JP3254552B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3254552B2
JP3254552B2 JP08519996A JP8519996A JP3254552B2 JP 3254552 B2 JP3254552 B2 JP 3254552B2 JP 08519996 A JP08519996 A JP 08519996A JP 8519996 A JP8519996 A JP 8519996A JP 3254552 B2 JP3254552 B2 JP 3254552B2
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ、特に配
線基板に実装されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】メモリカードのような相手方部品の挿入
空間を有するボディに、その相手方部品の多数の電極に
各別に対応する多数の電極端子部が列設されたカードコ
ネクタを配線基板に実装する場合、上記電極端子部を有
する接片部材の半田付け端子部を、配線基板のランド部
にディッピングにより半田付けすることが行われてい
る。しかし、メモリカードを相手方部品としているよう
なカードコネクタはそのサイズが比較的大きいので、そ
れを配線基板に搭載して上記半田付け端子部をディッピ
ングするときの作業性に問題がある。また、上記ボディ
を合成樹脂成形体で成形する場合に、その成形体を形成
する合成樹脂として、半田耐熱性を備えた高価な合成樹
脂を用いねばならないという問題があった。
【0003】そこで、配線基板に小型の中継用コネクタ
を実装し、その中継用コネクタに上記した比較的大きな
サイズのカードコネクタを連結する考え方が従来より知
られている。そして、従来は、中継用コネクタ側の中継
導体とカードコネクタ側の接片部材との接続を次のよう
にして行っていた。すなわち、中継導体または接片部材
のいずれか一方に設けた接点部(たとえば筒形接点部)
に、他方に設けた接点部(たとえばピン形接点部)を弾
性に抗して圧入することにより挾み込むという手段で両
者の接続を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一方の
接点部に他方の接点部を弾性に抗して圧入することによ
り挾み込むという方式を採用すると、中継用コネクタや
カードコネクタが多極コネクタである場合には、多数の
接点部を圧入するのに全体として多大な力が必要にな
り、中継用コネクタにカードコネクタを連結して配線基
板に実装するときの作業性を向上させる上での妨げにな
っていた。
【0005】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、相手方部品の挿入空間を有するボディを主ボデ
ィと主ボディよりも小型の副ボディとに2分割し、その
副ボディに配備した中継導体と主ボディに配備した接片
部材との接続を弾性接触により行うことができるように
することによって、上述した多極コネクタの場合であっ
ても配線基板への実装時の作業性を高めることのできる
コネクタを提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、てこの原理を利用するこ
とにより、多極コネクタであっても配線基板への実装作
業性が向上させることができると同時に、上記した弾性
接触の接触信頼性を向上させることのできるコネクタを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のコ
ネクタは、相手方部品Cの挿入空間を有するボディが、
上記挿入空間Sを備える主ボディ1と、配線基板Pに実
装される副ボディ7とに2分割されており、上記主ボデ
ィ1に、接続端子部32,42と上記挿入空間Sに突き
出てその挿入空間Sに挿入された相手方部品Cの電極に
接触する電極端子部31,41とを有する接片部材3,
4が保持され、上記副ボディ7に、上記配線基板Pのラ
ンド部に半田付けされる半田付け端子部75と弾性変形
可能な湾曲部76と上記接片部材3,4の接続端子部3
2,42に対応する接点部77とを有する中継導体74
が保持され、上記主ボディ1および副ボディ7に、軸部
71とその軸部71に径方向から嵌合可能な凹入部16
