JP3257708B2 - トリアザスピロデカノン−メチルクロマン類 - Google Patents

トリアザスピロデカノン−メチルクロマン類

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な1,3,8−トリアザス
ピロ〔4.5〕デカン−4−オン−2−メチルクロマン
類、それらの調製方法および薬物、とくに中枢神経系の
病気の抑制のための薬物に関する。
【0002】ドイツ国特許(DE)第2,165,27
6号は、1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕デカン
−4−オン−置換2−メチルクロマン類を開示してい
る。さらに、米国特許第3,826,835号は、8−
ベンゾフリルメチル−1,3,8−トリアザスピロ
〔4.5〕デカン類を記載している。
【0003】本発明は、一般式
【0004】
【化3】
【0005】式中、A、BおよびDは同一であるか、あ
るいは異なり、そして水素、ハロゲン、シアノ、アジ
ド、ニトロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキ
シルまたはカルボキシルであるか、あるいは各々が8個
までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、アルケニル、アシルまたはアルコキシカルボニル
であるか、あるいは式−NR34、−NR5−L−R6
たは−OR7の基であり、ここでR3、R4およびR5は同
一であるか、あるいは異なり、そして水素、8個までの
炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
フェニルまたはベンジルであり、Lは−CO−または−
SO2−基であり、R6は8個までの炭素原子を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはベンジルである
か、あるいは6〜10個の炭素原子を有するアリールで
あり、ここでアリールはハロゲン、ヒドロキシル、ニト
ロ、シアノ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメ
トキシによるか、あるいは各々が6個までの炭素原子を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコ
キシにより置換されていてもよく、そしてR7は各々が
8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルケニルであり、ここでアルキルまた
はアルケニルは3〜6個の炭素原子を有するシクロアル
キルまたはフェニルにより置換されていてもよいか、あ
るいはAは前述の意味の1つを有し、そしてBおよびD
は、一緒になって、5〜7員の飽和の、部分的に不飽和
のまたは芳香族の炭素環の環またはS、NおよびOから
なる系列からの2個までの異種原子を有するヘテロサイ
クルの環を形成し、ここでこれら環は環の中に2つまで
のカルボニル官能基を有することができ、そして各々が
6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルコキシ、ヒドロキシル、3〜6個の
炭素原子を有するシクロアルキル、フェニル、ハロゲ
ン、シアノおよびニトロからなる群からなる系列からの
2つまでの同一であるか、あるいは異なる置換基による
か、あるいはスピロ形態において、式
【0006】
【化4】
【0007】の基により1置換または2置換されていて
もよく、ここでmは1または2の数であり、そしてR1
およびR2は同一であるか、あるいは異なり、そして水
素または直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルであるか、
あるいはフェニルまたはベンジルであり、それらの各々
はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ジフルオロメチ
ル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルおよびト
リフルオロメトキシによるか、あるいは各々が8個まで
の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシにより1
置換〜3置換されていてもよい、の、適当ならば異性体
の形態の、トリアザピロデカノン−メチルクロマン類、
およびそれらの塩類に関する。
【0008】生理学的に許容されうる塩類は本発明に関
して好ましい。置換1,3,8−トリアザスピロ〔4.
