JP3254333B2 - 含ハロゲン廃棄物の処理方法及び処理装置 - Google Patents

含ハロゲン廃棄物の処理方法及び処理装置

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JP3254333B2
JP3254333B2 JP17583294A JP17583294A JP3254333B2 JP 3254333 B2 JP3254333 B2 JP 3254333B2 JP 17583294 A JP17583294 A JP 17583294A JP 17583294 A JP17583294 A JP 17583294A JP 3254333 B2 JP3254333 B2 JP 3254333B2
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境に有害な含ハロゲ
ン廃棄物を高温高圧下の水中で分解処理を行うに好適な
処理方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な含ハロゲン化合物であるフロン
の分解技術として、燃焼・熱分解法、プラズマ分解法、
触媒分解法、試薬分解法、超臨界水分解法が知られてい
る(参考文献として、例えば、水野光一,公害と対策,
Vol.28,No.8,752−758(199
0))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】代表的な含ハロゲン化
合物であるフロンの分解技術として、上記の各種方法が
知られてはいるが、いずれの技術とも問題点を内在して
おり、完成された技術ではない。超臨界水によるフロン
分解法(特開平2─274269号公報参照)に関して
も、基本的な考え方はともかくとして、分解処理のフロ
ーや後処理についての方法および装置に関しては開示さ
れているとはいい難いのが実状である。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑み、含ハロゲ
ン廃棄物の分解処理に際して、とりわけ分解に伴って生
成する塩の回収に配慮した処理方法および処理装置を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、予熱器、高圧
反応器、冷却器、気液分離器を備え、前記高圧反応器内
において高温高圧水の存在下で含ハロゲン廃棄物を水と
の加水分解反応および/または酸素含有流体による酸化
分解反応により分解する処理方法において、前述の目的
を達成するために次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、請求項1に係る処理方法は、前
記分解によって生成するハロゲン化水素を前記反応と同
時もしくは反応後にアルカリ水溶液によって中和し、該
中和流体を冷却器に導入して冷却してから気液分離器で
気相と液相とに分離した後、塩の溶解した該液相をフラ
ッシュタンクに導入して水分を蒸発させて塩を固体とし
て回収するとともに、予熱器または高圧反応器に供給す
る水を、フラッシュタンクで塩を分離した後の水蒸気と
熱交換して加熱することを特徴とするものである。
【0007】請求項2に係る処理方法は、前記気液分離
後の液相を、塩濃度を高くした液相と塩濃度を低くした
液相とに分離し、該塩濃度を低くした液相は予熱器また
は高圧反応器に循環供給して再使用し、一方、塩濃度を
高くした液相はフラッシュタンクに導入して水分を蒸発
させて塩を固体として回収することを特徴とするもので
ある。
【0008】求項に係る処理方法は、熱交換によっ
て凝縮した水を予熱器または高圧反応器に循環供給して
再使用することを特徴とするものである。
【0009】更に、本発明は、予熱器、高圧反応器、冷
却器、気液分離器を備え、前記高圧反応器内において高
温高圧水の存在下で含ハロゲン廃棄物を水との加水分解
反応および/または酸素含有流体による酸化分解反応に
より分解する処理装置において、前述の目的を達成する
ために次の技術的手段を講じている。すなわち、請求項
に係る処理装置は、含ハロゲン廃棄物を高圧反応容器
へ供給する第1供給手段と、加水分解反応をするための
水および/または酸化分解反応をするための酸素含有流
体を高圧反応容器に供給する第2供給手段と、アルカリ
水溶液を高圧反応容器に供給する第3供給手段と、前記
アルカリ水溶液によって中和した中和流体を前記高圧反
