JP3258125B2 - 振動アラーム付電子機器 - Google Patents

振動アラーム付電子機器

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JP3258125B2
JP3258125B2 JP08251993A JP8251993A JP3258125B2 JP 3258125 B2 JP3258125 B2 JP 3258125B2 JP 08251993 A JP08251993 A JP 08251993A JP 8251993 A JP8251993 A JP 8251993A JP 3258125 B2 JP3258125 B2 JP 3258125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータの振動
を腕に伝えることによってアラームを知らせる振動アラ
ーム付電子機器に内蔵したステップモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動アラーム付腕時計は、振動の
発生源として超音波モータを内蔵し、前記超音波モータ
の偏心ロータの振動を時計ケースを介して腕に伝え振動
アラームとして知らせるものであり、実開平2−629
1号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記超
音波モータには以下で説明するように、超音波モータの
原理的構造からくる問題がある。まず、耐摩耗性の問題
がある。ステータは、圧電素子、該圧電素子の振動を伝
達する、該圧電素子に貼り合わせられた振動体、さらに
該振動体の振動の振幅を増大するために、該振動体に貼
り付けられたくし歯部から構成され、前記偏心ロータは
バネで該くし歯部に圧接され、前記圧電素子が振動する
と回転するようになっている。該偏心ロータはバネでく
し歯部に圧接されるので、偏心ロータとくし歯部の接触
部の耐摩耗性の問題が生じる。また、前記圧電素子の振
動の振幅は小さいので、圧電素子、振動体、くし歯部、
偏心ロータの部品精度、組立精度を厳しくしなければな
らないという問題がある。さらに、効率が悪いので、消
費電力が大きくなる。1991年日本時計学会秋季講演
会での超音波モーターを用いた振動アラーム付AQ(ア
ナログクオーツ)の開発という演題での研究発表にて、
偏心ロータの6000rpmの回転時に駆動電流は60
mAになると報告されている。
【0004】本発明は、ロータの回転耐久性があり、組
立が容易で、消費電力が小さく、腕を振るなどによって
加速度が加わっても、安定に起動、高速回転できるステ
ップモータを振動源とした、振動アラームの信頼性のあ
る小型振動アラーム付電子機器(例えば腕時計)を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を有している。アラーム時刻
になるとモータを駆動して偏心重りを回転させ、ケース
体を介して偏心重りの振動を腕に伝える振動アラーム付
電子機器において、2極の扁平ステータと2極の永久磁
石を有するロータと前記扁平ステータと磁気的に結合し
た駆動コイルとから構成されたステップモータと、アラ
ーム信号に基づいて前記ステップモータを駆動するため
のパルス信号を出力する駆動パルス発生手段と、該駆動
パルス発生手段からのパルス信号に基づき、前記駆動コ
イルに駆動電流を供給するための駆動回路と、前記駆動
コイルに生じた起磁力を前記ロータに伝える前記扁平ス
テータと、前記ロータの回転によって生じる逆起電圧を
検出する逆起電圧検出コイルと、前記逆起電圧検出コイ
ルに生じる逆起電圧に基づいて前記扁平ステータに対す
る回転中のロータの磁極位置を検出する磁極位置検出手
段とを備えており、前記駆動パルス発生手段は、前記磁
極位置検出手段からの検出信号に基づいて前記パルス信
号の出力タイミングを制御することを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。
【0007】本発明のステップモータ内蔵の振動アラー
ム付腕時計の平面図を図7に示す。701は時計ケー
ス、704はロータ303の回転軸に取り付けた偏心重
り302と駆動コイル705等で構成された振動アラー
ム用ステップモータ、702は前記ステップモータの駆
動回路を持つ腕時計モジュール、703はステップモー
タ駆動用電池である。前記ステップモータ704は図3
(c)のステータ、ロータ平面図に示すように、扁平2
極型ステータ304と2極のロータ永久磁石308を持
つステップモータである。ここで、以下に説明する機能
を実現できるものであれば、ステータ孔310は、図3
(c)に示す、2つのスリット309を有し、該2つの
スリット309を結ぶ方向(縦方向と呼ぶ)で該ステー
タ304を切断してできた半円を縦方向にずらせてでき
た構造に限定されるものではない。前記ステップモータ
704は前記時計ケース701と前記腕時計モジュール
702との間に未使用スペースを発生させることなく配
置できる。また、さらに、前記ステップモータ704は
ステップモータ駆動用電池703に積み重ねずに配置で
きる特徴を有する。そして、図8に示す一定周期の駆動
パルスで前記ステップモータ704を駆動すると、毎分
あたりの回転数は1000rpm程度でるので、ステッ
プモータの振動を腕に伝えて振動アラームとして知らせ
ることができる。しかし更に確実に振動を腕に伝えるに
必要な偏心重りに作用する遠心力0.098N程度をだ
すために、ロータの毎分当たりの回転数を3000rp
m以上にし、また腕を振るなどにより、前記ステップモ
ータ704に加速度が加わった場合でも、回転を安定に
保ち、振動アラームとしての信頼性を高める改良を行っ
た。
【0008】まず、分離型コイルにおける、ロータの毎
分当たりの回転数を3000rpm程度以上にするため
の本発明のロータの高速回転駆動方法を説明する。図3
(a)は、分離型コイルにおける、振動アラーム駆動用
ステップモータの平面図、図3(b)は図3(a)のC
−C’断面図であり、ステータ、ロータ平面図は図3
(c)であり、ステップモータ301は偏心重り302
が設けられたロータ303、ステータ304、駆動コイ
ル305、逆起電圧検出コイル306から構成されてい
る。1個の逆起電圧検出コイル306は、該駆動コイル
305と分離しており、図3(b)に示すように、コイ
ル巻芯307に対し、該駆動コイル305の内周に巻回
されている。
【0009】前記逆起電圧検出コイルに発生する逆起電
圧について説明する。
【0010】逆起電圧検出コイルに発生する逆起電圧V
aは、逆起電圧検出コイルに流れる電流iaをゼロにで
きるので、逆起電圧検出コイルの直流抵抗Raによる、
電圧降下Ra・iaと電流iaの時間変化による逆起電
圧−La・(dia/dt)を無視すると(Laは、逆
起電圧検出コイル306の自己インダクタンス)、次の
数1によって求められる。
【数1】
【0011】数3において、−M・(di/dt)は該
逆起電圧検出コイル306と駆動コイル305の相互イ
ンダクタンスM(相互インダクタンスMは、駆動コイル
305と逆起電圧検出コイル306のそれぞれの巻数を
na0、naとして、M=k・na0・na/Rmと表
される。ここでkは比例定数、Rmはステップモータの
磁気回路の磁気抵抗)と駆動電流i(以下、駆動パルス
オフ時の電流も意味する)の時間変化の積の符号を逆に
したもので、駆動電流iが時間変化することによって発
生し、−Ka・sin(θ+θ0 )・(dθ/dt)は
ステップモータ301との機械結合係数Ka、sin
