JP3256057B2 - 位相同期ループ回路装置およびその位相比較器 - Google Patents

位相同期ループ回路装置およびその位相比較器

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JP3256057B2 JP32275593A JP32275593A JP3256057B2 JP 3256057 B2 JP3256057 B2 JP 3256057B2 JP 32275593 A JP32275593 A JP 32275593A JP 32275593 A JP32275593 A JP 32275593A JP 3256057 B2 JP3256057 B2 JP 3256057B2
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    • H03L7/1075Details of the phase-locked loop for assuring initial synchronisation or for broadening the capture range using a variable transfer function for the loop, e.g. low pass filter having a variable bandwidth by changing characteristics of the loop filter, e.g. changing the gain, changing the bandwidth

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置
として構成される位相同期ループ回路装置およびその位
相比較器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えばアイイーイーイー ジャ
ーナル オブ ソリッドステート サーキッツ(IEE
E Journal of Solid−State
Circuits),vol.SC−22,No.2,
4月1987 pp 255−261に示された従来の
位相同期ループ回路装置を示すブロック図であり、図に
おいて、1は位相比較器であり、これが位相同期の基準
となる外部クロック信号6とクロックドライバ5から与
えられる内部クロック信号7の立ち上がり位相を比較し
て、同期していない場合にアップ信号Uまたはダウン信
号Dのいずれかを出力する。
【0003】また、2はチャージポンプ回路であり、こ
れがアップ信号Uまたはダウン信号Dを受けてそれぞれ
プラスまたはマイナスの電荷を出力する。3はループフ
ィルタであり、これがチャージポンプ回路2の出力9を
平滑化し、蓄積する。このループフィルタ3は、抵抗R
およびキャパシタンスCを備える。さらに、4は電圧制
御発振回路であり、これがループフィルタ3の出力電圧
(以下、制御電圧という)に応じて発振周波数を変え
る。クロックドライバ5は、電圧制御発振回路4から出
力される発振信号10を所望のデューティ比に生成し、
集積回路内部に供給する。
【0004】また、図13は電圧制御発振回路4の入力
電圧に対する発振周波数の関係を示し、図14はチャー
ジポンプ回路2の回路構成例を示し、図15は位相同期
中の位相同期ループ回路の発振周波数の時間変化を示し
ている。図16は外部クロック信号6を入力する前後の
位相同期ループ回路装置の動作を示す簡単なタイミング
チャートである。図において、aは外部クロック信号、
bは内部クロック信号、cは制御電圧を示している。
【0005】次に動作について説明する。電圧制御発振
回路4はループフィルタ3の出力信号として得られる制
御電圧にしたがって発振周波数の異なった信号を出力す
る。外部クロック信号6が入力される以前は位相同期ル
ープ回路装置は非動作状態とされ、電圧制御発振回路4
は自走発振を行なっている。図13に示すように制御電
圧が上昇すると、その発振周波数は高くなり、また制御
電圧が下降すると、その周波数も低くなる。
【0006】この図13の例から分かるように、制御電
圧の低い領域と高い領域において発振周波数は制御電圧
に比例していない。位相同期ループ回路装置の周波数安
定性を得るためには、電圧制御発振回路4の制御電圧対
周波数特性の直線性のよいことが要求される。そこで通
常は、発振周波数がほぼ線形に変化する制御電圧の領
域、すなわち電源電圧の約1/2で目標とする周波数の
内部クロック信号7を発振させるように設計する。
【0007】位相比較器1は外部クロック信号6と内部
クロック信号7との位相および周波数を比較し、アップ
信号Uおよびダウン信号Dを出力する。この場合、比較
する周波数差または位相差に応じてアップ信号Uおよび
ダウン信号Dのパルス幅が変化する。
【0008】チャ−ジポンプ回路2は、例えば図14に
示すような回路構成であり、位相比較器1からの出力で
あるアップ信号Uまたはダウン信号Dを受けて、パルス
幅に応じた正または負の電荷をループフィルタ3へ供給
する。
【0009】ループフィルタ3は抵抗Rとキャパシタン
スCとで構成され、抵抗RとキャパシタンスCで決まる
時定数により、チャージポンプ回路2からの電荷の供給
を平滑化して出力する。このため出力である制御電圧は
急には変化せず、徐々に変化する。
【0010】このような構成の位相同期ループ回路装置
に外部クロック信号6が入力されると、位相比較器1で
外部クロック信号6と内部クロック信号7の周波数を比
較する。この場合では外部クロック周波数よりも内部ク
ロック周波数の方が低いのでアップ信号を出力する。こ
れを受けてチャージポンプ回路2はループフィルタ3に
電荷を供給する。
【0011】このため、正の電荷の供給により、徐々に
制御電圧が上昇する。これを受けて電圧制御発振回路4
は発振周波数を徐々に上昇させる。この様子は図15お
よび図16に示す通りであり、このような過程を繰り返
し、ついには内部クロック信号7と外部クロック信号6
の周波数および位相は一致する。
【0012】そして、この状態では、チャージポンプ回
路2がループフィルタ3に供給する電荷量はごく僅かで
ある。さらにこの電荷量がループフィルタ3で積分され
ると、出力である制御電圧はほとんど変化せずに、ほぼ
一定となる。このため電圧制御発振回路4は周波数およ