応容器から流出する経路に冷却器と気液分離器を備え、
該気液分離器で気相と液相とに分離され、塩の溶解した
液相の水分を蒸発させて塩を固体として回収するための
フラッシュタンクを備えているとともに、予熱器または
高圧反応容器に供給する水を、フラッシュタンクで塩を
分離した水蒸気と熱交換して加熱する熱交換器を備えて
いることを特徴とするものである。
【0010】請求項に係る処理装置は、気液分離器と
フラッシュタンクとの間に、気液分離した液相を塩濃度
を高くした液相と塩濃度を低くした液相とに分離するた
めの透析装置または逆浸透膜装置を備えていることを特
徴とするものである
【0011】
【作用】高圧反応器61に供給された含ハロゲン廃棄物
21Aは高温高圧水の存在下で水14Aとの加水分解反
応および/または酸素含有流体56Aによる酸化分解反
応により分解処理される。この分解処理によって生成す
るハロゲン化水素はアルカリ水溶液によって中和され、
この中和流体は冷却器62に導通されることで冷却され
てから気液分離器28によって気相と液相とに分離され
る。
【0012】塩の溶解した液相は、大気圧下で100℃
以上に加熱されているフラッシュタンク70に導入さ
れ、水分は蒸発されて塩は固体として回収される。
【0013】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例のいくつ
かとその作用を説明する。各実施例において共通部分は
共通符号で示している。本発明の第1実施例を示してい
る図1において、タンク14内の水14Aが閉止弁15
を介して高圧ポンプ16により加圧され、逆止弁17を
経てヒーター63で外部から加熱されている予熱器60
に送給される。
【0014】非処理物であるタンク21内のフロン、ハ
ロン等の含ハロゲン廃棄物21Aも同様にして、閉止弁
22と高圧ポンプ23と逆止弁24を経て予熱器60に
送給される。アルカリ水溶液51Aも同様にして、タン
ク51から閉止弁52と高圧ポンプ53と逆止弁54を
経て予熱器60に送給される。
【0015】予熱器60に送給され予熱された前記水と
含ハロゲン廃棄物と該アルカリ水溶液は次に高圧反応器
61に送給される。この高圧反応器も必要に応じて外部
からあるいは内部の加熱手段で加熱される。ここで含ハ
ロゲン廃棄物は水と加水分解反応を起こし、二酸化炭素
とハロゲン化水素に分解される。ハロゲン化水素はアル
カリによって中和され、塩と水を生成する。
【0016】なお、含ハロゲン廃棄物および/またはア
ルカリ水溶液は予熱器を経ずに、直接高圧反応器入口に
送給されてもよい。高圧反応器を流出する中和流体は次
に冷却器62に送給して冷却され、さらに気液分離器2
8に送給されて、気液に分離される。主として二酸化炭
素からなる気相は減圧弁30を介して排出される。液相
は塩を溶解した水相であり、液面制御された減圧弁31
を介して大気圧下、ヒーター71により110℃に加熱
されたフラッシュタンク70に送られる。塩は固体とし
てフラッシュタンクの底部から経路72を経て回収さ
れ、フラッシュタンク内で気化したスチームは経路73
を経て大気に排出される。
【0017】第1実施例の具体例を図2に示す。この具
体例では予熱器の一部と高圧反応器と冷却器の一部を円
筒状の高圧反応容器1に備えている。この高圧反応容器
は円筒状の高圧反応容器本体2の上下開口部にシール部
材5,6を介して蓋部材(上蓋3と下蓋4)で施蓋する
ことで気密とされている高圧室1Aを形成している。高
圧室1A内で内・外流路11,12を形成する流路形成
部材7が具体例ではその一端部7aが下蓋4に固定して
備えられ、他端部7bは自由端とされて対向する他方の
蓋部材である上蓋3と協働して軸方向に長い内流路12
と環状とされた外流路11とを連絡する混合流路8を形
成している。
【0018】流路形成部材7は、インコネル等の耐熱材
料によって円筒状に形成している。前記流路形成部材7
を固定した側の蓋部材、具体例では下蓋4には内・外流
路11,12の一方、具体例では外流路11に対して水
14Aを加圧供給する供給手段Aが接続されている。具
体例では、下蓋4に円環状のヘッダ9を形成し,このヘ
ッダ9と外流路11とを周方向に等間隔で形成した複数
の通孔10で連通しており、ヘッダ9には第1管路18
が接続されている。
【0019】さらに、第1管路18には水14Aのため
のタンク14と、閉止弁15、高圧ポンプ16および逆
