JP3257389B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3257389B2
JP3257389B2 JP04858696A JP4858696A JP3257389B2 JP 3257389 B2 JP3257389 B2 JP 3257389B2 JP 04858696 A JP04858696 A JP 04858696A JP 4858696 A JP4858696 A JP 4858696A JP 3257389 B2 JP3257389 B2 JP 3257389B2
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heater
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哲朗 長久
勝 川邉
憲二 服部
博文 野間
政司 神原
裕二 藤井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/06Control, e.g. of temperature, of power

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインバータを使用し
た誘導加熱部と、抵抗負荷(ヒータ)を使用した抵抗加
熱部を内蔵した加熱調理器において、ヒータの両端に接
続して通電制御を行うリレー接点の異常を検出し、リレ
ーをON/OFF動作させる回路構成、また使用者への
表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加熱調理器として、ヒー
タ両端にリレーを設け、その接点の異常を検知する回路
が種々知られている。リレーの接点異常とは、リレーO
FF時に接点間にアーク放電が発生して接点の一部が溶
けることで接点が荒れてしまい、一度接点が閉じると接
点荒れによる引っかかりで接点が開かなくなり制御不能
になる現象である。これを解決するための回路の一例を
図10に示して説明する。図10は従来の加熱調理器の
制御装置の回路図である。図10においてヒータ102
の両端には第1のリレー103と第2のリレー104が
設けられており、ヒータ102とリレー103の接続点
には検出回路105が接続され、検出回路105の出力
は後述する制御手段であるマイクロコンピュータ106
の入力端子P3に接続されている。検出回路105はト
ランジスタ107により構成されており、リレー103
とリレー104がともに正常であれば、リレー103と
リレー104がともにOFFの場合にはトランジスタ1
07はOFFした検出回路105の出力は−レベルとな
り、リレー104のみがONの場合にはトランジスタ1
07は商用電源の周波数に応じて駆動されて検出回路1
05の出力はパルス信号となり、リレー103およびリ
レー104がともにONの場合には、トランジスタ10
7はOFFして検出回路105の出力は−レベルになる
ように構成されている。
【0003】マイクロコンピュータ106はヒータ10
2の通電を制御するようにP1、P2に駆動信号を出力す
るとともに、図11に示すような確認動作を行ってい
る。図10は第1、第2のリレー103、104の接点
状態を確認するルーチンを示すフローチャートである。
第1ステップでは、マイクロコンピュータ106はP
1、P2に停止信号を出力する。第2ステップでは、P3
の入力信号をチェックする。ここでもしパルス信号が入
力されているならば、リレー104が異常であると判断
し、第6ステップに移行してリレー103、104駆動
動作を停止するとともに、装置の表示回路(図示せず)
に異常であることを表示する。第2ステップで−レベル
信号が入力されているならば、リレー104は正常であ
ると判断し、第3ステップへ移行する。第3ステップ
は、P1に駆動信号を出力しリレー104をONさせ
る。第4ステップでは、再びP3の入力信号をチェック
する。ここでもし−レベル信号が入力されているなら
ば、リレー103が異常であると判断し、第6ステップ
に移行してリレー103、104駆動動作を停止すると
ともに、装置の表示回路(図示せず)に異常であること
を表示する。第4ステップでパルス信号が入力されてい
