JP3255486B2 - ポリビニルアルコール系積層フィルム - Google Patents

ポリビニルアルコール系積層フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ性物質のユニ
ット包装に好適な積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、洗剤、糊剤、染料、農薬またはそ
の他の各種薬品等を単位量ずつ水溶性フィルムで密封包
装して、使用時に包装のまま必要個数を水中に投入し、
内容物を包装フィルムごと水に溶解または分散させて用
いることが行われている。このユニット包装によれば、
使用時に一々計算する手間が省けるのみならず、手を汚
染したりすることもないという利点がある。このような
ユニット包装に使用される水溶性フィルムは、大量の水
には容易に溶解もしくは膨潤してその形態を失うもので
あること、洗剤及び硼砂や炭酸ソーダーなどのアルカリ
性化学薬品等の包装用として耐アルカリ性であること、
更に包装用フィルムとしてかなりの機械的強度を有する
ことなどが要求される。かかる包装用フィルムとしてい
くつかの特許出願が行われており、本出願人もオキシ
アルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を製膜し
てなるアルカリ性物質包装用のポリビニルアルコールフ
ィルム(特開平61−315604号公報)を開発し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるユニット包装用
水溶性フィルムはその用途が多様化され、近年において
は溶解または膨潤温度を自由に設定できるフィルムが要
求されている。そこで本出願人も上記で示したオキシア
ルキレン基含有ポリビニルアルコールからなるフィルム
を用いてかかる要求を試みた。しかしながら、かかるフ
ィルムはオキシアルキレン基含有量及びケン化度の組み
合わせによりある程度自由に溶解または膨潤温度を設定
できるのだが、溶解もしくは膨潤温度を高く設定した場
合には、耐アルカリ性が低下してフィルムを長時間アル
カリ性物質と接触させると該フィルムの水溶性が抑制さ
れ、該設定温度での溶解が起こらなかったり、また溶解
もしくは膨潤温度を低く設定した場合には、実用面での
耐水性が非常に小さくなり、例えば濡れた手でフィルム
を扱うだけで容易に溶解し始めるという欠点を生じ易く
なり、改善の余地がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者はかか
る課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、オキシアル
キレン基含有量が5〜20重量%、ケン化度が95〜1
00モル%であるオキシアルキレン基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂(A)を外層とし、オキシアルキレン基
含有量が15〜40重量%、ケン化度が80〜100モ
ル%であるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂(B)を内層とする積層フィルムであって、か
つ(B)のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂中のオキシアルキレン基含有量と(A)のオキ
シアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂中のオ
キシアルキレン基含有量の差が5重量%以上であるポリ
ビニルアルコール系積層フィルムがかかる目的に合致す
ることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0005】本発明においては、特定のオキシアルキレ
ン基含有量及びケン化度をもつ2種類のオキシアルキレ
ン基含有ポリビニルアルコール系フィルムを積層するこ
とにより、即ち、外層には短時間内の耐水性を有しなが
ら水に対する溶解もしくは膨潤温度が自由に設定できる
フィルムを設け、内層には耐アルカリ性を有しかつ水温
に関係なく大量の水に容易に溶解するフィルムを設ける
ことにより、常に耐アルカリ性及び耐水性を充分に有し
ながら、溶解もしくは膨潤温度をある程度自由に設定で
きるユニット包装用の水溶性フィルムを開発し、かかる
フィルムの使用範囲を拡大した。以下、本発明について
詳述する。
【0006】本発明で用いられるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂は、典型的には、酢酸ビ
ニルと、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、
ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポ
リオキシアルキレン(メタ)アリルエーテルとを共重合
し、ついでケン化することにより得られる。なお、共重
合成分としてポリオキシアルキレン(メタ)アリルエー
テル以外の成分、例えばα−オレフィン(エチレン、プ
ロピレン、長鎖α−オレフィン等)、エチレン性不飽和
カルボン酸系モノマー、(アクリレート、メタクリレー
ト、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
ル、ビニルエーテル等)を30モル%以下程度であれば