止弁17がその順序で直列に配置されており、加熱用の
プレヒーター19が備えられている。一方、上蓋3には
含ハロゲン廃棄物21A、アルカリ水溶液51A、空
気、酸素、過酸化水素等の酸素含有流体56Aを加圧供
給可能な供給手段B1,B2,B3が接続されている。
【0020】具体例では、含ハロゲン廃棄物21Aはタ
ンク21、閉止弁22、高圧ポンプ23、および逆止弁
24がこの順序で直列に配置され、上蓋3に形成した通
孔20を通して高圧反応容器に送給される。アルカリ水
溶液51Aはタンク51、閉止弁52、高圧ポンプ5
3、および逆止弁54がこの順序で直列に配置され、上
蓋3に形成した通孔50を通して高圧反応容器に送給さ
れる。酸素含有流体56Aはタンク56、閉止弁57、
高圧ポンプ58、および逆止弁59がこの順序で直列に
配置され、上蓋3に形成した通孔55を通して高圧反応
容器に送給される。
【0021】含ハロゲン廃棄物および/または酸素含有
流体が気体状である場合には、タンク21および/また
はタンク56はボンベ類となり、これからブースターポ
ンプによって一旦アキュムレータに蓄圧し、減圧弁で減
圧してから加圧供給する手段とすることもできる。下蓋
4には内流路12と連通し、該内流路12を流下する流
体混合物(中和流体)の流出孔13が形成してあり、該
流出孔13には、気液分離手段Cが接続されている。
【0022】具体例では流出孔13に管路28Aを接続
し、この管路28Aには冷却器27、気液分離器28が
直列に配置され、気液分離器28には第1・2分岐管2
8B,28Cが接続されていて気体は第1分岐管28B
に備えた減圧弁30から大気放出され、液体は第2分岐
管28Cに備えた減圧弁31(液面と連動して開閉制御
する開閉弁)を経由して大気圧下、ヒーター71により
110℃に加熱されたフラッシュタンク70に送られ、
水分は蒸発されて経路73からスチームとして大気放出
され、一方塩は固体としてフラッシュタンクの底部から
経路72を経て回収される。
【0023】第2実施例を図3に示す。図3において高
圧反応容器装置1は、筒状、望ましくは円筒状に形成さ
れた容器本体2の上下開口部にシール部材5,6を介し
て蓋部材(上蓋3と下蓋4)で施蓋することで気密とさ
れている高圧室1Aを形成している。高圧室1A内で内
・外流路11,12を形成する流路形成部材7が実施例
ではその一端部7aが下蓋4に固定して備えられ、他端
部7bは自由端とされて対向する他方の蓋部材である上
蓋3と協働して軸方向に長い内流路12と環状とされた
外流路11とを連絡する混合流路8を形成している。
【0024】流路形成部材7は、インコネル等の耐熱材
料によって円筒状に形成しているが、混合流路8に近い
自由端側は、強酸の発生を伴いかつ高温の反応場となる
ので反応部12Aとしてアルミナ、窒化ケイ素、炭化ケ
イ素等のセラミックスの溶射若しくはライニング等によ
ってその内面に耐食層(膜を含む)7Aを施着すること
が望ましい。
【0025】この場合、該耐食層7Aをライナとして着
脱自在に構成することは、同部の損傷が激しいことが予
想される故に一層好ましいものとして推奨される。前記
流路形成部材7を固定した側の蓋部材、実施例では下蓋
4には内・外流路11,12の一方、実施例では外流路
11に対して水14Aを加圧供給する供給手段Aが接続
されている。
【0026】実施例では、下蓋4に円環状のヘッダ9を
形成し、このヘッダ9と外流路11とを周方向に等間隔
で形成した複数の通孔10で連通しており、ヘッダ9に
は第1管路18が接続されている。更に、第1管路18
には水14Aのためのタンク14と、閉止弁15、高圧
ポンプ16、絞り弁16aおよび逆止弁17がその順序
で直列に配置されており、加熱するためのプレヒータ1
9が備えられている。
【0027】一方、上蓋3には含ハロゲン廃棄物21
A、アルカリ水溶液51Aを加圧供給可能な供給手段B
1,B2が接続されている。実施例では、含ハロゲン廃
棄物21Aはタンク21、閉止弁22、高圧ポンプ2
3、および逆止弁24がこの順序で直列に配置され、上
蓋3に形成した通孔20を通して高圧反応容器に送給さ
れる。アルカリ水溶液51Aはタンク51、閉止弁5
2、高圧ポンプ53、および逆止弁54がこの順序で直
列に配置され、上蓋3に形成した通孔50を通して高圧
反応容器に送給される。
【0028】含ハロゲン廃棄物が気体状である場合に
は、タンク21はボンベ類となり、これからブースター
