JP3258127B2 - ポリカルボジイミド及びその製造方法 - Google Patents

ポリカルボジイミド及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、成形加工性に
優れたポリカルボジイミド組成物及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高分子量の芳香族ポリカルボジイ
ミド樹脂は、耐熱性の高い樹脂として知られている(T.
W.Campbell, K.C.Smeltz, J.Org.Chem., 28,2069(196
3)。しかしながら、各種溶媒に溶け難く、且つ熱流動性
が悪いという欠点があるために、実用的な成形加工は困
難であった。J.Appl.Polm.Sci., vol.21, 1999 [1977]
並びに特公昭52−16759の記載によれば、上記問
題点を解決すべく、特定割合のジフェニルメタン‐4,
4′‐ジイソシアネート(以下、MDIと略す)と、分
子量制御剤として有機モノイソシアネートとを、不活性
有機溶剤中、カルボジイミド成形触媒の存在下で反応せ
しめることにより、粉体として単離でき、加熱加圧下に
おいて流動性のあるポリカルボジイミドの製造方法を見
い出している。
【0003】前者の文献では、キシレン溶媒中で上記反
応を行い、反応終了後室温へ冷却する間に析出する固体
を濾過により単離し、一方の濾液は過剰のヘキサン中に
投入し、さらに析出した固体を濾過により単離を行い、
両者合わせた沈殿物を乾燥することにより得られた粉末
を分子量規制末端封止ポリカルボジイミドと称し、その
ポリマーの特性について記述されている。また、同様に
後者の特許の実施例1では、ベンゼンとヘキサンの混合
溶媒中で上記反応を行い、反応終了後室温へ冷却する間
に析出する固体を濾過により単離し、一方の濾液は過剰
のヘキサン中に投入し、さらに析出した固体を濾過によ
り単離を行い、両者合わせた沈殿物を80℃以上で4時
間乾燥することにより得られた粉末を分子量規制末端封
止ポリカルボジイミドと称している。以上の文献および
特許では、そのポリマー中のリン含有量(カルボジイミ
ド化リン触媒の使用に由来する)についての記述はいっ
さいなかった。
【0004】この方法で得られるポリカルボジイミド
は、分子量を規制することにより、確かに極性溶媒に対
しての溶解性、および加熱加圧下での流動性は大幅に改
善された。しかしながら、得られたポリカルボジイミド
粉末は、加熱溶融とともにカルボジイミド結合が自己架
橋しゲル化するわけであるが、このゲル化速度が速いた
めに、成形時の熱流動安定性、作業性が著しく悪く、実
用的ではなかった。また、同文献には、分子量をさらに
規制して流動性を高めた試みも記載されているが、分子
量低下により、使用した重合溶媒からポリカルボジイミ
ドが析出しないため、ヘキサン等の貧溶媒を添加し粉体
として回収するという複雑な操作を要し、かつ回収した
粉体は耐熱性を損なう等、到底実用的では無かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カル
ボジイミド結合を有する熱硬化性樹脂としての上記欠点
を改良した、即ち、優れた耐熱性を有し、粉体として容
易に単離でき、溶融時の流動性、熱安定性が良好なポリ
カルボジイミド樹脂およびその製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点および課題を踏まえ、上述した文献および特許記載の
製造方法で得られる分子量規制末端封止ポリカルボジイ
ミドにおけるポリマー中のリン含有量(カルボジイミド
化リン触媒の使用に由来する)について定量を行ったと
ころ、ポリカルボジイミドの製造に使用するリン触媒、
例えば環状リン触媒の大半がポリマー中に存在している
ということを見い出した。さらに、このポリマー中に含
まれるリン触媒、例えば、環状リン触媒の量が多いほ
ど、また乾燥温度が高いほど、ポリカルボジイミドを加
熱溶融した場合のゲル化速度が速いということを発見し
た。
【0007】そして、前記課題を解決するために鋭意研
究を重ねた結果、芳香族炭化水素溶媒中で分子量を規制
しながら合成した粉体で得られるポリカルボジイミド
を、アセトン等の低沸点有機溶媒でリスラリーし、濾別
回収して得られたリン含有量が100ppm未満のポリ
カルボジイミドで、乾燥温度を低温、例えば60℃以下
にしたものが前記目的に適合しうる、即ち、優れた耐熱
性を有し、粉体として容易に単離でき、溶融時の流動
性、熱安定性が良好であることを見い出し、本発明に到
達した。
【0008】即ち、本発明は、 1) 次式(I)
【化4】 の繰返し単位からなり、両末端に次式(II)
【化5】 で表わされる基を有する重量平均分子量が2万以下であ
り、リン含有量が100ppm未満であることを特徴と
する成形用ポリカルボジイミド組成物を提供するもので