5〕デカン−4−オン−2−メチルクロマン類の生理学
的に許容されうる塩類は、本発明による物質と鉱酸、カ
ルボン酸またはスルホン酸との塩類であることができ
る。とくに好ましい塩類は、例えば、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタ
レンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、
クエン酸、フマル酸、マレイン酸または安息香酸との塩
類である。
【0009】本発明に関して塩類は、さらに、1価の金
属の塩類、例えば、アルカリ金属、およびアンモニウム
塩類である。ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム
の塩類は好ましい。
【0010】本発明に関して、本発明による化合物は種
々の立体異性体の形態であることができる。本発明によ
る化合物は、鏡像(対掌体)であるか、あるいは鏡像で
ない(ジアステレオマー)である、立体異性体の形態で
存在する。本発明は、対掌体およびラセミ体の両者なら
びにジアステレオマーの混合物に関する。ラセミ体の形
態は、ジアステレオマーに似て、既知の方法で立体異性
体的に均一な構成成分に分割することができる〔参照、
E.L.エリエル(Eliel)、炭素化合物の立体化
学(Stereochemistry of Carb
on Compounds)、マクグロー・ヒル(Mc
Graw Hill)、1962〕。
【0011】一般式(I)の好ましい化合物は、各記号
が次の意味を有するものである:式中、A、BおよびD
は同一であるか、あるいは異なり、そして水素、フッ
素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、ジフルオロメト
キシ、トリフルオロメトキシまたはヒドロキシルである
か、あるいは各々が6個までの炭素原子を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニル、アシルまた
はアルコキシカルボニルであるか、あるいは式−NR3
4、−NR5−L−R6または−OR7の基であり、ここ
でR3、R4およびR5は同一であるか、あるいは異な
り、そして水素または6個までの炭素原子を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキルであり、Lは−CO−ま
たは−SO2−基であり、R6は6個までの炭素原子を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはベンジル
であるか、あるいはフェニル、ここでフェニルはフッ
素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
トキシ、ヒドロキシルによるか、あるいは各々が4個ま
での炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルまたはアルコキシにより置換されていてもよく、そし
てR7は6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルまたはアルケニルであり、ここでアル
キルまたはアルケニルはシクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルまたはフェニルにより置換されてい
てもよいか、あるいはAは前述の意味の1つを有し、そ
してBおよびDは、一緒になって、式
【0012】
【化5】
【0013】の基を形成し、そしてR1およびR2は同一
であるか、あるいは異なり、そして水素または6個まで
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
であるか、あるいはフェニルまたはベンジルであり、そ
れらの各々はフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、シア
ノ、ジトリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシ
からなる系列からの同一であるか、あるいは異なる置換
基によるか、あるいは各々が6個までの炭素原子を有す
るアルキルまたはアルコキシにより1置換または2置換
されていてもよい。
【0014】一般式(I)のとくに好ましい化合物は、
各記号が次の意味を有するものである:式中、A、Bお
よびDは同一であるか、あるいは異なり、そして水素、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、トリフルオロメチル、ト
リフルオロメトキシまたはヒドロキシルであるか、ある
いは各々が4個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキルまたはアルケニルであるか、あるい
は式−NR34または−OR7の基であり、ここでR4
よびR5は同一であるか、あるいは異なり、そして水素
または4個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルであり、そしてR7は4個までの炭素原
子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはア
ルケニルであり、ここでアルキルまたはアルケニルはシ
クロプロピルまたはフェニルにより置換されていてもよ