び位相が一致した内部クロック信号7を出力し続け、そ
の同期状態を維持する。
【0013】次に、位相同期ループ回路装置などで使用
されている、従来の位相比較器の回路構成について説明
する。図17は、例えばアイイーイーイー ジャーナル
オブ ソリッドステート サーキッツ(IEEE J
ournal of Solid−State Cir
cuits),vol.SC−22,No.2,4月1
987 pp 255−261に示された従来の一般的
な位相比較器1を示す回路図であり、図において、21
〜26はゲートとしての2入力NANDゲート、27は
ゲートとしての4入力NANDゲート、28,29はゲ
ートとしての3入力NANDゲート、66〜69はイン
バータ回路である。
【0014】上記NANDゲート21,26の一方の入
力端のそれぞれには、入力端子35,36が接続され、
それぞれ外部クロック信号6,内部クロック信号7が与
えられる。NANDゲート28,29のそれぞれの出力
端は、出力端子37,38が接続され、これらの出力端
子37,38には、それぞれアップ信号Uおよびダウン
信号Dが与えられ、いずれもチャージポンプ回路(図示
せず)に接続される。
【0015】これによれば、位相比較器1は、入力端子
35,36に与えられた各信号の位相を比較し、その位
相差に応じたパルス幅のパルス信号を出力端子37また
は38に出力する。そして、内部クロック信号7が遅れ
ているときにはアップ信号Uが、内部クロック信号7が
進んでいるときにはダウン信号Dが、位相差に関係した
パルス信号として出力される。
【0016】図17に示した、インバータ回路66〜6
9が挿入された位相比較器1の場合、入力される2つの
クロックの間の位相差が接近するにつれ、位相差に応じ
たパルスがある値から変化しなくなる、いわゆる不感域
が生じるという問題があった。このため、位相比較器1
の回路構成については、不感域を生じさせないよう、回
路を工夫する必要がある。
【0017】図18は、例えば特公昭58−43932
号公報に記載されている、不感域の発生を防止した位相
比較器1を示す回路図であり、図において、40は遅延
手段であり、この遅延手段40はインバータ回路41〜
44で構成され、その他の回路部分は図17と同一であ
る。
【0018】この構成例では遅延手段40を挿入するこ
とによって、不感域を解消している。以下にその理由を
説明する。図19は、端子35に与えられる電位(即ち
外部クロック信号6)、端子36に与えられる電位(即
ち内部クロック信号7)、ゲート21,26,27,2
8,29の出力の電位の相互の関係を示すタイミングチ
ャートである。
【0019】図19の説明に先立ち、まず外部クロック
信号6,内部クロック信号7のいずれもがロー状態にあ
る場合を考える。この場合には、ゲート21,26はい
ずれも必ずハイ状態を出力する。仮にゲート22,25
の出力がハイ状態であった場合には、ゲート27の出力
がローとなり、ゲート23,24の出力はハイ状態にな
って結局ゲート22,25の出力はロー状態となる。
【0020】このため、ゲート28,29の出力は、外
部クロック信号6,内部クロック信号7のいずれもがロ
ー状態にある限り、常にハイ状態を出力することがわか
る。このような状態の後、外部クロック信号6,内部ク
ロック信号7がハイ状態に転じれば、ゲート21,26
はロー状態になり、ゲート22,25はハイ状態を出力
することとなる。
【0021】この後、図19に示すように、まず外部ク
ロック信号6が立ち下がり、続いて内部クロック信号7
が位相だけ遅れて立ち下がる場合を説明する。外部ク
ロック信号6の立ち下がりを受けてゲート21の出力は
ハイ状態に転じるが、内部クロック信号7はハイ状態の
ままなので、ゲート26の出力はロー状態のままであ
る。またゲート27の出力はハイ状態から変わらないた
め、ゲート28の出力はロー状態へと変化する。一方、
ゲート29の出力はハイ状態のままである。
【0022】次いで内部クロック信号7が立ち下がる
と、ゲート26の出力はハイ状態に転じ、ゲート27の
4つの入力は全てハイ状態となってゲート27の出力は
ロー状態へと変化する。その結果、ゲート28の出力は
ロー状態から再びハイ状態へと変化し、外部クロック信
号6と内部クロック信号7の位相差を反映したパルス信
号を出力する。
【0023】一方、ゲート29の出力は、ゲート26の
出力がハイ状態に変わるのを受けてロー状態に転じる
が、ゲート26の出力を受けたゲート27が出力をロー
状態へと変化するためにすぐにハイ状態に戻る。このた
めゲート29の出力は、外部クロック信号6と内部クロ
ック信号7の位相差とは無関係に一定の幅のパルス信号
を出力する。
【0024】以上から、アップ信号U,ダウン信号Dの
うち、位相差を検出している方のパルスの幅は、ゲート
21(またはゲート26)よりゲート27を経由してゲ
ート28(またはゲート29)へ至る経路の遅延値とゲ
ート21(またはゲート26)より直接ゲート28(ま
たはゲート29)へ至る経路の遅延値との差に、外部ク
ロック信号6と内部クロック信号7の位相差Tを加えた
値になり、他方のパルスの幅は、上記2つの経路の遅延
値の差の値になることがわかる。
【0025】従って、ゲート21(またはゲート26)
より直接ゲート28(またはゲート29)へ至る経路の
遅延がゲート27を経由する経路の遅延よりも大きい時
には、位相差を検出している方のパルスの幅が位相差T
より小さくなる結果、アップ信号U(またはダウン信号
D)が発生しない場合が起こり、不感域となる。
【0026】このことから、図18に示す構成例では遅
延手段40をゲート27の出力側に挿入する方法で、ゲ
ート27を経由する経路の遅延を大きくし、位相比較器
1の不感域の発生を防止している。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相同期ループ
回路装置は以上のように構成されているので、外部クロ
ック信号6が入力されない状態では制御電圧は例えば0
Vというような低電圧になっている。なぜならば、外部
クロック信号6が入力されないかぎり位相比較器1はダ
ウン信号出力を持続し、したがってチャージポンプ回路
2はループフィルタ3のキャパシタンスCから電荷を引
き抜き続け、制御電圧を減少させるからである。一方、
