JP3255755B2 - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP3255755B2
JP3255755B2 JP09811793A JP9811793A JP3255755B2 JP 3255755 B2 JP3255755 B2 JP 3255755B2 JP 09811793 A JP09811793 A JP 09811793A JP 9811793 A JP9811793 A JP 9811793A JP 3255755 B2 JP3255755 B2 JP 3255755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色面順次撮像方式の電
子内視鏡装置に関し、特に、色面順次照明用光源装置を
表示装置の標準TV方式によらず共通に使用可能とする
色面順次撮像方式の電子内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の色面順次撮像方式の電子内視鏡装
置は、表示装置のTV方式によって映像信号のフレーム
周波数が異なるために、それら各々のTV方式に応じて
異なる繰り返し周期の色面順次照明光源を使用してい
た。例えば、NTSC(NationalTelevision System Co
mmittee)方式ではRGB照明光の繰り返し周波数が2
9.97Hzの光源を使用し、PAL(Phase alternat
ion by line)方式では同繰り返し周波数が25Hzの
光源を使用していた。
【0003】この方法は、表示の1フレーム期間毎にR
GB各色についての撮像が完了するために、色面順次信
号を同時化するメモリへの書き込み,読み出し制御が簡
単化できるという利点を有する反面、TV方式に応じて
本体装置と光源装置の両方を開発しなければならないた
め、開発効率が悪く、コスト高を招くという問題点があ
った。
【0004】このような点を解決するために本出願人
は、特開平1−217413号公報において、色面順次
光を発生するための回転色フィルタをカセット状に形成
して光源装置に対して抜き差し自在とし、挿入されたフ
ィルタカセットの種類に応じて、該回転色フィルタの制
御速度を変更するようにした光源装置を提案している。
この光源装置を用いれば、回転色フィルタのカセットを
交換し、内蔵した複数種類の同期信号発生回路を選択す
ることにより、この光源装置一台で、複数のTV方式に
対応することができる。
【0005】また、特開平3−68330号公報では、
光源装置と組み合わされる本体装置の種類に応じて、回
転色フィルタの回転速度を変更可能とした光源装置を提
案している。この光源装置を備えた電子内視鏡装置によ
れば、回転色フィルタの回転周波数を変えられ、精度の
高いサーボ制御を行うことができる。この光源装置も、
回転色フィルタの回転周波数を変えることにより複数の
TV方式に対応することができる。
【0006】これらにより、異なるTV方式に容易に対
応可能な光源装置を提供することができるが、これらは
光源装置内に複数のサーボ回路を含む構成であるため、
回路規模が大きく複雑になるとともに調整工程も増える
ため、コスト高の要因となる不具合があった。
【0007】そこで本出願人は、特開平4−29722
2号公報において、光源の面順次照明のフレーム速度を
変更せずに、接続される機器の種々のTV方式に対応可
能な電子内視鏡装置を提案している。
【0008】また、特願平4−22894号では、同様
の電子内視鏡装置において、光源の面順次照明のフレー
ム周期と、接続される機器のTV方式のフレーム周期と
の同期をとるための、フレーム周期の誤差を補正する制
御手段を信号処理装置側に設けるという効果的な構成を
提案している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−297222号公報,特願平4−22894号
に記載の電子内視鏡装置では、撮像信号をモニタに表示
可能な信号に処理する信号処理手段の、処理内容あるい
は特性を任意の時刻に変更した場合に、表示される画像
にノイズが発生する場合があるという問題点があった。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、TV方式によらない共通の色面順次照明手段
を使用して撮像可能な色面順次撮像方式の電子内視鏡装
置であって、信号処理の内容もしくは特性を任意のタイ
ミングで変更しても、出力画像に乱れを生じることのな
