JP3255003B2 - 自動車用車体構造 - Google Patents
自動車用車体構造Info
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- JP3255003B2 JP3255003B2 JP05491896A JP5491896A JP3255003B2 JP 3255003 B2 JP3255003 B2 JP 3255003B2 JP 05491896 A JP05491896 A JP 05491896A JP 5491896 A JP5491896 A JP 5491896A JP 3255003 B2 JP3255003 B2 JP 3255003B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用車体構
造、特に自動車用ピラーパネルとピラーガーニッシュモ
ールディングとの構造に関する。
造、特に自動車用ピラーパネルとピラーガーニッシュモ
ールディングとの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用車体構造、特に自動車用
ピラーパネルとピラーガーニッシュモールディングとの
構造としては、例えば図9及び図10に示すものや、特
開平7−117596号公報及び特開平7−2029号
公報に示すようなものがある。
ピラーパネルとピラーガーニッシュモールディングとの
構造としては、例えば図9及び図10に示すものや、特
開平7−117596号公報及び特開平7−2029号
公報に示すようなものがある。
【0003】図9及び図10に示す自動車1の車体上部
構造としては、「ピラーパネル」としてのフロントピラ
ー部3と、同じく「ピラーパネル」としてのセンターピ
ラー部5と、同じく「ピラーパネル」としてのリアピラ
ー部7と、同じく「ピラーパネル」としてのフロントル
ーフレール部9と、同じく「ピラーパネル」としてのサ
イドルーフレール部11と、同じく「ピラーパネル」と
してのリアルーフレール部13とを含む。
構造としては、「ピラーパネル」としてのフロントピラ
ー部3と、同じく「ピラーパネル」としてのセンターピ
ラー部5と、同じく「ピラーパネル」としてのリアピラ
ー部7と、同じく「ピラーパネル」としてのフロントル
ーフレール部9と、同じく「ピラーパネル」としてのサ
イドルーフレール部11と、同じく「ピラーパネル」と
してのリアルーフレール部13とを含む。
【0004】符号15はフロントウインドパネル、17
はリアウインドパネル、19はルーフパネルである。
はリアウインドパネル、19はルーフパネルである。
【0005】「ピラーパネル」としてのフロントピラー
部3、センターピラー部5、リアピラー部7,フロント
ヘッダー部9,ルーフサイドレール部11そそしてリア
ヘッダー部13の断面、例えばフロントピラー部3の横
断面構成は、フロントピラーアウタパネル21と、フロ
ントピラーインナパネル23とより閉断面構造を形成す
るように縁部21a,21b,23a,23b同士を接
合して構成されており、その車室内25側、つまりフロ
ントピラーインナパネル23側には、例えば合成樹脂製
の「ピラーガーニッシュモールディング」としてのフロ
ントピラーガーニッシュモールディング27が取り付け
られている。
部3、センターピラー部5、リアピラー部7,フロント
ヘッダー部9,ルーフサイドレール部11そそしてリア
ヘッダー部13の断面、例えばフロントピラー部3の横
断面構成は、フロントピラーアウタパネル21と、フロ
ントピラーインナパネル23とより閉断面構造を形成す
るように縁部21a,21b,23a,23b同士を接
合して構成されており、その車室内25側、つまりフロ
ントピラーインナパネル23側には、例えば合成樹脂製
の「ピラーガーニッシュモールディング」としてのフロ
ントピラーガーニッシュモールディング27が取り付け
られている。
【0006】該フロントピラーガーニッシュモールディ
ング27は、図示のように前記フロントピラー部3に沿
って延びる略断面コの字のモールディング本体29と、
該モールディング本体29の裏面側、即ち前記フロント
ピラー部3のフロントピラーインナパネル23側に突出
高さが高低2種に異なる複数形成された針状の細長リブ
31a,31bとよりなり、前記モールディング本体2
9の長手方向側縁部29aに前記フロントピラー部3側
の接合縁部ウエルト33のリップ33aが当接してい
る。
ング27は、図示のように前記フロントピラー部3に沿
って延びる略断面コの字のモールディング本体29と、
該モールディング本体29の裏面側、即ち前記フロント
ピラー部3のフロントピラーインナパネル23側に突出