外部クロック周波数に相当する制御電圧は、例えば前記
したように電源電圧の1/2程度の値である。
【0028】このため外部クロック信号6に同期させる
ためには制御電圧を低電圧から電源電圧の1/2程度に
まで変化させなければならないが、前記のように制御電
圧は徐々に変化するために、外部クロック周波数に相当
する制御電圧に到達し収束するまでに時間がかかるなど
の問題点があった。
【0029】さらに、位相同期ループ回路装置の機能テ
ストを行なう際には、位相同期ループ回路装置を搭載し
ない回路のテスト時とは異なり、最初に内部クロック信
号7をテストクロック信号に同期させなければならな
い。内部クロック信号7をテストクロック信号に同期さ
せるまでの期間に位相同期ループ回路装置の機能テスト
を行なえないのは明らかであり、同期させるまで外部ク
ロックパターンを与え続けなければならない。このよう
に機能テストパターンの前に長大なクロックパターンが
必要となり、パターン数の増加に伴うパターンメモリの
増大の要因となるなどの問題点があった。
【0030】また、従来の不感域の発生を防止した位相
比較器1においては、遅延手段40が偶数個のインバー
タ回路41〜44より構成されるため、遅延手段40の
遅延値を任意に調整できず、この結果、ゲート27を経
由する経路と直接ゲート28(またはゲート29)へ至
る経路との遅延差は大きな値になる可能性があった。
【0031】このように、遅延差が大きいことにより、
アップ信号U,ダウン信号Dのパルス幅は、検出すべき
クロックの位相差に比べ広くなり、しかも同時に出力さ
れるため、チャージポンプ回路2に印加されたとき、ル
ープフィルタ3に供給される電荷量よりも、チャージポ
ンプ回路2内部を貫通する電荷量の方が支配的となり、
ループフィルタ3の入力電位を電源電圧の1/2程度の
電位に固定してしまい、位相同期ループ回路が制御する
クロックの位相を狂わせてしまうなどの問題点があっ
た。
【0032】請求項1の発明は、セレクタ回路にて選択
したローレベルの電位またはハイレベルの電位によって
チャージポンプ回路の動作を強制的に制御することで、
速やかに電圧制御発振回路の発振周波数を外部クロック
周波数付近に到達させて、位相同期完了までの期間を大
幅に短縮させることができる位相同期ループ回路装置を
得ることを目的とする。
【0033】請求項2、3の発明は、位相不感域の発生
を防止するとともに、次段のチャージポンプ回路内部を
貫通する電荷量を抑えることができる位相同期ループ回
路装置を得ることを目的とする。
【0034】請求項の発明は、2つの出力端子側に設
けられたゲート回路を構成するトランジスタのサイズを
調整することで、アップ信号,ダウン信号がロー状態や
ハイ状態へ遷移する速さを変えずに、その遷移するタイ
ミングを調整できる位相同期ループ回路装置の位相比較
器を得ることを目的とする。
【0035】請求項5,6の発明は、ループフィルタの
入力電位を電源電圧の1/2に固定することで、同期時
間の短縮化を図れる位相同期ループ回路装置の位相比較
器を得ることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る位
相同期ループ回路装置は選択信号の入力により強制的に
チャージポンプ回路に入るアップ信号またはダウン信号
を切り替えるセレクタ回路を設けたものである。
【0037】請求項の発明に係る位相比較器は、一対
第1の伝達経路上の一方に直列に挿入された第1およ
び第2のインバータ回路と、当該一対の第1の伝達経路
上の他方に直列に挿入された第3および第4のインバー
タ回路と、上記第1および第2のインバータ回路のうち
の一つの出力側に接続された第1のキャパシタ上記
第3および第4のインバータ回路のうちの一つの出力側
に接続された第2のキャパシタと、上記一対の第1の伝
達経路がそれぞれ接続される第1および第2の入力を有
し、パルス信号の2番目の電位変化を入力信号の変化か
ら伝えている第2の伝達経路上に設けられた4入力ゲー
ト回路と、第2の伝達経路上に接続された第3のキャパ
シタンスとを設けたものである。
【0038】 請求項3の発明に係る位相比較器は、4入
力ゲート回路は、複数の2入力ゲート論理ゲートと第5
のインバータ回路とを含む複合ゲートで構成され、第3
のキャパシタンスは、複数の2入力ゲート論理ゲートと
第5のインバータ回路とのいずれか一つに接続されてい
るものである
【0039】 請求項の発明に係る位相比較器は、第1
および第2のキャパシタンスは、一対の第1の伝達経路
にそれぞれ接続され、パルス信号の最初の電位変化の際
に導通から非導通となるMOSトランジスタのゲート電
極容量で形成され、第3のキャパシタンスは、第2の伝
達経路に接続され、上記パルス信号の2番目の電位変化
の際に導通から非導通となるMOSトランジスタのゲー
ト電極容量で形成されているものである。
【0040】 請求項の発明に係る位相比較器は、パル
ス信号の最初の電位変化を入力信号の変化から伝える一
対の第1の伝達経路を介して接続された各一の3入力ゲ
ート回路と、上記パルス信号の2番目の電位変化を上記
入力信号の変化から伝える第2の伝達経路を介して接続
された4入力ゲート回路と、該4入力ゲート回路に対し
て直接および複数のインバータ回路からなる遅延手段を
介して接続されて、選択信号の入力により、上記4入力
ゲート回路の出力または該出力を上記遅延手段を通した
出力を上記各一の3入力ゲート回路へ選択的に入力する
セレクタ回路とを設けたものである。
【0041】 請求項6の発明に係る位相比較器は、外部
クロック信号または内部クロック信号を、2つの入力端
子の一つへ選択的に入力させる別のセレクタ回路を設け
たものである。
【0042】
【作用】請求項1の発明における位相同期ループ回路装
置は、外部クロック信号を与える以前に、位相比較器の
出力であるアップ信号およびダウン信号の両信号を強制
的にチャージポンプ回路に入力することにより、制御電
圧を速やかに変化させる。
【0043】 請求項2の発明における位相比較器は、出
力パルス信号が、2つの入力信号のうち進相となる方の
信号変化が出力端子に伝わる途中で、2個直列に挿入さ
れたインバータ回路および第1または第2のキャパシタ
ンスにより所定の第1の値に遅延されて、上記出力パル
ス信号の最初の電位変化が与えられ、上記2つの入力信