い電子内視鏡装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による電子内視鏡装置は、第1の標準TV
信号のフレーム周期で順次異なる複数の色成分光により
被写体を照明するための色面順次照明手段と、この色面
順次照明手段の照明のもとで被写体を撮像して色面順次
画像信号を出力する撮像手段と、この撮像手段が出力し
た色面順次画像信号を前記第1の標準TV方式の約n/
m倍(n,mは自然数)のフレーム周期を有する第2の
標準TV方式のモニタ手段に表示可能に信号処理する第
1の信号処理手段および第2の信号処理手段とを備えて
いる電子内視鏡装置であって、前記モニタ手段に対応し
た第2の標準TV方式の同期信号を発生する第2の制御
手段と、前記色面順次照明手段を制御するために前記第
2の標準TV方式のフレーム周期の約m/n倍の周期で
色面順次撮像するように、前記撮像手段を制御する第1
の制御手段と、前記色面順次照明手段の繰り返し周期ま
たは位相の少なくとも一方を検出するタイミング検出手
段と、前記第1の信号処理手段における少なくとも1つ
の信号処理の内容もしくは特性を設定する第1の設定手
段と、前記第2の信号処理手段における少なくとも1つ
の信号処理の内容もしくは特性を設定する第2の設定手
段とを有し、前記第1の設定手段および第2の設定手段
は、前記タイミング検出手段が検出した周期または位相
の少なくとも一方と第2の制御手段の同期信号とを比較
した結果に基づいて、設定内容を更新する。
【0012】
【作用】色面順次照明手段が第1の標準TV信号のフレ
ーム周期で順次異なる複数の色成分光により被写体を照
明し、撮像手段がこの色面順次照明手段の照明のもとで
被写体を撮像して色面順次画像信号を出力し、この撮像
手段が出力した色面順次画像信号を第1の信号処理手段
および第2の信号処理手段が前記第1の標準TV方式の
約n/m倍(n,mは自然数)のフレーム周期を有する
第2の標準TV方式のモニタ手段に表示可能に信号処理
し、第2の制御手段が前記モニタ手段に対応した第2の
標準TV方式の同期信号を発生し、第1の制御手段が前
記色面順次照明手段を制御するために前記第2の標準T
V方式のフレーム周期の約m/n倍の周期で色面順次撮
像するように前記撮像手段を制御し、タイミング検出手
段が前記色面順次照明手段の繰り返し周期または位相の
少なくとも一方を検出し、第1の設定手段が前記第1の
信号処理手段における少なくとも1つの信号処理の内容
もしくは特性を設定し、第2の設定手段が前記第2の信
号処理手段における少なくとも1つの信号処理の内容も
しくは特性を設定し、さらに、前記第1の設定手段およ
び第2の設定手段は、前記タイミング検出手段が検出し
た周期または位相の少なくとも一方と第2の制御手段の
同期信号とを比較した結果に基づいて、設定内容を更新
する。
【0013】
【実施例】本発明の具体的な実施例を説明する前に、図
1を参照して本発明の基本的な概念を説明する。電子内
視鏡装置1は、本体装置3から入力される第1の標準T
V同期信号(a)に同期して色面順次照明光を発生する
とともに、照明光の繰り返し周期および位相(b)を検
出して本体装置に出力する光源装置4と、この光源装置
4から供給された照明光により照射された被写体を本体
装置3からの駆動信号(c)により駆動されるCCD7
等の撮像手段により撮像する内視鏡2と、第1の標準T
V方式の同期信号(a)を発生する第1の制御手段26
と、この第1の制御手段26の制御により前記CCD出
力信号(d)に種々の信号処理を施す第1の信号処理手
段22と、前記第1の制御手段26から出力された第1
の標準TV同期信号(l)に基づいて前記撮像手段の駆
動信号(c)を発生するCCD駆動手段21と、接続さ
れるモニタ5等の外部機器に基づく第2の標準TV方式
の同期信号(e)を発生する第2の制御手段27と、こ
の第2の制御手段27の制御により前記第1の信号処理
手段22の出力信号(f)に種々の信号処理を施して第
2の標準TV信号に準拠した信号(k)に変換する第2
の信号処理手段23と、前記第2の標準TV方式の同期
信号(e)と光源装置4から入力される位相検出信号
(b)の位相に基づいて第1の制御手段26へリセット
信号(g)を出力するタイミング検出手段25と、前記
第1,第2の信号処理手段22,23にそれぞれ接続さ
れていて、前記タイミング検出手段25の出力に基づい
て信号処理の内容や特性を設定,変更する第1,第2の
設定手段28,29とを有している。
