JP3259432B2 - パイプクランプ - Google Patents
パイプクランプInfo
- Publication number
- JP3259432B2 JP3259432B2 JP10553493A JP10553493A JP3259432B2 JP 3259432 B2 JP3259432 B2 JP 3259432B2 JP 10553493 A JP10553493 A JP 10553493A JP 10553493 A JP10553493 A JP 10553493A JP 3259432 B2 JP3259432 B2 JP 3259432B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- clamp body
- holding groove
- seat surface
- pipe holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Description
パイプクランプに関し、たとえばインジェクションパイ
プの固定などに利用される。
パイプは、共振点を常用域から外すため、またパイプの
経路を規定するため、通常、インジェクションポンプと
インジェクションノズル間で、インテークマニホルドな
どに固定する。このパイプクランプには、たとえば実開
昭56−90563号公報のように、2枚の鉄板でパイ
プを挟み込むタイプのパイプクランプが使用され、通常
は図7に示すように、固定時のパイプの組付歪低減のた
め、パイプ固定部にゴム3を巻き、鉄板2枚1、2で挟
み込み、スタッド4、ナット5にて固定している。
クランプは、パイプを挟み込むのに2枚の鉄板を必要と
するため、部品点数が多くなり、かつ当然に作業性も悪
くなる。本発明の目的は、従来2部品(2枚の鉄板)か
らなっていたパイプ保持部分を1ピースとして部品点数
を低減し、作業性を向上させたパイプクランプを提供す
ることにある。
の本発明のパイプクランプは次のものから成る。すなわ
ち、一面を座面とする樹脂製のクランプ本体を有し、前
記クランプ本体に前記座面とその反対側の面とにわたっ
て延びる中央穴を形成し、前記クランプ本体に前記中央
穴の両側の部分で中央穴軸方向と直角の方向に延びかつ
前記座面と反対側の面に溝入口が開口されたパイプ保持
溝を形成し、前記座面のうち前記パイプ保持溝よりも前
記中央穴から離れている座面部分が軸方向反力を受けた
時に前記クランプ本体のうち前記パイプ保持溝より外側
にある外壁部分がパイプ保持溝内方向に倒れ込むよう
に、前記座面部分が前記軸方向反力を受ける前の状態
で、前記座面のうち前記パイプ保持溝よりも前記中央穴
から離れている座面部分を前記中央穴の前記座面側の軸
方向端より中央穴軸方向にかつ前記パイプ保持溝と反対
方向に突出させたことを特徴とするパイプクランプ。
溝にパイプを挿入し、中央穴にスタッドボルトを挿通
し、該スタッドボルトにナットをねじ込んでクランプ本
体に軸力をかけ、クランプ本体をその座面でインテーク
マニホルドまたはヘッドカバーなどの固定部位に押しつ
け固定する。押しつけ前はクランプ本体は座面の突出先
端のみで固定部位に当接していたものが、押しつけとと
もに座面が変形して押しつけ後は座面の全域で固定部に
全面当接するようになる。この座面の変形と同時に座面
の突出部が固定部からの反力で押され、クランプ本体の
パイプ保持溝より外側の両側部がパイプ保持溝の入口幅
を縮小する方向に倒れ込み、パイプを強固にかつパイプ
保持溝から抜け外れ不能にクランプする。本発明のパイ
プクランプのうちパイプを保持するクランプ本体の部分
は、従来のような2つの鉄板からなる2ピースではな
く、1ピースであり、部品点数が従来品に比べて低減さ
れている。また、クランプ本体に軸力がかかると同時に
座面の変形とパイプ保持溝の外壁のパイプ保持溝側への
倒れ込み変形が生じ、ナットを締めるという単純作業だ
けでパイプがパイプクランプにクランプされ、作業が容
易化、単純化される。
して説明する。図1〜図3は本発明の一実施例の構成
を、図4〜図5はその作用を示しており、図6は本発明
の変形例を示している。図4〜図5に示すように、本発
明のパイプクランプ10は、樹脂製のクランプ本体1
1、剛体のカラー12、スタッドボルト13、ナット1
4とからなる。このうち、カラー12は設けられても設
けられなくてもよい。インジェクションパイプなどから
なるパイプ15は、インテークマニホルドまたはヘッド
カバーなどからなる固定部16にパイプクランプ10に
よって固定される。
に示すように、ほぼ直方体の外形を有しており、一面を
座面17としている。パイプクランプによる固定部への
パイプのクランプ時には、座面17が固定部16に対向
され、固定部16に押しつけられる。クランプ本体11
には、座面17とその反対側の面18にわたって中央穴
19が貫通形成されている。スタッドボルト13はこの
中央穴19を挿通し、ナット14を締め込んだときに、
クランプ本体11に固定部16側に向って軸力がかか
る。
体のカラー12が装着されている。カラー12はメタル
からなり、中央穴19に装着された後カラー両端部が押
し拡げられるか外方にかしめられてクランプ本体11に
対して抜け外れ不能とされる。これによって、カラー1
2が設けられる場合であってもカラー12とクランプ本
体11とは一体化され、パイプ固定操作時に、1ピース
として取り扱われる。剛体のカラー12は、ナット14