号のうち遅相となる方の信号変化が出力端子に伝わる途
中で、複合ゲート群および第3のキャパシタンスにより
所定の第2の値に遅延されて、上記出力パルス信号の2
番目の電位変化が与えられ、出力パルス信号の幅を正確
に上記入力信号の位相差と等しくする。
【0044】請求項3の発明における位相比較器は、4
入力ゲート回路を構成する複合ゲートおよび第3のキャ
パシタンスにより遅延されて、出力パルス信号の幅を正
確に入力信号の位相差と等しくする。
【0045】請求項の発明における位相比較器は、出
力端子側にもうけられたゲート回路および複合ゲート回
路を構成するトランジスタサイズの調整によって、アッ
プ信号,ダウン信号の状態遷移の速さを変えずに、その
遷移のタイミングのみを調整可能にする。
【0046】 請求項の発明における位相比較器は、遅
延回路の挿入によって、アップ信号およびダウン信号の
パルス幅を広くし、ループフィルタへ供給する電荷量お
よび引き抜く電荷量をともに多くして、ループフィルタ
の入力電位をほぼ電源電圧の1/2へと変え、位相同期
ループ回路の同期時間を短縮する。
【0047】 請求項6の発明における位相比較器は、通
常動作の時は内部クロック信号がゲートに供給され、テ
スト時には外部クロック信号がゲートに供給される。
【0048】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
において、1は位相比較器、2はチャージポンプ回路、
3はループフィルタ、4は電圧制御発振回路、5はクロ
ックドライバである。6は外部から供給される外部クロ
ック信号、7はチップ内部より帰還される内部クロック
信号、UおよびDはそれぞれ位相比較器1から出力され
るアップ信号およびダウン信号である。
【0049】 また、9はチャージポンプ回路の出力、1
0は電圧制御発振回路4の発振信号、BはPMOSトラ
ンジスタ12、NMOSトランジスタ13,インバータ
回路14により構成されたバイアス電圧供給回路、11
はバイアス電圧供給回路Bの選択/非選択を決める切り
替え信号、15はバイアス電圧供給回路Bの出力で、チ
ャージポンプ回路の出力端子に接続される。なお、各ト
ランジスタ12,13のトランジスタサイズは目標とす
る周波数によって最適化させることができる。16はチ
ャージポンプ回路2を動作/非動作とする制御信号であ
る。
【0050】 図2は外部クロック信号6を入力する前後
の位相同期ループ回路装置の位相同期の様子を示すタイ
ミングチャートであり、図2において、(a)は外部ク
ロック信号、(b)は内部クロック信号、(c)は制御
電圧、(d)はバイアス電圧供給回路の切り替え信号を
示している。
【0051】 次に動作について説明する。この実施例の
位相同期ループ回路装置では、ループフィルタ3の出力
端にバイアス電圧供給回路Bが設けられており、外部ク
ロック信号6を入力する前に、図2(d)のように切り
替え信号11にローレベルの電圧が与えられると、各ト
ランジスタ12,13のオン抵抗で電源電圧が分圧され
た電圧が出力され、ループフィルタ3のキャパシタンス
に瞬時に充電される。これによって、図2(c)のよう
に電圧制御発振回路4の入力端に加えられる制御電圧も
瞬時に上昇する。この制御電圧の値はこの位相同期ルー
プ回路装置の動作周波数あるいはテスト周波数に対応す
る制御電圧に近い値とする。逆にいえば、所望の電圧レ
ベルになるように、バイアス電圧供給回路B中のトラン
ジスタ12,13のサイズを決めておく。このような回
路構成であれば電源電圧の他に特別に電源を用意する必
要はない。
【0052】 このような回路構成をとることにより、図
2(a)および(b)に示すように電圧制御発振回路4
の発振周波数は短時間で動作周波数あるいはテスト周波
数での位相収束時に対応する周波数の近傍にまで立ち上
がる。この後で切り替え信号11をハイレベルの電圧に
して位相同期ループ回路装置のループから切り離し、外
部クロック信号6を与えて従来の位相同期ループ回路装
置の動作を行なう。
【0053】 また、上記回路においては、バイアス電圧
供給回路Bの出力を与えるときでも、依然としてチャー
ジポンプ回路2は動作を行なっている。これは上記した
ように、外部クロック信号6が入力されない時は位相比
較器1はダウン信号Dを出力し続けており、その信号を
受けるチャージポンプ回路2のNMOSトランジスタS
2がオン状態を続けているからである。
【0054】 つまり、出力9の出力端子にバイアス電圧
を供給する場合、チャージポンプ回路2側のパスを通っ
て電流が流れ、効率的に制御電圧を上昇させることがで
きない可能性がある。そこでバイアス電圧を与える時
に、制御信号16の入力により定電流源回路19,19
間のPMOSトランジスタS1,NMOSトランジスタ
S2の両方をオフにして、チャージポンプ回路2を動作
させないようにして、無駄な電流パスをなくすようにす
る。
【0055】 この結果、図2に示すように従来と比較し
て制御電圧Cの変化が速くなる。こうして制御電圧Cを
上昇させた後、制御信号16をローレベルの電圧にし、
切り替え信号11をハイレベルの電圧にして位相同期ル
ープ回路装置のループから切り離し、外部クロック信号
6を与えて従来の位相同期ループ回路装置の動作を行な
う。これによれば、さらに速い制御電圧の立上げを実現
できる。
【0056】 実施例2. 図4はこの発明の他の実施例を示し、これが図1と異な
るところは、ループフィルタ3を構成する抵抗Rとキャ
パシタンスCを接続するノード9aにバイアス電圧を供
給し、なおかつチャージポンプ回路2を動作/非動作さ
せる制御信号16を持つ点である。
【0057】 この実施例によれば、まず、バイアス電圧
を、抵抗Rを介さず、直接キャパシタンスCに充電する
ことによってノード9aの電圧を高速に上昇させ、ひい
ては制御電圧をより高速に上昇させる。
【0058】 さらにバイアス電圧を与える時にチャージ
ポンプ回路2を作動させないように、これを制御信号に
よって非動作とすることで、無駄な電流パスをなくすよ
うにする。このようにして制御電圧を効率的に上昇させ
た後、切り替え信号11をハイレベルの電圧にして位相
同期ループ回路装置のループから切り離し、外部クロッ
ク信号6を与えて従来の位相同期ループ回路装置の動作
を行なう。これにより、制御電圧のさらに速やかな立ち
