JP3256581B2 - 現像剤補給容器 - Google Patents
現像剤補給容器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内部に粉体現像剤
を充填し、熱溶着フィルムを用いることにより該容器を
密封し、乾式電子写真複写機やプリンタに補給する際
に、そのフィルムを引き剥して使用する現像剤補給容器
に関するものである。
を充填し、熱溶着フィルムを用いることにより該容器を
密封し、乾式電子写真複写機やプリンタに補給する際
に、そのフィルムを引き剥して使用する現像剤補給容器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、現像剤補給容器は合成樹脂、紙等
を主な構造材料とした現像剤排出口を有する容器本体
と、合成樹脂フィルムを基盤とし、これに溶着層を設け
た熱溶着フィルムから構成され、この熱溶着フィルムを
上記現像剤排出口周りのフランジ部等に熱溶着して現像
剤収納部を密封するのが一般的である。現像剤の補給
は、図4のように現像剤補給容器の現像剤排出口を下向
きとして複写機等の現像剤供給部に嵌め込み、フィルム
を手等で引っ張ることでフィルムと容器との溶着部分を
引き剥しながら現像剤排出口を開口させて補給を行って
いた。
を主な構造材料とした現像剤排出口を有する容器本体
と、合成樹脂フィルムを基盤とし、これに溶着層を設け
た熱溶着フィルムから構成され、この熱溶着フィルムを
上記現像剤排出口周りのフランジ部等に熱溶着して現像
剤収納部を密封するのが一般的である。現像剤の補給
は、図4のように現像剤補給容器の現像剤排出口を下向
きとして複写機等の現像剤供給部に嵌め込み、フィルム
を手等で引っ張ることでフィルムと容器との溶着部分を
引き剥しながら現像剤排出口を開口させて補給を行って
いた。
【0003】また、他にも容器本体の材質としてハイイ
ンパクト・ポリスチロール樹脂(HIPS)やアクリル
ニトリル・スチレン・ブタジエン共重合樹脂(AB
S)、ポリプロピレン樹脂(PP)等のプラスチックを
用いたもの、さらに、可撓性フィルムの材質として、二
軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)やポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(PET)、延伸ナイロンフ
ィルム(ONy)等を基材とし、これに接着層をラミネ
ートしたものがある。
ンパクト・ポリスチロール樹脂(HIPS)やアクリル
ニトリル・スチレン・ブタジエン共重合樹脂(AB
S)、ポリプロピレン樹脂(PP)等のプラスチックを
用いたもの、さらに、可撓性フィルムの材質として、二
軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)やポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(PET)、延伸ナイロンフ
ィルム(ONy)等を基材とし、これに接着層をラミネ
ートしたものがある。
【0004】このような従来例装置における上記接着層
は、容器本体に対して接着すると同時に、開封時にはス
ムーズに剥離することが要求され、通常、イージーピー
ル型と呼ばれている。これを満足する接着層としては、
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、エチレン・
エチルアクレート共重合樹脂(EEA)、イオン性共重
合体(アイオノマー)等が知られており、これをプラス
チックまたは紙製の容器本体に熱溶着する方法が採られ
る。熱溶着の方法は、熱板シール、インパルスシール、
高周波ウェルダー等の方法があるが、熱板シールが最も
一般的である。
は、容器本体に対して接着すると同時に、開封時にはス
ムーズに剥離することが要求され、通常、イージーピー
ル型と呼ばれている。これを満足する接着層としては、
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、エチレン・
エチルアクレート共重合樹脂(EEA)、イオン性共重
合体(アイオノマー)等が知られており、これをプラス
チックまたは紙製の容器本体に熱溶着する方法が採られ
る。熱溶着の方法は、熱板シール、インパルスシール、
