JP3261600B2 - 剰余乗算器 - Google Patents

剰余乗算器

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JP3261600B2
JP3261600B2 JP09670794A JP9670794A JP3261600B2 JP 3261600 B2 JP3261600 B2 JP 3261600B2 JP 09670794 A JP09670794 A JP 09670794A JP 9670794 A JP9670794 A JP 9670794A JP 3261600 B2 JP3261600 B2 JP 3261600B2
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正幸 阿部
光 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剰余乗算器に係り、特
に多数桁の剰余乗算の解を求めることが要求される暗号
通信、ディジタル署名を利用する装置の剰余乗算器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、剰余乗算器において、r進数でn
桁の正整数である被乗数A、乗数B、法Nにおいて、A
×Bmod Nなる剰余乗算を行う場合、Bのi+1桁目を
B[i]を表し、A×B[i]なる部分積を途中結果で
ある部分剰余Rに加え、RmodNを行い、結果をRに格
納する手順をRを上位桁側にシフトしながら、繰り返す
方法が用いられる。
【0003】以下の説明において、a:bは桁の連結を
意味し、a×r+bと等価である。|a|はaの絶対値
を表す。また、Rの部分的な桁の連結はRと同じ符号で
あるとする。
【0004】図12は、従来の剰余乗算器の動作を示す
フローチャートである。
【0005】ステップ1)i=n−1、R=0に初期化
する。
【0006】ステップ2)R[n]:R[n−1]をN
[n−1]で除して部分商qを得る(q=R[n]:R
[n−1]/N[n−1])。
【0007】ステップ3)q=rのとき、Nを一桁上位
側へシフトした値をRから減じる(R=R−N)。q≠
rのとき、Rからq×Nを減じ、結果を上位へ1桁シフ
トしてRへ格納する(R=R−q×N)。
【0008】ステップ4)RにA×B[i]を加える
(R=R+A×B[i])。
【0009】ステップ5)R[n+1]:R[n]をN
[n−1]で除して補正商qcを得(qc=R[n+
1]:R[n]/N[n−1])、qcが0でない場
合、r×qc×NをRより減じ、結果をRへ格納する
(R=R−r×qc×N)。
【0010】ステップ6)iが−1のとき(i=−
1)、ステップ7に移行し、iが−1でないとき(i≠
−1)、iから1を減じ(i=i−1)、ステップ2に
移行する。
【0011】ステップ7)Rが負ならば(R<0)、R
にr×Nを加える(R=R+r×N)。
【0012】ステップ8)R/rを剰余として出力す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法において、ステップ3が終了した段階では、 R[n+1]:R[n]≦N[n−1] である。続く、ステップ4でRにA×B[i]を加える
が、A×B[i]は、 0≦A×B[i]≦rn+1 −rn −r+1 の範囲となるため、R[n+1]:R[n]≧N[n−
1]となる場合ある。N[n−1]が小さいほど、ま
た、A×B[i]の値が大きいほど、R[n+1]:R
[n]≧N[n−1]となる場合が増加する。
【0014】ステップ5は、R[n+1]:R[n]≧
N[n−1]のとき、次段の部分商qがr以上となっ
て、乗算器への入力がオーバーフローすることを避ける
ための処理である。rを216とし、N,A,Bを任意の
整数とすると、平均的にステップ5において、1/7程
度の確率でqc>0となりR−qc×Nの補正処理が行
われるため、処理時間が増加するという問題がある。
【0015】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、従来の問題点を解決し、剰余乗算の計算途中におい
て、部分剰余の補正処理を実行する確率を下げるまた
は、補正処理を不要とし、補正処理に要する時間を減少
させ、高速に剰余乗算を実行することを可能とする剰余
乗算器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の第1の
原理構成図である。
【0017】本発明の剰余乗算器は、r進数n桁の正の
整数の被乗数A、乗数B、法Nを入力とし、入力された
被乗数Aを保持する第1の記憶手段(2)、入力された
乗数Bを保持する第2の記憶手段(1)、入力された法
