JP3254899B2 - 画像復号処理装置 - Google Patents

画像復号処理装置

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JP3254899B2
JP3254899B2 JP10972294A JP10972294A JP3254899B2 JP 3254899 B2 JP3254899 B2 JP 3254899B2 JP 10972294 A JP10972294 A JP 10972294A JP 10972294 A JP10972294 A JP 10972294A JP 3254899 B2 JP3254899 B2 JP 3254899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された符号データ
を復号する画像復号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばファクシミリ等、データを
伝送する際には、送り元で符号化し、送り先で復号化を
行なう。符号化および復号化の方式としては、多数の方
式が開発されている。その1つとして、例えば予測符号
化を用いたものがある。図8は、予測符号化された符号
データの復号処理の一例を示すブロック図である。図
中、51は符号データ、52は復号器、53は予測誤差
データ、54は逆予測器、55は画像データである。復
号器52では、符号データ51がランレングス符号化が
行なわれている場合は、ランレングスの解読、算術符号
化が行なわれている場合は、確率の逆演算が行なわれ、
予測誤差データ53が生成される。この予測誤差データ
53は、逆予測器54で画像データ55に変換される。
このとき、予測誤差データ53の数と画像データ55の
数は一般に同数である。
【0003】しかし、伝送中にノイズ等によって伝送さ
れる符号データに誤りが発生する場合がある。符号デー
タに誤りがあると、その符号データを受け取り、復号化
処理を行なうとエラーが発生する。例えば、予測符号化
を行なった符号データを復号する場合に、符号データに
エラーが発生すると、予測誤差データ53の数がおかし
くなり、逆予測器54で変換された画像データの数が増
減して、得られた全体画像にズレが生じるという問題点
がある。
【0004】このような伝送誤り等により符号データに
エラーが発生した場合、一般に、そのラインの復号化処
理を中断し、エラーとなったライン全体の復号データと
して0を挿入したり、前ラインのデータをそのまま出力
する等で対応している。このほか、例えば、特開平4−
345275号公報等に記載されているように、誤り符
号による画質劣化を防ぐため、エラーを検出した際に、
そのラインの終了符号を検索し、終了符号側からエラー
信号に向かって復号を行なう方法もある。しかしなが
ら、特開平4−345275号公報に記載されている方
式は、符号化の方式として多く用いられているハフマン
符号化や算術符号化等を用いて符号化が行なわれている
場合、符号を逆から解読することはできないので不可能
である。
【0005】また、上述の前ラインのデータをそのまま
出力する方式も、特開平4−345275号公報に記載
されている方式も、誤りを修正するため、復号処理を中
断しなければならないため、リアルタイムに処理を行な
えないという問題点がある。特に、算術符号化を行なっ
ている場合には、ライン終了時でなければ符号エラーを
検出できないため、符号エラーを検出した時点で復号処
理を中断せざるを得ないという問題がある。算術符号の
再生誤り補正については、例えば、特開平3−2035
74号公報において、マーカコードの間隔を操作し、圧
縮等の低下を防いでいるが、基本的に誤りがあった場
合、データ再送等の手段をとらなければならず、リアル
タイムに処理ができないという問題点がある。
【0006】一方、符号データを復号する際、復号装置
の符号入力側と復号データの出力側の速度が異なる場
合、外部とのインターフェースにバッファメモリを挿入
し、速度低下を防ぐことが行なわれている。図9は、従
来のバッファメモリを用いた復号処理装置の一例を示す
ブロック図である。図中、51は符号データ、55は画
像データ、56はメモリ、57は復号処理部である。復
号処理部57は、入力された符号データ51を復号し、
画像データ55を出力する。メモリ56は、復号処理部
57から出力される画像データ55を一旦格納し、出力
する。メモリ56によって復号処理部57で復号された
画像データ55をある程度保持するので、復号処理部5
7の処理速度より画像データ55を受け取る装置の処理
速度が遅くても、復号処理部57は画像データ55が受
け取られるまで待つことなく、処理を進めることができ
る。図8では、符号処理部57の後段にメモリ56を配
置しているが、例えば、am95C71(商品名)のよ