【0014】前記光源装置4は、本体装置3から入力さ
れる第1の標準TV方式に準じた同期信号(a)に基づ
いて、色面順次照明手段の繰り返し周期を制御するとと
もに同繰り返し周期および位相を検出して、その検出信
号(b)を本体装置3に出力する。
【0015】光源装置4の色面順次照明光で照明された
被写体光学像は、内視鏡2の先端部に配設されたCCD
7等の撮像手段の面上に結像される。この撮像手段は、
第1の制御手段26により、第2の標準TV方式のフレ
ーム周期のm/n倍(m,nは自然数)のフレーム周期
を有する第1の標準TV方式に同期して撮像駆動され、
色面順次画像信号(d)を第1の信号処理手段22に出
力する。
【0016】第1の信号処理手段22は、入力された色
面順次画像信号に対して所定の信号処理、例えばCDS
(相関2重サンプリング),クランプ,AGC(自動利
得制御),ホワイトバランス,色調変換,A/D変換,
γ変換などを行なった後、さらにメモリ手段を用いて色
面順次信号の同時化処理などを行う。このとき、メモリ
手段への書き込みまでの信号処理は、第1の制御手段2
6によって撮像のタイミングに同期して行われる。メモ
リ手段に格納された画像信号は、第2の信号処理手段2
3により各色同時に標準TV方式に同期して読み出さ
れ、種々の信号処理、例えば拡大/縮小,輪郭補正,文
字重畳,画像挿入等の処理をされて、同期信号とともに
モニタ手段5に出力されて、表示される。
【0017】第2の制御手段27は、第2の信号処理手
段23を制御するとともに、第2の標準TV方式の同期
信号(h),(e)を発生して第1の制御手段26およ
びタイミング検出手段25にそれぞれ出力する。
【0018】第1の制御手段26は、第2の標準TV方
式の同期信号(h)およびタイミング検出手段からのリ
セット信号(g)に基づいて、第2の標準TV方式のフ
レーム周期のm/n倍の繰り返し周期を有する第1の標
準TV信号に準拠した撮像制御信号、および信号処理制
御信号を発生するとともに、第2の標準TV方式の同期
信号(a)を発生して光源装置に出力する。
【0019】タイミング検出手段25は、第2の制御手
段27からの第2の標準TV方式の同期信号(e)と光
源装置4の位相検出手段の出力信号(b)との位相を検
出して、これらを比較した結果に基づいて第1の制御手
段26をリセットする信号(g)と、第1,第2の設定
手段28,29に対してその設定を更新するタイミング
信号(i),(j)を出力する。
【0020】第1,第2の設定手段28,29は、本体
装置3に接続あるいは備えたデータ入力手段、例えばキ
ーボード,操作パネルスイッチ,電子内視鏡2に備えた
スイッチなどからの信号処理内容の変更指示に基づき、
それぞれ第1,第2の信号処理手段22,23の処理内
容や特性を変更するものであり、前記タイミング検出手
段25からの信号(i),(j)に応答して、その設定
内容が更新される。
【0021】このような構成により、標準TV方式によ
らない共通の光源装置を使用して観察が可能であるとと
もに、信号処理内容の設定変更をTV同期信号と色面順
次照明手段の繰り返し周期とが所定の位相となったとき
に行う構成としたので、信号処理内容もしくは特性を任
意の時刻に設定変更しても、ノイズ等が発生することな
く良好な画像が得られる面順次方式の電子内視鏡装置と
することができる。
【0022】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。図1ないし図6は本発明の一実施例に係り、図
1は電子内視鏡装置を示すブロック図、図2は電子内視
鏡装置を構成する各構成要素の出力波形を示すタイミン
グチャート、図3は第1の信号処理手段を示すブロック
図、図4は第1の設定手段を示す線図、図5は第2の信
号処理手段を示すブロック図、図6は第2の設定手段を
示す線図である。なお、本実施例ではNTSC方式に準
じたフレーム周期の色面順次照明で撮像してPAL方式
のモニタ手段に表示する例を示す。
【0023】この電子内視鏡装置1は、電子内視鏡2
と、本体装置3と、この本体装置3に接続されるモニタ
手段5と、光源装置4とで、その主要部を構成されてい
る。
【0024】色面順次照明手段としての光源装置4は、
白色光を発生するランプ14と、このランプ14で発生
した照明光を、円周上に等間隔に配列されたRGB3つ
の光学色フィルタを介して時系列的に順次透過させる回
転色フィルタ手段13と、この光量を制限する本体装置
3の絞り制御手段24で制御される絞り12と、内視鏡
