調整軸4は
ケーシング2の軸孔2kよりもわずかに小径に製作され
ており、流量調整軸4が軸孔2kに挿入された状態で両
者2k,4の間には油を流せるわずかな間隙3が形成さ
れる。これによって、流量調整軸4は間隙3の範囲内で
ケーシング2に対して変位することができるようにな
る。
【0011】また、前記ケーシング2の軸孔2kの内周
面には油通路2rを挟んで一対のシール溝2hが形成さ
れており、両シール溝2hにOリング5が装着されてい
る。これによって、前記軸孔2kと流量調整軸4との間
がシールされ、その軸孔2kと流量調整軸4との間に間
隙3が形成されても、油通路2rの作動油がその間隙3
から外部に洩れ出ることはない。さらに、前記流量調整
軸4にはケーシング2の外側から止め輪2wが係合して
いるため、その流量調整軸4がケーシング2に対して軸
方向に移動することはない。
【0012】また、前記流量調整軸4には、前記ケーシ
ング2から突出した端部に板状のレバー6の基端部がナ
ット6nにより直角に固定されている。そして、前記レ
バー6の先端が、図3に示されるように、電磁アクチュ
エータ8のスライド軸7とピン7pを介して回動可能な
状態で連結されている。前記電磁アクチュエータ8は通
電状態(ON 状態) で前記スライド軸7を一定寸法だけ収
納し、通電解除状態(OFF状態) で前記スライド軸7を突
出させる構造であり、前記スライド軸7が縦向きになる
ように架台8zによってケーシング2に固定されてい
る。そして、前記電磁アクチュエータ8が OFF状態から
ON状態になると、前記流量調整軸4及びレバー6はスラ
イド軸7により位置Rから位置S(図3(A)参照)ま
で約60度回動する。
【0013】図1は、電磁アクチュエータ8が OFF状態
のときの流量調整軸4の主貫通路4m、細路4aおよび
微細路4bとケーシング2の油通路2rとの関係を表し
ている。この場合は、前記油通路2r上に主貫通路4m
が位置するため、前記油通路2rに大流量の作動油を流
すことができるとともに、流量調整軸4は作動油から横
方向の押圧力をほとんど受けることがない。このため、
流量調整軸4とケーシング2の軸孔2kとはほぼ同軸に
保持される。また、図4は、電磁アクチュエータ8が O
N 状態のときの流量調整軸4の主貫通路4m、細路4a
および微細路4bとケーシング2の油通路2rとの関係
を表している。この場合は、前記主貫通路4mの両端が
塞がれて、前記細路4aが入力ポート2a側の油通路2
rと連通し、前記微細路4bが出力ポート2b側の油通
路2rと連通する。即ち、前記入力ポート2a、出力ポ
ート2b及び油通路2rが本発明の第1開口、第2開口
に相当し、前記主貫通路4mが本発明の主通路に相当す
る。
【0014】この状態で、図5に示されるように、逆方
向、即ち、出力ポート2bから入力ポート2aに作動油
が流されると、流量調整軸4は作動油の圧力により間隙
3の寸法だけ入力ポート2a側に変位する。これによっ
て、前記流量調整軸4はケーシング2に当接して前記軸
孔2kに対して偏心し、入力ポート2a側において流量
調整軸4とケーシング2との間隙3が塞がれる。この結
果、出力ポート2bから供給された作動油は微細路4b
や出力ポート2b側において流量調整軸4とケーシング
2との間に形成される間隙3から主貫通路4mに流入
し、その主貫通路4mから細路4aを通って入力ポート
2a側の油通路2rに流入する。ここで、前記流量調整
軸4が軸孔2kに対して偏心する際の間隙3の流路面積
は細路4aや微細路4bの流路面積よりも十分大きく設
定されている。このため、作動油が逆方向に流れるとき
はその作動油は最終的に細路4aで絞られるようにな
り、流量制御弁10の流路面積は細路4aの断面積に等
しくなる。
【0015】また、図6に示されるように、順方向に作
動油が流されると、流量調整軸4は作動油の圧力により
間隙3の寸法だけ出力ポート2b側に変位する。これに
よって、前記流量調整軸4はケーシング2に当接して前
記軸孔2kに対して偏心し、出力ポート2b側において
流量調整軸4とケーシング2との間隙3が塞がれる。こ
の結果、入力ポート2aから供給された作動油は細路4