うに、符号処理部57の前段にも配置することができ
る。
【0007】図10は、従来のバッファメモリを用い
た、予測符号化された符号データの復号処理装置の一例
を示すブロック図である。図中、図8と同様の部分には
同じ符号を付してある。56はメモリである。図10
は、図8に示した予測符号化を施した符号データの復号
化を行なう場合を示している。メモリ56は、復号部5
2と逆予測部54の間に挿入され、復号部52から出力
される予測誤差データ53を一時格納し、逆予測部54
へ出力する。メモリ56により、復号部52と逆予測部
54の処理速度が違う場合に、速度調整を行なうことが
できる。このような構成は、例えば、特開平5−176
187号公報等に記載されており、また、例えばM65
700(商品名)などで用いられている。
【0008】上述のようなバッファメモリを用いた構成
の場合、バッファメモリに書き込んだ数だけ読み出して
しまうと、符号エラーにより復号数がおかしくなった場
合、バッファメモリを用いない場合と同様、復号した全
体画像にズレが生じるという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、符号データの復号の際に、
符号誤りによる復号データの劣化を少なくし、かつ、リ
アルタイムに復号を行なうことのできる復号処理装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、入力符号を復号する画像復号処理
装置において、前記入力符号を予測誤差データに復号す
る復号手段と、該復号手段により復号した予測誤差デー
タのデータ数を計数する計数手段と、該計数手段による
計数値を規定数と比較する比較手段と、該比較手段によ
る比較結果に基づき前記復号手段で復号した予測誤差デ
ータの出力数を制御するとともに前記計数手段による計
数値が規定数より小さい場合に規定数と計数値の差だけ
所定の予測誤差データを出力する制御手段と、前記予測
誤差データに基づいて逆予測を行なう逆予測手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明においては、
入力符号を復号する画像復号処理装置において、前記入
力符号を予測誤差データに復号する復号手段と、該復号
手段で復号した予測誤差データを一時格納するバッファ
メモリと、該バッファメモリへ前記復号手段で復号した
予測誤差データを書き込む際にデータ数を計数する計数
手段と、該計数手段による計数値を規定数と比較する比
較手段と、該比較手段による比較結果に基づき前記バッ
ファメモリからの読み出し数を制御するとともに前記計
数手段による計数値が規定数より小さい場合に計数値ま
で前記バッファメモリから予測誤差データを読み出しそ
の後規定数とカウント値の差だけ所定の予測誤差データ
を出力する制御手段と、前記予測誤差データに基づいて
逆予測を行なう逆予測手段を備えたことを特徴とするも
のである。
【0012】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の画像復号処理装置において、前記バッファメ
モリは複数のメモリから構成されており、入力符号中の
同期用符号を検出することにより前記複数のメモリの読
み出しまたは書き込みを切り替える切替手段を備えるよ
うに構成することができる。
【0013】
【0014】
【作用】本発明によれば、請求項1に記載の発明におい
て、復号手段で復号した予測誤差データのデータ数を計
数し、計数値を規定数と比較して、計数値が規定数より
小さい場合に規定数と計数値の差だけ所定のデータを出
力する。これにより、符号誤りが発生しても、復号した
データに所定の予測誤差データを追加して出力し、予測
誤差データを逆予測する。これによって、復号処理を停
止させずにエラー処理を行なうことができ、リアルタイ
ムの処理を可能とすることができる。また、所定のデー
タとして、周囲の画素を用いて画像データを生成するこ
とにより、画質の劣化を低減することが可能となる。さ
らに、予測誤差データを追加して出力することにより、
周辺の画素より画像データを生成することができ、画質
の劣化を小さくして符号エラーの影響を最小限にとどめ
ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明をバッファメモリを用いた構成に適用したもので
あり、バッファメモリに書き込んだ予測誤差データ数を
計数し、規定数と比較して、予測誤差データが不足して
いる場合には、バッファメモリからの予測誤差データの
読み出し後、所定の予測誤差データを追加して出力し、
予測誤差データを逆予測している。バッファメモリによ
って、復号手段と、復号データを受け取る装置との間の
処理速度の差を吸収できるとともに、符号誤りが発生し
ても、復号手段を停止させることなく、所定の予測誤差
データの追加などの符号誤りに対する処理を行なうこと