上げを実現できるとともに、同期時間の大幅な短縮を図
ることができる。
【0059】 実施例3. 図5は請求項1の発明の一実施例を示し、ここでは位相
比較器1とチャージポンプ回路2との間にセレクタ回路
17a,17bを設けている。
【0060】 位相比較器1から出力されるアップ信号U
およびダウン信号Dをそれぞれセレクタ回路17a,1
7bの1つの入力とし、もう1つの入力は、それぞれ強
制的にアップ信号Uとダウン信号Dがチャージポンプ回
路2に入力されるように設定する。そして、セレクタ回
路17a,17bの出力をチャージポンプ回路2に入力
する。例えば図14に示す構成のチャージポンプ回路2
であるとすれば、アップ信号Uがローレベルの時にルー
プフィルタ3に電荷の供給を行なって上記出力9の電圧
を上昇させるが、ハイレベルの時には非動作である。ま
たダウン信号Dがハイレベルの時にはループフィルタ3
から電荷の引き抜きを行なって上記出力9の電圧を減少
させるが、ローレベルの時には非動作である。この場合
では、アップ信号Uと共にセレクタ回路17aに入る信
号はローレベルの電圧である接地電位20を、ダウン信
号Dと共にセレクタ回路17bに入る信号はハイレベル
の電圧である電圧供給源30の電圧を設定する。18は
選択信号で、これが2つのセレクタ回路17a,17b
に接続され、入力信号の選択を行なう。
【0061】 図6は図5に示したセレクタ回路17a,
17bの詳細を示す回路図であり、これらはインバータ
71,72,アンドゲート73〜76およびオアゲート
77,78からなる。
【0062】 次に動作について説明する。外部クロック
信号6を与える以前に、選択信号18を強制的にアップ
信号Uとダウン信号Dを出力し続ける状態、つまりハイ
レベルの電圧に設定する。これによってセレクタ回路1
7aの出力信号U2はローレベル電圧、出力信号D2は
ハイレベル電圧を示し、上記出力9の制御電圧は、チャ
ージポンプ回路2を構成するトランジスタのオン抵抗比
で決まる電圧に瞬時に上昇し、それに伴い電圧制御発振
回路4の発振周波数も目標となる周波数近傍にまで高く
なる。
【0063】 制御電圧の値は、例えば図14のPMOS
トランジスタとNMOSトランジスタのオン抵抗が等し
ければ、電源電圧の1/2の電圧になる。適当な期間の
後に選択信号18を通常動作の状態に切り替え、外部ク
ロック信号6を入力して位相同期ループ回路装置を動作
させる。このとき、すでに発振周波数が外部クロック周
波数近傍にまで到達しており、図15中の*印の期間の
動作を行なわないでよいので、位相同期を完了させるま
でに要する期間は大幅に短縮される。
【0064】 実施例4. 図7は請求項2の発明の一実施例を示す位相比較器の回
路図であり、図において、51,52は2入力NAND
ゲート、53は2入力NORゲート、54〜58はイン
バータ回路であり、2入力NANDゲート51,52,
2入力NORゲート53,インバータ回路54を含むゲ
ート回路27Aが図17に示す4入力NANDゲート2
7に相当している。また61〜63はキャパシタンス、
20は接地電位である。なお、その他の部分は図17と
同一であるため、その重複する説明を省略する
【0065】 この実施例においては、従来例のゲート2
1より直接ゲート28へ至る経路およびゲート26より
直接ゲート29へ至る経路にインバータ回路55,56
および57,58を挿入するとともに、このうちのイン
バータ回路55,57の出力側にキャパシタンス61,
62を接続し、この容量値を変更することで、ゲート2
1よりゲート28へ至る経路およびゲート26よりゲー
ト29へ至る経路の遅延を所望の値に調整して、図19
で説明したゲート28およびゲート29の出力電位がロ
ー状態へそれぞれ遷移する時間を設定している。
【0066】 次に、従来例におけるゲート21(または
ゲート26)より4入力NANDゲート27を経由して
ゲート28(またはゲート29)へ至る経路には、図1
8の4入力NANDゲート27および遅延手段40の代
わりに、2入力NANDゲート51,52,2入力NO
Rゲート53,インバータ回路54からなる複合ゲート
群のゲート回路27Aを接続し、このうちの2入力NO
Rゲート53の出力側にキャパシタンス63を接続し、
この容量値を変更することで、ゲート21(またはゲー
ト26)よりゲート回路27Aを経由してゲート28
(またはゲート29)へ至る経路の遅延を、ゲート21
よりゲート28へ至る経路およびゲート26よりゲート
29へ至る経路の遅延値とは別の値に調整して、図19
で説明したゲート28およびゲート29の出力電位が再
びハイ状態へ遷移する時間を設定している。
【0067】 従って、この発明によれば、出力されるア
ップ信号U,ダウン信号Dのうち、位相差を検出してい
る方のパルス幅を正確に入力信号間の位相差と等しくす
ることができ、また位相差を検出していない方のパルス
幅を極めて狭い幅に調整することができるので、位相比
較器1の不感域の発生を防止しつつ、次段のチャージポ
ンプ回路2の内部を貫通する電荷量を無視できる程度に
抑えることができる。
【0068】 さらに、従来例で使用されていた4入力N
ANDゲート27はNMOSが4個直列に接続されてい
るため、電源電圧の低下とともに遅延値が4つの入力で
大きく異なってくるという問題があったが、この実施例
では2入力NANDゲート51,52,2入力NORゲ
ート53,インバータ回路54からなる複合ゲート群で
構成したことで、低電圧下でもゲート21からの遅延と
ゲート26からの遅延との差が異ならないようにできる
という効果も期待できる。
【0069】 なお、図7では、キャパシタンス61をイ
ンバータ回路55の出力側に、キャパシタンス62をイ
ンバータ回路57の出力側に、キャパシタンス63を2
入力NORゲート53の出力側に、それぞれ接続する場
合を示したが、キャパシタンス61をインバータ回路5
6の出力側に、キャパシタンス62をインバータ回路5
8の出力側に、キャパシタンス63をインバータ回路5
4の出力側に接続してもよく、またキャパシタンス63
を2等分して2入力NANDゲート51,52の出力側
にそれぞれ接続してもよい。
【0070】 実施例5. また、図7の構成では、2入力NANDゲート21,2
2の出力を2入力NANDゲート51の入力側に接続
し、2入力NANDゲート25,26の出力を2入力N
