JP6371578B2 - 天板開閉機構及び検査装置 - Google Patents

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本発明は、対象物に対して加工を行なう半導体製造装置や、対象物に対して検査を行なう検査装置等で使用される容器の天板(上板)の開閉機構に関するものである。
従来より、加工対象物に対して微細加工を行う半導体製造装置や微細加工品等を対象とした検査を実施する検査装置では、その対象物を保持して任意の位置に移動できるステージが使用される。この半導体の加工や検査では、真空を必要とする場合があり、その場合、このステージは、真空を保持できる容器(チャンバ)内に配置される。
ステージの故障時及び修理や保守の際には、容器内に配置されるステージにアクセスする必要がある。従来の容器では、容器の側面部に開閉扉を設け、ステージへのアクセスを可能としている。また、容器の一部分に開口部を設け、通常時は蓋をし、必要時のみ蓋等を外し運用する容器もある。
さらに、容器の天板(上板)部全体を開口し(天板開け)、ステージに対するアクセスを最大限可能とする容器もある。この場合、天板を上昇させた後に横移動し天板を開けることが考えられるが、一般的に天板は重量物でかつ四角形状であるため、上昇手段は天板の上昇支持点を4箇所設定していた。また、それに伴い、天板の姿勢を水平に保持する為に4点の上昇量が保たれるように同期機構を必要とするのが一般的であった。
なお、本発明に関連する先行技術として、以下の先行技術文献がある。特許文献1には、検査装置の一部を機械的な手段によって移動させることが記載されている。
特開平7−165066号公報
しかしながら、容器の側面部に開閉扉を設けた容器や、容器の一部分に開口部を設け、通常時は蓋等をし、必要時のみ蓋等を外して運用する容器においては、ステージにアクセスできる範囲は扉や蓋が取り付けられる開口部に制限され、修理や保守の作業性や能率を著しく低下させる。また、その作業の確実性も低くなり、装置としての信頼性も低くなってしまう。一方、容器の天板全体を開口し(天板開け)、ステージにアクセスする形態においても、次のような問題がある。
容器の大きさは、加工や検査の対象物やそれに応じたステージの大きさによって様々であるが、一辺が1m程度の方体になる場合が多い。また、容器内は真空にされるため、容器には、容器外の大気との差圧に耐えうる剛性が必要となり、必然的に容器は肉厚となる。さらに、天板上には加工や検査を行うための機器であるコラムが配置されるところ、天板とコラムを合わせると1トン以上の重量物になる場合もある。
そのため、容器の天板全体を開口して(天板開け)ステージに対するアクセスを最大限可能とする形態では、天板を開ける作業が容易ではない。その結果、修理や保守のための時間や人工を多く必要とするとともに、装置のダウンタイム(非稼働時間)を多くとってしまう。
一方、容器の天板部全体を開口する場合、天板を上昇させた後に横移動し天板を開けることが考えられるが、この際、上述のように、上昇手段は天板の上昇支持点を4箇所設定していた。また、それに伴い、天板の姿勢を水平に保持するために4点の上昇量が保たれるように同期機構を必要とするのが一般的であった。このため、上昇支持点を4箇所設定するためのスペース及び同期機構のためのスペースが必要となり、容器周辺のエリアを占有してしまい、他の機器の設計制約となっていた。また、同期機構を用いない場合には、それぞれの上昇支持点の上昇量を確認しながら、それぞれ個別に上昇の操作をする必要があり、操作が煩雑で、安全面からも問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、天板を水平に上昇させることができる天板開閉機構を提供することを目的とする。
本発明の第1位の態様は、容器本体と剛体の天板とからなる容器の前記天板を開閉させるための天板開閉機構であって、この天板開閉機構は、3つの支持点で前記天板を下方から支持して上昇させる上昇手段を備えた構成を有している。
この構成により、天板を3点で支持して上昇させるので、天板を4点以上の支持点で支持する場合と異なり、すべての支持点に常に天板の荷重が印加される形態となり、天板を傾けて上昇させてしまう挙動を抑制でき、天板を水平に上昇させることができる。すなわち、支持点が4点以上である場合には、4点以上の内の3点には必ず荷重は印加されるが、1点以上は荷重を受けない箇所が生じるところ、平面は3点で一意的に決まり、かつ天板は剛体であるので、この天板を3点で支持すれば、天板を平面として支持する形態となり、常に3点に天板の荷重が印加される。
上記の天板開閉機構において、前記上昇手段は、共通の油圧ポンプで稼働され、前記天板の前記3つの支持点をそれぞれ下方から支持する3つの油圧ジャッキであってよい。
この構成により、常に3つの油圧ジャッキに荷重が印加されるので、荷重を受けない油圧ジャッキに油圧が逃げて天板が傾き、荷重を受けている油圧ジャッキに荷重が集中して天板がさらに傾くという現象を防止でき、これによって、水平に天板を上昇させることは可能となる。
上記の天板開閉機構は、前記上昇手段によって上昇された前記天板を横方向に移動させる横移動機構をさらに備えていてよい。
この構成により、容器本体の上方から天板が取り除かれて容器が開放されるので、修理や保守の際の容器内へのアクセスが容易になる。
上記の天板開閉機構において、前記横移動機構は、前記容器本体に隣接して、移動させられた前記天板を載置するための天板載置台を備え、前記天板を前記天板載置台の上に移動可能であってよい。
この構成により、横移動機構が天板を天板載置台まで移動させるので、容器から取り除かれた天板を安定して保持することができる。
