JP3260180B2 - クレーン用ワイヤロープの検査方法 - Google Patents

クレーン用ワイヤロープの検査方法

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JP3260180B2
JP3260180B2 JP31665492A JP31665492A JP3260180B2 JP 3260180 B2 JP3260180 B2 JP 3260180B2 JP 31665492 A JP31665492 A JP 31665492A JP 31665492 A JP31665492 A JP 31665492A JP 3260180 B2 JP3260180 B2 JP 3260180B2
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wire rope
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幸治 井上
哲司 佐藤
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日立機電工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロープテスターを用いて
安全に、精度良くクレーンのワイヤロープのほぼ全長を
検査する方法である。
【0002】
【従来の技術】クレーン用ワイヤロープは、使用により
摩耗・素線の断線腐食が生じ、不測の事故を起こすこと
がある。これを防止するため、定期的にワイヤロープを
検査し、安全な作業が行えるようにしている。従来のク
レーン用ワイヤロープの検査はロープテスターを用いて
いる。このロープテスターはワイヤロープを磁気飽和さ
せ、その磁束の異常を検出して素線の断線・腐食・摩耗
の検査をするものである。このクレーン用ワイヤロープ
をロープテスターにて検査する場合、図2に示すように
巻上ドラムDの回転にて、巻き取り・巻き戻しを行う一
本のワイヤロープは、その両端をドラムDのロープ押さ
えOにて固定され、このドラムDよりフックシーブF、
及びヘッドシーブHをシーブ数の枚数に応じて通過さ
せ、ロープテスターTをクラブクレーンCよりロープR
にて吊り下げ、このロープテスターTの検出部にワイヤ
ロープWを通過させて、前述のようにしてワイヤロープ
の異常を検査している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロープテスタ
ーは検出性能はよいが、装置が大きい。しかもロープテ
スターをクラブフレームCに吊り下げる作業は高所作業
で危険性があり、しかもドラムDよりのワイヤロープ巻
き戻し位置が変わるため、ロープテスターの検出部と通
過するワイヤロープの相互位置関係が変化し、ロープテ
スターの検出精度が劣るものとなっている。さらにフッ
クFを上限まで巻き上げてもヘッドシーブ、フックシー
ブの位置にあるワイヤロープの検査は不可能で、また1
回のロープテスターの吊下位置で、ワイヤロープの全長
の1/2弱の長さしか検査できず、反対側の吊下位置に
さらに吊り下げ、2回の測定が必要で、手数を有するも
のとなっている。
【0004】本発明はワイヤロープの全長を地上に降ろ
し、安全にして精度良く検査することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、ドラムに巻収されたワイヤロ
ープの一端を外して地上に降ろし、地上のロープテスタ
ーを通した後、巻取用ウインチにて巻き取るようにし、
ワイヤロープの他端に、案内用ウインチに巻収された仮
設補助ロープ端を接続し、かつ巻取用ウインチを案内用
ウインチの巻戻しトルクより強いトルクにて駆動してワ
イヤロープテスターを経て、順次巻き取りつつ検査を
し、検査終了後、両ウインチをそれぞれ逆回動させて、
ワイヤロープを補助ロープに追従して復元させてワイヤ
ロープの全長を検査するようになしたことを要旨とす
る。
【0006】
【作用】ドラムに巻収されたワイヤロープの片端をドラ
ムより外して地上のロープテスターを通して、巻取用ウ
インチに巻き取るようにし、またワイヤロープの他端に
は、ワイヤロープの巻き取りに応じて案内用ウインチに
より巻き出される仮設補助ロープ端を接続する。そして
この巻取用ウインチを案内用ウインチの巻出トルクより
大きなトルクで駆動することにより、ワイヤロープは地
上に設定された巻取用ウインチに巻収されるのみで、そ
の全長にわたりロープテスターを通過するので、一回の
検査で全長の検査が行える。また地上でのワイヤロープ
の巻き取り、ロープテスターでの検査が行えるので安全
であると共に、精度良く行えるものとなる。さらには検
査終了後、ワイヤロープ端には補助ロープを締結してい
るので、この繰り出された補助ロープを巻き取るのみ
で、ワイヤーロープは補助ロープに導かれて元の張架状
態となり、ワイヤロープ検査後の復旧も容易に、確実に
行えるものとなる。
【0007】
【実施例】以下本発明クレーン用ワイヤロープの検査方
法を図示の実施例に基づいて説明する。図1において1
はクレーンのワイヤロープWを巻収したドラムで、ワイ
ヤロープWは、その両端を従来と同じようにロープ押さ
