JP3255737B2 - 使用済みレンズ付きフイルムユニットの電池再使用方法及び部品再使用方法 - Google Patents

使用済みレンズ付きフイルムユニットの電池再使用方法及び部品再使用方法

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JP3255737B2
JP3255737B2 JP33043592A JP33043592A JP3255737B2 JP 3255737 B2 JP3255737 B2 JP 3255737B2 JP 33043592 A JP33043592 A JP 33043592A JP 33043592 A JP33043592 A JP 33043592A JP 3255737 B2 JP3255737 B2 JP 3255737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済みレンズ付きフ
イルムユニットの電池再使用方法及びストロボ装置再使
用方法。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平2−32615号公報等に
レンズ付きフイルムユニット(以下、「フイルムユニッ
ト」と称す。)が提案されており、これには国際標準規
格ISOの1007−1979年で規定された135タ
イプのパトローネ付きフイルムが工場で予め装填されて
いる。このフイルムユニットは、パトローネ付きフイル
ムを装填した本体部と、この本体部の前面に被着される
前カバーと、本体部の背面に被着される後カバーとから
構成され、本体部にはシャッター機構、レンズ、ストロ
ボ装置等が組み込まれている。このようなフイルムユニ
ットは、パトローネ付きフイルムのネガフイルムの全て
のコマの撮影が終了すると、そのまま現像所に提出され
る。現像所では、露光済のフイルムを収納したパトロー
ネを取出し、現行の現像処理システムを使用して現像及
び焼付等の処理を行い、ユーザーにはプリント写真とフ
イルムネガとが返却される。
【0003】ところで、環境保全や産業廃棄物削
めに、工業製品のリサイクルが行われている。一般的
に、このリサイクルには、部品の原料化と、部品をその
まま新しい工業部品に用いる再使用とがある。フイルム
ユニットについては、その販売の初期には、空となった
フイルムユニットを廃棄処分としていたが、最近では、
本体部、前カバー、後カバーを溶解して樹脂ペレットに
している。また、プリント基板上に、回路要素、閃光放
電管、シンクロスイッチ等が取り付けられてユニット化
されたストロボ装置は、新しい電池を装填することで再
使用される。
【0004】再使用可能な部品点数を増やすために、カ
ウンター機構とシャッター機構とを露光ユニットとして
本体部から分離したフイルムユニットが特願平3−20
0050号に提案されている。このフイルムユニットで
は、露光ユニット(カウンター機構、シャッター機
構)、レンズ、ストロボ装置を、破損又は損傷させるこ
となく簡単に取り外せるため、これらを再使用すること
が可能である。このような再使用可能な部品を簡単に取
り出すためには、フイルムユニットの各部品同志を着脱
自在な係止手段によって結合するのが望ましい。係止手
段としては、特願平3−167741号や特願平3−3
32152号等に提案されているように、一方の部品に
設けた弾性自在な係止爪と、他方の部品に設けられ、係
止爪に係止される係止部、係止穴又は係止爪との係合に
よって結合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、リサイクルにか
かるコストの削減が提案されている。そこで、コストの
内訳を調査すると大半は人員コストであるというのが分
かった。とういのは、リサイクルで最も困難極まる作業
が係止手段の結合を解除する作業であり、この作業は再
使用部品を破損又は損傷させることのないようにするた
めに、人手により行われていた。また、専用治具等の挿
入によって再使用部品を破損又は損傷することなく安全
に取り出せるようにするために、係止爪の形状等を変更
したものが特願平3−332156号、特願平4−89
