JP2807276B2 - パイプライン方式符号化復号器 - Google Patents

パイプライン方式符号化復号器

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JP2807276B2
JP2807276B2 JP1216591A JP21659189A JP2807276B2 JP 2807276 B2 JP2807276 B2 JP 2807276B2 JP 1216591 A JP1216591 A JP 1216591A JP 21659189 A JP21659189 A JP 21659189A JP 2807276 B2 JP2807276 B2 JP 2807276B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、2値イメージのデータ量を圧縮・伸張す
るための、特にMMR符号を扱う場合に好適な符号化復号
器に関する。
(従来の技術) MMR(Modified MR,MR:Modified READ)符号化方式
は、もともとファクシミリ用に開発されたものであり、
マイクロコンピュータのソフトのウェアで逐次的に符号
化・復号化処理が行われてきた。この復号化処理を高速
化するためにパイプライン処理を取入れようとすると、
MMR符号の復号においては例えば、佐藤,村山,住田,
足立「高速2値イメージ圧縮伸張LSIの開発」,電子情
報通信学会技術研究報告,Vol.88 No.255,pp51〜pp58(1
988−10−28)(以下、刊行物と称する)に記載されて
いるように(特に2.3節)制御条件が生じる。この制約
条件について、第4図に示す最も簡単なパイプライン方
式のMMR符号復号(伸張)回路を用いて第5図に示すイ
メージを表すMMR符号を復号する場合を例に、以下に説
明する。但し、ここではCCITT勧告T.4およびT.6で規定
されている符号化方式および変化点の記号を、断りなく
使用する。
第5図において、白ランの開始点a0点が図示の位置に
あるものとすると、ラインnの右端の白ランは、その右
の仮想変化点とライン(n−1)の右端仮想変化点との
相対位置を示すV(0)コードで示される。このV
(0)コードに引続いて これによってライン(n+1)の左端の白ランと次の黒
ランが表現される。ここで、 それぞれライン(n+1)の第1ランおよび第2ランの
長さを表すラン長符号(Wは白ランを、Bは黒ランを示
す)であって、前者は白ラン用符号表によって、また後
者は黒ラン用符号表を用いて符号化されていることを示
す。また、コード表現の中での“+”記号は、コードワ
ードの連結(concatenation)を表す。
さて、第4図の回路は、符号を扱う解読部(D)41
と、イメージを扱う再生部(R)42から成る2段パイプ
ライン構造となっている。解読部41は入力されるMMR符
号を解読し、その解読結果をパイプライン的に再生部42
へ送る。再生部42は解読部41から送られたMMR符号の解
読結果をもとにイメージを再生して出力する。第4図に
示すように、段間(解読部41と再生部42との間)にバッ
ファを持たない最も単純なパイプラインでは、再生部42
が第5図のa0点からラインnの右端までの白ランを生成
するのと並行して、解読部41はHコード以降を解読する
ことになる。Hコードにより、解読部41は次にラン長コ
ードが続くことを知る。直前のコードが白ランを表して
いたことから判断すると、解読部41は黒色ラン長コード
解読テーブルを引くことになる。正しく白用のテーブル
を引くためには「V(0)コードに基づくイメージ再生
の結果、ラインnの右端に達するので、次のHコード以
降はライン(n+1)の左端から始まるラン(左端側ラ
ン)を表す」ことを解読部41が知っている必要がある。
この情報は参照ラインの情報を持つ再生部42でしか得ら
れない。即ち、MMR符号の復号処理をパイプライン化す
る場合に、パイプラインの下流の段(再生部42)の実行
