JPH09246989A - 復号装置及びその方法 - Google Patents

復号装置及びその方法

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JPH09246989A
JPH09246989A JP5173496A JP5173496A JPH09246989A JP H09246989 A JPH09246989 A JP H09246989A JP 5173496 A JP5173496 A JP 5173496A JP 5173496 A JP5173496 A JP 5173496A JP H09246989 A JPH09246989 A JP H09246989A
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JP
Japan
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length
code
decoding
analysis
variable length
Prior art date
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JP5173496A
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Inventor
Yoshinobu Mita
良信 三田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変長符号を復号するためのデコードテーブ
ルにおいて、可変長符号をアドレスとして該テーブルへ
のアクセスを行っていたため、可変長符号の最大長に応
じたアドレス長を必要とし、テーブル容量が増大してい
た。 【解決手段】 可変長符号についてその最大長以下であ
る解析長を解析長レジスタ1から選択し、ビット取出部
8により抽出された該解析長分の符号より生成されたア
ドレスに基づいてデコードRAM10をアクセスする。
これを可変長符号の全長が終了するまで繰り返し、最終
的に復号値が得られる。また、最終段階のアクセス時に
は、比較器6より出力されるデコードエンド信号に基づ
き、取出ビット長コントローラ7において解析長を最低
限に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は復号装置及びその方
法に関し、例えば、テーブルを用いて可変長符号を復号
する復号装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の通信装置や情報処理装置の発達に
伴い、より効率的なデータ通信や、より効率的なデータ
格納を行うために、データの符号化は不可欠の技術とな
り、種々の符号化方法が提案されている。
【0003】符号化方法としては、符号が必ずしも固定
長でない可変長符号化方式として、ハフマン符号化方法
が良く知られている。
【0004】このハフマン符号の復号(デコード)を行
う方法としては、例えばハフマン符号の最長符号が16
ビット長ならば、アドレス長16ビットのハフマン符号
のデコードテーブルを備え、一回のテーブルアクセスに
より、復号結果及び復号コード長を該テーブル内容から
読み出していた。
【0005】又、ハフマン符号の別の復号方法として
は、ハフマン符号をnビットずつ解析し、そのnビット
をテーブルアドレスとしてデコードテーブルを読み出す
ことにより、復号を行う方法がある。この方法において
は、1回のアクセスで復号できないコード(コード長が
nビットよりも長いコード)に対しては、該テーブルの
対応するワード内に保持されたリファレンスアドレスを
読み出して、次のnビットのハフマン符号を該リファレ
ンスアドレスに加算して新たなアドレスを作成し、該ア
ドレスによりテーブルをアクセスして新たなワードを読
み出していた。この動作を復号が完全に終了するまで繰
り返すことにより、コード長が長いハフマン符号であっ
ても、適切な復号を可能としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例においては、まず一回のテーブル検索により復号を行
う方式では、ハフマン符号の最大長をアドレス長として
デコードテーブルを作成する必要があるため、テーブル
容量が過大となってしまう。従って、ディスクメモリを
使用しない復号装置等には不向きであった。
【0007】又、nビットずつの解析を行ってテーブル
アドレスを作成する方法においても、テーブルの1ワー
ド内に復号したコードのコード長を含めたり、復号処理
の途中や終了を知らせるフラグを設けたりする必要があ
り、従って1ワード長のビット数が多くなるため、テー
ブル容量の十分な削減はできなかった。
【0008】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、ハフマン符号等の可変長符号を復号
するためのデコードテーブルにおいて、可変長符号の最
大長に応じたアドレス長を持つことなく、更に1ワード