上記の天板開閉機構において、前記横移動機構は、前記天板を載置して横方向に移動する台車を備え、前記上昇手段により上昇させた前記天板の下方に前記台車を挿入し、前記天板を下降させて、前記台車に前記天板を載置してよい。
この構成により、横移動機構は、台車に天板を載置して横方向に移動させることで天板を開くことができる。また、天板を容器本体に戻すときには、天板を開く手順とは逆に、台車により天板を容器側に移動させた後に、上昇手段により天板を下方から支持し、台車を天板の下方から取り除いて、上昇手段により天板を下降させることで、容易本体に天板を閉じることができる。
上記の天板開閉機構において、前記台車は、転動体を備えていてよい。
この構成により、天板を容易に横方向に移動することができる。
上記の天板開閉機構において、前記天板は所定の仮想線に対して線対称の形状であってよく、3つの支持点のうちの2つの支持点も前記所定の仮想線に対して線対称の位置にあってよい。
この構成によって、3つの支持点のうち2点はほぼ同一の荷重となる。
上記の天板開閉機構は、前記2つの支持点と前記他の1つの支持点とで前記天板の上昇量の同期をとる水平維持機構をさらに備えていてよい。
この構成により、2つの支持点とこの2点を除く残りの1つの支持点との上昇量の同期がとられるので、全ての同期をとる構成にする必要がなく、コンパクトで簡易な構成で天板を水平に上昇させることができる。
上記の天板開閉機構において、前記水平維持機構は、前記天板に対して位置が固定された複数のラックギアと、前記複数のラックギアの各々に噛み合うとともに、前記容器本体に対して位置が固定された回転可能な1つの軸に固定された平歯車とを備え、前記天板の上昇に伴って前記複数のラックギアの各々がそれに噛み合う前記ギアを回転させることで前記天板の傾きを補正してよい。
この構成により、簡易な構成で確実に天板の上昇量の同期をとることができる。なお、各軸にプーリを設け、タイミングベルト等で連結することにより、同期を取るようにしてもよい。
上記の天板開閉機構において、前記天板の上には構造物が載置されてよく、上記の天板開閉機構は、前記天板の移動に伴う前記構造物の移動をサポートする構造物移動サポート機構をさらに備えていてよい。
この構成により、天板上に載置された構造物を天板とともにスムーズに移動させることができる。なお、構造物は、例えば、検査装置や半導体製造装置のコラムであってよい。
上記の天板開閉機構において、前記構造物には、前記構造物に付帯する付帯装置が接続されていてよく、上記の天板開閉機構は、前記構造物の移動に同期して前記付帯装置を移動させる付帯装置移動機構をさらに備えていてよい。
この構成により、構造物が天板とともに横方向に移動する際に、それに追従して付帯装置も横方向に移動させることができる。
上記の天板開閉機構において、前記構造物と前記付帯装置とは、配線及び/又は配管によって接続されていてよく、上記の天板開閉機構は、前記配線及び/又は配管を収納し、前記構造物及び前記付帯装置が移動する際にも移動しない収納ボックスをさらに備えていてよく、前記配線及び/又は配管は、可撓性を有するケーブルベア(登録商標)に収納されていてよい。
この構成により、構造物や付帯装置が横方向に移動する際にも、それらの間を接続する配線や配管が移動の障害となることなく、スムーズな移動が可能となる。
上記の天板開閉機構において、前記配線及び/又は配管は、接続収容体を介して前記構造物に接続されていてよい。
この構成により、配線や配管は、接続収容体を介して構造物に接続されるので、構造物との接続箇所付近で配線や配管が複雑に絡み合って構造物の横方向への移動の妨げとなるという不都合を軽減ないし回避でき、天板とともに構造物を横方向に移動させる場合に、配線や配管を構造物から切断する必要がなくなる。
上記の天板開閉機構において、前記天板の上には構造物が載置されていてよく、上記の天板開閉機構は、前記構造物の一部を前記天板の移動とは独立して移動させる構造物移動サポート機構をさらに備えていてよい。
この構成によれば、天板上に載置される構造物の天板からの着脱、保守等が容易となる。
本発明の第2の形態は、被検査物を検査するための検査装置であって、この検査装置は、前記被検査物を収容するための容器本体と天板とからなる容器と、前記天板上に設けられ、前記容器に収容された前記被検査物にビームを照射するためのコラムと、前記の前記天板を開閉させるための天板開閉機構とを備え、前記天板開閉機構は、3つの支持点で前記天板を下方から支持して上昇させる上昇手段を備えた構成を有している。
この構成により、天板を3点で支持して上昇させるので、すべての支持点に常に天板の荷重が印加される形態となり、天板を傾けて上昇させてしまう挙動を抑制でき、天板を水平に上昇させることができる。
本発明によれば、天板を3点で支持して上昇させるので、すべての支持点に常に天板の荷重が印加される形態となり、天板を傾けて上昇させてしまう挙動を抑制でき、天板を水平に上昇させることができる。