とが振り分けて設けられ、上記中継導体74の接点部7
7に対して上記接片部材3,4の接続端子部32,42
が離れている位置で上記軸部71と上記凹入部16とを
相互に嵌合したときの嵌合部Eを中心に主ボディ1が回
転されてその主ボディ1が上記副ボディ7を実装した上
記配線基板Pに支持されたときに、上記主ボディ1の回
転途中で上記中継導体74の接点部77に接触した上記
接片部材3,4の接続端子部32,42が、上記主ボデ
ィ1が上記配線基板Pに支持された時点ではその中継導
体74の接点部77に弾接しているようになされてい
る、というものである。
【0008】このコネクタにおいては、副ボディ7に備
わっている中継導体74の半田付け端子部75が配線基
板Pのランド部に半田付けされることにより副ボディ7
が配線基板Pに実装され、こうして配線基板Pに実装さ
れた副ボディ7に対して主ボディ1が連結される。
【0009】主ボディ1を副ボディ7に連結するとき
は、上記中継導体74の接点部77に対して上記主ボデ
ィ1に備わっている接片部材3,4の接続端子部32,
42が離れている位置で、軸部71と凹入部16とを相
互に嵌合し、その嵌合部Fを中心に主ボディ1を回転し
て上記配線基板Pに支持させる。そのようにすると、主
ボディ1の回転途中で上記接片部材3,4の接続端子部
32,42が上記中継導体74の接点部77に接触する
ので、その主ボディ1を配線基板Pに支持させた時点で
は、上記接続端子部32,42が上記接点部77に弾接
している。この場合、主ボディ1は上記軸部71と凹入
部16との嵌合部Eを中心に回転されているので、てこ
の原理により、上記接片部材3,4の接続端子部32,
42が上記中継導体74の湾曲部76を大きな力で押し
て弾性変形させる。このため、請求項3に係る発明のよ
うな多極コネクタのように多数の中継導体74…を有す
るコネクタであっても、副ボディ7に主ボディ1を連結
して当該コネクタを配線基板Pに実装するときの作業性
が低下しない。
【0010】請求項2に係る発明のコネクタは、請求項
1のものにおいて、接片部材3,4が電極端子部31,
41と接続端子部32,42とそれらの間の引廻し部3
3,43とを有し、上記電極端子部31,41が主ボデ
ィ1に設けられた孔部21,22に圧入保持され、その
電極端子部31,41から延び出た上記引廻し部33,
43を収容する空間23が上記主ボディ1に備わってい
ると共に、この引廻し部収容空間23を覆うカバー部3
5がこの主ボディ1に取り付けられ、このカバー部35
に設けられた支持面38,45に上記接続端子部32,
42が重ね合わされており、中継導体74の接点部77
に弾接した上記接続端子部32,42が上記支持面3
8,45によりバックアップされるようになっている、
というものである。
【0011】このようにしておくと、主ボディ1に備わ
っている引廻し部収容空間23の側から接片部材3,4
の電極端子部32,42をその主ボディ1の孔部21,
22に圧入して主ボディ1に接片部材3,4を組み付け
ることができるので、その組付けを作業性よく行うこと
ができる。また、主ボディ1に取り付けられたカバー部
35の支持面38,45によって中継導体74の接点部
77に弾接した接片部材3,4の接続端子部32,42
がバックアップされるので、中継導体74の接点部77
と接片部材3,4の接続端子部32,42とが弾接して
いるにもかかわらず接片部材3,4は変形しない。その
ため、接片部材3,4の電極端子部31,41に接片部
材3,4の変形による悪影響の及ぶ余地がなくなり、主
ボディ1の孔部21,22に圧入されている電極端子部
31,41の向きが変わったりすることがない。このよ
うな作用は、請求項3に係る発明のように、わずかな隙
間を介して電極端子部31,41が隣接しているような
多極コネクタの場合には、接片部材3,4の変形に伴う
相隣接する電極端子部31…,41…同士の短絡を防止
できるという利点を生じる。
【0012】請求項4に係る発明のコネクタは、請求項
1のものにおいて、主ボディ1を支持する配線基板Pに
その主ボディを固定するための取付ねじ25が挿通され
る取付ねじ取着部13が設けられている、というもので
ある。
【0013】このコネクタによれば、中継導体74の半
田付け端子部75が配線基板Pのランド部に半田付けさ
