JP3255781B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3255781B2 JP32733093A JP32733093A JP3255781B2 JP 3255781 B2 JP3255781 B2 JP 3255781B2 JP 32733093 A JP32733093 A JP 32733093A JP 32733093 A JP32733093 A JP 32733093A JP 3255781 B2 JP3255781 B2 JP 3255781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷容量を駆動する出
力バッファ回路を備えた半導体集積回路装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置における出力
バッファ回路としては、例えば特開平2−119443
号公報、及び特開平2−266714号公報に記載され
るものがあり、その構成を図を用いて説明する。図2
は、前記文献に記載された従来の半導体集積回路装置に
おける出力バッファ回路の回路図である。この出力バッ
ファ回路は、入力端子INからの入力電圧Vinを反転
して制御電圧VN1を制御ノードN1へ出力するインバ
ータ1を備えている。インバータ1は、電源電位VDD
と接地電位VSSとの間に直列接続されたPチャネル型
MOSトランジスタ(以下、PMOSという)及びNチ
ャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)
で構成されている。
【0003】インバータ1の出力側の制御ノードN1
は、出力用PMOS2及び出力用NMOS3の各ゲート
に接続され、このNMOS2が電源電位VDDと出力端
子OUTとの間に接続され、さらにこのPMOS3が出
力端子OUTと接地電位VSSとの間に接続されてい
る。制御ノードN1と出力端子OUTとの間には、負帰
還用のコンデンサ4が接続されている。出力端子OUT
には、その出力電圧Voutによって駆動される負荷容
量CLが接続されている。この種の出力バッファ回路で
は、入力電圧Vinが入力端子INに入力されると、そ
れがインバータ1で反転されて制御電圧VN1が制御ノ
ードN1へ出力される。この制御電圧VN1により、出
力用のPMOS2及びNMOS3が駆動され、それらの
PMOS2またはNMOS3が相補的にオン,オフ動作
する。そして、出力端子OUTから出力電圧Voutが
出力され、負荷容量CLに印加される。この際、出力電
圧Voutが、コンデンサ4を介して制御ノードN1へ
負帰還されるので、制御電圧VN1の立ち上り及び立ち
下り波形が緩慢になる。
【0004】ここで、図2の出力バッファ回路におい
て、コンデンサ4が設けられていない場合を考えてみ
る。図3は、図2のコンデンサ4を除去した入出力波形
図である。なお、図3中のVinは入力端子INの入力
電圧、Voutlは低負荷容量時の出力電圧、及びVo
uthは高負荷容量時の出力電圧である。図2の出力バ
ッファ回路において、コンデンサ4が設けられていない
場合、入力端子INに入力電圧Vinが入力されると、
それがインバータ1で反転され、このインバータ1の出
力側の制御ノードN1の制御電圧VN1によって出力用
のPMOS2またはNMOS3が相補的にオン,オフ動
作する。すると、出力端子OUTの出力電圧Voutl
またはVouthによって負荷容量CLが駆動される。
【0005】負荷容量CLを駆動するため、PMOS2
及びNOMS3のスイッチングによって該負荷容量CL
を充放電すると、電源電位VDD及び接地電位VSSの
ふらつき(スイッチングノイズ)が発生したり、あるい
はリンギングや、隣接する他の信号へのクロストークノ
イズが発生する。特に、小さな負荷容量CLのときの出
力電圧Voutlは、大きな負荷容量CLのときの出力
電圧Vouthに比べて立ち下り及び立ち上り波形が鋭
くなるため、クロストークノイズの発生がより問題とな
り、該出力バッファ回路を搭載した半導体集積回路装置
の誤動作の原因となる。そこで、前記文献の技術では、
図2に示すように、制御ノードN1と出力端子OUTと
の間に負帰還用のコンデンサ4を設けている。このとき
の出力立ち下り波形及び出力立ち上り波形を図4及び図
5に示す。
【0006】図4及び図5では、横軸に時間T1〜T
3,T4〜T5、縦軸に電圧がとられている。Vout
1,Vout2,Vout3,Vout4,Vout
5,Vout6は、負荷容量CLが10pF,50p
F,100pF,200pF,300pF,400pF