含有してもよい。
【0007】オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ールを得るときの重合方法としては通常、溶液重合法が
採用され、場合により懸濁重合法、エマルジョン重合法
などを採用することもできる。ケン化反応としては、ア
ルカリケン化法、酸ケン化法などが採用される。オキシ
アルキレン基含有ポリビニルアルコールは上記のほか、
酢酸ビニルと、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、ポリ
オキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプ
ロピレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン
(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロ
ピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、
ポリオキシプロピレンビニルエーテルなどを共重合し、
ついでケン化することによっても得ることができる。オ
キシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、そのほ
か、ポリビニルアルコールに対するアルキレンオキシド
の反応、あるいはポリオキシアルキレングリコールに対
する酢酸ビニルの重合およびそれに引き続くケン化によ
っても得ることができる。
【0008】外層(A)として用いられるオキシアルキ
レン基含有ポリビニルアルコール系樹脂のポリオキシア
ルキレン(メタ)アリルエーテルの共重合割合は0.1
〜20モル%、特に0.1〜5モル%、ポリオキシアル
キレン(メタ)アリルエーテルにおけるポリオキシアル
キレンの縮合度は1〜300、特に3〜50が適当であ
り、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール全体
に占めるオキシアルキレン単位の割合が5〜20重量
%、特に8〜20重量%であることが好ましい。かかる
割合が20重量%を越える場合は短時間の耐水性能が充
分に得られない。5重量%未満の場合は水に対する充分
な溶解性能が得られない。かかるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルムは、そ
の溶解もしくは膨潤温度をオキシアルキレン基含有量及
びケン化度の組み合わせにより自由に設定できる。かか
る温度を高く設定して常温の水には不溶とする場合に
は、得られたフィルムを更に熱処理または熱延伸すると
有利である。また、かかる温度を低く設定した場合にも
かかるフィルムは耐水性を有しているので例え濡れた手
で扱っても容易に溶解することはない。
【0009】内層(B)として用いられるオキシアルキ
レン基含有ポリビニルアルコール系樹脂のポリオキシア
ルキレン(メタ)アリルエーテルの共重合割合は0.1
〜20モル%、特に0.1〜5モル%、ポリオキシアル
キレン(メタ)アリルエーテルにおけるポリオキシアル
キレンの縮合度は1〜300、特に3〜50が適当であ
り、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール全体
に占めるオキシアルキレン単位の割合が15〜40重量
%、特に18〜40重量%であることが好ましい。かか
る割合が40重量%を越える場合は溶解温度のコントロ
ールが困難となり、15重量%未満の場合は充分な耐ア
ルカリ性が得られない。かかるオキシアルキレン基含有
ポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルムは耐アル
カリ性を充分に有し、かつ水温に関係なく大量の水に容
易に溶解する水溶性フィルムである。
【0010】本発明において(B)のオキシアルキレン
基含有ポリビニルアルコール中のオキシアルキレン基含
有量と(A)のオキシアルキレン基含有ポリビニルアル
コール中のオキシアルキレン基含有量との差が5重量%
以上、好ましくは8重量%以上であることが必須であ
る。かかる差が5重量%未満であると溶解温度のコント
ロール、短時間における耐水性の付与、耐アルカリ性の
付与など全て実現することは困難である。本発明におけ
るフィルムの製造方法としては特に制限はなく既知の方
法がとられ、(A)及び(B)を押出し成形法などによ
り別々に成形してから積層するか、あるいは共押出し成
形、多層インフレーション成形、多層ブロー成形による
方法などがとられる。
【0011】かかる成形時には、必要に応じて着色料、
香料、増量剤、消泡剤、剥離剤、紫外線吸収剤等の通常
の添加剤を適宜配合してもよく、更に特性を失わない範
囲で通常のポリビニルアルコール、澱粉、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース等の水溶性樹脂を混合しても良い。かかるポ
リビニルアルコール系積層フィルムは2層系で耐水性、
耐アルカリ性、耐熱性、機械的強度などに充分に優れて
いるが、必要であれば更に中間層として、部分ケン化タ
イプのオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系
樹脂などを積層することも可能である。かくして得られ
る積層フィルムを用い包装して有利な物質としては、ア