長の短縮を可能とした復号装置及びその方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための一手段として、本発明の復号装置は以下の構成を
備える。
【0010】即ち、可変長符号を復号するために解析す
る解析長を決定する解析長決定手段と、前記可変長符号
を前記解析長毎に入力する入力手段と、前記可変長符号
を前記解析長毎に解析して復号する復号手段と、前記可
変長符号の符号長を検出する符号長検出手段と、前記符
号長に基づいて、前記復号手段における前記可変長符号
の復号終了を検知して復号終了信号を発生する終了検知
手段とを有し、前記解析長決定手段は、前記復号終了信
号に基づいて解析長を制御することを特徴とする。
【0011】例えば、前記解析長は、前記可変長符号の
最大ビット数以下であることを特徴とする。
【0012】例えば、前記復号手段は、復号値又はアド
レスポインタを保持する復号テーブルと、該復号テーブ
ルにおけるアドレス情報を生成するアドレス生成手段と
を有し、該アドレス情報に従って前記復号テーブルへア
クセスすることにより、初回の解析を行うこと特徴とす
る。
【0013】例えば、前記復号手段は、前記初回の解析
によって前記復号値が得られなかった場合に、前記復号
テーブルにより前記復号値が得られるまで前記アドレス
ポインタに基づいて解析を繰り返すことを特徴とする。
【0014】例えば、前記アドレス生成手段は、前記可
変長符号のビット列に基づいて前記アドレス情報を生成
することを特徴とする。
【0015】例えば、前記解析長決定手段は、何回目の
解析であるかに応じて解析長を決定することを特徴とす
る。
【0016】例えば、前記解析長決定手段は、前記可変
長符号の種類に応じて解析長を決定することを特徴とす
る。
【0017】例えば、前記解析長決定手段は、レジスタ
に予め保持された値を選択することを特徴とする。
【0018】例えば、前記解析長決定手段は、最後の解
析の際に、前記符号長検出手段により検出された符号長
に基づいて解析長を短縮することを特徴とする。
【0019】例えば、前記符号長検出手段は、前記可変
長符号をその同ビット長の2進数における最大値と比較
することによって符号長を検出することを特徴とする。
【0020】例えば、前記符号長検出手段は、前記可変
長符号をその同ビット長の2進数における最小値と比較
することによって符号長を検出することを特徴とする。
【0021】例えば、前記可変長符号はハフマン符号で
あることを特徴とする。
【0022】例えば、前記前記解析長決定手段は、ハフ
マン符号の成分に応じて解析長を決定することを特徴と
するまた、上述した目的を達成するための一手法とし
て、本発明の復号方法は以下の工程を備える。
【0023】即ち、可変長符号を復号するために解析す
る解析長を決定する解析長決定工程と、前記可変長符号
を前記解析長毎に入力する入力工程と、前記可変長符号
を前記解析長毎に解析して復号する復号工程と、前記可
変長符号の符号長を検出する符号長検出工程と、前記符
号長に基づいて、前記復号手段における前記可変長符号
の復号終了を検知して復号終了信号を発生する終了検知
工程とを有し、前記解析長決定工程においては、前記復
号終了信号に基づいて解析長を制御することを特徴とす
る。
【0024】例えば、前記解析長は、前記可変長符号の
最大ビット数以下であることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0026】<第1実施形態>図1に、本実施形態の復
号装置のブロック構成を示す。図1における主な構成に
ついて説明すると、1は復号の際にビット列解析を行う
ビット長を指定するレジスタ、3は適当な解析長を選択
するセレクタ、8は符号化されたハフマンコードのビッ
ト列から解析に必要な解析長分を取り出すビット取出
部、9は抽出されたビット列よりデコードテーブルへの
アドレスを生成するアドレス生成部、10はデコードテ
ーブルを格納するデコードRAMである。
【0027】尚、本実施形態においては1つのコードを
復号するために、デコードRAM10に複数回のアクセ
スを行うことを特徴とする。以下、デコードRAM10
への1回のアクセスを解析と称し、第n回目のアクセス
を第n段階目の解析と称する。
【0028】上述した構成において、まずビット取出部
8は、ハフマン符号が連続するハフマンビット列より、
デコードのための解析に必要なだけの解析長に基づきビ
ット列を抽出する。1つのコードに対する第1段階目の
解析においては、アドレス生成部9はビット取出部8か
ら抽出されたビット列をそのままアドレスとしてデコー
ドRAM10に与え、デコードRAM10内の該アドレ
スに対応するワードより、復号値又はアドレスポインタ
が得られる。この結果は、後述する比較器6の出力信号
(デコードエンド信号DE)により、復号値かアドレス
ポインタかが区別される。
【0029】ここで、もし第1段階目の解析で復号値が
得られずに、アドレスポインタが得られた場合には、第
2段階目の解析が行われる。ビット取出部8より第2段
階目の解析長のビット列が抽出されると、アドレス生成
部9においては、前段階、即ち第1段階目で取り出され
たアドレスポインタに、第2段階目の抽出で得られたビ
ット列を加算することにより新たなアドレスを生成す
