JP3261347B2 - ダイヤフラムアクチュエータおよび内燃機関の可変吸気装置 - Google Patents

ダイヤフラムアクチュエータおよび内燃機関の可変吸気装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングの内部
をダイヤフラムで大気圧室と負圧室とに仕切り、両室の
圧力差によるダイヤフラムの変形を出力ロッドでハウジ
ングの外部に取り出すダイヤフラムアクチュエータと、
そのダイヤフラムアクチュエータを備えた内燃機関の可
変吸気装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるダイヤフラムアクチュエータは、
例えば特開平7−110010号公報により既に知られ
ている。また吸気装置に設けた制御弁を開閉して共鳴過
給系と慣性過給系とを切り換える内燃機関の可変吸気装
置において、その内燃機関の吸気負圧により作動するダ
イヤフラムアクチュエータで前記制御弁を開閉するもの
も周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記内燃機
関の可変吸気装置が各々別個の弁軸に支持された複数の
制御弁を備えているような場合、従来はそれぞれの制御
弁に対して独立したダイヤフラムアクチュエータが設け
られていた。そのために複数のダイヤフラムアクチュエ
ータが必要になって部品点数が増加するのは勿論のこ
と、各ダイヤフラムアクチュエータを内燃機関に取り付
けるための工数や、そこに内燃機関の負圧を導入するた
めの負圧通路の数が増加したりする問題があった。また
複数のダイヤフラムアクチュエータを用いることによ
り、誤組の発生や内燃機関の大型化を招く問題があっ
た。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、部品点数の少ないコンパクトな構造で一対の出力ロ
ッドを駆動することが可能なダイヤフラムアクチュエー
タを提供するとともに、そのダイヤフラムアクチュエー
タを用いた内燃機関の可変吸気装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載されたダイヤフラムアクチュエータ
は、互いに対向するように配置した一対のダイヤフラム
でハウジングの内部を仕切ることにより、両ダイヤフラ
ムの内側に位置する1個の負圧室と、両ダイヤフラムの
外側にそれぞれ位置する2個の大気圧室とを区画し、負
圧室の内部に収納したダイヤフラムスプリングで両ダイ
ヤフラムを負圧室側から大気圧室側に付勢するととも
に、前記負圧室に負圧源に連通する負圧導入口を設け、
両ダイヤフラムにそれぞれ一端を接続した一対の出力ロ
ッドの他端をハウジングの外部に導出したことを特徴と
する。
【0006】上記構成によれば、負圧室に負圧を導入す
ると大気圧室と負圧室との圧力差により一対のダイヤフ
ラムがダイヤフラムスプリングに抗して負圧室側に移動
するため、それら一対のダイヤフラムに接続された一対
の出力ロッドが相互に接近する方向に駆動される。また
負圧室に大気圧を導入すると一対のダイヤフラムがダイ
ヤフラムスプリングの弾発力で大気圧室側に移動するた
め、それら一対のダイヤフラムに接続された一対の出力
ロッドが相互に離反する方向に駆動される。
【0007】共通のハウジング内に一対のダイヤフラム
を収納しているので、そのハウジングの個数を削減する
ことができるのは勿論のこと、前記ハウジングの内部を
一対のダイヤフラムで仕切って1個の負圧室と2個の大
気圧室とを区画しているので、1個の負圧室を一対のダ
イヤフラムに対して共用することができるだけでなく、
前記負圧室を負圧源に連通する負圧導入口の数も1個で
済ますことができる。これにより部品点数の削減とダイ
ヤフラムアクチュエータの小型化とに寄与することがで
きるだけでなく、2個のダイヤフラムアクチュエータを
別個に取り付ける場合に比べて、組付工数を削減しかつ
誤組の可能性を減らすことができる。しかも一対のダイ
ヤフラムが1個の負圧室を共有しているので、一対の出
力ロッドを確実に同一タイミングで作動させることがで
きる。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1に記載のダイヤフラムアクチュエータを備えた内燃機
関の可変吸気装置であって、点火順序の連続しない気筒
群に連通する独立吸気通路どうしを集合させる一対の吸
気集合部と、前記一対の吸気集合部を相互に連通させる
