JPH0677782A - リングオシレータ - Google Patents

リングオシレータ

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JPH0677782A
JPH0677782A JP4227476A JP22747692A JPH0677782A JP H0677782 A JPH0677782 A JP H0677782A JP 4227476 A JP4227476 A JP 4227476A JP 22747692 A JP22747692 A JP 22747692A JP H0677782 A JPH0677782 A JP H0677782A
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Japan
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voltages
channel transistor
delay element
control
vc2n
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JP4227476A
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English (en)
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Yuichi Miyazawa
祐一 宮沢
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、発振周波数範囲とゲインとを個別
に制御可能なリングオシレータを提供する。 【構成】 相互に縦続接続され、最終段の出力端が初段
の入力端に接続されて構成された奇数段の遅延要素と、
前記奇数段の遅延要素の全てに接続され、発振周波数を
粗調整する第一の制御信号を供給する第一の制御手段
と、前記奇数段の遅延要素の少なくとも1つに接続さ
れ、発振周波数を微調整する第二の制御信号を供給する
第二の制御手段とを具備し、リングオシレータの発振周
波数範囲とゲインとを個別に制御することが可能とな
り、広い発振周波数範囲にわたって安定な同期特性を持
つPLLを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発振周波数範囲とゲイン
とを個別に制御可能なリングオシレータに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のリングオシレータの構成
の一例を示すブロック図である。リングオシレータは特
に半導体集積回路上で周期波を発生するために使用され
る。図12において、リングオシレータは、各々が入力
信号を反転した出力信号をある遅延時間の後に出力する
遅延要素111ー1ないし111ー5が縦続接続され、
遅延要素111ー5の出力端が遅延要素111ー1の入
力端に接続されて構成されている。各遅延要素には発振
周波数を制御する制御電圧VCP,VCNが供給されて
いる。一般に、このように奇数段の遅延要素を縦続接続
してリング回路を形成すると系として安定状態がなくな
り、このリング回路は発振する。その発振周期Tは T=2×n×Tpd で表わされる。ここで、nは遅延要素の段数であり、T
pdは各遅延要素の遅延時間である。発振周波数fは f=1/T=1/(2×n×Tpd)
【0003】で表わされる。これに類似するリングオシ
レータは文献 D.Jeong et al.,"Design of PLL-based
Clock Generation Circuits" IEEE J. Solid-State Cir
cuits,vol.22, No.2, pp.255-261, Apr. 1987及び 小
島、他”ビデオ信号処理用20ns CMOS DSP コア”電子
情報通信学会技術研究報告 Vol. 88、 No.90、ICD88-3
4, June 1987 に示されている。
【0004】図13は図12の各遅延要素の構成を示す
回路図である。リングオシレータを位相同期回路(PL
L)の電圧制御発振器として使用するときは遅延要素の
遅延時間は電圧で制御される。図13はこの場合の遅延