ある。本発明は更にまた、ジフェニルメタン‐4,4′
‐ジイソシアネート100モル部と次式(III)
【化6】 で表わされる有機モノイソシアネート5〜25モル部を
カルボジイミド化リン触媒の存在下、芳香族炭化水素溶
媒中で加熱重合後、冷却して重合物を析出せしめ、この
重合物を低沸点有機溶媒でリスラリー後、低温で乾燥
し、リン含有量を100ppm未満とすることを特徴と
する上記の成形用ポリカルボジイミド組成物の製造方法
を提供するものである。
【0009】本発明方法により製造されたポリカルボジ
イミドは、リン含有量が極めて少なく、かつ乾燥温度が
低いために、従来方法の特公昭52−16759に示さ
れる製造方法で得られるポリカルボジイミドの溶融時の
流動安定性が悪いという欠点を克服し、ポリカルボジイ
ミドを簡単な操作でしかも大量に生産しうる工業的な実
施を可能にしたものである。また本発明方法は、トラン
スファー成形、押し出し成形、射出成形、圧縮成形等、
種々の工業的な成形法の実施を可能にしたものである。
【0010】以下、構成の詳細な説明をする。ポリカル
ボジイミドは、分子鎖中に多数のカルボジイミド結合を
有する高分子化合物であって、この化合物自体は公知で
あり、有機ポリイソシアネートからイソシアネートのカ
ルボジイミド化を促進する触媒の存在下に製造すること
ができる。たとえば、ジフェニルメタン‐4,4′‐ジ
イソシアネート、有機モノイソシアネートであるフェニ
ルイソシアネート、芳香族炭化水素溶媒を重合容器に装
入する。撹はんを行い、均一溶液になった後、トルエン
などの溶媒に溶かしたカルボジイミド化リン触媒(3‐
メチル‐1‐フェニル‐2‐ホスホレン‐1‐オキシド
など)を添加する。
【0011】重合は、使用する芳香族炭化水素溶媒の沸
点付近の温度で行うことが好ましく、具体的には約80
℃から150℃の範囲の温度、特に約100℃から15
0℃の範囲の温度で反応を行うことが、反応時間の短縮
および分子量の分布の狭い重合物が得られるという点で
より好ましい。重合時間は好ましくは1〜6時間であ
る。本発明の方法で使用できる重合用の芳香族炭化水素
溶媒は、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、クメ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒が挙げられるが、
溶媒の沸点と反応温度を考慮した場合、トルエンを使用
することが好ましい。
【0012】加熱重合により生成した重合物を冷却、例
えば室温まで冷却して析出させ、この析出したポリカル
ボジイミドは、例えば、濾別、採取して、低沸点有機溶
媒でリスラリーする。この得られた重合物のリスラリー
用に使用する溶媒としては、この重合物を溶解すること
なくカルボジイミド化促進溶媒であるリン化合物、例え
ば環状リン化合物を溶解することのできる溶媒であれば
何れの溶媒も使用することができるが、アセトン類、低
級アルコール類、及びエーテル類、特にアセトンのよう
な低温で揮発しやすい低沸点有機溶媒を使用することが
好ましい。そして、リスラリー後、低温で乾燥する。乾
燥温度は60℃以下が好ましい。
【0013】本発明方法において使用する、ジフェニル
メタン‐4,4′‐ジイソシアネート(MDI)は、工
業的に入手容易な製品をそのまま利用できる。純度が低
下している場合、蒸留精製した後使用するのがよい。ま
た、カルボジイミド変性した液状MDIを使用してもよ
い。液状MDIを使用する場合、イソシアネート含有量
を調べた後、使用量を補正することにより、MDIと同
等の使用が可能である。
【0014】本発明方法において、分子量制御剤として
使用される有機モノイソシアネートとしては、前記化1
の式(III)の化合物が用いられる。この有機モノイソ
シアネートとしては、フェニルイソシアネート、(オル
ソ、メタ、パラ)‐トリルイソシアネート、ジメチルフ
ェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネー
ト、メチルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ク
ロロフェニルイソシアネート、トリフルオロメチルフェ
ニルイソシアネート、ナフチルイソシアネート、メトキ
シフェニルイソシアネート、エトキシフェニルイソシア
ネート、プロポキシフェニルイソシアネート、及びブト
キシフェニルイソシアネート等を例示することができ、
有機ポリイソシアネート100モル部に対し5〜25モ
ル部使用できる。5モル部未満では、重合度が高すぎて
溶媒に溶け難くなり、流動性も悪くなる。25モル部を
越えると重合度が低下し、耐熱性の劣ったポリカルボジ
イミドしか得られない。
【0015】尚、イソシアネートのカルボジイミド化を
促進するリン触媒としては種々のものが使用できる。好
ましくは環状リン触媒、例えばホスホレン化合物を用い