連通路と、前記連通路の両端部に設けられて機関回転速
度に応じて開閉する一対の制御弁とを備えてなり、連通
路の略中央部に配置した前記ダイヤフラムアクチュエー
タから前記連通路の両端部に向けて延びる一対の出力ロ
ッドを、前記一対の制御弁にそれぞれ接続したことを特
徴とする。
【0009】上記構成によれば、内燃機関の低速回転領
域で制御弁を閉弁すると、その制御弁によって一対の吸
気集合部の連通が遮断されるため、吸気の脈動効果を利
用した共鳴過給を行うことができる。このとき、連通路
の両端部に制御弁が配置されているので、制御弁を閉じ
たときに連通路の容積が吸気集合部の容積に付加される
ことがなくなり、これにより効果的な共鳴過給を行うこ
とができる。また内燃機関の高速回転領域で制御弁を開
弁すると、一対の吸気集合部が連通路を介して連通する
ため、吸気の慣性効果を利用した慣性過給を行うことが
できる。更にダイヤフラムアクチュエータを連通路の略
中央部に配置し、そのダイヤフラムアクチュエータから
連通路の両端部に向けて延びる一対の出力ロッドを一対
の制御弁にそれぞれ接続したので、連通路および一対の
制御弁に対してダイヤフラムアクチュエータを合理的に
配置して内燃機関を小型化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はV型多気筒内燃機関の部分断面図、図2は図
1の2方向矢視図、図3は図1の3−3線矢視図、図4
は図2の4方向拡大矢視図、図5は図2の5部拡大図、
図6は図4の要部拡大断面図、図7は作用の説明図、図
8は効果を説明するグラフである。
【0012】図1〜図3に示すように、V型6気筒内燃
機関Eは、点火時期が連続しない#1、#3および#5
気筒を有するフロントバンクBfと、点火時期が連続し
ない#2、#4および#6気筒を有するリヤバンクBr
とを備えており、フロントバンクBfおよびリヤバンク
Brの上方に可変吸気装置Iが配置される。可変吸気装
置Iは、両バンクBf,Brの対向面に開口する吸気ポ
ート1…に連なるインテークマニホールドロア2と、こ
のインテークマニホールドロア2の上面に結合されるイ
ンテークマニホールドアッパー3と、このインテークマ
ニホールドアッパー3の上面に結合される連通路4とを
備える。
【0013】概略U字状に形成されたインテークマニホ
ールドアッパー3の一端部には、スロットルボディ5に
接続された円弧状の吸気導入部6が形成されており、こ
の吸気導入部6の両端に直線状且つ相互に平行に延びる
一対の吸気集合部7f,7rが一体に連設される。フロ
ント側の吸気集合部7fはフロントバンクBfの上方に
該フロントバンクBfと平行に配置され、リヤ側の吸気
集合部7rはリヤバンクBrの上方に該リヤバンクBr
と平行に配置される。インテークマニホールドロア2の
上面をインテークマニホールドアッパー3の下面に複数
本のボルト8…結合することにより、フロント側の吸気
集合部7fをフロントバンクBfの#1、#3および#
5気筒に連通させる3本のU字状の独立吸気通路9f…
と、リヤ側の吸気集合部7rをリヤバンクBrの#2、
#4および#6気筒に連通させる3本のU字状の独立吸
気通路9r…とが構成される。
【0014】フロント側の吸気集合部7fおよびリヤ側
の吸気集合部7rの上面に、それら吸気集合部7f,7
rの長手方向の略全長に亘って、各々2分割された開口
部10f,10rが形成される。開口部10f,10r
を吸気集合部7f,7rの長手方向に沿って形成したの
で、該開口部10f,10rの面積を充分に大きく確保
することができる。平面視で略正方形を成す前記連通路
4が、複数本のボルト11…でフロント側の吸気集合部
7fおよびリヤ側の吸気集合部7rの上面に結合され
る。この連通路4は両吸気集合部7f,7rの上方と、
6本の独立吸気通路9f…,9r…の上方とを覆うよう
に配置されており、その両端部は前記開口部10f,1
0rを介してフロント側の吸気集合部7fおよびリヤ側
の吸気集合部7rに連通する。
【0015】連通路4の両端には、フロント側の吸気集
合部7fおよびリヤ側の吸気集合部7rの開口部10
f,10rと平行に延びる弁軸12f,12rが平行に
支持されており、これら弁軸12f,12rに前記開口
部9f,9rを開閉する制御弁13f,13rがそれぞ
れ設けられる。
【0016】図4および図5を併せて参照すると明らか
なように、連通路4の端壁から突出する弁軸12f,1