2に挿通されているライトガイド9の端面に照明光を集
光するコンデンサレンズ11とを備えている。さらに該
光源装置4は、前記回転色フィルタ手段13を回転する
モータ15と、前記回転色フィルタ手段13の回転速度
および位相を検出する速度位相検出手段16と、この速
度位相検出手段16で検出された速度および位相と、後
述する第1の制御手段26から出力された同期信号
(a)とに基づいて、前記モータ15の回転を制御する
回転フィルタサーボ手段17とを有している。
【0025】なお、本実施例では、前記回転色フィルタ
手段13は、NTSC方式におけるフレーム周波数の3
/2倍に相当する19.98Hzで回転するようになっ
ていて、すなわち、R(赤),G(緑),B(青)の繰
り返し周波数は、59.94Hzである。
【0026】前記ライトガイド9の一端面より入射した
色面順次照明光は、電子内視鏡2内を挿入部の先端部ま
で伝送されて、該ライトガイド9の他端面から配光レン
ズ8を介して被写体に向けて照射される。
【0027】照明された被写体の光学像は、電子内視鏡
2の先端部に内設された撮像光学系たる対物レンズ6に
よって、その焦点面に配設された撮像手段たるCCD7
の撮像面に結像される。このCCD7は、本体装置3に
設けられたCCD駆動手段21の駆動信号(c)により
読み出し駆動されるようになっていて、PAL方式のフ
レーム周波数の12/5倍、すなわち60Hzの繰り返
し周波数で色面順次画像信号(d)を生成して、第1の
信号処理手段22に出力する。
【0028】この第1の信号処理手段22は、CCD7
からの色面順次画像信号(d)に対して種々の信号処
理、例えばCDS,AGC,ホワイトバランス,ペイン
ティング,クランプ,クリップ,A/D変換,γ補正な
どの処理を、第1の制御手段26の制御のもとで行い、
第2の信号処理手段23に出力するものである。そし
て、これらの第1の信号処理手段22の信号処理の内容
や特性は、第1の設定手段28によって設定されるよう
になっている。
【0029】第2の信号処理手段23は、第2の制御手
段27の制御のもとで、前記第1の信号処理手段22か
らの色面順次画像信号(f)を同時化するとともに、種
々の信号処理を施して、モニタ手段5などの外部機器に
出力するものである。これら種々の信号処理とは、例え
ば画像の鮮鋭度を改善するために輪郭補正をしたり、画
像をフリーズしてリアル画像とTVinTV表示した
り、マトリクス回路による色補正を行ったり、画像に関
連するデータ列文字信号を重畳したり、外部機器のチェ
ック・調整用のテストパターン信号に切り換えたり、画
像信号の特定の色成分例えばG信号を用いてモノクロ画
像化したり、あるいはPAL信号に符号化するなどの処
理であり、これらは第2の設定手段29によって設定さ
れるようになっている。。
【0030】第2の制御手段27は、第2の標準TV信
号(本実施例ではPAL方式のTV信号)に準拠して、
前記第2の信号処理手段23を制御するとともに、第1
の制御手段26およびタイミング検出手段25に、第2
の標準TV同期信号(h),(e)をそれぞれ出力す
る。
【0031】第1の制御手段26は、前記第2の制御手
段27からの第2の標準TVの同期信号(h)に基づ
き、PAL方式におけるフレーム周波数の12/5倍の
繰り返し周波数を有する第1の標準TV信号(本実施例
ではNTSC)に準拠した面順次撮像制御信号(l)を
生成してCCD駆動手段21に出力するとともに、第1
の信号処理手段22の制御を行う。また、該第1の制御
手段26は、PAL方式のフレーム周波数の約12/5
倍の繰り返し周波数59.94Hzの同期信号(a)を
生成して、光源装置4の回転フィルタサーボ手段17へ
出力する。
【0032】そして、これら面順次撮像制御信号(l)
および同期信号(a)の初期位相は、タイミング検出手
段25から該第1の制御手段26に入力されるリセット
信号(g)によって決定される。すなわち、タイミング
検出手段25は、第2の制御手段27から入力されるP
AL方式のTV同期信号(e)と色面順次照明手段たる
光源装置4の回転フィルタサーボ手段17から入力され
るWSP信号(b)との位相を検出し、その結果に基づ
いて該第1の制御手段26をリセットするものである。
また、タイミング検出手段25は、信号(i),(j)
を出力して、第1,第2の設定手段28,29の設定内
容をそれぞれ更新する。
【0033】次に、図2は各構成要素の信号波形を示し
たものである。符号(e)は、第2の制御手段29によ