要素の具体的な回路構成を示したものである。通常のイ
ンバータとして動作するPチヤネルトランジスタ122
とNチヤネルトランジスタ123が直列に接続され、各
ゲートは入力端に接続され、各ドレインは出力端に接続
されている。Pチヤネルトランジスタ121とNチヤネ
ルトランジスタ124が各々Pチヤネルトランジスタ1
22とNチヤネルトランジスタ123に直列に接続され
ている。Pチヤネルトランジスタ122とNチヤネルト
ランジスタ123の各遅延時間はPチヤネルトランジス
タ121及びNチヤネルトランジスタ124のゲート電
圧VCP及びVCNで制御される。通常は、Pチヤネル
トランジスタ121及びNチヤネルトランジスタ124
の電流が等しくなるように、各ゲート電圧が連動して制
御される。
【0005】図14は従来のリングオシレータの制御電
圧ー発振周波数特性を示すグラフである。最高発振周波
数fmaxは図14に示すように同じ電源電圧VDDに対し
て遅延要素の段数nが少ないほど高くなる。これは前述
の式から明かである。このため、制御電圧に対する発振
周波数の変化量つまりゲイン△f/△Vも遅延要素の段
数nが少ないほど大きくなる。つまり、従来のリングオ
シレータでは発振周波数の範囲を広くすると必然的にゲ
イン△f/△Vも大きくなってしまう。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】リングオシレータに対
しては、特に位相同期回路(PLL)に使用される場合
に、広い周波数範囲にわたって発振させると同時に周波
数及び位相の細かい制御も行ないたいという要求があ
る。従来のリングオシレータでは発振周波数の範囲を広
くしようとして遅延要素の段数を少なくすると必然的に
ゲイン△f/△Vも大きくなってしまい、周波数及び位
相の細かい制御が難しくなってしまう。逆に、ゲイン△
f/△Vを小さくしようとすると、遅延要素の段数を多
くせざるを得ず、そのため発振周波数の範囲が狭まって
しまうという問題があった。本発明は、上記問題を解決
すべくなされたものであり、発振周波数範囲とゲインと
を個別に制御可能なリングオシレータを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互に縦続接
続され、最終段の出力端が初段の入力端に接続されて構
成された奇数段の遅延要素と、前記奇数段の遅延要素の
全てに接続され、発振周波数を粗調整する第一の制御信
号を供給する第一の制御手段と、前記奇数段の遅延要素
の少なくとも1つに接続され、発振周波数を微調整する
第二の制御信号を供給する第二の制御手段とを具備して
いる。
【0008】
【作用】本発明のリングオシレータは二種類の制御電圧
または制御電流によってその動作が制御される。第一の
制御電圧または制御電流はリングオシレータを構成する
全ての遅延要素に入力され、リングオシレータの発振周
波数範囲を規定する。第二の制御電圧または制御電流は
リングオシレータを構成する遅延要素の少なくとも一つ
に入力され、リングオシレータの発振周波数を細かく制
御する。このようにして、リングオシレータの発振周波
数範囲とゲインとを個別に制御することが可能となる。
二種類の制御電圧または制御電流が入力される遅延要素
は二個並列に接続された電流制限用トランジスタ対を備
えており、トランジスタ対の各々が第一の制御電圧また
は制御電流及び第二の制御電圧または制御電流によって
制御される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0010】図1は本発明のリングオシレータの第一の
実施例の構成を示すブロック図である。第一の実施例に
おいて、リングオシレータは、各々が入力信号を反転し
た出力信号を所定の遅延時間の後に出力する遅延要素6
ー1ないし6ー5が縦続接続され、遅延要素6ー5の出
力端が遅延要素6ー1の入力端に接続されて構成されて
いる。第一の実施例では、奇数段の遅延要素として5段
の遅延要素が例示されている。全ての遅延要素6ー1な
いし6ー5には発振周波数をおおまかに制御する第一の
制御電圧VC1P及びVC1Nが供給されている。遅延
要素6ー1だけに第一の制御電圧VC1P及びVC1N
と共に発振周波数を細かく制御する第二の制御電圧VC
