JP3258506B2 - 等方圧加圧装置 - Google Patents

等方圧加圧装置

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JP3258506B2 JP00328895A JP328895A JP3258506B2 JP 3258506 B2 JP3258506 B2 JP 3258506B2 JP 00328895 A JP00328895 A JP 00328895A JP 328895 A JP328895 A JP 328895A JP 3258506 B2 JP3258506 B2 JP 3258506B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体による等方圧を利
用する冷間等方圧加圧装置あるいは熱間等方圧加圧装置
等に使用される等方圧加圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8〜図10に等方圧加圧装置の2つの
従来例を示す。図8、図9は、第1の従来例で、この等
方圧加圧装置は、円筒胴1a、上蓋1b、下蓋1cから
なる高圧容器1の下部に設けたサポートリング1d、ガ
イドリング1e部を、容器支持台2の支持フレーム2a
部に溶接して、高圧容器1を支持台2上に取付け、この
高圧容器1の上蓋1b上面及び下蓋1c下面と小間隙を
おいて対向する支持面を有し支持台2の床2b上を移動
可能に設けた縦リング形のヨークフレーム3と、高圧容
器1と接近して支持台2上に設けられて上端アーム部4
aを前記上蓋1bに接合した上蓋昇降旋回装置4を具え
た冷間等方圧加圧用の装置を示している。
【0003】なお、図8、図9中において、3aはヨー
クフレーム3の下部に取付けた移動装置、2cはヨーク
フレーム移動装置3aと係合する支持台床2b上の軌
条、4bは昇降シリンダ、4cは上部軸受、4dは下部
軸受、4eはポスト、5は上蓋1bに設けたエアー抜き
管である。
【0004】この従来装置は、ヨークフレーム3を高圧
容器1から左方向へ移動して外し、上蓋昇降旋回装置4
により上蓋1bを上へ抜き、側方へ旋回して開き、高圧
容器1内に被加圧材をセットし、高圧容器1を常圧の水
等の流体で満たし、上記と逆操作で上蓋1bを閉じ、ヨ
ークフレーム3を高圧容器1位置へ戻し、高圧容器1内
に図示しない高圧ポンプ系により高圧流体を加えて高圧
力を一定時間保持した上で圧力を常圧に戻す要領で、被
加圧材の等方圧加圧処理を行う。
【0005】また、図10は第2の従来例で、第1の従
来例と同様に高圧容器1を容器支持台2上に支持し、移
動するヨークフレーム3の上部に、上蓋1bに接続して
設けた上蓋昇降シリンダ6と、上蓋1bの上面と対向す
るヨークフレーム支持面との間に、水平ガイド7aに係
合してヨークフレーム3の内外へ水平移動するスペーサ
7を具えた場合である。
【0006】この従来装置は、スペーサ7を右に引出
し、上蓋昇降シリンダ6により上蓋1bを上へ抜き、ヨ
ークフレーム3を右方向へ移動して高圧容器1を開放
し、同様に高圧容器1内に被加圧材をセットし、高圧容
器1を常圧の水等の流体で満たし、上蓋1bを閉じ、ヨ
ークフレーム3を図の実線のように戻し、スペーサ7を
押し込み、それから高圧容器1内に図示しない高圧ポン
プ系により高圧流体を加えて高圧力を一定時間保持した
上で圧力を常圧に戻し、被加圧材の等方圧加圧処理を行
う。
【0007】なお、熱間等方圧加圧装置の場合は、上述
した高圧容器内に加熱器及び高圧ガス供給系を具えて、
同様な被加圧材の等方圧加圧処理を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置には解
決すべき次の課題があった。
【0009】即ち、図8〜図9の従来装置では、高圧容
器1の開放は、図中に矢印A,B,Cで示すように、A
ヨークフレーム3の外し位置への移動、B上蓋昇降シリ
ンダ4bによる上蓋1bの抜き外し、C旋回装置による
上端アーム部4a及び上蓋1bの旋回の3工程操作が必
要とされ、高圧容器1を閉じる際には、逆にC,B,A
の順で3工程操作が必要になり、高圧容器1の開閉操作
に時間が掛かるという問題があった。
