JP3259069B2 - 静電荷像現像剤 - Google Patents
静電荷像現像剤Info
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- carrier
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- charge
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等に用いられる静電荷像現像剤に関し、
さらに詳しくは、キャリアとトナーからなる二成分現像
剤に関する。
法、静電印刷法等に用いられる静電荷像現像剤に関し、
さらに詳しくは、キャリアとトナーからなる二成分現像
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、電子写真法においては、光導電
性材料よりなる感光層を有する潜像担持体すなわち感光
体に均一な静電荷を与えた後、画像露光を行うことによ
り当該感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像
を現像剤により現像してトナー画像が形成される。得ら
れたトナー画像は紙等の転写材に転写された後、加熱あ
るいは加圧などにより定着されて複写画像が形成され
る。
性材料よりなる感光層を有する潜像担持体すなわち感光
体に均一な静電荷を与えた後、画像露光を行うことによ
り当該感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像
を現像剤により現像してトナー画像が形成される。得ら
れたトナー画像は紙等の転写材に転写された後、加熱あ
るいは加圧などにより定着されて複写画像が形成され
る。
【０００３】電子写真法等に用いられる二成分現像剤は
トナーとキャリアとにより構成され、トナーとキャリア
とを機械的に撹拌することによってトナーに適正な極性
でかつ適正な量の摩擦帯電電荷を付与する目的で使用さ
れるものである。
トナーとキャリアとにより構成され、トナーとキャリア
とを機械的に撹拌することによってトナーに適正な極性
でかつ適正な量の摩擦帯電電荷を付与する目的で使用さ
れるものである。
【０００４】また、最近においては、潜像担持体とし
て、安価でしかも安全性の点でセレン系潜像担持体より
も優れている有機光導電性半導体よりなる感光層を具え
た有機潜像担持体が注目されている。有機潜像担持体に
おいて、帯電極性が正とされるものが存在する。しか
し、ほとんどの場合帯電極性は負とされ、現像を行うた
めには、トナーを正に帯電させることが必要となる。
て、安価でしかも安全性の点でセレン系潜像担持体より
も優れている有機光導電性半導体よりなる感光層を具え
た有機潜像担持体が注目されている。有機潜像担持体に
おいて、帯電極性が正とされるものが存在する。しか
し、ほとんどの場合帯電極性は負とされ、現像を行うた
めには、トナーを正に帯電させることが必要となる。
【０００５】一方、二成分現像剤に用いられるキャリア
としては、キャリアの耐久性、摩擦帯電性等の向上を図
るため、磁性体粒子の表面を樹脂によりコーティングし
てなるコーティングキャリアが好ましく用いられてい
る。コーティング用樹脂として、特にトナーを正に帯電
させるため、あるいはトナースペントを防止する優れた
特性をもつものとして、フッ素含有樹脂が知られてい
る。
としては、キャリアの耐久性、摩擦帯電性等の向上を図
るため、磁性体粒子の表面を樹脂によりコーティングし
てなるコーティングキャリアが好ましく用いられてい
る。コーティング用樹脂として、特にトナーを正に帯電
させるため、あるいはトナースペントを防止する優れた
特性をもつものとして、フッ素含有樹脂が知られてい
る。
【０００６】又、最近大きな問題となっているエコロジ
ー対応として総廃棄量の低減策があげられる。現像剤の
総廃棄量の低減のためにはトナーのリサイクルシステム
が有効であり、感光体の耐久性をあげるためには感光体
の表面電位を低電位にすることが有効である。
ー対応として総廃棄量の低減策があげられる。現像剤の
総廃棄量の低減のためにはトナーのリサイクルシステム
が有効であり、感光体の耐久性をあげるためには感光体