る。そして、該新たなアドレスをデコードRAM10に
与えることにより、復号値又はアドレスポインタが得ら
れる。
【0030】ここで、第1段階目の解析の場合と同様
に、比較器6の出力により復号の終了状態が分かる。即
ち、復号が終了しない場合には、新たなアドレスポイン
タが得られる。そして第3段階目の解析が行われるが、
第3段階目以降は第2段階目と同様の動作を行うため、
説明は省略する。このように、最終的な復号値が得られ
るまで、同じ動作が繰り返される。
【0031】本実施形態における第1段階目,第2段階
目等のビット列の解析長は、解析長レジスタ1に格納さ
れている。ここでハフマンコードは、例えばJPEG標
準圧縮のように、異なる成分に対する符号が交互に混在
することもあり、各成分に応じて最適な解析ビット長を
持つ。従って解析長レジスタ1には、図2に示すよう
に、各段階、及び符号種別(成分)に応じた解析ビット
長が格納されている。もちろん、図2に示す解析ビット
長はあくまでも一例であり、例えば全ての解析ビット長
が等しくても良く、復号対象の符号や装置の処理速度等
に応じて、デコードRAMが最適なサイズとなるように
適宜設定すれば良い。
【0032】このように、複数の解析長を有する解析長
レジスタ1から必要な解析長を判断するのがセレクタコ
ントローラ2である。セレクタコントローラ2において
は、1回の解析に同期して発生するクロック信号CL
K、及び復号終了を示す比較器6の出力であるデコード
エンド信号DEを入力して、今回の解析が何段階目の解
析であるか、また、どの成分に対する解析であるかを判
断する。そして、セレクタ3に対して解析長レジスタ1
においてどの解析長を選択するかの指示を出力し、セレ
クタ3で該解析長が選択出力される。
【0033】セレクタ3の出力は、取出しビット長コン
トローラ7に入力される。ビット長コントローラ7で
は、該解析長が第1段階目以外のものであり、かつ、そ
の段階でデコードが終了し、かつ、該解析長がその時点
で復号途中のハフマンコードの未解析の残りビットより
も長いか否かを判断する。該判断が真であれば、該解析
長を未解析の残りビット長に置き換える。そして、ビッ
ト取出部8に対して、該解析長を抽出すべきビット数と
して指示する。
【0034】このように、解析長をハフマンコードにお
ける未解析の残りビット長に置き換えることにより、デ
コードRAM10に与えるアドレスのビット幅が狭くな
り、デコードRAM10の容量を削減することができ
る。
【0035】セレクタ3の出力は加算器4の一方入力端
子にも与えられる。加算器4の他方入力端子にはラッチ
5の出力も接続されるが、ラッチ5は、処理の開始時、
及び各ハフマン符号の復号毎に出力値がクリアされるよ
うになっている。加算器4の出力は再びラッチ5で保持
されるので、ラッチ5の出力は、現在復号中であるハフ
マン符号の、その時点までに解析した合計のビット数と
なる。この出力値は比較器6の一方端子に入力され、比
較器6の他方端子には、該ハフマン符号のコード長CL
(code length)が入力されている。比較器6では、解
析した合計のビット数がコード長CL以上であると判断
すると、その時点で復号が終了したことを示すデコード
エンド信号DE(decode end)を発生する。
【0036】又、コード長検出部11においては、最長
のハフマン符号長と同じビット数のバッファを有してお
り、ビット取出部8において抽出されたハフマン符号の
ビット列を順次入力して該バッファを埋める。これによ
り即ち、コード長検出部11内に少なくとも1つのハフ
マン符号が保持される。そして、コード長検出部11に
おいては、保持されたビット列の先頭に位置するハフマ
ン符号のコード長CLを求めて出力する。尚、コード長
検出部11におけるコード長の検出方法の詳細について
は後述する。
【0037】ここで図3に、デコードRAM10の内部
構成を示す。図3によれば、デコードRAM10はハフ
マン符号に対応する成分毎に別々のテーブルが用意され
ている。これは、その時点で復号中の成分のテーブルが
選択されるように、アドレス空間を別々にしても良い
し、1つアドレス空間に4つのテーブルを直列に配置し
て、0番地からのオフセットの番地をデコードRAM1
0にアクセスするアドレスに加えるようにしても良い。
【0038】デコードRAM10のワード構成例を図4
の(a)に示す。即ち、デコードRAM10のワード構
成としては、復号値又はアドレスポインタのみが格納さ
れており、復号の終了を示すフラグや復号コード長を示
す情報を必要としない。又、デコードRAM10による
復号値の例を図4の(b)に示す。図4の(b)はJP
EG標準のADCT圧縮によるDCT係数のゼロラン
と、ゼロランに続く有効係数(付加ビット)のビット幅
(サイズ)とがカテゴリとしてそれぞれ4ビットずつと
られている。
【0039】次に、図5に、取出ビット長コントローラ
7の簡単な内部ブロック図を示す。ラッチ21には、ラ
ッチ5から出力される解析の合計ビット数が入力されて
おり、従ってラッチ21にも同じ値が保持される。そし
て、減算器22においてこの合計ビット数と復号処理中
のハフマンコード長CLの差分が求められる。この差分