るならば、リレー103は正常であると判断し、第5ス
テップへ移行する。第5ステップは、P1に停止信号を
出力しリレー104をOFFする。
【0004】以上のルーチンをヒータ102の駆動直前
で実行し、リレー103、104がともに正常である第
5ステップを通過したときのみヒータ102を駆動可能
にしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例はヒータを
利用して加熱する加熱調理器の専用制御回路であり、商
用電源の片側を制御電源の+端子と接続することによっ
て簡単で安価にリレーの接点荒れによる引っかかりなど
による異常を検出できた。しかしながら、インバータな
どで誘導加熱を行う方式の加熱部を含めて制御する加熱
調理器の場合、インバータ回路は商用電源を整流するた
めの整流回路が必要であり、インバータ回路を駆動する
制御電源は整流回路によって商用電源から切り離すこと
が必要であった。このためリレーを駆動するための回路
(リレーの接点状態を検出する検出回路を含む)電源
と、インバータ回路の駆動電源をそれぞれ別に設け、さ
らに絶縁させる必要があり、部品点数の増加によるコス
トアップと、製品が大型になる課題があった。
【0006】また、従来例では一方のリレー接点の異常
を検出するには、他方のリレーを一旦ONさせる必要が
あった。この動作でリレー接点が異常である場合、ヒー
タに商用電源が印加されることになり、リレー接点異常
検出中は熱エネルギーを無駄に消費していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は商用電源を全波整流する整流回路と、前記
整流回路の出力を高周波電流に変換するインバータ回路
と、ヒータと、記ヒータの両端に直列接続され前記商
用電源間に接続される第1、第2のリレーと、リレー駆
動回路と、前記ヒータの一端と前記整流回路の出力側の
−端子間の電圧を入力して前記リレー接点異常を検出す
る検出回路と、前記インバータ回路および前記リレー駆
動回路に前記整流回路の出力側の−端子と一端を同電位
として駆動信号を出力するとともに前記検出回路の出力
を入力してなる制御手段と、前記インバータ回路、前記
リレー駆動回路、前記検出回路および前記制御手段に電
源を供給し、前記整流回路出力側の−端子に−端子を接
続した制御電源とを備なえ、前記制御手段は、前記リレ
ー駆動回路の出力と前記検出回路の入力の整合性により
前記リレーの接点異常を検出してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、商用電源
を全波整流する整流回路と、前記整流回路の出力を高周
波電流に変換するインバータ回路と、ヒータと、記ヒ
ータの両端に直列接続され前記商用電源間に接続される
第1、第2のリレーと、リレー駆動回路と、前記ヒータ
の一端と前記整流回路の出力側の−端子間の電圧を入力
して前記リレー接点異常を検出する検出回路と、前記イ
ンバータ回路および前記リレー駆動回路に前記整流回路
の出力側の−端子と一端を同電位として駆動信号を出力
するとともに前記検出回路の出力を入力してなる制御手
段と、前記インバータ回路、前記リレー駆動回路、前記
検出回路および前記制御手段に電源を供給し、前記整流
回路出力側の−端子に−端子を接続した制御電源とを備
なえ、前記制御手段は、前記リレー駆動回路の出力と前
記検出回路の入力の整合性により前記リレーの接点異常
を検出してなる構成とし、前記検出回路は前記リレーを
OFFした状態で前記第1および第2のリレーのうちい
ずれかの接点異常があれば異常信号を前記制御手段に出
力することにより、第1のリレー接点が異常の場合、商
用電源から第1のリレー接点、検出回路、電源−端子、
整流回路の方向に電流が流れ、検出回路は半波整流電圧
が入力される。第2のリレー接点が異常の場合、商用電
源から第2のリレー接点、ヒータ、検出回路、電源−端
子、整流回路の方向に電流が流れ、検出回路は半波整流
電圧が入力される。また、どちらのリレーも正常な場
合、検出回路に電流が流れず、従って半波整流電圧は入
力されないことになる。以上のように、第1および第2
のリレーのうちいずれか一方のリレー接点が異常の時
は、検出回路に半波整流電圧が入力される。検出回路