いか、あるいはAは前述の意味の1つを有し、そしてB
およびDは、一緒になって、式
【0015】
【化6】
【0016】の基を形成し、そしてR1およびR2は同一
であるか、あるいは異なり、そして水素または4個まで
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
であるか、あるいはフェニルまたはベンジルであり、そ
れらの各々はフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、ジト
リフルオロメチまたはびトリフルオロメトキシによる
か、あるいは各々が4個までの炭素原子を有するアルキ
ルまたはアルコキシにより置換されていてもよい。
【0017】一般式(I)の非常にとくに好ましい化合
物は、各記号が次の意味を有するものである:、式中、
A、BおよびDは水素またはメトキシであり、R1はフ
ェニルであり、そしてR2は水素である。
【0018】さらに、本発明による一般式(I)の化合
物を調製する方法が発見される、この方法は、一般式
(II)
【0019】
【化7】
【0020】式中、A、BおよびDは前述の意味を有
し、そしてXは典型的な離脱基、例えば、トシルオキ
シ、メシルオキシ、塩素または臭素である、の化合物
を、不活性溶媒中で、塩基および、適当ならば、触媒、
の存在下に、一般式(III)
【0021】
【化8】
【0022】式中、R1およびR2は前述の意味を有す
る、の化合物と反応させ、そして適当ならば置換基A、
BおよびDを慣用方法に従い変化させる、ことを特徴と
する。
【0023】本発明による方法は、1例として、次の反
応の概要により例示することができる:
【0024】
【化9】
【0025】適当な溶媒は、反応条件下に変化しない普
通の溶媒である。これらは好ましくは次のものを包含す
る:アルコール、例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパノールまたはイソプロパノール、またはエーテル、
例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、グリコールジメチルエーテルまたはブチルメチ
ルエーテル、またはケトン、例えば、アセトンまたはブ
タノール、またはアミド、例えば、ジメチルホルムアミ
ドまたはヘキサメチルリン酸トリアミド、またはジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル、酢酸エチル、または
ハロゲノ炭化水素、例えば、塩化メチレン、クロロホル
ムまたは四塩化炭素、またはピリジン、ピコリンまたは
N−メチルピペリジン。前述の溶媒の混合物を、また、
使用することができる。ジメチルホルムアミドは好まし
い。
【0026】適当な塩基は普通の無機または有機の塩基
である。これらは好ましくは次のものを包含する:アル
カリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムまたは水
酸化カリウム、またはアルカリ金属炭酸塩、例えば、炭
酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、またはアルカリ金属
アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシドまたはカ
リウムメトキシド、またはナトリウムエトキシドまたは
カリウムエトキシド、または有機アミン、例えば、トリ
エチルアミン、ピコリンまたはN−メチルピペリジン、
またはアミド、例えば、ナトリウムアミドまたはリチウ
ムイソプロピルアミド、または有機金属化合物、例え
ば、ブチルリチウムまたはフェニルリチウム。炭酸カリ
ウムおよびシアン化カリウムおよびトリエチルアミンは
好ましい。塩基は、一般式(II)の化合物の1モルに
関係して、0.6モル〜5モル、好ましくは0.7モル
〜2モルの量で使用する。
【0027】反応は、一般に0℃〜150℃、好ましく
は+20℃〜+110℃の範囲の温度において実施す
る。
【0028】この反応は常圧に、高圧にまたは減圧(例
えば、0.5〜5バール)下に実施することができる。
一般に、それは常圧下に実施する。
【0029】適当な触媒は、一般に、アルカリ金属ハロ
ゲン化物、例えば、ヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリ
ウムである。ヨウ化ナトリウムは好ましい。
【0030】触媒は、一般式(II)の化合物の1モル
に関して、一般に0.05〜1.0モル、好ましくは
0.1〜0.5モルの量で使用する。
【0031】一般式(II)の化合物は既知であるか、
あるいは慣用方法により調製することができる〔参照、
米国特許第4,957,928号;Farmaco、E
d.Sci.42(11)、805−13;Eur.
J.Med.Chem.22(6)、539−44;欧
州特許(EP)第252,005号;欧州特許(EP)
第199,400号;J.Med.Chem−Che
m.Ther.20(2)、117−20;Nouv.
J.Chim.6(3)、149−154〕。
【0032】一般式(III)の化合物は、また、知ら
れている〔参照、米国特許第3,826,835号〕;
〔CAS、1021−25−6〕。
【0033】本発明による化合物は薬物における活性化
合物として使用することができる。本発明による物質
は、とくに5−HT1型の大脳の5−ヒドロキシ−トリ