高周波ウェルダー等の方法があるが、熱板シールが最も
一般的である。
【0005】また、上記のような周知の画像形成装置に
おいては、画像形成装置毎に現像剤(以下、トナーとい
う)を消費するので、装置内でトナーを貯留する現像装
置には随時トナーを補給する必要がある。トナー補給方
式には種々の提案がなされているが、トナーは極めて微
細な粒子から成っているのでトナーの補給が簡単でユー
ザが容易に操作でき、しかも補給容器から現像装置に入
れ替える際にその漏出が生じない構成が必須である。
おいては、画像形成装置毎に現像剤(以下、トナーとい
う)を消費するので、装置内でトナーを貯留する現像装
置には随時トナーを補給する必要がある。トナー補給方
式には種々の提案がなされているが、トナーは極めて微
細な粒子から成っているのでトナーの補給が簡単でユー
ザが容易に操作でき、しかも補給容器から現像装置に入
れ替える際にその漏出が生じない構成が必須である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例によれば、以下のような問題点があった。先ず図
4に示した従来例によれば、フィルム熱溶着時に熱溶着
治具による容器フランジ部等への加熱と加圧によって被
溶着面が凸凹となり、現像剤補給時にフィルムを一度引
き剥してしまうと、再度新しいフィルムを用いて熱溶着
しようとしても、被溶着面の平面性がないため熱溶着治
具との当たりが悪く、フィルム熱溶着の安定性が低いた
め現像剤を完全に密封することは困難であった。したが
って、現像剤補給後の容器は、廃棄処分するしか他に用
途がなかった。
従来例によれば、以下のような問題点があった。先ず図
4に示した従来例によれば、フィルム熱溶着時に熱溶着
治具による容器フランジ部等への加熱と加圧によって被
溶着面が凸凹となり、現像剤補給時にフィルムを一度引
き剥してしまうと、再度新しいフィルムを用いて熱溶着
しようとしても、被溶着面の平面性がないため熱溶着治
具との当たりが悪く、フィルム熱溶着の安定性が低いた
め現像剤を完全に密封することは困難であった。したが
って、現像剤補給後の容器は、廃棄処分するしか他に用
途がなかった。
【0007】また、上記イージーピール型の従来例にお
いては、接着強度は強すぎても弱すぎても不具合を生じ
ていた。つまり、現像剤補給容器は内部に黒色微粉末状
の現像剤を収容して、様々な過酷な環境下、物流条件下
を経てユーザの元へ届けられるため、接着強度が弱すぎ
ると、輸送、保管途上でフィルムが剥れて現像剤が漏れ
てしまう。
いては、接着強度は強すぎても弱すぎても不具合を生じ
ていた。つまり、現像剤補給容器は内部に黒色微粉末状
の現像剤を収容して、様々な過酷な環境下、物流条件下
を経てユーザの元へ届けられるため、接着強度が弱すぎ
ると、輸送、保管途上でフィルムが剥れて現像剤が漏れ
てしまう。
【0008】一方、接着強度が強すぎれば、ユーザが開
封する際に引き剥し強度が大きくなり、操作性が悪化
し、最悪の場合開封できないといったトラブルとなる。
また、引き剥し強度が大きいと、フィルム引き剥し時に
フィルムが破れたり途中で切れるといったトラブルも併
発していた。
封する際に引き剥し強度が大きくなり、操作性が悪化
し、最悪の場合開封できないといったトラブルとなる。
また、引き剥し強度が大きいと、フィルム引き剥し時に
フィルムが破れたり途中で切れるといったトラブルも併
発していた。
【0009】このような接着強度に係る製造条件は、例
えば熱板シール方式の場合、熱板の表面温度、熱板圧着
時間、圧力の三つがある。接着強度を上記問題を生じな
い範囲に収めるためには三つの製造条件を厳しく管理し
なければならない。
えば熱板シール方式の場合、熱板の表面温度、熱板圧着
時間、圧力の三つがある。接着強度を上記問題を生じな
い範囲に収めるためには三つの製造条件を厳しく管理し
なければならない。
【0010】しかし、温度は温度センサーと温調器によ
り、時間はタイマーによりかなり高精度で管理できるよ
うになってきているが、圧力についてはエアシリンダー
とレギュレータにより全体に加わる総圧は管理できるも
のの局部的な圧力のバラツキが生じるため、上記のよう
な不具合の主な原因となっていた。
り、時間はタイマーによりかなり高精度で管理できるよ
うになってきているが、圧力についてはエアシリンダー
