JP3253586B2 - サッシ枠及びサッシ枠付き壁パネル - Google Patents

サッシ枠及びサッシ枠付き壁パネル

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JP3253586B2
JP3253586B2 JP08177598A JP8177598A JP3253586B2 JP 3253586 B2 JP3253586 B2 JP 3253586B2 JP 08177598 A JP08177598 A JP 08177598A JP 8177598 A JP8177598 A JP 8177598A JP 3253586 B2 JP3253586 B2 JP 3253586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁パネル本体に一体
に組み込まれる窓又は引戸のサッシ枠、およびサッシ枠
付き壁パネルに関し、特には、組立式ユニットハウス等
に用いられる壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば組立式ユニットハウス等に
用いられる、例えば窓付きの壁パネルでは、窓ガラスと
該窓ガラスの周囲を取り囲むサッシ枠とを備えており、
このサッシ枠は左右の縦枠と上下のレール枠とを含んで
いる。通常、下方のレール枠は窓ガラス用のレールの
他、網戸用のレール枠も一体に形成している。また、上
方のレール枠は屋外側へ突出する上部水切り枠を一体に
形成しており、さらには、上方のレール枠には室内側へ
突出する別体のカーテンレールがねじ等で一体的に固定
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような網戸用レ
ール枠、上部水切り枠およびカーテンレール等の機能部
材は、壁パネルから部分的に突出するので、壁パネルを
積み重ねて運搬するときには安定して運搬できるよう
に、壁パネル同士の間に突出部の高さに相当する高さの
物(例えば段ボール製の角筒等)を何カ所かに挟んだり
することが必要である。このため、運搬に手間がかか
る。しかも運搬時に嵩張るので、例えば一台のトラック
で運べる個数が少なくなる結果、輸送コストが高くなる
という問題があった。
【0004】また、特に仮設の組立ハウスでは、レンタ
ルとして用いられる場合が多く、この場合、注文がある
と倉庫に保管してある在庫を直ちに出荷し、レンタル期
間が過ぎた用済み後には速やかに解体して、再び倉庫に
在庫として保管しておくことになる。このようなレンタ
ル用途での使用において、在庫として積み上げて保管す
るときに嵩張ってスペースを広くとると、保管コストが
高くなる。
【0005】さらに、製造ラインにおいては、アッセン
ブリされた製品やサブアッセンブリ状態の製造中間品
を、ラインの横に一旦積み上げておくことも多く、この
場合、上記のように嵩張ると、製造ラインの工程スペー
スを広くとるという問題もある。また、従来は、上記の
各機能部品を装備するか否かで複数の仕様の壁パネルを
製造していた。このため、仕様毎では製造個数が少なく
なり、割高になるという問題もあった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、スペース効率の向上を通じて製造、保管および流
通のコストを低減できるとともに、部品の共用化を通じ
て製造コストを低減できるサッシ枠及びサッシ枠付き壁
パネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の課題解決手段として、請求項1記載の発明のサッシ枠
は、壁パネル本体に一体に組み込まれる窓又は引戸のサ
ッシ枠であって、サッシ枠本体と、このサッシ枠本体の
室外側又は室内側へ突出する使用位置とサッシ枠本体に
沿う非使用位置とに変位可能にサッシ枠本体に取り付け
られた機能部材とを備え、上記サッシ枠本体には非使用
位置の機能部材の少なくとも一部を収容する凹部が設け
られていることを特徴とするものである。
【0008】本態様では、機能部材をサッシ枠本体に沿
う非使用位置に変位させた状態でサッシ枠の厚みを薄く
できるので、従来と同じスペースで従来よりも多段にサ
ッシ枠やこれを含む壁パネルを積み重ねて保管、運搬で
きる結果、保管時および輸送時のスペース効率を格段に
向上でき、ひいては保管コストおよび輸送コストを大幅
に削減できる。また、製造ラインにおける工程スペース
の削減も達成できる。さらに、現場で施工する際には、
機能部材を使用位置に変位させて、その機能を発揮させ
ることができる。
【0009】また、機能部材を使用位置に変位させたも
のと、非使用位置に変位させたものとで、異なる仕様の
