JPH11155808A - 内視鏡撮像装置 - Google Patents

内視鏡撮像装置

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JPH11155808A
JPH11155808A JP9326545A JP32654597A JPH11155808A JP H11155808 A JPH11155808 A JP H11155808A JP 9326545 A JP9326545 A JP 9326545A JP 32654597 A JP32654597 A JP 32654597A JP H11155808 A JPH11155808 A JP H11155808A
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image
signal
imaging
light
field
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Withdrawn
Application number
JP9326545A
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English (en)
Inventor
Noboru Kusamura
登 草村
Makoto Tsunakawa
誠 綱川
Hideki Tashiro
秀樹 田代
Akihiko Mochida
明彦 望田
Kotaro Ogasawara
弘太郎 小笠原
Katsuyuki Saito
克行 斉藤
Shinji Yamashita
真司 山下
Kuniaki Kami
邦彰 上
Wataru Ono
渉 大野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/176,966 priority patent/US6677992B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質が良く、高ダイナミックレンジを有する
観察画像を得ることができる内視鏡撮像装置を提供す
る。 【解決手段】 観察対象2の光は光路3上の露光量制御
手段5を介して撮像素子6に入射され、露光量制御手段
5は撮像素子6の前に配置した透過光量が異なるフィル
タを設けたフィルタ部材を回転することにより2つのフ
ィールド期間でそれぞれ撮像素子6で撮像される露光量
を制御して光量差のある2つの画像を撮像し、画像処理
部7で合成することにより、高いダイナミックレンジを
有する合成画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD等の撮像素
子により観察対象を撮像して観察画像を得る内視鏡撮像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD等の撮像素子を用いて、観察対象
の光学像を光電変換して画像信号を生成し、モニタ等の
表示装置に観察画像を表示して観察、診断を行うことの
できる電子内視鏡装置が近年広く用いられるようになっ
た。
【0003】図28は従来例の内視鏡撮像装置101を
示す。観察対象102の像は光路103を経て撮像素子
104の撮像面に結像され、この撮像素子104で光電
変換され、画像処理部105にて画像形成の処理がされ
た後、画像表示装置106で観察対象の画像が表示され
る。
【0004】このような従来例において、ダイナミック
レンジの拡大を行って撮像する場合、例えば特開昭57
−39673号公報のように感度の異なる撮像素子を2
つ用いて2つの信号を合成することによりダイナミック
レンジを拡大したり、1つの撮像素子で撮像時間を変え
て撮像した2つの信号からダイナミックレンジを拡大す
るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2つの撮像素子を用い
ると、コストが上昇してしまうので、1つで済むものが
望ましい。一方、1つの撮像素子で、撮像時間を変えて
行う場合には、2つの場合よりも低コスト化できるが、
撮像期間に大きな差があるために、例えばノイズに対し
てその影響を受けやすい。
【0006】例えば、上記公報では撮像時間を変える場
合には、一方に対し、他方の駆動周波数を64倍に設定
している。このような場合には、この他方の撮像期間は
非常に短いので、例えばノイズの侵入があると、そのノ
イズがその短い撮像期間で撮像した画像が有する特徴と
して長い方の撮像期間で撮像した画像と合成されてしま
う。
【0007】この場合、ノイズは交流的に変化するため
に長い撮像期間の画像では目立たなくなる場合が多い。
【0008】これに対し、同じ程度の撮像期間、例えば
通常の1フィールド期間を各撮像期間として各フィール
ド期間でそれぞれ撮像し、しかも両撮像期間で撮像され
た画像に光量差のある画像が得られるようにした場合に
は、上記ノイズ等の影響を受けにくくできる等のメリッ
トがある。
【0009】また、被写体に動きがある場合には、その
動きは長い撮像期間で撮像した画像を不鮮明にする等の
影響を及ぼし易い。
【0010】このようなために、各撮像期間を同じにす
ると、撮像期間を変えて撮像した場合よりも、より画質
の良い画像を得るのに適したものとなる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、画質が良く、高ダイナミックレンジを有する観察画
像を得ることができる内視鏡撮像装置を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】観察対象での反射光が入
射されることにより、前記観察対象の像を第1及び第2
の撮像期間で撮像する撮像素子を内視鏡に備えた撮像部
と、前記第1及び第2の撮像期間で撮像された第1及び
第2の画像に対する信号処理を行い第1或いは第2の画
像よりダイナミックレンジを拡大した1枚の合成画像を
を生成する画像処理を行う画像処理部と、前記合成画像
を表示する表示手段とを備えた内視鏡撮像装置におい
て、前記第1及び第2の撮像期間における少なくとも一
方の撮像期間に同期して、少なくとも前記撮像素子に入
射される入射光量を他方の撮像期間とは異なる値となる
ように制御する入射光量制御手段を設けることにより、
大きく異なる撮像期間に設定しなくても、撮像素子に入
射される入射光量を制御することにより、十分に光量差
のある、しかもノイズ等の影響を受けにくい画質のよ
い、ダイナミックレンジの広い観察画像を得ることがで
きるようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図8は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の
内視鏡撮像装置の概略構成を示し、図2は撮像部の具体
的構成を示し、図3はフィルタ部材を正面及び側面から
見た図を示し、図4は2つのフィルタを通して撮像した
場合の特性を示し、図5はフィールド判別信号により撮
像光路中に配置されるフィルタなどの動作説明図を示
し、図6は画像処理部としてのビデオプロセッサの構成
を示し、図7はダイナミックレンジ拡大部の構成を示
し、図8はダイナミックレンジ拡大部の動作説明用タイ
ミングチャートを示す。
【0014】まず図1に示す本発明の第1の実施の形態
の内視鏡撮像装置の概略構成を用いて説明する。この内
視鏡撮像装置1は、観察対象2で反射された光は光路3
を介して撮像部4に入射され、この撮像部4に設けた露
光量制御手段5により観察対象2からの入射光量を1フ
レーム分の画像を得る場合に、2つのフィールド期間で
異なる露光量となるように制御することで撮像素子6の
撮像面上の露光量を制御する。
【0015】この露光量制御手段5によって、例えば第
1フィールド期間では、撮像面上の露光量を白飛び(ハ
レーション)気味の状態に設定して撮像し、第2フィー
ルド期間では、撮像面上の露光量を若干黒つぶれ(ブラ
ックアウト)気味の状態に設定して撮像する。
【0016】画像処理部7には、所定のタイミングで露
光量制御手段5の動作を切り換えるためのタイミング信
号を生成する信号発生器8が設けられ、ここでは映像信