とレギュレータにより全体に加わる総圧は管理できるも
のの局部的な圧力のバラツキが生じるため、上記のよう
な不具合の主な原因となっていた。
【0011】また、フィルムの接着強度は実際にフィル
ムを引き剥して測定する(破壊検査)しか方法がなく、
抜き取り検査にプラスチックを射出成型、中空成型(ブ
ロー成型)、押し出し成型等の方法で製造しており、偏
肉やヒケ等は成型品一つ一つで程度が異なる可能性があ
り、抜き取り検査は確実な手段ではなかった。
ムを引き剥して測定する(破壊検査)しか方法がなく、
抜き取り検査にプラスチックを射出成型、中空成型(ブ
ロー成型)、押し出し成型等の方法で製造しており、偏
肉やヒケ等は成型品一つ一つで程度が異なる可能性があ
り、抜き取り検査は確実な手段ではなかった。
【0012】また、上記従来例によれば、トナー容器は
ユーザの手に渡るまでに物流段階において様々な環境下
におかれ、また、落下等の衝撃にもさらされる。このた
め、従来のトナー容器においてはトナーの漏出が生じる
トラブルが発生していた。
ユーザの手に渡るまでに物流段階において様々な環境下
におかれ、また、落下等の衝撃にもさらされる。このた
め、従来のトナー容器においてはトナーの漏出が生じる
トラブルが発生していた。
【0013】本発明の目的は、上記問題点を解決し、フ
ィルム熱溶着時の熱溶着治具による容器フランジ部等へ
の加熱と加圧によって被溶着面が凸凹にならないように
し、さらにフィルム全面に対して均一な圧力で熱溶着す
ることで、使用後の現像剤補給容器への再度のフィルム
熱溶着を可能とすることにある。つまり、現像剤補給容
器のリサイクルを可能とし、現在の廃棄物問題への対策
案の一つとなり得る現像剤補給容器を提供することにあ
る。
ィルム熱溶着時の熱溶着治具による容器フランジ部等へ
の加熱と加圧によって被溶着面が凸凹にならないように
し、さらにフィルム全面に対して均一な圧力で熱溶着す
ることで、使用後の現像剤補給容器への再度のフィルム
熱溶着を可能とすることにある。つまり、現像剤補給容
器のリサイクルを可能とし、現在の廃棄物問題への対策
案の一つとなり得る現像剤補給容器を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、開口を備え現像剤を収容する現像剤収容部と、上
記開口を密封する樹脂フィルムと、上記開口周縁に設け
られ上記樹脂フィルムが熱溶着される被溶着部材と、を
有する現像剤補給容器において、上記被溶着部材は熱変
形温度が200℃以上の被溶着面を備えることにより達
成される。
的は、開口を備え現像剤を収容する現像剤収容部と、上
記開口を密封する樹脂フィルムと、上記開口周縁に設け
られ上記樹脂フィルムが熱溶着される被溶着部材と、を
有する現像剤補給容器において、上記被溶着部材は熱変
形温度が200℃以上の被溶着面を備えることにより達
成される。
【0015】
【作用】本発明によれば、現像剤容器の被溶着部材は、
熱変形温度が200℃以上の耐熱性の被溶着面を有して
いるので、該被溶着面に樹脂フィルムを加熱及び加圧し
て溶着する場合でも、該被溶着面に、加圧による凹凸が
形成されない。従って、使用済の本発明による現像剤補
給容器に再度樹脂シールを溶着する場合でも該樹脂シー
ルは確実に被溶着面に溶着し、現像剤容器の開口部を密
封せしめる。
熱変形温度が200℃以上の耐熱性の被溶着面を有して
いるので、該被溶着面に樹脂フィルムを加熱及び加圧し
て溶着する場合でも、該被溶着面に、加圧による凹凸が
形成されない。従って、使用済の本発明による現像剤補
給容器に再度樹脂シールを溶着する場合でも該樹脂シー
ルは確実に被溶着面に溶着し、現像剤容器の開口部を密
封せしめる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例1ないし実施例3を図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0017】〈実施例1〉 先ず、本発明の実施例1を図1及び図2に基づいて説明
する。図1は、本発明の特徴を最も良く表す現像剤補給
容器フランジ部への熱溶着フィルムの熱溶着手段を示
す。なお、図2は、図1の断面図を示す。ここで1は現
像剤補給容器、2の斜線部は現像剤補給容器の被溶着
面、3は熱溶着治具、4の斜線部は熱溶着治具の熱溶着