ることができる。ホスホレン化合物の例としては次式
(IV)のものを用いることができる。
【化7】 更に、ホスホレン化合物の具体例としては、1‐フェニ
ル‐2‐ホスホレン‐1‐オキシド、3‐メチル‐1‐
フェニル‐2‐ホスホレン‐1‐オキシド、1‐フェニ
ル‐2‐ホスホレン‐1‐スルフィド、1‐エチル‐2
‐ホスホレン‐1‐オキシド、1‐エチル‐3‐メチル
‐2‐ホスホレン‐1‐オキシド、これらの相当する異
性体、3‐ホスホレン類が良好である。触媒量は、通常
イソシアネート全量に対し、0.01−1%で使用す
る。
【0016】本発明の方法によれば、例えば、リン含有
量が100ppm未満であり、重量平均分子量が約3千
から約2万で、融点が約130℃−150℃であり、ポ
リマーの5%熱分解温度が約530℃以上あり、トラン
スファー成形、押出し成形、射出成形、圧縮成形等、種
々な工業的成形法の実施に適したポリカルボジイミドを
得ることができる。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例を示して、さらに具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。また、実施例および比較例において
得られたポリマーの分析、物性値は以下の方法で測定し
た。
【0018】平均分子量および分子量分布:ポリマー粉
末をN‐メチルピロリドンで溶解し、GPCを用いて、
分子量分布曲線のカーブを測定し、ポリスチレン、スタ
ンダードによって重合平均分子量、および分子量分布を
得た。 リン含有量:微量リン分析(モリブデンブルー法)によ
り、定量した。 融点:主差走査熱量計(DSC)を用いて窒素中、昇温
速度16℃/minで、ポリマーの融点を測定した。 5%分解温度:熱重量分析装置(TGA)を用いて空気
中、昇温速度10℃/minで、ポリマーの5%重量損失
温度を測定した。 溶融粘度:高化式フローテスター(島津製作所製)を用
いて、150℃の温度で所定時間予熱した後、100kg
f/cm2の荷重をかけ測定した。 ゲルタイム:熱板上(150℃)で、ポリマー0.5g
を金属性ヘラで溶融、撹拌し続け、樹脂の粘性が上が
り、糸を引かなくなった時点をゲルタイムとした。 ゲルタイム変化率:ポリカルボジイミドを濾別単離後、
窒素気流下、室温(27℃)で風乾した試料のゲルタイ
ム(T0)と所定温度、所定時間乾燥した試料のゲルタ
イム(T1)の変化率を、ゲルタイム変化率(Gr)と
した。 Gr=[(T0−T1)/T0]×100 ゲルタイム変化率は成形上、30%以下が好ましい。
【0019】実施例1 撹拌機、温度計、冷却コンデンサーを備えた500mlセ
パラブルフラスコ中に、ジフェニルメタン‐4,4′‐
ジイソシアネート(MDI)60.62g(0.242
モル)、フェニルイソシアネート(PhI)3.17g
(0.0266モル、モル比MDI/PhI=9.1
1)、乾燥トルエン128mlを窒素雰囲気中に装入し、
撹拌しながら均一に溶解した。次に、3‐メチル‐1‐
フェニル‐2‐ホスホレン‐1‐オキシド触媒0.02
3g(0.00012モル)を含むトルエン溶液0.5
mlを添加し、撹拌しながら内温を110℃まで昇温し
た。昇温とともに二酸化炭素の発生が多くなり、内温が
100℃をこえたあたりから特に激しく二酸化炭素の発
生が観察された。内温が110℃に達してから6.0時
間重合させた。重合終了後、室温まで冷却する間に白色
のポリマーがトルエン溶液から析出した。この析出物を
濾別後、アセトン150mlでリスラリーを30分間行
い、再び濾別単離した。単離した析出物を、窒素気流下
で一夜乾燥し、次に60℃で12時間乾燥を行うことに
より、白色粉末状のポリカルボジイミドを得た。
【0020】このポリマーの分析、物性値は以下の通り
であった。 収率(%) 94 平均分子量(Mw) 8400 分子量分布(Mw/Mn) 2.0 リン含有量(ppm) 25 融点(℃) 138 5%分解温度(℃) 543 溶融粘度(poise)予熱3分 750 150℃におけるゲルタイム(秒) 280 ゲルタイム変化率(%) 9.0
【0021】実施例2 撹拌機、温度計、冷却コンデンサーを備えた500mlセ
パラブルフラスコ中に、ジフェニルメタン‐4,4′‐
ジイソシアネート(MDI)46.79g(0.187
モル)、フェニルイソシアネート(PhI)2.80g
(0.0235モル、モル比MDI/PhI=7.9
7)、乾燥トルエン100mlを窒素雰囲気中に装入し、
撹拌しながら均一に溶解した。次に、3‐メチル‐1‐
フェニル‐2‐ホスホレン‐1‐オキシド触媒0.01
80g(0.000094モル)を含むトルエン溶液
0.4mlを添加し、撹拌しながら内温を110℃まで昇
温した。昇温とともに二酸化炭素の発生が多くなり、内
温が100℃をこえたあたりから特に激しく二酸化炭素
の発生が観察された。内温が110℃に達してから6.