結果が上流の段(解読部41)の処理に影響を及ぼすパイ
プライン・ハザードが存在する。このパイプライン・ハ
ザードの存在が、MMR符号化方式に特有の制約条件であ
る。なお、MH(Modified Huffman)/MR(Modified REA
D)方式の場合には、EOL(End of Line)コードによっ
て解読部41はコード・データからライン末尾に達したこ
とを知り得るので、上記のパイプライン・ハザードは生
じない。
第4図の構成において、上記のパイプライン・ハザー
ドを避ける手段としては、上記刊行物(pp54の3.1節)
にも記載されているように、インタロックをかけること
が考えられる。このインタロックは、「解読部41におい
て解読しようとしているランの色が白または黒の場合に
Hコードが解読され、白色または黒色の1次元符号を解
読する状態に遷移しようとする場合、同コード以降が新
たなラインの左端から始まるランを表すか否かを知るた
めに、再生部42から解読部41に対し“次のコードの解読
結果を送ることを要求する信号”が与えられるまでは上
記の状態遷移を待たせる」ように論理回路を組んで実現
できるものである。
ここで、第4図の解読部41の内部制御のためのシーケ
ンサの状態図を第6図に示す。第6図において、60は2
次元符号を解読する状態、61,62はそれぞれ白色,黒色
の1次元符号を解読する状態、63はEOLコードの解読な
どを行う状態である。上記状態61,62,63は、それぞれ内
部状態を持つが、本発明に関係しないので説明を省略す
る。また64,65,66等の矢印は状態遷移を表す。MMR符号
に限定すれば、64,65はそれぞれ解読しようとしている
ランの色が白,黒の場合にHコード(H符号)が解読さ
れたことを表す。66の状態遷移の条件の例は、一定数以
上の“0"の連続(EOLコードである可能性大)が検出さ
れた場合である。その他の矢印の説明は、本発明に関係
しないので省略する。
さて、前記したインタロックは、第6図の状態遷移図
の例では、「64,65の状態遷移が起こる場合に、再生部4
2から解読部41に“次のコードの解読結果を送ることを
要求する信号”が与えられるまではその遷移64,65の遷
移を待たせる」ことである。その結果、「ライン末尾の
ランを再生部42が処理中であり、並行して解読部41が、
“Hコード”、“白1次元コード”、“黒1次元コー
ド”という形に符号化された次のラインの左端側のイメ
ージを表すコードを解読する」という場合にも、正しく
処理できる。即ち再生部42は(通常はラン最終バイトを
再生するときに解読部41へ上記信号を送るのである
が)、ライン末尾の場合にはライン再生が完了しても上
記信号を出さず、ラインの後処理を行って、白黒を決め
るフリップフロップを色にした後で次のラインの前処理
を始め、前処理の中で上記信号を出す。したがって、解
読部41が第6図の状態60から状態61または62へ状態遷移
する前に、上記フリップフロップの状態は正しく白に確
定していることになり、状態は常に正しく61の白1次元
コード解読状態に遷移する。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、復号化処理を高速化するためにパイ
プライン処理を取入れようとすると、MMR符号の復号に
おいてはパイプラインの下流の段(再生部)の実行結果
が上流の段(解読部)の処理に影響を及ぼすパイプライ
ン・ハザードが発生するという問題があった。この問題
を解決するための手段として、前記したように解読部に
対してインタロックをかけることが考えられる。しか
し、前記した従来のインタロック方式では、MMR符号の
場合には、解読部においてライン末尾か否かが判断でき
ないために、前記インタロックが常にかかってしまい、
必要以上に解読部の状態遷移が遅れ、全体の処理時間が
長くなるという問題が発生する。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものでその目的