は、この信号を商用電源の半周期毎に反転するパルス波
形を制御手段に出力し、リレー接点異常を伝えるもので
ある。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1の構成と
するとともに、商用電源を入力し、前記商用電源の半周
期毎に出力レベルが反転し、制御電源により電源が供給
され、その出力端子を制御手段に接続してなる反転回路
を備え、前記制御手段は前記反転回路と前記検出回路の
出力状態の組み合わせから第1および第2のリレーのい
ずれかの接点異常を特定してなる構成としたことによ
り、前記制御手段は前記リレーをOFFした状態で前記
反転回路と前記検出回路の出力状態を認識し、その組み
合わせに応じて前記第1および第2のリレーのいずれか
の接点異常を特定することにより、第1のリレーが接点
異常の場合と、第2のリレーが接点異常の場合では、本
発明の第1の手段で述べた検出回路の出力波形が半周期
ずれる。また、反転回路の出力が半周期毎にレベル反転
する。制御手段は検出回路の出力と反転回路の出力を認
識することで接点異常の起こったリレーがどちらである
かが特定できる。例えば、反転回路の出力が+レベルの
時に検出回路の出力が+レベルであれば第1のリレー接
点が異常であると判断し、−レベルであれば第2のリレ
ー接点が異常であると判断するものである。
【0010】請求項3記載の発明は、ヒータと、前記ヒ
ータの両端に接続した第1、第2のリレーと、リレー駆
動回路と、前記ヒータの一方の端子に接続し前記リレー
接点異常を検出する検出回路と、前記リレー駆動回路に
駆動信号を出力する制御手段と、前記リレー駆動回路、
前記検出回路および前記制御手段に電源を供給する制御
電源を具備し、前記ヒータと前記リレーの直列回路は前
記商用電源に接続し、前記検出回路の出力端子は前記制
御手段に接続した構成とし、前記制御手段は前記ヒータ
ON時に前記第2のリレーを駆動後所定時間後に前記第
1のリレーを駆動し、前記ヒータOFF時に前記第1の
リレーを停止後所定時間後に前記第2のリレーを停止す
る動作を行わせるプログラムを有し、前記検出回路から
出力する異常信号に応じて前記第1のリレーのみを所定
回数ON/OFFさせることにより、ヒータON時は第
1のリレーがONした時にヒータに通電し、ヒータOF
F時は第1のリレーが先にOFFするので、第1のリレ
ーの接点間はアーク放電が発生するが、第2のリレーの
接点間はアーク放電が発生しない。このように制御手段
がリレーをON/OFFさせる時間を遅延することによ
って、第1のリレーのみに接点異常を発生させるように
し、異常時は第1のリレーのみにON/OFF信号を出
力し、接点の引っかかりを外すようにしたものである。
【0011】請求項4記載の発明は、ヒータと、前記ヒ
ータの両端に接続した第1、第2のリレーと、リレー駆
動回路と、前記ヒータの一方の端子に接続し前記リレー
接点異常を検出する検出回路と、前記リレー駆動回路に
駆動信号を出力する制御手段と、使用者に加熱状態など
を表示する表示回路と、前記リレー駆動回路、前記検出
回路、表示回路および前記制御手段に電源を供給する制
御電源を具備し、前記ヒータと前記リレーの直列回路は
前記商用電源に接続し、前記検出回路の出力端子は前記
制御手段に接続した構成とし、前記制御手段は前記第1
のリレーを所定回数ON/OFFさせても前記検出回路
からの異常信号が通常に復帰しない場合は第1のリレー
の駆動をOFFし、前記表示回路へ前記リレーの接点異
常を表示する信号を出力することにより、第1のリレー
にON/OFF信号を出力しても検出回路が通常の信号
を出力しない場合は、制御手段はこれ以上接点が外れな
い、あるいは第2のリレーが接点異常を起こしたと判断
し、第1のリレーをON/OFFさせる信号を出力する
のを停止し、表示回路に第1あるいは第2のリレーの復
帰できない接点異常を報知する信号を出力するものであ
る。
【0012】
【実施例】(実施例1) 本発明の第1の実施例を図1と図2に示して説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示す加熱調理器の制御回
路ブロック図であり、1は商用電源、2は整流回路、3
は平滑コンデンサ、4はインバータ回路、13は加熱コ