本発明の実施の形態における天板開閉機構を含む検査装置の主要な構成を模式的に表した正面図 本発明の実施の形態における天板開閉機構の主要な構成を模式的に表した平面図 本発明の実施の形態における天板開閉機構の主要な構成を模式的に表した正面図 本発明の実施の形態における天板開けのために天板を上昇させた状態を示す正面図 本発明の実施の形態における上昇した天板の下方に台車が潜り込んだ状態を示す平面図 本発明の実施の形態における上昇した天板の下方に台車が潜り込んだ状態を示す正面図 本発明の実施の形態におけるジャッキを縮めることで天板を台車上に載置した状態を示す正面図 本発明の実施の形態における天板を載置した台車が天板載置台に向けて横方向に移動する状態を示す平面図 本発明の実施の形態における天板を載置した台車が天板載置台に向けて横方向に移動する状態を示す正面図 本発明の実施の形態における天板が天板載置台に載置された状態を示す平面図 本発明の実施の形態における天板が天板載置台に載置された状態を示す正面図 本発明の実施の形態における台車を駆動するための構成の一例を説明するための平面図 本発明の実施の形態における台車を駆動するための構成の一例を説明するための正面図 本発明の実施の形態における台車を駆動するための構成の他の例を説明するための平面図 本発明の実施の形態における台車を駆動するための構成の他の例を説明するための正面図 本発明の実施の形態における水平維持機構を説明するための平面図 図10AのA−A矢視図(下降時) 図10AのA−A矢視図(上昇時) 本発明の実施の形態におけるコラム移動サポート機構の構成を模式的に表した平面図 本発明の実施の形態におけるコラム移動サポート機構及び付帯装置移動機構の動作を説明する正面図 本発明の実施の形態の変形例における検査装置の主要な構成を示した正面図 本発明の実施の形態の変形例における検査装置の主要な構成を示した正面図
以下、本発明の実施の形態の天板開閉機構について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。以下では、本発明の実施の形態の天板開閉機構が検査装置のステージを収容する真空容器に採用される例を説明するが、本発明の実施の形態の天板開閉機構は半導体製造装置等の他の装置の真空容器の天板を開閉する機構としても応用可能である。
図1は、本発明の実施の形態の天板開閉機構を含む検査装置の主要な構成を模式的に表した正面図である。検査装置100は、真空容器(以下単に「容器」という。)10と、コラム20と、付帯装置30と、筐体40と、定盤50と、天板開閉機構とを備えている。容器10、コラム20、定盤50は、筐体40の内部に設置される。なお、以下では、検査装置100について、図1の左右方向を左右方向、横方向、又は水平方向とし、図1の上下方向を上下方向、縦方向、又は鉛直方向とし、図1の紙面に垂直な方向を奥行き方向(奥、手前)とする。
容器10は、概略直方体形状を有し、底面板と、右側面板と、左側面板と、前面板と、背面板と、上面板、即ち天板とで構成される。底面板と、右側面板と、左側面板と、前面板と、背面板とは一体的に構成され(以下これを「容器本体11」という。)、天板12は容器本体11に対して取り外し可能である。容器10の内部には、試料を載置するためのステージ(不図示)が配置される。
コラム20は略円筒状の形状を有する。コラム20は、容器10の天板12上に設置される。コラム20は、容器10の内部の試料に照射するためのビームを形成する。容器10の天板12は、その略中央位置にコラム20を載置するための凹部を有する。この凹部はコラム20で形成されたビームを透過させる。コラム20で形成されたビームは、この凹部を介して容器10内部のステージに載置された試料に照射される。また、試料からのビームも天板12の凹部を介してコラム20に入射する。なお、コラム20は、本発明の構造物に相当する。
容器10は、高剛性の定盤50上に設置される。定盤50は、図示しない除振装置の上に設置される。コラム20と付帯装置30とは、筐体40に固定された収納ボックス60を介して配線及び配管で接続される。配線及び配管は可撓性を有するケーブルベア70に収納される。
筐体40内には、さらに、容器10の天板12を開閉するための天板開閉機構が備えられる。図2A及び図2Bは、本実施の形態の天板開閉機構の主要な構成を模式的に表した平面図及び正面図である。以下、図1とともに図2A及び図2Bを参照して天板開閉機構を説明する。検査装置100は、天板開閉機構として、3つのジャッキ101a〜101c、台車102、及び天板載置台103を備えている。
ジャッキ101a〜101cは、油圧ジャッキである。ジャッキ101a〜101cは、容器10の天板12の外周部の近傍の3つの支持点を下方から支持して上昇させられるように、天板13の下方に設けられる。3つのジャッキ101a〜101cは、同一の駆動源(油圧源)によって駆動される。なお、ジャッキ101a〜101cは、本発明の上昇手段に相当する。
天板12は、平面視で長方形であり、中心を通る仮想線Lについて線対称の形状である。よって、天板12の重力による下向きの荷重もこの仮想線Lについて線対称となる。ジャッキ101a〜101cが天板12を支持する支持点sa、sb、scは、それぞれ天板12の外周部付近に設定されるが、3つのジャッキ101a〜101cのうちの2つのジャッキ101a及び101cは、それらの支持点sa及びscが仮想線Lについて対称の位置になるように設置される。これにより、ジャッキ101a及び101cの支持点sa及びscにかかる荷重は等しくなり、支持点sa及びscにかかる荷重とジャッキ101bの支持点sbにかかる荷重を等しくすることで、天板12を水平に支持することができる。
台車102は、容器10の手前側と奥側に対応して2本設けられている。台車102は複数の転動体(コロ)1021を備えており、天板載置台103と容器10との間を横方向に移動可能である。天板載置台103における台車102を支持する面は、容器本体11の上面の高さとほぼ同じ高さに設定される。なお、天板載置台103は、容器10に隣接して設けられるが、容器10は除振装置に固定された定盤50に設置されており、除振処理がされているので、このような容器10に振動を伝達しないようにするため、容器10には接していない。この台車103及び天板載置台103は、本発明の横移動機構に相当する。