高さが高低2種に異なる複数形成された針状の細長リブ
31a,31bとよりなり、前記モールディング本体2
9の長手方向側縁部29aに前記フロントピラー部3側
の接合縁部ウエルト33のリップ33aが当接してい
る。
【0007】前記細長リブ31a,31bは、前記モー
ルディング本体29の面に対する垂直方向に対して所定
角Θだけ同一方向に傾斜して設けられていると共に、前
記突出高さが高い細長リブ31a,31aとの間に、突
出高さが低い細長リブ31bが設けられている。
ルディング本体29の面に対する垂直方向に対して所定
角Θだけ同一方向に傾斜して設けられていると共に、前
記突出高さが高い細長リブ31a,31aとの間に、突
出高さが低い細長リブ31bが設けられている。
【0008】かかる構成においては、何らかの原因によ
り、車室内25側から前記フロントピラーガーニッシュ
モールディング27のモールディング本体29に所定値
以上の押圧衝撃荷重F1が加わることにより、前記フロ
ントピラーガーニッシュモールディング27の高さの高
い細長リブ29aが、前記フロントピラー部3のフロン
トピラーインナパネル23の面に圧接し、該高さの高い
細長リブ29aの傾斜変形(撓み変形)によって、図1
1に示すように、所定レベルの支持弾性による第1衝撃
吸収パターン(a)を得、該高さの高い細長リブ29a
が一定方向に一定レベル以上の撓み変形を生じると、今
度は所定レベルの支持弾性による高さに低い細長リブ3
1bの撓み変形によって第2衝撃吸収パターン(b)が
得られるようになり、これら2つの衝撃吸収パターン
(a)〜(b)が時間的に連続しながら相乗的に組合わ
さって可及的速やかにその押圧衝撃荷重F1を吸収して
いる。
り、車室内25側から前記フロントピラーガーニッシュ
モールディング27のモールディング本体29に所定値
以上の押圧衝撃荷重F1が加わることにより、前記フロ
ントピラーガーニッシュモールディング27の高さの高
い細長リブ29aが、前記フロントピラー部3のフロン
トピラーインナパネル23の面に圧接し、該高さの高い
細長リブ29aの傾斜変形(撓み変形)によって、図1
1に示すように、所定レベルの支持弾性による第1衝撃
吸収パターン(a)を得、該高さの高い細長リブ29a
が一定方向に一定レベル以上の撓み変形を生じると、今
度は所定レベルの支持弾性による高さに低い細長リブ3
1bの撓み変形によって第2衝撃吸収パターン(b)が
得られるようになり、これら2つの衝撃吸収パターン
(a)〜(b)が時間的に連続しながら相乗的に組合わ
さって可及的速やかにその押圧衝撃荷重F1を吸収して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記図9
及び図10に示す従来例によれば、車室内25側から前
記フロントピラーガーニッシュモールディング27のモ
ールディング本体29に加わった所定値以上の押圧衝撃
荷重F1が、前期フロントピラーガーニッシュモールデ
ィング27の細長リブ31a,31bの傾斜変形(撓み
変形)によって吸収しているため、該細長リブ31a,
31bが撓みきって、前記モールディング本体29の面
が前記フロントピラー部3のフロントピラーインナパネ
ル23の面に圧接することで、押圧衝撃荷重F1吸収が
停止してしまう。
及び図10に示す従来例によれば、車室内25側から前
記フロントピラーガーニッシュモールディング27のモ
ールディング本体29に加わった所定値以上の押圧衝撃
荷重F1が、前期フロントピラーガーニッシュモールデ
ィング27の細長リブ31a,31bの傾斜変形(撓み
変形)によって吸収しているため、該細長リブ31a,
31bが撓みきって、前記モールディング本体29の面
が前記フロントピラー部3のフロントピラーインナパネ
ル23の面に圧接することで、押圧衝撃荷重F1吸収が
停止してしまう。
【0010】そこで、該押圧衝撃荷重F1吸収レベルを
上げるには、前記フロントピラーガーニッシュモールデ
ィング27のモールディング本体29の面と、前記フロ
ントピラー部3のフロントピラーインナパネル23の面
との間隔を十分必要とする。
上げるには、前記フロントピラーガーニッシュモールデ
ィング27のモールディング本体29の面と、前記フロ
ントピラー部3のフロントピラーインナパネル23の面
との間隔を十分必要とする。
【0011】即ち、前記フロントピラー部3のフロント
ピラーインナパネル23の面に対して、前記フロントピ
ラーガーニッシュモールディング27のモールディング
本体29の面が車室内25側に迫り出しているので、車
室内25に居住する乗員に圧迫感を与えるおそれがあ
る。
ピラーインナパネル23の面に対して、前記フロントピ
ラーガーニッシュモールディング27のモールディング