イル、5はヒータ、6a,6bは第1、第2のリレー、
7a、7bはリレー駆動回路、8はリレー6の接点異常
を検出する検出回路、9は制御手段であるマイクロコン
ピュータ、10は制御電源である。ヒータ5はその両端
をリレー6a、6bと接続し、商用電源1に接続してい
る。リレー駆動回路7はリレー6のコイルに制御電源を
供給する回路である。制御電源10はインバータ回路
4、リレー駆動回路7a、7b、検出回路8及びマイク
ロコンピュータ9に電源を供給している。また制御電源
10の−端子は整流回路2出力側の−端子と接続してお
り、インバータ回路4とリレー駆動回路7を同一電源で
駆動している。マイクロコンピュータ9は、インバータ
回路4とリレー駆動回路7に駆動信号を出力するだけで
なく、検出回路8に応じてリレー6駆動を制御してい
る。
【0013】以上の構成による加熱動作について説明す
る。加熱コイル13を使用して誘導加熱を行うとき、マ
イクロコンピュータ9はインバータ回路4へ駆動信号を
出力し、インバータ回路は4整流回路2、平滑コンデン
サ3からなる全波整流電源を高周波電流に変換して加熱
コイル13へ印加するものである。またヒータ5を利用
して抵抗加熱を行うとき、マイクロコンピュータ9は第
1および第2のリレー駆動回路7a、7bへ駆動信号を
出力し、第1および第2のリレー6a、6bの接点を閉
じ、ヒータ5へ商用電源1を印加するものである。
【0014】次にリレー6の接点異常検出方法を説明す
る。第1のリレー6a接点が異常の場合、電流は商用電
源1から第1のリレー6a接点、ヒータ5、検出回路
8、制御電源10−端子、整流回路2の方向に流れ、検
出回路8は接続点Vaに図2に示す半波整流電圧が入力
される。第2のリレー6b接点が異常の場合、電流は商
用電源1から第2のリレー6b接点、検出回路8、制御
電源10−端子、整流回路2の方向に流れ、検出回路8
は同じく図2に示す半波整流電圧が入力される。但しこ
のときヒータ5に流れる電流は微小であり、ヒータ5の
定格消費電力と比較すると無視できる。どちらのリレー
6も正常な場合、検出回路8に電流が流れず、従って図
2に示す半波整流電圧は入力されないことになる。
【0015】従って、第1および第2のリレーのうちい
ずれか一方のリレー接点が異常の時は、マイクロコンピ
ュータ9がリレー6を停止している状態で検出回路8に
半波整流電圧が入力される。検出回路8は商用電源1の
半周期毎に反転するパルス波形に変換しマイクロコンピ
ュータ9に出力し、リレー6の接点異常を伝えるもので
ある。
【0016】一方、制御電源10は商用電源1から整流
回路2によって切り離されており、構成上商用電源1か
ら切り離す必要のあるインバータ回路4を動作するには
最適である。この理由から制御電源10は、インバータ
回路4とリレー駆動回路7の共通の電源としている。
【0017】(実施例2) 次に、本発明の第2の実施例を図3から図5に示して説
明する。図3は本発明の第2の実施例を示す加熱調理器
の制御回路ブロック図であり、1は商用電源、2は整流
回路、3は平滑コンデンサ、4はインバータ回路、5は
ヒータ、6a,6bは第1、第2のリレー、7a、7b
はリレー駆動回路、8はリレー6の接点異常を検出する
検出回路、9はマイクロコンピュータ、10は制御電
源、11は反転回路である。ヒータ5はその両端をリレ
ー6a、6bと接続し、商用電源1に接続している。リ
レー駆動回路7はリレー6のコイルに制御電源を供給す
る回路である。制御電源10はインバータ回路4、リレ
ー駆動回路7a、7b、反転回路11、検出回路8及び
マイクロコンピュータ9に電源を供給している。また制
御電源10の−端子は整流回路2出力側の−端子と接続
しており、インバータ回路4とリレー駆動回路7を同一
電源で駆動している。反転回路11は商用電源1を入力
し、マイクロコンピュータ9に+レベルと−レベルを半
周期毎に出力する。マイクロコンピュータ9は、インバ
ータ回路4とリレー駆動回路7に駆動信号を出力するだ
けでなく、検出回路8および反転回路11に応じてリレ
ー6駆動を制御している。
【0018】以上の構成による加熱動作について説明す
る。加熱コイル13を使用して誘導加熱を行うとき、マ
イクロコンピュータ9はインバータ回路4へ駆動信号を
