JP3258678B2 - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

Info

Publication number
JP3258678B2
JP3258678B2 JP20816791A JP20816791A JP3258678B2 JP 3258678 B2 JP3258678 B2 JP 3258678B2 JP 20816791 A JP20816791 A JP 20816791A JP 20816791 A JP20816791 A JP 20816791A JP 3258678 B2 JP3258678 B2 JP 3258678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
positive electrode
electrolyte
negative electrode
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20816791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0547369A (ja
Inventor
育朗 中根
修弘 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP20816791A priority Critical patent/JP3258678B2/ja
Publication of JPH0547369A publication Critical patent/JPH0547369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258678B2 publication Critical patent/JP3258678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Primary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正極と負極と電解液と
を備えた発電要素と、発電要素を収納せる一極性端子兼
用外装缶と、外装缶或るいは端子部材と電極との間の電
気的接続のためのリ−ドとを備えた非水電解液電池に係
り、特に正極リ−ドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電池が短絡や逆接続等により過放電状態
にされ、電池電圧が0V以下の状態になった場合、正極
上で電解液の分解が生じ、電池内部の内圧が増加して電
池が破裂したり、正極上にリチウムが電析し、急激に反
応が進み、電池の発熱や、発火等を引き起こす可能性が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電池が過放
電状態になった場合、自動的に電池内の回路を切断し、
過放電が進み、電池が発熱や破裂するのを防止すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の非水電解液電池は、過放電により電池電圧
が低下した時に、自動的に電池内の回路を切断する機能
を備えた非水電解液電池であって、正極と負極と電解液
とを備えた発電要素と、前記発電要素を収納せる一極性
端子兼用外装缶と、前記外装缶或るいは端子部材と電極
との間の電気的接続のためのリ−ドとを備えた電池にお
いて、正極リ−ドのすべて或るいは一部が、正極の放電
末期の電位以下で電解液中における負極活物質と反応し
て粉末化する金属間化合物を生成するアルミニウムで構
成されており、前記アルミニウムには電解液保液部材が
配置されていることを特徴とする。
【0005】
【0006】
【作用】従来、正極リ−ドの材料として、ニッケルやス
テンレスが用いられていたが、電池が過放電状態になっ
た場合でも、更に放電が進行し、電池の発熱や破裂を引
き起こしていた。
【0007】そこで、正極リ−ドのすべて或るいは一部
を、上記のように正極の放電末期の電位以下で電解液中
における負極活物質と反応して粉末化する金属間化合物
を生成するアルミニウムで構成されており、前記アルミ
ニウムには電解液保液部材が配置されていると、過放電
等により正極の電位が、正極リ−ドを構成するアルミニ
ウムと負極活物質との反応電位まで低下すれば、この時
点で、電解液中における負極活物質と正極リ−ドとが反
応して金属間化合物が生成し、この金属間化合物からな
る正極リ−ドが粉末化して強度が低下し、正極リ−ドが
正極から切断される。そのため、電池の正極と正極端子
とが絶縁され、それ以上の放電状態が進まず、過放電が
抑制される。従って、過放電による正極上での電解液の
分解や、正極表面上へのリチウム等の負極活物質の電析
等が生じないため、電池の異常な発熱や破裂、発火等を
事前に防止することができ、安全性の高い非水電解液電
池が得られるものである。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例につき詳述する。
【0009】図1に、本発明の一実施例である、正極リ
−ドの構造図を示す。
【0010】1は正極キャップであり、ここにバネ2が
スポット溶接されており、このバネ2に厚み0.05m
mのアルミニウム板3がスポット溶接され、更にこのア
ルミニウム板3は、正極集電板4にスポット溶接されて
いる。又、アルミニウム板3には、電解液と常に接触す