2P及びVC2Nが供給されている。第二の制御電圧が
供給される遅延要素は遅延要素6ー1に限られず遅延要
素6ー1ないし6ー5のうちのどれか一つでよい。第一
の制御電圧VC1P及びVC1Nのみが供給される遅延
要素は図13に示す構成であり、一方第二の制御電圧V
C2P及びVC2Nが供給される遅延要素の構成は後述
される。発振出力は遅延要素6ー5の出力端から取り出
される。
【0011】図2は図1の第一及び第二の制御電圧が供
給される遅延要素の第一の構成例を示す回路図である。
図2においても、遅延要素の遅延時間は電圧信号で制御
される。通常のインバータとして動作するPチヤネルト
ランジスタ21とNチヤネルトランジスタ22が電源間
に直列に接続され、各ゲートは入力端INに接続され、
各ドレインは出力端OUTに接続されている。電流制限
用のPチヤネルトランジスタ23及びNチヤネルトラン
ジスタ25の一端が各々Pチヤネルトランジスタ21と
Nチヤネルトランジスタ22に直列に接続され、Pチヤ
ネルトランジスタ23の他端は電源VDDに接続され、
Nチヤネルトランジスタ25の他端は接地されている。
更に、別の電流制限用のPチヤネルトランジスタ24及
びNチヤネルトランジスタ26がPチヤネルトランジス
タ23及びNチヤネルトランジスタ25に各々並列に接
続されてトランジスタ対をなしている。Pチヤネルトラ
ンジスタ21の遅延時間はPチヤネルトランジスタ23
及び24のゲートに各々印加される第一の制御電圧VC
1P及び第二の制御電圧VC2Pで制御される。一方、
Nチヤネルトランジスタ22の遅延時間はNチヤネルト
ランジスタ25及び26のゲートに各々印加される第一
の制御電圧VC1N及び第二の制御電圧VC2Nで制御
される。電流制限用のPチヤネルトランジスタ23及び
Nチヤネルトランジスタ25のチヤネル幅W/チヤネル
長Lを同程度とし、またPチヤネルトランジスタ24及
びNチヤネルトランジスタ26のチヤネル幅W/チヤネ
ル長Lも同程度とする。Pチヤネルトランジスタ24の
チヤネル幅W/チヤネル長LはPチヤネルトランジスタ
23のそれに対して所定比をもって設定できる。Nチヤ
ネルトランジスタ26のチヤネル幅W/チヤネル長Lも
同様である。通常は、Pチヤネルトランジスタ23及び
Nチヤネルトランジスタ25の電流が等しくなるように
各ゲート電圧が連動して制御され、またPチヤネルトラ
ンジスタ24及びNチヤネルトランジスタ26の電流が
等しくなるように各ゲート電圧が連動して制御される。
【0012】図3は本発明のリングオシレータの制御電
圧ー発振周波数特性を示すグラフである。図1、図2及
び図3を参照して本発明のリングオシレータの動作につ
いて説明する。各遅延要素6ー1ないし6ー5はインバ
ータとして動作し、入力端INに入力された信号を論理
反転して出力端OUTに出力する。前述したように、こ
のような奇数段の遅延要素を縦続接続してリング回路を
形成すると系として安定状態がなくなり、このリング回
路は所定周波数で発振する。今、図1の第一の実施例に
おいて、第一及び第二の制御電圧が供給される遅延要素
がn個使用されたものとすれば、リングオシレータとし
ての発振周期Tは T=2 ×[(5-n )×Tpd1(VC1P,VC1N )+n×Tpd2(VC1P,VC2P, VC1N,VC2N)]
【0013】で表わされる。ここで、Tpd1は第一の
制御電圧のみが供給される遅延要素のスイッチング時間
であり、Tpd2は第一及び第二の制御電圧が供給され
る遅延要素のスイッチング時間である。従って、リング
オシレータの発振周波数fは f=1 /T =0.5 /[(5-n )×Tpd1(VC1P,VC1N ) +n×Tpd2(VC1P,VC2P,VC1N,VC2N )] となる。
【0014】ここで、図2の電流制限用のPチヤネルト
ランジスタ23及び24のチヤネル幅W/チヤネル長L
を同程度としかつNチヤネルトランジスタ25及び26
のチヤネル幅W/チヤネル長Lも同程度とすれば、Tp
d2は、第二の制御電圧VC2P及びVC2Nを制御す
ることによって、Pチヤネルトランジスタ24及びNチ
ヤネルトランジスタ26を共にオフさせるとき、最大値
(ほぼTpd1に等しい)をとり、またPチヤネルトラ
ンジスタ24及びNチヤネルトランジスタ26をオン抵