ポンプによって一旦アキュムレータに蓄圧し、減圧弁で
減圧してから加圧供給する手段とすることもできる。下
蓋4には内流路12と連通し、該内流路12を流下する
流体混合物の流出孔13が形成してあり、該流出孔13
には、気液分離手段Cが接続されている。
【0029】具体例では流出孔13に管路28Aを接続
し、この管路28Aには絞り26、冷却器27、気液分
離器28が直列に配置されていて気液分離器28には第
1・2分岐管28B,28Cが接続されていて気体は第
1分岐管28Bに備えた減圧弁30から大気放出され、
液体は第2分岐管28Cに備えた減圧弁31(液面計3
2と連動して開閉制御する開閉弁)を経由して電気透析
装置81に送給される。電気透析装置内において塩の水
溶液は塩濃度の高められた水溶液と塩濃度を低くされた
水溶液とに分離される。
【0030】塩濃度の高められた水溶液は電気透析装置
81の出口から管路84を経て減圧弁82にて大気圧
下、ヒーター71により110℃に加熱されたフラッシ
ュタンク70に送られる。塩は固体としてフラッシュタ
ンクの底部から経路72を経て回収される。一方、塩濃
度を低くされた水溶液は電気透析装置81のもうひとつ
の出口から管路85を経て閉止弁83を介して高圧ポン
プ86に送られ、ここで加圧された水溶液が逆止弁87
を経て再び高圧反応容器1の外流路11に送給され再使
用される。
【0031】なお、絞り16aは、高圧ポンプ16と8
6との流量緩和を一定とするためのものであり、また、
電気透析装置を逆浸透膜装置に置き換えても同様の処理
が可能である。なお、前記高圧反応容器装置において
は、反応部12Aにおいて生成するガス成分(二酸化炭
素を主成分とする)が浮力の点で反応部上部に移動しや
すい傾向にあることへの対応として、先の流路形成部材
7の自由端内側上方部から、管路34,上蓋3に形成し
た通孔35(管路34は通孔35に固設され、ライナ7
Aを貫通して、反応部12A下端部に開口している)を
経て、第2気液分離手段Dに接続されるようになってい
る。
【0032】実施例では通孔35に第4管路37Aを接
続し、この第4管路37Aには冷却器36,気液分離器
37が直列に配置されていて、気液分離器37には第1
・2分岐管37B,37Cが接続されていて、気体は第
1分岐管37Bに備えた減圧弁38で減圧されて閉止弁
39から大気放出され、一方前記ガス成分に同伴する流
体は第2分岐管37Cに備えた減圧弁40(液面計41
と連動して開閉制御する開閉弁)を経由して貯留タンク
42に排出されるようになっている。
【0033】第3実施例を図4に示す。フラッシュタン
ク70内で蒸発したスチームが熱交換器91に送られ
る。この熱交換器91には水タンク14内の水14Aが
閉止弁15、給水ポンプ16’、逆止弁17を経て送給
され、フラッシュタンク70から管路73を経て流入す
るスチームと熱交換を行う。ここで水は加熱されて、さ
らに高圧ポンプ86で加圧され、逆止弁87を経て高圧
反応容器1の外流路11に送給される。
【0034】第4実施例を図5に示す。フラッシュタン
ク70内で蒸発したスチームが熱交換器91に送られ
る。この熱交換器91には水タンク14内の水14Aが
閉止弁15、給水ポンプ16’、逆止弁17を経て送給
され、フラッシュタンク70から管路73を経て流入す
るスチームと熱交換を行う。ここで水は加熱されて、逆
止弁95を経て高圧ポンプ86で加圧され、逆止弁87
を経て高圧反応容器1の外流路11に送給される。一
方、管路73から流入したスチームは熱交換器91内で
凝縮し、温水となって流出する。この温水は、一部また
は全部を閉止弁92を経て排水するか、あるいは一部ま
たは全部を閉止弁93を経て給水ポンプ94、逆止弁9
6を経由高圧ポンプ86で加圧され、逆止弁87を経
て、高圧反応容器1の外流路11に送給され、再使用さ
れる。
【0035】
【発明の効果】以上記述した通り、本発明では高温高圧
水の存在下において、フロン類を代表例とする含ハロゲ
ン廃棄物の分解無害化処理を行う上で、特に未解決の問
題であった分解生成物である塩類の回収方法とそれに伴
うエネルギー回収方法に配慮した処理方法および処理装
置を提供するものであり、本発明をもって地球環境の破
壊物質の低減に著しく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概念図である。