のときの各出力電圧である。VN11,VN12,VN
13,VN14,VN15,VN16は、負荷容量CL
が10pF,50pF,100pF,200pF,30
0pF,400pFのときの制御ノードN1の各制御電
圧である。
【0007】図4において、入力電圧Vinが立ち下る
と、それがインバータ1で反転されて制御電圧VN1
1,VN12,VN13,VN14,VN15,VN1
6が立ち上り、それが出力用のPMOS2及びNMOS
3によって反転されて出力電圧Vout1,Vout
2,Vout3,Vout4,Vout5,Vout6
が立ち下る。また、図5において、入力電圧Vinが立
ち上ると、それがインバータ1で反転されて制御電圧V
N11,VN12,VN13,VN14,VN15,V
N16が立ち下り、さらにそれが出力用のPMOS2及
びNMOS3によって反転され、出力電圧Vout1,
Vout2,Vout3,Vout4,Vout5,V
out6が立ち上る。ここで、出力用のPMOS2及び
NMOS3のゲート信号となる制御電圧VN11,VN
12,VN13,VN14,VN15,VN16は、立
ち下りまたは立ち上り時において、時間T1とT3、T
4とT6の傾斜が同等であり、時間T2,T5では負帰
還用のコンデンサ4による効果で平坦となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体集積回路装置における出力バッファ回路では、制
御電圧VN11,VN12,VN13,VN14,VN
15,VN16及び出力電圧Vout1,Vout2,
Vout3,Vout4,Vout5,Vout6の立
ち上り時間や立ち下り時間が負荷容量CLの大きさによ
って異なる。そのため、負荷容量CLが小さくなって出
力波形が急峻になると、クロストークノイズ等が発生し
て誤動作の原因となる。従って、負帰還用のコンデンサ
4を効率よく用い、出力波形の立ち上り時間及び立ち下
り時間が負荷容量CLの大きさに依存せずに、しかも出
力遅延時間を大きくすることなく、出力バッファ回路が
負荷容量CLを駆動する際に発生するスイッチングノイ
ズ、リンギング、あるいはクロストークノイズを抑制す
ることが困難であった。
【0009】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、負帰還用のコンデンサを効率よく用い、出力バ
ッファ回路が負荷容量を駆動する際に発生するスイッチ
ングノイズ、リンギング、あるいはクロストークノイズ
を抑制することが困難な点について解決した、半導体集
積回路装置における出力バッファ回路を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、出力バッファ回路に、第1の電源電位と
制御ノードとの間に接続され入力電圧によってオン,オ
フ動作するインバータ用の第1のトランジスタと、前記
制御ノードと第2の電源電位との間に接続され前記入力
電圧により前記第1のトランジスタに対して相補的にオ
ン,オフ動作する前記インバータ用の第2のトランジス
タと、前記出力端子と前記第2の電源電位との間に接続
され前記制御ノードの電圧によりオン,オフ動作する第
2の出力トランジスタと、前記制御ノードと前記出力端
子との間に接続された負帰還用のコンデンサと、前記第
1のトランジスタと前記制御ノードとの間に直列接続さ
れる第1の抵抗素子と、前記制御ノードと前記第2のト
ランジスタとの間に直列接続される第2の抵抗素子と、
前記第2の抵抗素子に並列接続され前記制御ノードの電
圧によりオン,オフ動作する第4のトランジスタとを、
設けている。また、本発明では、さらに、前記第1の電
源電位と出力端子との間に接続され前記制御ノードの電
圧によって前記第2の出力トランジスタに対して相補的
にオン,オフ動作する第1の出力トランジスタと、前記
第1の抵抗素子に並列接続され前記制御ノードの電圧に
よって前記第4のトランジスタに対して相補的にオン,
オフ動作する第3のトランジスタとを設けている。
【0011】
【作用】本発明によれば、以上のように半導体集積回路
装置における出力バッファ回路を構成したので、入力電
圧は、第1及び第2のトランジスタで構成されるインバ
ータで反転されて制御ノードへ出力される。この制御ノ
ードの電圧は、第1及び第2の出力トランジスタで反転
され、出力端子から出力電圧が出力されて容量負荷が駆
動される。この際、出力端子の出力電圧がコンデンサを
介して制御ノードへ負帰還される。そして、第3及び第
4のトランジスタにより、制御ノードの電圧がある電位
まで比較的速く変化し、その後、第1及び第2の抵抗素