は、パイプライン方式による復号化処理でパイプライン
・ハザードを避けるためのインタロックが本当に必要な
のはライン末尾だけであることに着目し、解読部の符号
解読結果をもとにイメージを再生する再生部において、
「現在処理中のランがライン右端に達することはあり得
ない」旨を示す信号を発生できるようにし、同信号が発
生されているならば、解読部においては、Hコードの解
読に引続いて1次元コード自体の解読を並行的に進める
ことにより、不要にインタロックがかけられることが防
止でき、もって処理の高速化が図れるパイプライン方式
符号化復号器を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、パイプライン方式符号化復号器のイメー
ジ再生段に、現在処理中のイメージのドット位置、バイ
ト位置またはワード位置を示す第1の手段と、参照ライ
ン中の色変化点のうち、少なくとも、ライン末尾側3ド
ット以上の一定ドット数の範囲の変化点を除いて最もラ
イン末尾側にある上記現在処理中のイメージと同じ色へ
の色変化点のドット位置、バイト位置またはワード位置
を示す第2の手段と、上記第1の手段および第2の手段
の示す位置の相対関係を判定する判定手段とを設け、上
記再生段の前段を成す解読段が、上記判定手段の判定結
果に応じ、水平(H)コード解読後の状態遷移を、解読
済みコードを上記再生段が受取れる状態になるまで待合
わせるか否かを決定するようにしたことを特徴とするも
のである。
(作用) 上記の構成による作用を、Vモード・コードの場合に
ついて、第2図(a)を参照して説明する。なお、第2
図(a)は1ラインがnビットの場合の参照ラインと復
号ラインのイメージを示すものである。
再生段において、これからイメージを再生しようとし
ているランの始点(a0)のドット位置をkとするとき、
ドット位置(k+1)〜(n−4)の範囲にa0点と同じ
色から反対の色への色変化点が1つ以上あれば、a0点か
ら始まるVモード・コードで表されたランが、ラインの
右端に達することはない。即ち、Vモード・コードには
VL(3)〜V(0)〜VR(3)の7種のコードしかない
ので、生成するランの先の変化点がラインの右端に達す
るためには、第2図(b)に示すように参照ライン上で
の変化点(b0)から(n+3)またはそれより右にある
必要がある。再生段が、このような、Vモード・コード
でライン右端に達することのない状態(以下、特定状態
と称する)にあるか否かは、第1の手段の示す現在処理
中のイメージのドット位置(またはバイト位置またはワ
ード位置)と、第2の手段の示す参照ライン中の色変化
点のドット位置(またはバイト位置またはワード位置)
とをもとに、両手段の示す位置の相対関係から判定手段
によって判定される。この判定手段の判定の結果は解読
手段に送られる。解読手段は、再生段内の判定手段の判
定結果によって再生段が上記特定状態にあることが示さ
れている期間は、前述したインタロック(即ち、Hコー
ド解読後の状態遷移を、解読済みコードを再生段が受取
れる状態になるまで待合わせるというインタロック)を
かけないようにする。この結果、前記したような不要な
待合わせをなくすことが可能となる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図はパイプライン方式符号化復号器のブロック構
成図である。本符号化復号器は、従来例でも述べている
ように(第4図参照)符号を扱う解読部(符号解読段)
とイメージを扱う再生部(イメージ再生段)から成る2
段パイプライン構造を有しているが、第1図においては
本発明の最も特徴ある部分を有する再生部だけを示し、
解読部については省略されている。第1図において、a,
b,cは再生部の構成ブロックである。
ブロックaは従来の再生部においても存在する回路部
分である。ブロックaにおいて、10は現在イメージ再生