【0010】また、上蓋昇降のためにガイドポストが必
要になり、高圧容器1の規模が大きくなると、軸受4
c,4dに大きい荷重がかかるため、この軸受4dが著
しく高価になり費用が掛かる。また、高圧容器1の閉じ
に際し、高圧容器内に満たした流体を若干排出して上蓋
1bの押し込みを開始し、高圧容器1内のエアーをエア
ー抜き管5から逃がしながら上蓋1bを押込むが、この
ときの高圧容器内流体量の調節の具合により、高圧容器
1内流体に予期しない圧力を発生する場合がありこれが
被加圧材の等方圧加圧処理の精度を悪くするという問題
があった。
【0011】また更に、この従来装置では、図9のよう
に高圧容器1を開放した状態の時、高圧容器1内への被
加圧材の出し入れ作業等を非常に限られた狭い方角(矢
印D)でしか行えないという問題があった。
【0012】また、図10の従来装置の場合、図9タイ
プで生じる被加圧材の出し入れ作業エリアの制限は解消
されるが、他の高圧容器1の開放と閉じは、Aスペーサ
7の開き、B上蓋の上への抜き外し、Cヨークフレーム
の外し移動、又は、その逆のC,B,Aの3行程が必要
で、特にスペーサ7の開閉操作の作動確認に時間が掛か
り、上蓋1bの押込みに伴う予期しない圧力の発生、そ
れによる被加圧材の等方圧加圧処理の精度低下の問題
は、図8、図9の場合と同様である。また、上蓋昇降シ
リンダ6が、動くヨークフレーム3に取付けられるた
め、油圧配管が複雑となるという問題があった。
【0013】本発明は、上記従来の問題を解消するた
め、高圧容器の開閉操作を容易にでき、かつ、高圧容器
の閉じに際して高圧容器内圧力の発生しない等方圧加圧
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、次の (1)〜(3) に記載の等方圧加圧装置を
提供しようとするものである。 (1). 筒軸に沿って上下動可能に支持台に立設された円
筒胴と、同円筒胴の上部を所要の摺動量によって嵌脱可
能に閉ざすとともに脱抜した位置でのその下端と円筒胴
の上端とを近接した状態で保持可能に設けられた上蓋
と、円筒胴の下部を所要の摺動量によって嵌脱可能に閉
す下蓋と、同円筒胴に連結して設けられ同円筒胴を下蓋
に対して筒軸方向に移動可能な伸縮手段とを具備してな
ることを特徴とする等方圧加圧装置。 (2). 上記(1) 記載の等方圧加圧装置において、上蓋下
面と円筒胴上面との間の複数個所に配設された伸縮バネ
を具備してなることを特徴とする等方圧加圧装置。 (3). 上記(2) 記載の等方圧加圧装置において、伸縮バ
ネが上蓋下面又は円筒胴上面の何れかに設けられたバネ
保持穴に圧縮時その全体が収納可能に保持されてなるこ
とを特徴とする等方圧加圧装置。
【0015】ここに「所要の摺動量」とは上蓋または下
蓋を円筒胴の筒軸方向に摺動させる量を云うが、上蓋と
下蓋とで摺動量を一致させる必要はない。
【0016】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。 (1) 上記(1) の構成にあっては筒軸に沿って上下動可能
に支持台に立設された円筒胴と、同円筒胴の上部を所要
の摺動量によって嵌脱可能に閉ざすとともに脱抜した位
置でのその下端と円筒胴の上端とを近接した状態で保持
可能に設けられた上蓋と、円筒胴の下部を所要の摺動量
によって嵌脱可能に閉す下蓋と、同円筒胴に連結して設
けられ同円筒胴を下蓋に対して筒軸方向に移動可能な伸
縮手段とを備えるため、上蓋を脱抜した位置に保持した
状態で、伸縮手段を伸ばすと、下蓋は支持台底側のたと
えばヨークフレーム底に当っているから、円筒胴が上方
に移動し、たとえば上蓋の嵌脱に要する所要の摺動量の
半分、上昇すると、静止した上蓋が相対的に所要の摺動
量の半分の行程で円筒胴を閉じ、結果的に円筒胴は上蓋
と下蓋とによって各所要の摺動量の半分の行程で閉じら
れる。即ち、この状態に至る前に円筒胴に流体を満たし
ておけば、流体は何らの圧縮を受けることなく上蓋と下
蓋とによって円筒胴内に密封されることとなり、従来の
ように上蓋のみが摺動して円筒胴に嵌り込み、不測の圧
縮を生じて等方圧加圧処理の精度を悪くするということ
が生じない。なお、この際、下蓋の嵌脱の摺動量を上蓋
のそれより大きくすることは自由であるから、上蓋の摺