号のフィールドごとに露光量を切り換えるタイミング信
号を露光量制御手段5に送出する。
【0017】画像処理部7では、撮像素子6で光電変換
され入力された撮像信号をアンプ9により増幅した後、
画像処理回路10において所定のアルゴリズムに従い前
記撮像した第1フィールドと第2フィールドの信号を組
み合わせて合成することによって映像信号を生成する。
【0018】この映像信号の合成処理は、前記信号発生
器8からのタイミング信号によって撮像素子6での撮像
タイミングとの同期がとられる。そして、生成された映
像信号を映像出力回路11を介してCRTモニタ等の画
像表示装置12に出力し、観察対象2の画像の表示を行
う。
【0019】この構成により、観察画像中の比較的暗い
部分は、第1フィールドの白飛び気味の撮像信号を基に
して画像表示され、また、観察画像中の比較的明るい部
分は、第2フィールドの若干黒つぶれ気味の撮像信号を
基にして画像表示されるため、光量不足で黒つぶれを起
こしたり、光量過多で白飛びを起こしたりすることな
く、観察する際に高ダイナミックレンジを有する明瞭な
観察画像が得られる。
【0020】図2は撮像部4の具体例としての内視鏡撮
像部4Aの構成を示す。この内視鏡撮像部4Aは光学式
内視鏡15と、この光学式内視鏡15に装着されたテレ
ビカメラ或いはカメラヘッド16とからなる。光学式内
視鏡15は体腔内等に挿入される挿入部17を有する。
【0021】この挿入部17内には照明光を伝送するラ
イトガイド18が挿通され、このライトガイド18の手
元側の端部はライトガイドケーブル19を介して光源装
置20に接続することにより、ランプ電源回路21から
の電源により発光するランプ22からの照明光がレンズ
で集光されて供給される。この照明光は伝送されてライ
トガイド18の先端面から出射し、観察対象2としての
被写体23を照明する。
【0022】照明光で照明され、被写体23で反射され
た反射光は挿入部17の先端部に設けた対物光学系24
により、イメージガイド25の先端面に被写体の光学像
を結び、その像はイメージガイド25によりその後端面
に伝送される。この後端面に伝送された光学像は結像レ
ンズ27によりその結像位置に配置された撮像素子6と
してのCCD28に像を結ぶ。
【0023】このCCD28の撮像面には色分離用のモ
ザイクフィルタ29が取り付けてある。このCCD28
には信号発生器8からCCD駆動信号が印加されること
により、光電変換した画像信号を出力する。
【0024】本実施の形態では結像レンズ27とCCD
28との撮像光路上に、露光量制御手段5として円板状
のフィルタ部材31が配置され、このフィルタ部材31
はモータ制御回路33からの駆動信号により回転するモ
ータ32により、回転駆動される。モータ制御回路33
には第1フィールド及び第2フィールドで例えばレベル
が異なるフィールド判別信号が入力され、モータ制御回
路33はフィールド毎にフィルタ部材31における図3
に示す2つのフィルタ34a,34bが光路上に配置さ
れるように回転制御し、これによってフィールド毎にC
CD28への撮像光量を制御する。
【0025】つまり、図3に示すようにフィルタ部材3
1は透過特性の異なる半円板状の2種類のフィルタF
a,Fbからなるこのフィルタ部材31の中心より、法
線方向へ軸状部材を取り付け、この軸状部材の他端をモ
ータ32に取付け、モータ32の回転と共に、フィルタ
部材31も回転運動を行うようにする。
【0026】上記フィルタ部材31における特性の異な
る2種類のフィルタFa,Fbにおける一方のフィルタ
Faの方がフィルタFbよりも透過率が高いとして説明
する。
【0027】この場合、上述したように第1フィールド
を白飛び気味、第2フィールドをブラックアウト気味で
撮影するとするとし、第1フィールド期間にはフィルタ
Faの部分が、そして第2フィールド期間にはフィルタ
Fbの部分が撮像面上に位置するようにモータ32を駆
動させる。
【0028】つまり、モータ32を1フレーム期間で1
回転させることにより、その1/2の第1フィールド期
間ではフィルタFaの部分が、そして第2フィールド期
間ではフィルタFbの部分が撮像面上に位置するように
なる。
【0029】これら2種類のフィルタFa及びFbの透
過特性は、適用範囲によっても異なるが、観察対象から
反射される光量が一定とすると、CCD28の第1フィ
ールド分は、ほぼ観察対象から反射される光量の全てを
撮像面に導き、第2フィールド分は、観察対象からの反
射光の例えば数分の1ないし数十分の1程度とすれば、
上述した第1フィールドと第2フィールドにて同じ被写
体23に対して光量の異なる2つの画像が得られる。
【0030】本実施の形態では、通常使用されている撮
像条件(例えば1フレームの撮像期間が1/30秒で、
各1フィールド期間が1/60秒)で単にフィルタFa
とFbとの相対的な透過特性を変更するのみで、大きく
異なる露光量でそれぞれ撮像することができる。このた
め、大きく異なる露光量で撮像する場合にも、フィルタ
Fa,Fbの透過特性の設定で対応できる。
【0031】このように撮像制御すると、撮像光路上に
フィルタFaが存在すると、フィルタ部材31の通過光
量(つまり、CCD28への入射光量)は図4の特性A
のようになり、撮像光路上にフィルタFbが存在する
と、フィルタ部材31の通過光量は図4の特性Bのよう
になる。
【0032】このように撮像制御するために、画像処理
部7に内包される信号発生器8から出力されるフィール
ド判別信号(図5(A)参照)はモータ制御回路33に
入力される。そして、図5(B)に示すように、第1フ
ィールドではフィルタFaが撮像光路中にあり、第2フ
ィールドではフィルタFbが光路中にあるように制御さ
れる。そして、図5(C)に示すようにフィルタFaが
光路中にある場合には入射光量は高く、フィルタFbが
撮像光路中にある場合にはフィルタFaの場合よりは低
い値となる。
【0033】そして、CCD28の撮像面に、第1フィ
ールド期間と第2フィールド期間とで光量の異なる画像
が得られる。得られた画像を、一般的なTVモニタ等の
画像表示装置12に表示するための信号処理系を説明す
る。
【0034】このようにして撮像された各フィールドの
画像信号は画像処理部7で信号処理される。図6は画像
処理部7の具体例としてのビデオプロセッサ37Aの構
成を示す。
【0035】タイミングジェネレータ40からのタイミ
ング信号に同期して動作するCCDドライバ41は各フ
ィールド毎にCCD駆動信号をCCD28に印加し、各
フィールド期間にCCD28の撮像面に結像された光学
像を光電変換してして1フィールド期間蓄積された信号
電荷をCCD28から読み出し、その出力信号をアンプ
42で増幅した後、前処理&A/D変換部43を通して
相関二重サンプリング処理等の前処理して信号成分を抽
出し、さらにA/D変換する。
【0036】その後、この信号は高ダイナミックレンジ
画像化を行うダイナミックレンジ拡大部(Dレンジ拡大
部と略記)44に入力され、高ダイナミックレンジ処理
がされた後、色分離・ホワイトバランス・AGC処理部
45で色分離、ホワイトバランス、AGC処理等の信号
処理がされた後、D/A変換&後処理部46を介して、
外部モニタ等へ出力される。
【0037】なお、色分離・ホワイトバランス・AGC
処理部45はフレームメモリを有し、このフレームメモ
リから例えばインタレースでフィールド信号が読み出さ
れてその後段側でD/A変換され、NTSC方式の複合
映像信号として出力される。インタレースの複合映像信
号として出力することなく、R,G,B信号として出力
しても良い。
【0038】図6のDレンジ拡大部44の具体例を図7
に示す。また、この図7のDレンジ拡大部44の動作説
明のタイミングチャートを図8に示す。なお、図8の
(A)のVDは垂直同期信号を示す。図7に示すDレン
ジ拡大部44に入力されたデジタル変換された映像信号
は、フレームメモリ47に入力される(図8では第nフ
レームにおける第1及び第2フィールドで撮像された信
号をそれぞれAn,Bnで示している)とともに、第1
及び第2セレクタ48a,48bにも入力される。
【0039】フレームメモリ47に入力された映像信号