処理中のランのドット位置を示す位置データを記憶する
ためのドット位置レジスタ、11はイメージ再生処理中の
ランの色が黒、白いずれであるかを表すフラグ(FBLK)
である。ここでは、フラグ11の状態が論理“1"の場合に
黒色を表し、論理“0"の場合に白色を表す。
ブロックbは復号ラインのための回路部分である。ブ
ロックbにおいて、12,13は復号ラインの2つの色変化
点ドット位置を記憶するための2段構成のレジスタ(D
レジスタ)である。レジスタ12,13は、新しいランの処
理が開始される毎にストローブされるようになってい
る。但しレジスタ12,13は、ドット位置レジスタ10の指
すドット位置が(n−3)からnを含むある範囲内にあ
るときは後述するようにストローブされない。14はレジ
スタ12に記憶されたドット位置から始まるランの色を記
憶するためのフリップフロップ(F/F)である。フリッ
プフロップ14はレジスタ12と同時にストローブされる。
ブロックcは参照ラインのための回路部分である。ブ
ロックcにおいて、15,16は参照ラインの最も右側(但
し、少なくとも(n−3)からnを除く)の2つの色変
化点のドット位置を記憶するためのレジスタ(Dレジス
タ)である。レジスタ15,16の入力はレジスタ12,13の出
力に接続されており、走査ラインが切替わるときにスト
ローブされるようになっている。17はレジスタ15に記憶
されたドット位置から始まるランの色を記憶するための
フリップフロップ(F/F)である。フリップフロップ17
はレジスタ15と同時にストローブされる。18はフラグ11
によって表される現在再生処理中のランの色とフリップ
フロップ17に記憶されたランの色とが一致するか否かに
従う信号を出力するイクスクルーシブ・オアゲート(以
下、EXORゲートと称する)、19はレジスタ15,16の出力
のいずれか一方をEXORゲート18の出力信号に応じて選択
するセレクタである。20はドット位置レジスタ10の出力
とセレクタ19の出力とを比較し、現在再生処理中のドッ
ト位置がレジスタ15または16に記憶されているドット位
置よりも右にあるか左にあるかを示す信号(左にある場
合に論理“1"、右または同一位置にある場合に論理
“0")S1を出力するための比較器、21はANDゲート(ア
ンドゲート)である。ANDゲート21は、比較器20の出力
信号S1および再生部がVモード・コード処理中であるか
否かを示す信号(Vモード・コード処理中信号)S2のAN
D(論理積)をとり、信号S1,S2が共に論理“1"の場合だ
け、「再生部において現在再生処理中のランがライン右
端に達することはあり得ない」ことを示すアクティブな
(論理“1"の)信号S3を解読部に出力するようになって
いる。
第2図(a),(b)は1ラインがnビットの場合の
参照ラインと復号ラインのイメージを示すものである。
次に、第1図の構成の動作を、ドット直列に処理する
設計の場合を例に、第2図(a)を参照して説明する。
今、第2図(a)においてドット位置がkのa0点から始
まる白ランの再生が行われているものとする。例えば、
a0点の右隣のドットの処理が行われている場合を考える
と、ドット位置レジスタ10の内容はk+1、フラグ(FB
LK)11は白色を示す“0"となっている。また、a0点から
始まる白ランの処理が開始された際には、レジスタ12に
はkがロードされ、フリップフロップ(F/F)14には白
色を表す論理値“0"がセットされている。また、このa0
点から始まる白ランが存在するラインの処理が開始され
た際には、レジスタ15,16にはそれぞれj,i(第2図
(a)参照)がロードされ、フリップフロップ(F/F)1
7にはレジスタ15に記憶されたドット位置(j)から始
まるランが黒色であることを示す論理値“1"がセットさ
れている。
フラグ11およびフリップフロップ17の両出力はEXORゲ
ート18に導かれる。EXORゲート18は、フラグ11およびフ