本体29の面が車室内25側に迫り出しているので、車
室内25に居住する乗員に圧迫感を与えるおそれがあ
る。
【0012】また、車室内25側に迫り出している前記
フロントピラーガーニッシュモールディング27のモー
ルディング本体29の面に乗降時に足などがぶつかるお
それがある。
フロントピラーガーニッシュモールディング27のモー
ルディング本体29の面に乗降時に足などがぶつかるお
それがある。
【0013】更に、車室内25側に迫り出している前記
フロントピラーガーニッシュモールディング27のモー
ルディング本体29の面が車室内25側から車外35を
見る際の視界を遮るおそれがあり、改善が求められてい
る。
フロントピラーガーニッシュモールディング27のモー
ルディング本体29の面が車室内25側から車外35を
見る際の視界を遮るおそれがあり、改善が求められてい
る。
【0014】そこで、本発明は、以上のような点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、前記ピラ
ーパネルの左右寸法が少なくても、頭部衝撃減速度のエ
ネルギ吸収効率が良い自動車用車体構造を提供すること
にある。
てなされたもので、その目的とするところは、前記ピラ
ーパネルの左右寸法が少なくても、頭部衝撃減速度のエ
ネルギ吸収効率が良い自動車用車体構造を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、自動車室内に対向する室内面部
及び該室内面部に対して角部を介して略直角状に縦面が
夫々形成されたピラーパネルと、該ピラーパネルの車室
内側に配設されてなる合成樹脂製のピラーガーニッシュ
モールディングとを含む自動車用車体構造において、前
記ピラーガーニッシュモールディングは、前記ピラーパ
ネルに対向したモールディング本体と、該モールディン
グ本体の面に対して長尺方向に沿い且つ両角部方向へ離
間して複数立設形成されたリブとよりなり、該リブの自
由端部は、前記ピラーパネルの角部に対向した位置に接
するように形成されてなることを特徴とする。
に、請求項1の発明は、自動車室内に対向する室内面部
及び該室内面部に対して角部を介して略直角状に縦面が
夫々形成されたピラーパネルと、該ピラーパネルの車室
内側に配設されてなる合成樹脂製のピラーガーニッシュ
モールディングとを含む自動車用車体構造において、前
記ピラーガーニッシュモールディングは、前記ピラーパ
ネルに対向したモールディング本体と、該モールディン
グ本体の面に対して長尺方向に沿い且つ両角部方向へ離
間して複数立設形成されたリブとよりなり、該リブの自
由端部は、前記ピラーパネルの角部に対向した位置に接
するように形成されてなることを特徴とする。
【0016】従って、請求項1の発明によれば、前記ピ
ラーガーニッシュモールディングに車室内側より所定値
以上の押圧衝撃荷重が加わった場合、該押圧衝撃荷重に
よって前記ピラーガーニッシュモールディングが移動
し、前記ピラーパネルにぶつかるが、この時、前記リブ
の自由端部は、前記ピラーパネルの角度によって広げら
れ且つ前記ピラーパネルの縦面を滑ることによって、頭
部衝撃減速度のエネルギー吸収効率が著しくよいことに
なる。
ラーガーニッシュモールディングに車室内側より所定値
以上の押圧衝撃荷重が加わった場合、該押圧衝撃荷重に
よって前記ピラーガーニッシュモールディングが移動
し、前記ピラーパネルにぶつかるが、この時、前記リブ
の自由端部は、前記ピラーパネルの角度によって広げら
れ且つ前記ピラーパネルの縦面を滑ることによって、頭
部衝撃減速度のエネルギー吸収効率が著しくよいことに
なる。
【0017】また、衝撃エネルギ吸収に大きなストロー
クを必要としていないので、前記ピラーパネルの左右寸
法が少なくてよい自動車用車体構造を提供できることに
なる。
クを必要としていないので、前記ピラーパネルの左右寸
法が少なくてよい自動車用車体構造を提供できることに
なる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用車体構造であって、前記ピラーガーニッシュモールデ
ィングのリブは、前記モールディング本体側の基部に対
して自由端部側が狭める方向に形成されてなることを特
徴とする。
用車体構造であって、前記ピラーガーニッシュモールデ
ィングのリブは、前記モールディング本体側の基部に対
して自由端部側が狭める方向に形成されてなることを特
徴とする。
【0019】従って、請求項2の発明によれば、前記ピ
ラーガーニッシュモールディングの面に所定値以上の押
圧衝撃荷重が加わった場合、該ピラーガーニッシュモー
ルディングのリブが前記ピラーパネルにぶつかるが、該
リブが前記ピラーパネルで荷重を受けることで、初期荷