は、復号が終了する最終段階では復号処理中のハフマン
コードの未解析の残りビット長に相当する。従って、復
号の最終段階において、該差分がセレクタ23を経由し
てビット取出し部8に与えられる。
【0040】又、セレクタ23にはセレクタ3より与え
られた次解析ビット長(next CL)も与えられてお
り、復号の最終段階以外の段階においては、セレクタ2
3は次解析ビット長を選択して出力する。又、復号が1
段階で終了する場合、セレクタ23は次解析ビット長を
選択する。
【0041】ところで、ビット取出部8では、1つのハ
フマン符号の復号が終了する毎に、不図示の付加ビット
取出し部にデータを供給する。これは、JPEG標準符
号の復号を行う際に、前記カテゴリで示されたサイズの
ビット数を、付加ビットとして取り出す必要があるため
である。
【0042】以下、コード長検出部11の詳細構成につ
いて説明する。図6に、コード長検出部11の詳細ブロ
ック構成を示す。
【0043】まず、コード長検出部11における動作原
理について説明する。JPEG標準圧縮の場合、nビッ
トの符号長を有するコードについて考えると、同一符号
長(nビット)のコードは2進数順に連続している。そ
して、符号長が1ビット長いn+1ビットであるコード
は、nビットの2進の最大値より1大きい値を2倍した
(1ビット左シフトして0を付加した)値である。従っ
て、各符号長における最大値と、該符号長と同じ長さの
ビット列とを比較すると、その最大値以下のビット列
は、該符号長に等しいか、又は該符号長よりも短いとい
うことになる。本実施形態におけるコード長検出部7に
おいては、この性質を利用している。
【0044】以下、ハフマンコード中における最大符号
長がnビットであるとする。図6において、レジスタ4
1−1,…,41−k,…,41−nには、それぞれ1
ビット,…,kビット,…,nビットの符号中の最大値
が格納されている。これらのレジスタの値は、比較器4
2−1,…,42−k,…,42−nに与えられる。ま
た、バッファ44はnビットの容量を有しており、ビッ
ト取出部8から入力されたnビットの符号データが保持
されている。
【0045】比較器42−i(1≦i≦n;iは整数)
には、iビット長の41−iのレジスタ出力が一方入力
端子Bに、バッファ44に保持されているデータの先頭
からiビットまでが他方入力端子Aに入力され、この2
つの値の大小が比較される。
【0046】ここで、例えば符号長がkビットであると
すると、比較器42−kから42−nまでにおける比較
結果がA≦Bとなり、比較結果として”1”が出力され
る。又、比較器42−1から42−(k−1)までにお
ける比較結果がA>Bとなり、比較結果として”0”が
出力される。
【0047】比較器42−1から42−nの出力はプラ
イオリティーエンコーダ43に入力され、図7に示す真
理値表に従ってハフマンコード長CLが出力される。こ
れが即ち、ビット取出部8において出力される、一番先
頭のハフマンコードのコード長CLとなる。
【0048】尚、比較器42−nの出力は常に”1”と
なるので、比較器42−n及びレジスタ41−nは省略
することも可能である。従って、コード長検出部11に
おいては、レジスタ及び比較器はn−1個あれば十分で
あり、プライオリティエンコーダ43もn−1ビットの
入力を備えていれば良い。
【0049】以上説明した様に本実施形態によれば、符
号のビット列を1回又は複数回に分けて数段階に解析し
て復号を行うことにより、各段階の解析ビット数を自由
に設定でき、あらゆる組合わせ、及び段階数の内、最小
のテーブル量のデコードRAMを実現できる。
【0050】又、デコードRAMを小さい容量に抑え
て、その範囲の中であらゆる組合わせの中から最速の解
析ビット長構成を選択することも可能になった。
【0051】更に、復号の最終段階の解析ビット数を予
め設定された値以下に制限する機能を設けたことによ
り、より低容量のデコードRAMが実現できる。
【0052】更に、復号する符号のコード長を検出する
手段を設けたことにより、デコードRAMのワード構成
を復号値又はアドレスポインタのみに制限し、復号終了
フラグやコード長を書き込む必要がなくなったため、更
なる小容量化されたデコードRAMが実現できる。
【0053】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0054】第2実施形態においては、コード長検出部
11の他の実現方法について説明する。尚、第2実施形
態におけるコード長検出部11の詳細構成は、上述した
第1実施形態に示す図6と同様であるため、説明を省略
する。
【0055】第2実施形態においては、各レジスタ41
−1〜41−nに対して、各符号長の最大値ではなく最
小値を設定することを特徴とする。この場合、比較器4
2−1〜42−nにおいては、A<Bである場合に比較
結果”1”を出力し、A≧Bである場合に”0”を出力
する。
【0056】この場合のプライオリティーエンコーダ4
3における真理値表は、図8のようになる。この場合、
比較器42−1の出力は常に”0”となるため、比較器
42−1及びレジスタ41−1は省略できることは言う