はFIFO(ファーストインファーストアウト)的に、
1フィールド期間分ずれたタイミングで、第1及び第2
セレクタ48a,48bに入力される(図8(C),
(D)参照)。つまり、1フィールド期間遅延して出力
されることになり、次のフィールドの信号と同期して出
力される。
【0040】第1及び第2セレクタ48a,48bに
は、図8(B)に示すフィールド判別信号が前者には直
接、後者には反転回路49を介して印加される。そし
て、フィールド判別信号を基準として、各セレクタに入
力される第1及び第2フィールドいづれかの信号が取り
込まれる。
【0041】第1セレクタ48aに取り込まれた信号
は、第1乗算器50aに出力されると共に、第1及び第
2のルックアップテーブル(LUT)51a,51bに
入力され、適宜の関数で重み付けがなされる。
【0042】この関数として例えば図8(E),(F)
では第1LUT51aにcos(pB)・cos(p
B)、第2LUT51bにsin(pB)・sin(p
B)としている。ここで、関数cos或いはsin内の
変数pBはスケール変換のパラメータpにより被写体の
明るさB(このBは少ない入射光量で撮像した場合で撮
像された画素の輝度レベル)を0からπ/4以内に変換
する。なお、入射光量が少ない条件で撮像した場合のも
のを利用したのは、他方の場合には飽和した状態の信号
を含む場合があり、そのような信号の場合を避けるため
である。そして、cos(pB)は被写体の明るさに対
して単調減少の関数で、sin(pB)は単調増加の関
数形となる。その2乗も当然、そのような特性を示し、
その場合には両者の和は1となる。
【0043】第1及び第2LUT51a,51bにより
重み付けされた信号は各々第1及び第2乗算器50a,
50bに出力され、第1及び第2セレクタ48a,48
bから出力された信号と乗算され、その後、第1及び第
2乗算器50a,50bの出力を加算器52で加算した
ものが、図8(G)に示すようにDレンジ拡大部44よ
り出力される。
【0044】このようにして、光量差のある、2つのフ
ィールド期間でそれぞれ撮像された1フレーム分の2つ
の画像を合成して1フレーム分の1つの画像に変換する
事により、高ダイナミックレンジを有する信号が形成さ
れ、さらに後段の処理系を介して、外部モニタ等へ出力
される。
【0045】このようにして同じ撮像期間となる2つの
フィールド期間でそれぞれフィルタFa,Fbにより光
量差のある状態でCCD28の撮像面に結ばれた2つの
画像に対応する信号は、ビデオプロセッサ37Aによる
信号処理系によって、光量差がある画像を重み付けによ
る合成で高ダイナミックレンジを有する1つの画像に変
換され、さらに標準的な映像信号にされて画像表示手段
で表示される。
【0046】本実施の形態によれば、フィルタ手段を備
えた撮像手段と撮像処理部とを組み合わせる事で、簡単
な構成でしかも画質が良く、高ダイナミックレンジを有
す画像を提供する内視鏡装置を実現できる。
【0047】つまり、従来例では高ダイナミックレンジ
にする場合には1枚の高ダイナミックレンジを有する合
成画像を得るために2つの撮像期間を大きく異なる状態
に設定しなければならないが、本実施の形態では同じ撮
像期間で済むので、簡単な信号処理系により、ノイズの
影響を受けにくく、また被写体の動きの影響を受けにく
い、つまり画質の良い、しかも高ダイナミックレンジを
有する合成画像を観察画像として提供できる。
【0048】(第2の実施の形態)上述した第1の実施
の形態では白色照明の下でカラー撮像を行う同時式の照
明及び撮像手段の場合で説明したが、以下に面順次式の
照明及び撮像手段の場合について説明する。この場合に
は図2の光源装置20の照明光路上にはモータで回転さ
れるRGB回転フィルタが配置され、ライトガイド18
にはRGBの照明光が供給され、それを伝送して被写体
23をRGBの面順次光で照明する。
【0049】また、この場合には図2のCCD28は色
分離用モザイクフィルタ29を有しないモノクロのCC
D28が採用され、かつフィルタ部材31の代わりに図
9に示すフィルタ部材35が採用される。
【0050】つまり、CCD28の前面側に、透過率の
異なる2種類のフィルタをRGB各色毎に用意した、3
色2種類、計6枚のフィルタRa,Ga,Ba,Rb,
Gb,Bbから構成されるホイール状のフィルタ部材3
5を具備する事となる。
【0051】この面順次方式の場合の、ビデオプロセッ
サ37Bの既略の構成を図10に示す。Dレンジ拡大部
44′までの処理は、図6とほぼ共通である。このDレ
ンジ拡大部44′の出力信号はD/A変換回路55R,
55G,55Bを経てR,G,Bの色信号として出力さ
れると共に、エンコーダ56を介してY/C,VBSと
して出力される。
【0052】この場合、フィルタの配置は、図9で示し
たように、透過率の高いR用フィルタRa、透過率の高
いG用フィルタGa、透過率の高いB用フィルタBa
と、透過率の低いR用フィルタRb、透過率の低いG用
フィルタGb、透過率の低いB用フィルタBbの順に配
置してある。つまり、図9に示すように(Raの透過
率)>(Rbの透過率),(Gaの透過率)>(Gbの
透過率),(Baの透過率)>(Bbの透過率)であ
る。
【0053】この場合の撮像手段の動作説明図を図11
に示す。この場合、RGBの面順次光毎に取り込むため
に、図11(A),(B),(C)に示すR,G,B用
の判別信号を用いて撮像を行うと共に、図11(D)に
示すように面順次フィールド判別信号を用いている。
【0054】そして、図11(E)に示すように面順次
フィールド判別信号が“H”の第1フィールド期間に撮
像光路中にフィルタRa,Ga,Baを順次配置し、面
順次フィールド判別信号が“L”の第2フィールド期間
に撮像光路中にフィルタRb,Gb,Bbを順次配置
し、図11(F)に示すように第1及び第2フィールド
期間で入射光量が異なるように露光量制御を行ってい
る。例えばR信号については、R用判別用信号が“H”
かつ、面順次フィールド判別信号(以下、フィールド信
号)が“H”のときに、フィルタRaが、又、R用判別
信号が“H”かつ、フィールド信号が“L”の場合に、
フィルタRbが、CCD28の前面に位置する事とな
る。そのため、第1フィールド期間は第2フィールド期
間と比較して、CCD28により多くの光量を入射させ
る事ができる。
【0055】それにより、得られた第1フィールド期間
の画像と第2フィールド期間の画像とを、画像処理部と
してのビデオプロセッサ37Bに入力して、所定の高ダ
イナミックレンジ用の画像処理を行えば、高ダイナミッ
クレンジを有するR信号が形成できる。また、フィルタ
RaとフィルタRbとの透過率の比は適用する使用範囲
により、様々な組み合わせが考えられるが、例えばR
a:Rb=3:1程度の比から数十:1程度が考えられ
る。
【0056】G及びB信号においても、上記と同じ処理
を実施する事で、各々高ダイナミックレンジを有するG
及びB信号の形成もでき、上記RGB信号を基に、公知
のRGBエンコードを行えば、高ダイナミックレンジを
有する映像信号を得る事もできる。
【0057】図11から分かるようにフィルタ部材35
は1フレーム期間に1回転される。このように、本実施
の形態においても、フィルタ部材35を用いて撮像を行
うことにより、基本的に撮像期間を変更しなくても露光
量が異なる画像を得ることができるようにしている。
【0058】本実施の形態では、図10のDレンジ拡大
部44′の構成及び動作はこのDレンジ拡大部44′へ
の入力信号がR,G,B各々に分割されて入力されるた
め、図6の場合とは異なる。このDレンジ拡大部44′
の構成を図12に示す。
【0059】Dレンジ拡大部44′へ入力されるディジ
タル映像信号は、面順次フィールド判別用信号の1周期
内にRGB信号各々の第1フィールド分及び第2フィー
ルド分が含まれている。
【0060】もし、面順次フィールド判別信号が、図8
で示したフィールド判別信号と周期が一致していると、
考えるのであれば、Dレンジ拡大部44′への入力信号
より、直接RGB成分、各々に抽出しようとすると1/
3のフィールド期間ずつしか、利用できなくなる。
【0061】このため、Dレンジ拡大部44′へ入力さ