パターンの突起部、5は熱溶着フィルムを示す。
する。図1は、本発明の特徴を最も良く表す現像剤補給
容器フランジ部への熱溶着フィルムの熱溶着手段を示
す。なお、図2は、図1の断面図を示す。ここで1は現
像剤補給容器、2の斜線部は現像剤補給容器の被溶着
面、3は熱溶着治具、4の斜線部は熱溶着治具の熱溶着
パターンの突起部、5は熱溶着フィルムを示す。
【0018】本実施例における現像剤補給容器1は、ス
テンレス鋼やアルミニウム等の金属板が、熱溶着フィル
ムに対する容器の被溶着面2に組み込まれているため、
フィルム熱溶着時の熱溶着治具による加熱と加圧でも容
器の被溶着面2は凸凹に変形することなく、平面性を保
持することができる。したがって、現像剤補給時にフィ
ルムを一度引き剥しても、容器被溶着面2の平面性は保
たれているため、再度新しいフィルムを用いて熱溶着す
ることが可能となった。これにより一度使用した現像剤
補給容器を回収して容器部をリサイクルすることが可能
となった。また、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属
板の容器被溶着面2への組み込み方法として、接着剤に
よる接合が一般的に行われるが、容器と金属板との一体
成型(インサート成型)を行うことで、より簡単に、よ
り確実に組み込むことができる。
テンレス鋼やアルミニウム等の金属板が、熱溶着フィル
ムに対する容器の被溶着面2に組み込まれているため、
フィルム熱溶着時の熱溶着治具による加熱と加圧でも容
器の被溶着面2は凸凹に変形することなく、平面性を保
持することができる。したがって、現像剤補給時にフィ
ルムを一度引き剥しても、容器被溶着面2の平面性は保
たれているため、再度新しいフィルムを用いて熱溶着す
ることが可能となった。これにより一度使用した現像剤
補給容器を回収して容器部をリサイクルすることが可能
となった。また、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属
板の容器被溶着面2への組み込み方法として、接着剤に
よる接合が一般的に行われるが、容器と金属板との一体
成型(インサート成型)を行うことで、より簡単に、よ
り確実に組み込むことができる。
【0019】熱溶着手段として、熱溶着治具3の材料と
して一般的に用いられているアルミニウムや真鍮ではな
く、熱伝導性のあるシリコーンゴムを使用している。熱
溶着治具にシリコーンゴムの性質である弾性力を備える
ことにより、熱溶着治具と被溶着面の当たりすなわち各
々の平面度の精度において、アルミニウムや真鍮製の治
具と比べて格段に余裕を持たすことができ、フィルムに
対しても均一な圧力で溶着することができる。したがっ
て、被溶着面2に金属のような硬い材料を使用している
現像剤補給容器1に対しても、シリコーンゴムの弾性力
による均一な圧力でのフィルム5熱溶着によって、より
確実な熱溶着ができ、現像剤補給容器のリサイクルの品
質も安定化することができる。また、熱溶着治具の熱溶
着パターンの突起部4のみにシリコーンゴムを使用して
も同様の効果を得ることができ、さらにシリコーンゴム
領域が少ないため熱伝導率も向上し、熱溶着タクトもu
pすることができる。
して一般的に用いられているアルミニウムや真鍮ではな
く、熱伝導性のあるシリコーンゴムを使用している。熱
溶着治具にシリコーンゴムの性質である弾性力を備える
ことにより、熱溶着治具と被溶着面の当たりすなわち各
々の平面度の精度において、アルミニウムや真鍮製の治
具と比べて格段に余裕を持たすことができ、フィルムに
対しても均一な圧力で溶着することができる。したがっ
て、被溶着面2に金属のような硬い材料を使用している
現像剤補給容器1に対しても、シリコーンゴムの弾性力
による均一な圧力でのフィルム5熱溶着によって、より
確実な熱溶着ができ、現像剤補給容器のリサイクルの品
質も安定化することができる。また、熱溶着治具の熱溶
着パターンの突起部4のみにシリコーンゴムを使用して
も同様の効果を得ることができ、さらにシリコーンゴム
領域が少ないため熱伝導率も向上し、熱溶着タクトもu
pすることができる。
【0020】〈実施例2〉 次に、本発明の実施例2について説明する。なお、実施
例1との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