029号、特願平4−95488号、特願平4−107
034号、及び特開平4−110225号等に提案され
ているが、このような治具を用いても人員コストの削減
には至っていなかった。
【0006】また、フイルムユニットの自動分解選別装
置としては、特開平4−75827号公報に開示されて
いるものがあるが、この装置では、単に部品を分解し、
分解した部品をそれの種類毎に選別するだけのもので
あり、リサイクルを前提として分解選別する装置ではな
い。そこで、リサイクルを前提とした場合には、再使用
部品で構成されたフイルムユニットの品質を高めるため
に、分解した部品の性能検査が望まれる。さらに、部品
には、予め耐用年数が定められており、これを経過した
部品が使用されると、フイルムユニットの品質の低下を
招く恐れがある。
【0007】本発明の目的は、上述のような背景に鑑み
てなされたもので、結合された部品同志の解除を自動的
に行うとともに、これらの部品の検査を行って再使用部
品のの品質を維持するようにした使用済みレンズ付きフ
イルムユニットの電池再使用方法及び部品再使用方法
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、回収したレンズ付きフイル
ムユニットを分解位置まで搬送して一定の姿勢で位置決
めした後に前記前カバーを本体部から分離し、次にスト
ロボ装置の電池端子に測定子を接触させて前記電池の残
容量を検査し、その後、レンズ付きフイルムユニットを
分解位置まで搬送して一定の姿勢で位置決めした後に前
記電池を取り外すとともに、この取り外した電池を前記
検査結果の情報に応じて再使用できるものと再使用でき
ないものとに仕分け、再使用できる電池を新たなレンズ
付きフイルムユニットに使用するようにしたものであ
る。
【0009】また、請求項2記載の発明では、回収した
レンズ付きフイルムユニットを分解位置まで搬送して一
定の姿勢で位置決めした後に前記前カバーを本体部から
分離し、次に再使用される部品を取り外す前又は後で前
記部品に表示された使用回数を読み取り、その後に、取
り外した部品を、読み取った使用回数の情報に基づいて
再使用できるものとできないものとに仕分けし、再使用
できるものを検査位置まで搬送して一定の姿勢で位置決
めした後に前記部品の機能を検査し、その検査結果の情
報に基づいて前記部品再使用できるものと再使用でき
ないものとに仕分け、再使用できるものを新たなレンズ
付きフイルムユニットに使用するようにしたものであ
る。
【0010】さらに、請求項3記載の発明では、新たな
レンズ付きフイルムユニットに使用される前に、請求項
2記載の部品に、使用回数を表示するためのマークを施
すようにしたものである。
【0011】図2に示すように、フイルムユニットは、
撮影機構等を備えたユニット本体3と、これを収納する
外ケース4とから構成されており、この外ケース4に入
れたままで写真撮影が行われる。外ケース4は、フイル
ムユニット2の外観を奇麗にするためのものであり、外
面に印刷を施した紙箱又はプラスチックシート等が用い
られる。この外ケース4には、レンズ5、ファインダー
窓6、レリーズボタン7、撮影枚数表示板8、巻き上げ
ノブ9、及び発光部10を露出させるための穴が設けら
れ、またストロボ撮影時には、外ケース4の切込み部1
1を押圧しながら撮影を行う。
【0012】図3及び図4において、ユニット本体3
は、パトローネ付きフイルム12が装填される本体部1
3、この本体部13の背面に被着され、本体部13との
間でフイルムを光密に収納する後カバー14、本体部1
3の前に被着される前カバー15、露光ユニット16、
ストロボ装置17とから構成されている。露光ユニット
16には、カウンター機構、シャッター機構、フイルム
巻止め機構、及びレンズ5等が内蔵されている。レンズ
5は、前カバー15と露光ユニット16の絞り開口16
aとの間に挟装される。
【0013】ストロボ装置17は、プリント基板18上
に銅箔パターン等が印刷されており、この銅箔パターン
の所要箇所に閃光放電管、シンクロスイッチ19、電池
20、電池20用の電極板21,22、メインコンデン