プタミンレセプタに対して高い親和性を有する。それら
は、また、D2型のドパミンレセプタに対して高い親和
性を有する。
【0034】本発明による物質は、驚くべきことには、
中枢神経系に対して有利な作用を示し、そしてヒトおよ
び動物の治療学的処置に使用することができる。
【0035】こうして、本発明において記載する化合物
は、セロトニン作動性系における障害により特徴づけら
れる病気を防除する活性化合物であり、5−ヒドロキシ
トリプタミン(5−HT1型)に対して高い親和性を有
するレセプタを包含する。したがって、それらは中枢神
経系の病気、例えば、不安、ストレスおよびうつ病の状
態、および中枢神経由来の性的不能および睡眠の障害の
処置に、そして食物、贅沢品および添加剤の消費におけ
る病理学的障害を調節するために適当である。さらに、
それらは認識の欠陥を排除し、学習および記憶の実行を
改良し、そしてアルツハイマー病の処置するために適当
である。それらは、また、精神病(例えば、精神分裂病
および躁病)の防除に適当である。既知の神経弛緩薬と
比較して、それらは副作用に対する可能性がいっそう低
い。
【0036】さらに、それらは心臓血管系の変調に適当
である。それらは、また、大脳の血液の循環の調節に関
係し、したがって片頭痛の防除に有効な因子である。
【0037】それらは、また、脳梗塞(脳出血)、例え
ば、出血および大脳虚血の予防および制御に適当であ
る。さらに、本発明による化合物は急性頭蓋脳外傷の処
置およびまた痛みの防除に適当である。そのうえ、それ
らは免疫系における障害の防除に適当である。
【0038】5−HT1レセプタに対する親和性 表Aにおいて、サブタイプ1の5−ヒドロキシトリプタ
ミンレセプタに対する本発明による化合物の高い親和性
を例として表わされている。記載する値は、子ウシ海馬
膜調製物を使用するレセプタ結合研究から決定したデー
タである。3H−セロトニンをこのための放射線標識し
たリガンドとして使用した。
【0039】
【表1】 5−HT1Aレセプタに対する親和性〔W.U.Domp
ert et al.、Naunyn−Schmeid
eberg’Arch.Pharmacol.(198
5)、328、467−470〕。
【0040】この試験において、子ウシ海馬膜中の5−
HT1Aレセプタへの3H−イプサピロンの結合を測定す
る。本発明による化合物は結合について放射性リガンド
と競争し、そしてこれを阻害することが発見された。
【0041】
【表2】 ドパミンD2レセプタ試験 この試験は次の参考文献に従い実施する:イマフク
J.(1987)ブレイン・リサーチ(Brain R
esearch)402:331−338。
【0042】この試験において、ラットの線条からの膜
上のD2−ドパミン拮抗性3H−スルピライドを測定す
る。ドパミンD2−レセプタに結合する化合物は、濃度
依存性の方法で3H−スルピライドの結合を阻害する。
IC50値を変位曲線から決定し、そして阻害定数Kiを
これらから計算する。
【0043】
【表3】 本発明は、また、不活性の、無毒の、製剤学的に適当な
補助剤および賦形剤に加えて、1種または2種以上の一
般式(1)の化合物を含有するか、あるいは1種または
2種以上の式(I)の化合物から成る、製剤学的配合
物、およびこれらの配合物を調製する方法に関する。
【0044】式(I)の活性化合物は、これらの配合物
の中に、合計の混合物の0.1〜99.5重量%、好ま
しくは0.5〜95重量%の濃度で存在すべきである。
【0045】製剤学的配合物は、また、式(I)の活性
化合物に加えて、他の製剤学的に活性な化合物を含有す
ることができる。
【0046】前述の製剤学的配合物は、慣用方法で既知
の方法により、例えば、補助剤または賦形剤の物質また
は他の物質を使用して調製することができる。
【0047】一般に、式(I)の活性化合物を約0.0
1〜約100mg/kg、好ましくは約1mg/kg〜
50mg/kg体重の合計量で、24時間毎に、適当な
らばいくつかの個々の投与量形態で、投与して所望の結
果を達成することは有利であることが証明された。
【0048】しかしながら、適当ならば、前述の量か
ら、とくに処置すべき被検体の性質および体重、薬物に
対して個体の挙動、病気の性質および程度、配合および
投与の性質および投与を実施する時間または間隔の関数
として、変動することは有利であることがある。
【0049】記載した特定のRf値は、特記しない限
り、シリカゲルの薄層クロマトグラフィー(アルミニウ
ムはく、シリカゲル60F254、E.Merck)に
より決定した。物質のスポットは紫外線下に見るおよび
/または1%強度の過マンガン酸カリウム溶液を噴霧す
ることによって可視化した。
【0050】フラッシュクロマトグラフィーはシリカゲ
ル60、0.04〜0.064mm(E.Merk)で
実施した〔参照、スチル(Still) et a
l.、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.)、43、2923、197
8;分離の問題を簡素化するための、参照、アルドリヒ
ミカ・アクタ(Aldrichimica Acta)
18、25、1985〕。溶媒の勾配を使用する溶離は
次を意味する:溶媒混合物の純粋な、非極性成分を使用
して出発する、所望の生成物が溶離されるまで(薄層ク
ロマトグラフィーによりモニターする)移動相の極性成
分を増加する量で混合する。
【0051】すべての生成物について、溶媒は約0.1