リップフロップ17の両出力の論理値が一致している場合
には、即ちフラグ11によって表される現在再生処理中の
ランの色とフリップフロップ17に記憶されたランの色と
が一致している場合には論理“0"の信号を出力し、上記
両出力の論理値が一致していない場合には、即ちフラグ
11によって表される現在再生処理中のランの色とフリッ
プフロップ17に記憶されたランの色とが一致していない
場合には論理“1"の信号を出力する。ここでは、フラグ
11の内容とフリップフロップ17の内容とは一致していな
いため、EXORゲート18からは論理“1"の信号が出力され
る。
EXORゲート18の出力信号はセレクタ19の選択制御信号
として用いられる。セレクタ19はEXORゲート18の出力信
号が“1"の場合にはレジスタ16の内容を選択し、“0"の
場合にはレジスタ15の内容を選択する。したがって、上
記のようにEXORゲート18から論理“1"の信号が出力され
た例では、セレクタ19からはレジスタ16の内容が選択さ
れる。
セレクタ19の選択出力データは比較器20のB側入力に
導かれる。比較器20のA側入力にはドット位置レジスタ
10の内容が導かれる。比較器20は、ドット位置レジスタ
10の内容である現在処理中のドット位置(A側入力内
容)と、セレクタ19によって選択されたドット位置、即
ち参照ライン上の同色への色変化点のうち最も右側の色
変化点の位置(B側入力内容)とを比較し、(A側入力
内容)<(B側入力内容)の場合に論理“1"の信号を出
力し、(A側入力内容)≧(B側入力内容)の場合に論
理“0"の信号を出力する。この例では、比較器20はドッ
ト位置レジスタ10の内容kと(セレクタ19によって選択
された)レジスタ16の内容iとを比較し、k<iである
ことから、論理“1"の信号S1を出力する。
比較器20からの信号S1はVモード・コード処理中信号
S2と共にANDゲート21に導かれる。ANDゲート21は、この
例のように比較器20からの信号S1が論理“1"であり、し
かもVモード・コード処理中信号S2が論理“1"であれば
(即ち再生部がVモード・コード処理中であれば)、
「再生部において現在再生処理中のランがライン右端に
達することはあり得ない」ことを示す論理“1"の信号S3
を解読部に出力する。解読部では、この信号S3が“1"で
ある場合には、前記したインタロックをかけない。即ち
解読部は、再生部からの信号S3が“1"の場合には(現
在、再生部において処理中のランがライン右端に達する
ことはあり得ないことから)、従来とは異なって、再生
部から解読部に次のコードの解読結果を送ることを要求
するための信号が与えられるのを待たずに、第6図に示
した状態60から状態61または状態62に遷移する。この結
果、従来において第6図に示した状態60から状態61また
は状態62に遷移する際に不要な待合わせを強いられてい
たうちの7割程度の場合について、解読部にインタロッ
クがかからなくなり、不要な待合わせの7割程度が減少
する。なお解読部において、上記信号S3の状態に応じて
前記したインタロックをかけないようにするために、解
読部内のロジックをどのように変えるべきかは、当該技
術分野の技術者には自明であり、解読部のロジックにつ
いては説明を省略する。
ここで上記の7割という値の根拠について説明する。
まず通常の文書では、MMR符号で符号化した場合、ラン
の85〜90%程度がVモードで表現される。また、全白ラ
インの集まり(これはV(0)コードの連続で表現され
るコードであり、問題のインタロックも生じない)を除
いた残りのラインについて、ラインの右端側のランの平
均ラン長は、通常はラインのドット数の2割を越えるこ
とはないので、更に通常は文書の黒線は細く、白→黒の
変化の直後に黒→白の色変化が続くので、上記2割を除
く8割の画素では、「その参照ラインの右側に1つ以上
同じ色への色変化点がある」という条件が成り立つ。し
たがって、両者の積(0.85〜0.9)×0.8の結果(≒0.