サッシ枠や壁パネルを達成できるので、部品の共用化を
通じて製造コストを安くすることができる。サッシ枠は
アルミニウム製であっても良いし、合成樹脂製であって
も良い。サッシ枠が合成樹脂からなっていれば、壁パネ
ルを軽量化できるとともに、断熱性を高くすることがで
きる点で好ましい。各機能部材についても同様である。
【0010】上記の機能部材としては、請求項2のよう
に、網戸のレール枠、上部水切り枠およびカーテンレー
ル枠の少なくとも一つを含んでいれば良い。請求項3記
載の発明のサッシ枠付き壁パネルは、請求項1又は2記
載のサッシ枠を壁パネル本体に一体に組み込んだサッシ
枠付き壁パネルであって、上記サッシ枠本体は壁パネル
本体側に開くチャンネル状の連結枠を含み、上記壁パネ
ル本体は上記連結枠内に入り込んだ状態で発泡成形され
た壁材を含むことを特徴とするものである。この場合、
請求項1又は2記載の発明と同様にして、壁パネルの製
造、保管、流通のコストを削減できる。加えて、連結枠
内に壁材を入り込ませた状態で発泡成形することによ
り、強度やシール性を向上でき、その結果、従来用いて
いた額縁、木下地、コーキング等を不要にできるので、
製造コストを一層安くすることができる。
【0011】また、請求項4記載の発明のサッシ枠付き
壁パネルは、請求項3において、上記サッシ枠本体の少
なくとも上枠および下枠は上記連結枠を一体に形成する
ボックス部を含むことを特徴とするものである。この場
合、請求項3記載の発明と同様にして、額縁、木下地、
コーキング等を不要にでき、しかも、ボックス構造とチ
ャンネル構造を一体にしてあるので、サッシ枠の強度を
格段に向上でき、その結果、強度部材としての木下地を
廃止しても、壁パネルの十分な強度を確保できる。
【0012】また、請求項5記載の発明のサッシ枠付き
壁パネルは、請求項3又は4において、上記壁パネル本
体の外郭を構成する表面板および裏面板が、上記連結枠
の室外側および室内側の面に沿うように接続されてお
り、上記非使用位置にある機能部材は、上記表面板と裏
面板の外のり寸法内に収められるようにしてあることを
特徴とするものである。この場合、非使用時において、
機能部品を壁パネルの外のり寸法内に収めて、上記の如
く製造、保管、輸送コストを低減することができる。特
に、積み重ね時に間に厚ものを挟んだりする必要がな
く、安定して積み重ねることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一
実施の形態に係るサッシ枠付き壁パネルの概略正面図で
あり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。図1
を参照して、本サッシ枠付き壁パネル1(以下、単に壁
パネル1という)は、壁パネル本体2に窓枠としてのサ
ッシ枠3が嵌め込んで構成されており、このサッシ枠3
に複数の窓ガラス4が嵌め入れらるようになっている。
【0014】図1および図2を参照して、壁パネル本体
1は、表面板5と裏面板6とを所定間隔隔てて配置し、
これら表面板5と裏面板6とを左右両側でそれぞれ連結
する一対の連結板7とを備えている。これら表面板5、
裏面板6および連結板7としては、例えばカラー鉄板を
用いることができる。また、表面板5、裏面板6、連結
板7およびサッシ枠3の後述する連結枠17,44,5
9で区画される内部空間18には、これの内部で発泡成
形された例えば発泡ポリウレタンからなる断熱材8が充
填されている。
【0015】図1を参照して、サッシ枠3は押出成形さ
れたサッシ枠本体70を備えておりこのサッシ枠本体7
0は上枠9と下枠10と左右の縦枠11,12とを備え
ている。4aは窓ガラス4の周縁となる枠である。ま
た、24は上部水切り枠であり、50は網戸用レール枠
である。図1では網戸の図示を省略してある。図2を参
照して、サッシ枠本体70の上枠9は中央にボックス部
13を備えている。このボックス部13の上部材14の
上方に、表面板5および裏面板6にそれぞれ連結される
段付き部を有する一対のフランジ15,16を一体に延
設し、これらフランジ15,16と上記上部材14とで
チャンネル構造の連結枠17を構成している。表面板
5、裏面板6および連結枠17で区画される内部空間1
8内に、上記の断熱材8が充填されている。また、ボッ
クス部13の下部材19の下方に、窓ガラス3の上レー
ルとなる一対のフランジ20,21を一体に延設し、こ
れらフランジ20,21と上記ボックス部13の下部材
19とでチャンネル構造のレール枠22を構成してい
る。
【0016】ボックス部13の表面材23の下部には、
アングル状の上部水切り枠24の基端としての筒軸25
を回転自在に支持する断面略半円状の支持溝26が形成
されている。上部水切り枠24は、支持溝26によって