重が早期に高まることになる。
ラーガーニッシュモールディングの面に所定値以上の押
圧衝撃荷重が加わった場合、該ピラーガーニッシュモー
ルディングのリブが前記ピラーパネルにぶつかるが、該
リブが前記ピラーパネルで荷重を受けることで、初期荷
重が早期に高まることになる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1及び請求項2
何れか記載の自動車用車体構造であって、前記ピラーガ
ーニッシュモールディングの複数のリブの自由端部は、
前記ピラーパネルの室内面部と縦面との各角部に夫々対
向していることを特徴とする。
何れか記載の自動車用車体構造であって、前記ピラーガ
ーニッシュモールディングの複数のリブの自由端部は、
前記ピラーパネルの室内面部と縦面との各角部に夫々対
向していることを特徴とする。
【0021】従って、請求項3の発明によれば、前記ピ
ラーガーニッシュモールディングのどちらかの側から衝
突されても該押圧衝突荷重を吸収することができること
が可能になる。
ラーガーニッシュモールディングのどちらかの側から衝
突されても該押圧衝突荷重を吸収することができること
が可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上により明らかなように、請求項1の
発明によれば、自動車室内に対向する室内面部及び該室
内面部に対して角部を介して略直角状に縦面が夫々形成
されたピラーパネルと、該ピラーパネルの車室内側に配
設されてなる合成樹脂製のピラーガーニッシュモールデ
ィングとを含む自動車用車体構造において、前記ピラー
ガーニッシュモールディングは、前記ピラーパネルに対
向したモールディング本体と、該モールディング本体の
面に対して長尺方向に沿い且つ両角部方向へ離間して複
数立設形成されたリブとよりなり、該リブの自由端部
は、前記ピラーパネルの角部に対向した位置に接するよ
うに形成されてなることを特徴とするので、前記ピラー
ガーニッシュモールディングに車室内側より所定値以上
の押圧衝撃荷重が加わった場合、該押圧衝撃荷重によっ
て前記ピラーガーニッシュモールディングが移動し、前
記ピラーパネルにぶつかるが、この時、前記リブの自由
端部は、前記ピラーパネルの角度によって広げられ且つ
前記ピラーパネルの縦面を滑ることによって、頭部衝撃
減速度のエネルギ吸収効率が著しく良いことになる。
発明によれば、自動車室内に対向する室内面部及び該室
内面部に対して角部を介して略直角状に縦面が夫々形成
されたピラーパネルと、該ピラーパネルの車室内側に配
設されてなる合成樹脂製のピラーガーニッシュモールデ
ィングとを含む自動車用車体構造において、前記ピラー
ガーニッシュモールディングは、前記ピラーパネルに対
向したモールディング本体と、該モールディング本体の
面に対して長尺方向に沿い且つ両角部方向へ離間して複
数立設形成されたリブとよりなり、該リブの自由端部
は、前記ピラーパネルの角部に対向した位置に接するよ
うに形成されてなることを特徴とするので、前記ピラー
ガーニッシュモールディングに車室内側より所定値以上
の押圧衝撃荷重が加わった場合、該押圧衝撃荷重によっ
て前記ピラーガーニッシュモールディングが移動し、前
記ピラーパネルにぶつかるが、この時、前記リブの自由
端部は、前記ピラーパネルの角度によって広げられ且つ
前記ピラーパネルの縦面を滑ることによって、頭部衝撃
減速度のエネルギ吸収効率が著しく良いことになる。
【0023】また、衝撃エネルギ吸収に大きなストロー
クを必要としていないので、前記ピラーパネルの左右寸
法が少なくてよい自動車用車体構造を提供できることに
なる。
クを必要としていないので、前記ピラーパネルの左右寸
法が少なくてよい自動車用車体構造を提供できることに
なる。
【0024】請求項2の発明によれば、前記ピラーガー
ニッシュモールディングのリブは、前記モールディング
本体側の基部に対して自由端部側が狭める方向に形成さ
れてなることを特徴とするので、請求項1記載の効果に
加え、前記ピラーガーニッシュモールディングの面に所
定値以上の押圧衝撃荷重が加わった場合、該ピラーガー
ニッシュモールディングのリブが前記ピラーパネルにぶ
つかるが、該リブが前記ピラーパネルで荷重を受けるこ
とで、初期荷重が早期に高まることになる。
ニッシュモールディングのリブは、前記モールディング
本体側の基部に対して自由端部側が狭める方向に形成さ
れてなることを特徴とするので、請求項1記載の効果に
加え、前記ピラーガーニッシュモールディングの面に所
定値以上の押圧衝撃荷重が加わった場合、該ピラーガー
ニッシュモールディングのリブが前記ピラーパネルにぶ
つかるが、該リブが前記ピラーパネルで荷重を受けるこ