れたデジタル映像信号は、まずDレンジ拡大部44′内
の信号セレクタ&補間部61に入力され、各色成分毎に
デコードされ、かつ信号補間を施し、各色信号周期を3
倍に伸張させた形式にて、信号セレクタ&補間部61よ
り出力される。
【0062】この後、各色成分毎に、図7及び図8にて
示した信号処理に沿って、各々R,G,Bのデジタル信
号を形成する。これを行うためのDレンジ拡大部44′
の具体的構成を図12に、また、信号セレクタ&補間部
61の入出力についての既略図を図13に示す。
【0063】例えば図12において、信号セレクタ&補
間部61から出力されるR信号はR用フレームメモリ4
7Rに入力されると共に、R用第1及び第2セレクタ
(図12ではR用第1及び第2SELと略記)48Ra
及び48Rbに入力される。また、R用フレームメモリ
47Rの出力もR用第1及び第2セレクタ48Ra及び
48Rbに入力される。
【0064】R用第1及び第2セレクタ48Ra及び4
8Rbはフィールド判別信号が直接及び反転回路49R
を介して入力される。R用第1及び第2セレクタ48R
a及び48Rbの出力信号はそれぞれ乗算器50Ra及
び50Rbに入力される。
【0065】また、R用第1セレクタ48Raの出力信
号は、第1及び第2LUT51Ra及び51Rbに入力
され、第1及び第2LUT51Ra及び51Rbの出力
信号は乗算器50Ra及び50Rbにより、R用第1及
び第2セレクタ48Ra及び48Rbの出力信号と乗算
された後、加算器52Rで加算された後、デジタルR信
号として後段側に出力される。他の色信号G、Bも色信
号Rの場合の符号RをG、Bに変更したのみの同じ構成
となっており、その説明を省略する。
【0066】このDレンジ拡大部44′における信号セ
レクタ&補間部61以降の構成は図7のDレンジ拡大部
44を各色信号成分毎に設けた構成となっている。
【0067】また、信号セレクタ&補間部61は図13
(A)〜(I)に示すように面順次フィールド判別信号
の“H”及び“L”の各期間に3分割されて順次入力さ
れる色信号をこの信号セレクタ&補間部61で各色信号
に分離し、かつ3倍の周期に伸張してR、G、Bの出力
端からそれぞれR用、G用、B用フレームメモリに出力
する。
【0068】そして、各色信号成分に対しては図7の場
合の構成と同様に図8に示すようにダイナミックレンジ
の拡大が行われる(このため、この場合には図8におけ
る例えばフレームメモリ入力はRの色信号の場合にはR
用フレームメモリと読み替える)。
【0069】本実施の形態では、図11に示すように
R,G,B各信号毎に独立した判別信号を用いたが、
R,G,B及び各々の第1フィールド,第2フィールド
を区別する方法は、3つの信号だけでも、実現できる。
その場合のタイミングチャートを図14に示す。この場
合は、2種類の色判別信号と面順次フィールド判別信号
と組み合わせで、撮像素子に入射する光量及びRGB判
別を実施するようにしている。
【0070】つまり、図14では、第1及び第2色判別
信号の“H”,“L”の組み合わせを(第1色判別信
号,第2色判別信号)=(C1,C2)とし、(C1,
C2)=(H,L)をR、(C1,C2)=(L,H)
をG、(C1,C2)=(H,H)をBに対応させ、こ
れと面順次フィールド判別信号を組み合わせ、結果的に
図11で示した具体例と同じ効果を得るものである。
【0071】また、この場合には、図12のR用、G
用、B用判別信号の代わりに、上述の2つの色判別信号
に置き換えれば、同様に信号セレクタ&補間部61によ
る色信号の分離及び伸張を行い、その後段側でダイナミ
ックレンジの拡大処理を行うことができる。
【0072】尚、この場合、使用するホイール状のフィ
ルタ部材は図9のフィルタ部材35と同じものである。
また、本実施の形態の第2変形例として、フィルタの配
置をRa→Ga→Ba→Rb→Gb→Bbでは無く、R
a→Rb→Ga→Gb→Ba→Bbとした場合も考えら
れる。この場合について以下に説明する。この場合に使
用するホイール状のフィルタ部材35′を図15に示
す。
【0073】図16(A)〜(F)は、この場合の撮像
手段の動作説明用タイミングチャートである。図15に
示すフィルタの配列により、図11に示すタイミングチ
ャートと異なり、各色毎に第1フィールドと第2フィー
ルドとが連続して発生し、R→G→Bの順で、巡った
後、また、Rの第1フィールドに戻すというルーチンを
繰り返す。
【0074】フィルタの配置と、タイミングチャート以
外は、基本的に図11に示すような撮像制御を行うもの
と共通であるため、詳細な説明は省くが、各色におい
て、第1フィールドで、撮像面への入射光量の多い画像
を、第2フィールドで、入射光量の少ない画像を得るこ
とにより、高ダイナミックレンジを有する画像を得よう
とするものである。
【0075】また、この第2変形例では図16(G)〜
(I)は図14で示した3つの判別信号で図11に示す
効果を得るための例を、図15に示すフィルタ部材3
5′を使用した場合のタイミングチャートである。
【0076】このようなフィルタ部材35′を用いる場
合の信号処理の基本的構成のブロック図は、図10,図
12とほぼ共通で、撮像面での画像取得が、単一の色に
て、第1フィールドと第2フィールドとが連続して、発
生する事のみが異なる。この場合の、タイミングチャー
トを図17に示す。
【0077】図17ではRGB各信号の第1フィールド
(ODDフィールド)成分、第2フィールド(EVEN
フィールド)成分を各々、Ron,Ren(ここで、
o:ODD,e:EVEN,n=0,1,2,3…)と
いう表現にて表している。
【0078】この場合のDレンジ拡大部の構成は図12
において、信号セレクタ&補間部61の代わりに図18
に示す信号セレクタ&補間部61′を用いた構成とな
る。
【0079】映像信号はバッファ62を介してデコーダ
63に入力される。このデコーダ63の出力信号はR
用、G用、B用信号伸張回路64R、64G、64Bに
それぞれ入力される。そして、外部から入力される制御
信号を基に、デコーダ・伸張制御回路65にてデコーダ
63,各色信号用伸張回路を制御する制御信号を印加す
る。
【0080】その制御信号より、入力された映像信号を
デコーダ63でデコードし、デコードした後、RGB各
色信号を各々フィールド信号に見合った期間長まで、補
間伸張させ、伸張させた後、各色毎に1度フレームメモ
リ66R,66G,66Bに読み込ませ、FIFO的に
順次、後段側へ出力させていく。この信号セレクタ&補
間部61′を用いて図12に示すようにDレンジ拡大を
行う。
【0081】つまり、信号セレクタ&補間部61′に入
力されたディジタル映像信号は、上述のようにRGB毎
に成分抽出され、その後、図17に示すように周期長を
3倍に伸張され、R,G,B用フレームメモリ47R、
47G、47Bへ出力される。
【0082】各色用フレームメモリから出力される各色
信号は、各色毎に高ダイナミックレンジ処理が施された
後、D/A処理等を経て外部モニタなどへ出力される。
【0083】本実施の形態及びその変形例によれば、同
時式の場合とほぼ同様に高速の撮像素子を必要とするこ
となく、低速の撮像素子を用いてダイナミックレンジの
拡大を行うことができる。
【0084】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を説明する。本実施の形態では露光量制御素
子として液晶素子を使用する。本実施の形態の液晶素子
は、制御信号のON/OFFにて不透過/透過を切換え
るシャッタ的な特性を有する素子では無く、例えば、制
御信号がONの際、入射光量を散乱させる事で、撮像素
子に入射する光量を制限させる特性のものを用いる。
【0085】図19は撮像部の主要部構成を示す。この
カメラヘッド16Bは図2において、レンズ27とCC
D28との間の撮像光路中に液晶素子(LCDと略記)
71を配置し、このLCD71を液晶素子駆動部(LC
D駆動部と略記)72で制御するようにしている。
【0086】このLCD駆動部72にはフィールド判別
信号が入力され、例えば図20(A)に示すようにフィ
ールド判別信号が“H”の第1フィールド期間(ODD
フィールド期間)には図20(B)に示すようにLCD