ができるので、リアルタイムの処理を可能とすることが
できる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、上記バッ
ファメモリは、複数のメモリにより構成し、入力符号中
の同期用符号を検出することにより前記複数のメモリの
読み出しまたは書き込みを切り替えるように構成するこ
とができる。このように複数のバッファメモリを用いた
場合、1つのメモリに復号手段から出力される復号デー
タを書き込んでいる間に、同時に、書き込みの行なわれ
ていないメモリを選択し、符号データを読み出すことが
できる。書き込みおよび読み出しの処理が終了すると、
同期用符号を検出したタイミングで、読み出しの終了し
ているバッファメモリを書き込み用のバッファメモリと
し、また、書き込みの終了したバッファメモリを選択し
て、復号データの読み出しを行なうことができる。復号
手段と、バッファメモリから読み出した復号データを受
け取る装置とは、それぞれの処理速度に応じて書き込み
および読み出しが行なえるとともに、メモリへの書き込
みと読み出しを同時に行なうことができるので、全体の
処理速度を向上させることができる。
【0017】
【0018】
【実施例】図1は、本発明の復号処理装置の第1の実施
例を示す概略構成図である。図中、1は符号データ、2
は復号処理部、3,5,8は復号データ、4はセレク
タ、6は復号データ送出信号、7はEOL信号、9は制
御部、10はセレクタ切替信号である。復号処理部2
は、入力された符号データ1を復号し、復号データ3を
セレクタ4に出力する。その際に、復号データ送出信号
6を制御部9へ送出する。また、1ラインの終了を示す
EOLを検出したときにも、EOL信号7を制御部9へ
送出する。制御部9は、復号処理部2から送出された復
号データ送出信号6を受け取り、内部のカウンタにより
計数する。また、制御部9はEOL信号7を受信する
と、内部のカウンタによる計数値と、あらかじめ設定さ
れている規定値とを比較し、計数値が規定値よりも小さ
い場合には、復号データ8として所定のデータを出力す
るとともに、セレクタ4が復号データ8を選択するよう
にセレクタ切替信号10を変化させる。セレクタ4は、
制御部9からのセレクタ切替信号10に基づき、復号処
理部2から出力される復号データ3または制御部9から
出力される復号データ8の一方を選択し、復号データ5
として出力する。
【0019】図2は、本発明の復号処理装置の第1の実
施例の動作の一例を示すフローチャートである。S61
において、S62でライン終了が検知されるまで、復号
データの数を制御部9内のカウンタにより計数する。S
62において、復号処理部2からEOL信号7を受け取
ると、S63へ進む。S63でカウンタによる計数値と
規定値を比較する。このとき、計数値が規定数より少な
い場合、符号に誤りがあったためデータ数が少なくなっ
てしまったことを意味する。そのため、計数値が規定値
よりも小さい場合には、S64において、制御部9は、
セレクタ4が復号データ5を選択するようにセレクタ切
替信号10を送出するとともに、復号データ5として所
定のデータ、例えば0を送出し、不足分の復号データを
追加する。そして、カウンタで送出したデータを計数
し、S63へ戻る。この処理は、カウンタによる計数値
と規定値が等しくなるまで、すなわち、1ラインのデー
タ数に達するまで繰り返される。
【0020】上述の処理例では、EOLを検出した後、
カウンタによる計数値と規定値を比較したが、常時、計
数値と規定値を比較し、計数値が規定値以上となると、
制御部9から復号処理部2にその旨を通知し、規定値以
上の復号データを出力しないように構成することも可能
である。このように構成することにより、出力される復
号データは、常に規定値に等しい個数だけ出力されるこ
とになる。そのため、画像データを符号化して伝送した
場合には、復号した画像が符号エラーによってズレを引
き起こすことがなく、画質の劣化を抑制することができ
る。
【0021】図3は、本発明の復号処理装置の第2の実
施例を示す概略構成図である。図中、図1と同様の部分
には同じ符号を付して説明を省略する。11,12はバ
ッファメモリ、13はセレクタである。この第2の実施
例では、復号処理部2の出力段に2つのバッファメモリ
11,12を設けた例を示している。復号処理部2から
出力される復号データ3は、バッファメモリ11,12
に入力される。また、復号処理部2から出力される復号
データ送出信号6は、制御部9に入力されるとともに、
バッファメモリ11,12に入力され、メモリライト信
号として用いられる。セレクタ13は、バッファメモリ
11または12のどちらかの読み出しデータを選択的に
セレクタ4へ供給する。
【0022】バッファメモリ11,12は、一方が書き
込みモードのとき、他方は読み出しモードに設定され
る。例えば、バッファメモリ11が書き込みモード、バ