までもない。従って、コード長検出部11においては、
レジスタ及び比較器はn−1個あれば十分であり、プラ
イオリティエンコーダ43もn−1ビットの入力を備え
ていれば良い。
【0057】従って、プライオリティエンコーダ43は
上述した第1実施形態と共通のものが使用可能である
が、第1実施形態と第2実施形態においては、プライオ
リティエンコーダ43における真理値表(図7,8)に
示される様に、その出力が1ずれた値となる。従って、
第2実施形態において第1実施形態と共通のプライオリ
ティエンコーダを使用する場合には、”+1”の補正が
必要となる。
【0058】以上説明した様に第2実施形態によれば、
コード長検出部11における比較条件を異ならせても、
上述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0059】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0060】上述した第1実施形態では比較器6におい
て、解析した合計のビット数がコード長CL以上であれ
ば、その時点で復号が終了したことを示すデコードエン
ド信号DEを発生する例について説明した。第3実施形
態においては、デコードエンド信号DEを他の方法によ
り発生させることを特徴とする。
【0061】図9に、第3実施形態において復号の終了
する段階を検出するための構成、即ち、デコードエンド
信号DEを発生させる構成を示す。図9における比較器
30では、次の段階でのビット列の解析長、即ち次解析
長(next CL)及び、図5に示す取出ビット長コント
ローラ7における減算器22で得られるハフマンコード
の未解析の残りビット長(last CL)が比較される。
そして、未解析残りビット長(last CL)が次解析ビ
ット長(next CL)以下であれば、復号の最終段階で
あるとして、デコードエンド信号DEを発生する。
【0062】以上説明した様に第3実施形態によれば、
第1実施形態とは異なる構成で、復号の終了段階を検出
することが可能であり、従って第1実施形態と同様の効
果が得られる。
【0063】<他の実施形態>なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0064】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0065】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0066】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0067】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、ハフ
マン符号のビット列を1回又は複数回に分けて数段階に
解析して復号を行うことにより、各段階の解析ビット数
を自由に設定でき、あらゆる組合わせ、及び段階数の
内、最小のテーブル量のデコードRAMを実現できる。
【0070】又、デコードRAMを小さい容量に抑え
て、その範囲の中であらゆる組合わせの中から最速の解
析ビット長構成を選択することも可能になった。
【0071】更に、復号の最終段階の解析ビット数を予
め設定された値以下に制限する機能を設けたことによ
り、より低容量のデコードRAMを実現することができ
る。
【0072】更に、復号する符号のコード長を検出する
手段を設けることにより、デコードRAMのワード構成
を復号値又はアドレスポインタのみに制限し、復号終了
フラグやコード長を書き込む必要がなくなったため、デ
コードRAMの更なる小容量化が可能となった。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態である復号装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における解析長レジスタの内容を説
明するための図である。
【図3】本実施形態におけるデコードRAMの内容例を
示す図である。
【図4】本実施形態におけるデコードRAMのワード構
成を示す図である。
【図5】本実施形態における取出ビット長コントローラ
の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態におけるコード長検出部の詳細構成
を示すブロック図である。
【図7】本実施形態におけるプライオリティエンコーダ
の真理値表を示す図である。
【図8】第2実施形態におけるプライオリティエンコー
ダの真理値表を示す図である。
【図9】第3実施形態において復号終了段階を検出する
構成を示す図である。
【符号の説明】 1 解析長レジスタ 2 セレクタコントローラ 3 セレクタ 4 加算器 5 ラッチ 6 比較器 7 取出ビット長コントロール部 8 ビット取出部 9 アドレス生成部 10 デコードRAM 11 コード長検出部 21 ラッチ 22 減算器 23 セレクタ 30 比較器 41−1〜41−n レジスタ 42−1〜42−n 比較器 43 プライオリティエンコーダ 44 バッファ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変長符号を復号するために解析する解