mmHgの最終圧力で蒸留した。塩を水酸化カリウムお
よび/または五酸化リンの上にこの圧力下に一夜保持し
た。出発化合物 実施例I 3−ヒドロキシメチル−8−メトキシ−クロマン
【0052】
【化10】
【0053】59.0(0.25モル)のエチル8−メ
トキシ−クロマン−2−カルボキシレートを、525モ
ルの無水テトラヒドロフラン中で20℃において撹拌し
ながら1時間かけて、525mlの無水ジエチルエーテ
ル中の9.5g(0.25モル水素化リチウムアルミニ
ウムの懸濁液に滴々添加する。この混合物を一夜撹拌
し、次いで冷却しながら9.5mlの水、9.5mlの
15%強度の水酸化ナトリウム溶液および28.4ml
の水で連続的に滴々処理する。有機相をデカンテーショ
ンし、そして蒸発させる。残留物をジクロロメタン/石
油エーテルから2回再結晶化する。収量:38.0g
(87%)。融点:57−58℃。
【0054】実施例II (2R)−2−ヒドロキシメチル−クロマン
【0055】
【化11】
【0056】164mlのテトラヒドロフラン中の1モ
ルのボラン溶液を、0℃においての内部温度においてア
ルゴン雰囲気下に30分かけて、210mlの無水テト
ラヒドロフラン中の22.1g(0.124モル)の
(2R)−クロマン−2−カルボン酸(ee=98.3
%)の溶液に添加する。冷却を除去し、そしてバッチを
引き続いて4時間撹拌する。この期間の間に内部温度は
34℃に上昇する。次いで、46mlのテトラヒドロフ
ランおよび水の1/1混合物を氷冷しながら滴々添加す
る。40.7gの無水炭酸カリウムを添加しそして激し
く撹拌した後、テトラヒドロフラン溶液をデカンテーシ
ョンし、そして水噴射の減圧下に濃縮する。短い通路の
蒸留後、18.8gの無色の2R−ヒドロキシメチル−
クロマンが得られる。沸点:77−78℃/0.15ミ
リバール。ee>99%。
【0057】実施例III (2S)−2−ヒドロキシメチル−クロマン
【0058】
【化12】
【0059】標題化合物は(2S)−クロマン−2−カ
ルボン酸から実施例IIにおけるようにて調製される。
ee>99%。沸点:79−81℃/0.15ミリバー
ル。実施例IV (2R)−トシルオキシメチル−クロマン
【0060】
【化13】
【0061】15.63gの4−トルエンスルホニルク
ロライドを、50mlの無水ピリジン中の12.8g
(0.78モル)の(2R)−ヒドロキシメチルクロマ
ン(実施例II)に、の撹拌しかつ氷冷しながら、少し
ずつ添加する。一夜放置した後、この混合物を氷水の中
に導入し、そしてジエチルエーテルで抽出する。エーテ
ル相を5%強度の氷冷塩酸で2回、次いで飽和塩化ナト
リウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そ
して水噴射の減圧下に蒸発させる。22.4gの均質な
2R−2−ヒドロキシメチルクロマンの4−トルエンス
ルホネートが得られる。Rf=0.6(トルエン/酢酸
エチル3:1)油、〔α〕D=15.1実施(c=1、
CHCl3)、融点℃=61.5−64.5(ジクロロ
メタン/石油エーテルから)。
【0062】実施例V (2S)−2−トシルオキシメチル−クロマン
【0063】
【化14】
【0064】標題化合物は実施例IIIの化合物から実
施例IVにおけるようにして調製される。Rf=0.6
(トルエン/酢酸エチル3:1)油。
【0065】実施例VI 8−メトキシ−2−トシルオキシメチル−クロマン
【0066】
【化15】
【0067】融点:115−117℃(ジクロロメタン
から)。
【0068】調製実施例 実施例1 8−(クロマン−2−イル−メチル)−1−フェニル−
1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−4−オ
【0069】
【化16】
【0070】240モルの無水ジメチルホルムアミド
(DMF)中の31.8g(0.1モル)の2−トシル
オキシメチル−クロマン、7.1g(0.07モル)の
無水塩化スルフリルおよび23.1g(0.1モル)の
1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕
デカン−4−オンの混合物を110℃において6時間撹
拌し、次いで氷冷(500g)上に注ぐ。酢酸エチル
(5×100ml)で抽出後、有機抽出液を水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして有機相を水噴
射の減圧下に蒸発させ、657gの結晶質粗生成物を含
有する溶媒を蒸発させ、酢酸エチルから2回再結晶化す
ると、20.6gの標題化合物が得られる、融点192
−193.5℃。収量:理論値の55%。
【0071】表1に示す実施例の化合物を実施例1の手
順に類似する手順に従い調製する。
【0072】
【表4】
【0073】実施例5 8−(クロマン−2−イル−メチル)−1−フェニル−
1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−4−オ
ン HCl塩
【0074】
【化17】
【0075】3.34g(0.01モル)−8−(クロ
マン−2−イル−メチル)−1−フェニル−1,3,8
−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−4−オンを100
mlのジエチルエーテル中に20mlのジクロロメタン
を添加して溶解し、そして撹拌しかつ氷冷しながら6.