(θ+θ0 )とロータ303の回転角θの時間変化つま
り角速度の積の符号を逆にしたもので、ロータ303が
回転することによって発生する。θ0 はロータ303の
初期角度で、図3(c)に示すステータ、ロータ平面図
において、ディテントトルクによって静止したロータ3
03のロータ永久磁石308の磁極N(S)位置から、
ステータ304のスリット309からほぼ90度の位置
までの角度である。
【0012】さらに、後述する差動増幅器の出力Vga
は次の数2によって求められる。
【数2】
【0013】数4のVgaは後述する図1に示すステッ
プモータのロータの高速回転駆動回路のブロック図にお
ける差動増幅器108の差動増幅出力Fで、該−Ga・
Ka・sin(θ+θ0 )・(dθ/dt)が零になる
ときを検出することによって、図3(c)に示す、ディ
テントトルクによって静止したロータ303のロータ永
久磁石308の磁極N(S)位置からの前記ロータ30
3の回転角θ(−θ0、−θ0 +π)を検出できること
になる。ここで、Gaは差動増幅器108のゲイン(以
下、符号も含む)である。なお、数2中の−Ga・M・
(di/dt)は無視できるので、検出には影響しない
ものである。
【0014】図1に示す分離型コイルを有するステップ
モータのロータの高速回転駆動回路の実施例のブロック
図の構成を説明する。まず、図1の駆動コイル305
は、逆起電圧検出コイル306と分離し、該駆動コイル
305は駆動回路110と結線し、該逆起電圧検出コイ
ル306は差動増幅器108と結線している。図1は振
動アラーム発生パルスAを振動アラーム時刻に出力する
振動アラームセット/リセット回路105、該振動アラ
ーム発生パルスAを入力すると駆動オン/オフ信号Bを
出力する駆動オン/オフ発生回路106、電池電圧検出
指示信号Dを入力すると電池電圧を検出して電池電圧ラ
ンク信号Iを出力する電池電圧検出回路111、相合わ
せパルスCと前記電池電圧検出指示信号Dを出力する相
合わせパルス発生手段112、始動パルスEと後続駆動
パルス発生信号Jを出力する始動パルス発生手段11
3、後続駆動パルスHを出力する後続駆動パルス発生手
段114、前記電池電圧ランク信号Iの入力により、各
々の電池電圧に対して、腕を振るなどによって発生する
程度の加速度がステップモータ301に加わった場合で
も、該ステップモータ301を安定に起動し、安定に高
速回転させることができるように設定された、相合わせ
パルス幅、始動パルス幅、後続駆動パルス幅、該相合わ
せパルスと始動パルス間のパルス間隔に対応して、相合
わせパルス幅信号K、始動パルス幅信号L、後続駆動パ
ルス幅信号M、パルス間隔信号Nを出力するパルス幅設
定手段115、始動パルス発生信号Oを出力するパルス
間隔設定回路116を有する駆動パルス発生マイコン1
09、前記相合わせパルスC、始動パルスE、後続駆動
パルスHから成る駆動パルスが入力すると駆動コイル3
05に駆動電流を供給する駆動回路110、ステップモ
ータ301を駆動する駆動コイル305と分離し、ロー
タ303が回転することによって発生するロータ発生逆
起電圧を検出するための逆起電圧検出コイル306、該
逆起電圧検出コイル306に発生する逆起電圧Vaを差
動増幅して差動増幅出力Fを出力する差動増幅器10
8、該差動増幅器108の出力である差動増幅器出力F
の入力によりゼロクロスコンパレータ出力Gを前記後続
駆動パルス発生手段114へ出力するゼロクロスコンパ
レータ107から構成されている。
【0015】図2に示す分離型コイルを有するステップ
モータのロータを高速回転駆動するための説明図を、図
1に示す分離型コイルを有するステップモータのロータ
の高速回転駆動回路の実施例のブロック図にそって説明
する。まずセットした振動アラーム時刻になると振動ア
ラームセット/リセット回路105から図2(a)に示
す振動アラーム発生パルスAが出力され、駆動オン/オ
フ発生回路106は図2(b)に示す駆動オン/オフ信
号Bを出力する。前記相合わせパルス発生手段112は
前記ロータ303を起動するために図2(c)に示す相
合わせパルスCを出力し、駆動回路110によって起動
電流が駆動コイル101供給されロータ303を回転さ
せようとするが、この時に、ロータ303のロータ永久
磁石308は前記相合わせパルスCによって起動できる
位置に静止しているかどうか分からない。つまり、該相
合わせパルスCによって励磁されたステータ304に生
じる磁極の極性が、該ステータ304の磁極に対向す
る、ロータ303の有するロータ永久磁石308の磁極
の極性と同極性であれば、前記ロータ303は回転する
が、異極性であれば、前記ロータ303は回転しない。
しかし、前記相合わせパルスCによって、後続する駆動
パルス、つまり、始動パルスEと後続駆動パルスHによ
って励磁されるステータ304に生じた磁極の極性は該
ステータ304の磁極に対向する、ロータ303の有す
るロータ永久磁石308の磁極の極性と同極性になるの
で、前記後続する駆動パルスは、前記ロータ303を回
転させることができるようになる。
【0016】前記相合わせパルス発生手段112は前記
相合わせパルスCの立ち上がりからt0 後に図2(d)
に示す電池電圧検出指示信号Dを前記電池電圧検出回路
111へ出力し、該電池電圧検出回路111は、電池電
圧を検出して電池電圧ランク信号Iを前記パルス幅設定
手段115へ出力し、該パルス幅設定手段115は、電
池電圧に対して、腕を振るなどによって発生する程度の
加速度がステップモータ301に加わった場合でも、該
ステップモータ301を安定に起動し、安定に高速回転
させることができるように設定された、相合わせパルス
幅、始動パルス幅、後続駆動パルス幅、該相合わせパル
スと該始動パルス間隔に対応して相合わせパルス幅信号
K、始動パルス幅信号L、後続駆動パルス幅信号M、パ
ルス間隔信号Nをそれぞれ相合わせパルス発生手段11
2、始動パルス発生手段113、後続駆動パルス発生手
段114、パルス間隔設定手段116へ出力する。前記
相合わせパルス発生手段112は前記相合わせパルス幅
信号Kにより前記電池電圧検出回路111が検出した電
池電圧に対応したパルス幅(tc)の相合わせパルスC
を前記駆動回路110へ出力する。前記パルス間隔設定
手段116は、前記相合わせパルスCと前記パルス間隔
信号Nから形成された始動パルス発生信号Oを始動パル
ス発生手段113へ出力する。
【0017】前記始動パルス発生手段113は、前記始
動パルス幅信号Lにより、前記電池電圧検出回路111
が検出した電池電圧に対応したパルス幅(te)の始動
パルスEと該始動パルスEのたち下がりのtfで、パル
ス幅tgの、該始動パルスEによるステップモータの駆
動を補助する補助始動パルス201(以下、特に断わら
ない限り、始動パルスEは、補助始動パルスを含む)
を、前記始動パルス発生信号Oにより、前記相合わせパ
ルスCの立ち下がりからtd後に駆動回路110へ出力
する。前記逆起電圧検出コイル306に接続する前記差
動増幅器108の差動増幅器出力Fを図2(f)に示
す。該差動増幅器出力Fにはスパイクノイズ202(以
下、特に断わらない限り、後続駆動パルスHの立ち下が
りに対応するノイズを言う)が重畳している。前記差動
増幅器出力Fの入力により前記ゼロクロスコンパレータ
107は図2(g)に示すようにゼロクロスコンパレー
タ出力Gを前記後続駆動パルス発生手段114に出力す
る。前記ゼロクロスコンパレータ出力Gには前記スパイ
クノイズ202に対応するスパイクパルス204が重畳
している。しかし、後続駆動パルス発生手段114は、