サ23等が背面側から半田付けにて取り付けてユニット
化されている。銅箔パターンの上には、製造時期と再使
用回数及びその時期とを表示するための表示部18aが
設けられている。電極板21は陽極用の電極であり、こ
れには電池20の陽極にある凸部20aが嵌まり込む開
口21aが設けられている。ストロボ撮影時には、切込
み部11の押圧操作によって前カバー15の切込み部2
4を介して接片25が押圧され、電池20から供給され
る電荷がメインコンデンサ23に蓄積される。この電荷
は、シャッターレーズに連動してシンクロスイッチ19
が作動することにより閃光放電管内で放電される。接片
25は、本体部13の凹部26と前カバー15との間で
挟装される。
【0014】本体部13には、パトローネが装填される
パトローネ室27と、パトローネから引き出され、ロー
ル状に収納される未露光フイルム収納室28とが設けら
れている。こられの底は開口となっており、後カバー1
4に設けたプルトップ式底蓋29,30によって塞がれ
る。未露光フイルム収納室28の底蓋30は、フイルム
装填の際にパトローネから未露光フイルムをロール状に
巻き取る治具等を挿入するための蓋であり、またパトロ
ーネ室27の底蓋29は、撮影終了後撮影済みフイルム
を収納したパトローネを取り出すときの蓋となる。
【0015】このような本体部13に露光ユニット16
を組み込む場合には、露光開口32の対角線上に設けた
位置決めピン33,34により位置決めされた後に、本
体部13の露光開口32を挟んだ両側に設けた係止爪3
5,36により結合される。また、本体部13にストロ
ボ装置17を組み込む場合には、本体部13と露光ユニ
ット16とに設けた位置決めピン37,38により位置
決めされた後に本体部13に設けた係止爪39により結
合される。さらに、本体部13に前カバー15を組み込
む場合には、本体部13の両側面に設けたガイド壁40
及び位置決めピン41により位置決めされ、本体部13
に設けた係止爪42,43,44,45によって結合さ
れるようになっている。これら露光ユニット16、スト
ロボ装置17、及び前カバー15との組み付け方向は、
本体部13の前面から挿入される。
【0016】前カバー15には、本体部13のガイド壁
40及び位置決めピン41に嵌合するガイド壁47及び
位置決め穴48と、本体部13の係止爪42,43に係
合する係止爪49,50と、本体部13の係止爪44,
45に係合する係止穴51,52とが設けられている。
係止爪49,50は、開口53,54の縁にこれらの開
口53,54に対峙する位置に前記係止爪42,43を
引っ掛かけるためのフック面が位置するように形成され
ている。
【0017】露光ユニット16には、本体部13の位置
決めピン33,34に嵌合する位置決め穴55,56
と、係止爪35,36が係止される係止部57,58と
が設けられている。さらにストロボ装置17には、前記
係止爪39に係合する係止穴59、露光ユニット16の
位置決めピン38が嵌合する位置決め穴60、及び本体
部13の位置決めピン37が嵌合する位置決め開口61
とが設けられている。この位置決め開口61は、本体部
13の係止爪42を貫通させるための開口としても用い
られる。
【0018】露光ユニット16の分解斜視図を示す図5
において、前記レンズホルダー120を有するシャッタ
ーカバー121と、シャッターベース122との間にシ
ャッター羽根123が、軸124を中心に回動自在に軸
着されている。シャッター駆動レバー133の突起13
3bが係止レバー130の係止部130aから外れ、バ
ネ131の付勢により反時計方向に回動すると、蹴飛ば
しアーム133aがシャッター羽根123の端部に設け
た爪123aを蹴飛ばしシャッター羽根123を開閉す
る。シャッター羽根123が撮影窓137を開放する時
間は、約1/125sec である。
【0019】シャッター羽根123の開閉に伴い、その
一端に形成されているバネ受け突起123bが回動する
範囲にわたってシャッターカバー121には開口139
が形成されている。この開口139は、スムーズなシャ
ッター羽根123の開閉がなされるように、バネ受け突