ッファメモリ12が読み出しモードとする。このとき、
セレクタ13は、バッファメモリ12からのデータを選
択するように切り替えられる。この状態においては、復
号処理部2から出力される復号データ3は、復号データ
送出信号6に従ってバッファメモリ11に書き込まれ
る。バッファメモリ11への書き込み動作と同時に、バ
ッファメモリ12では、復号データ5を受け取る図示し
ない装置からの読み出し要求に従って、格納されている
復号データを読み出す。このとき、バッファメモリ11
への書き込み動作と、バッファメモリ12からの読み出
し動作は非同期に行なうことができる。
【0023】1ラインの復号処理が終了し、また、復号
データの読み出しが終了すると、バッファメモリ11,
12のモードが変更され、今度は、バッファメモリ11
が読み出しモード、バッファメモリ12が書き込みモー
ドとなる。このとき、セレクタ13は、バッファメモリ
11からのデータを選択するように切り替えられる。そ
のため、バッファメモリ11に書き込まれた復号データ
が読み出されるとともに、新たに復号したデータがバッ
ファメモリ12に書き込まれることになる。
【0024】制御部9は、バッファメモリ11または1
2への書き込みが行なわれている間、書き込んだ復号デ
ータの数を、内部のカウンタにより計数する。そして、
EOLを検出して1ラインの書き込みが終了すると、カ
ウンタによる計数値と規定値とを比較し、過不足を検出
する。過不足が検出される場合には、符号エラーが発生
している。次の読み出しモードの際に、計数値が規定値
よりも多い場合には、バッファメモリから規定値の数だ
けの復号データのみを読み出す。また、計数値が規定値
よりも少ない場合には、バッファメモリから復号データ
をすべて読み出した後、復号データ8として所定のデー
タを出力するとともに、セレクタ4が復号データ8を選
択するようにセレクタ切替信号10を送出し、不足分の
復号データを制御部9から出力する。これにより、出力
される復号データ5の個数は常に規定値となり、例えば
画像を復号して出力した際にも、位置ズレなどを起こさ
ず、画質の劣化を低減することができる。
【0025】図4は、本発明の復号処理装置の第2の実
施例における制御部の具体例を示すブロック図である。
図中、図3と同様の部分には同じ符号を付してある。1
4はカウンタ、15,16はレジスタ、17は計数値、
18は規定値、19はコンパレータ(CMP)、20は
比較結果信号、21はシーケンサ、22はメモリリード
信号、23はAND回路、24はクリア信号である。こ
の例では、図3のセレクタ4は、AND回路23により
構成しており、図3のセレクタ切替信号を不要としてい
る。
【0026】符号データ1は、復号処理部2で復号デー
タ3に復号される。復号処理部2では、画像データ3を
バッファメモリ11または12のいずれかに、復号デー
タ送出信号6をライト信号として用いて書き込みを行な
う。バッファメモリ11,12は、1ラインごとに読み
出しモードと書き込みモードが切り替わる。
【0027】カウンタ14では、復号データ送出信号6
の数をカウントし、1ライン終了時に計数値17をレジ
スタ16に書き込む。レジスタ15には、1ラインの復
号データの規定数が保持されている。1ライン終了時
に、レジスタ16に書き込まれた計数値17と、レジス
タ15に保持されている規定値18とが、コンパレータ
19で比較され、比較結果信号20がシーケンサ21へ
送出される。
【0028】シーケンサ21では、比較結果信号20に
基づき、計数値17が規定値18以上である比較結果信
号20を得た時には、レジスタ15から規定値18を取
り出し、規定値18で示される個数の復号データをバッ
ファメモリ11または12から読み出し、セレクタ1
3、AND回路23を介して、復号データ5として出力
する。このとき、クリア信号24として、1を送出す
る。また、計数値17が規定値18より小さい場合に
は、バッファメモリ11または12から復号データを読
み出した後、クリア信号24を0とし、規定値18と計
数値17の差の個数だけ、復号データ5として0のデー
タを出力させる。
【0029】図5は、シーケンサ21の動作の一例を示
すフローチャートである。1ラインのデータ書き込みの
終了後、まずS71において、比較結果信号20が計数
値≧規定数であった場合、S72において、バッファメ
モリ11または12からの復号データの読み出し数を規
定数18にセットする。その後、S73において、1デ
ータずつ、メモリリード信号22により読み出す。S7
4でセットした読み出し数に達したか否かを判定し、達
していないときにはS73へ戻り、データの読み出しを
繰り返す。読み出し数に達したら終了する。
【0030】S71において、比較結果信号20が計数
値<規定数であった場合、まずS75において、バッフ
ァメモリ11または12からの読み出し数を計数値1