図5に示す、前記スパイクノイズ202に対応するスパ
イクパルス204をディジタル的にマスクする機能を有
するので、前記後続駆動パルス発生手段114は前記始
動パルス発生手段113からの後続駆動パルス発生信号
の入力以後に、図2(f)に示すゼロクロス203に対
応する、図2(g)に示す前記ゼロクロスコンパレータ
出力Gの立ち上がり、立ち下がり時刻の中で、前記スパ
イクパルス204の立ち上がり、立ち下がり時刻を除い
た時刻に同期して図2(h)に示すように、前記電池電
圧検出回路111が検出した電池電圧に対応した、前記
相合わせパルス幅(tc)と始動パルス幅(te)より
狭いパルス幅(tah)の後続駆動パルスHを出力す
る。前記ステップモータ301は前記後続駆動パルスH
により常時加速駆動されロータ303に作用する摩擦抵
抗とつり合った回転数でロータ303を高速回転させる
ことができる。
【0018】ここで、前記後続駆動パルス発生手段11
4は、前記後続駆動パルスHのパルス幅(tah)をス
テップモータの回転数の上昇とともに狭くし、ステップ
モータの回転数に最適なパルス幅(tah)にする。本
実施例は、図4(a)に示す、差動増幅器108がロー
パスフィルターを有しないことによって、図4(b)に
示す抵抗R1とコンデンサC1から構成されるローパス
フィルター(以下、R1C1ローパスフィルターと呼
ぶ)による前記差動増幅器108の出力Fの時間的おく
れを生じないので、前記スパイクパルス204を除いた
前記ゼロクロスコンパレータ出力Gの立ち上がり、立ち
下がりに対応する回転角θは、ほぼ−θ0またはπ−θ
0になる。R1C1からなるローパスフィルターがある
ときにくらべ、ディテントトルクによるステップモータ
のロータの回転に対するブレーキ(θ=0〜π/2ある
いはπ〜3π/2のときブレーキがかかる)がかかるま
えに十分加速でき、ロータの回転数をあげることができ
る。
【0019】図5に示す、ディジタル的にスパイクパル
スをマスクする回路の構成図を、図6に示す、ディジタ
ル的にスパイクパルスをマスクする回路の機能フローチ
ャートにそって説明する。相合わせパルスと始動パルス
から構成される起動パルスは、ゼロクロスコンパレータ
出力Gに独立してそれぞれ相合わせパルス発生手段、始
動パルス発生手段から出力されるので、図6(a)に
は、起動パルス以後の後続駆動パルスを示す。また、ス
パイクパルス204は、ステップモータの回転数が大き
くなると、発生しなくなることがあるので、図6(b)
には、スパイクパルス204が発生しているゼロクロス
コンパレータ出力Gとスパイクパルス204が発生して
いないゼロクロスコンパレータ出力Gを示した。図5
は、ゼロクロスコンパレータ出力Gに対して、始動パル
スEによって発生するゼロクロスコンパレータ出力Gの
反転をマスクする(ここでは、始動パルスEは補助始動
パルスを除いた始動パルスEである)ブロック1、スパ
イクパルス204のバックエッジ602をマスクするた
めのブロック2、スパイクパルス204のフロントエッ
ジ601をマスクし、さらに、スパイクパルス204が
発生していないゼロクロスコンパレータ出力Gにも対応
するためのブロック3から構成されている。まずブロッ
ク1で、ゼロクロスコンパレータ出力Gは該ゼロクロス
コンパレータ出力Gのパルスの立ち上がり、立ち下がり
における、多重立ち上がり、立ち下がりを単一の立ち上
がり、立ち下がりにする波形整形回路に入力し、波形整
形され、始動パルスEとORをとることによって、該始
動パルスEが終了する前に発生するゼロクロスコンパレ
ータ出力Gの反転を回避する。
【0020】ブロック2では、スパイクパルス204の
バックエッジ602をマスクするために、まずゼロクロ
スコンパレータ出力Gをディレー回路501に通して、
該ディレー回路501の出力の反転、非反転の入力によ
るフリップフロップF3、F4の出力F3Q(d)、F
4Q(e)を生成し、次にAND、A1により該F3Q
(d)とF4Q(e)のAND出力、A1(f)を発生
する。ここで、後続駆動パルスH(a)の立ち上がりに
よる、パルス発生器M2のひげパルス出力M2Q(g)
により、フリップフロップF3、F4はリセットされ
る。ブロック3では、ゼロクロスコンパレータ出力Gの
反転(c)、非反転(b)の入力によるフリップフロッ
プF1、F2の出力F1Q(j)、F2Q(k)を生成
し、該F1Q(j)とF2Q(k)のOR出力Q2
(l)は、後続駆動パルスHを発生するために出力され
る。ここで、前記スパイクパルス204をマスクするた
めに、フロントエッジ601をマスクするための後続駆
動パルスH(a)の立ち下がりによるパルス発生器、M
1の出力パルスM1Q(h)と前記バックエッジ602
をマスクするためのA1(f)のOR出力Q1(i)に
よってフリップフロップF1、F2はリセットされる。
【0021】以下、タップ付コイルを用いた実施例を説
明する。図11(a)は、タップ付コイルにおける、振
動アラーム駆動用ステップモータの平面図、図11
(b)は図11(a)のC−C’断面図であり、ステー
タ、ロータ平面図は図3(c)と同様であり、ステップ
モータ1101は偏心重り302が設けられたロータ3
03、ステータ304、駆動コイル1102から構成さ
れている。図9に示すように、逆起電圧検出コイル11
03は、該駆動コイル1102全体からなる、あるいは
一部からタップをとり出してなるコイルである。
【0022】前記逆起電圧検出コイル1103に発生す
る逆起電圧について説明する。逆起電圧検出コイルに発
生する逆起電圧Vbは、逆起電圧検出コイルに流れる電
流をibとして、逆起電圧検出コイルの直流抵抗Rbに
よる電圧降下Rb・ibを含めて次の数3よって求めら
れる。
【数3】
【0023】数3において、−Lb・(dib /dt)
は該逆起電圧検出コイル1103の等価自己インダクタ
ンスLb(逆起電圧検出コイル1103の巻数をnb、
駆動コイルの逆起電圧検出コイル1103に使用しない
コイル部の巻数をnb0 として、等価自己インダクタン
スLbは(nb2 +nb・nb0 )/Rmとなる。ここ
でRmはステップモータの磁気回路の磁気抵抗)と駆動
電流ib の時間変化の積の符号を逆にしたもので、駆動
電流ib が時間変化することによって発生し、−Kb・
sin(θ+θ0 )・(dθ/dt)はステップモータ
1101との機械結合係数Kb、sin(θ+θ0 )と
ロータ303の回転角θの時間変化つまり角速度の積の
符号を逆にしたもので、ロータ303が回転することに
よって発生する。θ0 はロータ303の初期角度で、図
3(c)に示すステータ、ロータ平面図において、ディ
テントトルクによって静止したロータ303のロータ永
久磁石308の磁極N(S)位置から、ステータ304
のスリット309からほぼ90度の位置までの角度であ
る。
【0024】さらに、後述する差動増幅器の出力Vgb
は次の数4によって求められる。
【数4】
【0025】数4のVgbは後述する図9に示すステッ
プモータのロータの高速回転駆動回路のブロック図にお
ける差動増幅器908の差動増幅力Fで、該−Gb・K
b・sin(θ+θ0 )・(dθ/dt)が零になると
きを検出することによって、図3(c)に示す、ディテ
ントトルクによって静止したロータ303のロータ永久
磁石308の磁極N(S)位置からの前記ロータ303
の回転角θ(−θ0、−θ0 +π)を検出できることに
なる。ここで、Gbは差動増幅908のゲインである。
タップ付コイルにおける差動増幅器の出力Vgbには、
後述するキャンセル型コイルにおける加算器の出力Vに
くらべ、駆動コイルの駆動電流ibの時間変化による−