例1との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0021】本実施例における現像剤補給容器1は、ポ
リオキシベンゾイルやポリエーテルエーテルケトンそし
てポリフェニレンサルファイド等の耐熱性樹脂板が、熱
溶着フィルムに対する容器の被溶着面2に組み込まれて
いるため、フィルム熱溶着時の熱溶着治具による加熱と
加圧でも容器の被溶着面2は凸凹に変形することなく、
平面性を保持することができる。したがって、現像剤補
給時にフィルムを一度引き剥しても、容器被溶着面2の
平面性は保たれているため、再度新しいフィルムを用い
て熱溶着することが可能となった。これにより一度使用
した現像剤補給容器を回収して容器部をリサイクルする
ことが可能となった。また、ポリオキシベンゾイルやポ
リエーテルエーテルケトンそしてポリフェニレンサルフ
ァイド等の耐熱性樹脂板の容器被溶着面2への組み込み
方法として、接着剤による接合が一般的に行われるが、
容器と耐熱性樹脂板との一体成型(インサート成型)を
行うことで、より簡単に、より確実に組み込むことがで
きる。
リオキシベンゾイルやポリエーテルエーテルケトンそし
てポリフェニレンサルファイド等の耐熱性樹脂板が、熱
溶着フィルムに対する容器の被溶着面2に組み込まれて
いるため、フィルム熱溶着時の熱溶着治具による加熱と
加圧でも容器の被溶着面2は凸凹に変形することなく、
平面性を保持することができる。したがって、現像剤補
給時にフィルムを一度引き剥しても、容器被溶着面2の
平面性は保たれているため、再度新しいフィルムを用い
て熱溶着することが可能となった。これにより一度使用
した現像剤補給容器を回収して容器部をリサイクルする
ことが可能となった。また、ポリオキシベンゾイルやポ
リエーテルエーテルケトンそしてポリフェニレンサルフ
ァイド等の耐熱性樹脂板の容器被溶着面2への組み込み
方法として、接着剤による接合が一般的に行われるが、
容器と耐熱性樹脂板との一体成型(インサート成型)を
行うことで、より簡単に、より確実に組み込むことがで
きる。
【0022】熱溶着手段として、熱溶着治具3の材料と
して一般的に用いられているアルミニウムや真鍮ではな
く、熱伝導性のあるシリコーンゴムを使用している。熱
溶着治具にシリコーンゴムの性質である弾性力を備える
ことにより、熱溶着治具と被溶着面の当たりすなわち各
々の平面度の精度において、アルミニウムや真鍮製の治
具と比べて格段に余裕を持たすことができ、フィルムに
対しても均一な圧力で溶着することができる。したがっ
て、被溶着面2に耐熱性樹脂のような熱変形に強い材料
を使用している現像剤補給容器1に対しても、シリコー
ンゴムの弾性力による均一な圧力でのフィルム5熱溶着
によって、より確実な熱溶着ができ、現像剤補給容器の
リサイクルの品質も安定化することができる。また、熱
溶着治具の熱溶着パターンの突起部4のみにシリコーン
ゴムを使用しても同様の効果を得ることができ、さらに
シリコーンゴム領域が少ないため熱伝導率も向上し、熱
溶着タクトもupすることができる。
して一般的に用いられているアルミニウムや真鍮ではな
く、熱伝導性のあるシリコーンゴムを使用している。熱
溶着治具にシリコーンゴムの性質である弾性力を備える
ことにより、熱溶着治具と被溶着面の当たりすなわち各
々の平面度の精度において、アルミニウムや真鍮製の治
具と比べて格段に余裕を持たすことができ、フィルムに
対しても均一な圧力で溶着することができる。したがっ
て、被溶着面2に耐熱性樹脂のような熱変形に強い材料
を使用している現像剤補給容器1に対しても、シリコー
ンゴムの弾性力による均一な圧力でのフィルム5熱溶着
によって、より確実な熱溶着ができ、現像剤補給容器の
リサイクルの品質も安定化することができる。また、熱
溶着治具の熱溶着パターンの突起部4のみにシリコーン
ゴムを使用しても同様の効果を得ることができ、さらに
シリコーンゴム領域が少ないため熱伝導率も向上し、熱
溶着タクトもupすることができる。
【0023】〈実施例3〉 次に、本発明の実施例3について説明する。なお、実施
例1との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
例1との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0024】本実施例における現像剤補給容器1は、セ