7)で示される7割程度の場合について、前記した不要
な待合わせをなくすことができる。
さて、Hモード符号(1次元符号)の場合には、原理
的に解読部でラン長を知り得るので、解読部でその符号
で表されるランがライン末尾に達するか否かを(例え
ば、ランの始端ドット位置を再生部から解読部へ通知す
ることにより)容易に判別できる。一方、P(パス)モ
ード符号は出現頻度が5%のオーダであるため、ここで
は、特別な処理は行わない。また、Pモード符号は、色
に無関係に解読できるので、解読部ではもともと色に起
因するインタロックをかける必要はない。
以上は、第1図の構成が、ドット直列に処理を行うも
のとして説明したが、以下に述べるように複数ドットを
並列に処理する場合にも応用できる。即ち、1マシンサ
イクルで複数ドット並列に処理する場合には、第1図の
全てのレジスタ10,12,13,15,16に、論理的なドット位置
ではなく、そのLSB(最下位ビット)を含む下位数ビッ
トを除去したものをロードするようにすればよい。例え
ば、1マシンサイクルで8ビットを扱うパイプライン方
式符号化復号器の場合であれば、ドット位置レジスタ10
にドット位置(を示す情報)の下位3ビットを除く残り
部分を記憶するように構成し、レジスタ12,13,15,16の
データ幅も全てドット位置レジスタ10のデータ幅に合わ
せるようにすればよい。
さて、本発明の目的は、「解読部における不要な待合
わせによる余分な処理時間をなくす」ことにあるので、
第1図に示す比較器20の比較処理は必ずしも厳密でなく
ともよく、この考えに従って第1図の構成を変更するこ
とでハードウェア量を削減することが可能となる。即
ち、「必要な待合わせまでなくしてしまう」ことがなけ
れば、第1図の構成の変更に際して追加するハードウェ
ア量と、不要な待合わせを削減できるハードウェア量と
の間でトレードオフを行うことも可能である。例えば、
走査ラインの全長をnドットとするとき、 2m-1<n≦2m を満足するmを考え、2m-4ドットずつの領域を単位とし
て上記条件に合うように待合わせをする/しないを決め
るとすれば、第1図の構成において、レジスタ12,13,1
5,16、セレクタ19および比較器20のビット幅をいずれも
4ビットだけに減らすことができる。このようにして、
第1図の構成に対してパードウェア量の削減が図られた
パイプライン方式符号化復号器(の再生部)のブロック
構成を第3図に示す。なお、第1図と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。第3図において、レジス
タ32,33,35,36、セレクタ39および比較器40は、それぞ
れ第1図のレジスタ12,13,15,16、セレクタ19および比
較器20に対応するもので、いずれも4ビット幅を持つ。
第3図の構成では、ドット位置レジスタ10の出力の(最
上位ビットを含む)上位4ビットと、セレクタ39によっ
て選択された4ビットのレジスタ35または36の内容と
が、比較器40によって比較される。また、4ビットレジ
スタ52の入力には、ドット位置レジスタ10への入力デー
タ(ドット位置)の上位4ビットが導かれる。なお、上
記2m-4を2m−αとするならば、第1図の構成におい
て、レジスタ12,13,15,16、セレクタ19および比較器20
のビット幅をいずれもαビットだけに減らすことができ
ることは勿論である。
さて、第1図においては、レジスタ12,13およびフリ
ップフロップ14のストローブは、前述したように基本的
にはイメージ再生処理の対象とするランが切替わる毎に
行われる。しかし、ライン末尾側の3ドット(およびCC
ITT勧告の符号化規則で述べているライン末尾の仮想色
変化点)では、レジスタ12,13およびフリップフロップ1
4をストローブしないようにする必要がある。その理由
は、第2図(b)に示すように、ライン末尾側3ドット
(ドット位置n−3〜n−1の3ドット)のいずれかが
変化点である場合は、その変化点を参照してVモード符
号化されたラン(第2図(b)においてa0点から始まる
白ラン)がライン末尾に達することがあるためである。
これも実際には、ライン末尾側の4ドットについて、レ
ジスタ12,13およびフリップフロップ14のストローブを
止めても何等問題とならない。また、本発明のパイプラ
イン方式符号化復号器の良好な実施例においては、1マ
シンサイクル毎に8ドットを並列処理できるようになっ
ている。このような8ドット並列処理が可能な符号化復
号器においては、従来より、色変化点がライン末尾側の
8ドットの範囲に入るか否かを判別するロジックを待っ
ている。したがって本発明の良好な実施例においては、
この従来から知られている判別ロジックの出力信号をそ
のまま利用することで、ライン末尾側の8ドットの範囲