以上のように構成された天板開閉機構について、図3〜図7Bを参照してその動作を説明する。図3は、天板開けのために天板12を上昇させた状態を示す正面図である。ジャッキ101a〜101cがそれぞれ支持点sa〜scで天板12を下方から支持して延びると、天板12は、図3に示すようにジャッキ101a〜101cによって持ち上げられて上昇する。このとき、ジャッキ101a〜101cは、天板12の下方に台車102が挿入され得るように、十分な高さに天板12を上昇させる。
図4A及び図4Bは、上昇した天板12の下方に台車102が潜り込んだ状態を示す平面図及び正面図である。図3に示すように天板12が十分に上昇すると、転動体1021が回転することで台車102がそれぞれ容器10に向けて横方向に移動させられて、天板12の下方まで移動する。この移動において、前面側の台車102及び背面側の台車102は、それぞれ容器本体11の前面板及び背面板の上を転動体102が転動する。台車102は、天板12の真下にまで移動すると、そこで停止させられる。
図5は、ジャッキ101a〜101cを縮めることで天板12を台車102上に載置した状態を示す正面図である。ジャッキ101a〜101cが縮むと天板12もこれにつれて降下し、台車102に支持される。天板12が台車102に支持された後もジャッキ101a〜101はさらに縮んで元の位置に戻る。この状態で、天板12は前面側の外周部近傍と背面側の外周部近傍を2本の台車102に支持され、2本の台車102はそれぞれ容器本体11の前面板及び背面板の上に支持される。
図6A及び図6Bは、天板12を載置した台車102が天板載置台103に向けて横方向に移動する状態を示す平面図及び正面図である。天板12を載置した台車102は、転動体1021が回転することで、天板載置台103に向けて移動する。上述のように天板載置台103の台車102を支持する面の高さは容器本体11の上面の高さと一致しているので、台車102は、容器本体11の上面(前面板及び背面板の上面)から天板載置台103の台車支持面にスムーズに移動することができる。
図7A及び図7Bは、天板12が天板載置台103に載置された状態を示す平面図及び正面図である。台車102が横方向に移動して完全に容器本体11から天板載置台103に移動すると、容器本体11の上面が完全に解放されて、修理や保守等の作業のため容器本体11の上面からのアクセスが可能になる。また、容器本体11から取り除かれた天板12は、台車102に載置された状態で天板載置台103に安定的に保持される。
次に、台車102を駆動するための構成について説明する。図8A及び図8Bは、台車102を駆動するための構成の一例を説明するための平面図及び正面図である。横移動機構は、台車102を駆動するための構成として、ボールネジ104及びリニアガイド105、106を備えている。ボールネジ104は、天板載置台103上に設けられる。リニアガイド105は天板載置台103に設けられ、リニアガイド106は容器10に設けられる。
リニアガイド105は、天板載置台103に固定されたリニアガイドレール1051と、リニアガイドレール1051上をスライドするリニアガイドブロック1052からなる。リニアガイドレール1051は、台車102と平行に、かつ、台車102の移動方向(天板載置台103から容器10に向かう方向)に沿って延びている。リニアガイドブロック1052は、台車102の容器10へ向かう方向の後端に連結可能である。台車102の後端がリニアガイドブロック1052に連結されると、リニアガイド1052は、台車102の後端がリニアガイドレール1051に沿って移動するように、台車102の移動を制限する(案内する)。
リニアガイド106は、容器本体11の前面板の上端付近で前方側に突き出して形成されたリニアガイド受け110に固定されたリニアガイドレール1061と、リニアガイドレール1061上をスライドするリニアガイドブロック1062からなる。リニアガイドレール1061は、台車102と平行に、かつ、台車102の移動方向(天板載置台103から容器10に向かう方向)に沿って延びている。リニアガイドレール1061は、リニアガイドレール1051と同一直線上に位置するように設置される。リニアガイドブロック1062は、台車102の容器10へ向かう方向の前端に連結可能である。台車102が天板載置台103から容器本体11に向かって移動してきたときに、リニアガイドブロック1062は、台車102の前端に連結され、台車102の前端がリニアガイドレール1061に沿って移動するように、台車102の移動を制限する(案内する)。なお、台車102が天板載置台103側に移動してきた時には、台車102の前端とガイドブロック1062の連結は解除され、台車102が天板載置台103側だけに乗る状態になる。
ボールネジ104は、天板載置台103に固定されたボールネジ軸受1041と、ボールネジ軸受1041に回転可能に支持されたボールネジシャフト1042と、台車102の後端の側面に連結可能なボールネジナット1043とを備えている。ボールネジシャフト1042は図示しないモータ等の回転動力源に連結されており、回転駆動される。ボールネジシャフト1042が回転することで、ボールネジナット1043がボールネジシャフト1042上を移動して、ボールネジナット1043に連結された台車102が駆動される。