支持されて90°の範囲で回転することにより、図2に
示すようにサッシ枠本体70の屋外側前方に突出する使
用位置と、図3に示すようにサッシ枠本体70に沿う非
使用位置とに変位できるようになっている。非使用位置
にある上部水切り枠24は表面板5と裏面板6の外のり
寸法Dの範囲内に収まるようになっている。上部水切り
枠24は網戸27の上枠を案内する案内枠を兼用してい
る。
【0017】図4(a),(b)は、上部水切り枠24
の支持構造を非使用位置および使用位置の態様でそれぞ
れ示すものである。図2および図4(a),(b)を参
照して、上部水切り枠24の基端としての筒軸25は、
折り曲げにより略円筒状に形成されている。この筒軸2
5の外周面には、軸方向に延びる複数の係合突起28が
円周等配に形成されている。
【0018】一方、支持溝26には、上記筒軸25の係
合突起28に対応して係合凹溝29が形成されている。
上部水切り枠24を回転させると、係合突起28と係合
凹溝29とが係合して、図4(a)に示す非使用位置と
図4(b)に示す使用位置とでその回転位置を保持でき
るようになっている。この保持に際して、複数の係合突
起28が係合するので、確実に上部水切り枠24の位置
を保持できるとともに、各係合突起28への負荷荷重を
少なくでき耐久性の向上にも寄与している。
【0019】また筒軸25は、当該筒軸25の折り曲げ
先端部とこれに対向する部分との間に所定間隔のスリッ
トSがあるために、上部水切り枠24の変位に際して、
弾力的に拡径したり縮径したりする。具体体には、係合
突起28と係合凹溝29とが係合されるときに拡径し、
係合が解除されるときに縮径して筒軸25の回転変位を
許容する。
【0020】再び図2を参照して、上部水切り枠24
は、非使用位置でサッシ枠本体70のフランジ20に沿
う第1の部分30と、この第1の部分30とでアングル
状をなすとともに非使用位置でサッシ枠本体70の窓ガ
ラス4用の開口内に収容される第2の部分31とを備え
ている。上部水切り枠24が起こされた使用位置におい
て、上記第1の部分30は屋外側にいくほど低くなる傾
斜を有している。これは受けた雨水を屋外側へ促すため
である。傾斜の角度としては5°〜15°程度、例えば
10°である。
【0021】また、上部水切り枠24は、壁パネル1が
図2に示す状態で現場へ輸送された後、現場にて使用位
置に起こされ、図5に示すように、その両端にそれぞれ
エンドキャップ32が嵌め込まれて、横方向からの雨水
等の吹き込みを防止される。このエンドキャップ32
は、鉛直な矩形状の端面板60に一対のアングル板6
1,62を一体に立設したものからなり、これらアング
ル板61,62間の隙間に上部水切り枠24の第1およ
び第2の部分30,31を嵌め込んだ状態で上部水切り
枠24に固定される。なお、嵌め込まれたエンドキャッ
プ32の端面板60が窓ガラス4のレールとしてのフラ
ンジ20に当接するので、上部水切り枠24が使用位置
に確実に保持される。
【0022】図2を参照して、ボックス部13の裏面材
33の下部には、チャンネル状のカーテンレール枠34
から一体に延設されたアーム35の基端としての筒軸3
6を回転自在に支持する断面略半円状の支持溝37が形
成されている。カーテンレール枠34は、支持溝37に
よって支持されて90°の範囲で回転することにより、
図2に示すようにサッシ枠本体70の室内側へ突出する
使用位置と、図3に示すようにサッシ枠本体70に略沿
う非使用位置とに変位できるようになっている。非使用
位置にあるカーテンレール枠34は表面板5と裏面板6
の外のり寸法Dの範囲内に収まるようになっている。ボ
ックス部13の裏面材33には、非使用位置のカーテン
レール枠34を収容する凹部38が形成されている。カ
ーテンを吊るための複数の移動自在な吊り子39は、図
3に示す状態で壁パネル1が現場へ輸送されて現場にて
カーテンレール枠34を使用位置に起こした後、図5に
示すように、ねじ63を緩めてカーテンレール枠34の
一端の端部固定金具64を取り外し、カーテンレール枠
34内に順次に挿入して装着されるようになっている。
吊り子39の装着後に、端面板が再取り付けされる。
【0023】図6は図1のB−B線に沿う断面図であ
る。図6を参照して、サッシ枠3の下枠10は中央部に
ボックス部40を備えている。このボックス部40の下
部材41の下方に、表面板5および裏面板6にそれぞれ
連結される段付き部を有する一対のフランジ42,43
を一体に延設し、これらフランジ42,43と上記下部
材41とで壁パネル本体2側に向かって開いたチャンネ
ル構造の連結枠44を構成している。表面板5,裏面板
6および連結枠44で区画される内部空間18内に、断