aや入力ポート2a側において流量調整軸4とケーシン
グ2との間に形成される間隙3から主貫通路4mに流入
し、その主貫通路4mから微細路4bを通って出力ポー
ト2b側の油通路2rに流入する。したがって、作動油
が順方向に流れるときはその作動油は最終的に微細路4
bで絞られるようになるため、流量制御弁10の流路面
積は微細路4bの断面積に等しくなる。
【0016】このように、電磁アクチュエータ8がON状
態では、作動油が順方向に流されるときの流路面積は微
細路4bの断面積で決まり、作動油が逆方向に流される
ときの流路面積は細路4aの断面積で決まる。このた
め、順方向に流れる際の作動油の圧力よりも逆方向に流
れる際の作動油の圧力が一定圧力だけ小さい場合に、圧
力差に応じた分だけ細路4aの断面積を微細路4bの断
面積よりも大きくすれば、順方向/逆方向の作動油の流
量をほぼ一定に保持することが可能になる。また、順方
向に流れる際の作動油の圧力と逆方向に流れる際の作動
油の圧力とを等しくして、順方向の作動油流量と逆方向
の作動油流量とに一定差を持たすことも可能である。
【0017】次に、本実施の形態に係る流量制御弁10
を使用した車両用のリフト装置50を説明しながら前記
流量制御弁10の動作を説明する。前記車両用のリフト
装置50は、図7に示されるように、車両60の荷台W
の後部に装備されたリフト装置であり、プラットホーム
52を水平姿勢で床面と荷台Wとの間で昇降させてリフ
トとして使用できるとともに、荷物の積み込み等が完了
した後は、前記プラットホーム52を上方へ約90度回動
させて直立させ、荷台Wの後板として使用することがで
きる。
【0018】前記プラットホーム52の回動中心側に
は、図8に示されるように、幅方向両側に摺動アーム5
2aが装着されており、その摺動アーム52aがプラッ
トホーム52に対してほぼ水平に倒伏する位置と、プラ
ットホーム52に対してほぼ直角に起立する位置とに保
持可能となっている。一方、荷台Wの後端部には左右対
をなすコラム54が立設されており、そのコラム54の
下部に前記摺動アーム52aが倣う円弧状のガイド部材
54nが固定されている。
【0019】このため、前記摺動アーム52aを倒伏さ
せた状態で前記プラットホーム52を上昇させれば、上
昇過程で摺動アーム52aのローラ52rが円弧状のガ
イド部材54nを倣い、そのプラットホーム52は上方
に回動する。また、摺動アーム52aを起立させた状態
で前記プラットホーム52を上昇させれば、摺動アーム
52aはガイド部材54nに接触せず、そのプラットホ
ーム52は水平姿勢のままで上昇する。
【0020】前記リフト装置50においては、前記プラ
ットホーム52の昇降及び回動は一台の油圧シリンダ7
2の動力により行われる。前記油圧シリンダ72は駆動
ロッド72pを押出す方向にのみ推進力を有する単動型
のシリンダであり、前記流量制御弁10を介して油圧源
74に接続されている。また、前記油圧シリンダ72の
駆動ロッド72pはワイヤやチェーン等(図示されてい
ない)を介して前記プラットホーム52に連結されてお
り、その油圧シリンダ72が推進力を有する状態で動作
することにより、前記プラットホーム52には上昇力が
加えられる。さらに、前記油圧シリンダ72の推進力が
解除されると、駆動ロッド72pはプラットホーム52
の重力を受けて元の位置まで押し戻される。
【0021】先ず、前記車両用のリフト装置50をリフ
トとして使用する場合には、摺動アーム52aをプラッ
トホーム52に対して起立させ、前記流量制御弁10を
OFFの状態にする。この状態で、前記油圧源74から一
定圧力の作動油を油圧シリンダ72に供給することによ
り、駆動ロッド72pが押し出され、プラットホーム5
2は水平姿勢で上昇する。このとき、前記流量制御弁1
0は、図1に示されるように、ケーシング2の油通路2
r上に流量調整軸4の主貫通路4mが位置するため、多
量の作動油を流すことができる。このため、油圧源74
から油圧シリンダ72に供給される作動油の流量が大き
くなり、プラットホーム52は通常の荷役速度(高速)
で上昇する。
【0022】また、この状態で、前記油圧源74の油圧