とで、初期荷重が早期に高まることになる。
【0025】請求項3の発明によれば、自動車用車体構
造であって、前記ピラーガーニッシュモールディングの
複数のリブの自由端部は、前記ピラーパネルの室内面部
と縦面との各角部に夫々対向していることを特徴とする
ので、請求項1及び請求項2何れか記載の効果に加え、
前記ピラーガーニッシュモールディングのどちらかの側
から衝突されても該押圧衝突荷重を吸収することができ
る。
造であって、前記ピラーガーニッシュモールディングの
複数のリブの自由端部は、前記ピラーパネルの室内面部
と縦面との各角部に夫々対向していることを特徴とする
ので、請求項1及び請求項2何れか記載の効果に加え、
前記ピラーガーニッシュモールディングのどちらかの側
から衝突されても該押圧衝突荷重を吸収することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面と共に説明する。
面と共に説明する。
【0027】図1及び図2は、本発明の第1の実施形態
に係る自動車用車体構造を示している。
に係る自動車用車体構造を示している。
【0028】即ち、自動車用車体構造、特に自動車1の
車体上部構造としては、図9に示す「ピラーパネル」と
してのフロントピラー部3と、同じく「ピラーパネル」
としてのセンターピラー部5と、同じく「ピラーパネ
ル」としてのリアピラー部7と、同じく「ピラーパネ
ル」としてのフロントヘッダー部9と、同じく「ピラー
パネル」としてのルーフサイドレール部11と、同じく
「ピラーパネル」としてのリアヘッダー部13とを含
み、符号15がフロントウインドパネル、17がリアウ
インドパネル、19がルーフパネルであることは従来例
と同じである。
車体上部構造としては、図9に示す「ピラーパネル」と
してのフロントピラー部3と、同じく「ピラーパネル」
としてのセンターピラー部5と、同じく「ピラーパネ
ル」としてのリアピラー部7と、同じく「ピラーパネ
ル」としてのフロントヘッダー部9と、同じく「ピラー
パネル」としてのルーフサイドレール部11と、同じく
「ピラーパネル」としてのリアヘッダー部13とを含
み、符号15がフロントウインドパネル、17がリアウ
インドパネル、19がルーフパネルであることは従来例
と同じである。
【0029】前記した「ピラーパネル」としてのフロン
トピラー部3,センターピラー部5,リアピラー部7,
フロントヘッダー部9,ルーフサイドレール部11そし
てリアヘッダー部13の断面、例えばフロントピラー部
3の構成は、図2に示すように、フロントピラーアウタ
パネル21と、フロントピラーインナパネル23とより
閉断面構造を形成するように縁部同士21a,21b,
23a,23bを接合して構成されており、その車室内
25側、つまりフロントピラーインナパネル23側に
は、例えば合成樹脂製の「ピラーガーニッシュモールデ
ィング」としてのフロントピラーガーニッシュモールデ
ィング41が取り付けられている。
トピラー部3,センターピラー部5,リアピラー部7,
フロントヘッダー部9,ルーフサイドレール部11そし
てリアヘッダー部13の断面、例えばフロントピラー部
3の構成は、図2に示すように、フロントピラーアウタ
パネル21と、フロントピラーインナパネル23とより
閉断面構造を形成するように縁部同士21a,21b,
23a,23bを接合して構成されており、その車室内
25側、つまりフロントピラーインナパネル23側に
は、例えば合成樹脂製の「ピラーガーニッシュモールデ
ィング」としてのフロントピラーガーニッシュモールデ
ィング41が取り付けられている。
【0030】該フロントピラーガーニッシュモールディ
ング41は、図1及び図2に示すように前記フロントピ
ラー部3に沿って長尺状に延びる略断面コの字のモール
ディング本体43と、該モールディング本体43の裏面
側、即ち前記フロントピラー部3のフロントピラーイン
ナパネル23側に配されたリブ45とよりなり、前記モ
ールディング本体43の前後(図1では左右)方向の側
縁部43aに前記フロントピラー部3側の接合縁部21
a,21b,23a,23bを覆う縁部ウエルト33の
リヤフロア33aが当接している。
ング41は、図1及び図2に示すように前記フロントピ
ラー部3に沿って長尺状に延びる略断面コの字のモール
ディング本体43と、該モールディング本体43の裏面
側、即ち前記フロントピラー部3のフロントピラーイン
ナパネル23側に配されたリブ45とよりなり、前記モ
ールディング本体43の前後(図1では左右)方向の側
縁部43aに前記フロントピラー部3側の接合縁部21
a,21b,23a,23bを覆う縁部ウエルト33の
リヤフロア33aが当接している。
【0031】該リブ45は、前記側縁部43a,43a