Gb・Lb・(dib /dt)−Rb・ib が入るが、
無視できる程度のものである。
【0026】図9に示すタップ付コイルを有するステッ
プモータのロータの高速回転駆動回路の実施例のブロッ
ク図の構成を説明する。図9は、図1に示すステップモ
ータのロータの高速回転駆動回路の実施例のブロック図
と、駆動コイル305、該駆動コイル305と駆動回路
110の結線方法、該駆動コイル305と差動増幅器1
08の結線方法、さらに差動増幅器108において、異
なり、図9の駆動コイル1102は、駆動回路110と
結線し、該逆起電圧検出コイル1103は差動増幅器9
08と結線している。以下、図1と同様なので、説明を
省略する。
【0027】図10に示すタップ付コイルを有するステ
ップモータのロータを高速回転駆動するための説明図
を、図9に示すタップ付コイルを有するステップモータ
のロータの高速回転駆動回路の実施例のブロック図にそ
って説明する。図10において、(a)〜(e)まで
は、図2(e)と同様なので説明を省略する。前記逆起
電圧検出コイル1103に接続する前記差動増幅器90
8の差動増幅器出力Fを図10(f)に示す。該差動増
幅器出力Fにはスパイクノイズ1002が重畳してい
る。前記差動増幅器出力Fの入力により前記ゼロクロス
コンパレータ107は図10(g)に示すようにゼロク
ロスコンパレータ出力Gを前記後続駆動パルス発生手段
114に出力する。前記ゼロクロスコンパレータ出力G
には前記スパイクノイズ1002に対応するスパイクパ
ルス1004が重畳している。しかし、後続駆動パルス
発生手段114は、図5に示す前記スパイクノイズ10
02に対応するスパイクパルス1004をディジタル的
にマスクする機能を有するので、前記後続駆動パルス発
生手段114は前記始動パルス発生手段113からの後
続駆動パルス発生信号Jの入力以後に、図10(f)に
示すゼロクロス1003に対応して、図10(g)に示
す前記ゼロクロスコンパレータ出力Gの立ち上がり、立
ち下がり時刻の中で、前記スパイクパルス1004の立
ち上がり、立ち下がり時刻を除いた時刻に同期して図1
0(h)に示すように、前記電池電圧検出回路111が
検出した電池電圧に対応した、前記相合わせパルス幅
(tc)と始動パルス幅(te)より狭いパルス幅(t
bh)の後続駆動パルスHを出力する。前記ステップモ
ータ301は前記後続駆動パルスHにより常時加速駆動
されロータ303に作用する摩擦抵抗とつり合った回転
数でロータ303を高速回転させることができる。ここ
で、前記後続駆動パルス発生手段114は、前記後続駆
動パルスHのパルス幅(tbh)をステップモータの回
転数の上昇とともに狭くし、ステップモータの回転数に
最適なパルス幅(tbh)にする。本実施例は、図12
(a)に示す差動増幅器908が図12(b)に示すR
2C2、R3C3ローパスフィルターを有しないことに
よって、該ローパスフィルターによる前記差動増幅器9
08の出力Fの時間的おくれを生じないので、前記スパ
イクパルス1004を除いた前記ゼロクロスコンパレー
タ出力の立ち上がり、立ち下がりに対応する回転角θ
は、ほぼ−θ0 またはπ−θ0 になる。ローパスフィル
ターがあるときにくらべ、ディテントトルクによるステ
ップモータのロータの回転に対するブレーキ(θ=0〜
π/2あるいはπ〜3π/2のときブレーキがかかる)
がかかるまえに、十分加速でき、ロータの回転数をあげ
ることができる。
【0028】次にキャンセル型コイルを用いた実施例を
説明する。図15(a)は、キャンセル型コイルにおけ
る、振動アラーム駆動用ステップモータの平面図、図1
5(b)は図15(a)のC−C’断面図、図3(c)
はステータ、ロータ平面図であり、ステップモータ30
1は偏心重り302が設けられたロータ303、ステー
タ304、駆動コイル1502から構成されている。該
駆動コイル1502は実働駆動コイル1503と前記ロ
ータ303の磁極位置を検出するために該実働駆動コイ
ルに直列接続し、直流抵抗と自己インダクタンスが同一
で巻方向を異にする2個のロータ発生逆起電圧検出コイ
ルC1504、ロータ発生逆起電圧検出コイルD150
5から構成されている。
【0029】前記ロータ発生逆起電圧検出コイルC、D
に発生する逆起電圧について説明する。ロータ発生逆起
電圧検出コイルCに発生する逆起電圧Vcは、ロータ発
生逆起電圧検出コイルCの直流抵抗Rcによる電圧降下
Rc・iC を含めて、次の数5によって求められる。
【数5】
【0030】数5において、−Lc・(diC /dt)
は該ロータ発生逆起電圧検出コイルC1504の等価自
己インダクタンスLc(実働駆動コイル、ロータ発生逆
起電圧検出コイルCの巻数をn0c、nc として等価自己
インダクタンスLcはLc=n0c・nc /Rm;ここで
Rmはステップモータの磁気回路の磁気抵抗)と駆動電
流iC の時間変化の積の符号を逆にしたもので、駆動電
流iC が時間変化することによって発生し、−Kc・s
in(θ+θ0 )・(dθ/dt)はステップモータ3
01との機械結合係数K、sin(θ+θ0 )とロータ
303の回転角θの時間変化つまり角速度の積の符号を
逆にしたもので、ロータ303が回転することによって
発生する。θ0 はロータ303の初期角度で、図3
(c)に示すステータ、ロータ平面図において、ディテ
ントトルクによって静止したロータ303のロータ永久
磁石308の磁極N(S)位置から、ステータ304の
スリット309からほぼ90度の位置までの角度であ
る。
【0031】また、ロータ発生逆起電圧検出コイルD1
505に発生する逆起電圧Vdは、ロータ発生逆起電圧
検出コイルDの直流抵抗Rdによる電圧降下Rd・id
を含めて、次の数6によって求められる。
【数6】
【0032】同様に数6のVdは−Ld・(did /d
t)、−Kd・sin(θ+θ0 )・(dθ/dt)と
Rd・id の和になり、駆動電流icと−id、直流抵
抗RcとRd、等価自己インダクタンスLcと−Ld、
機械結合係数KcとKdはそれぞれi(−i)、R、L
(−L) 、Kと等しいので、前記Vaと異なるところ
は、駆動電流iの方向が異なることによってR・iの符
号のみが異なることである。
【0033】さらに、後述する加算器の出力Vは次の数
7によって求められる。
【数7】
【0034】数7のVは後述する図13に示すステップ
モータのロータの高速回転駆動回路のブロック図におけ
る加算器1308の加算出力F’で、前記VcとVdを
加算した結果、直流抵抗による電圧降下がキャンセルさ
れて、駆動電流iの時間変化により−2・G・L・(d
i/dt)とロータ303が回転することによって発生
する逆起電圧、−2・G・K・sin(θ+θ0 )・
(dθ/dt)の和になる。該−2・G・K・sin
(θ+θ0 )・(dθ/dt)が零になる時を検出する
ことによって、図3(c)に示す、ディテントトルクに
よって静止したロータ303のロータ永久磁石305の
磁極N(S)位置からの前記ロータ303の回転角θ
(−θ0 、−θ0 +π)を検出できることになる。ここ
で、Gは加算器1308のゲインである。なお、数7中
の−2・G・L・(di/dt)は無視できる値なの
で、検出には影響しないものである。前記ロータ発生逆
起電圧検出コイルC、Dは互いに駆動電流iの方向が異
なるため、ロータ303の回転駆動には寄与せず、直流
抵抗RcとRdのジュール損により電力を無効に消費す
るが、前記ロータ発生逆起電圧検出コイルC、Dのそれ
ぞれの巻数は駆動コイル101の1/40程度でも前記
加算器1308からの出力は後述する図13に示すゼロ