横移動機構は、ボールネジナット1043が容器10側のボールネジ軸受1041に達する位置が容器10に対し天板12が閉の位置(容器10と天板12が全体に重なる位置)となるように構成されており、天板12の開閉の際は、この位置で台車102とボールネジナット1043との連結又は連結解除を行なう。すなわち、天板12が開の位置から閉の位置に移動させた後には、天板12を3つのジャッキ101a〜101cで上昇させ、台車102とボールネジナット1043との連結解除を行ない、天板12の下から台車102を引き抜いて、天板載置台103側に移動させる。天板12を開ける際には、天板12を3つのジャッキ101a〜101cで上昇させた後に、台車102を天板12の下に挿入し、3つのジャッキ101a〜101cを縮ませ天板12を台車102に乗せた後に、台車102とボールネジナット1043との連結を行ない、天板載置台103側に移動させる。
この例の横移動機構によれば、リニアガイド105、106によって、台車102は所望の軌道上を正確に移動することができる。また、特に、容器本体11の上で台車102に重量物である天板12を載置してこの台車102を天板載置台103に向けて移動させる場合に、回転動力源による動力によって台車102を駆動することができる。
なお、図8A及び図8Bでは、前面側にのみボールネジ104及びリニアガイド105、106が設けられた例を示しているが、同様の構成が背面側にも設けられてよい。この場合に、前面側のボールネジシャフトと背面側のボールネジシャフトにそれぞれプーリを設け、これらのプーリをベルトで連結することで、両ボールネジシャフトを介して回転連結されて、両ボールネジの同期をとってもよい。
図9A及び図9Bは、台車102を駆動するための構成の他の例を説明するための平面図及び正面図である。この例では、天板開閉機構は、横移動機構として、図8A及び図8Bの例で説明したリニアガイド105及びリニアガイド106を備え、かつ、図8A及び図8Bの例のボールネジ104の代わりに、ラック・ピニオン107を備えている。ラックギア107は、天板載置台103上に設けられる。
ラック・ピニオン107は、天板載置台103にギア面を上に向けて固定されたラックギア1071と、ラックギア1071に係合する平歯車(ギア)1072と、平歯車1072の中心に固定された軸1073と、軸1073を回転可能に保持するとともに台車102に連結可能な軸ホルダ1074と、平歯車1072を回転するための回転ハンドル1075とを備えている。なお、図9Aでは、背面側のラック・ピニオン107の構成の一部の図示を省略しているが、前面側に示したラック・ピニオン107の回転ハンドル1075を除くすべての構成が背面側にも同様に設けられている。そして、軸1073は、前面側と背面側とで共有されており、よって、前面側と背面側とで、平歯車1072の回転量、即ち、軸受1074の移動量は同一とされる。
回転ハンドル1075を回転させることで、平歯車1072が回転してラックギア1071上を移動すると、軸ホルダ1074も平歯車1072とともに移動して、軸ホルダ1074に連結された台車102が移動する。平歯車1072がラックギア1071の容器10側の端に達すると、軸ホルダ1072と台車102との連結が解除される。台車102は、さらに容器10側に移動することで、天板載置台103から完全に容器本体11に移動する。
なお、台車103が容器本体11から天板載置台103に向けて移動する場合は、ラック・ピニオン107は上記と逆の動作を行う。この例の横移動機構によっても、リニアガイド105、106によって、台車102は所望の軌道上を正確に移動することができる。また、特に、容器本体11の上で台車102に重量物である天板12を載置してこの台車102を天板載置台103に向けて移動させる場合に、回転ハンドル1075による動力によって台車102を駆動することができる。
なお、図9A及び図9Bの例では、回転ハンドル1075を手動で回転することで平歯車1072を回転させるようにしているが、平歯車1072をモータ等の回転動力源によって回転させてもよい。また、天板荷重等の負荷に応じて、減速機等により操作力を低減させてもよい。また、上記の例では、台車102とは別にリニアガイド105、106及びラック・ピニオン107を設けているが、これに代えて、リニアガイドレール1051、1061をラックギアとし、転動体1021を平歯車としてもよい。
次に、ジャッキ101a〜101cによって天板12を支持して上昇または下降させる際の水平同期をとるための水平維持機構について説明する。図10Aは、水平維持機構を説明するための平面図である。図10B及び図10Cは、図10AのA−A矢視図であり、図10Bは下降時の状態を示しており、図10Cは上昇時の状態を示している。
水平維持機構108は、ジャッキ101a〜101cに対応して、ラックギア1081a〜1081cと、平歯車(ギア)1082a〜1082cと、軸ホルダ1084a〜1084cとを備えている。ラックギア1081a〜1081cは、天板12に固定され、天板12とともに上下左右に移動する。ラックギア1081a〜1081cは、いずれも天板12の上面から上方に延びている。ラックギア1081a〜1081cには、天板載置台103とは逆の方向にギアが形成されている。
軸ホルダ1084a〜1084cは、いずれも定盤50に立設される。平歯車1082bには、その回転中心に軸1083bが固定されており、平歯車1082a及び1082cには、その回転中心に共通の軸1083aが固定されている。軸1082bは、軸ホルダ1084b及び1084dに回転可能に支持されている。軸ホルダ1084b及び1084dは、軸1084bの先端に固定された平歯車1082bが、ラックギア1081bの天板載置台103側とは逆方向からラックギア1081bに噛み合うように軸1084bを支持している。また、軸1082aは、軸ホルダ1084a及び1084cに回転可能に支持されている。軸ホルダ1084a及び1084cは、軸1084aに固定された平歯車1082a及び1082cが、それぞれラックギア1081a及び1081cの天板載置台103側とは逆方向からラックギア1081a及び1081cに噛み合うように軸1084aを支持している。