間に亘って架橋され且つ上下に離間して断続的に複数突
設形成された第1リブ47,47・・と、前記モールデ
ィング本体43の上下方向に前記側縁部43a,43a
に沿って配設され且つ前後(図1では左右)に離間して
断続的に複数突設形成された第2リブ49,49・・と
よりなる。
間に亘って架橋され且つ上下に離間して断続的に複数突
設形成された第1リブ47,47・・と、前記モールデ
ィング本体43の上下方向に前記側縁部43a,43a
に沿って配設され且つ前後(図1では左右)に離間して
断続的に複数突設形成された第2リブ49,49・・と
よりなる。
【0032】前記フロントピラー部3のフロントピラー
インナパネル23は、自動車室内25に対向する室内面
部51及び該室内面部51に対して角部53を介して略
直角状に縦面55が夫々形成されてなる。
インナパネル23は、自動車室内25に対向する室内面
部51及び該室内面部51に対して角部53を介して略
直角状に縦面55が夫々形成されてなる。
【0033】前記ピラーガーニッシュモールディング4
1のリブ45の第2リブ49は、前記モールディング本
体43側の基部61,61に対して自由端部63,63
が、前記フロントピラーインナパネル23の角部53,
53に対向した位置に接するように形成されてなり、該
自由端部63,63側が基部61,61に対して狭める
方向に形成されてなる。
1のリブ45の第2リブ49は、前記モールディング本
体43側の基部61,61に対して自由端部63,63
が、前記フロントピラーインナパネル23の角部53,
53に対向した位置に接するように形成されてなり、該
自由端部63,63側が基部61,61に対して狭める
方向に形成されてなる。
【0034】以上の第1の実施形態の構成であるから、
図2に示すように、前記ピラーガーニッシュモールディ
ング41に、乗員が二次衝突するなど、車室内25側よ
り所定値以上(例えば乗員の頭の重さを4.5キログラ
ムとして200Gであると900キログラム)の押圧衝
撃荷重F1が加わった場合、該押圧衝撃荷重F1に対し
て前記リブ45の第2リブ49の自由端部63が前記フ
ロントピラー部3のフロントピラーインナパネル23の
角部53にぶつかることにより、図3から図4に示すよ
うに、初期反力57が先ず発生する。
図2に示すように、前記ピラーガーニッシュモールディ
ング41に、乗員が二次衝突するなど、車室内25側よ
り所定値以上(例えば乗員の頭の重さを4.5キログラ
ムとして200Gであると900キログラム)の押圧衝
撃荷重F1が加わった場合、該押圧衝撃荷重F1に対し
て前記リブ45の第2リブ49の自由端部63が前記フ
ロントピラー部3のフロントピラーインナパネル23の
角部53にぶつかることにより、図3から図4に示すよ
うに、初期反力57が先ず発生する。
【0035】次に、前記ピラーガーニッシュモールディ
ング1のモールディング本体43に対して、リブ45の
第1リブ47が、図5に示すように、座屈59して、第
2リブ49の自由端部63が開くことになる。
ング1のモールディング本体43に対して、リブ45の
第1リブ47が、図5に示すように、座屈59して、第
2リブ49の自由端部63が開くことになる。
【0036】そして、前記ピラーガーニッシュモールデ
ィング41のリブ45の第2リブ49が、前記フロント
ピラー部3のフロントピラーインナパネル23の縦面5
5上を滑ることで、該初期反力5が、図6に示すよう
に、減少することになる。
ィング41のリブ45の第2リブ49が、前記フロント
ピラー部3のフロントピラーインナパネル23の縦面5
5上を滑ることで、該初期反力5が、図6に示すよう
に、減少することになる。
【0037】更に、押圧衝撃荷重F1が加わることによ
り、図7に示すように、前記ピラーガーニッシュモール
ディング41のモールディング本体43自体が座屈59
して、前記フロントピラー部3のフロントピラーインナ
パネル23の室内面部51に底付く(底付き荷重58)
ことで、図8に示すように、頭部衝撃減速度Gのエネル
ギ吸収波形が二山になると共に潰れストロークが十分稼
げることになる。
り、図7に示すように、前記ピラーガーニッシュモール
ディング41のモールディング本体43自体が座屈59
して、前記フロントピラー部3のフロントピラーインナ
パネル23の室内面部51に底付く(底付き荷重58)
ことで、図8に示すように、頭部衝撃減速度Gのエネル
ギ吸収波形が二山になると共に潰れストロークが十分稼
げることになる。
【0038】また、衝撃エネルギ吸収に大きなストロー
クを必要としていないので、前記フロントピラー部3の
左右寸法が少なくてよい自動車用車体構造を提供できる
ことになる。
クを必要としていないので、前記フロントピラー部3の