れて副ボディ7が配線基板Pに実装され、しかも主ボデ
ィ1は、上記した軸部71と凹入部16との嵌合部Eを
介して副ボディ7に連結されていると共に、取付ねじ取
着部13に挿通した取付ねじ25で配線基板Pに固定す
ることができるので、当該コネクタを配線基板Pに確実
に固定することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の実施の一形
態に係るコネクタAの主ボディ1と副ボディ7との連結
作業の要領を示した説明図である。図4は上記コネクタ
Aの概略平面図、図5は上記コネクタAの要部を拡大し
た縦断面図、図6は図5のVI−VI線に沿う部分の拡
大断面図、図7は図5のVI−VI線に沿う部分の変形
例を示す拡大断面図、図8は図5のVIII−VIII
線に沿う部分の拡大断面図、図9は図4のIX−IX線
に沿う部分におけるイジェクトレバー・の取付構造を示
す説明図である。このコネクタAは、そのボディが主ボ
ディ1と副ボディ7とに2分割されている。
【0015】主ボディ1は合成樹脂の一体成形体でな
る。図5で判るように、このコネクタAにおいては2つ
の主ボディ1,1を上下2段に重ね合わせてあり、しか
もそれらの主ボディ1を図示していない結合手段によっ
て互いに結合してある。同図においては、符号17で2
つの主ボディ1,1の重なり面を表してある。そして、
図4に示したように、それぞれの主ボディ1,1の側面
に沿ってプッシュ式の操作杆18,18が配備されてお
り、これらの操作杆18,18の先端に、それぞれの主
ボディ1,1に対応して設けられたイジェクトレバー1
9,19の端部が連結されている。
【0016】図4のように、それぞれの主ボディ1は、
幅方向Wに長いヘッド部11と、このヘッド部11の左
右両端部から後方(矢符R)へ延び出たアーム部12,
12とを備え、これらのヘッド部11と左右一対のアー
ム部12,12とによって囲まれる空間が相手方部品で
あるカードCの挿入空間Sとなされていて、左右一対の
アーム部12,12にはその挿入空間Sに対して挿抜さ
れるカードCの幅方向両端部を嵌合状に案内するガイド
溝(不図示)が設けられている。また、それぞれの主ボ
ディ1において、上記アーム部12における前端基部1
2aと後端部12bの近傍箇所とに取付ねじ取着部13
…が一体に成形されており、この取付ねじ取着部13…
に備わっているねじ挿通孔14…に、後述する取付ねじ
25を挿通することができるようになっている。さら
に、下側の主ボディ1においては、上記アーム部12に
おける前端基部12aに前方(矢符F)に延び出た左右
一対の突片部15,15が一体に設けられ、これらの突
片部15,15の先端にU字状に凹入されて前方Fに向
けて開口した凹入部16,16が設けられている。
【0017】図5のように、それぞれの主ボディ1,1
の各ヘッド11,11のそれぞれには径小な多数の孔部
21…,22…が上下2段に亘って列設されており、こ
れらの孔部21…,22…のそれぞれに接片部材3,
4,5,6の電極端子部31,41,51,61が貫通
状態に圧入保持されている。そして、上側2列の電極端
子部31…,41…は上側のボディ1の上記挿入空間S
に突き出ており、下側2列の電極端子部51…,61…
は下側のボディ1の上記挿入空間Sに突き出ている。
【0018】上側の主ボディ1に組み付けられた上下2
列の接片部材3…,4…のうち、上列の接片部材3…の
それぞれは、上記電極端子部31と、接続端子部32
と、それらの間の引廻し部33とを一体に備えており、
引廻し部33が上記主ボディ1の前部に具備された引廻
し部収容空間23に収容されている。また、上記接続端
子部32は、上記引廻し部33から直角に折り曲げられ
て前方Fに向けて突き出ている。下列の接片部材4…の
それぞれについても同様で、上記電極端子部41と、接
続端子部42と、それらの間の引廻し部43とを備えて
おり、引廻し部43が上記引廻し部収容空間23に収容
され、また、上記接続端子部42は、上記引廻し部43
から直角に折り曲げられて前方Fに向けて突き出てい
る。これに対し、下側のボディ2に組み付けられた上下
2列の接片部材5…,6…のそれぞれは、上記電極端子
部51,61と、それらの電極端子部51,61から前
方Fへ延び出た接続端子部52,62とを一体に備えて
いる。
【0019】上側の主ボディ1に備わっている上記引廻