り生成されるPAL方式の垂直同期信号VDを示し、図
中ODD,EVENはフィールドの奇偶をそれぞれ示し
ている。符号(a)は、第1の制御手段26で生成され
るNTSCに準拠した垂直同期信号VDを示し、その繰
り返し周波数は約60Hzである。符号(b)は、色面
順次照明手段たる光源装置4の回転フィルタサーボ手段
17の位相検出出力WSP信号であり、回転色フィルタ
手段13の1回転につき1パルスずつ、Rの照明の終了
直前に発生される。符号(g)は、タイミング検出手段
25により生成されるリセット信号を示し、この例では
PAL方式の偶フィールドの初めのVDとWSP信号の
位相が所定の値となったときに発生される。
【0034】このリセット信号(g)は、第1の制御手
段26を初期化し、撮像同期信号(l)および同期信号
(a)の位相をあらかじめ決められた所定の値とすると
ともに、このリセット信号(g)と同様のリセット信号
(i),(j)は、第1,第2の設定手段28,29の
内容更新をそれぞれ許可する。つまり、該リセット信号
(g)は、図2に示すように、CCD7から第1の信号
処理手段22へ出力される面順次撮像信号(d)と信号
処理手段23からモニタ手段5へのモニタ出力信号
(k)のいずれにおいてもフィールドの切り替わりに相
当しており、しかも、PAL方式とNTSC方式の奇偶
フィールドの位相も一致しているため、第1,第2の信
号処理手段22,23のいずれにとっても、内容を変更
するのに都合の良いタイミングとなっている。こうし
て、第1,第2の設定手段28,29は、任意の時刻に
変更指示された処理内容の設定を、変更に適したタイミ
ングで発生されたリセット信号(i),(j)に応答し
て更新する構成としている。
【0035】次に、図3,図4を参照して、第1の信号
処理手段22および第1の設定手段28について説明す
る。電子内視鏡2の撮像手段たるCCD7から出力され
た面順次撮像信号(d)は、上述のように、まず第1の
信号処理手段22に入力される。
【0036】この入力した面順次撮像信号は、プリアン
プ31で所定のレベルに増幅された後、アイソレーショ
ン手段32を介して相関2重サンプリング回路(以下、
CDSと略記する。)33に入力される。前記アイソレ
ーション手段32は、患者に接触して使用される電子内
視鏡2と外部機器の信号入出力回路とを電気的に絶縁す
るもので、トランスやフォトカプラその他の光アイソレ
ータなどにより構成されている。前記CDS33は、C
CD読み出し信号から信号キャリア成分を除去して、低
ノイズのベースバンド画像信号を抽出するものである。
【0037】このCDS33によりベースバンド成分に
変換された面順次信号は、第1のホワイトバランス手段
34により、各色成分間のやや粗いゲインの整合を施さ
れる。面順次照明手段たる光源装置4からの照明光は、
回転色フィルタ手段13に装着された分光フィルタの特
性のばらつきや、ランプ14自身の色温度のばらつき、
電子内視鏡2のライトガイド9の分光透過特性などの諸
要因により、RGBのバランスが大きく崩れていること
があるために、これらが略等しくなるように、第1のホ
ワイトバランス手段34が所定値にゲイン整合するもの
である。
【0038】ゲイン整合された面順次信号は、自動利得
制御手段(以下、AGCと略記する。)35により、R
GB信号の各レベルから所定の評価式で数値化された明
るさが、あらかじめ設定した明るさとなるようにゲイン
制御される。なお、所定の評価式とは、例えば輝度の演
算式やRGBの重み付け加算式などである。また、この
AGC35は、ゲインが増大すると暗い画像が明るく表
示される反面、ノイズも強調されるため、通常の観察時
と、例えば遠景等の照明光が十分に届かず暗い部分を特
に観察したい場合とで、該AGC35のオン/オフもし
くはゲイン範囲を切り換えることができるように構成さ
れており、それらは図4に示すような第1の設定手段2
8により制御される。
【0039】このAGC35でゲイン補正された面順次
信号は、次に、第2のホワイトバランス手段36でホワ
イトバランス補正される。このとき、電子内視鏡2の先
端部のCCD7で色面順次照明のみで照明された基準白
の被写体を撮像しながら、操作パネルスイッチ55(図
中、操作パネルSWと表記する。)に設けたホワイトバ
ランススイッチを操作すると、PPI53,CPU5
2,PIO51を介して第1の設定手段28(図4
(A)参照)が第2のホワイトバランス手段36を起動
