JP3259595B2 - クロック再生回路 - Google Patents

クロック再生回路

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル無線通信
において好適なπ/4シフトQPSK位相変調信号のク
ロック再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、山本らが、”π/4シフトQP
SKベースバンド遅延検波器の一検討”(1992年電
子情報通信学会春季大会講演論文集,B−342,19
92年3月)で示したように、π/4シフトQPSK位
相変調の遅延検波方式には、ゼロクロス法を適用したク
ロック再生が用いられる。しかし、ゼロクロス法ではキ
ャリア周波数誤差が存在する場合、ゼロクロス点におけ
るジッタが大きくなり再生クロックの誤差の原因とな
る。
【0003】また、今日では、遅延検波方式に比べて優
れた特性を有する同期検波方式の適用が盛んに検討され
ている。しかし、小西らが”π/4シフトQPSK同期
検波におけるシンボルクロック再生”(1995年電子
情報通信学会総合大会講演論文集,B−456,199
5年3月)で示したように、一般に、π/4シフトQP
SK位相変調の同期検波方式には、ゼロクロス法を適用
したクロック再生は不可能であり、このため、IQ信号
レベル差比較方式および差分ベクトル長誤差方式が提案
されている。しかし、IQ信号レベル差比較方式は、フ
ェージング環境下における特性の劣化が指摘されてい
る。また、差分ベクトル長誤差方式は、平方根演算,べ
き乗演算等を用いているため演算量が多く、該演算を行
うためのハードウェアの増加が問題となる。
【0004】さらに、松本らは、”A New Burst Cohere
nt Demodulator for MicrocellularTDMA/TDD Systems”
(電子情報通信学会英文論文誌,Vol.E77-B,No.7,pp.
927-933,1994年7月)において、特定の送信パタ
ーンにのみ注目したゼロクロス法の適用を提案している
(図6参照)。しかし、同方法では、移動体通信等の通
信フレーム同期誤差が生じる場合においては、受信側で
ゼロクロス回路の動作/非動作制御を特定の送信パター
ンにあわせて高精度に行う必要があり、該制御が難し
い、という問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のクロック再生回路においては、以下に示すような種々
の問題点が存在していた。 ゼロクロス法では、キャリア周波数誤差が存在する
場合、ゼロクロス点におけるジッタが大きくなり再生ク
ロックの誤差の原因となる。 π/4シフトQPSK位相変調の同期検波方式にお
けるクロック再生には、ゼロクロス法は適用できず、I
Q信号レベル差比較方式および差分ベクトル長誤差方式
を適用するが、IQ信号レベル差比較方式には、フェー
ジング環境下における特性の劣化が、また、差分ベクト
ル長誤差方式には、演算を行うためのハードウェアの増
加が、それぞれ指摘されている。 特定の送信パターンにのみ注目してゼロクロス法を
適用する場合、移動体通信等の通信フレーム同期誤差が
生じる場合においては、受信側でゼロクロス回路の動作
/非動作制御を特定の送信パターンにあわせて高精度に
行う必要がある。
【0006】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、同期検波方式にも適用可
能であり、特定の送信パターンを必要とせず、キャリア
周波数誤差の有無およびフェージング環境下においても
特性の劣化をおこさず、さらに、簡易なハードウェアに
て実現することができるクロック再生回路を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
π/4シフトQPSK位相変調信号の復調回路におい
て、前記復調回路で用いられるクロック信号から求めら
れる周期で、受信した前記π/4シフトQPSK位相変
調信号の位相を検出する受信信号位相検出手段と、前記
受信信号位相検出手段が出力する位相信号と、該位相信
号を1シンボル周期遅延した位相信号との差分をn回行
うn回差分手段と、前記n回差分手段が出力するn回差
分信号を所定の周期でとらえて蓄積し、蓄積されたn回
差分信号の関係に基づいて基準位相を決定し、蓄積され
た他のn回差分信号と前記基準位相とに基づいて前記ク
ロック信号の位相の進み/遅れを制御する制御信号を生
成する適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検出手
段と、前記適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検
出手段が出力する制御信号をろ波するディジタルフィル