Nを記憶する第3の記憶手段(3)と、演算の途中結果
である部分剰余Rを格納する部分剰余記憶手段(4)
と、乗算器(7、8)、減算器(15)を備え、A×B
modNなる剰余乗算を行う剰余乗算器において、第2の
記憶手段の値である整数Bのi−1桁目をB[i]と表
現し、B[i]を2進数で表現した場合の最上位ビット
の値をMSB(B[i])と表現し、乗数Bの各行をB
[i]−r×MSB(B[i])+MSB(B[i−
1])なる表現に変換する乗数変換手段(5)と、乗数
変換手段(5)により乗数Bの一桁を変換された値bi
を記憶する変換値記憶手段(6)と、第1の記憶手段
(2)に記憶されている被乗数A及び変換値記憶手段
(6)に記憶されている値biの乗算を行う第1の乗算
器(7)と、第1の乗算器(7)の出力と部分剰余記憶
手段(4)の値Rが入力され、加算を行い、部分剰余記
憶手段(4)に出力する加算器(14)とを有する。
【0018】また、本発明の剰余乗算器は、上記の剰余
乗算器に加えて、部分剰余記憶手段(4)の値Rの上位
3桁以上を被除数、第3の記憶手段(3)の値Nの上位
2桁以上を除数として除算を行う除算器(9)と、部分
剰余記憶手段(4)の値Rと変換値記憶手段(6)の値
biが同符号のとき、除算手段(9)の出力値qの絶対
値を1増加させるように補正する補正手段(100)
と、補正手段(100)において補正された除算結果、
または、値Rと値biが異符号のときは、除算器(9)
の除算結果を保持し、第2の乗算器(8)に入力する除
算結果記憶手段(101)を有する。
【0019】また、上記の補正手段(100)は、除算
器(9)が商q及び剰余cを出力するものとし、部分剰
余記憶手段(4)の値Rと変換値記憶手段(6)の値b
iが同符号で、かつ剰余cが閾値以上のとき除算結果記
憶手段(101)の値qの絶対値を1増加させるように
補正する。
【0020】
【作用】第1の剰余乗算器の構成は、B[i]を変換し
たbiを用いることで、被乗数A×biの絶対値の範囲
は、0≦A×bi≦(rn+1 −r)/2となり、部分剰
余Rへ加えた場合に、|R[n+1]:R[n]|≧N
[n−1]となる場合を減少させ、従来の方法のステッ
プ5でRの補正を行う確率を下げることができる。
【0021】また、第2の剰余乗算器の構成は、biと
Rの符号を調べることにより、A×biをRに加える影
響を先行的に予測することが可能となる。即ち、biと
Rが同符号の場合、A×biをRに加えると|R[n+
1]:R[n]|≧N[n−1]となる場合があるた
め、予めqの絶対値を1増やすように、qを補正してお
く。この部分商qの補正は、前述の従来の方法における
ステップ5で行われる補正において、qc=±1の場合
の補正処理と同様の効果があり、ステップ5の補正処理
のほぼ全てをステップ4で実行することが可能となる。
【0022】第1及び第2の剰余乗算器により、Rの上
位3桁をNの上位2桁で除した剰余の絶対値がrより小
さく、かつ除算器の商の出力が補正される場合にのみ、
ステップ5の補正処理は実行される。従って、第3の剰
余乗算器において、閾値をrとして、剰余の絶対値がr
以上である時のみ除算器の商の補正を行うように制御す
ることにより、従来の方法におけるステップ5の補正処
理を不要とすることが可能である。
【0023】また、上記の各剰余乗算器により、ステッ
プ4を処理した段階でのRの範囲は、−2×r×N<2
×r×Nとなるため、ステップ5における補正処理でq
cが取り得る値は、qc=0,1,−1のいずれかとな
り、r×qc×NをRから減じる代わりに、qc=1の
とき、r×NをRから減じ、qc=−1のとき、r×N
をRに加える処理で済み、qcを乗じることによる処理
の遅延を削減することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面と共に、本発明の実施例を説明す
る。
【0025】[第1の実施例]図3は、本発明の第1の
実施例の剰余乗算器の構成を示す。同図に示す剰余乗算
器は、r進数n桁の正の整数の被乗数Aを記憶する被乗
数記憶部1、乗数Bを記憶する乗数記憶部2、法Nを記
憶する法記憶部3、被乗数A、乗数B、法Nによる演算
結果の途中結果である部分剰余Rを格納する剰余記憶部
4、乗数変換部5、乗数変換値記憶部6、第1の乗算器
7、第2の乗算器8、除算器9、部分商記憶部10、減
算器11、シフタ12、13、加算器14、加減算器1
5、カウンタ21及びこれらを制御する制御部16より
構成される。
【0026】乗数Bのi−1桁目をB[i]と表現し、
B[i]を2進数で表現した場合の最上位ビットを値M
SB(B[i])とするとき、乗数変換部5は、乗数記
憶部2より入力された乗数Bの各桁を B[i]−r×MSB(B[i])+MSB(B[i−
1]) なる表現に変換し、この変換された値を乗数変換値記憶