ANDゲート52の入力側に接続する場合を示したが、
2入力NANDゲート22と25の接続を入れ替えても
よい。この場合を図8で説明する。この実施例では上記
2入力NANDゲート51,52に対応するものが2入
力NANDゲート59,60であり、その他の部分は図
10と同一である。
【0071】 この実施例では、入力信号の変化を受け
て、アップ信号U,ダウン信号Dを再びハイ状態へと遷
移させる経路上には、2入力NANDゲート59が必ず
入り、2入力NANDゲート60は関係しない。従っ
て、この経路の遅延を調整するキャパシタンス63は、
2入力NORゲート53の出力側,インバータ回路54
の出力側だけでなく、2入力NANDゲート59の出力
側に接続させてもよい。
【0072】 また、2入力NANDゲート60の遅延は
律則しないので、2入力NANDゲート60を構成する
トランジスタサイズ、および2入力NANDゲート60
の出力と接続している2入力NORゲート53のNMO
Sのサイズを小さくすることができる。
【0073】 実施例6. なお、図7に示す実施例では回路の内部に遅延を調整す
るキャパシタンス61,62,63を設けた場合を示し
たが、これらのキャパシタンス61,62,63は、次
段の入力容量であってもよい。このような構成例を次に
説明する。
【0074】 図9は請求項の発明の一実施例の位相比
較器を示す回路図であり、図において、201〜208
はPMOSトランジスタ、211〜218はNMOSト
ランジスタ、30は電圧供給源であり、これらはゲート
回路28A,29Aをそれぞれ構成し、図7に示した3
入力NANDゲート28,29に対応している。なお、
その他の部分は図7と同一であり、ここではその重複す
る説明を省略する。
【0075】 図9の構成例では、ゲート回路28A,2
9Aの回路内部にPMOSトランジスタ202,20
6,NMOSトランジスタ213,217を追加してい
る。このうちPMOSトランジスタ202のゲート容量
が図7のキャパシタンス61に、PMOSトランジスタ
206のゲート容量が図7のキャパシタンス62に、N
MOSトランジスタ213および217のゲート容量が
図7のキャパシタンス63に、それぞれ対応している。
この理由を次に説明する。
【0076】 ゲート回路28A,29Aの回路内部で
は、インバータ回路56,58がハイ状態に変化するの
を受けて、PMOSトランジスタ201,202,20
5,206がオフ、NMOSトランジスタ211,21
5がオンする結果、アップ信号U,ダウン信号Dの電位
がロー状態へと遷移し、次にインバータ回路54がロー
状態に変化するのを受けて、NMOSトランジスタ21
2,213,216,217がオフ、PMOSトランジ
スタ203,207がオンする結果、アップ信号U,ダ
ウン信号Dの電位を再びハイ状態へと遷移する。
【0077】 従って、アップ信号U,ダウン信号Dの電
位が遷移する速さは、NMOSトランジスタ211,2
15、およびPMOSトランジスタ203,207の充
放電する電流量に左右され、PMOSトランジスタ20
1,202,205,206,NMOSトランジスタ2
12,213,216,217が充放電する電流量には
ほとんど関係しない。
【0078】 一方、インバータ回路56がハイ状態に変
化する時の遅延はPMOSトランジスタ201,20
2,NMOSトランジスタ211のゲート容量を充放電
する時間に左右され、またインバータ回路58がハイ状
態に変化する時の遅延はPMOSトランジスタ205,
206,NMOSトランジスタ215のゲート容量を充
放電する時間に左右される。
【0079】 そこで、図7に示したキャパシタンス61
に相当するゲート容量を持ったPMOSトランジスタ2
02,キャパシタンス62に相当するゲート容量を持っ
たPMOSトランジスタ206を追加し、このトランジ
スタサイズを変更するようにしても、アップ信号U,ダ
ウン信号Dがロー状態へ遷移する速さは変えずに、ロー
状態へ遷移するタイミングのみを調整できる。
【0080】 同様に、インバータ回路54がハイ状態に
変化する時の遅延は、PMOSトランジスタ203,2
07,NMOSトランジスタ212,213,216,
217のゲート容量を充放電する時間に左右されるの
で、図7に示したキャパシタンス63の半分に相当する
ゲート容量を持ったNMOSトランジスタ213および
217を追加し、これらのトランジスタサイズを変更す
れば、アップ信号U,ダウン信号Dがハイ状態へ遷移す
る速さは変えずに、再びハイ状態へ遷移するタイミング
のみを調整することができる。
【0081】 なお、図9の例では、PMOSトランジス
タ201と202,PMOSトランジスタ205と20
6,NMOSトランジスタ212と213,NMOSト
ランジスタ216と217をそれぞれ別にして並列に接
続した場合を示したが、これらは、それぞれ1つのトラ
ンジスタで構成し、そのサイズを調整するようにしても
同様の効果が期待できる。
【0082】 実施例7. 図10は請求項4の発明の一実施例を示す位相比較器の
回路図であり、図において、40は遅延手段、18は選
択信号、117はセレクタ回路である。なお、その他の
部分は図18と同一であるため、その重複する説明を省
略する。
【0083】 図10は、位相同期ループ回路装置の同期
時間の短縮を実現するために、図12に示す回路の位相
比較器1として使用されるものであり、4入力NAND
ゲート27の出力には遅延手段40が接続されており、
4入力NANDゲート27の出力と、遅延手段40を経
由した出力とを、セレクタ回路117で選択できるよう
になっている。テスト時においては選択信号18の電位
を切り換えることによって、4入力NANDゲート27
の出力信号が遅延手段40を経由し、3入力NANDゲ
ート28,29に伝達される。
【0084】 この図10の回路の動作は、図19にて説
明した動作と同様である。すなわち、遅延手段40の挿
入によって、アップ信号U,ダウン信号Dがロー状態か
らハイ状態へ立ち上がるタイミングが遅れ、アップ信号
U,ダウン信号Dのパルス幅が広くなる。
【0085】 そこで、この遅延手段40の遅延値を充分
大きく取れば、非同期状態で検出されるべき位相差と比
べてパルス幅はどちらも格段に広くなるため、チャージ
ポンプ回路2に印加されたときに、チャージポンプ回路