駆動信号を“L”にし、フィールド判別信号が“L”の
第2フィールド期間(EVENフィールド期間)にはL
CD駆動信号を“H”にする。
【0087】そして、LCD駆動信号を“H”にした場
合には図20(C)に示すように透過率を低くして、入
射光をCCD28側に導き、露光量が低い状態で撮像
し、LCD駆動信号を“L”にした場合には透過率を高
くして、入射光をCCD28側に導き、露光量が高い状
態で撮像する。
【0088】このLCD駆動部72は、図19ではカメ
ラヘッド16B内に設けているが、撮像部としてのカメ
ラヘッド16Bの小型化のため、画像処理部7内に設け
るようにしても構わない。何れの場合においても、LC
D71の動作を制御する機能をLCD駆動部72は有す
る。
【0089】このLCD駆動部72は入力されたフィー
ルド判別信号を基に、LCD71内の液晶を駆動させる
適宜の電圧のLCD駆動信号を発生させ、この信号の印
加により液晶分子の配列角度を制御してLCD71を透
過する光量を制御する。
【0090】具体的には、白飛び気味の画像を撮像する
ためには、液晶が入射光の進行方向と並行となるように
LCD71に低い電圧を印可し、ブラックアウト気味の
画像を撮像するためには、液晶が入射光の進行方向と直
行するようにLCD71に高い電圧を印可する事であ
る。この場合の信号処理系は第1の実施の形態と同様の
ものを用いることができる。
【0091】このようにする事で、白飛び気味とブラッ
クアウト気味双方の画像が得られるため、画像処理部7
のアルゴリズムとの併用により画質が良く、高ダイナミ
ックレンジを有す画像を実現できる。従って、本実施の
形態によれば、第1の実施の形態において、メカニカル
な可動機構を必要としないで、ほぼ同様の作用効果を得
ることができる。
【0092】又、液晶素子(LCD)としては、入力さ
れる制御信号のON/OFFに従い、ほぼ完全なシャッ
タとして機能する特性を有する素子も存在する。
【0093】上述した、シャッタとして機能するLCD
を使用した変形例について説明する。この場合の撮像部
はLCD71等の配置概略が図19と共通である。
【0094】この場合、図20に示すタイミングチャー
トのようにすると、EVENフィールド期間は、CCD
28に入射光量が全く無いため、完全なブラックアウト
した画像しか得られない。
【0095】そのため、EVENフィールド期間のう
ち、適宜の期間のみ、LCD71を閉じさせて、それ以
外の期間、LCD71を開く事とする。このようにする
と、例えば、上述のEVENフィールド期間はODDフ
ィールド期間と比べ、CCD28の撮像面上に入射する
光量が制限されるので、結果的に図19及びその動作を
示す図20と同様の効果が得られるようにできる。
【0096】図21はこの場合のタイミングチャートを
示す。この変形例では、EVENフィールド期間にてC
CD28に入射する光量をODDフィールド期間の半分
にする事を想定したため、不透過(=シャッタを閉じて
いる)期間を、EVENフィールド期間tbの半分ta
の場合で示しているが、適用する範囲及び使用目的に応
じて、例えば数分の1ないし数100分の1など、任意
に変更してもかまわない。
【0097】なお、この変形例の場合にも、CCD28
を駆動するCCD駆動信号は第1の実施の形態と同様に
各フィールド期間にそれぞれ1回、つまりフレーム期間
に2回行えば良い。
【0098】この変形例の効果としては、第2の実施の
形態とほぼ同様のものとなるが、例えばEVENフィー
ルドにおけるLCD駆動信号を単に“H”にする期間を
可変することにより、CCD駆動信号は変更しないでも
一方の露光量に対し、他方の露光量の割合を殆ど任意に
変更した撮像画像を得ることができる。
【0099】従って、例えば被写体の明るさ(輝度)を
検出して、その輝度レベルが高い場合には、EVENフ
ィールドにおけるLCD駆動信号を“H”にする期間を
短くして、露光量の少なくした撮像画像を得るようにす
ることもできる。
【0100】そして、この露光量の少なくした撮像画像
と他方の撮像画像とから合成してダイナミックレンジの
拡大を行った画像を形成することにより、高い輝度レベ
ルのある被写体の場合にも、高輝度部分が飽和しないよ
うな観察画像を得られるようにしても良い。
【0101】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態の内視鏡撮像装置を説明する。第1ないし第
3の実施の形態にて示したように、高ダイナミックレン
ジを有す画像を得るために、撮像素子6側への入射光量
を制御することにより、例えば2つの撮像フィールド毎
に白飛び気味の画像とブラックアウト気味の画像双方を
撮像するようにしている。
【0102】一般に外部自然光が十分に得られない場
合、例えば、内視鏡用途等においては、光源装置を別途
用意して必要な光量を確保する事がある。その場合は、
観察対象から得られる光量は光源装置から外部に発光さ
れる光量によって規定される。そのため、光源装置から
の出射光量を制御する事ができれば、第1の実施の形態
ないし第3の実施の形態とは異なる手法によって、露光
量制御(入射光量制御)を行い、適宜のタイミング制御
によって白飛び気味の画像及びブラックアウト気味の画
像双方を得る事ができる。本実施の形態はこのような場
合に相当する。
【0103】換言すると、第1の実施の形態ないし第3
の実施の形態は光源装置を用いない場合にも適用でき
る。つまり、第1ないし第3の実施の形態はビデオカメ
ラ等の必ずしも光源装置を必要としない撮像装置に適用
できる。
【0104】図22は第4の実施の形態の内視鏡撮像装
置74の概略の構成を示す。この内視鏡撮像装置74は
図1において、撮像部4に露光量制御手段5を設けない
撮像部4′とし、その代わりに発光手段75を内蔵した
光源装置76に出射光量制御手段77を設け、ライトガ
イド78により光路3を介して観察対象2を照明する出
射光量を制御するようにしている。
【0105】また、図1の画像処理部7において、画像
処理回路10と信号発生器8との間に調光&発光信号補
正回路79を設けた画像処理部7′とし、撮像素子6か
ら出力される画像信号に対して画像処理する画像処理回
路10からの信号を調光回路79に入力し、発光手段7
5を制御する制御信号を生成するようにしている。ま
た、信号発生器8からのフィールド判別信号は、本実施
の形態では出射光量制御手段77に印加するようにして
いる。
【0106】図23(A)は光源装置76の構成を示
す。ランプ81は電源部82及び発光制御回路83と接
続され、所定の発光量で発光するように制御される。こ
のランプ81の前方の照明光路上に円板状のフィルタ部
材84が配置され、このフィルタ部材84はその中心に
取り付けた軸部材がモータ駆動制御回路85からのモー
タ駆動信号により回転するモータ86の回転軸に取り付
けられ、モータ86の回転と共に回転駆動される。
【0107】このモータ駆動制御回路85は電源部82
から電源が供給されると共に、画像処理部7′からのフ
ィールド判別信号が印加され、この信号に同期してモー
タ86を回転駆動させる。また、電源部82は外部商用
電源或いは外部電源と接続される。また、発光制御回路
83には画像処理部7′の調光回路79からの制御信号
が印加される。
【0108】上記フィルタ部材84は図23(B)に示
すように透過率が異なるフィルタFaとFbで構成され
る。例えばフィルタFbの透過率はフィルタFaの透過
率の1/3に設定されている。その他は第1の実施の形
態とほぼ同様の構成である。
【0109】本実施の形態では図24(A)に示すよう
にフィールド判別信号に同期して、モータ86が回転
し、図24(B)に示すようにランプ81の前の照明光
路中にフィルタFaとフィルタFbが各フィールド期
間、交互に介挿される。
【0110】そして、図24(C)に示すように光路中
にフィルタFaが配置された時には光源装置76から出
射されるランプ81の光量は大きくなり(出射光量が
大)、光路中にフィルタFbが配置された時には光源装
置76から出射されるランプ81の光量は小さきくなる
(出射光量が小)。
【0111】このように出射光量を2つのフィールド期