熱材8が充填されている。また、ボックス部40の上部
材45の上方に、窓ガラス4の下レールとなる一対のフ
ランジ46,47を一体に延設し、これらフランジ4
6,47と上記ボックス部40の上部材45とでチャン
ネル構造のレール枠48を構成している。
【0024】ボックス部48の表面材49の下部には、
アングル状の網戸用レール枠50の基端としての筒軸5
1を回転自在に支持する断面略半円状の支持溝52が形
成されている。網戸用レール枠50は、支持溝52によ
って支持されて90°の範囲で回転することにより、図
6に示すようにサッシ枠本体70の屋外側に突出する使
用位置と、図7に示すようにサッシ枠本体70に略沿う
非使用位置とに変位できるようになっている。非使用位
置にある網戸用レール枠50は、表面板5と裏面板6の
外のり寸法Dの範囲内に収まるようになっている。
【0025】表面材49の上部には非使用位置の網戸用
レール枠50を一部を収容する凹部53が形成されてい
る。網戸用レール枠50の基端としての筒軸51と支持
溝52による支持構造について、係合突起と係合凹溝を
有する点については上部水切り枠24と同様であるの
で、その説明を省略する。ただし、網戸用レール枠50
については、図3に示す使用位置において、筒軸51の
近傍が段部からなるストッパ部54によって受けられる
ことにより、確実に使用位置が保持されるようになって
いる。特に、網戸用レール枠50はその自重が使用位置
を保持するように働くので、保持が一層確実である。
【0026】図1のC−C線に沿う断面である図8を参
照して、左右の縦枠11,12(図8では左側の縦枠1
1のみを図示)は、開口側に窓ガラス4の枠4aを収容
する収容部55を区画する複数の縦フランジ56を備
え、また、壁パネル本体2側に表面板5および裏面板6
にそれぞれ連結される段付き部を有する一対のフランジ
57,58を一体に延設し、チャンネル構造の連結枠5
9を構成している。表面板5、裏面板6および連結枠5
9で区画される内部空間18内に、断熱材8が充填され
ている。右側の縦枠12についても縦枠11と同様の構
成であるので、図および説明を省略する。
【0027】本実施の形態によれば、通常はサッシ枠本
体70から突出する上部水切り枠24、カーテンレール
枠34および網戸用レール枠50等の機能部材を、保管
時や輸送時には、サッシ枠本体70に沿うように変位さ
せてサッシ枠3や壁パネル1の厚みを薄くできる。した
がって、壁パネル1を従来よりも多段に積み重ねて、保
管、運搬できる結果、保管コストおよび輸送コストを大
幅に削減できる。製造ラインにおける工程スペースの削
減も達成できる。
【0028】特に、非使用位置にある各機能部材24,
34,50が壁パネル1の外のり寸法D内に収まるの
で、積み重ね時に厚ものを挟んだりする必要がなく、安
定して積み重ねることができる。また、機能部材の変位
位置に応じて異なる仕様を達成できるので、部品の共用
化を通じて製造コストを安くできる。例えば網戸用レー
ル枠50が不要である場合には、網戸用レール枠50を
非使用位置に位置させて用いれば良い。
【0029】また、上記サッシ枠本体70に一体に設け
た連結枠17,49,59内に入り込んだ状態で発泡成
形された断熱材8が壁材の一部を構成しているので、密
封性を向上できるとともに、従来用いていた額縁、強度
部材としての木下地、コーキング等を不要にできる結
果、製造コストを一層安くできる。また、サッシ枠本体
70の上枠9がボックス部13の背面にチャンネル状の
連結枠17を一体に形成した構造をしていると共に、下
枠10がボックス部14の背面にチャンネル状の連結枠
44を一体に形成した構造をしているので、サッシ枠3
の強度を強くでき、その結果、上記のように木下地等の
強度部材を廃止しても、壁パネル1として十分な強度を
確保できる。
【0030】なお、上記実施の形態において、カーテン
レール枠34とこれに関連する構造(支持構造および非
使用位置に収容するための凹部38)を廃止しても良
い。さらに、網戸用レール枠50とこれに関連する構造
(支持構造および非使用位置に収容するための凹部5
3)を廃止して、機能部材を上部水切り枠24のみにし
ても良い。
【0031】また、壁材に発泡材以外のものを用いるこ
ともできる。その他、本発明の範囲で種々の変更を施す
ことができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明のサッシ枠では、機
能部材をサッシ枠に沿うように変位させて本サッシ枠を
組み込んだ壁パネルの厚みを薄くした状態で、壁パネル
を従来よりも多段に積み重ねて、保管、運搬できる結
果、保管コストおよび輸送コストを大幅に削減できる。
また、製造ラインにおける工程スペースの削減も達成で