2内部を貫通する期間が長くなり、ループフィルタ3の
入力電位を電源電圧の約1/2の電位に固定した状態と
なる結果、位相同期ループ回路の同期時間を短縮する。
【0086】 ループフィルタ3のキャパシタンスCに電
源電圧の1/2程度の電位が蓄積された後は、選択信号
18を切り換え、遅延手段40を経由しないようにすれ
ば、位相同期ループ回路が出力するクロックの動作を狂
わせることはない。
【0087】 なお、この図10の回路構成では、外部ク
ロック信号6と内部クロック信号7の周波数が異なる
と、両者の位相差は大きく離れる場合も生じ、この差が
出力パルスの幅に加わる結果、遅延手段40の挿入時の
アップ信号Uとダウン信号Dのパルス幅は同じにはなら
ない。
【0088】 この点を改良した例を図11に示す。この
構成例では、入力端子36に上記セレクタ回路117と
同様のセレクタ回路118を接続して、選択信号18と
連動させ、通常動作の時は内部クロック信号7がゲート
26に供給され、テスト時には外部クロック信号6がゲ
ート26に供給されるようにしている。
【0089】 これによれば、遅延手段40の挿入時のゲ
ート21と26の入力位相差はほぼ0になるので、この
ときのアップ信号Uとダウン信号Dのパルス幅は同じ値
となって、外部クロック信号6と内部クロック信号7が
非同期であるにもかかわらず、ループフィルタの入力電
位を正確に電源電圧の1/2の電位に固定することがで
きる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、選択信号の入力により強制的にチャージポンプ回路
に入るアップ信号またはダウン信号を切り替える選択回
路を設けるように構成したので、セレクタ回路にて選択
したローレベルの電位またはハイレベルの電位によって
チャージポンプ回路の動作を強制的に制御することで、
速やかに電圧制御発振回路の発振周波数を外部クロック
周波数付近に到達させて、位相同期完了までの期間を大
幅に短縮させることができるものが得られる効果があ
る。
【0091】 請求項2の発明によれば、位相差を検出し
出力されるパルス信号の電位変化において、一対の第1
の伝達経路上の一方に直列に挿入された第1および第2
のインバータ回路と、当該一対の第1の伝達経路上の他
方に直列に挿入された第3お よび第4のインバータ回路
と、上記第1および第2のインバータ回路のうちの一つ
の出力側に接続された第1のキャパシタと、上記第3お
よび第4のインバータ回路のうちの一つの出力側に接続
された第2のキャパシタと、上記一対の第1の伝達経路
がそれぞれ接続される第1および第2の入力を有し、パ
ルス信号の2番目の電位変化を入力信号の変化から伝え
ている第2の伝達経路上に設けられた4入力ゲート回路
と、第2の伝達経路上に接続された第3のキャパシタン
スとを設けて構成したので、位相不感域の発生を防止す
るとともに、次段のチャージポンプ回路内部を貫通する
電荷量を抑えることができるものが得られる効果があ
る。
【0092】 請求項の発明によれば、複数の2入力ゲ
ート論理ゲートと第5のインバータ回路とを含む複合ゲ
ートで4入力ゲート回路を構成したので、4入力ゲート
回路を容易に得ることができる。
【0093】 請求項の発明によれば、、第1および第
2のキャパシタンスは、一対の第1の伝達経路にそれぞ
れ接続され、パルス信号の上記最初の電位変化の際に導
通から非導通となるMOSトランジスタのゲート電極容
量で形成され、第3のキャパシタンスは、第2の伝達経
路に接続され、上記パルス信号の2番目の電位変化の際
に導通から非導通となるMOSトランジスタのゲート電
極容量で形成されるように構成したので、2つの出力端
子側に設けられたゲート回路を構成するトランジスタの
サイズを調整することで、アップ信号,ダウン信号がロ
ー状態やハイ状態へ遷移する速さを変えずに、その遷移
するタイミングを調整できるものが得られる効果があ
る。
【0094】 請求項の発明によれば、パルス信号の最
初の電位変化を入力信号の変化から伝える一対の第1の
伝達経路を介して接続された各一の3入力ゲート回路
と、上記パルス信号の2番目の電位変化を上記入力信号
の変化から伝える第2の伝達経路を介して接続された4
入力ゲート回路と、該4入力ゲート回路に対して直接お
よび複数のインバータ回路からなる遅延手段を介して接
続されて、選択信号の入力により、上記4入力ゲート回
路の出力または該出力を上記遅延手段を通した出 力を上
記各一の3入力ゲート回路へ選択的に入力するセレクタ
回路とを設けて構成したので、ループフィルタの入力電
位を電源電圧の1/2に固定することで、同期時間の短
縮化を図れるものが得られる効果がある。
【0095】 請求項の発明によれば、選択信号によっ
て、外部クロック信号または内部クロック信号を、2つ
の入力端子の一つへ選択的に入力させる別のセレクタ回
路を設けて構成したので、ループフィルタの入力電位を
電源電圧の1/2に固定することで、同期時間の短縮化
を図れるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による位相同期ループ回路
装置を示すブロック図である。
【図2】図1のブロック各部の信号を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】図1におけるチャージポンプ回路の詳細を示す
回路図である。
【図4】この発明の一実施例による位相同期ループ回路
装置を示すブロック図である。
【図5】請求項1の発明の一実施例による位相同期ルー
プ回路装置を示すブロック図である。
【図6】図5のセレクタ回路の詳細を示す回路図であ
る。
【図7】請求項2の発明の一実施例による位相比較器を
示す回路図である。
【図8】請求項2の発明の他の実施例による位相比較器
を示す回路図である。
【図9】請求項3の発明の一実施例による位相比較器を
示す回路図である。
【図10】請求項4の発明の一実施例による位相比較器
を示す回路図である。
【図11】請求項4の発明の他の実施例による位相比較
器を示す回路図である。
【図12】従来の位相同期ループ回路装置を示すブロッ
ク図である。
【図13】図12における電圧制御発振回路のゲイン特
性を示すゲイン特性図である。
【図14】図12におけるチャージポンプ回路の詳細を
示す回路図である。