の表面電位を低電位にすることが有効である。
【０００７】これらの改善に関連するものとしてフッ素
含有樹脂を芯材粒子に乾式コーティングして被膜を形成
する技術が特開昭63-235964号公報に提案されている。
しかし、この公報の技術のみでは、感光体の表面電位が
低電位において十分な画像濃度が得られないという問題
点が残っている。感光体の表面電位が低電位のときに十
分な画像濃度を得るためには、キャリアのフッ素含有樹
脂被覆層の薄膜化が有効である。しかし、現像剤が現像
プロセスに供されたとき機械的なストレスを受けるの
で、キャリアが薄膜であると、キャリアが繰り返し使用
に供されてフッ素含有樹脂被覆層が少しでも摩耗する
と、すぐに芯材粒子の表面特性に支配されるようにな
る。トナーの摩擦帯電量が低下し、トナー飛散やかぶり
が発生して十分な耐久性が得られないという問題点があ
る。特に、トナーリサイクルシステムにおいては、転写
されずに残ったトナーがクリーニング部でかき取られ現
像器やホッパーに戻り、繰り返し現像されるため、トナ
ーの表面状態が変化してしまうため、この現象が顕著で
ある。
含有樹脂を芯材粒子に乾式コーティングして被膜を形成
する技術が特開昭63-235964号公報に提案されている。
しかし、この公報の技術のみでは、感光体の表面電位が
低電位において十分な画像濃度が得られないという問題
点が残っている。感光体の表面電位が低電位のときに十
分な画像濃度を得るためには、キャリアのフッ素含有樹
脂被覆層の薄膜化が有効である。しかし、現像剤が現像
プロセスに供されたとき機械的なストレスを受けるの
で、キャリアが薄膜であると、キャリアが繰り返し使用
に供されてフッ素含有樹脂被覆層が少しでも摩耗する
と、すぐに芯材粒子の表面特性に支配されるようにな
る。トナーの摩擦帯電量が低下し、トナー飛散やかぶり
が発生して十分な耐久性が得られないという問題点があ
る。特に、トナーリサイクルシステムにおいては、転写
されずに残ったトナーがクリーニング部でかき取られ現
像器やホッパーに戻り、繰り返し現像されるため、トナ
ーの表面状態が変化してしまうため、この現象が顕著で
ある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のごと
き事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
優れた耐久性を有し、たとえキャリアのフッ素含有樹脂
被覆層が摩耗しても優れた摩擦帯電安定性を有する、即
ち長期にわたった使用においてもトナー飛散を発生しな
い静電荷像現像剤を提供することにある。
き事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
優れた耐久性を有し、たとえキャリアのフッ素含有樹脂
被覆層が摩耗しても優れた摩擦帯電安定性を有する、即
ち長期にわたった使用においてもトナー飛散を発生しな
い静電荷像現像剤を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、下記手
段によって達成される。
段によって達成される。
【００１０】キャリアとトナーとからなる静電荷像現像
剤であって、キャリアは、芯材粒子の表面にフッ素含有
樹脂を乾式コーティングにより被覆した被覆層を有して
なり、キャリアのフッ素含有樹脂被覆層の膜厚が0.01μ
m〜0.6μmであり、トナーは、少なくともバインダー樹
脂と着色剤と荷電制御剤とを含有してなり、該荷電制御
剤の粉体体積抵抗が108〜1013Ωcmで、且つ荷電制御剤
のトナー中での数平均分散径が0.05〜1.0μmであること
を特徴とする静電荷像現像剤。
剤であって、キャリアは、芯材粒子の表面にフッ素含有
樹脂を乾式コーティングにより被覆した被覆層を有して
なり、キャリアのフッ素含有樹脂被覆層の膜厚が0.01μ
m〜0.6μmであり、トナーは、少なくともバインダー樹
脂と着色剤と荷電制御剤とを含有してなり、該荷電制御
剤の粉体体積抵抗が108〜1013Ωcmで、且つ荷電制御剤
のトナー中での数平均分散径が0.05〜1.0μmであること
を特徴とする静電荷像現像剤。
【００１１】キャリアのフッ素含有樹脂被覆層の膜厚