を解除すると、油圧シリンダ72の推進力がなくなり、
駆動ロッド72pがプラットホーム52の重力により押
し戻される。そして、プラットホーム52の重力に起因
した圧力により油圧シリンダ72内の作動油が押し出さ
れ、その作動油が流量制御弁10を通って油圧源74に
戻される。このとき、前記プラットホーム52の重力に
起因した作動油の圧力は、油圧源74から供給される作
動油の圧力よりも小さいが、流量制御弁10の流路面積
が大きいため、油圧シリンダ72から油圧源74に戻さ
れる作動油の流量は比較的大きくなり、プラットホーム
52は通常の荷役速度で下降する。
【0023】次に、前記プラットホーム52を上昇過程
で回動させるためには、摺動アーム52aをプラットホ
ーム52に対して倒伏させ、前記流量制御弁10をOFF
の状態で、前記油圧源74から一定圧力の作動油を油圧
シリンダ72に供給する。これによって、前記プラット
ホーム52は、前述のように、通常の荷役速度で上昇す
る。そして、前記プラットホーム52が上昇して前記摺
動アーム52aがコラム54のガイド部材54nに当接
すると、図示されていないリミットスッチの働きにより
流量制御弁10が ON する。即ち、電磁アクチュエータ
8がONしてレバー6を引き上げ、流量調整軸4が図3
(A)における位置R〜位置Sまで回動する。
【0024】これによって、図6に示されるように、流
量調整軸4の主貫通路4mの両端が塞がれて細路4aが
入力ポート2a側の油通路2rと連通し、微細路4bが
出力ポート2b側の油通路2rと連通する。さらに、流
量調整軸4は作動油の圧力により間隙3の寸法だけ出力
ポート2b側に変位する。これによって、前記流量調整
軸4はケーシング2に当接して前記軸孔2kに対して偏
心し、出力ポート2b側の間隙3が塞がれる。したがっ
て、入力ポート2aから出力ポート2bに向かって流れ
る作動油(順方向に流れる作動油)は微細路4bで絞ら
れるようになる。このため、油圧源74から油圧シリン
ダ72に供給される作動油の流量が小さくなり、プラッ
トホーム52は低速で上昇しながら摺動アーム52aと
ガイド部材54nの働きにより上方に回動する。このよ
うに、前記プラットホーム52はゆっくりと上方に回動
するため、作業員の安全が確保できる。
【0025】次に、直立の状態から前記プラットホーム
52を下方に回動させ、さらに、水平姿勢で下降させる
には、流量制御弁10を ON の状態に保持して前記油圧
源74の油圧を解除させる。これによって、油圧シリン
ダ72の推進力がなくなって駆動ロッド72pがプラッ
トホーム52の重力により押し戻され、油圧シリンダ7
2内の作動油がプラットホーム52の重力に起因した圧
力で押し戻される。即ち、前記流量制御弁10には、図
5に示されるように、逆方向に作動油が流れ、流量調整
軸4は作動油の圧力により間隙3の寸法だけ入力ポート
2a側に変位する。これによって、前記流量調整軸4は
ケーシング2に当接して前記軸孔2kに対して偏心し、
入力ポート2a側の間隙3が塞がれる。したがって、逆
方向に流れる作動油は細路4aで絞られるようになる。
【0026】ここで、前記プラットホーム52の重力に
起因した作動油の圧力は、油圧源74から供給される作
動油の圧力よりも小さいが、その圧力の低下分だけ細路
4aの断面積は微細路4bの断面積よりも大きく設定さ
れている。このため、逆方向に流れる作動油の流量は順
方向に流れる作動油の流量とほぼ等しくなり、プラット
ホーム52は上方に回動する場合とほぼ等しい速度で下
方に回動する。このため、従来のように、プラットホー
ム52の回動がアンバランスになることがなく、車両用
のリフト装置50の使い勝手が良くなる。
【0027】このようにして、プラットホーム52が水
平姿勢まで戻されると、前記リミットスッチの働きによ
り流量制御弁10が OFFする。これによって、前述のよ
うに、プラットホーム52は通常の荷役速度で下降す
る。
【0028】このように、本実施の形態に係る流量制御
弁10では流量調整軸4の回動角度が一定であっても、
順方向と逆方向の圧力差に応じて流路面積を変えられる
ため、流れ方向に係わらず作動油の流量を一定に保持で