内でランが切替わる場合は、レジスト12,13およびフリ
ップフロップ14のストローブを止めるようにしている。
なお、上記の判別ロジックは、従来から知られているた
め、第1図においては省略されている。
[発明の効果] 以上詳述したようにこの発明によれば、パイプライン
方式符号化復号器のイメージ再生段に、現在処理中のイ
メージのドット位置、バイト位置またはワード位置を示
す第1の手段と、参照ライン中の色変化点のドット位
置、バイト位置またはワード位置を示す第2の手段と、
上記第1の手段および第2の手段の示す位置の相対関係
を判定することにより「現在処理中のランがライン右端
に達することはあり得ない」旨を示す信号を発生できる
構成としたので、同信号が発生されている期間は、解読
部においては、Hコードの解読に引続いて1次元コード
自体の解読を並行的に進めることにより、不要にインタ
ロックがかけられることが防止できるようになり、処理
の高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示すブロック構成図、
第2図は動作を説明するために用いられる参照ラインと
復号ラインを示す図、第3図はこの発明の第2実施例を
示すブロック構成図、第4図はパイプライン方式の復号
回路の基本構成を示すブロック構成図、第5図は従来の
問題点を説明するために用いられるイメージを示す図、
第6図は第4図に示す解読部のシーケンサの状態図であ
る。 10,12,13,15,16,32,33,35,36……レジスタ、11……フラ
グ(FBLK)、14,17……フリップフロップ(F/F)、18…
…EXORゲート、19,39……セレクタ、20,40……比較器、
21……ANDゲート、41……解読部、42……再生部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元符号を含む可変長符号を解読する解
    読段と、この解読段の処理結果をもとにイメージを再生
    する再生段とを備えたパイプライン方式符号化復号器に
    おいて、 上記再生段に、 現在処理中のイメージのドット位置、バイト位置または
    ワード位置を示す第1の手段と、 参照ライン中の色変化点のうち、少なくとも、ライン末
    尾側3ドット以上の一定ドット数の範囲の変化点を除い
    て最もライン末尾側にある上記現在処理中のイメージと
    同じ色への色変化点の、ドット位置、バイト位置または
    ワード位置を示す第2の手段と、 上記第1の手段の示す位置、および上記第2の手段の示
    す上記現在処理中のイメージと同じ色への色変化点の位
    置の相対関係を判定する判定手段と、 を設け、 上記解読段は、上記判定手段の判定結果に応じ、水平モ
    ードコード解読後の状態遷移を、解読済みコードを上記
    再生段が受取れる状態になるまで待合わせるか否かを決
    定するように構成されていることを特徴とするパイプラ
    イン方式符号化復号器。
  2. 【請求項2】多段接続される第1のレジスタの群であっ
    て、上記第1の手段の示す内容の全部または最上位ビッ
    トを含む上位部分をその初段の入力とし、上記第1の手
    段によってライン末尾側の上記一定ドット数の範囲内の
    位置が示されている場合には、上記再生段の処理対象の
    ランが切替わる毎にパイプラインシフトを行うように構
    成された第1のレジスタの群を更に備えると共に、上記
    第2の手段には、上記第1のレジスタの群に対応する第
    2のレジスタの群であって、上記再生段の処理対象とす
    る走査ラインが切替わる毎に、対応する上記第のレジス
    タの群の内容をロードする第2のレジスタの群が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のパイプライン
    方式符号化復号器。
  3. 【請求項3】上記第1のレジスタの群の初段のロード内
    容の示す位置に対応するランの色を示す第1の状態保持
    手段と、この第1の状態保持手段の内容を上記第2のレ
    ジスタの群のロード動作に応じてロードする第2の状態
    保持手段と、この第2の状態保持手段の示す色と現在処
    理中のランの色とが一致するか否かに応じて上記第2の
    レジスタの群のうちの1レジスタの内容を選択する選択
    手段とを更に備え、上記判定手段は上記選択手段の選択
    内容と上記第1の手段の示す内容の全部または最上位ビ
    ットを含む上位部分とをもとに上記判定を行うことを特
    徴とする請求項2記載のパイプライン方式符号化復号
    器。
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