きる。さらに、機能部材の変位位置に応じて異なる仕様
を達成できるので、部品の共用化を通じて製造コストを
安くできる。
【0033】上記の機能部材としては、請求項2のよう
に、網戸のレール枠、上部水切り枠およびカーテンレー
ル枠の少なくとも一つを含んでいれば良い。請求項3記
載の発明のサッシ枠付き壁パネルでは、請求項1又は2
記載の発明と同様にして、壁パネルの製造、保管、流通
のコストを削減できる。加えて、連結枠内に壁材を入り
込ませた状態で発泡成形することにより、強度やシール
性を向上でき、その結果、従来用いていた額縁、木下
地、コーキング等を不要にできるので、製造コストを一
層安くすることができる。
【0034】また、請求項4記載の発明のサッシ枠付き
壁パネルでは、請求項3記載の発明と同様にして、額
縁、木下地、コーキング等を不要にできる。しかも、ボ
ックス構造とチャンネル構造を一体にしてサッシ枠の強
度を格段に向上できるので、強度部材としての木下地を
廃止しても、壁パネルとして十分な強度を確保できる。
また、請求項5記載の発明のサッシ枠付き壁パネルで
は、非使用時において、機能部品を壁パネルの外のり寸
法内に収めて、製造、保管、輸送コストの低減をより実
効あるものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るサッシ枠付き壁パ
ネルの概略正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図であり、上部水切
り枠が使用位置にある状態を示している。
【図3】図2に相当する断面図であり、上部水切り枠が
非使用位置にある状態を示している。
【図4】上部水切り枠の支持構造の断面図であり、
(a)は上部水切り枠が非使用位置にある状態を示し、
(b)を上部水切り枠が使用位置にある状態を示す。
【図5】上部水切り枠およびカーテンレール枠にエンド
キャップおよび端部体金具がそれぞれ取り付けられる様
子を示す、サッシ枠の上枠の要部の一部破断分解斜視図
である。
【図6】図1のB−B線に沿う断面図であり、網戸用レ
ール枠が使用位置にある状態を示している。
【図7】図6に相当する断面図であり、網戸用レール枠
が非使用位置にある状態を示している。
【図8】図1のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 壁パネル 2 壁パネル本体 3 サッシ枠 4 窓ガラス 5 表面板 6 裏面板 8 断熱材 9 上枠 10 下枠 11,12 縦枠 17,44,59 連結枠 18 内部空間 24 上部水切り枠 25,36,51 筒軸 26,37,52 支持溝 34 カーテンレール枠 38,53 凹部 50 網戸用レール枠 61 エンドキャップ 64 端部固定金具 70 サッシ枠本体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁パネル本体に一体に組み込まれる窓又は
    引戸のサッシ枠であって、 サッシ枠本体と、 このサッシ枠本体の室外側又は室内側へ突出する使用位
    置とサッシ枠本体に沿う非使用位置とに変位可能にサッ
    シ枠本体に取り付けられた機能部材とを備え、上記サッ
    シ枠本体には非使用位置の機能部材の少なくとも一部を
    収容する凹部が設けられていることを特徴とするサッシ
    枠。
  2. 【請求項2】上記機能部材は、網戸のレール枠、上部水
    切り枠およびカーテンレール枠の少なくとも一つを含む
    ことを特徴とする請求項1記載のサッシ枠。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のサッシ枠を壁パネル
    本体に一体に組み込んだサッシ枠付き壁パネルであっ
    て、 上記サッシ枠本体は壁パネル本体側に開くチャンネル状
    の連結枠を含み、 上記壁パネル本体は上記連結枠内に入り込んだ状態で発
    泡成形された壁材を含むことを特徴とするサッシ枠付き
    壁パネル。
  4. 【請求項4】上記サッシ枠本体の少なくとも上枠および
    下枠は上記連結枠を一体に形成するボックス部を含むこ
    とを特徴とする請求項3記載のサッシ枠付き壁パネル。
  5. 【請求項5】上記壁パネル本体の外郭を構成する表面板
    および裏面板が、上記連結枠の室外側および室内側の面
    に沿うように接続されており、 上記非使用位置にある機能部材は、上記表面板と裏面板
    の外のり寸法内に収められるようにしてあることを特徴
    とする請求項3又は4記載のサッシ枠付き壁パネル。
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