9mlの1.45Nのエーテル性塩酸で処理する。2時
間後、沈澱を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、
そして油ポンプの減圧下に60℃において乾燥する。
3.4gの標題化合物が得られる、融点238−240
℃(毛管)。
【0076】表2に示す実施例の化合物を実施例5の手
順に類似する手順に従い調製する。
【0077】
【表5】
【0078】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0079】1、一般式
【0080】
【化18】
【0081】式中、A、BおよびDは同一であるか、あ
るいは異なり、そして水素、ハロゲン、シアノ、アジ
ド、ニトロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキ
シルまたはカルボキシルであるか、あるいは各々が8個
までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、アルケニル、アシルまたはアルコキシカルボニル
であるか、あるいは式−NR34、−NR5−L−R6
たは−OR7の基であり、ここでR3、R4およびR5は同
一であるか、あるいは異なり、そして水素、8個までの
炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
フェニルまたはベンジルであり、Lは−CO−または−
SO2−基であり、R6は8個までの炭素原子を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはベンジルである
か、あるいは6〜10個の炭素原子を有するアリールで
あり、ここでアリールはハロゲン、ヒドロキシル、ニト
ロ、シアノ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメ
トキシによるか、あるいは各々が6個までの炭素原子を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコ
キシにより置換されていてもよく、そしてR7は各々が
8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルケニルであり、ここでアルキルまた
はアルケニルは3〜6個の炭素原子を有するシクロアル
キルまたはフェニルにより置換されていてもよいか、あ
るいはAは前述の意味の1つを有し、そしてBおよびD
は、一緒になって、5〜7員の飽和の、部分的に不飽和
のまたは芳香族の炭素環の環またはS、NおよびOから
なる系列からの2個までの異種原子を有するヘテロサイ
クルの環を形成し、ここでこれら環は環の中に2つまで
のカルボニル官能基を有することができ、そして各々が
6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルコキシ、ヒドロキシル、3〜6個の
炭素原子を有するシクロアルキル、フェニル、ハロゲ
ン、シアノおよびニトロからなる群からなる系列からの
2つまでの同一であるか、あるいは異なる置換基による
か、あるいはスピロ形態において、式
【0082】
【化19】
【0083】の基により1置換または2置換されていて
もよく、ここでmは1または2の数であり、そしてR1
およびR2は同一であるか、あるいは異なり、そして水
素または直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルであるか、
あるいはフェニルまたはベンジルであり、それらの各々
はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ジフルオロメチ
ル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルおよびト
リフルオロメトキシによるか、あるいは各々が8個まで
の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシにより1
置換〜3置換されていてもよい、の、適当ならば異性体
の形態の、トリアザピロデカノン−メチルクロマン類、
およびそれらの塩類。
【0084】2、式中、A、BおよびDは同一である
か、あるいは異なり、そして水素、フッ素、塩素、臭
素、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフ
ルオロメトキシまたはヒドロキシルであるか、あるいは
各々が6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキル、アルケニル、アシルまたはアルコキシ
カルボニルであるか、あるいは式−NR34、−NR5
−L−R6または−OR7の基であり、ここでR3、R4
よびR5は同一であるか、あるいは異なり、そして水素
または6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルであり、Lは−CO−または−SO2
基であり、R6は6個までの炭素原子を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルキルまたはベンジルであるか、あ
るいはフェニル、ここでフェニルはフッ素、塩素、臭
素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒド
ロキシルによるか、あるいは各々が4個までの炭素原子
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアル
コキシにより置換されていてもよく、そしてR7は6個
までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルまたはアルケニルであり、ここでアルキルまたはア
ルケニルはシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルまたはフェニルにより置換されていてもよいか、
あるいはAは前述の意味の1つを有し、そしてBおよび
Dは、一緒になって、式
【0085】
【化20】
【0086】の基を形成し、そしてR1およびR2は同一
であるか、あるいは異なり、そして水素または6個まで