タと、前記ディジタルフィルタの出力信号に基づき、前
記クロック信号の位相の調整を図り、且つ、前記受信信
号位相検出手段に該クロック信号をフィードバックする
クロックタイミング選択手段とを具備することを特徴と
している。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のク
ロック再生回路において、前記n回差分手段が出力する
n回差分信号に基づき、前記クロック信号の初期位相推
定を行うクロック初期同期手段を具備し、前記クロック
タイミング選択手段は、前記クロック初期同期手段の出
力信号に基づき、前記クロック信号の初期位相の調整を
図ることを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、適応位相比較器
型クロック位相進み/遅れ検出手段は、n回差分手段が
出力するn回差分信号を所定の周期でとらえて蓄積し、
蓄積されたn回差分信号の関係に基づいて基準位相を決
定し、蓄積された他のn回差分信号と前記基準位相とに
基づいて前記クロック信号の位相の進み/遅れを制御す
る制御信号を生成する。そして、ディジタルフィルタ
は、適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検出手段
が出力する制御信号をろ波する。さらに、クロックタイ
ミング選択手段は、ディジタルフィルタの出力信号に基
づき、クロック信号の位相の調整を図り、且つ、前記受
信信号位相検出手段に該クロック信号をフィードバック
する。
【0010】請求項2記載の発明によれば、クロック初
期同期手段は、n回差分手段が出力するn回差分信号に
基づき、クロック信号の初期位相推定を行う。そして、
クロックタイミング選択手段は、クロック初期同期手段
の出力信号に基づき、クロック信号の初期位相の調整を
図る。
【0011】
【実施例】
§1.概要 受信したπ/4シフトQPSK位相変調信号の位相を検
出し、1シンボル周期遅延した位相との差分をn回行う
場合において、n=1の場合は、遅延検波相当となり、
従来のゼロクロス法の適用も可能だが、キャリア周波数
誤差が存在すると、ゼロクロス点でのジッタにより特性
が劣化する。そこで、ここではn=2の場合(2回差
分)を例にとって説明する。
【0012】ランダムな変調パターンにおけるπ/4シ
フトQPSK変調信号の2回差分信号の特性を整理して
みると、差分信号の位相とクロック位相誤差との間に、
図1に示すような関係が成り立つことがわかる。この関
係を利用すれば、時系列上における前後の差分信号の関
係に基づいて基準位相を変化させることにより、ランダ
ムな変調パターンにおける位相比較が可能となる。な
お、図1の各欄において、上段はクロック位相が正規の
位置より遅れている状態を示し、下段はクロック位相が
正規の位置より進んでいる状態を示している。
【0013】たとえば、図1において、現時間信号の位
相が180゜±45゜の範囲にあり、かつ、1シンボル
前の信号の位相が90゜±45゜の範囲にあるならば、
基準位相を135゜とし、該基準位相と1/2シンボル
前の位相θとを比較することにより、クロック位相の進
み/遅れが検出できる。そこで、n回差分回路の出力を
蓄積し、前後の信号の関係に基づいて基準位相を変えな
がら、クロック位相の進み/遅れを検出し、該検出値に
基づいてクロックの位相を補償する。
【0014】§2.第1実施例 以下、図面を参照して、この発明の第1実施例について
説明する。図2は、この発明の第1実施例によるクロッ
ク再生回路の構成を示すブロック図である。以下、受信
信号サンプル速度はシンボルレートの2倍、n回差分回
路には2回差分回路を用いた場合を例にとって説明す
る。
【0015】この図に示す受信信号位相検出回路10
は、入力された受信変調信号の変調信号位相を検出す
る。この変調信号位相検出に関する技術は、以下に示す
文献に記載されている。 「富田他:”ディジタル中間周波数復調方式”,199
0年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集,B−2
99,1990年9月」 「山本他:”π/4シフトQPSKベースバンド遅延検
波器の一検討”,1992年電子情報通信学会春季大会
講演論文集,B−342,1992年3月」 「松本他:”A New Burst Coherent Demodulator for M
icrocellular TDMA/TDDSystems”,電子情報通信学会英
文論文誌,Vol.E77-B,No.7,pp.927-933,1994年
7月」
【0016】また、2回差分回路20は、入力信号と1
シンボル周期遅延した入力信号との2回差分信号を求め
る。適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検出回路