2rの先端にそれぞれ板状のストッパ部材14,14が
固定される。ストッパ部材14,14には、連通路4に
一体に形成した全開位置規制ストッパ41 ,41 に当接
可能なストッパアーム141 ,141 と、連通路4に螺
入したボルトよりなる全閉位置規制ストッパ15,15
に当接可能なストッパアーム142 ,142 とが設けら
れる。ストッパアーム141 ,141 が全開位置規制ス
トッパ41 ,41 に当接したとき、制御弁13f,13
rによって開口部10f,10rは全開状態になり、ま
たストッパアーム142 ,142 が全閉位置規制ストッ
パ15,15に当接したとき、制御弁13f,13rに
よって開口部10f,10rは全閉状態になる。全閉状
態における制御弁13f,13rの角度は、ボルトより
なる全閉位置規制ストッパ15,15の突出量を変化さ
せることにより調整可能である。弁軸12f,12rは
捩じりばね16,16によって開弁方向に、即ちストッ
パアーム141 ,141 が全開位置規制ストッパ4 1
1 に当接する方向に付勢される。また制御弁13f,
13rの閉弁方向への駆動は両弁軸12f,12rの間
に配置されたダイヤフラムアクチュエータ17によって
行われる。
【0017】図4および図6から明らかなように、ダイ
ヤフラムアクチュエータ17のハウジング18は、アル
ミダイキャスト製のセンターハウジング19と、このセ
ンターハウジング19に複数のボルト20…で結合され
た鋼板プレス製の左右のサイドハウジング21,21と
から構成される。センターハウジング19と左右のサイ
ドハウジング21,21との結合面に、カップ状に形成
されたダイヤフラム22,22の周縁部が挟持されて固
定される。
【0018】而して、左右のサイドハウジング21,2
1と左右のダイヤフラム22,22との間にそれぞれ大
気圧室23,23が区画され、また左右のダイヤフラム
22,22とセンターハウジング19との間に負圧室2
4が区画される。負圧室24はセンターハウジング19
の内部に設けた隔壁191 により左右に分離している
が、隔壁191 を貫通する貫通孔192 により相互に連
通しているために実質的に1室である。各ダイヤフラム
22の中央部を挟持する一対の座板25,26には、サ
イドハウジング21に形成した大気導入口211 を緩く
貫通する出力ロッド27の一端に固定されており、この
出力ロッド27の他端は前記ストッパ部材14に連結さ
れる。負圧室24の内部には一端が隔壁191 に支持さ
れて他端が座板25に支持されたダイヤフラムスプリン
グ28が縮設されており、このダイヤフラムスプリング
28でダイヤフラム22は負圧室24側から大気圧室2
3側に、即ち出力ロッド27をハウジング18から突出
させる方向に付勢される。
【0019】上述したように、共通のハウジング18の
内部に2個のダイヤフラム22,22を収納したことに
より、本来は2個必要な負圧室24を1個に纏めること
が可能になり、その結果、構造が簡単でコンパクトな1
個のダイヤフラムアクチュエータ17で2個分の機能を
発揮させることができる。
【0020】センターハウジング19の隔壁191 に形
成された負圧導入口193 が、該隔壁191 を貫通する
貫通孔192 を介して負圧室24に連通する。負圧導入
口193 は図示せぬ制御弁を介して吸気負圧源に接続さ
れており、この制御弁によって負圧導入口193 に吸気
負圧あるいは大気圧の何れか一方を作用させることがで
きる。前記吸気負圧源としては、例えば吸気集合部7
f,7rの適所に接続されて負圧が蓄えられる負圧タン
クを用いることができる。
【0021】連通路4の側壁の略中央部には取付ボス4
2 (図2参照)が突設されており、この取付ボス42
ダイヤフラムアクチュエータ17のセンターハウジング
19が上下2本のボルト29,29で固定される。連通
路4の側壁の略中央部に支持されたダイヤフラムアクチ
ュエータ17から延びる一対の出力ロッド27,27
は、連通路4の両端部に設けられた制御弁13f,13
rに最短距離で接続される。
【0022】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0023】内燃機関Eが低速回転領域にあるとき、ダ
イヤフラムアクチュエータ17の負圧室24に吸気負圧
を導入すると、サイドハウジング21,21の大気導入
口211 ,211 を介して大気圧が作用している大気圧
室23,23との圧力差により、両ダイヤフラム22,
22がダイヤフラムスプリング28,28の弾発力に抗