    析長を決定する解析長決定手段と、 前記可変長符号を前記解析長毎に入力する入力手段と、 前記可変長符号を前記解析長毎に解析して復号する復号
    手段と、 前記可変長符号の符号長を検出する符号長検出手段と、 前記符号長に基づいて、前記復号手段における前記可変
    長符号の復号終了を検知して復号終了信号を発生する終
    了検知手段と、を有し、 前記解析長決定手段は、前記復号終了信号に基づいて解
    析長を制御することを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】 前記解析長は、前記可変長符号の最大ビ
    ット数以下であることを特徴とする請求項1記載の復号
    装置。
  3. 【請求項3】 前記復号手段は、復号値又はアドレスポ
    インタを保持する復号テーブルと、該復号テーブルにお
    けるアドレス情報を生成するアドレス生成手段とを有
    し、該アドレス情報に従って前記復号テーブルへアクセ
    スすることにより、初回の解析を行うこと特徴とする請
    求項2記載の復号装置。
  4. 【請求項4】 前記復号手段は、前記初回の解析によっ
    て前記復号値が得られなかった場合に、前記復号テーブ
    ルにより前記復号値が得られるまで前記アドレスポイン
    タに基づいて解析を繰り返すことを特徴とする請求項3
    記載の復号装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス生成手段は、前記可変長符
    号のビット列に基づいて前記アドレス情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項3記載の復号装置。
  6. 【請求項6】 前記解析長決定手段は、何回目の解析で
    あるかに応じて解析長を決定することを特徴とする請求
    項1記載の復号装置。
  7. 【請求項7】 前記解析長決定手段は、前記可変長符号
    の種類に応じて解析長を決定することを特徴とする請求
    項1又は6記載の復号装置。
  8. 【請求項8】 前記解析長決定手段は、レジスタに予め
    保持された値を選択することを特徴とする請求項6乃至
    7のいずれかに記載の復号装置。
  9. 【請求項9】 前記解析長決定手段は、最後の解析の際
    に、前記符号長検出手段により検出された符号長に基づ
    いて解析長を短縮することを特徴とする請求項6乃至8
    のいずれかに記載の復号装置。
  10. 【請求項10】 前記符号長検出手段は、前記可変長符
    号をその同ビット長の2進数における最大値と比較する
    ことによって符号長を検出することを特徴とする請求項
    1記載の復号装置。
  11. 【請求項11】 前記符号長検出手段は、前記可変長符
    号をその同ビット長の2進数における最小値と比較する
    ことによって符号長を検出することを特徴とする請求項
    1記載の復号装置。
  12. 【請求項12】 前記可変長符号はハフマン符号である
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
    復号装置。
  13. 【請求項13】 前記前記解析長決定手段は、ハフマン
    符号の成分に応じて解析長を決定することを特徴とする
    請求項12記載の復号装置。
  14. 【請求項14】 可変長符号を復号するために解析する
    解析長を決定する解析長決定工程と、 前記可変長符号を前記解析長毎に入力する入力工程と、 前記可変長符号を前記解析長毎に解析して復号する復号
    工程と、 前記可変長符号の符号長を検出する符号長検出工程と、 前記符号長に基づいて、前記復号手段における前記可変
    長符号の復号終了を検知して復号終了信号を発生する終
    了検知工程と、を有し、 前記解析長決定工程においては、前記復号終了信号に基
    づいて解析長を制御することを特徴とする復号方法。
  15. 【請求項15】 前記解析長は、前記可変長符号の最大
    ビット数以下であることを特徴とする請求項14記載の
    復号方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6961474B1 (en) 1998-02-27 2005-11-01 Shikino High-Tech Co., Ltd. Huffman encoder for encoding/decoding DCT coefficients
JP2009527790A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド オーディオ信号の処理方法及び装置
WO2013132590A1 (ja) * 2012-03-06 2013-09-12 富士通株式会社 プログラム、情報処理装置およびデータ生成方法

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