して、面順次信号の各色成分のレベルが等しくなるよう
にゲイン補正を行う。なお、このホワイトバランススイ
ッチや、その他のAGCや後述する色調補正,ガンマ補
正等の指示の入力は、前記操作パネルスイッチ55に限
らず、キーボード54、スコープスイッチ56などから
行うようにしても良い。
【0040】ホワイトバランスのとられた面順次信号
は、次に色調補正手段37により、モニタ手段5に表示
される内視鏡画像をより診断し易いように色合いを微調
整する。具体的には、G信号のゲインに対するR,B信
号のゲインを増減することによって行ない、その増減値
は操作パネルスイッチ55の操作内容に基づいてCPU
52が増減値を計算して第1の設定手段28(図4
(B)参照)に伝え、この第1の設定手段28は、所定
のタイミングで、色調補正手段37の設定内容を更新す
ることにより行っている。
【0041】色調補正後の面順次信号は、リミッタ3
8,ローパスフィルタ(図中、LPFと表記する。)3
9,アンプ(以下、AMPと略記する。)41,クラン
プ42などにより所定の処理を行った後、A/D変換手
段43を介してγ補正手段44に入力される。このγ補
正手段44は、ROMなどで構成したルックアップテー
ブルに複数種類のγ変換テーブルが格納されており、第
1の設定手段28(図4(A)参照)からの指示に基づ
いて選択されるようになっている。例えば標準的な観察
時は、γ=0.45が選択され、また画像処理装置など
に出力する場合にはγ=1が選択され、観察部位に従っ
て画像のコントラスト状態を変える場合などには、さら
に他のγ値が選択される。そして、γ補正後の面順次信
号は、バッファメモリ45に格納されて、後述する第2
の信号処理手段23に信号(f)として出力される。
【0042】本実施例では、第1の信号処理手段22に
おいて、AGCのオン/オフ,ゲイン範囲,ホワイトバ
ランスのオン,色調補正値,γ変換特性の選択などが、
第1の設定手段28(図4参照)に入力された更新許可
信号(i)に応答して、変更あるいは更新される構成と
なっている。
【0043】次に、図5,図6を参照して、第2の信号
処理手段23および第2の設定手段29について説明す
る。第1の信号処理手段22から出力された面順次信号
(f)は、垂直補間手段61により走査線の本数が増加
され、水平補間手段62により水平の画素数が増加され
る。このときには、第2の設定手段29(図6(A)参
照)からの指示に基づいて、増加の割合が段階的に変更
される。
【0044】垂直補間手段61および水平補間手段62
により拡大された面順次信号は、主画面メモリ63に各
色成分毎に書き込まれるとともに、間引き補間手段64
により所定のサイズに縮小されて、副画面メモリ65に
各色成分毎に書き込まれる。
【0045】主画面メモリ63からの読み出しは、PA
L方式の同期信号に基づいて各色成分同時に読み出され
る。第2の設定手段29(図6(A)参照)からフリー
ズの指示があった場合には、読み出している主画面メモ
リ63の内容の更新を禁止することにより、静止画像が
読み出される。
【0046】副画面メモリ65からの読み出しもまた、
PAL方式の同期信号に基づいて各色成分同時に読み出
されるが、主画面の画像の観察に邪魔にならないような
位置に表示されるタイミングで読み出しが制御される。
副画面は、例えば主画面をフリーズした場合に、リアル
タイムの画像をモニタする場合に表示したり、ある時刻
における画像を副画像としてフリーズし保持しておい
て、参照画像として表示する場合などに、主画像と組み
合わせて表示される。
【0047】主副画面メモリ65から読み出された画像
信号は、主画面メモリ63からの画像信号に重畳された
後、輪郭補正手段66に入力される。この輪郭補正手段
66は、画像の鮮鋭度を改善するための周波数特性補正
を行うものであり、第2の設定手段29(図6(B)参
照)の指示により、輪郭補正の強弱やノイズ抑圧のため
のコアリングレベルの増減などが制御される。
【0048】輪郭補正後の画像信号は、テストパターン
切り換え手段67,モノクロ切り換え手段68,クラン
プ69,文字重畳手段71,クリップ手段72等の種々
の信号処理を経て、75Ωドライバ73を介して信号
(k)としてモニタ手段5等の外部機器に出力される。
この際、前記テストパターン切り換えやモノクロ切り換
え等も、第2の設定手段29(図6(B)参照)により
設定の更新がなされるようになっている。
【0049】図6は、第2の設定手段29の一例を示し
たものであるが、面順次信号と同時化後の画像信号に関