30は、レジスタ31〜33および適応位相比較器34
で構成され、後述する動作により、再生クロックの位相
の状態(進んでいるのか,遅れているのか)を示す検出
信号を出力する。ディジタルフィルタ40は、入力信号
をフィルタリングする。クロックタイミング選択回路5
0は、基準クロック発生器を内蔵し、外部から入力され
る位相誤差情報に基づいて、該位相誤差を修正する方向
へ、上記基準クロック発生器が発生する再生クロックの
位相を調整する。
【0017】次に、上記構成によるクロック再生回路の
動作を説明する。まず、クロックタイミング選択回路5
0に内蔵された基準クロック発生器は、シンボルレート
のクロック信号Cを出力する。ただし、本実施例による
装置(クロック再生回路)が動作していない時点では、
上記クロック信号Cのクロック位相は一様ランダムな値
となり、本クロック再生回路によるクロック位相同期処
理が完了した時点で、該クロック信号Cは再生クロック
信号となり得る。
【0018】一方、受信信号位相検出回路10は、受信
π/4シフトQPSK変調信号A(以下、受信変調信号
Aと称する)の変調信号位相を検出し、位相信号Bを出
力する。このとき、受信信号位相検出回路10は、クロ
ックタイミング選択回路50より供給されるクロック信
号C、および、該クロック信号Cに対してハーフシンボ
ルのクロック位相差を有するクロック信号C’によって
決まるタイミング(すなわち、シンボルレートの2倍レ
ート)で、上記位相信号Bを出力する。そして、2回差
分回路20は、上記位相信号Bを1シンボル遅延にて2
回差分し、2回差分信号Di=D(i*T/2)を出力
する。ここで、i=0,1,2,...である。
【0019】上記2回差分信号Diは、適応位相比較器
型クロック位相進み/遅れ検出回路30に入力され、第
1のレジスタ31に格納される。適応位相比較器型クロ
ック位相進み/遅れ検出回路30は、上記2回差分信号
Diを、第1のレジスタ31から第2のレジスタ32へ
シフトする。さらに、適応位相比較器型クロック位相進
み/遅れ検出回路30は、上記2回差分信号Diを、第
2のレジスタ32から第3のレジスタ33へシフトす
る。上述したレジスタ間における2回差分信号Diのシ
フトは、シンボルレートの2倍レート、つまり、ハーフ
シンボル周期で行われる。
【0020】一方、適応位相比較器34は、第1のレジ
スタ31の保持値と第3のレジスタ33の保持値とに基
づいて、後述する方法で基準位相を決定し、該基準位相
と第2のレジスタ32の保持値とを比較することで、ク
ロック信号Cの位相の進み/遅れを検出し、該検出値を
検出信号Eとして出力する。図3は、2回差分の場合に
おいて、適応位相比較器34が決定する上記基準位相お
よび、該基準位相と第2のレジスタ32の保持値θとの
関係の一例を示す表である。なお、この図において、D
(t)は第1のレジスタ31の保持値を、D(t−T)
は第3のレジスタ33の保持値を示す。また、この表の
各欄は、破線上段の関係が成り立つ場合には、クロック
位相を現在より進ませるように制御することを示し、破
線下段の関係が成り立つ場合には、クロック位相を現在
より遅らせるように制御することを示す。
【0021】例えば、第1のレジスタ31の保持値D
(t)が170゜である場合には、該保持値は180゜
±45゜の範囲に入るので、図3の(2)の欄を縦方向
に参照する。また、このとき、第3のレジスタ33の保
持値D(t−T)が85゜である場合には、該保持値は
90゜±45゜の範囲に入るので、図3の(c)の欄を
横方向に参照する。この縦横2つの参照欄が重なった欄
に記載されている角度(135゜)が、基準位相とな
る。
【0022】そして、第2のレジスタ32の保持値θが
該基準位相より大きい場合(下段)には、クロック位相
が進んでいると判断し、適応位相比較器34は、検出信
号Eとして、クロック信号Cを現在より遅らせる制御信
号を出力する。また逆に、第2のレジスタ32の保持値
θが該基準位相より小さい場合(上段)には、クロック
位相が遅れていると判断し、適応位相比較器34は、検
出信号Eとして、クロック信号Cを現在より進ませる制
御信号を出力する。
【0023】次に、図2に示すディジタルフィルタ40
は、上記検出信号Eをフィルタリングし、位相誤差情報
として出力する。そして、クロックタイミング選択回路
50は、上記位相誤差情報に基づき、該位相誤差を修正
する方向へ、内蔵した基準クロック発生器が発生するク
ロック信号Cの位相を調整する。以上の動作により、再
生クロックの位相調整が完了する。
【0024】図4は、ビットレートが384kbps,
フェージングピッチが15Hz,遅延波が250nsの
レイリーフェージング条件下における本発明および従来
法の符号誤り率特性の比較を示すグラフである。この図