クロスコンパレータ107が充分ゼロクロス検出できる
レベルになるので、前記ロータ発生逆起電圧検出用コイ
ルC1504、D1505の無効消費電力は前記駆動コ
イル1502の消費電力に較べ無視できる。
【0035】図14に示すキャンセル型コイルを有する
ステップモータのロータを高速回転駆動するための実施
例の説明図を、図13に示すキャンセルコイルを有する
ステップモータのロータの高速回転駆動回路の実施例の
ブロック図にそって説明する。本実施例においては、始
動パルス発生手段113は、始動パルスEと補助始動パ
ルス201から構成されるパルスを発生し、図16に示
めす加算器1308は、後述する図19に示すR3C
3、R4C4、R5C5ローパスフィルターを有さず、
一方後続駆動パルス発生手段114は、図5のディジタ
ル的にスパイクパルスをマスクする回路の構成図で詳細
に説明したように、前記加算器によって加算される逆起
電圧に重畳するスパイクノイズによって発生するスパイ
クパルスをディジタル的にマスクする機能を有し、後続
駆動パルスHのパルス間隔からステップモータの回転数
を算出し、ステップモータの回転数の上昇とともに後続
駆動パルス幅(th)を狭くする機能も有する。
【0036】始動パルスEの発生までは、図2と同一な
ので説明を省略する。前記ロータ発生逆起電圧検出用コ
イルC1504、D1505に接続する前記加算器13
08の加算器出力F’を図14(f)に示す。該加算器
出力F’にはスパイクノイズ1402が重畳している。
前記加算器出力F’の入力により前記ゼロクロスコンパ
レータ107は図14(g)に示すようなゼロクロスコ
ンパレータ出力Gを前記後続駆動パルス発生手段114
に出力する。前記ゼロクロスコンパレータ出力Gには前
記スパイクノイズ1402に対応するスパイクパルス1
404が重畳している。しかし、後続駆動パルス発生手
段114は前記スパイクノイズ1402に対応するパル
ス1404をディジタル的にマスクする機能を有するの
で、前記後続駆動パルス発生手段114は前記始動パル
ス発生手段113からの後続駆動パルス発生信号Jの入
力以後に、図14(f)に示すゼロクロス113に対応
する、図14(g)に示す前記ゼロクロスコンパレータ
出力Gの立ち上がり、立ち下がり時刻の中で、前記スパ
イクパルス1404の立ち上がり、立ち下がり時刻を除
いた時刻に同期して図14(h)に示すように、前記電
池電圧検出回路111が検出した電池電圧に対応した、
前記相合わせパルス幅(tc)と始動パルス幅(te)
より狭いパルス幅(th)の後続駆動パルスHを出力す
る。
【0037】前記ステップモータ301は前記後続駆動
パルスHにより常時加速駆動されロータ303に作用す
る摩擦抵抗とつり合った回転数でロータ303を高速回
転させることができる。ここで、前記後続駆動パルス発
生手段114は、前記後続駆動パルスHのパルス幅(t
h)をステップモータの回転数の上昇とともに狭くし、
ステップモータの回転数に最適なパルス幅(th)にす
る。本実施例は、加算器1308が後述する図19に示
すR3C3、R4C4、R5C5ローパスフィルターを
有しないことによって、該ローパスフィルターによる前
記加算器1308の出力Fの時間的おくれを生じないの
で、前記ゼロクロスコンパレータ出力の立ち上がり、立
ち下がりに対応する回転角θは、ほぼ−θ0またはπ−
θ0になる。前記ローパスフィルターがあるときにくら
べ、ディテントトルクによるステップモータのロータの
回転に対するブレーキ(θ=0〜π/2あるいはπ〜3
π/2のときブレーキがかかる)がかかるまえに、十分
加速でき、ロータの回転数をあげることができる。本実
施例において、ステップモータのドライバへの印加電圧
が3V、後続駆動パルスのパルス幅が約3msの条件
で、毎分当りのロータ303の回転数は約6000rp
mとなり、駆動電流(ピーク値)は約2mAと小さいも
のであった。
【0038】次に、後続駆動パルス発生手段114から
ディジタル的にスパイクパルスをマスクする回路を取外
し、加算器1308にローパスフィルターを取りつけた
実施例について説明する。また、図17に示すステップ
モータのロータを高速回転駆動するための実施例の説明
図の図17(e)までは、図14と同一であり説明を省
略する。図18に、加算器1708の回路構成図を示
す。該加算器1708は前記ロータ発生逆起電圧検出用
コイルC1504、ロータ発生逆起電圧検出用コイルD
1505に接続する差動増幅器1601、差動増幅器1
602と該差動増幅器1601、1602のそれぞれの
出力端子に接続するR4C4、R5C5ローパスフィル
ターと該R4C4、R5C5ローパスフィルターに接続
するR3/R6あるいはR3/R7の増幅度の、R3、
C3で形成するローパスフィルターを有する加算増幅器
1903によって構成されている。前記加算器1708
の出力も数9(ゲインGにローパスフィルターによる周
波数特性がはいる)で表されるが、実際は、前記差動増
幅器1601、1602の前記後続駆動パルスHの発生
時間に対応した出力は、それぞれ同符号となり、前記加
算増幅器1903で除去できないので、いわゆるスパイ
クノイズとして、加算出力F’に重なって現われる。こ
こでは、スパイクノイズは、後続駆動パルスHの立ち下
がりに対応したノイズだけでなく、後続駆動パルスHの
立ち上がりから立ち下がりにまでに対応したノイズを言
う。もし該スパイクノイズによって任意の時刻に前記加
算出力F’がゼロクロスすると、不必要な後続駆動パル
スHが前記駆動パルス発生マイコン1709から出力さ
れ、前記ロータ303は正常に回転できなくなる。そこ
で、該スパイクノイズを除去するために、R4C4、R
5C5ローパスフィルターとR3、C3で形成するロー
パスフィルターが必要となる。
【0039】R3C3ローパスフィルターのカットオフ
周波数は、数8によって求められる。
【数8】
【0040】R4C4ローパスフィルターのカットオフ
周波数は、数9によって求められる。
【数9】
【0041】R5、C5で形成するローパスフィルター
のカットオフ周波数は、数10によって求められる。
【数10】 前記スパイクノイズを除去するために、前記f1、f
2、f3はステップモータの最大回転周波数をfrとし
て、frから4frの範囲に設定する必要がある。前記
ローパスフィルターによって前記スパイクノイズのなか
で、後続駆動パルスHの立ち上がりと立ち下がりに対応
した高周波数のスパイクノイズは除去できても、カット
オフ周波数f1、f2、f3より低い周波数のスパイク
ノイズは除去できないので、相合わせパルスC、始動パ
ルスE、後続駆動パルスHの発生時間内に、図17
(f)に示す加算器出力Fにクランプ1802が発生す
る。しかし、前記後続駆動パルスHの立ち下がりに対応
したスパイクパルスによるゼロクロスコンパレータ10
7のゼロクロス出力はなくなり、後続駆動パルスHをロ
ータ発生逆起電圧のゼロクロスのみで発生できるので、
ステップモータの高速回転の安定性に問題は生じない。
【0042】前記ローパスフィルターによって、前記加
算出力F’には時間的遅れが生じ、前記ゼロクロスコン
パレータ出力Gの立ち上がり、立ち下がりに対応する回
転角θは−θ0 またはπ−θ0 からずれる。該回転角θ
は、ディテントトルク、駆動コイル1502に流れる駆
動電流によって発生する励磁トルクをロータ303の回
転駆動に有効に利用し、ロータ303の起動特性と回転
数を最適化するためには、ディテントトルクに対応する
磁気平衡点と励磁トルクに対応する励磁平衡点の間にあ
ることが望ましく、図3(c)に示すように、 0から−