7、すなわち、バッファメモリ11または12への書き
込み数にセットする。その後、S76において、1デー
タずつバッファメモリ11または12から読み出し、S
77においてセットした読み出し数に達したか否かを判
定する。読み出し数に達していない間はS76のデータ
の読み出しを繰り返す。読み出し数に達したら、次に、
S78,S79において、規定数に足らない分だけ、ク
リア信号24を出力し、AND回路23により0値の復
号データ5が出力される。
【0031】上述のような動作を、1ラインごとにバッ
ファメモリ11,12の動作モードを切り換えて、繰り
返し実行する。このような動作により、符号エラーによ
って、復号データが規定値よりも大きくなっても、また
小さくなっても、規定値の個数だけの復号データが外部
へ出力される。また、復号データが規定値よりも小さい
場合は0値により補填しているので、例えば画像データ
を復号した場合でも、エラーを目立たなくさせることが
できる。補填するデータは、0値に限らず、0と1のラ
ンダムなパターン、もしくは復号終了時の値、あるい
は、画像が多値である場合は、任意の中間調を出力する
ようにしても良い。
【0032】また、上述の動作の説明では、バッファメ
モリ11,12の切り替えは、1ラインごとに行なって
いるが、これに限らず、例えば、算術符号のマーカコー
ド挿入ごとにする等、各符号化方式に対応して決めれば
よい。また、上述の構成では、バッファメモリが2つの
場合を示したが、これに限らず、3個以上により構成す
ることも可能である。
【0033】図6は、本発明の復号処理装置の第3の実
施例を示す概略構成図である。図中、図1と同様の部分
には同じ符号を付した。31は復号器、32は逆予測
器、33,34,35は予測誤差データ、36は符号メ
モリ、37は符号リード信号、38は誤差データ数、3
9はAND回路、40はカウンタ、41はレジスタ、4
2はコンパレータ、43は誤差データイネーブル信号、
44は計数値、45は規定数、46は比較信号である。
この実施例は、例えば図8に示したような、予測符号化
された符号データを復号処理する復号処理装置に本発明
を適用した例を示している。図8で説明したように、復
号器31では、符号データ1に応じた復号処理を行な
い、予測誤差データ33を出力する。例えば、符号デー
タ1がランレングス符号化が行なわれている場合は、ラ
ンレングスの解読、算術符号化が行なわれている場合
は、確率の逆演算が行なわれる。すなわち、この実施例
は、予測符号化された符号データならば、符号化の方式
によらず、すべてに適応することができる。逆予測器3
2は、予測誤差データ35を復号データ5に変換する。
【0034】符号メモリ36には、符号データが格納さ
れており、制御部9からの符号リード信号37に従っ
て、符号データ1を読み出し、復号器31に送出する。
復号器31は、復号データ1を受け取って予測誤差デー
タ33をAND回路39へ出力するとともに、出力する
予測誤差データ33のデータ数を予測誤差データ数38
として制御部9に出力する。また、復号データ1として
EOLを受け取った場合には、EOL信号7を制御部9
に出力する。
【0035】制御部9は、符号メモリ36に対して符号
リード信号37を出力するとともに、復号器31から誤
差データ数38を受け取り、各誤差データを逆予測器3
2が受け取るための誤差データイネーブル信号43を出
力する。通常動作時には、予測誤差データ34として、
1が送出されている。そのため、AND回路39は、予
測誤差データ33を予測誤差データ35として、逆予測
器32へ出力する。また、制御部9は、復号器31から
EOL信号7を受け取るとともに、コンパレータ42か
らの比較信号46を受け取り、符号エラーの有無を判断
し、エラー時の処理を行なう。符号エラー時には、予測
誤差データ34として0を出力し、また、誤差データイ
ネーブル信号43を出力することにより、逆予測器32
に予測誤差データ35として0を与える。
【0036】カウンタ40は、制御部9から出力される
誤差データイネーブル信号43を受け取り、計数する。
また、レジスタ41には規定値が格納されている。コン
パレータ42は、カウンタ40で計数された計数値44
と、レジスタ41に格納されている規定値45を比較
し、比較信号46を制御部9へ送出する。
【0037】図7は、本発明の復号処理装置の第3の実
施例における動作の一例を示すフローチャートである。
最初に、S81において、制御部9から符号メモリ36
に対し、符号リード信号37が出力され、1つの符号が
復号器31に入力される。S82において、入力符号が
EOLか否かを判定し、EOLでない場合には、S83
において、復号器31より予測誤差データ33が出力さ
れると同時に、制御部9より、誤差データが出力された
ことを示す誤差データイネーブル信号43が出力され
る。この誤差データイネーブル信号43は、カウンタ4