【図15】位相同期中の発振周波数の時間変化を示す図
である。
【図16】図12のブロック各部の信号を示すタイミン
グチャートである。
【図17】従来の位相比較器を示す回路図である。
【図18】位相比較器の他の従来例を示す回路図であ
る。
【図19】図17の回路各部の信号を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】 1 位相比較器 2 チャージポンプ回路 3 ループフィルタ 4 電圧制御発振回路 6 外部クロック信号 7 内部クロック信号 U アップ信号 D ダウン信号 R 抵抗 C キャパシタンス B バイアス電圧供給回路 16 制御信号 17a,17b,117 セレクタ回路 18 選択信号 35,36 入力端子 37,38 出力端子 40 遅延手段 54〜58,41〜44 インバータ回路 21〜26,51,52,59,60 2入力NAND
ゲート 53 2入力NORゲート 28,29 3入力NANDゲート 27 4入力NANDゲート 61〜63 キャパシタンス 201〜208 PMOSトランジスタ(トランジス
タ) 211〜218 NMOSトランジスタ(トランジス
タ) 27A,27B,28A,29A ゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−260321(JP,A) 特開 平6−334517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループフィルタと、該ループフィルタの
    出力に応答して内部同期のための内部クロック信号を発
    生する電圧制御発振回路と、外部クロック信号と上記電
    圧制御発振回路からの内部クロック信号との位相差を比
    較検出する位相比較器と、該位相比較器による比較結果
    に対応する信号を出力させるか、あるいは上記位相差に
    依らず、強制的にループフィルタに電荷を供給するため
    のアップ信号およびループフィルタから電荷を引き抜く
    ためのダウン信号を同時に出力させるかを、選択信号に
    よって切り替えるセレクタ回路と、該セレクタ回路の出
    力結果に対応して上記ループフィルタへ電荷を供給しま
    たは該ループフィルタから電荷を引き抜くチャージポン
    プ回路とを備えた位相同期ループ回路装置。
  2. 【請求項2】 外部クロック信号および内部クロック信
    号を入力するための2つの入力端子と、該入力端子間の
    位相差を検出して、ループフィルタへ電荷を供給しまた
    は該ループフィルタから電荷を引き抜くチャージポンプ
    回路を制御するパルス信号を出力する2つの出力端子と
    を備えた位相同期ループ回路装置の位相比較器におい
    て、上記パルス信号の最初の電位変化を入力信号の変化
    から伝えている一対の第1の伝達経路上の一方に直列に
    挿入された第1および第2のインバータ回路と、当該一
    対の第1の伝達経路上の他方に直列に挿入された第3お
    よび第4のインバータ回路と、上記第1および第2のイ
    ンバータ回路のうちの一つの出力側に接続された第1の
    キャパシタ上記第3および第4のインバータ回路の
    うちの一つの出力側に接続された第2のキャパシタと、
    上記一対の第1の伝達経路がそれぞれ接続される第1お
    よび第2の入力を有し、上記パルス信号の2番目の電位
    変化を上記入力信号の変化から伝えている第2の伝達経
    路上に設けられた4入力ゲート回路と、上記第2の伝達
    経路上に接続された第3のキャパシタンスとを設けたこ
    とを特徴とする位相同期ループ回路装置の位相比較器。
  3. 【請求項3】 上記4入力ゲート回路は、複数の2入力
    ゲート論理ゲートと第5のインバータ回路とを含む複合
    ゲートで構成され、上記第3のキャパシタンスは、上記
    複数の2入力ゲート論理ゲートと第5のインバータ回路
    とのいずれか 一つに接続されている、請求項2記載の
    相同期ループ回路装置の位相比較器。
  4. 【請求項4】 上記第1および第2のキャパシタンス
    は、上記一対の第1の伝達経路にそれぞれ接続され、上
    記パルス信号の上記最初の電位変化の際に導通から非導
    通となるMOSトランジスタのゲート電極容量で形成さ
    れ、上記第3のキャパシタンスは、第2の伝達経路に接
    続され、上記パルス信号の上記2番目の電位変化の際に
    導通から非導通となるMOSトランジスタのゲート電極
    容量に形成されていることを特徴とする請求項2または
    請求項3記載の位相同期ループ回路装置の位相比較器。
  5. 【請求項5】 外部クロック信号および内部クロック信
    号を入力するための2つの入力端子と、該入力端子間の
    位相差を検出して、ループフィルタへ電荷を供給しまた
    は該ループフィルタから電荷を引き抜くチャージポンプ
    回路を制御するパルス信号を出力する2つの出力端子と
    を備えた位相同期ループ回路装置の位相比較器におい
    て、上記パルス信号の最初の電位変化を入力信号の変化
    から伝える一対の第1の伝達経路を介して接続された各
    一の3入力ゲート回路と、上記パルス信号の2番目の電
    位変化を上記入力信号の変化から伝える第2の伝達経路
    を介して接続された4入力ゲート回路と、該4入力ゲー
    ト回路に対して直接および複数のインバータ回路からな
    る遅延手段を介して接続されて、選択信号の入力によ
    り、上記4入力ゲート回路の出力または該出力を上記遅
    延手段を通した出力を上記各一の3入力ゲート回路へ選
    択的に入力するセレクタ回路とを設けたことを特徴とす
    る位相同期ループ回路装置の位相比較器。
  6. 【請求項6】 上記選択信号によって、上記外部クロッ
    ク信号または上記内部クロック信号を、上記2つの入力
    端子の一つへ選択的に入力させる別のセレクタ回路を設
    けたことを特徴とする請求項5記載の位相同期ループ回
    路装置の位相比較器。
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