部6に入力する。第1の乗算器7は、乗数変換値記憶部
6の値と被乗数記憶部4から入力された被乗数Aを乗算
し(A×b)、その結果を加算器14に出力する。
【0027】除算器9は、法記憶部3から入力される法
Nと部分剰余記憶部4から入力される部分剰余Rを除算
し、除算結果qを部分商記憶部10に格納する。
【0028】第2の乗算器8は、部分商記憶部10の値
と法記憶部3の法Nとの乗算を行う(q×N)。
【0029】減算器11は、第2の乗算器の乗算結果を
部分剰余記憶部4の部分剰余Rより減算する(R−q×
N)。シフタ12は、減算結果を1桁上位へシフトす
る。
【0030】加算器14は、第1の乗算器7の乗算結果
と、シフタ12でシフトされた減算結果を加算して、加
算値((R−q×N)×r+A×bi)を部分剰余記憶
部4に出力する。
【0031】図4は、本発明の第1の実施例の動作を示
すフローチャートである。
【0032】ステップ101)カウンタ21の値i=n
−1とし、乗数記憶部1からB[n−1]の最上位ビッ
トが1の時に、部分剰余記憶部4に被乗数Aを格納し、
0のときには、0を格納し、初期化する。
【0033】ステップ102)B[i]とB[i−1]
を乗数変換部5に入力し、乗数変換を行い(bi−RB
(B[i]、B[i−1])、その出力を乗数変換値記
憶部6に格納する。
【0034】ステップ103)部分剰余記憶部4の上位
3桁以上を被除数R、法記憶部3の上位2桁以上を除数
Nとして、除算器9に入力し、除算器9の出力を部分商
記憶部10に格納する。
【0035】
【数1】
【0036】ステップ104)第2の乗算器8は、部分
剰余記憶部4に格納されている部分商記憶部10の値q
と法記憶部3に記憶されている法Nを乗算し、乗算結果
を減算器11に入力して、部分剰余Rから減算する(R
−q×N)。さらに、シフタ12によりこのR−q×N
を1桁上位にシフトするして((R−q×N)×r)。
第1の乗算器7は、乗数変換値記憶部6の値biと被乗
数記憶部2の被乗数Aを乗算する(bi×A)。加算器
14は、シフタ12によりシフトされた値((R−q×
N)×rと、A×biを加え((R−q×N)×r+A
×bi))、これを部分剰余記憶部4に格納する(R=
(R−q×N)×r+A×bi)。
【0037】ステップ105)R[n+1]:R[n]
の絶対値がN[n−1]より大きいか等しい時(|R
[n+1]:R[n]|≧N[n−1])、法Nを一桁
上位側へシフトし、部分剰余Rが正のとき、Rから減じ
(R=R−N)、部分剰余Rが負の時は、Rに加えて
(R=R+N)、Rを補正する。
【0038】ステップ106)カウンタ21の値iが0
のとき、ステップ107に移行し、iが0でないときi
から1を減じてステップ102に移行する。
【0039】ステップ107)Rが負のとき、法Nを一
桁上位側にシフトして、Rに加えることで、Rを正に補
正する(R=R+r×N)。
【0040】ステップ108)このとき、部分剰余記憶
部4に格納されているR[n]からR[1]を演算結果
として出力する。
【0041】図5は、本発明の第1の実施例の乗数変換
部の動作を示すフローチャートである。
【0042】ステップ201)上記図4のステップ10
1において、乗数変換部5は、乗数記憶部1から入力さ
れた乗数BについてMSB(B[i])=1であれば、
乗数変換値記憶部6に−B[i]を格納し、MSB(B
[i])≠1であれば、乗数変換値記憶部6にB[i]
を格納する。
【0043】ステップ202)MSB(B[i−1])
=1であれば、変換値記憶部6に記憶されている変換値
biをインクリメントする(bi=bi+1)。
【0044】[第2の実施例]図6は、本発明の第2の
実施例の剰余乗算器の構成を示す。同図において、図3
と同一構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略
する。
【0045】図6に示す剰余乗算器は、図3の構成に加
えて、部分商補正部17を加えた構成である。部分商補
正部17は、乗数変換部6の乗数変換値biと部分剰余
記憶部4の部分剰余Rの符号を比較して、除算器9の出
力である部分商を補正する。以下に補正する動作を説明
する。
【0046】図7は本発明の第2の実施例の動作を示す
フローチャートである。同図において、第1の実施例の
図4と同一動作を行うステップには、同一のステップ番
号を付与し、説明を省略する。
【0047】ステップ103において、Rの上位3桁以
上を被除数、Nの上位2桁以上を除数として除算器9へ
入力された場合に、Rとbiが同符号のとき、除算器9
の出力を部分商補正部17に入力し、部分商補正処理を
行う(q=QC(q,R,b))(ステップ204)。
【0048】また、Rとbiが異符号ならば、除算器の