は、キャリアのフッ素含有樹脂の被覆量（C.R.）より下
記の式によって算出した。
は、キャリアのフッ素含有樹脂の被覆量（C.R.）より下
記の式によって算出した。
【００１２】ここにおいてC.R.は、サンプル３ｇを溶媒
中撹拌しフッ素含有樹脂と芯材粒子を分離して得た。
中撹拌しフッ素含有樹脂と芯材粒子を分離して得た。
【００１３】膜厚（μm）＝［(C.R.／100＊ρc／ρs＋
１)1/3−１］＊Ｄ／２ C.R.；キャリアのフッ素含有樹脂の被覆量（重量％） ρc ；芯材粒子の比重（ｇ／cm3） ρs ；フッ素含有樹脂の比重（ｇ／cm3） Ｄ ；芯材粒子の直径（μm） キャリアの乾式コ−ティング方法は、芯材粒子と被覆用
樹脂粒子とを混合して、双方の静電摩擦力を利用して芯
材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を静電的に付着させた
後、この状態の混合物に機械的衝撃力または熱あるいは
両方を同時に加えて芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子
を固着し樹脂被覆層を形成するものである。
１)1/3−１］＊Ｄ／２ C.R.；キャリアのフッ素含有樹脂の被覆量（重量％） ρc ；芯材粒子の比重（ｇ／cm3） ρs ；フッ素含有樹脂の比重（ｇ／cm3） Ｄ ；芯材粒子の直径（μm） キャリアの乾式コ−ティング方法は、芯材粒子と被覆用
樹脂粒子とを混合して、双方の静電摩擦力を利用して芯
材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を静電的に付着させた
後、この状態の混合物に機械的衝撃力または熱あるいは
両方を同時に加えて芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子
を固着し樹脂被覆層を形成するものである。
【００１４】荷電制御剤の粉体体積抵抗は、温度20℃、
相対湿度65％の環境条件下においてサンプル１ｇを断面
積１cm2の円筒の入れ物に入れ、500ｇ加圧した状態で50
0Ｖの電圧をかけ30秒後に抵抗値を得た。
相対湿度65％の環境条件下においてサンプル１ｇを断面
積１cm2の円筒の入れ物に入れ、500ｇ加圧した状態で50
0Ｖの電圧をかけ30秒後に抵抗値を得た。
【００１５】荷電制御剤のトナー中の平均分散径は、透
過型電子顕微鏡写真により観察し、測定した。
過型電子顕微鏡写真により観察し、測定した。
【００１６】トナーの摩擦帯電量は「電荷の発生」と
「電荷の漏洩」とのバランスで決定する。キャリアのフ
ッ素含有樹脂被覆層が摩耗してもトナーの摩擦帯電量が
低下しないようにするためには「電荷の漏洩」を抑える
ことと「電荷の発生」を増やすことが必要となる。前者
を達成するためにはトナーの時定数を小さくしなければ
ならず、後者を達成するためにはトナーとキャリアの仕
事関数の差を大きくしなければならない。トナーに荷電
制御剤を添加することによってこの両者の効果が得ら
れ、キャリアのフッ素含有樹脂被覆層の摩耗に伴うトナ
ーの摩擦帯電量の低下の防止に有効である。
「電荷の漏洩」とのバランスで決定する。キャリアのフ
ッ素含有樹脂被覆層が摩耗してもトナーの摩擦帯電量が
低下しないようにするためには「電荷の漏洩」を抑える
ことと「電荷の発生」を増やすことが必要となる。前者
を達成するためにはトナーの時定数を小さくしなければ
ならず、後者を達成するためにはトナーとキャリアの仕
事関数の差を大きくしなければならない。トナーに荷電
制御剤を添加することによってこの両者の効果が得ら
れ、キャリアのフッ素含有樹脂被覆層の摩耗に伴うトナ
ーの摩擦帯電量の低下の防止に有効である。
【００１７】
【作用】トナーのバインダー樹脂としては、ポリエステ
ル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−
アクリル系共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が用いられ
る。トナーを構成する着色剤としては、カーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブ
ルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポ
ンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルーク
ロライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン
オクサレート、ランプブラック、ローズベンガル等が用
いられる。荷電制御剤としては、モリブデン酸の４級ア
ンモニウム塩、ニグロシンの含金属染料等が用いられ
る。トナー中には、必要に応じてその他の添加剤が含有
されても良い。かかるその他の添加剤としては、定着性
改良剤等が挙げられ、定着性改良剤としては、例えば、
低分子量ポリプロピレン等が用いられる。
ル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−
アクリル系共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が用いられ
る。トナーを構成する着色剤としては、カーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブ
ルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポ
ンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルーク
ロライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン
オクサレート、ランプブラック、ローズベンガル等が用
いられる。荷電制御剤としては、モリブデン酸の４級ア
ンモニウム塩、ニグロシンの含金属染料等が用いられ
る。トナー中には、必要に応じてその他の添加剤が含有
されても良い。かかるその他の添加剤としては、定着性
改良剤等が挙げられ、定着性改良剤としては、例えば、
低分子量ポリプロピレン等が用いられる。
【００１８】荷電制御剤の粉体体積抵抗は108〜1013Ωc
mが好ましい。トナーの時定数を小さくするには低抵抗
な荷電制御剤を添加してトナーの粉体体積抵抗を小さく
することが好ましいが、荷電制御剤の粉体体積抵抗が10
8Ωcm以下であるとトナーの粉体体積抵抗が低くなりす
ぎ、これに伴ってトナーの摩擦帯電量の絶対レベルが低
下しトナー飛散やかぶりの問題が発生する。反対に、荷
電制御剤の粉体体積抵抗が1013Ωcm以上であると、トナ
ーの時定数を小さくする効果が現れず、従って、キャリ
アのフッ素含有樹脂層の摩耗に伴うトナーの摩擦帯電量
の低下を防止できない。荷電制御剤自体の構造について
は特に特定されるものではなく、抵抗値が上記範囲に存
在ものであれば全て使用することができる。具体的には
アゾ系クロム錯体、４級アンモニウム塩化合物、ニグロ
シン染料、トリフェニルメタン誘導体があげられるが、
特にトリフェニルメタン誘導体が好適である。
mが好ましい。トナーの時定数を小さくするには低抵抗
な荷電制御剤を添加してトナーの粉体体積抵抗を小さく
することが好ましいが、荷電制御剤の粉体体積抵抗が10
8Ωcm以下であるとトナーの粉体体積抵抗が低くなりす
ぎ、これに伴ってトナーの摩擦帯電量の絶対レベルが低
下しトナー飛散やかぶりの問題が発生する。反対に、荷
電制御剤の粉体体積抵抗が1013Ωcm以上であると、トナ
ーの時定数を小さくする効果が現れず、従って、キャリ
アのフッ素含有樹脂層の摩耗に伴うトナーの摩擦帯電量
の低下を防止できない。荷電制御剤自体の構造について
は特に特定されるものではなく、抵抗値が上記範囲に存
在ものであれば全て使用することができる。具体的には
アゾ系クロム錯体、４級アンモニウム塩化合物、ニグロ
シン染料、トリフェニルメタン誘導体があげられるが、
特にトリフェニルメタン誘導体が好適である。
【００１９】荷電制御剤のトナー中の平均分散径は0.05
〜1.0μmであることが好ましい。
〜1.0μmであることが好ましい。
【００２０】荷電制御剤のトナー中の分散径が0.05μm
以下であるとその効果が発揮されない。
以下であるとその効果が発揮されない。
【００２１】また、荷電制御剤のトナー中の分散径が1.