きる。したがって、順方向/逆方向の流量を一定にする
ため、流量調整軸4の回動角度を調整する必要がなくな
り、その流量調整軸4の回動機構や制御装置が複雑化す
ることがない。このため、流量制御弁10やその制御装
置のコスト低減を図ることができる。なお、本実施の形
態では、前記流量制御弁10を油圧装置に使用する例を
示したが、他の流体、例えば水等の流量制御にも使用で
きることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、流量調整部の回動角度
を一定に保持した状態で、流体の圧力が予め決められた
値だけ変化しても、流体流量を一定に保持することがで
きる。このため、圧力の変動に対して流量調整部の回動
角度を調整する必要がなくなり、その流量調整部の回動
機構や制御装置が複雑化することがない。したがって、
流量制御弁やその制御装置等のコスト低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁の要
部を表す横断面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁の縦
断面図である。
【図3】図3(A)は、本発明の一の実施の形態に係る
流量制御弁の正面から見た外観図であり、図3(B)は
前記流量制御弁の側面から見た外観図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁の動
作を表す要部断面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁の動
作を表す要部断面図である。
【図6】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁の動
作を表す要部断面図である。
【図7】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁を使
用した車両用のリフト装置を備える車両の側面図であ
る。
【図8】本発明の一の実施の形態に係る流量制御弁を使
用した車両用のリフト装置の動作を表す側面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 2r 油通路 3 間隙 4 流量調整軸(流量調整部) 4m 主貫通路(主通路) 4a 細路 4b 微細路 8 電磁アクチュエータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに対して流量調整部を回動さ
    せることにより流路面積を変化させて流体の流量を制御
    するとともに、ケーシングに対する流量調整部の回動角
    度が所定値のとき、順方向に流体を流すときの流路面積
    に対して逆方向に流体を流すときの流路面積が予め決め
    られた値だけ変化する流量制御弁であって、 前記流量調整部には、主通路の他に、その主通路と連通
    する細路と微細路とが形成されており、 前記ケーシングには、前記主通路又は細路又は微細路を
    介して連通する第1開口と第2開口とが形成されてお
    り、 さらに、前記流量調整部と前記ケーシングとの間には流
    体が通る間隙が設けられて、その間隙の範囲内で流量調
    整部はそのケーシングに対して変位でき、 前記流量調整部の回動角度が所定値のときに、前記主通
    路が塞がれて、前記細路が前記第1開口に連通し、微細
    路が前記第2開口に連通する構造であり、 前記流量調整部が第2開口側に変位して前記ケーシング
    に当接すると、第2開口側において流量調整部とケーシ
    ングとの間隙が塞がれ、 前記流量調整部が第1開口側に変位して前記ケーシング
    に当接すると、第1開口側において流量調整部とケーシ
    ングとの間隙が塞がれることを特徴とする流量制御弁。
JP05957097A 1997-03-13 1997-03-13 流量制御弁 Expired - Lifetime JP3262016B2 (ja)

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