子により、該制御ノードの電圧が緩やかに変化する。こ
れにより、コンデンサの負帰還効果が効率よく得られ、
異なる負荷容量においても出力波形の立ち上り時間及び
立ち下り時間を一定に保てる。従って、前記課題を解決
できるのである。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す半導体集積回
路装置における出力バッファ回路の回路図である。この
出力バッファ回路は、半導体集積回路装置内からの入力
電圧Vinを入力する入力端子INを有し、入力端子I
Nにはインバータを構成する第1のトランジスタとして
PMOS11、及び第2のトランジスタとしてNMOS
12の各ゲートが接続されている。PMOS11のソー
スは第1の電源電位としての電源電位VDDに接続さ
れ、NMOS12のソースが第2の電源電位としての接
地電位VSSに接続されている。PMOS11のドレイ
ンは、第1の抵抗素子としてオン抵抗値の大きなPMO
S13のソースに接続され、PMOS13のゲートが接
地電位VSSに、ドレインが制御電圧VN2の制御ノー
ドN2に、それぞれ接続されている。制御ノードN2に
は、第2の抵抗素子としてのオン抵抗値の大きなNMO
S14のドレインが接続され、NMOS14のゲートが
電源電位VDDに、ソースがNMOS12のドレイン
に、それぞれ接続されている。また、PMOS11のド
レインには、第3のトランジスタとしてPMOS15の
ソースが接続され、PMOS15のゲート及びドレイン
が制御ノードN2に接続されている。制御ノードN2に
は、第4のトランジスタとしてのNMOS16のドレイ
ン及びゲートが接続され、NMOS16のソースがNM
OS12のドレインに接続されている。
【0013】制御ノードN2には、“H”レベル出力用
の第1の出力トランジスタとしてPMOS17のゲート
と“L”レベル出力用の第2の出力トランジスタとして
NMOS18のゲートとが接続されている。PMOS1
7のソースは電源電位VDDに接続され、そのドレイン
が出力電圧Vout用の出力端子OUTに接続されてい
る。出力端子OUTは、NMOS18のドレインに接続
され、そのソースが接地電位VSSに接続されている。
制御ノードN2と、負荷容量CLが接続される出力端子
OUTとの間には、帰還用のコンデンサ19が接続され
ている。
【0014】図6は図1の出力バッファ回路の出力立ち
下り波形図、及び図7は図1の出力バッファ回路の出力
立ち上り波形図であり、これらの図を参照しつつ、図1
の出力バッファ回路の出力立ち下り動作(a)、及び出
力立ち上り動作(b)を説明する。なお、図6及び図7
では、横軸に時間T1〜T3,T4〜T6がとられ、縦
軸に電圧がとられている。Vinは入力端子INの入力
電圧、VN2lは低負荷容量時の制御ノードN2の制御
電圧、VN2hは高負荷容量時の制御ノードN2の制御
電圧、Voutlは低負荷容量時の出力電圧、Vout
hは高負荷容量時の出力電圧である。
【0015】(a) 出力立ち下り動作(図6) 初期値は入力電圧Vinが“H”レベルであるため、そ
れがPMOS11及びNMOS12からなるインバータ
で反転され、さらにそれが出力用のPMOS17及びN
MOS18で反転されるため、出力電圧Voutl,V
outhも“H”レベルとなる。時間T1において、入
力電圧Vinが“H”レベルから“L”レベルへ変化す
ると、それがPMOS11及びNMOS12からなるイ
ンバータで反転され、制御ノードN2の制御電圧VN2
1,VN2hが“L”レベルから“H”レベルへ変化し
ようとする。また、このとき制御電圧VN2l,VN2
hが“L”レベルであるため、PMOS15がオン状態
であり、PMOS13,15の経路により、制御電圧V
N2l,VN2hが“H”レベルへ変化しようとする。
時間T2において、制御電圧VN2l,VN2hが上昇
するにつれて、PMOS15がオフ状態となる。そし
て、出力電圧Voutl,Vouthが“H”レベルか
ら“L”レベルへと変化し始めるため、コンデンサ19
の負帰還効果により、制御電圧VN2l,VN2hは時
間T1のときに比べて波形がなめらかになる。
【0016】時間T3において、出力電圧Voutl,
Vouthが“L”レベルとなると、コンデンサ19の
効果がうすれ、PMOS13により制御電圧VN2l,
VN2hを“H”レベルへと変化させる。ここで、低負
荷容量時と高負荷容量時の制御電圧VN2l,VN2h
の変化を比較すると、時間T1では双方の制御電圧VN
2l,VN2hが同じように変化する。ところが、時間
T2において、低負荷容量時は出力電圧Voutlが速