を締め込んでクランプ本体11に固定部16方向への軸
力がかかったときに、クランプ本体11自体に大きな軸
方向圧縮力がかかることを防止して耐久性が低下しない
ように機能する。クランプ本体11自体に大きな軸方向
に圧縮力をかけない構造を図6の実施例のようにボル
ト、ナット側にもたせることができれば、カラー12は
設けなくてもよい。
1には、中央穴19の両側に、パイプ保持溝20が形成
されている。パイプ保持溝20は、中央穴19の軸方向
と直角の方向に延び、2つのパイプ保持溝20は互いに
平行である。パイプ保持溝20は、溝入口が座面17と
反対側の面18に、溝全長にわたって、開口されてお
り、パイプ15は該反対側の面18に開口した溝入口か
らパイプ保持溝20内に挿入され、保持される。パイプ
保持溝20の奥の部分はパイプ15に密着できるように
円形断面としてあり、溝入口はその幅を溝奥の円形断面
の直径よりも若干小とされて、パイプ保持溝20の奥に
保持されたパイプ15が簡単にパイプ保持溝外に出ない
ようにされている。
プ保持溝20の溝幅方向中心と中央穴19の軸芯との間
の距離よりも、中央穴19の軸芯から隔たっている部分
(以下、座面の外側部分17aという)は、中央穴軸方
向に突出されている。図1〜図3の実施例では、座面の
外側部分17aが、中央穴19から離れるに従い固定部
16に近づく方向に傾斜するテーパ面から形成されるこ
とにより、座面17aの突出が形成されている。この座
面17aの突出は、クランプ本体11に固定部16方向
への軸力をかけたときに座面の外側部分17aに固定部
16からの反力がかかる形状のものであればよく、図1
〜図3のようなテーパ面による突出に限るものではな
く、図6のような段付き状の突出であってもよい。
それ以外の部分17bとの境界には変形助長溝21が形
成されている。この溝21はクランプ本体11に固定部
16方向への軸力がかけられて座面の外側部分17aが
変形していくときに、部分17aがその他の部分17b
からの拘束を多大に受けることなく変形することを助け
るためのものである。なお、22は、クランプ本体11
のうちパイプ保持溝20より外側の外壁部分を示してい
る。
4〜図5を参照して説明する。図4はパイプ挿入前かつ
ナット締付け前の状態を示している。固定部16に固定
されたスタッドボルト13を、クランプ本体11の中央
穴19に通して、クランプ本体11を固定部16にセッ
トする。この状態で、パイプ15をクランプ本体11の
パイプ保持溝20に溝入口から挿入し、溝奥にパイプ1
5を保持させる。
の上端ねじ部にねじ込み、ナット14を締めていく。ナ
ット14の締め込み力がクランプ本体11にかかる前
は、座面17は図4の状態にあるが、ナット14の締め
込みを完了した時点では、座面17は図5の状態にな
る。すなわち、座面17は、はじめは外側部分17aの
突出端で固定部16に部分接触しており、座面の内側部
分17bと固定部16間には隙間gがあるが、ナット1
4の締め込みでクランプ本体11が固定部16側に押し
つけられると、座面17の外側部分17aが固定部16
からの反力を受けて変形していき、遂には図5に示すよ
うに、変形助長溝21の部分を除き座面17全体が固定
部16に全面密着するようになる。
き、同時に、クランプ本体11のパイプ保持溝20の外
側の外壁部分22は、パイプ保持溝20内方向に倒れ込
んでいき、パイプ保持溝20の入口部の幅を縮小させ
る。外壁部分22の変形は倒れ込みであるから、パイプ
15には過大な荷重はかからないが、入口部を縮小させ
てパイプの保持力を向上し、パイプ抜け外れ防止を促進
させる。また、パイプ15を保持する部分はクランプ本
体11からなる1ピースであり、従来のように2ピース
部品でパイプを挟み込む必要がないため、部品点数が削
減される。また、ナット14を締め込むだけで、自動的
にパイプ15をクランプでき、その操作は単純かつ容易
である。
る。図1〜図5の実施例に準じる部分には同一の符号を
付してある。図6において、クランプ本体11の中央穴
19には剛体カラーは装着されておらず、スタッドボル
ト13に段部13aを形成しておいて、ナット14の締
め込み量を規制し、過大な軸方向圧縮力がクランプ本体
11にかからないようになっている。また、座面17の
外側部分17aは内側部分17bに対して、段付き状
に、中央穴軸方向に突出されている。このようにして
も、ナット締め込み時に外壁部分22のパイプ保持溝2
0内への倒れ込み変形を生じさせることができ、パイプ
15を1ピース部品で容易にクランプすることができ
る。
とその両側にパイプ保持溝を形成し、クランプ本体の一
面の座面のうちパイプ保持溝よりも中央穴から離れてい
る部分を中央穴軸方向に突出させたので、クランプ本体
に固定部側への軸力をかけたとき、座面の外側部分が固
定部からの反力を受けて変形していくときにパイプ保持
溝の外側の外壁部分がパイプ保持溝内に倒れ込みパイプ
を保持、固定することができる。この場合、パイプを保
持するのはクランプ本体の1ピース部品であり、部品点
数を低減でき、かつクランプ本体にナット等で軸力をか
けるという単純操作でパイプを固定でき、クランプ作業
を容易化、単純化できる。
ランプ本体、カラーの平面図である。
図である。
図である。
締付前の断面図である。
プの、パイプクランプの断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一面を座面とする樹脂製のクランプ本体
を有し、前記クランプ本体に前記座面とその反対側の面