軸1083a及び1083bの前面側の端部には、それぞれプーリ1085a及び1085bが固定されている。プーリ1085aとプーリ1085bとは、タイミングベルト1086によって回転連結されている。
さらに、水平維持機構は、リニアガイドレール1087と、ガイドブロック1088と、連結板1089とを備えている。リニアガイドレール1087は、容器本体11に固定される。リニアガイドレール1087は、左右方向に間隔を空けて2本設けられる。リニアガイドレール1087は、棒状の形状を有し、長手方向が鉛直方向を向くように設けられる。なお、リニアガイドレール1087は、定盤50に固定されてもよい。ガイドブロック1088は、リニアガイドレール1087上をリニアガイドレール1087の長手方向に沿って移動する。ガイドブロック1088は、連結板1089に固定される。
連結板1089は、天板12の下方に固定される。即ち、連結板1089は、天板12とガイドブロック1088とを連結し、それらの位置関係を一定に保つ。よって、この左右のガイドブロック1088が上下移動時の姿勢を相互に制約して、維持することにより、奥行き方向の軸周りの回転による天板12の傾きが生じないように天板12の姿勢を維持することが可能となる。なお、図9B及び図9Cでは、各リニアガイドレール1087に対して1つのガイドブロック1088を有する例を説明したが、各リニアガイドレール1087に対して上下に複数個のガイドブロック1088を設けてもよい。そうすることでより確実に、連結板1089の姿勢を維持することができる。
以上のように構成された水平維持機構の動作を説明する。ジャッキ101aに対応するラックギア1081a及び平歯車1082aと、ジャッキ101bに対応するラックギア1081b及び平歯車1082bと、それらの平歯車1082a及び平歯車1082bとを回転連結するための軸1083a、プーリ1085a、タイミングベルト1086、プーリ1085b、軸1083bによって、ジャッキ101aとジャッキ101bとの上昇量の同期がとられ、天板12の左右方向の傾きが防止される。
すなわち、天板12がジャッキ101a〜101cによって上昇すると、ラックギア1081a及び1081bが天板12とともに上昇する。このとき、平歯車1082aは、ラックギア1081aの上昇量に応じた回転数だけ回転する。平歯車1082bについても同様に、ラックギア1081bの上昇量に応じた回転数だけ回転する。そして、平歯車1082aと平歯車1082bとは、軸1083a及び1083b、プーリ1085a及び1085b、及びタイミングベルト1086によって同期がとられて同一の回転数となるので、ラックギア1081a及び1081bの上昇量も同じになる。これにより、天板12が上昇させられる際には、ジャッキ101aとジャッキ101bとの同期がとられ、天板12の左右方向の傾きが防止される。
なお、リニアガイドレール1087、ガイドブロック1088、及び連結板1089によっても、天板12の左右方向の傾きが防止される。すなわち、連結板1089は、天板12と2つのガイドブロック1088とを連結し、それらの位置関係を一定に保つ。よって、この左右のガイドブロック1088が上下移動時の姿勢を相互に制約して、維持することにより、奥行き方向の軸周りの回転による天板12の傾きが生じないように天板12の姿勢が維持される。
また、ジャッキ101aに対応するラックギア1081a及び平歯車1082aと、ジャッキ101cに対応するラックギア1081c及び平歯車1082cと、それらの平歯車1082a及び平歯車1082cとを回転連結するための軸1083aによって、ジャッキ101aとジャッキ101cとの上昇量の同期がとられ、天板12の前後方向(奥行き方向)の傾きが防止される。ただし、上述のように、ジャッキ101aの支持点saとジャッキ101cの支持点scとは、仮想線Lについて線対称の位置にあるので、ジャッキ101aとジャッキ101cについては上昇量の同期をとる必要性は低い。よって、ジャッキ101cについては、ラックギア1081c及び平歯車1082cを省略してもよい。
天板12に固定されたラックギア1081a〜1081cは、いずれも定盤50に固定された平歯車1082a〜1082cに対して天板載置台103側にあるので、水平維持機構によって水平を維持して上昇された天板12が、台車102に載置されて天板載置台103に向けて移動する際には、ラックギア1081a〜1081cとの平歯車1082a〜1082cとの係合が外れて、平歯車1082a〜1082cを残してラックギア1081a〜1081cが天板12とともに天板載置台103に向かって移動する。逆に、天板12を容器本体11に戻す際には、天板12とともにラックギア1081a〜1081cが天板載置台103側から平歯車1082a〜1082cに接近して、最終的に平歯車1082a〜1082cに係合する。
次に、図1及び図11を参照して、天板12の横方向の移動に伴う天板上構造物であるコラム20の横方向の移動をサポートするコラム移動サポート機構及びコラム20の横方向の移動に同期して付帯装置30を横方向に移動させる付帯装置移動機構について説明する。図11は、コラム移動サポート機構の平面図である。コラム移動サポート機構は、ガイドブロック116及びレール117を備えている。レール117は、長手方向が左右方向(水平方向)に向くように、筐体40の内部に固定されている。コラム20に接続される配線及び配管は、可撓性のケーブルベア70に収納され、ケーブルベア70に収納された配線及び配管は、ガイドブロック116に固定された接続収容体118を介してコラム20や他の天板上構造物の必要な個所に接続されている。この接続収容体118はコラム20又は天板上構造物と左右方向に隙間を空けて設置されており、よって、天板12が横方向に移動すると隙間がなくなり接触して、天板12及びコラム20と一体となって横方向に移動する。即ち、ガイドブロック116は、レール117に沿って左右方向に移動する。