間で異なる値となるように設定することにより、観察対
象2は2つのフィールド期間で異なる照明光量で照明さ
れ、従って観察対象2で反射されて撮像素子6に入射さ
れる光の入射光量も各フィールド期間で異なる。つま
り、本実施の形態では照明光量を制御することにより、
撮像素子6で撮像される入射光量を制御するようにして
いる。
【0112】また、本実施の形態では、調光回路79は
画像処理部10からの輝度信号を例えば1フレーム期間
積分して、平均の輝度レベルを検出し、この輝度レベル
を標準の輝度レベルと比較した場合の標準の輝度レベル
からの誤差信号を調光する制御信号として発光制御回路
83に出力し、この発光制御回路83を介して例えばラ
ンプ81の発光量を制御する。
【0113】例えば、1フレーム期間積分した平均の輝
度レベルが標準の輝度レベルよりも低いと、その標準の
輝度レベルからずれた誤差量に相当する制御信号が発光
制御回路83に入力され、この発光制御回路83からラ
ンプ81に出力される発光電流を大きくするように制御
する。
【0114】このように制御することにより、平均の輝
度レベルは標準値に近い値となるように制御される。そ
して、観察に適した観察画像が得られるようにしてい
る。また、調光回路79は画像処理回路10のAGC回
路のゲインを制御する。例えば、AGC回路のゲイン制
御により、過渡的に(高速に)観察に適した輝度レベル
にとりあえず設定し、その後により低速の発光制御によ
り、観察に適した光量に設定され、これに応じてAGC
回路によるゲインは定常値に戻る。
【0115】図25は変形例の光源装置76′の構成を
示す。この光源装置76′では図23において、ランプ
81の前に液晶素子(LCDと略記)88を配置し、こ
のLCD88をLCD駆動部89で制御するようにして
いる。その他は図23と同様の構成である。このLCD
88は図20或いは図21のように駆動される。また、
その作用及び効果も第4の実施の形態とほぼ同様であ
る。
【0116】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を説明する。第4の実施の形態では、光源装
置76の発光手段の前面に出射光量制御手段77を設け
ていたが、出射光量を制御する方法として、発光手段か
らの発光量自体を制御して出射光量を制御する方法もあ
る。
【0117】この方法の場合は、任意のタイミングに応
じて発光部からの発光量を制御して、白飛び気味の画像
を得る際はフル発光状態で撮像し、ブラックアウト気味
の画像を得る際は最小発光状態で撮像し、この発光量切
り替えのタイミングを画像表示のフィールド切り替えの
タイミングに同期させれば、フィールド毎に白飛び気味
の画像とブラックアウト気味の画像を得る事ができるの
で、画像処理部のアルゴリズムと併せて高ダイナミック
レンジを有す画像を提供できるようになる。
【0118】また、画像観察は常時動画が必要という訳
では無い。例えば、写真撮影等を行う場合には静止画が
必要とされる場合がある。静止画の場合は、高ダイナミ
ックレンジを有す画像で無くとも十分である場合が多
く、撮影したい部位を撮影に適した明るさに調整すれ
ば、他の部位が見にくくなっても問題無い事が多い。
【0119】そのような場合は、むしろ高ダイナミック
レンジを有す画像で無くても構わない。そのような場合
には、高ダイナミックレンジで無く、別のモード(現状
の通常画面レベル)で表示する様に、モードを切り替え
るように設定しておけば、動画表示及び静止画表示のい
ずれでも観察に適した画像を観察者に提供する事ができ
る。
【0120】本実施の形態は第4の実施の形態におい
て、光源装置76の発光手段75をパルス点灯させるこ
とによりフィールド毎に光量を可変させるようにして、
その状態で撮像を行うものであり、図26は第5の実施
の形態の内視鏡装置90の構成を示す。
【0121】観察光学系91を備えた光学式内視鏡92
に撮像部としてのカメラヘッド93が装着され、このカ
メラヘッド93内の撮像素子6の出力信号は画像処理部
7″に入力される。この画像処理部7″は図22の画像
処理部7′において、調光回路79の代わりに、調光&
発光信号補正回路79′にしている。この調光&発光信
号補正回路79′は調光回路79の機能の他に、後述す
る発光信号補正の機能を行う。
【0122】光学式内視鏡92のライトガイド94はラ
イトガイドケーブル78を介して光源装置95に接続さ
れる。この光源装置95内の発光手段としてのランプ9
6は発光駆動部97により、発光するように駆動され、
この発光駆動部97はさらに発光制御回路98を介して
制御される。
【0123】この発光制御回路98は信号発生器8から
のフィールド判別信号及び発光タイミング制御信号によ
り、発光駆動部97を介してランプ96の発光を制御す
る。その他は図22と同様の構成であり、その説明を省
略する。
【0124】次に本実施の形態の動作を図27のタイミ
ングチャートを参照して説明する。本実施の形態でのラ
ンプ発光手段は一種のパルス点灯に相当する。本実施の
形態の具体例として、フィールド期間内にランプ96を
点灯させる回数を可変させる場合で説明する。
【0125】画像処理部7′内の信号発生器8は図27
(A)のフィールド判別信号を基に、さらに図27
(B)に示すパルス状の発光タイミング制御信号を形成
する。この信号発生器8より、出力される発光タイミン
グ制御信号は光源装置95の発光制御回路98に出力さ
れる。
【0126】光源装置98内の発光制御回路98は、上
述の発光タイミング制御信号の立ち上がりにて、光源の
ランプを瞬間、点灯させるような、発光部制御信号を出
力し、この発光部制御信号により発光駆動部97を介し
てランプ96を発光駆動する。
【0127】例えば、図27(C)に示す具体例では、
第1フィールド(=ODD)に、3発の発光タイミング
制御信号のパルスが、第2フィールドでは、1発の発光
タイミング制御信号のパルスが発生している。
【0128】ランプ96の発光特性を利用すれば、図2
7(C)に示すような発光量となり、これを各フィール
ド毎の平均発光量で表すと図27(D)に示すようにな
る。このようにして観察対象への照明光量はフィールド
毎の平均光量に差が生じ、この状態で各フィールド期間
に撮像素子で撮像することにより、第1フィールドに
て、白飛び気味の画像、第2フィールドで、ややブラッ
クアウト気味の画像を得る事が出来る。
【0129】このようにして得た、2つの画像を図7の
Dレンジ拡大部44で合成することにより、高ダイナミ
ックレンジの画像が得られる。また、ランプの特性とし
て、点灯する信号を発光制御回路側から出力しても、フ
ル発光状態になるまで、時間差が生じる場合がある。こ
の場合、ランプがフル発光状態になるまでの時間分、観
察対象に適正な光量が照射されなくなる。
【0130】そのような場合は、例えば、上記具体例に
従うと、第1フィールド分の水平走査信号の走査を開始
して、しばらくの間、具体的な例として、31〜71H
程度、一般的なTVモニタの表示領域の1/4上半分よ
り上部に当たる部分、適正な光量を観察対象に照射でき
なくなるため、適正な光量が照射できない部分は、高ダ
イナミックレンジの画像が得られなくなる。
【0131】その場合は、フィールド判別信号だけでな
く、画像信号も画像処理部7″の調光回&発光信号補正
回路79′に入力し、Hライン毎に比較をし、もしその
硬度レベルに極端に差があるようであれば、フィールド
判別信号より若干、先行した発光タイミング制御信号を
発生して、ランプ特性の立ち上がり分を吸収するよう
に、制御すれば良い。
【0132】また、フィールド判別信号に従って、光源
装置95の出射光量制御手段を駆動させるだけでは、観
察対象全域に適正な光量を照射できない場合や、発光手
段の特性によって、発光手段、例えばランプ等の立ち上
がりから、フル発光状態になるまで時間が掛かる場合、
観察するのに十分かつ適正な光量を確保できない場合も
考えられる。
【0133】そのため、光源装置95から出射される光
量が、観察に十分かつ適正になるよう、画像処理部7″
内に撮像素子6から出力された画像情報を基に、画像処
理部7″から光源装置95へ出力される制御信号を補正
する発光信号補正回路を設け、常に撮像素子6の撮像タ