出力し、インバータ回路は4整流回路2、平滑コンデン
サ3からなる全波整流電源を高周波電流に変換して加熱
コイル13へ印加するものである。またヒータ5を利用
して抵抗加熱を行うとき、マイクロコンピュータ9は第
1および第2のリレー駆動回路7a、7bへ駆動信号を
出力し、第1および第2のリレー6a、6bの接点を閉
じ、ヒータ5へ商用電源1を印加するものである。
【0019】次にマイクロコンピュータ9のリレー6接
点異常判定方法を図4と図5に示して説明する。図4、
図5は、マイクロコンピュータ9に入力するVbとVc
の波形である。図4は、第1のリレー6aが接点異常を
起こした時の波形である。検出回路8の出力は第1の実
施例で説明した電流が流れVbの波形を出力する。つま
りVbとVcから同期した信号がマイクロコンピュータ
9に入力されるものである。図5は、第2のリレー6b
が接点異常を起こした時の波形である。検出回路8の出
力は第1の実施例で説明した電流が流れ、Vb’の波形
を出力する。つまりVb’とVcが反転した信号がマイ
クロコンピュータ9に入力されるものである。マイクロ
コンピュータ9は以上の入力から、VbとVcのパルス
波形が同期していれば第1のリレー6aの接点が異常で
あると判定し、第1のリレー6aのみを駆動するため、
P1に駆動信号を出力する。VbとVcが反転していれ
ば、第2のリレー6bの接点が異常であると判定し、第
2のリレー6bのみを駆動するため、P2に駆動信号を
出力する。
【0020】このように、マイクロコンピュータ9は接
点異常を起こしているリレー6の特定が可能であり、そ
のリレー6のみに駆動信号を出力するので、他方のリレ
ー6はOFFしており、マイクロコンピュータ9がリレ
ー6接点引きはがしで駆動信号を出力してもヒータ5が
発熱する通電電流を流すことがない。従って、リレー6
接点引きはがし中の無駄なエネルギーを消費することが
ない。また、正常なリレー6を駆動しているリレー駆動
回路7を無駄に駆動することがなく省電力となる。
【0021】一方、制御電源10は商用電源1から整流
回路2によって切り離されており、構成上商用電源1か
ら切り離す必要のあるインバータ回路4を動作するには
最適である。この理由から制御電源10は、インバータ
回路4とリレー駆動回路7の共通の電源としている。
【0022】(実施例3) 次に、本発明の第3の実施例を図6から図8に示して説
明する。図6は本発明の第3の実施例を示す加熱調理器
の制御回路ブロック図であり、1は商用電源、5はヒー
タ、6a,6bは第1、第2のリレー、7a、7bはリ
レー駆動回路、8はリレー6の接点異常を検出する検出
回路、9はマイクロコンピュータ、10は制御電源であ
る。ヒータ5はその両端をリレー6a、6bと接続し、
商用電源1に接続している。リレー駆動回路7はリレー
6のコイルに制御電源を供給する回路である。制御電源
10はリレー駆動回路7a、7b、検出回路8及びマイ
クロコンピュータ9に電源を供給している。マイクロコ
ンピュータ9はリレー駆動回路7に駆動信号を出力する
だけでなく、検出回路8に応じてリレー6駆動を制御し
ている。
【0023】以上の構成によるヒータ5の加熱動作につ
いて図7と図8で説明する。図7はヒータ5通電時のマ
イクロコンピュータ9のリレー6駆動信号とリレー6の
接点の移行状態をあらわす回路図である。ヒータ5をO
Nさせるとき、マイクロコンピュータ9は第2のリレー
駆動回路7bへ駆動信号を出力し、第2のリレー6bの
接点を閉じる。この時には第2のリレー6b接点間には
商用電源は印加されていなかったので、接点間にアーク
放電が発生しない。次に、マイクロコンピュータ9は約
50mS後に第1のリレー駆動回路7aへ駆動信号を出
力し、第1のリレー6aの接点を閉じる。第1のリレー
6aは、チャタリング(接点が微小時間の間に閉じたり
開いたりしながら、最終的に閉じる、または開く状態に
落ちつくこと)によってアーク放電が発生する。以上の
状態を経てヒータ5へ商用電源1を印加するものであ
る。
【0024】図8はヒータ5通電停止時のマイクロコン
ピュータ9のリレー6駆動信号とリレー6の接点の移行
状態をあらわす回路図である。ヒータ5をOFFさせる
とき、マイクロコンピュータ9は第1のリレー駆動回路
7aへ停止信号を出力し、第1のリレー6aの接点を開