して相互に接近する方向に移動するため、出力ロッド2
7,27に引かれたストッパ部材14,14が捩じりば
ね16,16の弾発力に抗して回転し、ストッパアーム
142 ,142 が全閉位置規制ストッパ15,15に当
接する。この状態では、図7(a)に示すように、制御
弁13f,13rが閉じてフロント側の吸気集合部7f
およびリヤ側の吸気集合部7rは連通路4との連通を絶
たれ、それぞれ独立した容積を持つようになる。而し
て、各気筒と吸気集合部7f,7rとの間を往復伝搬す
る圧力波が該吸気集合部7f,7r内で共鳴し、この共
鳴圧力波によって吸気が各気筒に押し込まれることによ
り、気筒への吸気の充填効率が高まって内燃機関Eの出
力トルクが増加する。
【0024】また内燃機関Eが高速回転領域にあると
き、ダイヤフラムアクチュエータ17の負圧室24に大
気圧を導入して両ダイヤフラム22,22の両側面の圧
力をバランスさせると、ダイヤフラムスプリング28,
28の弾発力で両ダイヤフラム22,22が相互に離反
する方向に移動し、捩じりばね16,16の弾発力と相
俟ってストッパ部材14,14のストッパアーム1
1 ,141 が全開位置規制ストッパ41 ,41 に当接
するまで弁軸12f,12rが回転し、連通路4の両端
の開口部10f,10rが制御弁13f,13rによっ
て開かれる。その結果、図7(b)に示すように、フロ
ント側の吸気集合部7fおよびリヤ側の吸気集合部7r
は連通路4を介して相互に連通する。このように両吸気
集合部7f,7rを大容積の連通路4で相互に連通させ
ると前述した吸気共鳴効果が消滅し、そのデメリットで
ある同調周波数以外の領域における出力トルクの落ち込
が補償される。而して、内燃機関Eの高速回転領域では
慣性過給効果によって出力トルクを増加させ、低速回転
領域から高速回転領域までの広い領域で内燃機関Eの出
力トルクを高い値に保持することができる(図8参
照)。
【0025】上述したように、フロント側の吸気集合部
7fおよびリヤ側の吸気集合部7rを相互に連通させる
連通路4の両端部に形成した開口部10f,10rを制
御弁13f,13rで開閉するので、制御弁13f,1
3rを閉じたときに連通路4の容積が吸気集合部7f,
7rの容積に付加されるのを防止し、内燃機関Eの低速
回転領域における共鳴過給を効果的に行うことができ
る。また連通路4は一対の吸気集合部7f,7rの上方
を覆うように配置されていて充分な容積を持ち、しかも
その開口部10f,10rの長さは吸気集合部7f,7
rの略全長に亘っているので、開口部10f,10rの
面積を充分に確保して慣性過給を効果的に行うことがで
きる。
【0026】また、制御弁13f,13rが閉弁したと
きに、その制御弁13f,13r自体が両吸気集合部7
f,7rの上壁を構成するので可変吸気装置Iをコンパ
クト化することができ、しかも可変吸気装置Iをフロン
トバンクBfおよびリヤバンクBrの間のデッドスペー
スを利用して配置したので内燃機関E全体をコンパクト
化することができる。
【0027】更に、一対の制御弁13f,13rを共通
のダイヤフラムアクチュエータ17で駆動することがで
きるので、それぞれ別個のダイヤフラムアクチュエータ
を設ける場合に比べて部品点数を削減するとともに、そ
のダイヤフラムアクチュエータ17に吸気負圧を導入す
るための負圧通路を簡略化して内燃機関E全体の寸法を
小型化することができる。しかも一対の制御弁13f,
13rに対して別個のダイヤフラムアクチュエータを設
ける場合に比べて誤組が発生する可能性を減らすことが
できるだけでなく、複数のダイヤフラムアクチュエータ
間に発生しがちな作動タイミングのずれを確実に回避す
ることができる。
【0028】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0029】例えば、実施例では負圧室24がセンター
ハウジング19の隔壁191 で左右に仕切られている
が、この隔壁191 は廃止することができる。この場
合、左右のダイヤフラム22,22に対してそれぞれ設
けられた2個のダイヤフラムスプリング28,28を、
1個のダイヤフラムスプリングで置き換えることも可能
である。また請求項1に記載された発明は、内燃機関の
可変吸気装置以外の任意の用途に適用することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された構成