起123bの回動の軌跡に合った形状となっており、シ
ャッター検査を行うときに外部からシャッター羽根12
3を開閉するためのものである。
【0020】シャッターベース122背後には、写真フ
イルムに形成されている公知のパーフォレーションに係
合するように8枚歯の従動スプロケット127が設けら
れている。従動スプロケット127の1回転で、写真フ
イルムが丁度1コマ分送られる。従動スプロケット12
7の上部には外周に切欠が形成されたカム128が嵌合
し、従動スプロケット127と同軸に回転する。このカ
ム128は、撮影枚数表示板8の外周に設けた歯8aに
係合しており、これの1回転で歯8aの1ピッチ分だけ
撮影枚数表示板8を回転させる。また、カム128の回
転に従動してシャッター駆動レバー133がチャージ位
置に向けて移動され、1回転した際には、カム128が
シャッター駆動レバー133をチャージ位置でロックし
て巻止めをかける。
【0021】
【実施例】このようなフイルムユニット2を分解検査す
る装置について図1を参照しながら説明する。工場で
は、図6に示すように、現像所から回収したフイルムユ
ニット2を供給コンベヤ140に移載し、ここで、外ケ
ース4を取り外した後、移載装置140aによりインデ
ックス回転テーブル142に移載する。
【0022】インデックス回転テーブル142には、一
定ピッチで24個の組立パレットが設けられており、こ
の組立パレットにフイルムユニット2がステーションA
で1個つ位置決めされた後に移載される。このインデ
ックス回転テーブル142は、間欠的に回転し、A〜X
までの24個のステーションA〜Xのそれぞれに各組立
パレットを位置決めしてゆく。これらの組立パレットに
は、フイルムユニット2を固定する台の他に、露光ユニ
ット16を固定するための台もそれぞれ配設されてい
る。なお、各ステーションA〜Xを直線式に構成した場
合には、例えば、組立パレットをローラーチェーンコン
ベアやベルトコンベヤ等で各ステーションA〜Xに搬送
すればよい。
【0023】組立パレットには、後カバー14の背面に
設けた2つの位置決め穴を利用して高精度に位置決めさ
れる。この位置決め状態は、フイルムユニット2の前カ
バー15が上方に向いた状態となっている。ステーショ
ンBは、本体部13に取付けられた状態で前カバー1
5の表面の変形及び反りを計測する検査装置144が設
置されている。計測は、ダイヤルゲージやシリンダーゲ
ージ等を用いて行い、測定子を前カバー13の表面に予
め定められた分だけ押し付け、この押し付け量を保った
ままで測定子を前カバー13の表面内で走査する。この
検査結果の情報は、後述する前カバー仕分け装置146
に送出する。
【0024】ステーションCには、図7及び図8に示す
ように、本体部13と前カバー15との結合を解除する
分解装置143が設置されている。この分解装置143
は、本体部13の係止爪42,43と前カバーの係止爪
49,50との結合を解除させるとともに、そのまま前
カバー15を保持して僅かに上方に持ち上げる解除保持
機構66と、本体部13の係止爪44,45と前カバー
の係止穴51,52との結合を解除させる解除機構6
7,68とから構成されており、これらは同期運転され
る。
【0025】解除保持機構66は、係止爪42,43と
係止爪49,50との係合部間隔と同じ間隔で配置され
た2つの解除爪69,70と、これらの解除爪69,7
0を垂直方向に沿って保持する2つのホルダー71,7
2と、これらのホルダー71,72を回転自在に保持す
る軸73,74を有する保持部材75,76と、これら
の保持部材75,76を垂直方向に沿って移動させる図
示していない直進用シリンダーと、2つの保持部材7
5,76を均等に回動させる回動用シリンダー77とか
ら構成されている。また、解除機構67,68は、図示
していない各シリンダーによって各解除爪79,80を
直進的に移動させる。
【0026】ステーションDには、前カバー15を取り
出して仕分け装置146に移載する前カバー取り出し装
置145が設置されている。この前カバー取り出し装置
145は、チャック方式で前カバー15を保持する。仕
分け装置146は、前述した前カバー15の検査結果の