動量一杯に円筒胴を上昇させることも自由である。
【0017】また、円筒胴の上下動のみによって上蓋を
開閉でき、従来のように上蓋を上下動及び水平移動させ
るための上蓋昇降旋回装置やスペーサ等の装置及び動作
を必要としないので開閉操作の工程が減り、開閉時間が
短縮する。なお、上蓋の水平移動はたとえばヨークフレ
ームと共に行なう構成とすれば、従来の上蓋昇降旋回装
置のような格別の手段を必要としない。
【0018】また、高圧容器(円筒胴等)内への被加圧
材の出し入れに際し、上蓋が従来のように上端アーム部
によって水平に回動した位置に保持されたままという状
態が解消し、かつ、上端アーム部自身も存在しないの
で、出し入れを邪魔するものがなく、作業が著しく容易
になる。 (2) 上記(2),(3) の構成にあっては上蓋下面と円筒胴上
面との間に伸縮バネを介在させるので円筒胴が軽い場合
でも円筒胴と上蓋とが容易に切離される。
【0019】
【実施例】本発明の第1〜第3実施例を図1〜図7及び
第11,12図により説明する。なお、従来例または先
の実施例と同様の構成部材には同符号を付し、必要ある
場合を除き、説明を省略する。
【0020】(第1実施例)第1実施例を図1〜図4に
より説明する。
【0021】図1は本実施例の等方圧加圧装置の高圧容
器開放または閉塞途中を示す側断面図、図2は本実施例
の閉塞状態の側断面図、図3は図2の要部のIII −III
矢視断面図、図4は平面図である。
【0022】これらの図において、11は上端部近くの
外周に凸リング部12を形成した円筒胴11aと、上蓋
11b及び従来より約2倍の嵌合代を具えた下蓋11c
からなる高圧容器、13は円周方向に対称に複数個ずつ
円筒胴11a上及び下蓋11c上に設けたブラケット1
4及び15間に縦に連結して設けた油圧シリンダからな
る複数個の縦伸縮駆動手段であり、上記高圧容器11は
従来より高く作られた支持台2の支持フレーム2a上に
凸リング部12で接するよう載置し、上向き移動可能に
支持されている。
【0023】複数個の縦伸縮駆動手段13は、最大限に
縮み動作した状態下で下蓋11cの下面がヨークフレー
ム3の底面3cに対し必要な間隔を保つようにされ、高
圧容器11の重量は、支持フレーム2aから支持台2上
に受け止め支持され、高圧容器11の上端は、ヨークフ
レーム3上部に固定支持した上蓋11bの下面と一定の
間隙を保持するようにしている。16は前記のように上
蓋11bを上記円筒胴11aと嵌め外し可能に整合する
位置で、ヨークフレーム天井面3bに固定した上蓋取付
けボルトである。
【0024】次に上記構成の作用について説明する。
【0025】図1の実線位置から、ヨークフレーム3が
移動台3aの駆動で左側鎖線位置へ移動すると、高圧容
器11は図4のように開放状態になる。この時、高圧容
器11にはヨークフレーム3側を除く、3方の向き即
ち、矢印Cの範囲から自由に高圧容器11内への被加圧
材の出し入れ等の作業を行うことが可能である。
【0026】図4の状態で開放された高圧容器11内に
被加圧材及び流体の入替え等を行いこの時、高圧容器1
1内へ入れる流体は図1で示すように開口からオーバー
フローする状態に一杯に満たされる。図示していないが
オーバーフローした水は、円筒胴11aの上部に設けた
水受けによりドレンとして所定の所へ戻す。
【0027】また、図4の開放状態から、高圧容器11
を閉じる場合は、ヨークフレーム3を図1の左側鎖線位
置から右側実線位置へ移動し、圧力容器11内に流体を
一杯に満たした状態で複数個の縦伸縮駆動手段13を一
斉に伸ばし駆動すると、最初に下蓋11cが若干下降し
てヨークフレーム3の底面3cに着床し、ヨークフレー
ム3の底面3cを支持面とする反力で圧力容器の円筒胴
11a部が上昇し上蓋11bが円筒胴11a内へ嵌入す
る。この時、上蓋11b、下蓋11cとも上下移動しな
いから、上蓋11b下面と下蓋11c上面との間隔は一
定に保たれて円筒胴11aのみが移動し、円筒胴11a
部が上蓋11bに全嵌合し、下蓋11cが約半分の押し
込み深さで嵌合した図2の状態になる。
【0028】従って、この時、上蓋11bの押込みによ
る高圧容器11内の流体への加圧作用は発生せず、また