によれば、共通のハウジング内に一対のダイヤフラムを
収納しているので、そのハウジングの個数を削減するこ
とができるのは勿論のこと、前記ハウジングの内部を一
対のダイヤフラムで仕切って1個の負圧室と2個の大気
圧室とを区画しているので、1個の負圧室を一対のダイ
ヤフラムに対して共用することができるだけでなく、前
記負圧室を負圧源に連通する負圧導入口の数も1個で済
ますことができる。これにより部品点数の削減とダイヤ
フラムアクチュエータの小型化とに寄与することができ
るだけでなく、2個のダイヤフラムアクチュエータを別
個に取り付ける場合に比べて、組付工数を削減しかつ誤
組の可能性を減らすことができる。しかも一対のダイヤ
フラムが1個の負圧室を共有しているので、一対の出力
ロッドを確実に同一タイミングで作動させることができ
る。
【0031】また請求項2に記載された発明によれば、
内燃機関の低速回転領域で制御弁を閉弁すると、その制
御弁によって一対の吸気集合部の連通が遮断されるた
め、吸気の脈動効果を利用した共鳴過給を行うことがで
きる。このとき、連通路の両端部に制御弁が配置されて
いるので、制御弁を閉じたときに連通路の容積が吸気集
合部の容積に付加されることがなくなり、これにより効
果的な共鳴過給を行うことができる。また内燃機関の高
速回転領域で制御弁を開弁すると、一対の吸気集合部が
連通路を介して連通するため、吸気の慣性効果を利用し
た慣性過給を行うことができる。更にダイヤフラムアク
チュエータを連通路の略中央部に配置し、そのダイヤフ
ラムアクチュエータから連通路の両端部に向けて延びる
一対の出力ロッドを一対の制御弁にそれぞれ接続したの
で、連通路および一対の制御弁に対してダイヤフラムア
クチュエータを合理的に配置して内燃機関を小型化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】V型多気筒内燃機関の部分断面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図1の3−3線矢視図
【図4】図2の4方向拡大矢視図
【図5】図2の5部拡大図
【図6】図4の要部拡大断面図
【図7】作用の説明図
【図8】効果を説明するグラフ
【符号の説明】
4 連通路 7f,7r 吸気集合部 9f,9r 独立吸気通路 13f,13r 制御弁 17 ダイヤフラムアクチュエータ 18 ハウジング 193 負圧導入口 22 ダイヤフラム 23 大気圧室 24 負圧室 27 出力ロッド 28 ダイヤフラムスプリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するように配置した一対のダ
    イヤフラム(22)でハウジング(18)の内部を仕切
    ることにより、両ダイヤフラム(22)の内側に位置す
    る1個の負圧室(24)と、両ダイヤフラム(22)の
    外側にそれぞれ位置する2個の大気圧室(23)とを区
    画し、 負圧室(24)の内部に収納したダイヤフラムスプリン
    グ(28)で両ダイヤフラム(22)を負圧室(24)
    側から大気圧室(23)側に付勢するとともに、前記負
    圧室(24)に負圧源に連通する負圧導入口(193
    を設け、 両ダイヤフラム(22)にそれぞれ一端を接続した一対
    の出力ロッド(27)の他端をハウジング(18)の外
    部に導出したことを特徴とするダイヤフラムアクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダイヤフラムアクチュ
    エータ(17)を備えた内燃機関の可変吸気装置であっ
    て、 点火順序の連続しない気筒群に連通する独立吸気通路
    (9f,9r)どうしを集合させる一対の吸気集合部
    (7f,7r)と、 前記一対の吸気集合部(7f,7r)を相互に連通させ
    る連通路(4)と、前記連通路(4)の両端部に設けら
    れて機関回転速度に応じて開閉する一対の制御弁(13
    f,13r)と、を備えてなり、 連通路(4)の略中央部に配置した前記ダイヤフラムア
    クチュエータ(17)から前記連通路(4)の両端部に
    向けて延びる一対の出力ロッド(27)を、前記一対の
    制御弁(13f,13r)にそれぞれ接続したことを特
    徴とする内燃機関の可変吸気装置。
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