【図2】本発明の第1実施例の具体例を示す概念図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示す概念図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す概念図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 高圧反応容器装置 14A水 14 水用タンク 21Aハロゲン廃棄物 21 ハロゲン廃棄物用タンク 28 気液分離器 51Aアルカリ水溶液 51 アルカリ水溶液用タンク 61 反応器 62 冷却器 70 フラッシュタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青方 卓 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (56)参考文献 特開 平5−212389(JP,A) 特開 昭54−45966(JP,A) 特開 平5−123532(JP,A) 特表 平3−500264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/34 C02F 1/74

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予熱器、高圧反応器、冷却器、気液分離
    器を備え、前記高圧反応器内において高温高圧水の存在
    下で含ハロゲン廃棄物を水との加水分解反応および/ま
    たは酸素含有流体による酸化分解反応により分解する処
    理方法において、 前記分解によって生成するハロゲン化水素を前記反応と
    同時もしくは反応後にアルカリ水溶液によって中和し、
    該中和流体を冷却器に導入して冷却してから気液分離器
    で気相と液相とに分離した後、塩の溶解した該液相をフ
    ラッシュタンクに導入して水分を蒸発させて塩を固体と
    して回収するとともに、予熱器または高圧反応器に供給
    する水を、フラッシュタンクで塩を分離した後の水蒸気
    と熱交換して加熱することを特徴とする含ハロゲン廃棄
    物の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記気液分離後の液相を、塩濃度を高く
    した液相と塩濃度を低くした液相とに分離し、該塩濃度
    を低くした液相は予熱器または高圧反応器に循環供給し
    て再使用し、一方、塩濃度を高くした液相はフラッシュ
    タンクに導入して水分を蒸発させて塩を固体として回収
    することを特徴とする請求項1に記載の処理方法。
  3. 【請求項3】 熱交換によって凝縮した水を予熱器また
    は高圧反応器に循環供給して再使用することを特徴とす
    る請求項1に記載の処理方法。
  4. 【請求項4】 予熱器、高圧反応器、冷却器、気液分離
    器を備え、前記高圧反応器内において高温高圧水の存在
    下で含ハロゲン廃棄物を水との加水分解反応および/ま
    たは酸素含有流体による酸化分解反応により分解する処
    理装置において、 含ハロゲン廃棄物を高圧反応容器へ供給する第1供給手
    段と、加水分解反応をするための水および/または酸化
    分解反応をするための酸素含有流体を高圧反応容器に供
    給する第2供給手段と、アルカリ水溶液を高圧反応容器
    に供給する第3供給手段と、前記アルカリ水溶液によっ
    て中和した中和流体を前記高圧反応容器から流出する経
    路に冷却器と気液分離器を備え、該気液分離器で気相と
    液相とに分離され、塩の溶解した液相の水分を蒸発させ
    て塩を固体として回収するためのフラッシュタンクを備
    えているとともに、予熱器または高圧反応容器に供給す
    水を、フラッシュタンクで塩を分離した水蒸気と熱交
    換して加熱する熱交換器を備えていることを特徴とする
    含ハロゲン廃棄物の処理装置。
  5. 【請求項5】 気液分離器とフラッシュタンクとの間
    に、気液分離した液相を塩濃度を高くした液相と塩濃度
    を低くした液相とに分離するための透析装置または逆浸
    透膜装置を備えていることを特徴とする請求項4に記載
    の処理装置。
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