0にも入力され、復号器31が出力したデータ数がカウ
ントされる。
【0038】S84においてカウンタ40で計数した計
数値44と、レジスタ41に格納されている規定値45
をコンパレータ42で比較する。計数値が規定数に達し
ない場合は、S85で1つの符号に対する復号が終了し
たか否かを判定し、終了していない場合には、S83へ
戻り、1つの符号に対する復号が繰り返される。1つの
符号についての復号処理が終了すると、S81へ戻り、
次の符号を符号メモリ36より読み出し、同様の処理が
行なわれる。
【0039】さて、符号を符号メモリ36から読み出し
た結果、S82でEOLが検出されたときは、S86,
S87の処理が行なわれる。S86に処理が進む場合に
は、S84における計数値の判断において、カウント値
=規定数となっていない。このことから、1ラインの復
号が正常に行なわれず、データ数が少なくなってしまっ
たことが判断できる。そこで、S86で計数値<規定数
の間、S87で誤差データイネーブル信号43を出力
し、かつ、予測誤差データ34として0を出力する。そ
の結果、AND回路39により、予測誤差データ35は
0となる。この動作は、カウンタ40の計数値が規定数
に一致するまで繰り返された後、終了する。
【0040】次に、S84において、復号中に計数値=
規定数となったときには、S88,S89の処理が行な
われる。S88へ処理が進む場合、次の符号がEOLで
あるならば、復号化が正常に行なわれていることが判断
できる。しかし、次の符号がEOLでない場合、1ライ
ンの復号が正常に行なわれず、データ数が多くなってし
まったことが判断できる。そこで、S89でEOLを検
出するまで、S88で符号の読み出しのみを行ない、誤
差データイネーブル信号43を出力しない。
【0041】これらの制御により、符号にエラーがあっ
ても、規定値よりも予測誤差データが少ない場合には予
測誤差データに0を出力し、もしくは、規定値よりも多
い予測誤差データは削除し、規定数だけの予測誤差デー
タを出力する。これにより、例えば画像データを復号し
た場合、画素数が規定数となり、符号エラーによる位置
ズレなどを防止して、画質の低下を抑制することができ
る。また、符号メモリ36の再読み出し等を行なわずに
符号エラーに対する処理を行なうので、リアルタイムの
復号処理を行なうことができる。
【0042】符号に誤りがあり、正常な復号ができない
場合に、予測誤差データとして0を逆予測器32に与え
ることにより、逆予測器32では、周辺の画素より画像
データを生成する。そのため、例えば画像データを復号
した場合には、画質の劣化が小さくなる。これにより、
符号エラーの影響を最小限にとどめることができる。
【0043】図6においては、ライン終了信号により、
データ数の判断を行なっているが、本発明は、これに限
らず、符号が算術符号化方式を用いている場合には、算
術符号で使用される数ラインごとのマーカコードを検出
するごとにデータ数の判断を行なうように構成してもよ
い。また、EOLを検出した後、予測誤差データに0を
出力するだけでなく、復号中に復号不可能なエラー符号
を検出した場合には、その時点からEOLを検出、もし
くは、規定数に達するまで、予測誤差データとしてに0
を出力することも可能である。
【0044】図6に示した構成において、AND回路3
9をセレクタで構成し、制御部9からセレクタ切替信号
によって切り替えるように構成することも可能である。
この場合、符号エラー時の予測誤差データとして0以外
のデータを逆予測器32へ供給することが可能となる。
また、図6に示した構成では、制御部9から誤差データ
イネーブル信号43を出力しているが、復号器31から
出力するように構成し、制御部9、逆予測器32、カウ
ンタ40がこれを受け取るように構成することもでき
る。このとき、誤差データ数38は不要である。さら
に、符号メモリ36を用いなくてもよく、符号が直接復
号器31に入力される構成としてもよい。
【0045】図6では、バッファメモリを用いない構成
を示したが、図3、図4に示したように、複数のバッフ
ァメモリを復号器31の後段に配し、制御部9において
図5を用いて説明したような制御をも行なうように構成
することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、符号にエラーが発見された場合、再送せずに
予測誤差データの追加、削除を行ない、規定数のみ出力
して逆予測を行うので、リアルタイムに処理でき、非常
に高速化を図ることができるという効果がある。また、
規定数のみ出力しているので、画像データを復号した場
合に、復号したデータ数のエラーによる画像のズレ等を
防止することができる。さらに、予測誤差データを追加
して出力することにより、周辺の画素より画像データを
生成することができ、画質の劣化を小さくして符号エラ
ーの影響を最小限にとどめることができる。