ラミックス板が、熱溶着フィルムに対する容器の被溶着
面2に組み込まれているため、フィルム熱溶着時の熱溶
着治具による加熱と加圧でも容器の被溶着面2は凸凹に
変形することなく、平面性を保持することができる。し
たがって、現像剤補給時にフィルムを一度引き剥して
も、容器被溶着面2の平面性は保たれているため、再度
新しいフィルムを用いて熱溶着することが可能となっ
た。これにより一度使用した現像剤補給容器を回収して
容器部をリサイクルすることが可能となった。また、セ
ラミックス板の容器被溶着面2への組み込み方法とし
て、接着剤による接合が一般的に行われるが、容器と耐
熱性樹脂板との一体成型(インサート成型)を行うこと
で、より簡単に、より確実に組み込むことができる。
ラミックス板が、熱溶着フィルムに対する容器の被溶着
面2に組み込まれているため、フィルム熱溶着時の熱溶
着治具による加熱と加圧でも容器の被溶着面2は凸凹に
変形することなく、平面性を保持することができる。し
たがって、現像剤補給時にフィルムを一度引き剥して
も、容器被溶着面2の平面性は保たれているため、再度
新しいフィルムを用いて熱溶着することが可能となっ
た。これにより一度使用した現像剤補給容器を回収して
容器部をリサイクルすることが可能となった。また、セ
ラミックス板の容器被溶着面2への組み込み方法とし
て、接着剤による接合が一般的に行われるが、容器と耐
熱性樹脂板との一体成型(インサート成型)を行うこと
で、より簡単に、より確実に組み込むことができる。
【0025】熱溶着手段として、熱溶着治具3の材料と
して一般的に用いられているアルミニウムや真鍮ではな
く、熱伝導性のあるシリコーンゴムを使用している。熱
溶着治具にシリコーンゴムの性質である弾性力を備える
ことにより、熱溶着治具と被溶着面の当たりすなわち各
々の平面度の精度において、アルミニウムや真鍮製の治
具と比べて格段に余裕を持たすことができ、フィルムに
対しても均一な圧力で溶着することができる。したがっ
て、被溶着面2にセラミックスのような熱変形に強い材
料を使用している現像剤補給容器1に対しても、シリコ
ーンゴムの弾性力による均一な圧力でのフィルム5熱溶
着によって、より確実な熱溶着ができ、現像剤補給容器
のリサイクルの品質も安定化することができる。また、
熱溶着治具の熱溶着パターンの突起部4のみにシリコー
ンゴムを使用しても同様の効果を得ることができ、さら
にシリコーンゴム領域が少ないため熱伝導率も向上し、
熱溶着タクトもupすることができる。
して一般的に用いられているアルミニウムや真鍮ではな
く、熱伝導性のあるシリコーンゴムを使用している。熱
溶着治具にシリコーンゴムの性質である弾性力を備える
ことにより、熱溶着治具と被溶着面の当たりすなわち各
々の平面度の精度において、アルミニウムや真鍮製の治
具と比べて格段に余裕を持たすことができ、フィルムに
対しても均一な圧力で溶着することができる。したがっ
て、被溶着面2にセラミックスのような熱変形に強い材
料を使用している現像剤補給容器1に対しても、シリコ
ーンゴムの弾性力による均一な圧力でのフィルム5熱溶
着によって、より確実な熱溶着ができ、現像剤補給容器
のリサイクルの品質も安定化することができる。また、
熱溶着治具の熱溶着パターンの突起部4のみにシリコー
ンゴムを使用しても同様の効果を得ることができ、さら
にシリコーンゴム領域が少ないため熱伝導率も向上し、
熱溶着タクトもupすることができる。
【0026】(比較例1) 一方、図4のように従来の現像剤補給容器6に従来の熱
溶着治具8でフィルム9を熱溶着すると、容器被溶着面
7に治具8が食い込むように熱溶着される。そのため一
度フィルムを剥すと、容器被溶着面7が凸凹で平面性が
全くなくなってしまい、再度新しいフィルムで熱溶着を
使用としても、容器被溶着面7と熱溶着治具8の当たり
が悪いためフィルム溶着の安定性が低くなり、再び完全
に密封することは困難である。したがって、一度使用さ
れた容器はリサイクルすることができず、廃棄処分する
しか他に用途はなかった。
溶着治具8でフィルム9を熱溶着すると、容器被溶着面
7に治具8が食い込むように熱溶着される。そのため一
度フィルムを剥すと、容器被溶着面7が凸凹で平面性が
全くなくなってしまい、再度新しいフィルムで熱溶着を