付帯装置移動機構は、ガイドブロック119、及びレール120を備えている。ガイドブロック119は付帯装置30の下方に固定されている。レール120は、長手方向が左右方向を向くように、筐体40の上面に固定されている。ガイドブロック119は、付帯装置30と一体となって、レール120に沿って左右方向に移動する。
次に、コラム移動サポート機構及び付帯装置移動機構の動作について説明する。図12は、コラム移動サポート機構及び付帯装置移動機構の動作を説明する図である。天板12上のコラム20に配線及び配管を接続する接続収容体118は、台車102に天板12を載置してから、図12に示すように天板12を天板載置台103まで移動させる際に、天板12の横移動に伴って、ガイドブロック116がレール117をスライドすることにより、コラム20及び天板12とともに移動する。
このとき、収容ボックス60は筐体40に固定されているので、コラム20の横移動の際にも移動はしない。接続収容体118と収納ボックス60とを接続する配線及び配管は、可撓性を有するケーブルベア70に収容されるので、接続収容体118の移動に伴って、接続収容体118と収納ボックス60とを接続するケーブルベア70は変形して、配線及び配管は、接続収容体118の移動に追従する。なお、接続収容体118は、天板12が横移動する前には、天板上構造物やコラムとは左右方向に微小な隙間をもって設置されており、天板移動時にはその隙間がなくなり接触することにより天板12及びコラム20と共に移動する。
このとき、付帯装置30に固定されたガイドブロック119が、コラム20及び天板12の横移動と同期してレール120上をスライドし、これによって、付帯装置30がコラム20及び天板12の横移動と同期して横移動をする。付帯装置30と収納ボックス60とを接続する配線及び配管は、可撓性を有するケーブルベア70に収容されるので、付帯装置30の移動に伴って、付帯装置30と収納ボックス60とを接続するケーブルベア70は変形して、配線及び配管は、付帯装置30の移動に追従する。
このようなコラム移動サポート機構及び付帯装置移動機構の動作により、コラム20を載置した天板12を容器本体11から取り外して天板載置台103に移動させる場合にも、コラム20と配線及び配管との接続を切る必要がなく、天板12の開閉動作を円滑に行うことができる。また、配線及び配管が可撓性を有するケーブルベア70によってまとめられるので、コラム20や付帯装置30が横方向に移動する際にも配線及び配管が煩雑になることはない。
図13及び図14は、変形例の検査装置の主要な構成を示した正面図である。本変形例では、コラム20が吊り下げ部材121によって吊り下げられている。吊り下げ部材121は、下端がコラム20に固定され、上端が付帯装置30に固定されている。コラム20は、付帯装置30と共に横方向に移動可能である。このとき、図14に示すように、コラム20は、接続収容体118及びそれを支持するガイドブロック116とは独立して横方向に移動する。
このような構成によって、付帯装置30及びコラム20は、互いに同期し、かつ、天板12とは独立して、横方向に移動することができる。上記の実施の形態で説明したように、天板12上に載置されるコラム20は重量物であり、天板12と一体として移動すると、天板12の移動に大きな駆動力が必要となるが、本変形例によれば、コラム20を天板12とは独立して移動させることができるので、コラム20の修理や保守が容易になる。なお、本変形例において、天板12を台車102に載置して横方向に移動させる際に、接続収容体118及びガイドブロック116を天板12とともに横方向に移動させることによって、天板12が外されて解放された容器本体11の上面にアクセスしやすいようにしてよい。
また、上記の実施の形態では、左右方向の傾きを防止する水平維持機構として、平歯車1082a及び1082b、軸1083a及び1083b、プーリ1085a及び1085b、及びタイミングベルト1086からなる構成と、リニアガイドレール1087、ガイドブロック1088、及び連結板1089からなる構成を採用したが、これらの2つの機構のいずれかのみを採用してもよい。
また、上記の実施の形態では、天板12を持ち上げるための構成として、油圧ジャッキ101a〜101cを採用したが、これ以外の駆動装置ないし駆動機構を採用してもよい。さらに、上記の実施の形態では、天板開閉機構を検査装置のステージを収容する真空容器の天板の開閉をするための機構として応用する例を説明したが、本発明の天板開閉機構は、これ以外の容器の天板の開閉をするための機構としても応用可能である。
また、上記の実施の形態では、天板12は平面視で長方形であったが、天板12は、その他の形状であってよい。例えば、容器本体11が筒状であり、天板12が平面視で円形であってもよい。
本発明は、天板を3点で支持して上昇させるので、すべての支持点に常に天板の荷重が印加される形態となり、天板を傾けて上昇させてしまう挙動を抑制でき、天板を水平に上昇させることができるという効果を有し、対象物に対して加工を行なう半導体製造装置や、対象物に対して検査を行なう検査装置等で使用される容器の天板(上板)の開閉機構等として有用である。