るように、保液性のあるポリプロピレン製の不織布5が
配置されている。
【0011】図2に、上記正極リ−ドを用いた円筒型電
池の断面図を示す。
【0012】ここで6は正極であって、活物質としての
マンガン酸化物に、導電剤としてのアセチレンブラック
と、結着剤としてのフッ素樹脂とを、80:10:10
(重量比)の割合で混合した合剤を正極集電板4に塗着
したものであり、本発明の要旨とする正極リ−ド7に接
合されている。8はリチウムよりなる負極であり、ポリ
プロピレン製の微多孔膜セパレ−タ9により正極6と隔
離され、渦巻状に巻取られ、負極缶10に挿入されてい
る。又、セパレ−タにはプロピレンカ−ボネ−トと1,
2−ジメトキシエタンとの等体積混合溶媒に過塩素酸リ
チウムを1モル/l溶解した非水電解液が含浸されてい
る。11は負極リ−ドである。電池寸法は直径14.2
mm、高さ50.0mmとした。これを本発明電池とし
た。
【0013】又、正極リ−ドにステンレス板を用いる以
外は本発明と同様の電池を作製し、これを比較電池とし
た。
【0014】これらの電池を各100個ずつ用いて、そ
れぞれ以下の条件で過放電試験を行った。
【0015】過放電条件 (1) 1A 定電流 10時間放電 (2) 10A 定電流 1時間放電 (3) −6V 定電圧 50時間保持 (4) −24V 定電圧 10時間保持 各条件で過放電試験を行った結果、漏液、破裂が生じた
電池の個数を表1〜表4にそれぞれ示す。
【0016】又、図3には本発明電池の初期状態Aと、
過放電を行い、正極リ−ドが切断された、絶縁状態Bの
断面図を示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】表1〜表4より明白なるように、本発明電
池では電池が過放電状態になったときの漏液、破裂が生
じないことが分かる。この理由は、図3に示したよう
に、本発明電池では過放電により、正極リ−ドを構成す
るアルミニウムと負極活物質であるリチウムとの反応電
位、即ち約0.4V(vsLi/Li+)まで正極の電位が
低下すると、アルミニウムが負極活物質であるリチウム
と反応して粉末化し、図3のBに示す如く、正極リ−ド
が切断されるため、電池内に電流が流れなくなり、それ
以上の過放電が進まない。よって、正極表面上での電解
液の分解等が抑制できるため、電池の漏液や破裂などが
防止でき、極めて安全性の高い電池を作製することがで
きる。
【0022】尚、本実施例においては正極リードをアル
ミニウムで構成しているので、反応電位0.38V(この値
はLi/Li + を基準)で、負極活物質であるリチウムと反応
し、正極から切断される。
【0023】
【0024】又、本実施例では、過放電時に正極板と正
極リ−ドを確実に電気絶縁するために、正極リ−ドの一
部にバネを設けているが、この形状は本実施例に例示し
た構成以外でもよく、更にこのようなバネのない構成で
も本発明は有効である。
【0025】又、図面に付した同一番号は、同一若しく
は相当するものを示すものとする。
【0026】本発明は、正極と負極と電解液とを備えた
発電要素と、発電要素を収納せる一極性端子兼用外装缶
と、外装缶或るいは端子部材と電極との間の電気的接続
のためのリ−ドとを備えた非水電解液電池において、正
極リ−ドを正極の放電末期の電位以下で電解液中におけ
る負極活物質と反応して粉末化する金属間化合物を生成
するアルミニウムで構成されており、前記アルミニウム
には電解液保液部材が配置されているため、過放電によ
り電池電圧が低下した時に、正極リ−ドが電解液中にお
ける負極活物質と反応して、粉末化する金属間化合物に
なって、正極リ−ドがもろくなり、自動的に電池内の回
路が切断され、過放電による電池の発熱や破裂が防止さ
れ、安全性の高い電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電池の正極リ−ドを示す。
【図2】本発明電池の縦断面図を示す。
【図3】本発明電池の未過放電状態Aと過放電状態Bの
縦断面図を示す。
【符号の説明】
1 正極キャップ 2 バネ 3 アルミニウム板 4 正極集電板 5 保液材 6 正極 7 正極リ−ド 8 負極 9 セパレ−タ 10 負極缶 11 負極リ−ド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−332481(JP,A) 特開 平2−56849(JP,A) 特開 平2−132758(JP,A) 特開 平1−175176(JP,A) 実開 平4−116360(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/34 H01M 6/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過放電により電池電圧が低下した時に、
    自動的に電池内の回路を切断する機能を備えた非水電解
    液電池であって、正極と負極と電解液とを備えた発電要
    素と、前記発電要素を収納せる一極性端子兼用外装缶
    と、前記外装缶或るいは端子部材と電極との間の電気的
    接続のためのリ−ドとを備えた電池において、正極リ−
    ドのすべて或るいは一部が、正極の放電末期の電位以下
    で電解液中における負極活物質と反応して粉末化する金
    属間化合物を生成するアルミニウムで構成されており、
    前記アルミニウムには電解液保液部材が配置されている