0μm以上であると、トナー全体の表面に均一に荷電制御
剤が行き渡らず、トナーの帯電量分布が広がって、トナ
ー飛散やかぶりの問題が発生する。
0μm以上であると、トナー全体の表面に均一に荷電制御
剤が行き渡らず、トナーの帯電量分布が広がって、トナ
ー飛散やかぶりの問題が発生する。
【００２２】キャリアのフッ素含有樹脂の材料として
は、以下の如き例示物質を用いることができる。これら
は組み合わせて用いても良い。
は、以下の如き例示物質を用いることができる。これら
は組み合わせて用いても良い。
【００２３】
【化１】
【００２４】
【化２】
【００２５】
【化３】
【００２６】キャリアの芯材粒子としては、特に限定さ
れず、公知の芯材粒子を用いることができる。具体的に
は、フェライト、マグネタイト等の磁性体粒子を好まし
く用いることができる。また、キャリアの芯材粒子の粒
径は、20〜200μmが好ましく、特に40〜120μmが好まし
い。
れず、公知の芯材粒子を用いることができる。具体的に
は、フェライト、マグネタイト等の磁性体粒子を好まし
く用いることができる。また、キャリアの芯材粒子の粒
径は、20〜200μmが好ましく、特に40〜120μmが好まし
い。
【００２７】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に説明す
るが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、以下において、「部」は「重量部」を表す。
るが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、以下において、「部」は「重量部」を表す。
【００２８】（キャリアの製造）後記表１に示す組み合
わせの芯材粒子とフッ素含有樹脂粒子を特願平5-124273
号に記載の乾式処理装置に投入し回転翼の周速を８ｍ／
秒に設定し、常温下において10分間にわたり混合撹拌し
た。次いで、当該装置の混合撹拌槽を85〜90℃まで加温
してさらに20分間にわたり混合撹拌を行った。次に、回
転翼の周速を４ｍ／秒に設定し、常温下で10分間混合撹
拌し材料を冷却し、フッ素含有樹脂被覆層を有するキャ
リアを得た。
わせの芯材粒子とフッ素含有樹脂粒子を特願平5-124273
号に記載の乾式処理装置に投入し回転翼の周速を８ｍ／
秒に設定し、常温下において10分間にわたり混合撹拌し
た。次いで、当該装置の混合撹拌槽を85〜90℃まで加温
してさらに20分間にわたり混合撹拌を行った。次に、回
転翼の周速を４ｍ／秒に設定し、常温下で10分間混合撹
拌し材料を冷却し、フッ素含有樹脂被覆層を有するキャ
リアを得た。
【００２９】
【表１】
【００３０】（トナーの製造）トナーを構成する樹脂
と、着色剤と、荷電制御剤と、その他必要に応じて用い
られる添加剤とを混合し、溶融混練し、冷却後粉砕し、
分級して所望の平均粒径のトナーを得た。なおここでＡ
は、トリフェニルメタン誘導体のスルフォン酸塩であ
り、Ｂはニグロシン染料であり、Ｃはグアニジン誘導体
である。
と、着色剤と、荷電制御剤と、その他必要に応じて用い
られる添加剤とを混合し、溶融混練し、冷却後粉砕し、
分級して所望の平均粒径のトナーを得た。なおここでＡ
は、トリフェニルメタン誘導体のスルフォン酸塩であ
り、Ｂはニグロシン染料であり、Ｃはグアニジン誘導体
である。
【００３１】
【表２】
【００３２】（現像剤の調整）本発明のキャリアＣ１〜
Ｃ３及びトナーＴ１〜Ｔ６を表３に示す組み合わせによ
りトナー濃度５％で調製した。
Ｃ３及びトナーＴ１〜Ｔ６を表３に示す組み合わせによ
りトナー濃度５％で調製した。
【００３３】
【表３】
【００３４】（耐久性の評価）上記現像剤Ｄ１〜Ｄ18を
それぞれ用いて、有機潜像担持体を有しリサイクル方式
を搭載しているU-BIX1112（コニカ(株)社製）の改造機
を感光体の表面電位−580Ｖに調整した。温度20℃、相
対湿度65％の環境条件下において複写画像を形成する実
写テストを行い、トナーの摩擦帯電量、トナー飛散、か
ぶりについて評価した。帯電量は、公知のブローオフ法
により測定し、トナー飛散は、評価機の内側に白いテー
プをはり、目視により機内のトナー飛散状況を観察し
た。評価は、良好である場合を「○」、若干不良である
が実用レベルにある場合を「△」、不良で実用的には問
題のある場合を「×」とした。かぶりについては、「サ
クラデンシトメーター」（コニカ(株)社製）により、原
稿の白地部分（反射濃度0.0）に対応する複写画像の白
地部分の相対濃度を測定し、相対湿度が0.01未満の場合
を「○」、0.01以上0.02未満の場合を「△」、0.02以上
の場合を「×」とした。結果を後記表４に示す。
それぞれ用いて、有機潜像担持体を有しリサイクル方式
を搭載しているU-BIX1112（コニカ(株)社製）の改造機
を感光体の表面電位−580Ｖに調整した。温度20℃、相
対湿度65％の環境条件下において複写画像を形成する実
写テストを行い、トナーの摩擦帯電量、トナー飛散、か