出力をqに格納するよう制御する。
【0049】この動作以外は、前述の第1の実施例と同
様の動作となる。
【0050】図8は、本発明の第2の実施例の部分商補
正部の動作を示すフローチャートである。
【0051】ステップ301)部分商補正部17は、部
分剰余Rと乗数変換値biの符号を比較する。
【0052】ステップ302)双方の符号が等しい場合
には、商qが0より小さいかを判定し、q<0である場
合には、商qより1減じ(q=q−1)、q≧0の場合
には、商qに1加える(q=q+1)という補正を行
う。また双方の符号が異なっている場合には、部分商記
憶部10に補正せずに、除算器9で求められた商qをそ
のまま格納する。
【0053】[第3の実施例]図9は、本発明の第3の
実施例の動作を示すフローチャートである。同図におい
て、第1、2の実施例の図4または、図7と同一動作を
行うステップには、同一のステップ番号を付与し、説明
を省略する。
【0054】ステップ404)ステップ103におい
て、除算器9は、3桁以上の整数を二桁以上の整数で除
して商qと剰余cを出力するものとする。このとき、R
の上位3桁以上を被除数、Nの上位2桁以上を除数とし
て除算器9に入力し、
【0055】
【数2】
【0056】の除算を行う。ここで、Rとbiが同符号
で、 c=R[n]‖R[n−1]‖R[n−2]mod N[n
−1]‖N[n−2] で求められたcがr以上である場合には、除算器9の出
力を部分商補正部17に入力し、部分商補正処理を行
い、その補正結果を部分商記憶部10に格納する(q=
QC3(q,R,b,c)。
【0057】この後、ステップ104を実行し、ステッ
プ106の動作を行う。これ以外の処理は上記の第2の
実施例と同様の動作である。
【0058】図10は、本発明の第3の実施例の部分商
補正部の動作を示すフローチャートである。
【0059】ステップ501)除算器に9に入力された
Rと、乗数変換値記憶部6の変換値biの符号を比較
し、異なっていれば、除算器9で出力されたqをそのま
ま、部分商記憶部10に格納する。
【0060】ステップ502)Rとbiの符号が一致し
ている場合には、上記ステップ404による補正を行
い、補正値cがrより小さい(c<r)場合には、乗算
器9で出力されたqをそのまま部分商記憶部10に格納
する。
【0061】ステップ503)Rとbiの符号が一致し
ており、補正値cがr以上(c≧r)であり、かつ、商
q<0の場合には、q=q+1とし、商qを部分商記憶
部10に格納する。また、商q≧0の場合には、q=q
−1とし、商qを部分商記憶部10に格納する。これに
より、第1の実施例のステップ105は不要となり、ス
テップ104が終了したら、ステップ106の処理に移
行すればよい。他のステップは、第1の実施例と同様で
ある。
【0062】[第4の実施例]本実施例では、桁数nが
大きい時には、前述の第1の実施例〜第3の実施例にお
いて、乗算器、加算器、減算器を小数桁の乗算器、加算
器、減算器を繰り返して使用する構成について説明す
る。
【0063】図11は、本発明の第4の実施例の剰余乗
算器における加算器及び減算器の構成を示す。
【0064】例えば、第1の実施例において、第1の乗
算器7及び第2の乗算器8として、1桁×1桁の乗算器
を用いる。また、r進1桁で初期値0のレジスタ1を持
ち、第1の乗算器7の出力をレジスタ19に入力し、レ
ジスタ129の出力を加算器18に入力する構成とす
る。ここで、レジスタ19は、2ビットのシフトレジス
タである。
【0065】また、加算器及び減算器は、それぞれ2桁
の加算器及び減算器を用いて構成する。
【0066】図11に示す構成は、r=28 の場合を示
す。同図において、2ビットのシフトレジスタ19は、
加算器18あるいは、減算器18からの桁上がり出力を
保持すると同時に、前段の桁上がりを上位ビットへシフ
トして出力することで、桁上がりを遅延させて加算器ま
たは減算器へ入力する。
【0067】8ビットレジスタ20は、加算器または、
減算器からの出力の上位桁を保持し、次段の入力の下位
桁とするものである。この場合には、第1及び第2の実
施例の構成の剰余乗算器のシフタ12、13は不要とす
る。
【0068】こような構成にすることにより、第1の実
施例のステップ104において、第1の乗算器7、第2
の乗算器8へ被乗数A、法N、部分剰余Rの下位桁から
1桁ずつ入力し、加算器14の出力を1桁ずつRの下位
桁から格納し、最上位桁R[n+1]を格納するまで繰
り返し制御することで、(R−q×N)×r+A×bi
の処理を小規模な演算器を用いて実施することが可能で
ある。
【0069】なお、この例は、第1の実施例のみなら
ず、第2、第3の実施例の加算器14にも適用可能であ
る。