連する設定内容の更新は、更新許可信号(j)に応答し
て行われ、PAL方式に同期していれば良いものは、P
AL方式のVD信号に応答して設定が更新されるように
構成されている。
【0050】以上説明したように、このような実施例に
よれば、PAL仕様の電子内視鏡装置とNTSC仕様の
電子内視鏡装置で、共通の光源を使用可能とするととも
に、第1,第2の設定手段は、任意の時刻に変更指示さ
れた種々の処理内容の設定を、変更に適したタイミング
で発生された更新許可信号(i),(j)に応答して変
更あるいは更新する構成となっており、ユーザーが任意
の時刻に操作パネルスイッチ等を操作して信号処理の内
容を変更しても、処理の切り替わりに起因したノイズ等
が発生することのない、良好な画像を得ることができる
電子内視鏡装置とすることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、T
V方式によらない共通の色面順次照明手段を使用して撮
像可能な面順次撮像方式の電子内視鏡装置であって、信
号処理の内容もしくは特性を任意のタイミングで変更し
ても、出力画像に乱れを生じない電子内視鏡装置とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の一実施例に係り、図
1は電子内視鏡装置を示すブロック図。
【図2】電子内視鏡装置を構成する各構成要素の出力波
形を示すタイミングチャート。
【図3】第1の信号処理手段を示すブロック図。
【図4】第1の設定手段を示す線図。
【図5】第2の信号処理手段を示すブロック図。
【図6】第2の設定手段を示す線図。
【符号の説明】 1…電子内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…本体装置 4…光源装置 5…モニタ手段 13…回転色フィルタ手段 14…ランプ 21…CCD駆動手段 22…第1の信号処理手段 23…第2の信号処理手段 26…第1の制御手段 27…第2の制御手段 28…第1の設定手段 29…第2の設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−297222(JP,A) 特開 平4−186988(JP,A) 特開 平5−83686(JP,A) 特開 平5−344524(JP,A) 特開 平1−175387(JP,A) 特開 平1−196988(JP,A) 特開 昭62−164433(JP,A) 特開 平1−217413(JP,A) 特開 平3−68330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 - 23/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の標準TV信号のフレーム周期で、
    順次異なる複数の色成分光により被写体を照明するため
    の色面順次照明手段と、 この色面順次照明手段の照明のもとで被写体を撮像して
    色面順次画像信号を出力する撮像手段と、 この撮像手段が出力した色面順次画像信号を、前記第1
    の標準TV方式の約n/m倍(n,mは自然数)のフレ
    ーム周期を有する第2の標準TV方式のモニタ手段に表
    示可能に信号処理する第1の信号処理手段および第2の
    信号処理手段と、 を備えている電子内視鏡装置であって、 前記モニタ手段に対応した第2の標準TV方式の同期信
    号を発生する第2の制御手段と、 前記色面順次照明手段を制御するために前記第2の標準
    TV方式のフレーム周期の約m/n倍の周期で色面順次
    撮像するように、前記撮像手段を制御する第1の制御手
    段と、 前記色面順次照明手段の繰り返し周期または位相の少な
    くとも一方を検出するタイミング検出手段と、 前記第1の信号処理手段における少なくとも1つの信号
    処理の内容もしくは特性を設定する第1の設定手段と、 前記第2の信号処理手段における少なくとも1つの信号
    処理の内容もしくは特性を設定する第2の設定手段と、 を有し、前記第1の設定手段および第2の設定手段は、
    前記タイミング検出手段が検出した周期または位相の少
    なくとも一方と第2の制御手段の同期信号とを比較した
    結果に基づいて、設定内容を更新することを特徴とする
    電子内視鏡装置。
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