において、○印は従来法(特定の送信パターンにのみ注
目したゼロクロス法)による符号誤り率特性を、□印は
従来法(特定の送信パターン以外のシンボルを1つ含む
ゼロクロス法)による符号誤り率特性を、そして、●印
は本実施例による符号誤り率特性を示す。この図より、
本実施例による符号誤り率特性(●印)は、従来法にお
いて特定パターンに同期させた場合の特性(○印)とほ
ぼ同等であることがわかる。
【0025】このように本発明は、同期検波方式にも適
用可能であり、2回以上の差分を用いればキャリア周波
数誤差が存在する場合にもジッタの影響を受けないとい
う特徴を有している(参考文献:松本他”A New Burst
Coherent Demodulator forMicrocellular TDMA/TDD Sys
tems”,電子情報通信学会英文論文誌,Vol.E77-B,No.
7,pp.927-933,1994年7月)。
【0026】また、移動体通信等の通信フレーム同期誤
差が生じる場合、従来法(特定送信パターンに注目した
ゼロクロス法)では受信側でクロック再生回路の動作/
非動作制御を特定送信パターンにあわせて高精度に行う
必要があり、その制御が困難であったが、本回路ではラ
ンダムなパターンに対応できるため、上記クロック再生
回路の動作/非動作制御を高精度に行う必要はなく、フ
レーム同期制御の簡素化に有利である。さらに、本回路
においては、平方根演算、べき乗演算等の演算処理を必
要とせず、差分ベクトル長誤差方式に比べて演算量が少
なく、デコーダ等の比較的簡易なハードウェアにて実現
できる。
【0027】最後に、請求項1記載の発明と本実施例と
の対応関係を説明する。 受信信号位相検出手段……受信信号位相検出回路10 n回差分手段……2回差分回路20 適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検出手段……
適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検出回路30 ディジタルフィルタ……ディジタルフィルタ40 クロックタイミング選択手段……クロックタイミング選
択回路50
【0028】§3.第2実施例 次に、この発明の第2実施例について説明する。図5
は、この発明の第2実施例によるクロック再生回路の構
成を示すブロック図である。この図において、図2の各
部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省
略する。図5に示すクロック再生回路が図2に示すクロ
ック再生回路と異なる点は、クロック初期同期回路60
が追加された点と、図2に示したクロックタイミング選
択回路50を初期セット機能付クロックタイミング選択
回路51に変更した点である。
【0029】第1実施例に示したクロック再生回路は、
図2に示したようにフィードバックループの構成(クロ
ックタイミング選択回路50→受信信号位相検出回路1
0→2回差分回路20→適応位相比較器型クロック位相
進み/遅れ検出回路30→ディジタルフィルタ40→ク
ロックタイミング選択回路50)となっており、再生ク
ロックの初期位相同期が完了するまでに原理的に長時間
を要することもあり得る。
【0030】この現象がシステム構成上問題となる場合
には、初期クロック位相同期の短時間化を図るために、
松本らが”A New Burst Coherent Demodulator forMicr
ocellular TDMA/TDD Systems”(電子情報通信学会英文
論文誌,Vol.E77-B,No.7,pp.927-933,1994年7
月)で示したような技術を適用したクロック初期同期回
路60を併用して、初期クロック位相同期を行い、その
後、クロック周波数誤差によって生じるクロック位相誤
差を、第1実施例に示したクロック再生回路にて補償す
る、という構成をとると良い。
【0031】次に、上記構成によるクロック再生回路の
動作を説明する。基本的には、図2に示したクロック再
生回路と動作は同じであるので詳細な説明は省くが、ま
ず、クロック初期同期回路60にて初期クロック位相同
期を行い、クロック初期同期回路60の出力信号である
初期セットデータFを用いて初期セット機能付クロック
タイミング選択回路51のセットを行った後、本クロッ
ク再生回路の制御ループ(上記フィードバックループ)
に切り替えてクロック再生を行う。この時、適応位相比
較器34は、第1のレジスタ31と第3のレジスタ33
に変調信号の信号点に相当する信号タイミングのデータ
が蓄積された時に動作するように制御するとよい。
【0032】最後に、請求項2記載の発明と本実施例と
の対応関係を説明する。 クロック初期同期手段……クロック初期同期回路60 クロックタイミング選択手段……初期セット機能付クロ
ックタイミング選択回路51