θ0 、あるいはπ−θ0 からπにあることが望ましい。
前記回転角θの遅れがθ0 より大きくなるときは、図1
9(f)に示すように(図19(a)から19(e)は
図18と同一なので説明を省略する。)、図17に示す
ゼロクロスコンパレータ107のゼロクロスレベルをゼ
ロレベルからプラス側にシフト(ゼロクロスレベル20
01)、マイナス側にシフト(ゼロクロスレベル200
2)させて設定することによって、ゼロクロスコンパレ
ータ107を時間的に進み方向に動作させ、図19
(g)に示すように、ゼロクロスコンパレタ出力Gの立
ち上がり、立ち下がりを時間的に進ませ、図19(h)
に示すように、後続駆動パルスHの発生を時間的に進ま
せて、前記ロータ303の回転角θの遅れを取り戻す必
要がある。
【0043】次に、キャンセル型コイルを有するステッ
プモータのロータの高速回転駆動回路の他の実施例を図
20のブロック図の構成に基づいて説明する。図20に
おいて、図13と異なる構成は、図13に追加した、前
記相合わせパルスCの駆動による前記ロータ303の回
転、非回転を検出して、回転非回転信号をパルス間隔設
定手段2116、始動パルス発生手段2113へ出力す
る回転非回転検出回路2117である。以下、図13と
同一構成なので説明を省略する。
【0044】図21にキャンセル型コイルを有する示す
ステップモータのロータを高速回転駆動するための他の
実施例の説明図を、図20に示すキャンセル型コイルを
有するステップモータのロータの高速回転駆動回路の他
の実施例のブロック図にそって説明すると、異なるの
は、前記始動パルス発生手段2113は、前記始動パル
ス幅信号Lにより、前記電池電圧検出回路111が検出
した電池電圧に対応し、さらに前記回転非回転検出回路
2117の回転非回転信号Pに対応して、始動パルス
(パルス幅が、ロータ303が回転した時ter、回転
しない時ten)と補助始動パルス(パルス幅が、ロー
タ303が回転した時tgr、回転しない時tgn)
を、図21(e)に示すように(以下に示す(f)、
(g)、(h)についても、ロータ303が回転した時
実線、回転しない時破線で示す)前記始動パルス発生信
号Oにより、前記相合わせパルスCの立ち下がりからt
dr(ロータ303が回転した時)あるいはtdn(ロ
ータ303が回転しない時)後に駆動回路110へ出力
する。ステップモータのロータの高速回転駆動回路の本
実施例では、図13に示すロータの高速回転駆動回路の
実施例に前記回転非回転検出回路2117が追加された
ことにより、前記電池電圧検出回路111によって検出
された電池電圧だけでなく、前記相合わせパルスCの駆
動による前記ロータ303の回転、非回転に対応して、
前記始動パルス発生手段2113の出力する前記始動パ
ルスEの出力時刻とパルス幅を設定できるが、前記回転
非回転検出回路2117が前記ロータ303の回転、非
回転を検出するには、前記相合わせパルスCの立ち下が
りから所定の時間を要するので、該相合わせパルスCで
ロータ303が回転したとしても、前記後続駆動パルス
Hよりパルス幅の広い始動パルスEは必要となる。
【0045】前記ロータ発生逆起電圧検出コイルC、D
に接続する前記加算器108の加算出力F’を図21
(f)に示す。前記加算出力F’の入力により前記ゼロ
クロスコンパレータ107は図21(g)に示すように
ゼロクロスコンパレータ出力Gを前記後続駆動パルス発
生手段114に出力する。前記後続駆動パルス発生手段
114は前記始動パルス発生手段2113からの後続駆
動パルス発生信号Jの入力以後に、図21(f)に示す
ゼロクロス2203に対応する前記ゼロクロスコンパレ
ータ出力Gの立ち上がり、立ち下がり時刻に同期し、図
21(h)に示すように、前記後続パルス幅信号Mによ
り前記電池電圧検出回路111が検出した電池電圧に対
応してた、前記相合わせパルス幅(tc)と始動パルス
幅(ter、ten)より狭いパルス幅(th)の後続
駆動パルスを出力する。前記ステップモータ301は前
記後続駆動パルスHにより常時加速駆動されロータ30
3に作用する摩擦抵抗とつり合った回転数でロータ30
3を高速回転させることができる。
【0046】次に図22に示すキャンセル型コイルにお
ける駆動コイルの巻回方法について説明する。実働駆動
コイル1503、ロータ発生逆起電圧検出コイルC15
04、D1505から構成される駆動コイル1502
を、図22に示すワイヤ2306をによって、ワイヤ
ガイド2307から引きだし、該ワイヤ2306をコイ
ル巻枠2305に引っかけ、まず、コイル巻芯307に
ロータ発生逆起電圧検出コイルD1505を巻回し、次
に、によってワイヤ2306をワイヤ引っかけピン2
308に引っかけ、によってワイヤ2306をコイル
巻枠2305に引っかけ、コイル巻芯307にロータ発
生逆起電圧検出コイルC1504をロータ発生逆起電圧
検出コイルD1505と逆に巻回し、によってワイヤ
2306をワイヤ引っかけピン2308に引っかけ、
によってワイヤ2306をコイル巻枠2305に引っか
け、コイル巻芯307に実働駆動コイル1503をロー
タ発生逆起電圧検出コイルD1505と逆に巻回し、
よってワイヤ2306をワイヤガイド2307に引っか
ける。ロータ発生逆起電圧検出コイルC1505の2個
のコイル端子をそれぞれコイル端子1、2301、コイ
ル端子4、2304に、ロータ発生逆起電圧検出コイル
C1504の2個のコイル端子をそれぞれコイル端子
2、2302、コイル端子4、2304に、該実働駆動
コイル1503の2個のコイル端をそれぞれコイル端子
2、2302、コイル端子3、2303に圧接し、駆動
コイル1502に不要なワイヤ2306をカットし、該
駆動コイル1502のコイル巻芯307への自動巻きが
完成する。
【0047】次に図23に示す振動アラームの振動変調
の実施例を説明する。図1、図9、図13、図17、図
20における駆動オン/オフ発生回路106は、振動ア
ラームセット/リセット回路105からの図23(a)
に示す振動アラーム発生パルスAの入力によって、ステ
ップモータの駆動オンに対応する駆動オン時間tonと
駆動オフに対応する駆動オフ時間toffのパルスの列
からなる駆動オン/オフ信号Bを出力する。該駆動オン
/オフ信号Bによって、ステップモータは、駆動オン時
間ton内に回転駆動され、駆動オフ時間toffに停
止する。これによって、振動アラームの振動が変調され
ることになり、変調のない、一定の振動にくらべ、時計
ケースを介してステップモータの偏心重りの振動を、腕
の触覚器官に、より強く伝えることができる。
【0048】次に図24に示す振動アラームの振動変調
の第2の実施例を説明する。図1、図9、図13、図1
7、図20における駆動オン/オフ発生回路106は、
振動アラームセット/リセット回路105からの図24
(a)に示す振動アラーム発生パルスAの入力によっ
て、ステップモータの駆動オンに対応する駆動オン時間
tonのパルスからなる駆動オン/オフ信号Bを出力す
る。図24(c)に示すように、後続駆動パルス発生手
段は、tconの時間の間、一定パルス幅(th)の後
続駆動パルスを発生し、その後、徐々に後続駆動パルス
幅を小さくしていき、後続駆動パルス間隔を測定し、後
続駆動パルス間隔がtsになったならば、徐々に後続駆
動パルス幅を大きくしていく。そして、後続駆動パルス
間隔がtfになってから、tconの時間の間、一定の
パルス幅(th)を発生する。以後、前記を繰り返す。
これによって、ステップモータのロータの回転数は大き
くなったり、小さくなったりするので、振動アラームの