く。第1のリレー6aは、チャタリングによってアーク
放電が発生する。次に、マイクロコンピュータ9は約5
0mS後に第2のリレー駆動回路7bへ停止信号を出力
し、第2のリレー6bの接点を開く。この時には第2の
リレー6b接点間には商用電源は印加されていなかった
ので、接点間にアーク放電が発生しない。以上の状態を
経てヒータ5への通電を停止するものである。
【0025】なお、一般的なリレーの動作/復帰時間
(リレーコイルに電圧を印加して実際に接点が閉じるま
での時間/リレーコイルの印加電圧を除去してから実際
に接点が開くまでの時間)は10mS、チャタリングを
起こしている時間は5mS程度である。従って、ヒータ
5ON時は第2のリレー6bが確実にONして第1のリ
レー6aがONし、ヒータ5OFF時は第1のリレー6
aが確実にOFFして第2のリレー6bがOFFするの
で、遅延時間50mSは妥当な値である。
【0026】以上のようにマイクロコンピュータ9は常
に第1のリレーのみにアーク放電が発生しやすく制御し
ているので、接点異常を起こすのは第1のリレー6aだ
と判定することが出来る。そして、第1のリレー6aに
のみON/OFF信号を出力するものである。
【0027】なお、第3の実施例ではヒータ専用の加熱
調理器について説明したものであるが、インバータを使
用して誘導加熱を行う回路と複合させた加熱調理器の場
合であっても良い。
【0028】(実施例4) 次に、本発明の第4の実施例を図9に示して説明する。
図9は、本発明の第3の実施例に表示回路12を追加し
た加熱調理器の制御回路ブロック図であり、第1および
第2のリレーの通常動作と異常時の動作は、すでに第3
の実施例で説明したとおりであり、説明を省く。第1の
リレー6aの接点異常が起こると、マイクロコンピュー
タ9は第1のリレー駆動回路7aへON/OFF信号を
出力する。ところが第1のリレー6aの接点間の引っか
かりが非常に強く接点が通常状態に復帰しないときは、
ON/OFF回数が多いと逆に無駄にリレーコイルに流
れる電流で電力を消費することがある。所定の回数(実
施例では8回)第1のリレー6aをON/OFFし、検
出回路8の出力が通常レベルに復帰しない場合は、マイ
クロコンピュータ9は第1のリレー6aを停止し、表示
回路12へ異常表示をする。また、まれに第2のリレー
6bの接点が引っかかることがある。このときも検出回
路8の出力が通常レベルに復帰しないので、マイクロコ
ンピュータ9は表示回路12へ異常表示をする。
【0029】なお、表示方法はサービス性を考慮して、
接点異常なのは第1のリレーか第2のリレーかの区別が
できるように表示パターンを変更しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、リレーを駆動する制御電源とインバータ回路4を
駆動する制御電源を共通で使用することができ、制御電
源を増設する必要がなくコストアップがなくなり、回路
基板の小型化ができる。また、リレー接点の異常を検出
するのはすべてのリレーをOFFさせた状態で検出可能
であり、ヒータに無駄な熱エネルギーを消費することが
ない。
【0031】また、請求項2記載の発明によれば、接点
異常を起こしたリレーを特定できるので、制御手段はそ
のリレーのみに駆動信号を出力でき、正常なリレーコイ
ルに駆動電圧を印加しなくても良く、省電力化が図れ
る。
【0032】また、請求項3記載の発明によれば、第1
のリレーのみにアーク放電が起こるように制御手段が駆
動遅延を行っているため、検出回路がパルス信号を発生
しても制御手段は第1のリレーのみをON/OFF駆動
すればよく、従って制御手段は複雑な処理を行わなくて
もよく、迅速に対応ができ早期に復帰が可能となる。
【0033】さらに、請求項4記載の発明によれば、所
定の回数ON/OFFして検出回路の出力が復帰しない
場合は、異常表示を行うものであるため、永久的にリレ
ーを駆動することがなく、リレー駆動回路を介してリレ
ーコイルに通電する電力を省くことができる。また、第
1あるいは第2のリレーの復帰できない接点異常が確定
してから異常表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の加熱調理器の制御回路