流体のオーバーフローと空気の引込みも発生せず、上蓋
11bにエヤー抜き管や流体逃がし管等を設ける必要が
解消される。
【0029】図2において、前記高圧容器11の閉じ
は、矢印A,Bで示すように、Aヨークフレーム3の閉
じ位置(実線位置)への移動と、B縦伸縮駆動手段13
の一斉伸ばし駆動による円筒胴11a部の上昇の2工程
で達成され、また、図2の実線で示される高圧容器11
閉じ状態から、開放状態への操作は、逆にB→Aの順の
2工程操作で達成される。そして、この装置による等方
圧加圧処理は、図2の実線の状態下で図示しない付属の
高圧流体供給系から高圧容器11内へ高圧流体を送り、
一定時間高圧を保持し、常圧へ戻す操作で行われるもの
である。
【0030】また、図3は、前記縦伸縮駆動手段13の
配置例の平面を示し、高圧容器11の重量規模に応じ
て、対称位置に3個、4個、6個等のように設けられ
る。
【0031】上記のごとく、第1実施例によると、この
種高圧容器の開閉を2工程操作で行い、従来のように流
体逃がし管や、逃がし調節操作及びエヤー抜き管やエヤ
ー抜き操作の必要なく、かつ、上蓋昇降旋回装置を併設
することなく高圧容器の開閉を容易に行うことができ、
また、高圧容器の閉じに際して高圧容器内に予期しない
圧力が発生することを確実に解消して等方圧加圧処理の
精度を高めることができる。
【0032】(第2実施例)第2実施例を図5〜図7に
より説明する。
【0033】図5は本実施例の等方圧加圧装置の高圧容
器開放または閉塞途中を示す側断面図、図6は本実施例
の閉塞状態の側断面図、図7は図6の要部のVII −VII
矢視断面図である。
【0034】第1実施例では下蓋11cと円筒胴11a
とを筒軸方向に相互に移動する縦伸縮駆動手段13をブ
ラケット14,15を介して直接、円筒胴11aと下蓋
11cとの間に設けたが、その場合、たとえば円筒胴1
1aが非常に小形で軽量の場合、上蓋11bから円筒胴
11aを下方に引き抜くため、先ず、縦伸縮駆動手段1
3を伸ばして下蓋11cをヨークフレーム3の底面3c
に下ろし、次いで縦伸縮駆動手段13を縮退させても、
円筒胴11aと上蓋11bとの嵌合摩擦(シールリング
等による摺動抵抗)力が円筒胴11aの重量を上廻り、
円筒胴11aは下へ降りずに逆に下蓋11cが再び上昇
してゆくことがあり得る。
【0035】第2実施例はこのような不測の事態を生じ
ることのない等方圧加圧装置を提供するもので、図5に
示すように伸縮手段、即ち、油圧シリンダからなる下蓋
昇降用縦伸縮駆動手段13a、円筒胴昇降用縦伸縮駆動
手段13bを下蓋11cとはブラケット15aを介し
て、円筒胴11aとはブラケット15cを介して、各
々、支持フレーム2aの裏面に連結してある。その他の
構成は基本的に第1実施例と同様である。
【0036】即ち、図5〜図7において、13bは円周
方向に対称に複数個づつ円筒胴11aに設けたブラケッ
ト15cと支持台2の支持フレーム2aとの間に縦に連
結して設けた油圧シリンダからなる複数個の円筒胴昇降
用縦伸縮駆動手段、13aは円周方向に対称に複数個づ
つ下蓋11cに設けたブラケット15aと支持台2の支
持フレーム2aとの間に縦に連結して設けた油圧シリン
ダからなる複数個の下蓋昇降用縦伸縮駆動手段、であ
る。
【0037】複数個の円筒胴昇降用縦伸縮駆動手段13
b及び下蓋昇降用縦伸縮駆動手段13aはそれぞれ単独
に操作できる様にしてある。
【0038】次に上記構成の作用について説明する。
【0039】図5の実線位置からヨークフレーム3が移
動台3aの駆動で左側鎖線位置へ移動すると、高圧容器
21は開放状態になり高圧容器21内への被加圧材の出
し入れ等の作業が出来る。この状態で被加圧材を入れ、
流体を高圧容器21内へオーバーフローする状態に一杯
に満たす。オーバーフローした水は図示していない水受
けに流れ、ドレンとなる。
【0040】次に、ヨークフレーム3を図5の左側鎖線
位置から右側実線位置へ移動し、高圧容器21内に流体
を一杯に満たした状態で複数個の円筒胴昇降用縦伸縮駆
動手段13bを一斉に縮退駆動し、同時に複数個の下蓋
昇降用縦伸縮駆動手段13aを一斉に微量伸ばし駆動し
て底面3cと下蓋11cとのすき間をなくすると、円筒
胴11a内へ上蓋11bが嵌入し、下蓋11cが約半分