し部収容空間23は、合成樹脂製のカバー部35によっ
て覆われている。図4および図5のように、このカバー
部35は、上記引廻し部収容空間23だけでなく、上記
ヘッド部11の上部をも覆っている。そして、図1や図
4から類推できるように、カバー部35に設けた左右の
係合爪片36,36を、下側のボディ1の側面に設けら
れた係合部(不図示)に係合させることによってそのカ
バー部35が上下のボディ1,1に取り付けられてい
る。また、図5のように、カバー部35の前壁部37の
下面は支持面38となされていていて、この支持面38
に上記接片部材3の接続端子部32が重なり合ってい
る。さらに、図5および図8のように、カバー35に
は、多数の仕切り壁39…が設けられており、これらの
仕切り壁39…のそれぞれが相隣接する上記引廻し部4
3,43の間に配備され、それらの仕切り壁39…の下
面によって形成された支持面45…に上記接続端子部4
2…が重なり合っている。なお、接片部材3の接続端子
部32がピン形に形成されている場合の上記支持面38
とこの接続端子部32との重なり状態が図6に示されて
おり、接片部材3の接続端子部32が平板形に形成され
ている場合の上記支持面38とこの接続端子部32との
重なり状態が図7に示されている。さらに、接片部材4
の接続端子部42が板片形に形成されている場合の上記
支持面45とこの接続端子部42との重なり状態が図8
に示されている。
【0020】図4で判るように、副ボディ7は平面視形
状が矩形になっており、その左右の前端部のそれぞれに
軸部71,71が一体に設けられている。これらの軸部
71,71は、上記した凹入部16,16に対応してお
り、それらの凹入部16,16に嵌合可能である。ま
た、図5に示したように、副ボディ7の前後2箇所に中
継導体取付部72,73が設けられている。前側の中継
導体取付部72には、同じ形状の2つの中継導体74を
対称に配置したものを1組として、その1組の中継導体
74,74を上記幅方向Wに列設してある。これら中継
導体74は、半田付け端子部75と、この半田付け端子
部75に連設された弾性変形可能な湾曲部76と、湾曲
部76から上方へ延び出た接点部77とを一体に備えて
おり、上記幅方向Wで相隣接する2つの接点部77(7
7a),77(77b)の関係では、一方が前、他方が
後に位置するように配備されている。そして、前側の接
点部77aが上記接片部材3の接続端子部32に対応
し、後側の接点部77bが上記接片部材4の接続端子部
42に対応している。また、これと同様に、後側の中継
導体取付部73にも、同じ形状の2つの中継導体74を
対称に配置したものを1組として、その1組の中継導体
74,74を上記幅方向Wに列設してあり、前側の接点
部77cが上記接片部材5の接続端子部52に対応し、
後側の接点部77dが上記接片部材4の接続端子部42
に対応している。
【0021】以上説明したコネクタAにおいて、副ボデ
ィ7に設けられている中継導体7の多数の半田付け端子
部75…が、配線基板Pに設けられているランド部(不
図示)に半田付けされる。この場合の半田付けは半田浴
に上記半田付け箇所を浸漬するというディッピングによ
り行われる。こうして図1のように配線基板Pに実装さ
れた副ボディ7に対して主ボディ1が連結される。した
がって、主ボディ1の成形材料として選ばれる合成樹脂
に半田耐熱性が要求されることはない。
【0022】副ボディ7に主ボディ1を連結するとき
は、最初に図1の矢符aのように主ボディ1を斜めに傾
斜させた状態でその凹入部16を副ボディ1の軸部71
に径方向から図2のように嵌合させる。このようにする
と、副ボディ7に設けられている中継導体74の接点部
77に対して主ボディ1に設けられている接片部材3,
4,5,6の接続端子部32,42,52,62が離れ
た状態(図5に仮想線で示してある)で上記軸部71と
上記凹入部16とが相互に嵌合される。この後、上記し
た軸部71と凹入部16の嵌合部Eを中心として主ボデ
ィ1を図2の矢符bのように回転させることによって、
図3のようにその主ボディ1を配線基板Pに支持させ
る。このようにすると、主ボディ1の回転と共にその主
ボディ1に設けられている上記接片部材3,4,5,6
の接続端子部32,42,52,62も上記嵌合部Eを
中心として回転するので、主ボディ1の回転途中で、上