    ことを特徴とする非水電解液電池。
JP20816791A 1991-08-20 1991-08-20 非水電解液電池 Expired - Fee Related JP3258678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20816791A JP3258678B2 (ja) 1991-08-20 1991-08-20 非水電解液電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20816791A JP3258678B2 (ja) 1991-08-20 1991-08-20 非水電解液電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0547369A JPH0547369A (ja) 1993-02-26
JP3258678B2 true JP3258678B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=16551768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20816791A Expired - Fee Related JP3258678B2 (ja) 1991-08-20 1991-08-20 非水電解液電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258678B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3603287B2 (ja) * 1994-12-06 2004-12-22 日本電池株式会社 蓄電池用安全装置及びそれを備えた密閉型蓄電池
US6553263B1 (en) 1999-07-30 2003-04-22 Advanced Bionics Corporation Implantable pulse generators using rechargeable zero-volt technology lithium-ion batteries
US6596439B1 (en) 2000-04-26 2003-07-22 Quallion Llc Lithium ion battery capable of being discharged to zero volts
WO2015190305A1 (ja) 2014-06-13 2015-12-17 株式会社 資生堂 αゲル中間体組成物、及び該組成物を用いたαゲル含有O/W乳化化粧料の製造方法
ES2710297T3 (es) 2014-06-13 2019-04-24 Shiseido Co Ltd Composiciones intermedias de gel alfa, y procedimiento de producción para cosmético en emulsión O/W que contiene alfa gel usando dicha composición

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0547369A (ja) 1993-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5609972A (en) Cell cap assembly having frangible tab disconnect mechanism
US6045939A (en) Lithium secondary battery having thermal switch
JP4240078B2 (ja) リチウム二次電池
JPH10154532A (ja) 有機電解液二次電池
JPH07254402A (ja) 密閉形電池
JPH11176470A (ja) 有機電解液二次電池
JP2002237295A (ja) リチウム二次電池及びその製造法
JP3258678B2 (ja) 非水電解液電池
JP2005293960A (ja) リチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池
EP4318702A1 (en) Cylindrical battery
JP2000357505A (ja) 非水電解液二次電池
JP3152307B2 (ja) リチウム二次電池
JP3433580B2 (ja) リチウム二次電池
JP2010061941A (ja) コイン型リチウム二次電池
JPH11265700A (ja) 非水電解液二次電池
JP3043175B2 (ja) リチウム二次電池
JP2775754B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2000173602A (ja) 円筒形アルカリ電池
JPH09231976A (ja) 非水電解液二次電池
JPH0831450A (ja) 密閉形非水電解液二次電池
JPH06196138A (ja) 非水電解液電池
JP2001052672A (ja) 密閉式電池
JPH09232001A (ja) 非水電解液二次電池
JPH09306545A (ja) 二次電池
JPH1097873A (ja) 有機電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees