JP4565514B2 - ステップモータの駆動方法と、その駆動回路と、それを適用した振動モータとファンモータ - Google Patents

ステップモータの駆動方法と、その駆動回路と、それを適用した振動モータとファンモータ Download PDF

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Description

本発明は、ステップモータの駆動方法と、その駆動回路と、それを適用した振動モータとファンモータに関する。
まず、ステップモータを適用した矩形薄型振動モータの構造を説明する。
図15に本発明に使用するステップモータを適用した矩形薄型振動モータの平面図(a)とE−E断面図(b)を示す。振動モータ300は、矩形の外形をした基板307とハウジング308からなる、2極の扁平ステータ301と、該扁平ステータ301に設けられたロータ穴301aに配置され、該扁平ステータ301とギャップ301bを介して磁気結合し、ロータ穴301aに設けられたノッチ301cと301dによって発生するディテントトルクによって静止する2極の永久磁石302aからなるロータ302と、該扁平ステータ301に磁気結合する、コイル巻心303aに巻き回されたコイル303bとから成る駆動コイル303と、ロータ軸302bに取り付けられた偏心重り305とから構成され、外部電源を該振動モータ300の外部電源に接続可能な外部電源端子(図示せず)を持つ、1チップに駆動回路が集積化されたドライバIC306に印加すると、駆動コイル303にバイポーラの駆動電流を供給して、ロータ302を高速に回転し、該偏心重り305に働く遠心力によって振動を発生して、振動モータとして機能する。
次に、図16に本発明に使用するステップモータを適用した他の矩形薄型振動モータの平面図(a)とF−F断面図(b)を示す。図15に示す振動モータ300と異なる点は、2極の扁平ステータ311のロータ穴311aであって、ディテントトルクを発生するために前記ロータ穴301aに設けられたノッチ301cと301dに変わって段差311cと311dが設けられている点である。それ以外の構造は同一なので説明を省略する。
まず、始動パルスでのロータの回転図(a)とロータの非回転の振動図(b)である図3を使って、図15に示す振動モータ300が始動パルスで駆動されたときのロータ302の動きを説明する。ロータの回転図(a)に示すように、ロータ302がその磁極302aのNとSをM−M方向に向けて静止しているときに、始動パルスによってドライバIC306から駆動コイル303にバイポーラの駆動電流が供給されて、ステータ301がL−L方向でNとSに磁化されると、ロータ302はCW方向に31a、L−Lとの交点31bを通過し、31cに沿って回転し始め、一方、ロータの非回転の振動図(b)に示すように、ロータ302がその磁極302aのSとNをM−M方向に向けて静止しているときに、始動パルスによってドライバIC306から駆動コイル303にバイポーラの駆動電流が供給されて、ステータ301がL−L方向でNとSに磁化されると、ロータ302はCCW方向に32a、L−Lとの交点32bを通過し、32c,32dに沿って非回転の振動を始める。
更に、パワーオンからストップまでの回転コントロールのフローチャートである図4を使って、回転コントロールを説明する。回転コントロールは、ドライバIC306に外部電源が印加される(パワーオン(41))とスタート(42)し、始動パルス出力(43)になり、ロータ302の回転検出(44)に進み、ロータ302の回転が検出されれば、始動回転モード(46)に進み、ロータ302は、外部電源が切断されるパワーオフ(48)まで回転を継続し、外部電源が切断される(パワーオフ(48))と、回転コントロールはストップ(49)し、再び、外部電源が印加される(パワーオン(41))とスタート(42)に戻り、一方、回転検出(44)でロータ302の回転が検出されないと、試行回数nオーバー(45)でなければ、回転検出(44)に戻り、試行回数nオーバー(45)(以下に説明する図1と図11に示す始動非回転モードにおける駆動パルス(c)においては、nを6に設定している)であれば、始動非回転モード(47)に進み、ロータ302は、外部電源が切断されるパワーオフ(48)まで回転を継続し、外部電源が切断される(パワーオフ(48))と、回転コントロールはストップ(49)し、再び、外部電源が印加される(パワーオン(41))とスタート(42)に戻るシーケンスになっている。
次に、図15あるいは図16に示す矩形薄型振動モータの従来の駆動方法と駆動回路を、従来の駆動回路のブロック図である図13と、該従来のオペアンプを使用したロータ位置検出器のブロック図である図14と、従来の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅後の電圧波形(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅後の電圧波形(d)の時間変化である図11と、従来の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅器用基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅器用基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(d)の時間変化である図12を使って説明する。
図13に示すように、従来の駆動回路220は、図15または図16に示すステップモータ226aの駆動コイル226bの両端に接続し、ロータの位置検出を行うロータ位置検出器221と、外部電源(図示せず)と外部電源端子227aと227bを通して接続する、該駆動回路220に外部電源が印加されると、モータをオンするモータ制御信号222aを出力し、また、その外部電源が切断されることによって、モータをオフするモータ制御信号222aを出力するパワーオンリセット回路222と、パワーオンリセット回路222からのモータ制御信号222aを入力し、基準信号223aを発生する基準信号発生器223と、該基準信号発生器223からの基準信号223aに基づいて、前記ロータ位置検出器221の出力する、ロータ位置検出信号221aとタイミングをとって駆動パルス225aを出力する、以下で詳しく説明する、始動回転非回転検出手段224aと該始動回転非回転検出手段224aの出力する始動回転非回転検出224bを入力する始動回転非回転モード切換手段224aとを有する駆動パルス発生回路224と、該駆動パルス発生回路224が発生する駆動パルス225aを入力して駆動コイル226bにバイポーラの駆動電流を供給するドライバ225から構成されている。
前記ロータ位置検出器221は、増幅器用基準電圧回路221bと、該増幅器用基準電圧回路221bの出力する基準電圧221dを基準に動作する増幅器221eと、外部電源の中間電圧の基準電圧221iを出力する比較器用基準電圧回路221hと、該増幅器221eの出力221fを該基準電圧221iと比較してロータ位置検出信号221aを駆動パルス発生回路224に出力する比較器221gから構成されている。
図14に示すように、従来のオペアンプを使用したロータ位置検出器230は、外部電源端子238aと238bに接続し、アナログスイッチコントロール信号237によってオンオフするアナログスイッチSW9とSW10と、該アナログスイッチSW9とSW10に接続する、抵抗R31とR32と、該抵抗R31とR32の接続点232aに接続した、基準電圧232cを出力するボルテージフォロア232bから構成される増幅器用基準電圧回路232と、R35を介して該ボルテージフォロア232bの出力232cを基準に動作する、抵抗R36とR37を介して、ドライバ端子236aと236bを有する駆動コイル236の両端に接続した、帰還抵抗R38からなるオペアンプ233aから構成される増幅器233と、外部電源とグランドに外部電源端子238a,238bによって接続する抵抗R33とR34の接続点235bに接続し、外部電源とそのグランドの中間電圧の基準電圧235dを出力するボルテージフォロア235cから構成される比較器用基準電圧回路235と、該増幅器233の出力233bを抵抗R39を介して入力し、該比較器用基準電圧回路235の出力の基準電圧235dを抵抗R40を介して基準に動作する、帰還抵抗R41からなり、増幅器233の出力233bが基準電圧235dを横切ったときに確実に動作するために必要である、抵抗R40と帰還抵抗R41の比と外部電源値(Vcc)の積となるヒステリシスを有するコンパレータ234aからの出力234bを入力して反転し、ロータ位置検出信号234dを出力するインバータ234cからなる比較器234から構成されている。
従来の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅後の電圧波形(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅後の電圧波形(d)の時間変化である図11と、従来の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅用基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅用基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(d)の時間変化である図12を使って、従来の駆動方法を説明する。
ステップモータ300を起動するのに、まず、図13に示す駆動パルス発生回路224からチョッパーパルス112を有する始動パルス111が出力され、チョッパーパルスの非パルス時111aを反転したアナログスイッチコントロール信号111bによって、図14に示す増幅器用基準電圧回路232のアナログスイッチSW9とSW10はオンにされ、外部電源電圧のR31とR32による抵抗分割で設定された基準電圧232cはボルテージフォロア233bの出力として、図11に示す、オペアンプ233aの基準電圧123となり、この基準電圧123は、比較器用基準電圧回路235の出力235dである基準電圧122の上しきい電圧122aよりも高く設定され、図11(b)に示す始動回転モードにおける増幅後の電圧波形では、破線で示す、始動パルス111でのロータ302の始動回転の逆起電圧117bはチョッパーパルス112の直前の非パルス時111aでは上しきい電圧122aを超えており、この非パルス時111aでは、ロータ302が回転を始めたとは検出されず、次の非パルス時112aに該逆起電圧117bは上しきい電圧122aを下回っており、駆動パルス発生回路224の有する始動回転非回転検出手段224aは比較器221gの出力するロータ位置検出信号221aからロータ302の回転を検出し、始動回転非回転モード切換手段224cは該始動回転非回転検出手段224aの出力する始動回転信号224bを入力して始動回転モードに進め、該始動回転モードの次の駆動パルス113が駆動パルス発生手段224から出力され、振動モータ300はスムーズに起動し、一方、図11(d)に示す始動非回転モードにおける増幅後の電圧波形では、破線で示す、始動パルス124でのロータ302の始動非回転の振動の逆起電圧131bが、チョッパーパルス125,126,127,128,129の非パルス時、124a,125a,126a,127a,128a,129aで上しきい電圧122aを超えているので、駆動パルス発生回路224の有する始動回転非回転検出手段224aは比較器221gの出力するロータ位置検出信号221aからロータ302の始動非回転の振動を検出し、始動回転非回転モード切換手段224cは該始動回転非回転検出手段224aの出力する始動非回転信号224bを入力して始動非回転モードに進め、駆動パルス発生回路224は、該始動非回転モードの次の、前記始動回転モードの始動パルス111の次の駆動パルス113より幅の広い駆動パルス130を非パルス時129aの直後に出力して振動モータ300はスムーズに起動する。
特許3258125 特許3645908 特許3808510 特開2007−104796
図11(b)、(d)に示すように、始動パルス時にロータが回転し始めたのか、あるいは非回転振動を始めたのかを検出でき、次に、それぞれ始動回転モードと始動非回転モードの駆動パルスに進み起動できるが、増幅器233の基準として動作する基準電圧123が比較器234の基準電圧122の上しきい電圧122aより高く設定されるために、図11(a)、(b)に示すように、高速回転時において、駆動パルス115後にその逆起電圧120bが下しきい電圧122bを横切るまでの時間115aと、該駆動パルス115とパルス幅の等しい駆動パルス116後にその逆起電圧121bが上しきい電圧122aを横切るまでの時間116aに無視できないずれが発生して、効率のよく駆動できなく、ロータ302は十分高速まで回転できないという問題があった。図11(c),(d)の高速回転についても同様な問題があった。
一方、高速回転時に、前記時間115aと時間116aをほぼ等しくするために、増幅器233の基準として動作する基準電圧123を比較器234の基準電圧122の上しきい電圧122aより高く設定しないと(図示せず)、始動パルス124で非回転の振動を始めたときにチョッパーパルス125の直前の非パルス時124aで逆起電圧は上しきい電圧122aを超えないことが発生し、非回転の振動を始めたのに回転を始めたと検出することになり、始動パルス124後は始動非回転モードの駆動になるべきであるのに、始動回転モードの駆動になり始動パルス124直後は駆動パルス130ではなく、始動回転モードでの該駆動パルス130のパルス幅より狭いパルス幅の駆動パルス113となるので、振動モータ300の姿勢位置によっては偏心重り305の片重りによる負荷が増大して駆動力が足りずにロータ302は起動しないことも発生した。
ところで、振動モータ300を小型化するためにはモータ性能をアップする必要があるが、そこで、ロータ302の永久磁石302aとヨーク301のギャップ301aを小さくして、該ロータ302の永久磁石302aとヨーク301の磁気結合を強めると、実施例で詳しく説明するように、図1に示す増幅後の電圧波形(d)で、始動非回転モードの逆起電圧30bは、図11(d)に示す始動非回転モードの逆起電圧131bよりも大きく変動し、始動非回転モードの駆動になるべきであるのに、より頻繁に、始動回転モードの駆動となってしまう誤回転モードとなって、小型化するための問題となった。
2極の扁平ステータと、該2極の扁平ステータとギャップを介して磁気結合しディテントトルクによって静止する、ロータ軸に固定された2極の永久磁石から成るロータと、駆動コイルから構成されるステップモータを、該ロータが動くことによって該駆動コイルに発生する逆起電圧を、ロータ位置検出器を構成する増幅器でその増幅器用基準電圧を基準に増幅して、比較器用基準電圧回路の出力する比較器用基準電圧を基準とする、上しきい電圧と下しきい電圧からなるヒステリシスを有し、ロータ位置検出器を構成する比較器で、該増幅器の出力からロータの位置を検出して、さらに、駆動パルス発生回路で、そのロータの位置とタイミングをとって駆動パルスを発生して、前記駆動コイルにドライバで該駆動パルスに対応するバイポーラの駆動電流を供給して、駆動し、前記増幅器用基準電圧を、増幅器用第1基準電圧と増幅器用第m基準電圧(m=2〜n)からなる複数のn個、前記比較器用基準電圧を、増幅器用第1基準電圧と対となる比較器用第1基準電圧と増幅器用第m基準電圧と対となる比較器用第m基準電圧(m=2〜n)からなる複数のn個使用するステップモータの駆動方法において、前記増幅器用基準電圧を、前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きいまたは電源電圧の、あるいは、下しきい電圧より小さいまたは電源のグランドの増幅器用第1基準電圧と、比較器用第m基準電圧との電圧差の絶対値が、該増幅器用第1基準電圧の比較器用第1基準電圧との電圧差の絶対値より小さい増幅器用第m基準電圧のどれかに設定可能にし、同様に、前記比較器用基準電圧を、比較器用第1基準電圧と比較器用第m基準電圧のどれかに設定可能にし、チョッパーパルスを有する始動パルスの時だけ前記増幅器用第1基準電圧と比較器用第1基準電圧に設定し、また、チョッパーパルスを有する始動パルスの時以外に、前記増幅器用第m基準電圧と比較器用第m基準電圧に設定し、さらに、該始動パルスによって前記駆動コイルに供給される駆動電流の方向を、増幅器用第1基準電圧が前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きい、あるいは下しきい電圧より小さいかに対応してバイポーラのどちらかの一方に固定する。
前記増幅器用第1基準電圧と前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧、あるいは下しきい電圧との電圧差を、始動パルスによってロータが回転を始めたのか(始動回転モードを始めたのか)、あるいは、非回転振動を始めたのか(始動非回転モードを始めたのか)を確実に判断し起動できることを基準に設定する。
前記増幅器用第2基準電圧と前記比較器用第2基準電圧との電圧差を、ステップモータの高速回転時の前後のパルス幅の等しい駆動パルス間の間隔を等しくすることを基準に設定する。
前記増幅器用第1基準電圧と前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧、あるいは下しきい電圧との電圧差を、電源電圧の1/2より大きくする。
n=2である。
2極の扁平ステータと、該2極の扁平ステータとギャップを介して磁気結合しディテントトルクによって静止する、ロータ軸に固定された2極の永久磁石から成るロータと、駆動コイルから構成されるステップモータを駆動する、ロータが動くことによって該駆動コイルに発生する逆起電圧を、増幅器用基準電圧回路の出力する増幅器用基準電圧を基準に増幅する増幅器と、比較器用基準電圧を出力する比較器用基準電圧回路と、比較器用基準電圧を基準とする、上しきい電圧と下しきい電圧からなるヒステリシスを有し、該増幅器の出力からロータの位置を検出する比較器とから構成されるロータ位置検出器と、そのロータの位置とタイミングをとって駆動パルスを発生する駆動パルス発生回路と、前記駆動コイルに該駆動パルスに対応するバイポーラの駆動電流を供給するドライバからなるステップモータの駆動回路において、前記増幅器の基準電圧入力端は、チョッパーパルスを有する始動パルスの時だけ、前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きいあるいは電源電圧の、あるいは、下しきい電圧より小さいあるいは電源のグランドの増幅器用第1基準電圧を出力する、ロータ位置検出器を構成する増幅器用第1基準電圧回路に接続され、また、前記比較器の基準電圧入力端は、比較器用第1基準電圧を出力する比較器用第1基準電圧回路に接続され、さらに、チョッパーパルスを有する始動パルスの時以外に、前記増幅器の基準電圧入力端は、比較器用第m基準電圧(m=2〜n)との電圧差の絶対値が、該増幅器用第1基準電圧の比較器用第1基準電圧との電圧差の絶対値より小さい増幅器用第m基準電圧(m=2〜n)を出力するロータ位置検出器を構成する増幅器用第m基準電圧回路に接続され、また、前記比較器の基準電圧入力端は、比較器用第m基準電圧を出力する比較器用第m基準電圧回路に接続され、さらに、駆動パルス発生回路は、始動パルスによって前記駆動コイルに供給される駆動電流の方向を、増幅器用第1基準電圧が前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きい、あるいは下しきい電圧より小さいかに対応してバイポーラのどちらかの方向に固定する。
n=2である。
前記ステップモータは、前記駆動回路が1チップに集積されたドライバICと回転オモリを有する振動モータである。
前記回転オモリは半円板形状であって、円筒部を除いた側面部の、少なくとも回転方向に対して前部は流線形状をしている。
前記ステップモータは、前記駆動回路が1チップに集積されたドライバICとファンを有するファンモータである。
本発明は、ブラシレスで低消費電力のステップモータを適用した振動モータとファンモータを、その駆動回路に接続する外部電源を頻繁に印加、切断して使用するときに、該振動モータとファンモータに起動性と高速性を与えられる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
次に、図15あるいは図16に示す矩形薄型振動モータに適用した、本発明の駆動方法と駆動回路を、本発明の実施例の駆動回路のブロック図である図5と、該本発明の実施例の駆動回路を構成する、本発明の実施例のオペアンプを使用したロータ位置検出器のブロック図である図6と、本発明の実施例の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅後の電圧波形(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅後の電圧波形(d)の時間変化である図1と、本発明の実施例の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(b)と増幅器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(c)の時間変化と比較器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(d)と比較器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(e)の時間変化と、始動非回転モードにおける駆動パルス(f)と増幅器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(g)と増幅器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(h)の時間変化と比較器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(i)と比較器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(j)の時間変化とである図2を使って説明する。
図5に示すように、本発明の駆動回路50は、図15または図16に示すステップモータ56aの駆動コイル56bの両端に接続し、ロータの位置検出を行うロータ位置検出器51と、該外部電源端子57aと57bに接続し外部電源が印加されると、モータをオンするモータ制御信号52aを出力し、また、その外部電源が切断されると、モータをオフするモータ制御信号52aを出力するパワーオンリセット回路52と、パワーオンリセット回路52からのモータ制御信号52aを入力し、基準信号53aを発生する基準信号発生器53と、該基準信号発生器53からの基準信号53aに基づいて、前記ロータ位置検出器51の出力する、ロータ位置検出信号51aとタイミングをとって、駆動パルス55aを出力する、下記で詳しく説明する始動回転非回転検出手段54aとその始動回転非回転検出手段54aの出力する始動回転非回転検出信号54bを入力する始動回転非回転モード切換手段54aとを有する駆動パルス発生回路54cと、該駆動パルス55aを入力して駆動コイル56bにバイポーラの駆動電流を供給するドライバ55から構成されている。
前記ロータ位置検出器51は、増幅器用第1基準電圧回路51bと、増幅器用第2基準電圧回路51cと、該増幅器用第1基準電圧回路51bの出力する増幅器用第1基準電圧51fと増幅器用第2基準電圧回路51cの出力する増幅器用第2基準電圧51gを基準に動作する増幅器51hと、該増幅器51hの出力51iを、比較器用第1基準電圧回路51jの出力する比較器用第1基準電圧51nと比較器用第2基準電圧回路51kの出力する比較器用第2基準電圧51oを基準に比較してロータ位置検出信号51aを駆動パルス発生回路54に出力する比較器51pから構成されている。
本発明の実施例のオペアンプを使用したロータ位置検出器のブロック図である図6に示すように、オペアンプからなるロータ位置検出器60は、外部電源端子68aと68bに接続し、アナログスイッチコントロール信号67aによってオンオフするアナログスイッチSW1とSW2と、該アナログスイッチSW1とSW2に接続する、抵抗R1と抵抗R2から構成され、抵抗R1と抵抗R2の接続点61aを入力端子に接続したボルテージフォロア612を通して、増幅器用第1基準電圧61bを出力する増幅器用第1基準電圧回路61と、同様に、アナログスイッチコントロール信号67bによってオンオフするアナログスイッチSW3とSW4と、該アナログスイッチSW3とSW4に接続する、抵抗R3とR4から構成され、抵抗R3と抵抗R4の接続点62aを入力端子に接続した前記ボルテージフォロア612を通して、増幅器用第2基準電圧62bを出力する増幅器用第2基準電圧回路62と、R7を通して該ボルテージフォロア612の出力61bあるいは62bを基準に動作する、抵抗R8とR9を介して、ドライバ端子69aと69bを有する駆動コイル69の両端に接続し、帰還抵抗R10からなるオペアンプ63aからなる増幅器63と、外部電源とそのグランドに外部電源端子68a、68bによって接続する抵抗R5と抵抗R6の接続点65aを入力端子に接続したボルテージフォロア656を通して比較器用第1用基準電圧65bを出力する比較器用第1基準電圧回路65と、外部電源とそのグランドに外部電源端子68a、68bによって接続する抵抗R7と抵抗R8の接続点66aを入力端子に接続したボルテージフォロア656を通して比較器用第2用基準電圧66bを出力する比較器用第2基準電圧回路65と、該増幅器63の出力63bを抵抗R11を介して入力し、R12を通して該ボルテージフォロア656の出力65b(66b)を基準に動作し、増幅器63の出力63bが比較器用基準電圧65b(66b)を横切ったときに確実に動作するために必要である、抵抗R12と帰還抵抗R13の比と外部電源値(Vcc)の積となるヒステリシスを有するコンパレータ64aからの出力64bを入力して反転し、ロータ位置検出信号64dを出力するインバータ64cからなる比較器64から構成され、始動パルスによって駆動コイル69に供給されるバイポーラの駆動電流は増幅器用第1基準電圧61bに対応して方向69cか方向69dのどちらかの方向に固定されている。
本発明の実施例の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅後の電圧波形(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅後の電圧波形(d)の時間変化である図1と、本発明の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(b)と増幅器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(c)の時間変化と、比較器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(d)と比較器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(e)の時間変化と、始動非回転モードにおける駆動パルス(f)と増幅器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(g)と増幅器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(h)と、比較器用第1基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(i)と増幅器用第2基準電圧設定回路のアナログスイッチコントロール信号(j)の時間変化の時間変化である図2を使って、本発明の駆動方法を説明する。なお、説明では、図15に示す矩形薄型振動モータであるが、図16に示す他の矩形薄型振動モータや後述の、図7、図8に示すコイン型振動モータや図9、図10に示すファンモータについても同様である。
ステップモータ300を起動するのに、まず、図5に示す駆動パルス発生回路54から始動パルス1が出力され、始動パルス1の非パルス時1a(チョッパーパルスは生じず、非パルス時1aのみが生じている)を反転したアナログスイッチコントロール信号1bによって、図6に示す増幅器用第1基準電圧回路61のアナログスイッチSW1とSW2はオンにされ、外部電源電圧の抵抗R1と抵抗R2による抵抗分割で設定された増幅器用第1基準電圧61bはボルテージフォロア612の出力として、図6に示す増幅器63のオペアンプ63aの増幅器用第1基準電圧61bとなる。この増幅器用第1基準電圧61b(図1(b)と(d)に示す増幅器用第1基準電圧21a)は、比較器64の比較器用第1基準電圧回路65の出力65bである、上しきい電圧19aと下しきい電圧19bからなる比較器用第1基準電圧19に対して、該上しきい電圧19aよりも高く設定され、図1(b)に示す、始動回転モードにおける増幅後の電圧波形では、破線で示す、始動パルス1でのロータ302の始動回転の逆起電圧10bが、始動パルス1の次の駆動パルス2の直前の非パルス時1aでは上しきい電圧19aを下回ったことによって、駆動パルス発生回路54の有する始動回転非回転検出手段54aは比較器51の出力するロータ位置検出信号51aからロータ302の回転を検出し、始動回転非回転モード切換手段54cは該始動回転非回転検出手段54aの出力する始動回転信号54bを入力して始動回転モードに進め、該始動回転モードの次の駆動パルス2が駆動パルス発生回路54から出力され振動モータ300はスムーズに起動する。
一方、図1(d)に示す、始動非回転モードにおける、始動パルス22でのロータ302の始動非回転の振動の増幅後の電圧波形である、破線で示す逆起電圧30bが、チョッパーパルス23,24,25,26,27の非パルス時、つまり、22a,23a,24a,25a,26a,27aで、上しきい電圧19aを超えているので、駆動パルス発生回路54の有する始動回転非回転検出手段54aは比較器51の出力するロータ位置検出信号51aからロータ302の始動非回転の振動を検出し、始動回転非回転モード切換手段54cは該始動回転非回転検出手段54aの出力する始動非回転信号54bを入力して始動非回転モードに進め、駆動パルス発生回路54は、該始動非回転モードの次の、前記始動回転モードの始動パルス1の次の駆動パルス2より幅の広い駆動パルス28が非パルス時27aの直後に出力して、振動モータ300はスムーズに起動する。
ここで、増幅器用基準電圧を2個、比較器用基準電圧を2個使用し、始動パルス1または始動パルス22で、増幅器用第1基準電圧21aあるいは比較器用第1基準電圧19の一方だけでなく両方とも使用する理由を説明する。
増幅器用第1基準電圧21aは電源電圧(Vcc)付近に設定されているが、一方、比較器用基準電圧が、始動パルス1あるいは始動パルス22以外の駆動パルスで使用し、電源電圧(Vcc)の1/2付近に設定された比較器用第2基準電圧20と同じであると、増幅器用第1基準電圧21aと比較器用基準電圧の上しきい電圧(この場合、比較器用第2基準電圧20の上しきい電圧20aとなる)との電圧差は電源電圧(Vcc)の1/2より小さくなってしまい、始動非回転時に、図(d)に示す、逆起電圧30bのチョッパーパルス34の直前に非パルス時33aの電圧変動は電源電圧(Vcc)1/2付近に達しているので、該逆起電圧30bは比較器用基準電圧の上しきい電圧を横切ってしまい、始動回転モードとして誤って振動モータ300は駆動されてしまう。これを回避するためには、比較器用第2基準電圧より電圧の低い比較器用第1基準電圧を使用して、増幅器用第1基準電圧21aと比較器用第1基準電圧の上しきい電圧19aとの電圧差219を電源電圧(Vcc)の1/2より大きくとって、逆起電圧30bのチョッパーパルス34の直前に非パルス時33aで比較器用第1基準電圧の上しきい電圧19aを横切らないようにしている。
増幅器用第1基準電圧21aと比較器用第1基準電圧19との上しきい電圧19aとの電圧差219を大きくしていくことによって始動非回転の検出は確実になるが、大きすぎると始動回転の場合に、始動パルス後の始動回転の検出に時間がかかり、駆動パルス発生回路54の出力する始動パルス1の次の駆動パルス2が最適な駆動タイミングから遅れを生じて、該駆動パルスは振動モータ300を十分に加速できなくなるので起動を考慮してその大きさを設定する必要がある。
始動パルス後では、図6に示す増幅用第1基準回路61のアナログスイッチコントロール信号67aは“L”になり、アナログスイッチSW1とSW2はオフになって、一方、増幅用第2基準電圧回路62のアナログスイッチコントロール信号67bは“H”になり、アナログスイッチSW3とSW4はオンになって、増幅器63の基準として動作する基準電圧はボルテージフォロア612の出力62bとなる。この増幅器用第2基準電圧62bは図1(b)と(d)に示す増幅器用第2基準電圧21bであって、上しきい電圧20aとの電圧差の絶対値が増幅器第1基準電圧21aと比較器用第1基準電圧の上しきい電圧19aとの電圧差の絶対値より小さく設定されているので、高速回転時に駆動パルス8の逆起電圧17bの下しきい電圧20bを横切るまでの時間8aと、該駆動パルス8とパルス幅の等しい駆動パルス9の逆起電圧18bが上しきい電圧20aを横切るまでの時間9aがほぼ同じになるように設定でき、効率よく駆動でき、ロータ302は高速回転できる。
また、増幅器63の増幅器用第1基準電圧21aが比較器65の比較器用第1基準電圧19の上しきい電圧19aより十分高く設定できるので、始動パルス22で非回転振動の場合には、チョッパーパルス23の直前の非パルス時22aで回転と誤検出することはなく、始動非回転モードに進め、始動パルス1で回転の場合にはその後回転モードに進めるので、振動モータ300をスムーズに起動でき、特に、偏心重り305をロータ軸302bに固定した振動モータ300では、その姿勢状態によって起動時に偏心重り305の片重りによる負荷が増すときでも、振動モータ300をスムーズに起動できる効果がある。
なお、これまでの説明は、増幅用第1基準電圧21aが上しきい電圧19aより大きく設定されている場合についてであったが、増幅用第1基準電圧21aを下しきい電圧19bより小さく設定する場合は、始動パルスによってドライバで駆動コイルに供給されるバイポーラの駆動電流の方向を逆に固定すればよい。
次に、図7に本発明の駆動回路を適用したコイン型振動モータの平面図(a)とA−A断面図(b)を示す。本発明のコイン型振動モータ70は、コイン型の外形を有し、2極の扁平ステータ71と、該扁平ステータ71に設けられたロータ穴71aに配置され、該扁平ステータ71とギャップ71bを介して磁気結合し、ロータ穴71aに設けられたノッチ71cと71dによって発生するディテントトルクによって静止する、ロータ軸72bに固定された2極の永久磁石72aから成り、ハウジング78と基板77で支持されたロータ72と、該扁平ステータ71に設けられたコイル巻心部741bに巻き回されたコイル741aとから成る駆動コイル741と、前記ロータ72を挟んで配置された、該扁平ステータ71に設けられたコイル巻心部742bに巻き回されたコイル742aとから成る駆動コイル742と、該扁平ステータ71に磁気結合する、コイル巻心731bに巻き回されたコイル731aとから成る駆動コイル731と、前記ロータ72を挟んでそのロータ72の中心を通る線分X1−X1に対して、駆動コイル731と線対称になるように配置された、コイル巻心732bに巻き回されたコイル732aとから成る駆動コイル732から構成され、ロータ軸72bには偏心重り75が取り付けられ、その肉厚部75aは断面図(b)に示すようにコイル731あるいは732に重ならないように配置されている。
なお、コイン型振動モータ70の特に駆動コイルに関する詳しい説明は特許文献4に開示されているので省略する。
なお、前記駆動コイル731と732はコの字型の別体となっているが、一体のリング型の駆動コイルに形成することもでき、さらに、扁平ステータ71に駆動コイル731,732,741,742を一体に形成することも可能である。
前記第1の駆動コイルの2個の駆動コイル731と732のコイル731aと732aのコイル巻数は同一で、該第1の駆動コイルと前記第2の駆動コイルの4個の駆動コイル731、732、741、742のコイル731a,732a,741a,742aは直列に接続されて1つのコイルを形成している。
該振動モータ70は、電源のみの外部端子(図示せず)を持つ1チップに集積化されたドライバIC76に電源を印加すると、前記コイル731a,732a,741a,742aには同一の駆動電流が印加され、図7に示すコイル731a,732a,741a,742aに同一の駆動電流iが印加された時、駆動コイル731の起磁力と駆動コイル732の起磁力の並列な合成起磁力は、駆動コイル741の起磁力と、駆動コイル742の起磁力と直列に、主にギャップ71bの磁気抵抗を通して永久磁石72aの起磁力に働き、ロータ72は高速に回転し、該偏心重り75に遠心力が働いて振動を発生し振動モータとして機能する。
次に、図8に本発明の駆動回路を適用した、他のコイン型振動モータの平面図(a)とB−B断面図(b)を示す。本発明の他のコイン型振動モータ80は、図7に示す本発明のコイン型振動モータ70と同様にコイン型の外形を有し、それと異なる点は、2極の扁平ステータ81のロータ穴81aであって、ディテントトルクを発生するために前記ロータ穴71aに設けられたノッチ71cと71dに変わって段差81cと81dが設けられている。それ以外の構造は同一なので説明を省略する。
図17に側面部の前部が流線形状をした回転オモリを示す。斜視図(a)に示す回転オモリ400は半円板形状であって、その円筒部403aと403bを除くハッチングされた側面部の前部401は、Z−Z断面図(b)に示すように流線形状のテーパ部402を有し、回転オモリの回転方向RDでは、空気抵抗を弱める働きを有して、特に、高速回転時にその効果を発揮して、同一駆動パルスでは、該テーパ部402がない場合に比べ、回転数を上げる効果を有している。図7、図8に示したコイン型振動モータだけでなく、図15、図16に示した矩形薄型振動モータの回転オモリにも適用できる。