【0033】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクロック
再生回路によれば、簡易なハードウェアによって、特定
の送信パターンを必要とせず、同期検波方式にも適用可
能であり、キャリア周波数誤差の有無およびフェージン
グ環境下においても特性の劣化なしに動作するクロック
再生回路の実現を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ランダムパターンによるπ/4シフトQPSK
変調信号の2回差分信号の位相関係を示す表である。
【図2】この発明の第1実施例によるクロック再生回路
の構成を示すブロック図である。
【図3】2回差分の場合において、適応位相比較器34
が決定する基準位相の一例を示す表である。
【図4】同実施例および従来法の符号誤り率特性の比較
を示すグラフである。
【図5】この発明の第2実施例によるクロック再生回路
の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のクロック再生回路の一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10……受信信号位相検出回路、 20……2回差分回
路、30……適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ
検出回路、31,32,33……レジスタ、 34……
適応位相比較器、40……ディジタルフィルタ、 50
……クロックタイミング選択回路、51……初期セット
機能付クロックタイミング選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−134468(JP,A) 特開 平6−252964(JP,A) 特開 平6−252965(JP,A) 特開 平3−220951(JP,A) 松本洋一、久保田周治、加藤修三,π /4シフトQPSK変調用クロック再生 回路の一検討,1993年電子情報通信学会 春季大会講演論文集,日本,社団法人電 子情報通信学会,1993年3月15日,分冊 2,p.318 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 27/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 π/4シフトQPSK位相変調信号の復
    調回路において、 前記復調回路で用いられるクロック信号から求められる
    周期で、受信した前記π/4シフトQPSK位相変調信
    号の位相を検出する受信信号位相検出手段と、 前記受信信号位相検出手段が出力する位相信号と、該位
    相信号を1シンボル周期遅延した位相信号との差分をn
    回行うn回差分手段と、 前記n回差分手段が出力するn回差分信号を所定の周期
    でとらえて蓄積し、蓄積されたn回差分信号の関係に基
    づいて基準位相を決定し、蓄積された他のn回差分信号
    と前記基準位相とに基づいて前記クロック信号の位相の
    進み/遅れを制御する制御信号を生成する適応位相比較
    器型クロック位相進み/遅れ検出手段と、 前記適応位相比較器型クロック位相進み/遅れ検出手段
    が出力する制御信号をろ波するディジタルフィルタと、 前記ディジタルフィルタの出力信号に基づき、前記クロ
    ック信号の位相の調整を図り、且つ、前記受信信号位相
    検出手段に該クロック信号をフィードバックするクロッ
    クタイミング選択手段とを具備することを特徴とするク
    ロック再生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロック再生回路におい
    て、 前記n回差分手段が出力するn回差分信号に基づき、前
    記クロック信号の初期位相推定を行うクロック初期同期
    手段を具備し、 前記クロックタイミング選択手段は、前記クロック初期
    同期手段の出力信号に基づき、前記クロック信号の初期
    位相の調整を図ることを特徴とするクロック再生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
松本洋一、久保田周治、加藤修三,π/4シフトQPSK変調用クロック再生回路の一検討,1993年電子情報通信学会春季大会講演論文集,日本,社団法人電子情報通信学会,1993年3月15日,分冊2,p.318

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JPH08331191A (ja) 1996-12-13

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