左右寸法が少なくてよい自動車用車体構造を提供できる
ことになる。
【0039】また、前記リブ45の第1,第2のリブ4
7,49間の間隔の調整によって、設計値として耐押圧
衝撃荷重値の制御ができることになる。
7,49間の間隔の調整によって、設計値として耐押圧
衝撃荷重値の制御ができることになる。
【0040】また、前記リブ45の第2リブ49が前記
フロントピラー部3のフロントピラーインナパネル23
の角部53にぶつかる形態をしているので、前記ピラー
ガーニッシュモールディング41の前側、後ろ側のどち
らの側から押圧衝突荷重F1が加わっても、該押圧衝突
荷重F1を吸収することができることが可能になる。
フロントピラー部3のフロントピラーインナパネル23
の角部53にぶつかる形態をしているので、前記ピラー
ガーニッシュモールディング41の前側、後ろ側のどち
らの側から押圧衝突荷重F1が加わっても、該押圧衝突
荷重F1を吸収することができることが可能になる。
【0041】前記説明は、フロントピラーについて説明
してきたが、該ピラーパネルとは、フロントピラー部の
みならず、センターピラー部、リアピラー部、フロント
ヘッダー部、ルーフサイドレール部、リアヘッダー部に
も適用されるものであることは勿論である。
してきたが、該ピラーパネルとは、フロントピラー部の
みならず、センターピラー部、リアピラー部、フロント
ヘッダー部、ルーフサイドレール部、リアヘッダー部に
も適用されるものであることは勿論である。
【0042】以上により、前記ピラーパネルの左右寸法
が少なくても、頭部衝撃減速度のエネルギ吸収効率が良
く成形性の優れた自動車用車体構造という実益的効果を
有する。
が少なくても、頭部衝撃減速度のエネルギ吸収効率が良
く成形性の優れた自動車用車体構造という実益的効果を
有する。
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる自動車用車
体上部構造の概略説明図である。
体上部構造の概略説明図である。
【図2】図1のSA−SA線に沿った断面説明図であ
る。
る。
【図3】この発明の第1の実施形態にかかる図2に示す
状態での衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を
示す図である。
状態での衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を
示す図である。
【図4】図3から更に押圧衝撃荷重が加わった状態での
衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を示す図で
ある。
衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を示す図で
ある。
【図5】この発明の第1の実施形態にかかる図2に示す
状態から更にリブが座屈始めた状態の図2相当断面説明
図である。
状態から更にリブが座屈始めた状態の図2相当断面説明
図である。
【図6】この発明の第1の実施形態にかかる図5に示す
状態での衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を
示す図である。
状態での衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を
示す図である。
【図7】この発明の第1の実施形態にかかる図5に示す
状態から更にリブが座屈始めた状態の図2相当断面説明
図である。
状態から更にリブが座屈始めた状態の図2相当断面説明
図である。
【図8】この発明の第1の実施形態にかかる図7に示す
状態での衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を
示す図である。
状態での衝撃からの経過時間と頭部減加速度との相関を
示す図である。
【図9】従来例の自動車の車体上部構造を示す概略図で
ある。
ある。
【図10】図9のB−B線に沿った断面説明図である。
【図11】従来の衝撃からの経過時間と頭部減加速度と
の相関を示す図である。
の相関を示す図である。
1 自動車 3 「ピラーパネル」としてのフロントピラー部 5 「ピラーパネル」としてのセンターピラー部 7 「ピラーパネル」としてのリアピラー部 9 「ピラーパネル」としてのフロントヘッダー部 11 「ピラーパネル」としてのルーフサイドレール部 13 「ピラーパネル」としてのリアヘッダー部 21 フロントピラーアウタパネル 23 フロントピラーインナパネル 25 車室内 41 「ピラーガーニッシュモールディング」としての