ルカル性を呈する固体状物で使用時に水に溶解して用い
るものであれば特に制限はなく、例えば、洗剤や農業用
化学物質、肥料、写真現像剤、染料などのユニット包装
に好適に用いられる。
【0012】
【作 用】本発明においては、特定のオキシアルキレ
ン基含有量及びケン化度をもつ2種類のオキシアルキレ
ン基含有ポリビニルアルコール系フィルムを積層するこ
とにより、常に耐アルカリ性及び耐水性を充分有しなが
ら、溶解もしくは膨潤温度をある程度自由に設定するこ
とに成功し、かかるフィルムの使用範囲を拡大した。
【0013】
【実施例】以下、本発明において実例を挙げて更に詳述
する。 実施例1 外層として平均重合度550、ポリオキシエチレンモノ
アリルエーテル(オキシエチレンの縮合度10)単位の
共重合割合1.5モル%、ポリマー全体に占めるオキシ
アルキレン単位の割合12.9重量%、酢酸ビニル成分
のケン化度は99モル%からなるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂を、内層として平均重合
度560、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル(オ
キシエチレンの縮合度10)単位の共重合割合2.5モ
ル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割
合19.2重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は95モ
ル%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂を2層用のリングダイを備えた押出機に供給
して温度210℃で溶融し、スリット径100mm、ス
リットクリアランス1.5mmのリングダイスリットよ
り210℃で吐出し、冷却空気を吹き込んで筒状フィル
ムを成形し、安定板で扁平にしてピンチローラーで巻き
取り厚さ100μmの積層フィルム(それぞれ50μm
ずつ)を得た。かかる樹脂の吐出量はそれぞれ10kg
/hr、フィルム引取速度は10m/minとした。か
かる積層フィルムは70℃に溶解するように設定した。
【0014】かかる積層フィルムの物性を下記で示す方
法により測定した。 (1)耐水性 20cm×20cmの積層フィルムを調製した。この積
層フィルムを外層が上側になるように水平な平面上に置
き、駒込ピヘットで蒸留水の水滴10滴を滴下して30
分間放置したのち水滴をふき取り、フィルムを目視によ
り観察した。 膨潤が全くなし・・・○ 若干膨潤する・・・・△ フィルムが破れる・・× (2)温水水溶性 2cm×2cmの積層フィルムを溶解設定温度に調整し
た水中に浸漬して完溶時間を測定した。 3分以内で完溶・・・・・・・◎ 3〜10分で完溶・・・・・・○ 10〜30分で完溶・・・・・△ 30分以上でも完溶しない・・× (3)耐アルカリ性 アルカリ性洗剤10gを5cm×5cmの積層フィルム
からなる袋に入れヒートシールした後、20℃、65%
RHの環境下に2カ月間放置した。放置後の洗剤入りフ
ィルムを溶解設定温度に調整した水中に投入して完溶時
間を測定した。 3分以内で完溶・・・・・・・◎ 3〜10分で完溶・・・・・・○ 10〜30分で完溶・・・・・△ 30分以内でも完溶しない・・×
【0015】実施例2 外層として平均重合度550、ポリオキシエチレンモノ
アリルエーテル(オキシエチレンの縮合度20)単位の
共重合割合1.0モル%、ポリマー全体に占めるオキシ
アルキレン単位の割合16.5重量%、酢酸ビニル成分
のケン化度は99モル%からなるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂を、内層として平均重合
度560、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル(オ
キシエチレンの縮合度10)単位の共重合割合3.0モ
ル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割
合22.2重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は95モ
ル%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂を用いた以外は実施例1に準じて積層フィル
ムを得た。かかる積層フィルムは60℃に溶解するよう
に設定した。かかる積層フィルムの物性を同例に準じて
測定した。結果はまとめて表1に示す。
【0016】実施例3 外層として平均重合度610、ポリオキシエチレンモノ
アリルエーテル(オキシエチレンの縮合度20)単位の
共重合割合1.0モル%、ポリマー全体に占めるオキシ
アルキレン単位の割合16.4重量%、酢酸ビニル成分
のケン化度は98モル%からなるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂を、内層として平均重合
度620、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル(オ
キシエチレンの縮合度30)単位の共重合割合1.0モ
ル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割
合21.8重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は92モ