く変化し始めるため、低負荷容量時の制御電圧VN2l
が高負荷容量時に比べて低い電圧でなめらかになる。こ
れにより、低負荷容量時の出力電圧Voutlの“H”
レベルから“L”レベルへの変化の時間(立ち下り時
間)が、高負荷容量時に近づく。
【0017】(b) 出力立ち上り動作(図7) 時間T4において、初期値は入力電圧Vinが“L”レ
ベルであるため、それがPMOS11及びNMOS12
からなるインバータで反転され、さらにそれが出力用P
MOS17及びNMOS18で反転され、出力電圧Vo
utl,Vouthも“L”レベルとなる。入力電圧V
inが“L”レベルから“H”レベルへ変化すると、P
MOS11及びNMOS12の反転動作によって制御電
圧VN2l,VN2hが“H”レベルから“L”レベル
へ変化しようとする。ところが、このとき制御電圧VN
2l,VN2hが“H”レベルであるため、NMOS1
6がオン状態であり、NMOS14,16の経路によ
り、制御電圧VN2l,VN2hが“L”レベルへ変化
しようとする。
【0018】時刻T5において、制御電圧VN2l,V
N2hが下降するにつれ、NMOS16がオフ状態とな
る。そして、出力電圧Voutl,Vouthが“L”
レベルから“H”レベルへと変化し始めるため、コンデ
ンサ19の負帰還効果により、制御電圧VN2l,VN
2hの波形が時間T3のときに比べてなめらかになる。
時間T6において、出力電圧Voutl,Vouthが
“H”レベルとなると、コンデンサ19の効果がうす
れ、NMOS14により制御電圧VN2l,VN2hを
“L”レベルへと変化させる。ここで、低負荷容量時の
制御電圧VN2lと高負荷容量時の制御電圧VN2hと
の変化を比較すると、時間T4では双方とも同じように
変化する。しかし、時間T5において、低負荷容量時は
出力電圧Voutlが速く変化し始めるため、該低負荷
容量時の制御電圧VN2lは高負荷容量時に比べて高い
電圧でなめらかになる。これにより、低負荷容量時の出
力電圧Voutlの“L”レベルから“H”レベルへの
変化の時間(立ち上り時間)が高負荷容量時に近づく。
以上のように、負荷容量CLを駆動する出力用のPMO
S17及びNMOS18の制御電圧(即ち、ゲート電
圧)VN2l,VN2hの変化を、負荷容量CLの大き
さによって変えることができるため、異なる負荷容量C
Lにおいて出力波形の立ち下り及び立ち上り時間が一定
に保たれる。そのため、特に低負荷容量時において隣接
する他の信号へのクロストークノイズを抑制できる。し
かも、負荷容量CLへの充放電も従来回路と比べ、低速
に行われるため、スイッチングノイズや、リンギングも
抑制することができる。従って、これらによる半導体集
積回路装置の誤動作を防止できる。
【0019】図8は、負荷容量CLを10pF,50p
F,100pF,200pF,300pFに変えたとき
の図6に対応する図1の出力立ち下り波形図である。同
様に、図9は、負荷容量CLを10pF,50pF,1
00pF,200pF,300pFと変えたときの図7
に対応する図1の出力立ち上り波形図である。Vout
1,Vout2,Vout3,Vout4,Vout
5,は、負荷容量CLが10pF,50pF,100p
F,200pF,300pFのときの各出力電圧であ
る。VN21,VN22,VN23,VN24,VN2
5は、負荷容量CLが10pF,50pF,100p
F,200pF,300pFのときの制御ノードN2に
おける各制御電圧である。
【0020】図8及び図9に示すように、出力用のPM
OS17及びNMOS18のゲート電圧となる制御電圧
VN21,VN22,VN23,VN24,VN25
は、出力波形立ち下り及び立ち上り時において時間T1
とT3での傾斜が異なり、同様に時間T4とT6での傾
斜が異なる。時間T1とT4ではPMO15とNMOS
16による効果であり、時間T3とT6の変化はPMO
S13とNMOS14による効果である。時間T1,T
4の方が時間T3,T6に比べて動作が速い。また、時
間T2,T5はコンデンサ19による負帰還効果であ
る。
【0021】本実施例では、出力波形の立ち上り時間及
び立ち下り時間が負荷容量CLに依存せずに動作させる
ため、コンデンサ19を介して出力用のPMOS17及
びNMOS18の制御電圧VN2の変化を制御する回路
構成にしている。即ち、コンデンサ19の負帰還効果を
効率よく得るために、出力用のPMOS17及びNMO
S18の制御電圧VN2の変化をPMOS13及びNM
OS14のオン抵抗値によって緩やかにしている。とこ
ろが、PMOS13及びNMOS14の効果により、出
力波形が鈍ってしまい遅延時間が大きくなる。そこで、