0時間重合させた。重合終了後、室温まで冷却する間に
白色のポリマーがトルエン溶液から析出した。この析出
物を濾別後、アセトン150mlでリスラリーを30分間
行い、再び濾別単離した。単離した析出物を、窒素気流
下で一夜乾燥し、次に60℃で12時間乾燥を行うこと
により、白色粉末状のポリカルボジイミドを得た。
【0022】このポリマーの分析、物性値は以下の通り
であった。 収率(%) 92 平均分子量(Mw) 7300 分子量分布(Mw/Mn) 1.9 リン含有量(ppm) 15 融点(℃) 136 5%分解温度(℃) 539 溶融粘度(poise)予熱3分 457 150℃におけるゲルタイム(秒) 322 ゲルタイム変化率(%) 8.5
【0023】比較例 重合終了後、析出したポリマーをリスラリーするかわり
に、濾別したポリマーと濾液を過剰のヘキサン中に投入
し析出させ濾別回収したポリマーを合わせて、80℃で
6時間乾燥させる以外は、実施例1と同じ方法で重合を
行い、白色粉末状のポリカルボジイミドを得た。
【0024】このポリマーの分析、物性値は以下の通り
であった。 収率(%) 97 平均分子量(Mw) 8000 分子量分布(Mw/Mn) 2.2 リン含有量(ppm) 515 融点(℃) 135 5%分解温度(℃) 529 溶融粘度(poise)予熱3分 2750 150℃におけるゲルタイム(秒) 105 ゲルタイム変化率(%) 63
【0025】
【発明の効果】本発明方法により製造されたポリカルボ
ジイミドは、優れた耐熱性を有し、リン含有量が極めて
少なく、かつ低温、例えば、60℃以下で乾燥している
ため、従来方法で得られるポリカルボジイミドの溶融時
の流動安定性が悪いという欠点を克服し、ポリカルボジ
イミドを簡単な操作でしかも大量に生産しうる工業的な
実施を可能にしたものであり、ゲルタイム変化率が低
い、例えば、30%以下であるなど、産業上の利用価値
は極めて大きい。
フロントページの続き (72)発明者 山口 彰宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−261428(JP,A) 特開 昭51−61599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) 【化1】 の繰返し単位からなり、両末端に次式(II) 【化2】 で表わされる基を有する重量平均分子量が2万以下であ
    り、リン含有量が100ppm未満であることを特徴と
    する成形用ポリカルボジイミド組成物。
  2. 【請求項2】 ジフェニルメタン‐4,4′‐ジイソシ
    アネート100モル部と次式(III) 【化3】 で表わされる有機モノイソシアネート5〜25モル部を
    カルボジイミド化リン触媒の存在下、 芳香族炭化水素溶媒中で加熱重合後、冷却して重合物を
    析出せしめ、この重合物を低沸点有機溶媒でリスラリー
    後、低温で乾燥し、リン含有量を100ppm未満とす
    ることを特徴とする請求項1記載の成形用ポリカルボジ
    イミド組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 芳香族炭化水素溶媒がベンゼン、トルエ
    ン、エチルベンゼン、クメン及びキシレンからなる群か
    ら選ばれた一員であることを特徴とする請求項2記載の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 低沸点有機溶媒がアセトン類、低級アル
    コール類、及びエーテル類からなる群から選ばれた一員
    であることを特徴とする請求項2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 乾燥温度が60℃以下であることを特徴
    とする請求項2記載の製造方法。
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