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
であるか、あるいはフェニルまたはベンジルであり、そ
れらの各々はフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、シア
ノ、ジトリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシ
からなる系列からの同一であるか、あるいは異なる置換
基によるか、あるいは各々が6個までの炭素原子を有す
るアルキルまたはアルコキシにより1置換または2置換
されていてもよい、の、適当ならば、異性体の形態の、
上記第1項記載のトリアザスピロデカノン−メチルクロ
マン類およびそれらの塩類。
【0087】3、式中、A、BおよびDは同一である
か、あるいは異なり、そして水素、フッ素、塩素、臭
素、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキ
シまたはヒドロキシルであるか、あるいは各々が4個ま
での炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルまたはアルケニルであるか、あるいは式−NR34
たは−OR7の基であり、ここでR4およびR5は同一で
あるか、あるいは異なり、そして水素または4個までの
炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルで
あり、そしてR7は4個までの炭素原子を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケニルであり、
ここでアルキルまたはアルケニルはシクロプロピルまた
はフェニルにより置換されていてもよいか、あるいはA
は前述の意味の1つを有し、そしてBおよびDは、一緒
になって、式
【0088】
【化21】
【0089】の基を形成し、そしてR1およびR2は同一
であるか、あるいは異なり、そして水素または4個まで
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
であるか、あるいはフェニルまたはベンジルであり、そ
れらの各々はフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、ジト
リフルオロメチまたはびトリフルオロメトキシによる
か、あるいは各々が4個までの炭素原子を有するアルキ
ルまたはアルコキシにより置換されていてもよい、の、
適当ならば、異性体の形態の、上記第1項記載のトリア
ザスピロデカノン−メチルクロマン類およびそれらの塩
類。
【0090】4、病気を防除するための上記第1項記載
のトリアザスピロデカノン−メチルクロマン類。
【0091】5、一般式
【0092】
【化22】
【0093】式中、A、BおよびDは同一であるか、あ
るいは異なり、そして水素、ハロゲン、シアノ、アジ
ド、ニトロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキ
シルまたはカルボキシルであるか、あるいは各々が8個
までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キル、アルケニル、アシルまたはアルコキシカルボニル
であるか、あるいは式−NR34、−NR5−L−R6
たは−OR7の基であり、ここでR3、R4およびR5は同
一であるか、あるいは異なり、そして水素、8個までの
炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、
フェニルまたはベンジルであり、Lは−CO−または−
SO2−基であり、R6は8個までの炭素原子を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはベンジルである
か、あるいは6〜10個の炭素原子を有するアリールで
あり、ここでアリールはハロゲン、ヒドロキシル、ニト
ロ、シアノ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメ
トキシによるか、あるいは各々が6個までの炭素原子を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコ
キシにより置換されていてもよく、そしてR7は各々が
8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルケニルであり、ここでアルキルまた
はアルケニルは3〜6個の炭素原子を有するシクロアル
キルまたはフェニルにより置換されていてもよいか、あ
るいはAは前述の意味の1つを有し、そしてBおよびD
は、一緒になって、5〜7員の飽和の、部分的に不飽和
のまたは芳香族の炭素環の環またはS、NおよびOから
なる系列からの2個までの異種原子を有するヘテロサイ
クルの環を形成し、ここでこれら環は環の中に2つまで
のカルボニル官能基を有することができ、そして各々が
6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルコキシ、ヒドロキシル、3〜6個の
炭素原子を有するシクロアルキル、フェニル、ハロゲ
ン、シアノおよびニトロからなる群からなる系列からの
2つまでの同一であるか、あるいは異なる置換基による
か、あるいはスピロ形態において、式
【0094】
【化23】
【0095】の基により1置換または2置換されていて
もよく、ここでmは1または2の数であり、そしてR1
およびR2は同一であるか、あるいは異なり、そして水
素または直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルであるか、
あるいはフェニルまたはベンジルであり、それらの各々
はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ジフルオロメチ
ル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルおよびト
リフルオロメトキシによるか、あるいは各々が8個まで
の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシにより1
置換〜3置換されていてもよい、の、適当ならば異性体
の形態の、トリアザピロデカノン−メチルクロマン類、