イミングと、光源装置95からの出射光量とが整合した
画像撮像を行う事をできるようにする。
【0134】TVモニタ等に出力する画像信号の形成法
は第1の実施の形態に準拠する。また、本実施の形態で
は図示しないフリーズスイッチを操作することにより、
例えば図6の色分離・W/B・AGC回路45内のフレ
ームメモリに書込禁止の信号を送り、その直前に書き込
まれた画像を繰り返し出力し、TVモニタなどの画像表
示手段で表示できるようにしている。
【0135】また、本実施の形態では発光制御回路98
は信号発生器8からの発光タイミング制御信号で発光さ
せると説明したが、この他に発光パルス数をマニュアル
で設定することもできるようにしている。この場合に
は、発光パルス数を2つの各フィールド期間に対して行
うことができるようにすると良い。また、その場合の特
殊な例として、2つのフィールド期間で同じ発光パルス
数、つまり同じ発光量に設定してこの場合にはダイナミ
ックレンジの拡大を行わない特性のモードにできるよう
にしても良い。
【0136】例えば、複数のスイッチ素子からなるディ
ップスイッチなどにより、複数のデジタル信号を発光パ
ルス指示信号として信号発生器8に入力することによ
り、信号発生器8は指示された発光パルス指示信号のパ
ルス数に応じたタイミングで発光タイミング制御信号を
発光制御回路98に出力する。
【0137】このようにすることにより、例えば静止画
で注目する部分を観察し易い適度の明るさに設定するこ
とが必要な場合に、高ダイナミックレンジでも観察でき
るが、その場合には却って注目する部分での輝度レベル
の変化が少なくなるような場合には観察者がマニュアル
操作で観察に適した発光量に設定して、観察画像を得る
ことができる。
【0138】また、このように発光パルス数をマニュア
ルで指示する他に、マニュアル操作で現在の発光パルス
数からその発光パルス数を増減させる指示信号を信号発
生器8に印加して、その指示信号に沿った発光タイミン
グ制御信号を発光制御回路98に出力するようにしても
良い。
【0139】本実施の形態によれば、第4の実施の形態
と同様の効果が得られると共に、さらに、動画/静止画
各々の場合に応じて、適した露光量の画像を観察者に提
供する事ができるようになる。
【0140】なお、本実施の形態における撮像方式の場
合も、上記の第2の実施の形態と同様、撮像素子前面に
ホイール状(円板状)のカラーフィルタを具備した場合
が考えられる。
【0141】上記ホイール状のカラーフィルタに配され
る3原色各々のフィルタの透過率を各原色毎、又はある
特定の色の透過率を他の2色の透過率と異ならせる等の
手法を用い露光量制御を行う事で、高ダイナミックレン
ジを有す画像を提供する事ができるようになる。
【0142】また、上記具体例ではフィルタ上に配され
るカラーフィルタは3つとしたが、それ以外にも、例え
ば、3原色各々のカラーフィルタ1色毎に、透過率の異
なる2種類のカラーフィルタを用意して、上記ホイール
状部材上に透過率の高い赤、緑、青のカラーフィルタ、
透過率の低い赤、緑、青のカラーフィルタを等間隔に配
す事で、3原色各々に白飛び気味の画像、及びブラック
アウト気味の画像の双方を撮像素子にて撮像して、以下
上述の手順で各色毎に高ダイナミックレンジを有す画像
を提供できるようになる。
【0143】上述の構成により、高ダイナミックレンジ
を有す画像を使用者に提供でき、高ダイナミックレンジ
の画像により画面全体に渡り、観察し易い画像を提供す
る事で処置等も的確に実施する事ができるようになる。
【0144】また、画像表示装置に表示する画像に応じ
て、撮像モードを変更させて観察者に観察し易い画像を
提供することもできる。
【0145】[付記] 1.観察対象での反射光が入射されることにより、前記
観察対象の像を第1及び第2の撮像期間で撮像する撮像
素子を内視鏡に備えた撮像部と、前記第1及び第2の撮
像期間で撮像された第1及び第2の画像に対する信号処
理を行い第1或いは第2の画像よりダイナミックレンジ
を拡大した1枚の合成画像をを生成する画像処理を行う
画像処理部と、前記合成画像を表示する表示手段とを備
えた内視鏡撮像装置において、前記第1及び第2の撮像
期間における少なくとも一方の撮像期間に同期して、少
なくとも前記撮像素子に入射される入射光量を他方の撮
像期間とは異なる値となるように制御する入射光量制御
手段を設けたことを特徴とする内視鏡撮像装置。
【0146】2.付記1において、前記第1及び第2の
撮像期間は同じ撮像期間である。 3.付記1において、前記第1及び第2の撮像期間は標
準的な映像信号における1フレーム期間の半分の撮像期
間である。
【0147】4.付記1において、前記入射光量制御手
段は前記観察対象と撮像素子との間の光路上に配置さ
れ、透過光量を減少させるフィルタを有する。 5.付記1において、前記入射光量制御手段は前記観察
対象に照明光を出射する照明光出射手段からの照明光出
射光量を制御する照明光出射光量制御手段で形成され、
前記照明光出射光量制御手段は前記一方の撮像期間に同
期して撮像素子に入射される入射光量を他方の撮像期間
とは異なる値となるように制御する。
【0148】6.第1の明るさの被写体を撮像すると飽
和する第1の露光レベルで撮像された第1の撮像信号
と、前記第1の明るさより明るい第2の明るさの被写体
を撮像すると飽和する前記第1の露光レベルより少ない
第2の露光レベルで撮像された第2の撮像信号とを所定
のタイミング毎に交互に出力する撮像手段と、前記第1
及び第2の露光レベルを得るために前記撮像手段におけ
る受光光量を制御する光量制御手段と、前記撮像手段に
入射される光量レベルに応じて、前記第1の撮像信号と
前記第2の撮像信号の割合を変更して、前記第1の撮像
信号に基づく第1の画像信号と前記第2の撮像信号に基
づく第2の画像信号とを合成する画像信号合成手段と、
前記画像信号合成手段により合成された画像信号に基づ
き、表示手段に表示可能な映像信号を生成する信号処理
手段と、を備えたことを特徴とする内視鏡撮像装置。
【0149】7.前記光量制御手段は、前記撮像手段の
受光面に入射する光量を制御する入射光量制御手段であ
ることを特徴とする付記6に記載の内視鏡撮像装置。 8.前記光量制御手段は、前記撮像手段で撮像する観察
対象への照明光の光量を制御する照明光量制御手段であ
ることを特徴とする付記6に記載の内視鏡撮像装置。
【0150】9.内視鏡を用いて、撮像素子等の結像面
に観察対象の画像を結像させ、その結像面に結像させた
観察対象の画像情報を、任意の手法により画像表示機器
等に投影して、観察対象の観察、操作、画像評価及び観
察対象に処置等を加える際に、使用する画像撮影装置/
画像処理装置及び画像表示装置及びそれらを含むシステ
ムにおいて、観察対象に照射/露光する光量を可変させ
る事を特徴とする。
【0151】10.付記9において、観察対象に照射/
露光する光量を変化させる事は、撮像装置にて規定され
る任意のタイミングによって、可変される事を特徴とす
る。 11.付記9において、上述された画像撮影/画像処理
装置は、上述撮像素子の結像面上に結像された、観察対
象への照射/露光光量の異なる画像情報を各々、個別に
記録/保持する事のできる複数の記録領域を内包した事
を特徴とする。
【0152】12.付記9において、上述画像撮影/画
像処理装置は、上述画像表示装置に伝送する表示用映像
信号を形成する機能を有し、且つ付記10に示した画像
撮影/画像処理装置内に具備する複数の記録領域に記録
された画像情報を任意に取り出し、適当な演算手法によ
り、各記録領域より取りだした照射/露光光量の異なる
画像情報を組み合わせて、広範囲のダイナミックレンジ
を有する画像情報を形成し、上述画像表示装置に広範囲
のダイナミックレンジを有する表示用映像信号を伝送さ
せ得る機能をも有している事を特徴とする。
【0153】13.付記9において、上述画像撮影/画
像処理装置は、必要に応じて上述装置内に具備する複数
の上述記録領域を介す事無く、リアルタイムの画像表示
ができる機能を併せ持つ事を特徴とする。 14.付記9において、上述した画像撮影/画像処理装
置は、必要に応じて、装置内に具備する複数の記録領域