遅延時間が大きくならないように、PMOS15及びN
MOS16により、制御電圧VN2をある電位(例え
ば、出力用のPMOS17及びNMOS18の閾値電圧
付近)までは、出力波形が鈍くならない程度に比較的速
く変化させて遅延時間を小さくしている。その後、前記
のPMOS13及びNMOS14によって制御電圧VN
2の変化を鈍らせ、コンデンサ19の負帰還効果を効率
よく得るようにしている。また、第1の抵抗素子をPM
OS13、第2の抵抗素子をNMOS14で構成したの
で、出力バッファ回路の他の回路をMOSトランジスタ
等を用いて構成することにより、高集積化が可能とな
る。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、図1においてPMOSをNMOSに、NM
OSをPMOSに代えたり、それに応じて電源電位VD
Dと接地電位VSSの極性を代えたり、あるいはPMO
S13及びNMOS14を他の抵抗素子で構成する等、
種々の変形が可能である。
【0023】図10は本発明の他の実施例を説明するた
めの、半導体集積回路装置における出力バッファ回路の
回路図である。図10に示した出力バッファ回路は、図
1に示した出力バッファ回路と同様に、入力端子INを
有し、入力端子INにはインバータを構成する第1のト
ランジスタとしてPMOS21、及び第2のトランジス
タとしてNMOSS22の各ゲートが接続されている。
PMOS21のソースは第1の電源電位として電源電位
VDDに接続され、NMOS22のソースが第2の電源
電位として接地電位VSSに接続されている。PMOS
21のドレインは、第1の抵抗素子としてオン抵抗値の
大きなPMOS23のソースに接続され、PMOS23
のゲートが接地電位VSSに、ドレインが制御電圧VN
2の制御ノードN3に、それぞれ接続されている。制御
ノードN3には、第2の抵抗素子としてオン抵抗値の大
きなNMOS24のドレインが接続され、NMOS24
のゲートが電源電位VDDに、ソースがNMOS22の
ドレインに、それぞれ接続されている。また、制御ノー
ドN3には、第4のトランジスタとしてNMOS25の
ドレイン及びゲートが接続され、NMOS25のソース
がNMOS22のドレインに接続されている。
【0024】制御ノードN3には、“L”レベル出力用
の第2の出力トランジスタとしてのNMOS26のゲー
トが接続されている。出力端子OUTは、NMOS26
のドレインに接続され、そのソースが接地電位VSSに
接続されている。また、制御ノードN3と、負荷容量C
Lが接続される出力端子OUTとの間には、帰還用のコ
ンデンサ27が接続されている。出力端子OUTは外部
に負荷容量CLが接続され、電源電位との間に抵抗R1
が、接地電位との間に抵抗R2が各々接続されている。
【0025】図11は図10の出力バッファ回路の出力
立ち下り波形図、及び図12は図10の出力バッファ回
路の出力立ち上り波形図である。基本的な動作は、図1
に示した出力バッファ回路と同様であり、相違点として
は、出力端子OUTの“H”レベルは外部抵抗R1及び
R2により設定される点である。また、NMOS26の
しきい値が約0.7〜0.8Vであるため、制御ノード
N3の“L”レベルから“H”レベルへ、ある電位まで
速やかに動作させる必要がないため、図1に示した出力
バッファ回路のPMOS15は削除している。
【0026】図11及び図12に示すように、本発明の
他の実施例においても、出力端子OUTをコンデンサC
Lを介してNMOS26のゲートと接続することによ
り、動作時にNMOS26のゲート電位を制御しながら
動作するため、立ち上り/立ち下り時間が外部に接続さ
れる負荷容量に依存せずに動作することが可能となる。
また、波形が緩やかになるため、同時スイッチングノイ
ズ、クロストークノイズを低減できる。また、NMOS
25を設けNMOS26のゲート電位をしきい値付近ま
で鋭く動作させることにより、立ち上がり時の遅延時間
を速くすることができる。尚、PMOS23、NMOS
24、コンデンサ27は負帰還がかかり易いように、適
宜設定することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、第1及び第2の抵抗素子を設けたので、第1及び
第2の出力トランジスタを制御する制御ノードの電圧の
変化が緩やかになる。この際、出力波形の変化が緩やか
になって遅延時間が大きくなるが、第4のトランジスタ
や第3のトランジスタを設けたので、制御ノードの電圧
をある電位まで比較的速く変化させることができ、その
後、該制御ノードの電圧変化が第1及び第2の抵抗素子
