JP3252568B2 - V型エンジンの吸気装置 - Google Patents

V型エンジンの吸気装置

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JP3252568B2
JP3252568B2 JP26800193A JP26800193A JP3252568B2 JP 3252568 B2 JP3252568 B2 JP 3252568B2 JP 26800193 A JP26800193 A JP 26800193A JP 26800193 A JP26800193 A JP 26800193A JP 3252568 B2 JP3252568 B2 JP 3252568B2
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valve
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祐志 吉川
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Suzuki Motor Co Ltd
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はV型エンジンの吸気装
置に係り、特に構造の簡素化を果たし得て、トルク特性
の向上を果たし得て、また、組付性の向上を果たし得
て、出力の向上及びコストの低減を果たし得るV型エン
ジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンには、シリンダバンクの配列形
式によって、シリンダバンクを直列状態に配列した直列
エンジンや、シリンダバンクをV字形状に配列したV型
エンジン等がある。V型エンジンは、略V字型のシリン
ダブロックに夫々各側シリンダヘッドを載置し、これら
各側シリンダヘッドに各側ヘッドカバーを載置してV字
形状に各側シリンダバンクを配列している。
【0003】このようなV型エンジンとしては、図10
に示すものがある。図において、302はV型エンジン
である。V型エンジン302は、略V字型のシリンダブ
ロック304に夫々各側シリンダヘッド306A・30
6Bを載置し、これら各側シリンダヘッド306A・3
06Bに各側ヘッドカバー308A・308Bを載置し
てV字形状に各側シリンダバンク310A・310Bを
配列している。各側シリンダバンク310A・310B
間には、空間部312を形成している。
【0004】また、前記V型エンジン302は、シリン
ダブロック304の下部にベアリングキャップ314を
取付けてクランク軸316を軸支し、ベアリングキャッ
プ314の下部にオイルパン(図示せず)を取付けてい
る。
【0005】前記シリンダブロック304には、夫々各
側シリンダ318A・318Bを設け、各側ピストン
(図示せず)を摺動可能に内蔵している。前記各側シリ
ンダヘッド306A・306Bには、各側シリンダ31
8A・318Bに一致させて各側燃焼室用窪所320A
・320Bを設け、各側燃焼室用窪所320A・320
Bに連通する各側吸気ポート322A・322B及び各
側排気ポート324A・324Bを設けている。
【0006】前記各側シリンダヘッド306A・306
Bには、各側吸気ポート322A・322B及び各側排
気ポート324A・324Bを夫々開閉する各側吸気弁
326A・326B及び各側排気弁328A・328B
を設け、各側吸気弁326A・326B及び各側排気弁
328A・328Bを開閉駆動する各側吸気カム軸33
0A・330B及び各側排気カム軸332A・332B
を軸支している。
【0007】前記V型エンジン302は、各側シリンダ
ヘッド306A・306Bの各側ヘッドカバー308A
・308B上方に、各側サージタンク334A・334
Bを配設している。各側サージタンク334A・334
Bは、各側タンク通路336A・336Bを設け、上流
側を図示しない各側吸気ダクトによりスロットルボディ
を介してエアクリーナに連絡されている。
【0008】前記各側サージタンク334A・334B
には、各側吸気マニホルド338A・338Bの各側吸
気管340A・340Bの一端側が連絡されている。各
側吸気管340A・340Bは、途中を空間部312の
中央付近において湾曲反転し、他端側を夫々各側シリン
ダヘッド306A・306Bに取付けている。各側吸気
管340A・340Bには、一端側を前記各側タンク通
路336A・336Bに連通されるとともに他端側を前
記各側吸気ポート322A・322Bに連通される各側
吸気通路342A・342Bを設けている。
【0009】前記各側シリンダヘッド306A・306
Bには、空間部312側に各側ヘッド部取付フランジ3