振動が変調されることになり、変調のない、一定の振動
にくらべ、時計ケースを介してステップモータの偏心重
りの振動を、腕の触覚器官に、より強く伝えることがで
きる。
【0049】次に、ロータの毎分当たりの回転数の理論
的にシミュレーションした計算結果を説明する。ロータ
の駆動方法は、回転するロータが発生する磁束によっ
て、駆動コイルに誘起される逆起電圧(以下、ロータ発
生逆起電圧と呼ぶ)からロータの位置を検出して、ロー
タの位置を検出した時刻と同期して、駆動コイルに駆動
電流を流し、ロータを加速駆動する最適駆動方法であ
る。
【0050】まず、ロータの回転角θは、数11によっ
て求められる。ここで、ロータの回転角θは、図3
(c)のステータ、ロータ平面図に示すように、図3
(c)の磁気平衡点をθ=0として、右回りがプラスと
なる角度である。
【数11】
【0051】次に、駆動電流iは、数12によって求め
られる。
【数12】 ここで、Jはロータの慣性モーメント、rはロータの流
体抵抗係数、Kは電気機械結合係数、θ0 はロータの初
期角度、Tsはディテントトルクの最大値、TL は負荷
トルク、Mgは偏心重りの最大重力モーメント、Lは駆
動コイルの自己インダクタンス、Rは駆動コイルの直流
抵抗、u(t)は時刻tの単位関数、τは駆動パルス
幅、Vはモータドライバへの印加電圧、R0 (i,V)
はモータドライバのON抵抗である。
【0052】ロータの初期角度は、θ0 (π/4=0.
785rad)として、ロータ発生逆起電圧、−K・s
in(θ+θ0 )・(dθ/dt)がゼロとなるロータ
の回転角θ(−θ0 、−θ0 +π)あるいは時刻に後続
駆動パルス(パルス幅τ)で、ロータを加速駆動したシ
ミュレーションの計算結果(毎分当たりのロータの回転
数の時間変化)を図25に示す。ちなみに、各パラメー
タ値については、図25に示すように印加電圧は3.0
(V)、モータドライバのON抵抗を含んだ駆動コイル
直流抵抗(R+R0 )は200(Ω)、自己インダクタ
ンスLは200mH、慣性モーメントJは2.8×10
-9(kgm2 )、流体抵抗係数rは16.0×10-11
(Nms/rad)、電気機械結合係数Kは5.3×1
-3(Nm/A)、ディテントトルクTsは5.3×1
-5(Nm)、負荷トルクTL は0.0(Nm)、偏心
重りの重力によるモーメントMgは6.0×10-6(N
m)である。ロータの初期停止角度位置θ、−sin-1
(Mg/2Ts)は約−0.06rad、ロータの初期
角速度(dθ/dt)は、0rad:初期駆動電流iは
0mAとして、始動パルス幅が20ms、パルス幅τ4
msの後続駆動パルスが114個の場合の毎分当たりの
ロータの回転数の時間変化において、最大回転数は70
00rpm、後続駆動パルス終了(約0.55s)後の
ロータの停止時間は約0.15sとなった。また、駆動
電流は、起動時、15mAで、約0.5s後の定高速回
転時で、約3mAであった。ロータの回転数の本シミュ
レーション計算によって、ロータの回転数は、ロータ発
生逆起電圧からロータの位置を検出して、ロータの位置
を検出した時刻と同期して、駆動コイルに駆動電流を流
し、ロータを加速駆動する方法によって、3000rp
m以上になることがわかった。また、定高速回転時の駆
動電流(ピーク値)は、約3mAと小さくできることが
わかった。
【0053】次に本発明で使用できるステータについて
説明する。上記の実施例においては図26(a)に示す
スリット261と段差262を有する扁平2極ステータ
を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、図26(b)に示す様な段差無しで、ノッチ2
63を備えた扁平2極ステータ、図26(c)に示す様
なスリットのみを有し、段差はない扁平2極ステータ、
図26(d)に示す様なスリットも段差もない扁平2極
ステータを用いても実現できる。図26(d)の扁平2
極ステータの場合は、パルス幅の異なる始動パルスを複
数用意して、最適始動パルスを選択出力することにより
駆動できる。
【0054】
【発明の効果】以上の詳細な説明によって示されたよう
に、本発明は、低消費電力で耐久性があり、組立の容易
な、安定に起動、高速回転するステップモータを搭載し
た、信頼性のある小型振動アラーム付電子機器を提供で
きる効果がある。特に逆起電圧検出コイルに生じる逆起
電圧に基づいて、扁平ステータに対する回転中のロータ
の磁極位置を検出する磁極位置検出手段とを備えてお
り、駆動パルス発生手段は、磁極位置検出手段からの検
出信号に基づいて前記パルス信号の出力タイミングを制
御するので、振動アラームに必要な高速回転するステッ
プモータを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】分離型コイルを有するステップモータのロータ
の高速回転駆動回路の実施例のブロック図である。
【図2】分離型コイルを有するステップモータのロータ
を高速回転駆動するための説明図である。
【図3】分離型コイルを有する振動アラーム駆動用ステ
ップモータの平面図である。
【図4】分離型コイルを有するステップモータの高速回
転駆動回路の差動増幅器の回路構成図である。
【図5】ディジタル的にスパイクパルスをマスクする回
路の構成図である。
【図6】ディジタル的にスパイクパルスをマスクする回
路のタイムチャートである。
【図7】本発明のステップモータ内蔵の振動アラーム付
腕時計の平面図である。
【図8】本発明のステップモータの駆動パルスの時間変
化である。
【図9】タップ付きコイルを有するステップモータのロ
ータの高速回転駆動回路の実施例のブロック図である。
【図10】タップ付きコイルを有するステップモータの
ロータを高速回転駆動するための説明図である。
【図11】タップ付きコイルを有する振動アラーム駆動
用ステップモータの平面図である。
【図12】タップ付きコイルを有するステップモータの
高速回転駆動回路の差動増幅器の回路構成図である。
【図13】キャンセルコイルを有するステップモータの
ロータの高速回転駆動回路の実施例のブロック図であ
る。
【図14】キャンセルコイルを有するステップモータの
ロータを高速回転駆動するためのさらに他の実施例の説
明図である。
【図15】キャンセルコイルを有する振動アラーム駆動
用ステップモータの平面図である。
【図16】ローパスフィルターを有しない加算器の回路
構成図である。
【図17】キャンセルコイルを有するステップモータの
ロータを高速回転駆動するための説明図である。
【図18】ローパスフィルターを有する加算器の回路構
成図である。
【図19】加算器出力の時間的遅れを取り戻すための説
明図である。
【図20】キャンセルコイルを有するステップモータの
ロータの高速回転駆動回路の他の実施例のブロック図で
ある。
【図21】キャンセルコイルを有するステップモータの
ロータを高速回転駆動するための他の実施例の説明図で
ある。
【図22】キャンセルコイルを有する駆動コイルの巻回
方法の説明図である。
【図23】振動アラームの振動変調の実施例である。
【図24】振動アラームの振動変調の第2の実施例であ
る。
【図25】ステップモータの回転数の時間変化のシミュ
レーション計算結果である。
【図26】本発明で使用できる扁平2極ステータを示す
平面図である。
【符号の簡単な説明】
A 振動アラーム発生パルス B 駆動オン/オフ信号 C 相合わせパルス D 電池電圧検出指示信号 E 始動パルス F 差動増幅出力 F’加算出力 G ゼロクロスコンパレータ出力 H 後続駆動パルス 301 704 1101 1501 ステップモータ 302 偏心重り 303 ロータ 305 705 1102 1502 駆動コイル 1503 実働駆動コイル 306 1103 逆起電圧検出コイル 1504 ロータ発生逆起電圧検出コイルC 1505 ロータ発生逆起電圧検出コイルD