ぶりについて評価した。帯電量は、公知のブローオフ法
により測定し、トナー飛散は、評価機の内側に白いテー
プをはり、目視により機内のトナー飛散状況を観察し
た。評価は、良好である場合を「○」、若干不良である
が実用レベルにある場合を「△」、不良で実用的には問
題のある場合を「×」とした。かぶりについては、「サ
クラデンシトメーター」（コニカ(株)社製）により、原
稿の白地部分（反射濃度0.0）に対応する複写画像の白
地部分の相対濃度を測定し、相対湿度が0.01未満の場合
を「○」、0.01以上0.02未満の場合を「△」、0.02以上
の場合を「×」とした。結果を後記表４に示す。
【００３５】
【表４】
【００３６】以上の実施例の結果からも理解されるよう
に、本発明のＤ１〜Ｄ２、Ｄ７〜Ｄ８、Ｄ13〜Ｄ14によ
れば、トナーリサイクルシステムを搭載した複写機にお
いて、キャリアの被覆層が摩耗しても帯電量の低下を抑
制でき、また、スペントしたキャリアに対する帯電安定
性が得られるため、高現像性かつ高耐久性を有する現像
剤を提供する事ができる。
に、本発明のＤ１〜Ｄ２、Ｄ７〜Ｄ８、Ｄ13〜Ｄ14によ
れば、トナーリサイクルシステムを搭載した複写機にお
いて、キャリアの被覆層が摩耗しても帯電量の低下を抑
制でき、また、スペントしたキャリアに対する帯電安定
性が得られるため、高現像性かつ高耐久性を有する現像
剤を提供する事ができる。
【００３７】
【発明の効果】本発明により、キャリアのフッ素含有樹
脂被覆層が摩耗しても、優れた摩擦帯電安定性と優れた
耐久性を有する高現像性かつ高耐久性静電荷像現像剤を
提供することができる。
脂被覆層が摩耗しても、優れた摩擦帯電安定性と優れた
耐久性を有する高現像性かつ高耐久性静電荷像現像剤を
提供することができる。
【００３８】キャリアの被覆層が摩耗しても帯電量の低
下を抑制でき、スペントしたキャリアに対する帯電安定
性が得られるため、トナーリサイクルシステムを搭載し
た複写機に適する。
下を抑制でき、スペントしたキャリアに対する帯電安定
性が得られるため、トナーリサイクルシステムを搭載し
た複写機に適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G03G 9/113 G03G 9/097
Claims (1)
- 【請求項１】 キャリアとトナーとからなる静電荷像現
像剤であって、キャリアは、芯材粒子の表面にフッ素含
有樹脂を乾式コーティングにより被覆した被覆層を有し
てなり、キャリアのフッ素含有樹脂被覆層の膜厚が0.01
〜0.6μmであり、トナーは、少なくともバインダー樹脂
と着色剤と荷電制御剤とを含有してなり、該荷電制御剤
の粉体体積抵抗が108〜1013Ωcmで、且つ荷電制御剤の
トナー中での数平均分散径が0.05〜1.0μmであることを
特徴とする静電荷像現像剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29090493A JP3259069B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 静電荷像現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29090493A JP3259069B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 静電荷像現像剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07140728A JPH07140728A (ja) | 1995-06-02 |
| JP3259069B2 true JP3259069B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=17762018
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29090493A Expired - Fee Related JP3259069B2 (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 静電荷像現像剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3259069B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009042257A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Ricoh Co Ltd | 一成分現像装置、プロセスカートリッジ及び一成分現像トナーの製造方法 |
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1993
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