抗最小にしたとき、最小値(Tpd1/2ないしTpd
1/3程度)をとる。よって、nの値を小さくすれば、
発振周波数fはほとんど第一の制御電圧VC1P及びV
C1Nによって決定されるから、第二の制御電圧VC2
P及びVC2Nによる発振周波数fの変化を小さくする
ことができる。第二の制御電圧VC2P及びVC2Nに
よって最も効果的に発振周波数fを制御できるのはnが
1の場合であることがわかる。
【0015】図3(a)は第一の制御電圧VC1Nに対
する発振周波数fの変化を示している。ここで、第一の
制御電圧VC1Pは第一の制御電圧VC1Nに応じて変
化されている。図3(a)から、発振周波数fは第二の
制御電圧VC2Nをパラメータとして第一の制御電圧V
C1Nの変化に応じて大きく変化することがわかる。図
3(b)は、第一の制御電圧VC1Nをある値、例えば
図3(a)で電圧V1に固定した場合の第二の制御電圧
VC2Nに対する発振周波数fの変化を示している。こ
こで、第二の制御電圧VC2Pも第二の制御電圧VC2
Nに応じて変化されている。図3(b)から、発振周波
数fは第二の制御電圧VC2Nが変化してもその変化は
小さく、所定の範囲内に限られることがわかる。従っ
て、図3(a)(b)から、リングオシレータの発振周
波数fは、第一の制御電圧VC1P及びVC1Nによっ
て広い範囲で大きく制御でき、第二の制御電圧VC2P
及びVC2Nによって所定の範囲内で細かく制御できる
ことが明かである。このため、本発明のリングオシレー
タでは、発振周波数範囲とゲイン△f/△Vとを個別に
任意に制御可能となり、広い発振周波数範囲を確保しな
がら細かいゲインの調整も可能となる。
【0016】図4は図1の第一及び第二の制御電圧が供
給される遅延要素の第二の構成例を示す回路図である。
図4においても、遅延要素の遅延時間は電圧信号で制御
される。インバータとして動作するPチヤネルトランジ
スタ31とNチヤネルトランジスタ32が電源間に直列
に接続され、各ゲートは入力端INに接続されている。
トランジスタ31及び32のドレインと出力端OUTと
の間には、並列に接続された一対の電流制限用Pチヤネ
ルトランジスタ33及び34と、並列に接続された一対
の電流制限用Nチヤネルトランジスタ35及び36とが
並列に接続されている。Pチヤネルトランジスタ33及
びNチヤネルトランジスタ35のゲートには各々第一の
制御電圧VC1P及びVC1Nが供給されており、Pチ
ヤネルトランジスタ34及びNチヤネルトランジスタ3
6のゲートには各々第二の制御電圧VC2P及びVC2
Nが供給されている。この例では、制御電圧VC1P、
VC1N及びVC2P、VC2Nによってインバータの
出力電流が制御されて遅延時間が制御される。他は図2
の例と同じであるので説明は省略する。
【0017】図5は図1の第一及び第二の制御電圧が供
給される遅延要素の第三の構成例を示す回路図である。
図5においても、遅延要素の遅延時間は電圧信号で制御
される。インバータとして動作するPチヤネルトランジ
スタ41とNチヤネルトランジスタ42が電源間に直列
に接続され、各ゲートは入力端INに接続され、各ドレ
インは出力端OUTに接続されている。コンデンサ47
の一端が接地され、コンデンサ47の他端と出力端OU
Tつまりドレインとの間には、並列に接続された一対の
電流制限用Pチヤネルトランジスタ44及びNチヤネル
トランジスタ43と、並列に接続された一対の電流制限
用Pチヤネルトランジスタ46及びNチヤネルトランジ
スタ45とが並列に接続されている。コンデンサ47は
インバータの出力電流で充電されるが、この充電電流を
Pチヤネルトランジスタ43、44及びNチヤネルトラ
ンジスタ45、46により制御することにより遅延要素
の遅延時間を制御する。つまり、インバータの出力電流
を部分的にコンデンサ47にバイパスすることにより出
力の遅延を発生させる。コンデンサ47を充電する電流
を大きくすると、インバータの出力電流がコンデンサ4
7に流れてコンデンサ47の影響が強まり、出力端OU
Tの電位の変化が遅くなる。逆に、コンデンサ47を充
電する電流を小さくすると、コンデンサ47が実効的に
軽く見えるために出力端OUTの電位の変化が早くな
る。他は図2の例と同じである。
【0018】図6は図1の第一及び第二の制御電圧が供