【0070】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、剰余乗算
の計算途中において、部分剰余の補正処理を実行する確
率を下げる、或いは、補正処理を不要とすることを可能
とし、補正処理に要する時間を減少させ、高速に剰余乗
算を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成図である。
【図2】本発明の第2の原理構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の剰余乗算器の構成図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第1の実施例の乗数変換部の動作を示
すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例の剰余乗算器の構成図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第2の実施例の部分商補正部の動作を
示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の第3の実施例の部分商補正部の動作
を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施例の剰余乗算器における
加算器/減算器の構成図である。
【図12】従来の剰余乗算器の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 第2の記憶手段、乗数記憶部 2 第1の記憶手段、被乗数記憶部 3 第3の記憶手段、法記憶部 4 部分剰余記憶手段、部分剰余記憶部 5 乗数変換手段、乗数変換部 6 変換値記憶手段、変換値記憶部 7 第1の乗算器 8 第2の乗算器 9 除算器 10 部分商記憶部 11 減算器 12,13 シフタ 14 加算器 15 減算器 16 制御部 17 部分商補正部 18 加算器/減算器 19 シフトレジスタ 20 レジスタ 21 カウンタ 100 補正手段 101 除算結果記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−71332(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 7/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 r進数n桁の正の整数の被乗数A、乗数
    B、法Nを入力とし、入力された被乗数Aを保持する第
    1の記憶手段、入力された乗数Bを保持する第2の記憶
    手段、入力された法Nを記憶する第3の記憶手段と、演
    算の途中結果である部分剰余Rを格納する部分剰余記憶
    手段と、乗算器、減算器を備え、A×B modNなる剰余
    乗算を行う剰余乗算器において、 該乗数B(整数)のi−1桁目をB[i]と表現し、該
    B[i]を2進数で表現した場合の最上位ビットの値を
    MSB(B[i])と表現し、 該乗数Bの各行をB[i]−r×MSB(B[i])+
    MSB(B[i−1])なる表現に変換する乗数変換手
    段と、 該乗数変換手段により該乗数Bの一桁が変換された値b
    iを記憶する変換値記憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶されている被乗数A及び該変換
    値記憶手段に記憶されている値biの乗算を行う第1の
    乗算器を有することを特徴とする剰余乗算器。
  2. 【請求項2】 前記部分剰余記憶手段Rの値Rの上位3
    桁以上を被除数、前記第3の記憶手段Nの値Nの上位2
    桁以上を除数として除算を行う除算器と、 該部分剰余記憶手段Rの値Rと前記変換値記憶手段bi
    の値biが同符号のとき、該除算器の除算結果qの絶対
    値を1増加させるように補正する補正手段と、 該補正手段によって補正された除算結果、または、該値
    Rと該値biが異符号である場合に、補正されていない
    除算結果を保持し、第2の乗算器に入力する除算結果記
    憶手段とを含む請求項1記載の剰余乗算器。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記除算器が商q及び
    剰余cを出力するものとし、 前記部分剰余記憶手段Rの値Rと前記変換値記憶手段b
    iが同符号で、かつ剰余cが閾値以上のとき商qを前記
    補正手段に入力し、絶対値を1増加させるように補正す
    る請求項1及び2記載の剰余乗算器
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