情報に応じて再使用可能な前カバー15はコンベヤ14
7、また再使用不可の前カバー15は、コンベヤ148
にそれぞれスライド方式で仕分ける。
【0027】ステーションEでは、レンズ取り出し装置
149によってレンズ5を吸着方式で吸着し、回収コン
ベヤ150に移載した後、回収箱151に回収する。ま
た、このステーションEでは、ストロボ基板17の電池
20用の電極板21,22のそれぞれに測定子を接触さ
せ、電池20の残容量を測定し、この測定値に応じて再
使用可能と再使用不可との判断を行うための検査装置1
53が設置されている。この検査結果の情報は、後述す
る電池仕分け装置159に送られる。ステーションFで
は、接片25を取り出す装置154によって接片25を
回収コンベヤ155に移載し、回収箱156に回収す
る。
【0028】ステーションHには、図9及び図10に示
すように、ストロボ装置17の電池20を自動的に取り
出す電池取り出し装置157が設置されている。この装
置157は、電極板21の開口21aと電池20の凸部
20aとの係合を解除するための解除爪81と、電池2
0を両電極板21,22の間から外部に取り出すための
取出し板82と、これらの解除爪81と取出し板82と
を図示した矢印A方向に直進的に移動させる直進用シリ
ンダー83と、取出し板82を軸84を中心に回動させ
る回動用シリンダー85とから構成されている。
【0029】取り出された電池20は、受け皿110に
排出され、ここからチャック方式の電池取り出し装置1
58によって電池仕分け装置159に移載される。電池
仕分け装置159は、スライド式で仕分ける機構となっ
ており、前述した検査結果の情報に応じて再使用可能な
電池20をコンベヤ160に、また再使用不可の電池2
0をコンベヤ161に仕分ける。
【0030】ステーションIでは、ストロボ装置17の
使用期間を検査する検査装置162が設けられている。
この検査装置162は、ストロボ基板18の表示部18
aをCCDカメラで読み取り、画像認識した後に基準画
像と比較して表示部18aに施されたマークの位置及び
数量とを把握する。これによりストロボ装置17の使用
期間が検出され、この使用期間を検出することで、耐用
年数以内の良質なストロボ装置17を選び出す。この検
査結果の情報は、後述するストロボ装置仕分け装置16
5に送られる。
【0031】また、ステーションIでは、図11に示す
ように、ストロボ装置17のメインコンデンサ23の電
荷を放電させる自動放電装置163が設置されている。
この装置163は、2つの放電端子87,88に接続さ
れた放電用抵抗体89を図示していないシリンダー等に
より垂直方向に移動させて、2つの放電端子87,88
をメインコンデンサ23の両端子23a,23bに接触
させて放電する。メインコンデンサ23の両端子23
a,23bは、プリント基板18の上面の回路要素に半
田付けされている。この放電により詳しくは後述するス
トロボ装置17が取り外され、コンベヤ等で搬送された
際に、コンベヤ等の金属部分に接触して電気的に破損す
ることが防止される。
【0032】ステーションJには、図12に示すよう
に、ストロボ装置17を本体部13から外すストロボ装
置取り出し装置164が設置されている。この装置16
4は、本体部13の係止爪39とストロボ装置17の係
止穴59との係合を解除する解除機構92と、この解除
機構92の係合解除動作が行われている間にプリント基
板18をその両側から保持し、上方に持ち上げる保持機
構93とから構成されている。解除機構92は、解除爪
94を図示していないシリンダー等の作動により同図に
示す矢印B方向に移動させ、係止爪39を撓ませる。保
持機構93は、ロボットハンド95と、このロボットハ
ンド95を垂直方向に移動自在に保持するシリンダー9
6とから構成される。
【0033】取り出されたストロボ装置17は、ストロ
ボ装置仕分け装置165に移載される。ストロボ装置仕
分け装置165は、前述した検査結果の情報に応じて再
使用可能なストロボ装置17をコンベヤ167に、また
再使用不可のストロボ装置17をコンベヤ168とにそ