を、上述画像表示装置以外の外部機器へ、画像情報を出
力するための画像バッファとして転用させ得る事を特徴
とする。
【0154】15.付記8の照射/露光光量を可変させ
る手段として、観察対象と上述撮像素子結像面とを結ぶ
光路上に光量調節手段を具備する事を特徴とする。 16.付記15において、光量調節手段として、観察対
象と撮像素子の結像面とを結ぶ光路上に、液晶板を配置
した事を特徴とする。
【0155】17.付記15の光量調節手段として、観
察対象と撮像素子の結像面とを結ぶ光路上にて、その光
路と直行する位置に配され、透過特性の異なる複数の材
料より構成された板状の部材を任意のタイミングで回転
させる機構を設けた事を特徴とする。 18.付記8において、照射/露光光量を可変させる手
段として、照射/露光光の源である、光源装置の出射端
に光量調節手段を具備する事を特徴とする。
【0156】19.付記18において、光量調節手段と
して、光源装置の出射光路と垂直に、液晶板を配置した
事を特徴とする。 20.付記18において、光量調節手段として、光源装
置の出射光路と垂直に、透過特性の異なる複数の材料よ
り構成された板状の部材を任意のタイミングで回転させ
る機構を設けた事を特徴とする。
【0157】21.付記18において、光量調節手段と
して、光源装置の出射光量を外部からの任意のタイミン
グに応じて増減させる事により光量調節を行う事を特徴
とする。 22.付記10において、上述の任意のタイミング形成
は、撮像時間により形成する事を特徴とする。
【0158】23.付記9において、上述のシステムに
おいて、使用者の意志により、通常画像表示を行うの
か、高ダイナミックレンジモードにて画像表示行うのか
を指定するため機能を設けた事を特徴する。 24.付記23において、上述画像処理装置において、
複数の画像情報出力端を設け、通常画像表示用の画像情
報と、高ダイナミックレンジモードでの画像表示用の画
像情報とを同時に外部へ出力できるようにすると共に、
場合に応じ、共通の画像モードの画像信号を複数、外部
へ出力できるようにした事を特徴とする事を特徴とす
る。
【0159】25.付記24において、通常画像モード
と高ダイナミックレンジモードとを同時に外部へ出力す
る場合において、使用者の意志により、表示装置に転送
する画像モードと、表示装置以外の外部記録装置へ転送
する画像モードと別モードにできるための手段を有す事
を特徴とする。 26.付記25において、現在の画像出力モードがどの
状態にあるかを使用者に容易に判別させるための手段を
設けた事を特徴とする。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
観察対象での反射光が入射されることにより、前記観察
対象の像を第1及び第2の撮像期間で撮像する撮像素子
を内視鏡に備えた撮像部と、前記第1及び第2の撮像期
間で撮像された第1及び第2の画像に対する信号処理を
行い第1或いは第2の画像よりダイナミックレンジを拡
大した1枚の合成画像をを生成する画像処理を行う画像
処理部と、前記合成画像を表示する表示手段とを備えた
内視鏡撮像装置において、前記第1及び第2の撮像期間
における少なくとも一方の撮像期間に同期して、少なく
とも前記撮像素子に入射される入射光量を他方の撮像期
間とは異なる値となるように制御する入射光量制御手段
を設けているので、大きく異なる撮像期間に設定しなく
ても、撮像素子に入射される入射光量を制御することに
より、十分に光量差のある、しかもノイズ等の影響を受
けにくい画質のよい、ダイナミックレンジの広い観察画
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡撮像装置の
概略構成を示す図。
【図2】撮像部の具体的構成を示す図。
【図3】フィルタ部材を示す図。
【図4】2つのフィルタを通して撮像した場合の特性を
示す図。
【図5】フィールド判別信号により光路中に配置される
フィルタなどの動作説明図。
【図6】画像処理部としてのビデオプロセッサの構成を
示すブロック図。
【図7】ダイナミックレンジ拡大部の構成を示すブロッ
ク図。
【図8】ダイナミックレンジ拡大部の動作説明用タイミ
ングチャート図。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるフィルタ部
材を示す図。
【図10】画像処理部としてのビデオプロセッサの構成
を示すブロック図。
【図11】撮像部の動作説明図。
【図12】ダイナミックレンジ拡大部の構成を示すブロ
ック図。
【図13】信号セレクタ&補間部の動作説明図。
【図14】第1変形例における撮像部の動作説明図。
【図15】第2変形例におけるフィルタ部材を示す図。
【図16】撮像部の動作説明図。
【図17】信号セレクタ&補間部の動作説明図。
【図18】信号セレクタ&補間部の構成の概略を示すブ
ロック図。
【図19】本発明の第3の実施の形態における撮像部の
構成を示す図。
【図20】撮像部の動作説明図。
【図21】第3の実施の形態の変形例における撮像部の
動作説明図。
【図22】本発明の第4の実施の形態の内視鏡撮像装置
の概略構成を示す図。
【図23】光源装置の構成とフィルタ部材を示す図。
【図24】出射光量制御の動作説明図。
【図25】第4の実施の形態の変形例における光源装置
の構成を示す図。
【図26】本発明の第5の実施の形態の内視鏡撮像装置
の概略構成を示す図。
【図27】発光量制御の動作説明図。
【図28】従来例の内視鏡撮像装置の概略の構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】 1…内視鏡撮像装置 2…観察対象 3…光路 4…撮像部 4A…内視鏡撮像部 5…露光量制御手段 6…撮像素子 7…画像処理部 8…信号発生器 9…アンプ 10…画像処理回路 11…映像出力回路 12…画像表示装置 15…光学式内視鏡 16…カメラヘッド 17…挿入部 18…ライトガイド 20…光源装置 22…ランプ 23…被写体 24…対物光学系 28…CCD 31…フィルタ部材 32…モータ 44…Dレンジ拡大部 47…フレームメモリ 48a,48b…セレクタ 50a、50b…乗算器 51a,51b…LUT 52…加算器 Fa,Fb…フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望田 明彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小笠原 弘太郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 克行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山下 真司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 上 邦彰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大野 渉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象での反射光が入射されることに
    より、前記観察対象の像を第1及び第2の撮像期間で撮
    像する撮像素子を内視鏡に備えた撮像部と、前記第1及
    び第2の撮像期間で撮像された第1及び第2の画像に対
    する信号処理を行い第1或いは第2の画像よりダイナミ
    ックレンジを拡大した1枚の合成画像をを生成する画像
    処理を行う画像処理部と、前記合成画像を表示する表示
    手段とを備えた内視鏡撮像装置において、 前記第1及び第2の撮像期間における少なくとも一方の
    撮像期間に同期して、少なくとも前記撮像素子に入射さ
    れる入射光量を他方の撮像期間とは異なる値となるよう
    に制御する入射光量制御手段を設けたことを特徴とする
    内視鏡撮像装置。
JP9326545A 1997-10-23 1997-11-27 内視鏡撮像装置 Withdrawn JPH11155808A (ja)

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