え2にてドラム1に固定されて、ワイヤロープにはフッ
ク3に付随するフックシーブ4及び上部ヘッドシーブ5
を通過させ、ドラム1の回転に従い、フック3が昇降す
なわち上下し、クレーンによる吊荷の巻上下を行う。
【0008】Tはワイヤロープ検査車で、トラック等が
用いられ、この検査車Tに巻取用ウインチ6と、案内用
ウインチ7とが搭載され、この案内用ウインチ7にはワ
イヤロープWの全長より長い補助用ロープ10が巻収さ
れている。そしてこの両ウインチ6,7には可変トルク
リミッター付クラッチ6c,7c及び駆動モータ6m,
7mを設け、このモータにてそれぞれ巻取ドラム6d,
7dを回動させるようになす。
【0009】そして両ウインチの可変トルクリミッター
付クラッチ6c,7cは、設定以上の負荷がかかった
時、クラッチが開放され、巻取ドラム6d,7dが自由
に回動するようにして、ワイヤロープ、補助ロープの切
断等を未然に防止すると共に、巻取用ウインチ側の設定
トルクは案内用ウインチの設定トルクよりも大となるよ
うにして設定される。
【0010】検査車Tには、ガイドローラ8とロープテ
スター9を設け、地上に降ろしたワイヤロープWの一端
を、このガイドローラ8に導かれ、ロープテスター9の
検査部を挿通された後、巻取用ウインチ6の巻取ドラム
6d巻き取られる用になすと共に、ワイヤロープの他端
には、案内用ウインチに巻収された補助ロープ10端を
接続金具11を介して接続し、この補助ロープはクラブ
上の手摺に設けた仮設滑車Cに取り付け、ロープの繰出
移動を容易に行えるようになす。
【0011】したがって上述の如く構成する装置におい
て、ワイヤロープの検査を行うには検査車Tをクレーン
の側方に停車させ、クレーンのフック4を地上に降ろ
し、ワイヤロープWに力がかからないようにし、クラブ
手摺に仮設滑車Cを取り付け、案内用ウインチ7より繰
り出した補助ロープ10を挿通させる。
【0012】次に検査するワイヤロープWの一端のロー
プ押さえ2をドラム1より外し、これに補助ロープ10
の一端を接続金具11を介して接続し、他方のワイヤロ
ープ端も外して地上に降ろし、ガイドローラ8、ロープ
テスター9を挿通して巻取用ウインチ6の巻取ドラム6
dに固定される。そして巻取用ウインチ6をワイヤロー
プの巻取方向へ回転させ、他方の案内用ウインチ7は補
助ロープを巻き戻して繰り出す方向へ回転させる。
【0013】これによりワイヤロープWは一定の速度で
ロープテスター9を通過し、所定の検査が連続的にロー
プ全長にわたって行われる。このワイヤロープWが巻取
用ウインチに巻き取る長さに応じて、補助ロープは順次
巻き戻されて繰り出され、ヘッドシーブ、フックシーブ
の間にも補助ロープが挿通されるようになる。この時、
巻取用ウインチのトルクを大として設定されているの
で、確実にワイヤロープが巻き取られて精度良く検査さ
れる。
【0014】ワイヤロープの全長にわたっての検査が終
了すると、両ウインチを逆回転させると、補助ロープに
てワイヤロープは導かれて、ヘッドシーブ、シーブ間へ
挿通掛け渡されドラムへと導かれ、再びワイヤロープ端
をドラムにロープ押さえで固定し、クレーンの再駆動を
行うものである。
【0015】
【発明の効果】本発明クレーン用ワイヤロープの検査方
法は高所でクレーン下にロープテスターを取り付ける危
険作業がなく安全性が向上し、ワイヤロープ全長を検査
でき、以前の方法で検査できない部分の検査も可能とな
ると共に、ワイヤロープ全長を概略同速度でロープテス
ターを通過させることができ、測定精度か上がり、さら
にはワイヤロープのロープテスター通過速度をクレーン
の巻取速度と関係なく、測定速度の良い通過速度で測定
される。また主な機器を地上においたままで検査でき、
検査作業が効率的にできる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明クレーン用ワイヤロープの検査方法の一
実施例を示す説明図である。
【図2】従来のクレーン用ワイヤロープの検査方法を示
す説明図である。
【符号の説明】
T 検査車 W ワイヤロープ 1 ドラム 3 フック 4 フックシーブ 5 ヘッドシーブ 6 巻取用ウインチ 7 案内用ウインチ 9 ロープテスター 10 補助ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 1/54 B66C 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムに巻収されたワイヤロープの一端
    を外して地上に降ろし、地上のロープテスターを通した
    後、巻取用ウインチにて巻き取るようにし、ワイヤロー
    プの他端に、案内用ウインチに巻収された仮設補助ロー
    プ端を接続し、かつ巻取用ウインチを案内用ウインチの
    巻戻しトルクより強いトルクにて駆動してワイヤロープ
    テスターを経て、順次巻き取りつつ検査をし、検査終了
    後、両ウインチをそれぞれ逆回動させて、ワイヤロープ
    を補助ロープに追従して復元させてワイヤロープの全長
    を検査するようになしたことを特徴とするクレーン用ワ
    イヤロープの検査方法。
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