れぞれ仕分ける。なお、コンベヤ167で搬送されるス
トロボ装置17は、機能検査工程でストロボ発光等の電
気特性検査が行われる。ここで検査合格したものだけが
再使用される。また、検査合格したストロボ装置17に
は、これの表示部18aに再使用回数を表示するための
マークが施される。
【0034】ステーションKでは、撮影枚数表示板8の
外観検査を行う検査装置169が設置されている。この
検査装置169は、CCDカメラで撮影枚数表示板8の
外観を読み取り、画像認識した後に基準画像と比較して
再使用可能と再使用不可とに選別する。この検査結果の
情報は、後述する露光ユニット仕分け装置177に送ら
れる。
【0035】ステーションLでは、図13に示すよう
に、露光ユニット16を本体部13から外す露光ユニッ
ト取り出し装置170が設置されている。この装置17
0は、係止爪35,36と係止部57,58との係合部
間隔と同じに間隔で配置された2つの解除爪98,99
と、これらの解除爪98,99を垂直方向に沿って保持
する2つのホルダー100,101と、これらのホルダ
ー100,101を回転自在に保持する2つの軸10
2,103を有する保持部材104,105と、これら
の保持部材104,105を垂直方向に沿って移動させ
る直進用シリンダー106と、2つのホルダー100,
101を回動させる2つの回動用シリンダー107,1
08とから構成される解除保持機構109である。
【0036】この取り出し装置で取り出された露光ユニ
ット16は、組立パレットに配設した台に位置決め固定
される。ステーションM、N、Oには、露光ユニット1
の巻止め機構及びカウンター機構を検査する検査装置
172がそれぞれ設置されている。
【0037】ステーションP、Q、R、Sでは、露光ユ
ニット1のシャッター機構の検査を行う検査装置17
4がそれぞれ設置されている。この検査は、信頼性を高
めるために各工程で複数回行われる。シャッター速度の
測定は、ランプ,ピンホールマスク,コリメータレンズ
等からなる光源を用い、前方から測定用の平行光を入射
させ背後に設けたCCDセンサーで透過光を受け、シャ
ッター開閉速度を電気信号で評価する。
【0038】ステーションTには、露光ユニット1
組立パレットからコンベヤ176に移載する移載装置1
75が設置されている。コンベヤ176には、露光ユニ
ット仕分け装置177が設けられており、前述した巻止
め、カウンター、及びシャッター機構との検査結果の情
報に応じて再使用可能な露光ユニット1をコンベヤ1
78に、また再使用不可の露光ユニット1を回収箱1
79に仕分ける。再使用可能な露光ユニット1は、品
種仕分け装置180により撮影枚数表示板8の規定枚数
の種類毎に選別され、各コンべヤ181,182,18
3にそれぞれ仕分けられる。
【0039】ステーションVには、残りの本体部13と
後カバー14とを結合状態のままで仕分け装置185に
移載する本体取外し装置184が設置されている。仕分
け装置185は、これまでの各ステーションの検査結果
の情報により完全に分解できたものをコンベヤ186
に、また、分解に失敗したものをコンベヤ187にそれ
ぞれ仕分ける。本体取外し装置184は、チャック方式
によって保持するようになっており、また仕分け装置1
85は、スライド方式により仕分ける。
【0040】再使用可能な前カバー15、電池20、ス
トロボ装置17、及び露光ユニット1とは、再組立工
程に搬送される。後カバー14が結合している本体部1
3は、現像所で露光済フイルムを収納したパトローネが
取り出されているので、異種材料の混在がなくそのまま
の状態で樹脂再生工程に送られる。さらに、先に取り外
されたレンズ5、及び接片25とも樹脂再生工程及び金
属再生工程に材料別に送られる。
【0041】上記実施例では、ストロボ装置17を内蔵
したレンズ付きフイルムユニットを分解検査する方法に
ついて説明しているが、ストロボ装置17を内蔵してい
ないレンズ付きフイルムユニットの場合には、電池20
の残容量やストロボ装置17の電気チェック等の電気特
性の検査を省略することができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各部品を分解する直前、又は直後に再使用できる