【0047】特に算術符号化、ハフマン符号化等、マー
カコードを検出したときに復号数によって始めてエラー
が生じていたことがわかる形式の符号では、従来技術で
は、マーカコードを検出した後、以前の復号データを全
て捨てなければならないため、復号処理全体の速度低下
が起こっていた。しかも、頻繁に伝送エラーが発生した
場合、データの復号ができないことになるが、本発明な
らば多少の乱れはあっても画像をリアルタイムに復号す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の復号処理装置の第1の実施例を示す
概略構成図である。
【図2】 本発明の復号処理装置の第1の実施例の動作
の一例を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の復号処理装置の第2の実施例を示す
概略構成図である。
【図4】 本発明の復号処理装置の第2の実施例におけ
る制御部の具体例を示すブロック図である。
【図5】 シーケンサ21の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図6】 本発明の復号処理装置の第3の実施例を示す
概略構成図である。
【図7】 本発明の復号処理装置の第3の実施例におけ
る動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】 予測符号化された符号データの復号処理の一
例を示すブロック図である。
【図9】 従来のバッファメモリを用いた復号処理装置
の一例を示すブロック図である。
【図10】 従来のバッファメモリを用いた予測符号化
された符号データの復号処理装置の一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1…符号データ、2…復号処理部、3,5,8…復号デ
ータ、4…セレクタ、6…復号データ送出信号、7…E
OL信号、9…制御部、10…セレクタ切替信号、1
1,12…バッファメモリ、13…セレクタ、14…カ
ウンタ、15,16…レジスタ、17…計数値、18…
規定値、19…コンパレータ(CMP)、20…比較結
果信号、21…シーケンサ、22…メモリリード信号、
23…AND回路、24…クリア信号、31…復号器、
32…逆予測器、33,34,35…予測誤差データ、
36…符号メモリ、37…符号リード信号、38…誤差
データ数、39…AND回路、40…カウンタ、41…
レジスタ、42…コンパレータ、43…誤差データイネ
ーブル信号、44…計数値、45…規定数、46…比較
信号。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力符号を復号する画像復号処理装置に
    おいて、前記入力符号を予測誤差データに復号する復号
    手段と、該復号手段により復号した予測誤差データのデ
    ータ数を計数する計数手段と、該計数手段による計数値
    を規定数と比較する比較手段と、該比較手段による比較
    結果に基づき前記復号手段で復号した予測誤差データの
    出力数を制御するとともに前記計数手段による計数値が
    規定数より小さい場合に規定数と計数値の差だけ所定の
    予測誤差データを出力する制御手段と、前記予測誤差デ
    ータに基づいて逆予測を行なう逆予測手段を備えたこと
    を特徴とする画像復号処理装置。
  2. 【請求項2】 入力符号を復号する画像復号処理装置に
    おいて、前記入力符号を予測誤差データに復号する復号
    手段と、該復号手段で復号した予測誤差データを一時格
    納するバッファメモリと、該バッファメモリへ前記復号
    手段で復号した予測誤差データを書き込む際にデータ数
    を計数する計数手段と、該計数手段による計数値を規定
    数と比較する比較手段と、該比較手段による比較結果に
    基づき前記バッファメモリからの読み出し数を制御する
    とともに前記計数手段による計数値が規定数より小さい
    場合に計数値まで前記バッファメモリから予測誤差デー
    タを読み出しその後規定数とカウント値の差だけ所定の
    予測誤差データを出力する制御手段と、前記予測誤差デ
    ータに基づいて逆予測を行なう逆予測手段を備えたこと
    を特徴とする画像復号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記バッファメモリは複数のメモリから
    構成されており、入力符号中の同期用符号を検出するこ
    とにより前記複数のメモリの読み出しまたは書き込みを
    切り替える切替手段を備えたことを特徴とする請求項2
    に記載の画像復号処理装置。
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