記中継導体74の接点部77が、上記接続端子部32,
42,52,62に接触した後、押し下げられ、主ボデ
ィ1を配線基板Pに支持させた時点では、上記接続端子
部32,42,52,62がそれぞれに対応する上記接
点部77…に弾接している。この場合、主ボディ1は上
記嵌合部Eを中心に回転されているので、てこの原理に
より、上記接片部材3,4の接続端子部32,42が上
記中継導体74の湾曲部76を大きな力で押して弾性変
形させる。このため、この実施形態による多極コネクタ
であっても、副ボディ7に主ボディ1を連結して当該コ
ネクタを配線基板Pに実装するときの作業性が低下しな
い。
【0023】配線基板Pに主ボディ1を支持させた後、
取付ねじ取着部13のねじ挿通孔14に、図3に説明的
に示した取付ねじ25を挿通し、配線基板Pの裏側から
その取付ねじ25にナットをねじ込んで締め付けるよう
にすれば、主ボディ1が配線基板Pに確実に固定され
る。
【0024】この実施形態において、下側の主ボディ1
に設けられている接片部材5,6の接続端子部52,6
2は、上記ヘッド部11の前方への突出長さL1,L2
を短くしてあり、そのため、それらの接続端子部52,
62が中継導体74の接点部77,77に弾接してもそ
れらの接続端子部52,62はそれほど大きくは弾性変
形しない。
【0025】この実施形態において、接片部材3,4の
電極端子部31,41はカバー部35の支持面38,4
5によりバックアップされているので、それらに中継導
体74の接点部77が弾接しているとしても、主ボディ
1の孔部21,22に圧入されている電極端子部31,
41の向きが変わったりすることがなく、したがって、
接片部材3,4の変形に伴う相隣接する電極端子部31
…,41…同士の短絡が防止される。
【0026】上記コネクタAにおいて、上側の主ボディ
1に具備された挿入空間Sに対応するイジェクトレバー
19は、図9のようにヘッド部11に突出させた突起2
6で回動自在に支えており、かつ、そのイジェクトレバ
ー19がカバー部35とヘッド部11との間に配備され
ている。同様に、下側の主ボディ1に具備された挿入空
間Sに対応するイジェクトレバー19は、図9のように
上下の主ボディ1,1におけるヘッド部11,11の相
互間に配備され、かつ下側のヘッド部11に突出させた
突起26で回動自在に支えられている。このため、その
イジェクトレバー19を加締めピンなどの別部材を用い
て取り付ける必要がない。
【0027】以上説明したコネクタは2つの主ボディ1
を2段に重ね合わせて構成されているけれども、本発明
のコネクタは、1つの主ボディ1と1つの副ボディ7と
の組合せにより構成されたものであってもよい。また、
上記コネクタにおいて、軸部71を主ボディ1側に設
け、凹入部16を副ボディ7側に設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1に係る発明のコネクタによれ
ば、主ボディの接片部材を半田付けする必要がないの
で、その主ボディを合成樹脂成形体で作る場合に半田耐
熱性を考慮せずに安価な合成樹脂を成形材料として用い
ることができる。また、主ボディを副ボディに連結する
ときは、上記中継導体の接点部に対して上記主ボディに
備わっている接片部材の接続端子部が離れている位置
で、軸部と凹入部とを相互に嵌合し、その嵌合部を中心
に主ボディを回転して上記配線基板に支持させるだけで
よいので、その連結作業性に優れ、しかも、てこの原理
により上記接片部材の接続端子部が上記中継導体の接点
部を大きな力で押して弾性変形させて両者が弾接するの
で、請求項3に係る発明のような多極コネクタであって
も、副ボディに主ボディを連結して当該コネクタを配線
基板に実装するときの作業性を低下させずに、中継導体
と接片部材とを確実に電気的に導通させることが可能で
ある。
【0029】請求項2に係る発明によれば、主ボディへ
の接片部材の組付け作業性に優れ、しかも、請求項3に
係る発明のような多極コネクタであっても、わずかな隙
間を介して隣接している電極端子部同士の接片部材の変
形に起因する短絡を防止することができる。
【0030】請求項4に係る発明によれば、副ボディと
それに連結された主ボディとからなる当該コネクタを配
線基板に確実に固定することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るコネクタの主ボデ