ものとできないものとに仕分けるための検査を行うた
め、品質の良い部品を再使用することができる。これに
より品質が安定したレンズ付きフイルムユニットを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの分解検
査を行う工程図を示す。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の分解斜視図である。
【図4】ユニット本体の断面図である。
【図5】露光ユニットの分解斜視図である。
【図6】分解検査を行う工程の概略説明図である。
【図7】本体部から前カバーを取り外す装置の概略を示
す斜視図である。
【図8】本体部から前カバーを取り外す装置を示す説明
図である。
【図9】電池を取り外す装置の概略を示す斜視図であ
る。
【図10】電池を取り外す装置の概略を示す説明図であ
る。
【図11】ストロボ装置のメインコンデンサを放電させ
る装置の概略を示す斜視図である。
【図12】ストロボ装置を本体部から取り外す装置の概
略を示す斜視図である。
【図13】露光ユニットを本体部から取り外す装置の概
略を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 13 本体部 14 後カバー 15 前カバー 16 露光ユニット 17 ストロボ装置 66,109 解除保持機構 67,68,92,解除機構 93 保持機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 G03B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムを収納する本体部にストロボ装
    置を組み込み、さらに、前記本体部の前面には前カバー
    が組み付けられたレンズ付きフイルムユニットを使用後
    に回収して前記ストロボ装置に組み込んだ電池を再使用
    する使用済みレンズ付きフイルムユニットの電池再使用
    方法において、 回収したレンズ付きフイルムユニットを第1分解位置ま
    で搬送して一定の姿勢で位置決めした後に前記前カバー
    を本体部から分離し、次にストロボ装置の電池端子に測
    定子を接触させて前記電池の残容量を検査し、その後、
    レンズ付きフイルムユニットを第2分解位置まで搬送し
    て一定の姿勢で位置決めした後に前記電池を取り外すと
    ともに、この取り外した電池を前記検査結果の情報に応
    じて再使用できるものと再使用できないものとに仕分
    け、再使用できる電池を新たなレンズ付きフイルムユニ
    ットに使用することを特徴とする使用済みレンズ付きフ
    イルムユニットの電池再使用方法。
  2. 【請求項2】 フイルムを収納する本体部に使用回数を
    表示した部品を組み込み、さらに、前記本体部の前面に
    は前カバーが組み付けられたレンズ付きフイルムユニッ
    トを使用後に回収して前記部品を再利用する使用済みレ
    ンズ付きフイルムユニットの部品再使用方法において、 回収したレンズ付きフイルムユニットを分解位置まで搬
    送して一定の姿勢で位置決めした後に前記前カバーを本
    体部から分離し、次に前記部品を取り外す前又は後で前
    記部品に表示された使用回数を読み取り、その後に、取
    り外した部品を、読み取った使用回数の情報に基づいて
    再使用できるものとできないものとに仕分けし、再使用
    できるものを検査位置まで搬送して一定の姿勢で位置決
    めした後に前記部品の機能を検査し、その検査結果の情
    報に基づいて前記部品を再使用できるものと再使用でき
    ないものとに仕分け、再使用できるものにはその表示部
    に使用度数を追加するマークを施して新たなレンズ付き
    フイルムユニットに使用することを特徴とする使用済み
    レンズ付きフイルムユニットの部品再使用方法。
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