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−120866(JP,A) 実開 平6−12990(JP,U) 実開 平4−47693(JP,U) 実開 平5−29259(JP,U) 実開 平2−107089(JP,U) 実開 昭58−10087(JP,U) 特公 昭62−61910(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 21/02 G04B 25/02 G04C 3/14 G04G 1/00 312

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アラーム時刻になるとモータを駆動して
    偏心重りを回転させ、ケース体を介して偏心重りの振動
    を腕に伝える振動アラーム付電子機器において、2極の
    扁平ステータと2極の永久磁石を有するロータと前記扁
    平ステータと磁気的に結合した駆動コイルとから構成さ
    れたステップモータと、アラーム信号に基づいて前記ス
    テップモータを駆動するためのパルス信号を出力する駆
    動パルス発生手段と、該駆動パルス発生手段からのパル
    ス信号に基づき、前記駆動コイルに駆動電流を供給する
    ための駆動回路と、前記駆動コイルに生じた起磁力を前
    記ロータに伝える前記扁平ステータと、前記ロータの回
    転によって生じる逆起電圧を検出する逆起電圧検出コイ
    ルと、前記逆起電圧検出コイルに生じる逆起電圧に基づ
    いて前記扁平ステータに対する回転中のロータの磁極位
    置を検出する磁極位置検出手段とを備えており、前記駆
    動パルス発生手段は、前記磁極位置検出手段からの検出
    信号に基づいて前記パルス信号の出力タイミングを制御
    することを特徴とする振動アラーム付電子機器。
  2. 【請求項2】 磁極位置検出手段は、逆起電圧検出コイ
    ルに発生する逆起電圧がゼロレベルに達したことを検出
    して検出信号を出力するゼロクロスコンパレータを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の振動アラーム付電子
    機器。
  3. 【請求項3】 駆動パルス発生手段からのパルス信号
    は、停止状態のロータを回転起動させるための起動パル
    スと、起動後のロータを継続して駆動するための後続駆
    動パルスとを有することを特徴とする請求項1記載の振
    動アラーム付電子機器。
  4. 【請求項4】 停止状態のロータを回転起動させるため
    の起動パルスは、扁平ステータに生じる磁極に対向する
    前記ロータの磁極を同一極性に合わせるための相合わせ
    パルスと、該相合わせパルスの後に出力し、ロータの磁
    極に対向する扁平ステータに該ロータ磁石の磁極と同一
    極性の磁極を発生させるための始動パルスとから構成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の振動アラーム
    付電子機器。
  5. 【請求項5】 始動パルスは後続駆動パルスよりも広い
    パルス幅を有することを特徴とする請求項4記載の振動
    アラーム付電子機器。
  6. 【請求項6】 始動パルスは後続駆動パルスよりも広い
    パルス幅を有する複数のパルス列であることを特徴とす
    る請求項5記載の振動アラーム付電子機器。
  7. 【請求項7】 複数のパルス列は後続駆動パルスよりも
    広いパルス幅を有する第1の始動パルスと、後続駆動パ
    ルスよりも広いパルス幅を有し、且つ第1の始動パルス
    よりも狭いパルス幅を有する第2の始動パルスとから構
    成されていることを特徴とする請求項6記載の振動アラ
    ーム付電子機器。
  8. 【請求項8】 後続駆動パルスのパルス幅は、ロータの
    回転数の上昇にともなって狭くすることを特徴とする請
    求項3記載の振動アラーム付電子機器。
  9. 【請求項9】 逆起電圧検出コイルは、駆動コイルの内
    周側に独立して巻き回して構成したことを特徴とする請
    求項1記載の振動アラーム付電子機器。
  10. 【請求項10】 駆動コイルは逆起電圧検出コイルを兼
    用することを特徴とする請求項1記載の振動アラーム付
    電子機器。
  11. 【請求項11】 駆動コイルの一部からタップを取り出
    すことにより、前記駆動コイルの一部を逆起電圧検出コ
    イルを兼用することを特徴とする請求項10記載の振動
    アラーム付電子機器。
  12. 【請求項12】 磁極位置検出手段は、逆起電圧検出コ
    イルに発生する逆起電圧を差動・増幅する差動増幅器
    と、該差動増幅器によって差動増幅した前記逆起電圧が
    ゼロレベルに達したことを検出して検出信号を出力する
    ゼロクロスコンパレータを有することを特徴とする請求
    項9または請求項10記載の振動アラーム付電子機器。
  13. 【請求項13】 逆起電圧検出コイルは、直流抵抗と自
    己インダクタンスが略同一で、巻き方向を異にする2個
    の逆起電圧検出コイルとから構成され、駆動コイルに直
    列接続して構成したことを特徴とする請求項1記載の振
    動アラーム付電子機器。
  14. 【請求項14】 磁極位置検出手段は、2個の逆起電圧
    検出コイルにそれぞれ発生する逆起電圧を加算する加算
    器と、該加算器によって加算された逆起電圧がゼロレベ
    ルに達したことを検出して前記検出信号を出力するゼロ
    クロスコンパレータとから構成されていることを特徴と
    する請求項13記載の振動アラーム付電子機器。
  15. 【請求項15】 逆起電圧検出コイルは、駆動コイルの
    内周側に多層に巻き回して構成したことを特徴とする請
    求項13または請求項14記載の振動アラーム付電子機
    器。
  16. 【請求項16】 加算器は逆起電圧に重畳するスパイク
    ノイズをカットするためのローパスフィルタを有するこ
    とを特徴とする請求項14記載の振動アラーム付電子機
    器。
  17. 【請求項17】 駆動パルス発生手段は、前記加算器に
    よって加算される逆起電圧に重畳するスパイクノイズに
    対応し、ゼロクロスコンパレータからの検出信号をディ
    ジタル的にマスクするマスク手段を有することを特徴と
    する請求項14記載の振動アラーム付電子機器。
  18. 【請求項18】 差動増幅器は、差動・増幅した逆起電
    圧に重畳するスパイクノイズをカットするローパスフィ
    ルタを有することを特徴とする請求項12記載の振動ア
    ラーム付電子機器。
  19. 【請求項19】 駆動パルス発生手段は、前記差動増幅
    器によって差動・増幅される逆起電圧に重畳するスパイ
    クノイズに対応し、前記ゼロクロスコンパレータからの
    検出信号をディジタル的にマスクするマスク手段を有す
    ることを特徴とする請求項12記載の振動アラーム付電
    子機器。
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