図9に本発明の駆動回路を適用したファンモータの平面図(a)とC−C断面図(b)を示す。本発明のファンモータ90は、2極の扁平ステータ91と、該扁平ステータ91に設けられたロータ穴91aに配置され、該扁平ステータ91とギャップ91bを介して磁気結合し、ロータ穴91aに設けられたノッチ91cと91dによって発生するディテントトルクによって静止する、ロータ軸92bに固定された2極の永久磁石92aから成り、ベアリング軸受99aと99bで支持されたロータ92と、該扁平ステータ91のコイル巻心部941bに巻き回されたコイル941aとから成る駆動コイル941と、前記ロータ92を挟んで配置された、該扁平ステータ91のコイル巻心部942bに巻き回されたコイル942aとから成る駆動コイル942と、該扁平ステータ91に磁気結合する、コイル巻心931bに巻き回されたコイル931aとから成る駆動コイル931と、前記ロータ92を挟んでそのロータ92の中心を通る線分Y1−Y1に対して、駆動コイル931に線対称になるように配置された、コイル巻心932bに巻き回されたコイル932aとから成る駆動コイル932から構成され、ロータ軸92bにはファン体95が取り付けられ、そのファン95aはコイル931あるいは932に重ならないように配置されている。
前記ファン95aは軸流ファンであるが、径流ファンにすることもできる。また、前記ベアリング軸受99aと99bは動圧軸受にすることも可能である。
次に、図10に本発明の駆動回路を適用した他のファンモータの平面図(a)とD−D断面図(b)を示す。図9に示す駆動回路を適用したファンモータ90と異なる点は、2極の扁平ステータ101のロータ穴101aであって、ディテントトルクを発生するために前記ロータ穴91aに設けられたノッチ91cと91dに変わって段差101cと101dが設けられている。それ以外の構造は同一なので説明を省略する。
本発明は、ブラシレスで低消費電力のステップモータを使った振動モータを、その駆動回路に接続する外部電源を頻繁に印加、切断して使用するときに、該振動モータに起動性と高速性を与えられる効果があるので、該振動モータは携帯電話等の電子機器に搭載されている従来のブラシ付振動モータに置き換わることができる。さらに、本発明を適用したファンモータも起動性と高速性を有して、携帯電話等の電子機器の冷却機能素子として有用である。
本発明の実施例の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅後の電圧波形(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅後の電圧波形(d)の時間変化である。 本発明の実施例の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅器用第1基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(b)と増幅器用第2基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(c)の時間変化と比較器用第1基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(d)と比較器用第2基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(e)の時間変化と、始動非回転モードにおける駆動パルス(f)と増幅器用第1基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(g)と増幅器用第2基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(h)の時間変化と比較器用第1基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(i)と比較器用第2基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(j)の時間変化である。 始動パルスでのロータの回転図(a)とロータの非回転の振動図(b)である。 パワーオンからストップまでの回転コントロールのフローチャートである。 本発明の実施例の駆動回路のブロック図である。 本発明の実施例のオペアンプを使用したロータ位置検出器のブロック図である。 本発明の駆動回路を適用したコイン型振動モータである。 本発明の駆動回路を適用した他のコイン型振動モータである。 本発明の駆動回路を適用したファンモータである。 本発明の駆動回路を適用した他のファンモータである。 従来の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅後の電圧波形(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅後の電圧波形(d)の時間変化である。 従来の始動回転モードにおける駆動パルス(a)と増幅器用基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(b)と、始動非回転モードにおける駆動パルス(c)と増幅器用基準電圧回路のアナログスイッチコントロール信号(d)の時間変化である。 従来の駆動回路のブロック図である。 従来のオペアンプを使用したロータ位置検出器のブロック図である。 本発明に使用するステップモータを適用した矩形薄型振動モータである。 本発明に使用するステップモータを適用した他の矩形薄型振動モータである。 側面部の前部が流線形状をした回転オモリである。
符号の説明
1,22 始動パルス
23,24,25,26,27 チョッパーパルス
2,28 始動パルス直後の駆動パルス
8,9 高速回転時の駆動パルス
1a,22a,23a,24a,25a,26a,27a チョッパーパルスの非パルス時
1b,1d,1e,2c,3c,4c,5c,6c,7c,8c,9c
22b,23b,24b,25b,26b,27b,28c,22d,22e アナログスイッチコントロール信号
46 始動回転モード
47 始動非回転モード
21a,51f,61b 増幅器用第1基準電圧
21b,51g,62b 増幅器用第2基準電圧
123,221d,232c 増幅器用基準電圧
122,221i,235d 比較器用基準電圧
20a,122a 上しきい電圧
20b,122b 下しきい電圧
10b,30b,117b,131b 始動パルス時の逆起電圧
51b,61 増幅器用第1基準電圧回路
51c,62 増幅器用第2基準電圧回路
221b,232 増幅器用基準電圧回路
51j,65 比較器用第1基準電圧回路
51k,66 比較器用第2基準電圧回路
221h,235 比較用基準電圧回路
57a,57b,68a,68b,227a,227b,238a,238b
外部電源端子

Claims (10)