とにわたって延びる中央穴を形成し、前記クランプ本体
に前記中央穴の両側の部分で中央穴軸方向と直角の方向
に延びかつ前記座面と反対側の面に溝入口が開口された
パイプ保持溝を形成し、前記座面のうち前記パイプ保持
溝よりも前記中央穴から離れている座面部分が軸方向反
力を受けた時に前記クランプ本体のうち前記パイプ保持
溝より外側にある外壁部分がパイプ保持溝内方向に倒れ
込むように、前記座面部分が前記軸方向反力を受ける前
の状態で、前記座面のうち前記パイプ保持溝よりも前記
中央穴から離れている座面部分を前記中央穴の前記座面
側の軸方向端より中央穴軸方向にかつ前記パイプ保持溝
と反対方向に突出させたことを特徴とするパイプクラン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10553493A JP3259432B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | パイプクランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10553493A JP3259432B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | パイプクランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313493A JPH06313493A (ja) | 1994-11-08 |
JP3259432B2 true JP3259432B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=14410259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10553493A Expired - Fee Related JP3259432B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | パイプクランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3259432B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4528211B2 (ja) * | 2005-06-23 | 2010-08-18 | 本田技研工業株式会社 | 空冷エンジンの点火装置 |
DE102013208536A1 (de) * | 2013-05-08 | 2014-11-13 | Ksb Aktiengesellschaft | Pumpenanordnung |
JP6214501B2 (ja) * | 2014-09-09 | 2017-10-18 | 株式会社クボタ | エンジンの管材の連結構造 |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP10553493A patent/JP3259432B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06313493A (ja) | 1994-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7088297B2 (en) | Vehicle roof antenna attachment | |
JP3259432B2 (ja) | パイプクランプ | |
US4991279A (en) | Clamping arrangement | |
US20030107220A1 (en) | Strap clamp | |
JP2004044394A (ja) | 連結部材の取り付け構造 | |
JPH08109980A (ja) | 配管用クランプ | |
JPH0636273Y2 (ja) | 排気管継手 | |
JP2577066Y2 (ja) | カラーリング付クリップ | |
JPH0629042Y2 (ja) | ダンパーブラケットの取付け構造 | |
JP2594143Y2 (ja) | 板クランプ付ダクト | |
JPS6011292Y2 (ja) | 自動車用テルテ−ルレンズの取付装置 | |
JPS633426Y2 (ja) | ||
JP2607151Y2 (ja) | 燃料噴射ノズル用ガスケットの組付構造 | |
JPS6020806Y2 (ja) | 締結金具 | |
JPH09317944A (ja) | 車両用エンジンの配管類のクランプ | |
JPS6338265Y2 (ja) | ||
JPH08135864A (ja) | クランプ装置 | |
JPH0783210A (ja) | キャニスター保持構造 | |
JPH0225735Y2 (ja) | ||
US4979719A (en) | Base clamp | |
JPH0129354Y2 (ja) | ||
JPH0444952Y2 (ja) | ||
JPH0322564Y2 (ja) | ||
JPH0729251Y2 (ja) | フユーエルデリバリパイプ | |
JPH0138255Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091214 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |