JP3252760B2 - Cug呼制御方法 - Google Patents

Cug呼制御方法

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JP3252760B2 JP18496897A JP18496897A JP3252760B2 JP 3252760 B2 JP3252760 B2 JP 3252760B2 JP 18496897 A JP18496897 A JP 18496897A JP 18496897 A JP18496897 A JP 18496897A JP 3252760 B2 JP3252760 B2 JP 3252760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CUG呼制御方法
に関し、特に、発信側交換機において着信番号毎にCU
Gを選択し、自動的にCUG呼を起動するCUG呼制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ISDN網におけるCUG(Closed Use
r Group )サービスは、lTU−T0955.1の勧告
によれば複数の端末に対してグループを形成することを
可能とし、それらグループへのアクセス、あるいはグル
ープからの通信を制限する閉域接続サービスである。こ
のサービスによれば、ある端末は複数のCUGのメンバ
ーとなることができ、また、あるCUGのメンバーはグ
ループ内のメンバー間での通信は可能であるが、一般に
グループ外の端末とは通信できない。
【0003】CUG呼を発信する方法としては、発呼要
求時のファシリティ情報要素にCUG呼の表示と使用す
るCUGを指定するCUGインデックスを含めるCUG
の明示的要求と、発呼要求時にファシリティ情報要素を
含めず、優先CUGを起動するデフォルト要求との2つ
の方法がある。なお、優先CUGとは発呼要求時にCU
G情報が含まれない場合に自動的に起動されるCUGの
ことであり、予め一加入者に1つのCUGだけ設定して
おくことができる。
【0004】図5は、明示的要求によりCUG呼を発呼
した際のシーケンス図である。明示的要求による発呼要
求を受けた発側交換機65は、発信端末60がCUGサ
ービスに加入している否かと、指定されたCUGに属し
ているか否かとをチェックする。デフォルト要求による
発呼要求を受けた発側交換機は(図示せず)、発信者が
CUGサービスに加入しているか否かと、優先CUGが
予め設定されているか否かとをチェックする。
【0005】発側交換機におけるこれらのチェックをC
UG発側チェックという(図5の67)。CUG発側チ
ェックが正常に終了したならば、指定されたCUG、も
しくは優先CUGをインターロックコードに変換し、着
側交換機66への発呼要求メッセージに付加して送出す
る。
【0006】なお、インターロックコードとは、網でC
UGを識別するために使用される共通の値であるが、こ
れに対して、CUGインデックスは、ユーザがCUGを
識別するのに使用される値で、同一のCUGを表す場合
でも端末毎に値が異なる場合がある。着側交換機66で
は、受信したインターロックコードを用いて、着信者が
そのCUGに属しているかをチェックする。これをCU
G着側チェックという(図5の68)。
【0007】チェックが正常に終了した場合には、イン
ターロックコードを着信者のCUGインデックスに変換
し(図5の69)、ファシリティ情報要素に設定して着
信者へ発呼要求を送出する。一方、発側チェック、また
は着側チェックのどちらか一方でもチェック非正常とな
った場合には、その呼を解放する。
【0008】図6は異なる2つのCUGに属する端末の
発呼を示す説明図である。同図において、端末60は、
CUG−A63とCUG−B64との両方に属してお
り、端末61はCUG‐A63に属し、端末62はCU
G‐B64に属している。また、端末60の優先CUG
はCUG‐B64と予め設定されているものとする。
【0009】端末60は、端末61に対し、明示的要求
によりCUG−A63を指定して発呼すれば、着信する
ことができる。端末62に対しても、明示的要求にてC
UG‐B64を指定すれば着信することができる。しか
し、端末60はデフォルト要求では、優先CUGである
CUG‐B64が自動的に起動されるため、端末62に
しか着信することはできない。
【0010】もし、デフォルト要求で端末61に発呼し
たならば、着側チェックの結果非正常となり着信するこ
とはできない。すなわち、従来の方式では、発呼要求で
CUGの指定をしない場合、着信先に拘らず予め設定さ
れた一つの優先CUGが自動的に起動されてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来のCUG呼制御方法によれば、発信端末が特定の
通信手順を具備していなければCUGの指定を行うこと
ができないため、サービスの適用性に偏りがあるという
問題があった。これは、lSDN網におけるCUGサー
ビスでは、回線呼接続手段で用いられるファシリティ情
報要素にて特定のCUGを指定することができるが、フ
ァシリティ情報要素を送出することのできない端末はC
UGの指定を行うことができないため、優先CUGしか
使用できず、複数のCUGに属することができないから
である。
【0012】また、CUGサービスは、CUGのメンバ
ー相互間において通信可能なサービスであるため、発側
交換機において発信者が特定のCUGを指定、もしくは
優先CUGを用いてCUGが許容されたとしても、着側
交換機における着側チェックで非許容となることがあ
り、この場合はその回線呼接続を着側交換機の指示に従
って解放されるため、その発側交換機と着側交換機関の
通信回線が無駄となり、不完了呼の発生を招くことにな
るため、非効率であるという問題があった。
【0013】これは、発信者が指定したCUG、もしく
は起動された優先CUGに着信者が属しているかどうか
は、着側交換機におけるCUG着側チェックが行われる
まで判断することができないからである。本発明はこの
ような課題を解決するためのものであり、着信番号によ
りCUGを自動的に選択して起動するCUG呼制御方法
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるCUG呼制御方法は、交換機に
おいて、CUGを識別するためのCUGインターロック
コードと着信番号との対応関係を予め記憶し、着信端末
が属するCUGを示すCUGインデックスが含まれてい
ない発呼要求メッセージを発信端末から受信した場合に
は、その発呼要求メッセージに含まれている着信番号に
対して予め登録されているCUGインターロックコード
を取得し、このCUGインターロックコードを用いて着
信端末が属するCUGを明示的に指定したCUG呼を起
動するようにしたものである。したがって、着信端末が
属するCUGを示すCUGインデックスが含まれていな
い発呼要求メッセージが受信された場合には、その発呼
要求メッセージに含まれている着信番号に対応するCU
Gインターロックコードが用いられて、着信端末が属す
るCUGが明示的に指定されたCUG呼が起動される。
【0015】また、着信端末が自局に収容されている場
合には、CUGインターロックコードを対応するCUG
インデックスに変換し、得られたCUGインデックスを
付加した呼設定メッセージを着信端末に送信することに
より、CUG呼を起動するようにしたものである。ま
た、着信端末が自局に収容されていない場合には、CU
Gインターロックコードを付加した呼設定メッセージ
を、着信端末が収容されている着側交換機に送信するこ
とにより、CUG呼を起動するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態であるCU
G呼制御方法による交換機システムのブロック図であ
る。同図において、交換機20は、信号を送受信する信
号処理部21と、呼の正常性をチェックする呼処理制御
部22と、加入者毎に着信番号とCUGの対応を記憶す
る加入者データ記憶部25とを有している。
【0017】呼処理制御部22は、発信端末の接続処理
を行う発信接続処理部23と、着信端末の接続処理を行
う着信接続処理部24とを有している。発信端末10は
交換機20に収容され、着信端末40は交換機30に収
容されている。また、交換機20と交換機30は共通信
号回線(lSUP)により接続されている。
【0018】図2は着信番号から使用すべきCUGを選
択する変換テーブルを示す説明図である。発側交換機2
0の加入者データ記憶部25には、加入者ごとに予め変
換テーブルが登録される。発信端末10は、着信端末4
0と通信する場合、CUG情報を含まない発呼要求メッ
セージとしてSETUPメッセージ1を交換機20に対
して送出する。交換機20では、SETUPメッセージ
1を信号処理部21で受信し、呼処理制御部22内の発
信接続処理部23へ通知3を行う。
【0019】発信接続処理部23は、発信端末10から
のSETUPメッセージ1にCUG情報が含まれていな
いことを確認し、加入者データ記憶部25に着信番号
「1234567」の引渡し4を行い、使用すべきCU
Gを要求する。加入者データ記憶部25では、発信者情
報に基づいて変換テーブル(図2)を検索し、その着信
番号「1234567」からインターロックコード(I
LK)「ABCD0000」を取得し、呼処理制御部2
2内の発信接続処理部23に結果5を返す。
【0020】発信接続処理部23は、受信した元のSE
TUPメッセージ1にインターロックコード「ABCD
0000」を付加し、あたかも発信端末10によりCU
G呼が要求されて発側チェックの結果が正常となったか
のように設定した後、着信接続処理部24に着信端末へ
の接続処理を要求する。これに応じて、着信接続処理部
24では、着信端末40が他局の交換機30に収容され
ているか否か判断する。
【0021】ここで、着信端末が他局、例えば交換機3
0に収容されていることを確認した場合には、信号処理
部21に着信端末40に対してメッセージを送出するよ
う依頼6を行う。これに応じて、信号処理部21は、交
換機30に対して、CUGインターロックコード「AB
CD0000」を付加したIAMメッセージ8を送出す
る。
【0022】交換機30では、通常のCUG着側チェッ
クを行うが、結果は必ず正常となるため、そのインター
ロックコードを着信端末40のCUGインデックス(C
UGindex)に変換し、インデックスを付加したS
ETUPメッセージ9を着信端末40へ送出する。これ
により、CUG呼が確立される。
【0023】また、着信端末が自局の交換機20に収容
されている場合には、受信した元のSETUPメッセー
ジ1にインターロックコード「ABCD0000」を付
加した新たなメッセージを用いて、通常のCUG着側チ
ェックを行う。この場合も、結果は必ず正常となるた
め、そのインターロックコードを着信端末のCUGイン
デックス(CUG index)に変換し、インデック
スを付加したSETUPメッセージ9を着信端末へ送出
する。これにより、CUG呼が確立される。
【0024】次に、図3および4を参照して、本発明の
処理動作について説明する。図3は本発明の処理動作例
を示すシーケンス図、図4は発側交換機での動作手順を
示すフローチャートである。まず、発信端末10から着
信端末40に対してSETUPメッセージ31を送出す
ることにより、通常の回線接続として発信する。
【0025】SETUPメッセージ31を受信した交換
機20は、図4に示す処理を開始する。まず、受信した
SETUPメッセージ内にCUG情報が含まれないこと
(ステップ41:NO)、および発信端末がCUGサー
ビスの加入者であること(ステップ42:YES)をチ
ェックした後、CUG変換テーブルが予め登録されてい
るか否かを調べる(ステップ43)。
【0026】ここで、登録されている場合には(ステッ
プ43:YES)、SETUPメッセージ内の着信番号
に基づいて、使用すべきインターロックコードを検索し
(ステップ44)する。そして、対応するインターロッ
クコードの検索成功(ステップ45:YES)に応じ
て、あたかも発信端末によりそのCUGが要求されたか
のように、着側交換機へのIAMメッセージ8にインタ
ーロックコードを設定する。
【0027】検索されたインターロックコードは、確実
に着信端末40に着信可能なCUGであるため、着側交
換機でのCUG着側チェックの結果は正常となり、通常
通り、着信端末40のCUGインデックスに変換され
て、SETUPメッセージが送出され、CUG呼が確立
される(ステップ46)。なお、CUG情報が含まれて
いる場合には(ステップ41:YES)、CUG発側チ
ェックを行って(ステップ47)、処理を終了する。
【0028】また、発信端末がCUGサービスの加入者
でない場合(ステップ42:NO)、変換テーブルが登
録されていない場合(ステップ43:NO)、および変
換テーブルから対応するインターロックコードを検索で
きなかった場合(ステップ45:NO)のいずれの場合
にも、CUG発側チェックを行って(ステップ47)、
処理を終了する。
【0029】このようにして、交換機20において、C
UGインターロックコード「ABCD0000」を付加
したIAMメッセージ8が生成され、交換機30に対し
て送出される。一方、交換機30では、通常のCUG着
側チェックを行うが、結果は必ず正常となるため、イン
ターロックコードを着信端末40のCUGインデックス
(CUG index)に変換し、インデックスを付加
したSETUPメッセージ9が着信端末40へ送出さ
れ、CUG呼が確立される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、着信番
号毎に予め通信可能なCUGを交換機に登録しておき、
CUGインデックスが含まれない発呼要求メッセージ受
信時、メッセージ内の発信番号、および着信番号から使
用すべきCUGインターロックコードを検索し、検索さ
れたCUGインターロックコードを用いて自動的にCU
G呼を起動するようにしたので、特定の通信手順をサポ
ートしていない端末も複数のCUGに属することができ
るようになり、サービスの適用性が向上される。また、
確実に通信できるCUGを交換機が自動選択するため、
着側交換機におけるCUG着側チェックでは必ず正常と
なって通信可能となり、不完了呼の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるCUG呼制御方
法による交換機システムのブロック図である。
【図2】 着信番号からCUGを選択する変換テーブル
を示す説明図である。
【図3】 本発明の処理動作例を示すシーケンス図であ
る。
【図4】 発側交換機での動作手順を示すフローチャー
トである。
【図5】 明示的要求によりCUG呼を発呼した際の処
理動作を示すシーケンス図である。
【図6】 異なる2つのCUGに属する端末の発呼を示
す説明図である。
【符号の説明】
10…発信端末、20…発側交換機、21…信号処理
部、22…呼処理制御部、23…発信接続処理部、24
…着信接続処理部、25…加入者データ記憶部、30…
着側交換機、40…着信端末。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信端末からの発呼要求メッセージに応
    じて、予め設定されているCUGに属する着信端末に対
    し、交換機からCUG呼を起動する場合のCUG呼制御
    方法において、 交換機は、CUGを識別するためのCUGインターロックコードと
    着信番号との対応関係を予め記憶し、 着信端末が属する
    CUGを示すCUGインデックスが含まれていない発呼
    要求メッセージを発信端末から受信した場合には、その
    発呼要求メッセージに含まれている着信番号に対して予
    め登録されているCUGインターロックコードを取得
    し、 このCUGインターロックコードを用いて着信端末が属
    するCUGを明示的に指定したCUG呼を起動すること
    を特徴とするCUG呼制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のCUG制御方法におい
    て、 着信端末が自局に収容されている場合には、CUGイン
    ターロックコードを対応するCUGインデックスに変換
    し、 得られたCUGインデックスを付加した呼設定メッセー
    ジを着信端末に送信することにより、CUG呼を起動す
    ることを特徴とするCUG呼制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のCUG制御方法におい
    て、 着信端末が自局に収容されていない場合には、CUGイ
    ンターロックコードを付加した呼設定メッセージを、着
    信端末が収容されている着側交換機に送信することによ
    り、CUG呼を起動することを特徴とするCUG呼制御
    方法。
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