ブロック図
【図2】同、加熱調理器の検出回路の入出力波形図
【図3】本発明の第2の実施例の加熱調理器の制御回路
ブロック図
【図4】同、加熱調理器の第1のリレー接点異常時の出
力波形図
【図5】同、加熱調理器の第2のリレー接点異常時の出
力波形図
【図6】本発明の第3の実施例の加熱調理器の制御回路
ブロック図
【図7】同、加熱調理器のリレー駆動のタイミングチャ
ート
【図8】同、加熱調理器のリレー停止のタイミングチャ
ート
【図9】本発明の第3の実施例の加熱調理器の制御回路
ブロック図
【図10】従来例の加熱調理器の制御回路ブロック図
【図11】同、加熱調理器のリレー接点異常検知のフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 商用電源 2 整流回路 3 平滑コンデンサ 4 インバータ回路 5 ヒータ 6 リレー 7 リレー駆動回路 8 検出回路 9 マイクロコンピュータ 10 制御電源 11 反転回路 12 表示回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 博文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 神原 政司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−186025(JP,A) 特開 平1−272083(JP,A) 特開 平5−100754(JP,A) 特開 昭63−164188(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 11/00 H05B 3/00 320

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を全波整流する整流回路と、前
    記整流回路の出力を高周波電流に変換するインバータ回
    路と、ヒータと、記ヒータの両端に直列接続され前記
    商用電源間に接続される第1、第2のリレーと、リレー
    駆動回路と、前記ヒータの一端と前記整流回路の出力側
    の−端子間の電圧を入力して前記リレー接点異常を検出
    する検出回路と、前記インバータ回路および前記リレー
    駆動回路に前記整流回路の出力側の−端子と一端を同
    位として駆動信号を出力するとともに前記検出回路の出
    力を入力してなる制御手段と、前記インバータ回路、前
    記リレー駆動回路、前記検出回路および前記制御手段に
    電源を供給し、前記整流回路出力側の−端子に−端子を
    接続した制御電源とを備なえ、前記制御手段は、前記リ
    レー駆動回路の出力と前記検出回路の入力の整合性によ
    り前記リレーの接点異常を検出してなる加熱調理器。
  2. 【請求項2】 商用電源を入力し、前記商用電源の半周
    期毎に出力レベルが反転し、制御電源により電源が供給
    され、その出力端子を制御手段に接続してなる反転回路
    を備え、前記制御手段は前記反転回路と前記検出回路の
    出力状態の組み合わせから第1および第2のリレーのい
    ずれかの接点異常を特定してなる請求項1記載の加熱調
    理器。
  3. 【請求項3】 制御手段は、ヒータON時に第2のリレ
    ーを駆動後所定時間後に第1のリレーを駆動し、ヒータ
    OFF時に前記第1のリレーを停止後所定時間後に前記
    第2のリレーを停止させ、検出回路から出力する異常信
    号に応じて前記第1のリレーのみを所定回数ON/OF
    Fさせてなる請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 使用者に加熱状態などを表示し、制御電
    源により電源が供給されてなる表示回路を備え、制御手
    段は、第1のリレーを所定回数ON/OFFさせても検
    出回路からの異常信号が通常に復帰しない場合に前記第
    1のリレーの駆動をOFFし、前記表示回路へ前記リレ
    ーの接点異常を表示する信号を出力してなる請求項3記
    載の加熱調理器。
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