フロントピラーガーニッシュモールディング 43 モールディング本体 45 リブ 47 第1リブ 49 第2リブ 51 フロントピラーインナパネルの室内面部 53 フロントピラーインナパネルの角部 55 フロントピラーインナパネルの縦面 57 初期荷重 59 座屈 61 第2リブの基部 63 第2リブの自由端部 F1 押圧衝撃荷重
フロントピラーガーニッシュモールディング 43 モールディング本体 45 リブ 47 第1リブ 49 第2リブ 51 フロントピラーインナパネルの室内面部 53 フロントピラーインナパネルの角部 55 フロントピラーインナパネルの縦面 57 初期荷重 59 座屈 61 第2リブの基部 63 第2リブの自由端部 F1 押圧衝撃荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槙 徹雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−124510(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/02
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車室内に対向する室内面部及び該室
内面部に対して角部を介して略直角状に縦面が夫々形成
されたピラーパネルと、該ピラーパネルの車室内側に配
設されてなる合成樹脂製のピラーガーニッシュモールデ
ィングとを含む自動車用車体構造において、 前記ピラーガーニッシュモールディングは、前記ピラー
パネルに対向したモールディング本体と、該モールディ
ング本体の面に対して長尺方向に沿い且つ両角部方向へ
離間して複数立設形成されたリブとよりなり、該リブの
自由端部は、前記ピラーパネルの角部に対向した位置に
接するように形成されてなることを特徴とする自動車用
車体構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車用車体構造であっ
て、 前記ピラーガーニッシュモールディングのリブは、前記
モールディング本体側の基部に対して自由端部側が狭め
る方向に形成されてなることを特徴とする自動車用車体
構造。 - 【請求項3】 請求項1及び請求項2何れか記載の自動
車用車体構造であって、 前記ピラーガーニッシュモールディングの複数のリブの
自由端部は、前記ピラーパネルの室内面部と縦面との各
角部に夫々対向していることを特徴とする自動車用車体
構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05491896A JP3255003B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 自動車用車体構造 |
US08/800,170 US5927786A (en) | 1996-02-19 | 1997-02-13 | Car body structure |
US09/302,285 US6059342A (en) | 1996-02-19 | 1999-04-30 | Car body structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05491896A JP3255003B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 自動車用車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09240383A JPH09240383A (ja) | 1997-09-16 |
JP3255003B2 true JP3255003B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=12984002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05491896A Expired - Fee Related JP3255003B2 (ja) | 1996-02-19 | 1996-03-12 | 自動車用車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3255003B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP05491896A patent/JP3255003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09240383A (ja) | 1997-09-16 |
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