ィと副ボディとの連結作業の最初の段階を示した説明図
である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るコネクタの主ボデ
ィと副ボディとの連結作業の中間の段階を示した説明図
である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るコネクタの主ボデ
ィと副ボディとの連結作業の最終の段階を示した説明図
である。
【図4】上記コネクタの概略平面図である。
【図5】上記コネクタの要部を拡大した縦断面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線に沿う部分の拡大断面図で
ある。
【図7】図5のVI−VI線に沿う部分の変形例を示す
拡大断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う部分の拡大
断面図である。
【図9】図4のIX−IX線に沿う部分におけるイジェ
クトレバーの取付構造を示す説明図である。
【符号の説明】 A コネクタ C カード(相手方部品) S 挿入空間 P 配線基板 E 嵌合部 1 主ボディ 3,4,5,6 接片部材 7 副ボディ 13 取付ねじ取着部 16 凹入部 21,22 孔部 23 引廻し部収容空間 25 取付ねじ 31,41,51,61 電極端子部 32,42,52,62 接続端子部 33,43 引廻し部 35 カバー部 38,45 支持面 71 軸部 74 中継導体 75 半田付け端子部 76 湾曲部 77 接点部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手方部品の挿入空間を有するボディ
    が、上記挿入空間を備える主ボディと、配線基板に実装
    される副ボディとに2分割されており、 上記主ボディに、接続端子部と上記挿入空間に突き出て
    その挿入空間に挿入された相手方部品の電極に接触する
    電極端子部とを有する接片部材が保持され、上記副ボデ
    ィに、上記配線基板のランド部に半田付けされる半田付
    け端子部と弾性変形可能な湾曲部と上記接片部材の接続
    端子部に対応する接点部とを有する中継導体が保持さ
    れ、 上記主ボディおよび副ボディに、軸部とその軸部に径方
    向から嵌合可能な凹入部とが振り分けて設けられ、上記
    中継導体の接点部に対して上記接片部材の接続端子部が
    離れている位置で上記軸部と上記凹入部とを相互に嵌合
    したときの嵌合部を中心に主ボディが回転されてその主
    ボディが上記副ボディを実装した上記配線基板に支持さ
    れたときに、上記主ボディの回転途中で上記中継導体の
    接点部に接触した上記接片部材の接続端子部が、主ボデ
    ィが上記配線基板に支持された時点ではその中継導体の
    接点部に弾接しているようになされていることを特徴と
    するコネクタ。
  2. 【請求項2】 接片部材が電極端子部と接続端子部とそ
    れらの間の引廻し部とを有し、上記電極端子部が主ボデ
    ィに設けられた孔部に圧入保持され、その電極端子部か
    ら延び出た上記引廻し部を収容する空間が上記主ボディ
    に備わっていると共に、この引廻し部収容空間を覆うカ
    バー部がこの主ボディに取り付けられ、このカバー部に
    設けられた支持面に上記接続端子部が重ね合わされてお
    り、中継導体の接点部に弾接した上記接続端子部が上記
    支持面によりバックアップされるようになっている請求
    項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 主ボディが多数の接片部材を有し、副ボ
    ディがそれぞれの上記接片部材に各別に対応する多数の
    中継導体を有する請求項1または請求項2に記載のコネ
    クタ。
  4. 【請求項4】 主ボディを支持する配線基板にその主ボ
    ディを固定するための取付ねじが挿通される取付ねじ取
    着部が設けられている請求項1に記載のコネクタ。
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