の摺動量で嵌合した図6の状態になる。
【0041】開放状態への操作は、上記の逆の工程で達
成される。詳細は次のとおりである。
【0042】まず、円筒胴昇降用縦伸縮駆動手段13b
を伸び駆動し、円筒胴11aから上蓋11bを外し、円
筒胴11a下降終了近くになったら下蓋昇降用縦伸縮駆
動手段13aを同時に微量上昇させ、下蓋11c下面と
ヨークフレーム3の底面3cの間にわずかなすき間を持
たせた後、ヨークフレーム3を図5の左側鎖線位置に移
動し開放する。
【0043】そして、この装置による等方圧加圧処理は
図6の実線の状態下で図示しない付属の高圧流体供給系
から高圧容器21内へ高圧流体を送り、一定時間高圧を
保持し常圧へ戻す操作で行われるものである。
【0044】図7は前記円筒胴昇降用縦伸縮駆動手段1
3b、下蓋昇降用縦伸縮駆動手段13aの配列例の平面
を示し、高圧容器21の重量規模に応じて対称位置にそ
れぞれ2個、3個、4個等のように設けられる。
【0045】本実施例の場合は、上述した通り、第1実
施例の利点に加え、円筒胴11a等の軽重に拘りなく常
に確実に開閉操作できるという利点がある。
【0046】上記第1、第2実施例では上蓋の保持、移
動及び下蓋の載置等に、また加圧時の反力維持手段に水
平移動形式のヨークフレームを用いたが、本発明はヨー
クフレームの使用を前提とするものではなく他のどのよ
うに適切な手段が用いられてもよい。
【0047】また、伸縮手段の使用例も第1、第2実施
例に限定されるものではなく、たとえば、図1の状態
で、ブラケット14と支持フレーム2aの裏面との間に
縦伸縮駆動手段13と同様の手段が更に追加され、円筒
胴11aを強制的に下降するような構成が選ばれてもよ
い。
【0048】(第3実施例)第3実施例を図11,12
により説明する。
【0049】図11は図1に対応する本実施例の図,図
12は伸縮バネの収納穴を上蓋に設けた場合の図であ
る。図11において、37は上蓋11bと円筒胴11a
との間の円周上に複数個配設された伸縮バネ、38は円
筒胴11aの上端部に孔設された伸縮バネ37の収納穴
である。図11の実線位置から、ヨークフレーム3が移
動台3aの駆動で左側鎖線位置へ移動すると、高圧容器
11は上蓋のない開放状態になり、同高圧容器11内に
被加圧材及び流体の入替え等を行い所定の作業を行な
う。
【0050】前記高圧容器11の上蓋11bの閉じ状態
から、開放状態への操作は、上記の縦伸縮駆動手段13
の油圧シリンダの縮み駆動により、円筒胴11aから上
蓋11bが切り離される動作に入り、円筒胴11aと上
蓋11bの間に配設された伸縮バネ37が拡張し、円筒
胴11aを押し下げる力として働くため、円筒胴11a
の自重量が軽い場合でも円筒胴と上蓋を確実に切り離す
ことができる。そして伸縮バネ37のバネ力は、次の関
係になるよう設定する。
【0051】 バネ力 > パッキン抵抗 − 円筒胴の自重量 また、伸縮バネ37は、上蓋と円筒胴が閉じの状態で
は、円筒胴に設けられた収納穴38に納まっており、高
圧容器の加圧・減圧等の運転操作には何ら影響しないよ
うに配設されている。上記伸縮バネ37を設けたことに
より、高圧容器の開放操作が確実に行われるようにな
り、従来のように外力によって円筒胴を押し下げる動作
が不要となる。図12は、上蓋11bの下端部に伸縮バ
ネ37の収納穴39を設けたものであり、収納穴の孔設
位置が変わるのみで、他の構成及び作用・効果は変わら
ないものである。
【0052】以上の通り、第1〜第3実施例によれば、
上蓋、下蓋の間隔を一定のまま、円筒胴を上下すること
によって高圧容器としての開閉を行なえるので、従来の
ように上蓋のみを摺動して嵌め込み閉塞する際に生じた
不測の高圧が生じることがなく、高精度の等方圧加圧処
理を実施できるという利点がある。
【0053】また、円筒胴の昇降によって上蓋を開閉
し、かつ、ヨークフレームによって上蓋を移動できるの
で、従来のように上蓋昇降旋回装置等を必要とせず、従
って、上蓋の開閉、被加圧材の出し入れ作業が著しく簡
便となり、作業時間も短縮するという利点がある。
【0054】また、上蓋昇降旋回装置等を必要とせず、
上蓋はヨークフレームと共に横方向へ遠ざけることがで