  1. 2極の扁平ステータと、該2極の扁平ステータとギャップを介して磁気結合しディテントトルクによって静止する、ロータ軸に固定された2極の永久磁石から成るロータと、駆動コイルから構成されるステップモータを、該ロータが動くことによって該駆動コイルに発生する逆起電圧を、ロータ位置検出器を構成する増幅器でその増幅器用基準電圧を基準に増幅して、比較器用基準電圧回路の出力する比較器用基準電圧を基準とする、上しきい電圧と下しきい電圧からなるヒステリシスを有し、ロータ位置検出器を構成する比較器で、該増幅器の出力からロータの位置を検出して、さらに、駆動パルス発生回路で、そのロータの位置とタイミングをとって駆動パルスを発生して、前記駆動コイルにドライバで該駆動パルスに対応するバイポーラの駆動電流を供給して、駆動し、前記増幅器用基準電圧を、増幅器用第1基準電圧と増幅器用第m基準電圧(m=2〜n)からなる複数のn個、前記比較器用基準電圧を、増幅器用第1基準電圧と対となる比較器用第1基準電圧と増幅器用第m基準電圧と対となる比較器用第m基準電圧(m=2〜n)からなる複数のn個使用するステップモータの駆動方法において、前記増幅器用基準電圧を、前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きいまたは電源電圧の、あるいは、下しきい電圧より小さいまたは電源のグランドの増幅器用第1基準電圧と、比較器用第m基準電圧との電圧差の絶対値が、該増幅器用第1基準電圧の比較器用第1基準電圧との電圧差の絶対値より小さい増幅器用第m基準電圧のどれかに設定可能にし、同様に、前記比較器用基準電圧を、比較器用第1基準電圧と比較器用第m基準電圧のどれかに設定可能にし、チョッパーパルスを有する始動パルスの時だけ前記増幅器用第1基準電圧と比較器用第1基準電圧に設定し、また、チョッパーパルスを有する始動パルスの時以外に、前記増幅器用第m基準電圧と比較器用第m基準電圧に設定し、さらに、該始動パルスによって前記駆動コイルに供給される駆動電流の方向を、増幅器用第1基準電圧が前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きい、あるいは下しきい電圧より小さいかに対応してバイポーラのどちらかの方向に固定することを特徴とするステップモータの駆動方法。
  2. 前記増幅器用第1基準電圧と前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧、あるいは下しきい電圧との電圧差を、始動パルスによってロータが回転を始めたのか(始動回転モードを始めたのか)、あるいは、非回転振動を始めたのか(始動非回転モードを始めたのか)を確実に判断し起動できることを基準に設定することを特徴とする請求項に記載のステップモータの駆動方法。
  3. 前記増幅器用第n基準電圧と前記比較器用第n基準電圧との電圧差を、ステップモータの高速回転時の前後のパルス幅の等しい駆動パルス間の間隔を等しくすることを基準に設定することを特徴とすることを請求項1または2に記載のステップモータの駆動方法。
  4. 前記増幅器用第1基準電圧と前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧、あるいは下しきい電圧との電圧差を、電源電圧の1/2より大きくすることを特徴とする請求項1乃至に記載のステップモータの駆動方法。
  5. n=2であることを特徴とする請求項1乃至に記載のステップモータの駆動方法。
  6. 前記請求項1乃至に記載のステップモータの駆動方法であって、2極の扁平ステータと、該2極の扁平ステータとギャップを介して磁気結合しディテントトルクによって静止する、ロータ軸に固定された2極の永久磁石から成るロータと、駆動コイルから構成されるステップモータを駆動する、ロータが動くことによって該駆動コイルに発生する逆起電圧を、増幅器用基準電圧回路の出力する増幅器用基準電圧を基準に増幅する増幅器と、比較器用基準電圧を出力する比較器用基準電圧回路と、比較器用基準電圧を基準とする、上しきい電圧と下しきい電圧からなるヒステリシスを有し、該増幅器の出力からロータの位置を検出する比較器とから構成されるロータ位置検出器と、そのロータの位置とタイミングをとって駆動パルスを発生する駆動パルス発生回路と、前記駆動コイルに該駆動パルスに対応するバイポーラの駆動電流を供給するドライバからなるステップモータの駆動回路において、前記増幅器の基準電圧入力端は、チョッパーパルスを有する始動パルスの時だけ、前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きいあるいは電源電圧の、あるいは、下しきい電圧より小さいあるいは電源のグランドの増幅器用第1基準電圧を出力する、ロータ位置検出器を構成する増幅器用第1基準電圧回路に接続され、また、前記比較器の基準電圧入力端は、比較器用第1基準電圧を出力する比較器用第1基準電圧回路に接続され、さらに、チョッパーパルスを有する始動パルスの時以外に、前記増幅器の基準電圧入力端は、比較器用第m基準電圧(m=2〜n)との電圧差の絶対値が、該増幅器用第1基準電圧の比較器用第1基準電圧との電圧差の絶対値より小さい増幅器用第m基準電圧(m=2〜n)を出力するロータ位置検出器を構成する増幅器用第m基準電圧回路に接続され、また、前記比較器の基準電圧入力端は、比較器用第m基準電圧を出力する比較器用第m基準電圧回路に接続され、さらに、駆動パルス発生回路は、始動パルスによって前記駆動コイルに供給される駆動電流の方向を、増幅器用第1基準電圧が前記比較器の比較器用第1基準電圧を基準とする、上しきい電圧より大きい、あるいは下しきい電圧より小さいかに対応してバイポーラのどちらかの方向に固定することを特徴とするステップモータの駆動回路。
  7. n=2であることを特徴とする請求項に記載のステップモータの駆動回路。
  8. 前記ステップモータは、前記駆動回路が1チップに集積されたドライバICと回転オモリを有する振動モータであることを特徴とする請求項6または7に記載のステップモータ。
  9. 前記回転オモリは半円板形状であって、円筒部を除いた側面部の、少なくとも回転方向に対して前部は流線形状をしていることを特徴とする請求項に記載のステップモータ。
  10. 前記ステップモータは、前記駆動回路が1チップに集積されたドライバICとファンを有するファンモータであることを特徴とする請求項6または7に記載のステップモータ。
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