によって緩やかになる。そのため、コンデンサの負帰還
効果を効率よく得られる。従って、異なる負荷容量にお
いても、出力波形の立ち上り時間及び立ち下り時間がほ
ぼ一定に保たれるので、出力バッファ回路が負荷容量を
駆動する際に発生するスイッチングノイズ、リンギン
グ、または隣接する他の信号へのクロストークノイズを
的確に抑制でき、これによる半導体集積回路装置の誤動
作を防止できる。そして、第1及び第2の抵抗素子の抵
抗値を大きくし、コンデンサの容量値を大きく設定すれ
ば、より顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す半導体集積回路装置にお
ける出力バッファ回路の回路図である。
【図2】従来の半導体集積回路装置における出力バッフ
ァ回路の回路図である。
【図3】図2の出力バッファ回路からコンデンサ4を除
去したときの入出力波形図である。
【図4】図2の出力バッファ回路における出力立ち下り
波形図である。
【図5】図2の出力バッファ回路における出力立ち上り
波形図である。
【図6】図1の出力バッファ回路における出力立ち下り
波形図である。
【図7】図1の出力バッファ回路における出力立ち上り
波形図である。
【図8】図1の出力バッファ回路における出力立ち下り
波形図である。
【図9】図1の出力バッファ回路における出力立ち上り
波形図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す出力バッファ回路
の回路図である。
【図11】図10の出力バッファ回路における出力立ち
下り波形図である。
【図12】図10の出力バッファ回路における出力立ち
上り波形図である。
【符号の説明】
11、21 PMOS(第1のトランジスタ) 12、22 NMOS(第2のトランジスタ) 13、23 PMOS(第1の抵抗素子) 14、24 NMOS(第2の抵抗素子) 15 PMOS(第3のトランジスタ) 16、25 NMOS(第4のトランジスタ) 17 PMOS(第1の出力トランジスタ) 18、26 NMOS(第2の出力トランジスタ) 19、27 コンデンサ N2、N3 制御ノード VDD 電源電位 Vin 入力電圧 VN2 制御電圧 Vout 出力電圧 VSS 接地電位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70 H03K 19/00 - 19/00 103 H03K 19/092 - 19/096

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源電位と制御ノードとの間に接
    続され、入力端子に入力される入力電圧によってオン,
    オフ動作する第1のトランジスタと、 前記制御ノードと第2の電源電位との間に接続され前記
    入力電圧により前記第1のトランジスタに対して相補的
    にオン,オフ動作する第2のトランジスタと、 出力端子と前記第2の電源電位との間に接続され前記制
    御ノードの電圧によりオン,オフ動作する第2の出力ト
    ランジスタと、 前記制御ノードと前記出力端子との間に接続されたコン
    デンサと、 前記第1のトランジスタと前記制御ノードとの間に直列
    接続される第1の抵抗素子と、 前記制御ノードと前記第2のトランジスタとの間に直列
    接続される第2の抵抗素子と、 前記第2の抵抗素子に並列接続され前記制御ノードの電
    圧によりオン,オフ動作する第4のトランジスタとを設
    けたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電源電位と前記出力端子との
    間に接続され前記制御ノードの電圧により前記第2の出
    力トランジスタに対して相補的にオン,オフ動作する第
    1の出力トランジスタと、 前記第1の抵抗素子に並列接続され前記制御ノードの電
    圧により前記第4のトランジスタに対して相補的にオ
    ン,オフ動作する第3のトランジスタとを設けたことを
    特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の抵抗素子を、ゲートが前記第
    2の電源電位に接続されたPチャネル型MOSトランジ
    スタで構成し、前記第2の抵抗素子を、ゲートが前記第
    1の電源電位に接続されたNチャネル型MOSトランジ
    スタで構成したことを特徴とする請求項1または2記載
    の半導体集積回路装置。
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