きるので、従来例に比し、円筒胴の周囲に障害物がなく
なり、加圧作業、特に被加圧材の出し入れ作業のスペー
スが格段に広くなって作業能率が著しく高まるという利
点がある。
【0055】また、伸縮バネ37を用いる場合は開放作
業に余分な外力を必要としないという利点がある。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0057】即ち、本発明によれば高圧容器をなす円筒
胴の蓋、特に上蓋を、円筒胴を昇降することに開閉し、
全体としても、上蓋、下蓋を相互間隔を変えることなく
円筒胴の昇降によって開閉できるので、従来のように上
蓋のみを、流体を満たした円筒胴内に挿入することによ
って生じる不測の圧力発生がなく、従ってそれに伴な
う、エアー抜き調節、内部流体の逃し調節等の煩を要せ
ず、きわめて精確に、かつ迅速に等方圧加圧処理を行な
うことができる。
【0058】また、上蓋自身を抜去する格別の装置と、
その操作を必要としないので、作業を迅速簡便に行なう
ことができる。
【0059】また、上蓋自身を抜去する格別の装置と、
その操作を必要としないので、作業を迅速簡便に行なう
ことができる。
【0060】また、上蓋自身を抜去し、旋回してヨーク
フレームの載置位置とは逆の位置に保持する上蓋昇降旋
回装置等を必要としないので作業スペースが広くなり、
作業の自由度が高まる。
【0061】また、伸縮バネを用いる場合は上蓋の開放
を円滑軽快に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の高圧容器開放または閉塞
途中を示す側断面図、
【図2】第1実施例の高圧容器閉塞状態の側断面図、
【図3】図2の要部のIII −III 矢視断面図、
【図4】第1実施例の平面図、
【図5】本発明の第2実施例の高圧容器開放または閉塞
途中を示す側断面図、
【図6】第2実施例の閉塞状態の側断面図、
【図7】図6の要部のVII −VII 矢視断面図、
【図8】従来例の側断面図、
【図9】上記従来例の平面図、
【図10】別の従来例の側断面図、
【図11】第3実施例の側断面図、
【図12】第3実施例の伸縮バネの収納穴を上蓋に設け
た場合の図である。
【符号の説明】
2 支持台 2a 支持フレーム 2b 支持台床 2c 軌条 3 ヨークフレーム 3a 移動台 3b ヨークフレーム天井面 3c 底面(ヨークフレーム3の) 11 高圧容器 11a 円筒胴 11b 上蓋 11c 下蓋 12 凸リング部 13 縦伸縮駆動手段 13a 下蓋昇降用縦伸縮駆動手段 13b 円筒胴昇降用縦伸縮駆動手段 14,15 ブラケット 15a,15c ブラケット 16 上蓋取付けボルト 21 高圧容器 37 伸縮バネ 38,39 収納穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 13/02 F16J 12/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒軸に沿って上下動可能に支持台に立設
    された円筒胴と、同円筒胴の上部を所要の摺動量によっ
    て嵌脱可能に閉ざすとともに脱抜した位置でのその下端
    と円筒胴の上端とを近接した状態で保持可能に設けられ
    た上蓋と、円筒胴の下部を所要の摺動量によって嵌脱可
    能に閉す下蓋と、同円筒胴に連結して設けられ同円筒胴
    を下蓋に対して筒軸方向に移動可能な伸縮手段とを具備
    してなることを特徴とする等方圧加圧装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の等方圧加圧装置におい
    て、上蓋下面と円筒胴上面との間の複数個所に配設され
    た伸縮バネを具備してなることを特徴とする等方圧加圧
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の等方圧加圧装置におい
    て、伸縮バネが上蓋下面又は円筒胴上面の何れかに設け
    られたバネ保持穴に圧縮時その全体が収納可能に保持さ
    れてなることを特徴とする等方圧加圧装置。
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