およびそれらの塩類を調製する方法であって、一般式
(II)
【0096】
【化24】
【0097】式中、A、BおよびDは前述の意味を有
し、そしてXは典型的な離脱基、例えば、トシルオキ
シ、メシルオキシ、塩素または臭素である、の化合物
を、不活性溶媒中で、塩基および、適当ならば、触媒、
の存在下に、一般式(III)
【0098】
【化25】
【0099】式中、R1およびR2は前述の意味を有す
る、の化合物と反応させ、そして適当ならば置換基A、
BおよびDを慣用方法に従い変化させる、ことを特徴と
する方法。
【0100】6、0℃〜+150℃の温度において実施
する、上記第5項記載の方法。
【0101】7、少なくとも1種の上記第1項記載のト
リアザスピロデカノン−メチルクロマン類を含有する薬
物。
【0102】8、セロトニン作動性およびドパミン作動
性の系の障害により特徴づけられる病気を処置するため
の上記第7項記載の薬物。
【0103】9、薬物を調製するための上記第1項記載
のトリアザスピロデカノン−メチルクロマン類の使用。
【0104】10、トリアザスピロデカノン−メチルク
ロマン類を、適当ならば普通の補助剤および賦形剤を使
用して、適当な投与形態に転化することを特徴とする、
上記第7項記載の薬物を調製する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 25/18 A61P 25/18 25/20 25/20 25/22 25/22 25/24 25/24 25/28 25/28 (73)特許権者 591063187 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 ジヤン・マリー・ビクトル・デ・ブリー ドイツ連邦共和国デー5064レスラト・ア デレンホフ36 (72)発明者 ボルフガング・ドムパート ドイツ連邦共和国デー5000ケルン91・ド ナーシユトラーセ35 (72)発明者 ヘニング・ゾマーマイヤー ドイツ連邦共和国デー5000ケルン80・ザ ルフアトールシユトラーセ25

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、 A、BおよびDは同一であるか、あるいは異なり、そし
    て水素、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、ジフルオ
    ロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、
    トリフルオロメトキシ、ヒドロキシルまたはカルボキシ
    ルであるか、あるいは各々が8個までの炭素原子を有す
    る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルケニル、ア
    シルまたはアルコキシカルボニルであるか、あるいは式
    −NR34、−NR5−L−R6または−OR7の基であ
    り、ここでR3、R4およびR5は同一であるか、あるい
    は異なり、そして水素、8個までの炭素原子を有する直
    鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、フェニルまたはベン
    ジルであり、 Lは−CO−または−SO2−基であり、 R6は8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
    鎖状のアルキルまたはベンジルであるか、あるいは6〜
    10個の炭素原子を有するアリールであり、ここでアリ
    ールはハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、トリ
    フルオロメチルまたはトリフルオロメトキシによるか、
    あるいは各々が6個までの炭素原子を有する直鎖状もし
    くは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキシにより置換さ
    れていてもよく、そしてR7は各々が8個までの炭素原
    子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはア
    ルケニルであり、ここでアルキルまたはアルケニルは3
    〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルまたはフェニ
    ルにより置換されていてもよいか、あるいはAは前述の
    意味の1つを有し、そしてBおよびDは、一緒になっ
    て、5〜7員の飽和の、部分的に不飽和のまたは芳香族
    の炭素環の環またはS、NおよびOからなる系列からの
    2個までの異種原子を有するヘテロサイクルの環を形成
    し、ここでこれら環は環の中に2つまでのカルボニル官
    能基を有することができ、そして各々が6個までの炭素
    原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたは
    アルコキシ、ヒドロキシル、3〜6個の炭素原子を有す
    るシクロアルキル、フェニル、ハロゲン、シアノおよび
    ニトロからなる群からなる系列からの2つまでの同一で
    あるか、あるいは異なる置換基によるか、あるいはスピ
    ロ形態における、式 【化2】 の基により1置換または2置換されていてもよく、ここ
    でmは1または2の数であり、そしてR1およびR2は同
    一であるか、あるいは異なり、そして水素または直鎖状
    もしくは分枝鎖状のアルキルであるか、あるいはフェニ
    ルまたはベンジルであり、それらの各々はハロゲン、ヒ
    ドロキシル、シアノ、ジフルオロメチル、ジフルオロメ
    トキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキ
    シによるか、あるいは各々が8個までの炭素原子を有す
    るアルキルまたはアルコキシにより1置換〜3置換され
    ていてもよい、の、適当ならば異性体の形態の、トリア
    ザピロデカノン−メチルクロマン類、およびそれらの塩
    類。
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