給される遅延要素の第四の構成例を示す回路図である。
コンデンサ57が電源VDDに接続され、電流制限用P
チヤネルトランジスタ53、55及びNチヤネルトラン
ジスタ54、56も電源VDD側に接続されていること
が図5の例と相違する。他は図5の例と同じである。
【0019】図7は本発明のリングオシレータの第二の
実施例の構成を示すブロック図である。図7のリングオ
シレータの動作原理は図1の第一の実施例のものと同じ
であり、第一の制御電圧VC1及び第二の制御電圧VC
2によって遅延要素の遅延時間を制御してリングオシレ
ータの発振周波数を設定する。第二の実施例において
も、リングオシレータは、各々が入力信号を反転した出
力信号を所定の遅延時間の後に出力する遅延要素11ー
1ないし11ー5が縦続接続され、遅延要素11ー5の
出力端が遅延要素11ー1の入力端に接続されて構成さ
れている。全ての遅延要素11ー1ないし11ー5には
発振周波数をおおまかに制御する第一の制御電圧VC1
が供給されている。一つの遅延要素例えば遅延要素11
ー1だけに第一の制御電圧VC1に加えて発振周波数を
細かく制御する第二の制御電圧VC2が供給されてい
る。 第二の制御電圧VC2を入力する遅延要素の数を
少なくするほど、第二の制御電圧VC2による発振周波
数の変化を小さくでき、発振周波数の微調整が可能にな
る。発振出力は遅延要素11ー5の出力端から取り出さ
れる。
【0020】図8は図7の第一及び第二の制御電圧が供
給される遅延要素の第一の構成例を示す回路図である。
図8においても、遅延要素の遅延時間は電圧信号で制御
される。インバータとして動作するPチヤネルトランジ
スタ71とNチヤネルトランジスタ72が電源間に直列
に接続され、各ゲートは入力端INに接続され、各ドレ
インは出力端OUTに接続されている。コンデンサ75
の一端が接地され、コンデンサ47の他端と出力端OU
Tつまりドレインとの間には並列に接続された一対の電
流制限用Nチヤネルトランジスタ73及び74が接続さ
れている。Nチヤネルトランジスタ73及び74のゲー
トには各々第一の制御電圧VC1及び第二の制御電圧V
C2が供給されている。コンデンサ75はインバータの
出力電流で充電されるが、この充電電流をNチヤネルト
ランジスタ73、74により制御することにより遅延要
素の遅延時間を制御する。動作原理は図5の例のものと
同じである。尚、図7の第一の制御電圧VC1だけが供
給される遅延要素は、単に図8の構成から第二の制御電
圧VC2が供給される電流制限用Nチヤネルトランジス
タ74を取り除いたものが使用される。
【0021】図9は図7の第一及び第二の制御電圧が供
給される遅延要素の第二の構成例を示す回路図である。
コンデンサ85が電源VDDに接続され、並列に接続さ
れた一対の電流制限用Pチヤネルトランジスタ83及び
84も電源VDD側に接続されていることが図8の例と
相違する。他は図8の例と同じである。
【0022】図10は図7の第一及び第二の制御電圧が
供給される遅延要素の第三の構成例を示す回路図であ
る。図10においても、遅延要素の遅延時間は電圧信号
で制御される。インバータとして動作するPチヤネルト
ランジスタ91とNチヤネルトランジスタ92が電源間
に直列に接続され、各ゲートは入力端INに接続されて
いる。トランジスタ91及び92のドレインと出力端O
UTとの間には、並列に接続された一対の電流制限用N
チヤネルトランジスタ93及び94が接続されている。
Nチヤネルトランジスタ94のゲートには第一の制御電
圧VC1が供給されており、Nチヤネルトランジスタ9
3のゲートには第二の制御電圧VC2が供給されてい
る。図10の例の動作原理は図4の例と同じである。
【0023】図11は図7の第一及び第二の制御電圧が
供給される遅延要素の第四の構成例を示す回路図であ
る。図11の例では、図10の構成例の電流制限用Nチ
ヤネルトランジスタ93及び94に代えてそれそれ電流
制限用Pチヤネルトランジスタ103及び104が使用
されていることが図10と相違するが、他は同じであ
る。
【0024】以上、遅延時間を電圧信号によって制御す
る遅延要素を用いたリングオシレータについて説明した
が、本発明ではその遅延時間を電流信号によって制御す
る遅延要素を用いてもリングオシレータを構成すること
ができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リングオシレータに二種類の制御電圧または制御電流を
入力し、第一の制御電圧または制御電流によってリング
オシレータの発振周波数を広い範囲で設定でき、第二の
制御電圧または制御電流によって発振周波数を微小範囲
で調整できる。このため、リングオシレータの発振周波
数範囲とゲインとを個別に制御することが可能となり、
広い発振周波数範囲にわたって安定な同期特性を持つ位
相同期回路(PLL)を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリングオシレータの第一の実施例の構
成を示すブロック図。
【図2】図1の第一及び第二の制御電圧が供給される遅
延要素の第一の構成例を示す回路図。
【図3】本発明のリングオシレータの制御電圧ー発振周
波数特性を示すグラフ。
【図4】図1の第一及び第二の制御電圧が供給される遅
延要素の第二の構成例を示す回路図。
【図5】図1の第一及び第二の制御電圧が供給される遅
延要素の第三の構成例を示す回路図。
【図6】図1の第一及び第二の制御電圧が供給される遅
延要素の第四の構成例を示す回路図。
【図7】本発明のリングオシレータの第二の実施例の構
成を示すブロック図。
【図8】図7の第一及び第二の制御電圧が供給される遅
延要素の第一の構成例を示す回路図。
【図9】図7の第一及び第二の制御電圧が供給される遅
延要素の第二の構成例を示す回路図。
【図10】図7の第一及び第二の制御電圧が供給される
遅延要素の第三の構成例を示す回路図。
【図11】図7の第一及び第二の制御電圧が供給される
遅延要素の第四の構成例を示す回路図。
【図12】従来のリングオシレータの構成の一例を示す
ブロック図。
【図13】図12の各遅延要素の構成を示す回路図。
【図14】従来のリングオシレータの制御電圧ー発振周
波数特性を示すグラフ。
【符号の説明】
6ー1〜6ー5 遅延要素 11ー1〜11ー5 遅延要素 21、23、24 Pチャネルトランジスタ 22、25、26 Nチャネルトランジスタ 47、57、75、85 コンデンサ 111ー1〜111ー5 遅延要素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に縦続接続され、最終段の出力端が初
    段の入力端に接続されて構成された奇数段の遅延要素
    と、 前記奇数段の遅延要素の全てに接続され、発振周波数を
    粗調整する第一の制御信号を供給する第一の制御手段
    と、 前記奇数段の遅延要素の少なくとも1つに接続され、発
    振周波数を微調整する第二の制御信号を供給する第二の
    制御手段と、 を具備したことを特徴とするリングオシレータ。
JP4227476A 1992-08-26 1992-08-26 リングオシレータ Pending JPH0677782A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6259330B1 (en) 1998-12-17 2001-07-10 Nec Corporation Ring oscillator having variable coarse and fine delays
JP2002252551A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Sanyo Electric Co Ltd 電圧制御発振器
JP2015103935A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 日本電信電話株式会社 無線送信システム
JP2016092829A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
KR20170035946A (ko) * 2014-07-25 2017-03-31 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발진 회로 및 그것을 포함하는 반도체 장치

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