ル%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂を用いて押出機に供給して210℃で共押出
して厚さ100μmの積層フィルムを得た。かかる積層
フィルムは55℃で溶解するように設定した。かかる積
層フィルムの物性を実施例1に準じて測定した。結果は
まとめて表1に示す。
【0017】実施例4 外層として平均重合度390、ポリオキシエチレンアク
リルアミドモノマー(オキシエチレンの縮合度5)単位
の共重合割合2.0モル%、ポリマー全体に占めるオキ
シアルキレン単位の割合8.9重量%、酢酸ビニル成分
のケン化度は99モル%からなるオキシアルキレン基含
有ポリビニルアルコール系樹脂を、内層として平均重合
度450、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル(オ
キシエチレンの縮合度30)単位の共重合割合2.0モ
ル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割
合37.5重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は93モ
ル%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂を用いて押出機に供給して210℃で共押出
して厚さ100μmの積層フィルムを得た。かかる積層
フィルムは75℃で溶解するように設定した。かかる積
層フィルムの物性を実施例1に準じて測定した。結果は
まとめて表1に示す。
【0018】実施例5 外層として平均重合度610、ポリオキシエチレンビニ
ルエーテルモノマー(オキシエチレンの縮合度15)単
位の共重合割合1.6モル%、ポリマー全体に占めるオ
キシアルキレン単位の割合19.1重量%、酢酸ビニル
成分のケン化度は98モル%からなるオキシアルキレン
基含有ポリビニルアルコール系樹脂を、内層として平均
重合度630、ポリオキシエチレンモノアリルエーテル
(オキシエチレンの縮合度15)単位の共重合割合2.
5モル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位
の割合25.4重量%、酢酸ビニル成分のケン化度は9
0モル%からなるオキシアルキレン基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂を用いて実施例1に準じて厚さ100μ
mの積層フィルムを得た。かかる積層フィルムは45℃
で溶解するように設定した。かかる積層フィルムの物性
を同例に準じて測定した。結果はまとめて表1に示す。
【0019】比較例1 実施例1において内層のオキシアルキレン基含有ポリビ
ニルアルコール系樹脂中のオキシアルキレン基含有量を
16重量%とした以外は同例に準じて実験を行った。結
果はまとめて表1に示す。 比較例2 溶解設定温度が70℃になるように、オキシアルキレン
基含有量12.9重量%、ケン化度99モル%であるオ
キシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を用
いてフィルムを得た。かかるフィルムの物性を実施例1
に準じて測定した。結果はまとめて表1に示す。 比較例3 溶解設定温度が45℃になるように、オキシアルキレン
基含有量22.2重量%、ケン化度95モル%であるオ
キシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を用
いてフィルムを得た。かかるフィルムに物性を実施例1
に準じて測定した。結果はまとめて表1に示す。
【0020】
【表1】 耐水性 温水水溶性 耐アルカリ性 実施例1 ○ ○ ○ 実施例2 ○ ◎ ◎ 実施例3 ○ ◎ ◎ 実施例4 ○ ○ ○実施例5 △ ◎ ◎ 比較例1 ○ ○ △ 比較例2 ○ ○ ×比較例3 × ◎ ○
【0021】
【発明の効果】本発明においては、特定のオキシアルキ
レン基含有量及びケン化度をもつ2種類のオキシアルキ
レン基含有ポリビニルアルコール系フィルムを積層する
ことにより、常に耐アルカリ性及び軽度の耐水性を充分
に有しながら、溶解もしくは膨潤温度をある程度自由に
設定することに成功し、かかるフィルムの使用範囲が拡
大できたので産業上非常に有利である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキシアルキレン基含有量が5〜20重
    量%、ケン化度が95〜100モル%であるオキシアル
    キレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂(A)を外層
    とし、オキシアルキレン基含有量が15〜40重量%、
    ケン化度が80〜100モル%であるオキシアルキレン
    基含有ポリビニルアルコール系樹脂(B)を内層とする
    積層フィルムであって、かつ(B)のオキシアルキレン
    基含有ポリビニルアルコール系樹脂中のオキシアルキレ
    ン基含有量と(A)のオキシアルキレン基含有ポリビニ
    ルアルコール系樹脂中のオキシアルキレン基含有量の差
    が5.0重量%以上であることを特徴とするポリビニル
    アルコール系積層フィルム
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