100 検査装置
10 容器
11 容器本体
12 天板
20 コラム
30 付帯装置
40 筐体
50 定盤
60 収納ボックス
70 ケーブルベア
101a〜101c ジャッキ
102 台車
1021 転動体
103 天板載置台
104 ボールネジ
1041 ボールネジ軸受
1042 ボールネジシャフト
1043 ボールネジナット
105 リニアガイド
1051 リニアガイドレール
1052 リニアガイドブロック
106 リニアガイド
1061 リニアガイドレール
1062 リニアガイドブロック
107 ラック・ピニオン
1071 ラックギア
1072 平歯車(ギア)
1073 軸
1074 軸ホルダ
1075 回転ハンドル
108 水平維持機構
1081a、1082b、1081c ラックギア
1082a、1082b、1082c 平歯車(ギア)
1083a、1083b 軸
1084a、1084b、1084c 軸ホルダ
1085a、1085b プーリ
1086 タイミングベルト
1087 リニアガイドレール
1088 ガイドブロック
1089 連結板
116 ガイドブロック
117 レール
118 接続収容体
119 ガイドブロック
120 レール
121 吊り下げ部材

Claims (14)

  1. 容器本体と剛体の天板とからなる真空容器の前記天板を開閉させるための天板開閉機構において、
    3つの支持点で前記天板を下方から支持して上昇させる上昇手段を備え
    前記上昇手段は、共通の油圧ポンプで稼働され、前記天板の前記3つの支持点をそれぞれ下方から支持する3つの油圧ジャッキであることを特徴とする天板開閉機構。
  2. 前記上昇手段によって上昇された前記天板を横方向に移動させる横移動機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の天板開閉機構。
  3. 前記横移動機構は、前記容器本体に隣接して、移動させられた前記天板を載置するための天板載置台を備え、前記天板を前記天板載置台の上に移動可能であることを特徴とする請求項に記載の天板開閉機構。
  4. 前記横移動機構は、前記天板を載置して横方向に移動する台車を備え、前記上昇手段により上昇させた前記天板の下方に前記台車を挿入し、前記天板を下降させて、前記台車に前記天板を載置することを特徴とする請求項3に記載の天板開閉機構。
  5. 前記台車は、転動体を備えたことを特徴とする請求項に記載の天板開閉機構。
  6. 前記天板は所定の仮想線に対して線対称の形状であり、3つの支持点のうちの2つの支持点も前記所定の仮想線に対して線対称の位置にあることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の天板開閉機構。
  7. 前記2つの支持点と前記他の1つの支持点とで前記天板の上昇量の同期をとる水平維持機構をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の天板開閉機構。
  8. 前記水平維持機構は、前記天板に対して位置が固定された複数のラックギアと、前記複数のラックギアの各々に噛み合うとともに、前記容器本体に対して位置が固定された回転可能な1つの軸に固定された平歯車とを備え、前記天板の上昇に伴って前記複数のラックギアの各々がそれに噛み合う前記平歯車を回転させることで前記天板の傾きを補正することを特徴とする請求項に記載の天板開閉機構。
  9. 前記天板の上には構造物が載置され、
    前記天板の移動に伴う前記構造物の移動をサポートする構造物移動サポート機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の天板開閉機構。
  10. 前記構造物には、前記構造物に付帯する付帯装置が接続されており、
    前記構造物の移動に同期して前記付帯装置を移動させる付帯装置移動機構をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の天板開閉機構。
  11. 前記構造物と前記付帯装置とは、配線及び/又は配管によって接続されおり、
    前記配線及び/又は配管を収納し、前記構造物及び前記付帯装置が移動する際にも移動しない収納ボックスをさらに備え、
    前記配線及び/又は配管は、可撓性を有するケーブルベアに収納されていることを特徴とする請求項10に記載の天板開閉機構。
  12. 前記配線及び/又は配管は、接続収容体を介して前記構造物に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の天板開閉機構。
  13. 前記天板の上には構造物が載置され、
    前記構造物の一部を前記天板の移動とは独立して移動させる構造物移動サポート機構をさらに備えたことを特徴する請求項1ないしのいずれか一項に記載の天板開閉機構。
  14. 被検査物を検査するための検査装置であって、
    前記被検査物を収容するための容器本体と天板とからなる真空容器と、
    前記天板上に設けられ、前記真空容器に収容された前記被検査物にビームを照射するためのコラムと、
    前記真空容器の前記天板を開閉させるための天板開閉機構とを備え、
    前記天板開閉機構は、3つの支持点で前記天板を下方から支持して上昇させる上昇手段を備え
    前記上昇手段は、共通の油圧ポンプで稼働され、前記天板の前記3つの支持点をそれぞれ下方から支持する3つの油圧ジャッキであることを特徴とする検査装置。
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