使用としても、容器被溶着面7と熱溶着治具8の当たり
が悪いためフィルム溶着の安定性が低くなり、再び完全
に密封することは困難である。したがって、一度使用さ
れた容器はリサイクルすることができず、廃棄処分する
しか他に用途はなかった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂フィルムを熱溶着した後の開口周縁の平面性を維持
することができる。従って、現像剤補給容器のリサイク
ルが可能となり、樹脂フィルムに対して均一な圧力で開
口周縁に熱溶着することができるので溶着性の安定化を
図ることができる。
樹脂フィルムを熱溶着した後の開口周縁の平面性を維持
することができる。従って、現像剤補給容器のリサイク
ルが可能となり、樹脂フィルムに対して均一な圧力で開
口周縁に熱溶着することができるので溶着性の安定化を
図ることができる。
【図1】本発明の実施例1の現像剤補給容器と熱溶着治
具の概略構成を示す斜視図である。
具の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1装置と比較される従来例の概略構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】従来例装置の現像剤補給方法を示す斜視図であ
る。
る。
1 現像剤補給容器(現像剤容器) 2 被溶着面 5 熱溶着フィルム(樹脂フィルム) 101 現像剤容器 102 可撓性フィルム 102c 感圧発色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−136877(JP,A) 特開 平1−310372(JP,A) 特表 平6−503788(JP,A) 国際公開92/10404(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 112
Claims (7)
- 【請求項1】 開口を備え現像剤を収容する現像剤収容
部と、上記開口を密封する樹脂フィルムと、上記開口周
縁に設けられ上記樹脂フィルムが熱溶着される被溶着部
材と、を有する現像剤補給容器において、 上記被溶着部材は熱変形温度が200℃以上の被溶着面
を備えることを特徴とする現像剤補給容器。 - 【請求項2】 上記被溶着部材は上記開口周縁にインサ
ート成型によって設けられることを特徴とする請求項1
に記載の現像剤補給容器。 - 【請求項3】 上記被溶着部材は金属であることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の現像剤補給容器。 - 【請求項4】 上記被溶着部材は耐熱性樹脂であること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像剤補給
容器。 - 【請求項5】 上記被溶着部材はセラミックスであるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像剤補
給容器。 - 【請求項6】 上記樹脂フィルムは熱伝導性のシリコー
ンゴムを備える熱溶着治具によって熱溶着されることを
特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の現
像剤補給容器。 - 【請求項7】 上記熱溶着治具は上記樹脂フィルムとの
当接部にのみシリコーンゴムを備えることを特徴とする
請求項6に記載の現像剤補給容器。
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JPH06118788A JPH06118788A (ja) | 1994-04-28 |
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-
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- 1992-10-02 JP JP28710892A patent/JP3256581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06118788A (ja) | 1994-04-28 |
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