44A・344Bを設けている。各側ヘッド部取付フラ
ンジ344A・344Bには、前記各側吸気ポート32
2A・322Bの上流側を開口して設けている。また、
前記各側吸気マニホルド338A・338Bの各側吸気
管340A・340Bには、前記各側ヘッド部取付フラ
ンジ344A・344Bに取付けられる各側吸気管部取
付フランジ346A・346Bを設けている。
【0010】また、このV型エンジン302は、各側シ
リンダ318A・318Bに夫々燃料を噴射する各側燃
料噴射弁348A・348Bを備えるとともに、各側燃
料噴射弁348A・348Bに燃料を分配する各側デリ
バリパイプ350A・350Bを備えている。
【0011】各側燃料噴射弁348A・348Bは、各
側吸気管340A・340Bの各側吸気管部取付フラン
ジ346A・346Bに設けた各側噴射弁取付部352
A・352Bに、各側シリンダ318A・318B方向
に指向させて取付けられる。各側デリバリパイプ350
A・350Bは、各側吸気マニホルド338A・338
Bの各側吸気管340A・340Bに設けた各側パイプ
取付部354A・354Bに取付けられ、各側燃料噴射
弁348A・348Bに夫々連絡される。
【0012】このようなV型エンジンの吸気装置として
は、実開昭61−53528号公報、特開昭62−99
625号公報、特開昭63−111225号公報に開示
されるものがある。
【0013】実開昭61−53528号公報に開示され
る吸気装置は、V型エンジンの各側シリンダに対して夫
々各側サージタンクを設け、各側サージタンクの中間部
位を連絡管により連絡し、各側サージタンクのいずれか
一方に前記連絡管の延設方向に指向させてスロットルボ
ディを設けたものである。
【0014】特開昭62−99625号公報に開示され
る吸気装置は、V型エンジンの各気筒を吸気行程が連続
しない気筒郡に分け、各気筒群に夫々連通する独立吸気
通路を集合部において集合するとともにこれら各気筒群
の集合部の上流側を共通吸気通路において集合した吸気
装置において、前記独立吸気通路を相互に連通する連通
部を設け、各独立吸気通路の連通部への各分岐部にV型
エンジンの高負荷時の設定回転数以下で閉じ、設定回転
数以上で開く制御弁を設けたものである。
【0015】特開昭63−111225号公報に開示さ
れる吸気装置は、V型エンジンのクランク軸方向に相互
にオフセットされた各側シリンダバンクの各気筒間の吸
気行程が互いに隣合わないように設定し、各側シリンダ
バンクの各気筒を各側分岐吸気管によりシリンダバンク
間の空間部に配設した各側集合管に夫々連通し、各側集
合管を空間部から延出するとともに各側集合管同士を前
記空間部近傍において連通する共鳴過給用圧力反転部を
設け、この圧力反転部をクランク軸方向において遠い側
のシリンダバンクが存在する側へオフセットされた位置
に配設したものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すV型エンジン302においては、各側吸気管340A
・340Bの管長により出力特性が決定される。したが
って、所定運転域において要求されるトルクが得られる
ように各側吸気管340A・340Bの管長を設定する
と、前記所定運転域以外の運転域において十分なトルク
を得られない問題がある。
【0017】例えば、吸気慣性の圧力波を利用して充填
効率を高め、高速域において高出力が得られるように各
側吸気管340A・340Bの管長を設定すると、低・
中速域において大きなトルクが得られないという問題が
ある。一方、低・中速域において大きなトルクが得られ
るように各側吸気管340A・340Bの管長を設定す
ると、高速域において大きなトルクが得られないという
問題がある。
【0018】このため、前記各公報に開示されるよう
に、各側サージタンクの中間部位を連絡管により連絡し
たものや、また、各気筒に連通する独立吸気通路を相互
に連通する連通部を設け、この連通部への各分岐部にV
型エンジンの高負荷時の設定回転数以下で閉じ、設定回
転数以上で開く制御弁を設けたものや、さらに、各側シ
リンダバンクの各気筒に各側分岐吸気管により連通され
る各側集合管同士を空間部近傍において連通する共鳴過
給用圧力反転部を設けたもの等がある。
【0019】しかし、前記各公報に開示される吸気装置
は、十分なトルク特性の向上を果たし得ず、また、構造
が複雑であり、コストの上昇を招く不都合ある。
【0020】また、前記図10に示すV型エンジン30
2は、各側シリンダバンク310A・310B間の空間
部312内に位置されて、各側燃料噴射弁348A・3
48B及び各側デリバリパイプ350A・350Bを取
付けている。
【0021】ところが、各側燃料噴射弁348A・34
8B及び各側デリバリパイプ350A・350Bは、各
側シリンダバンク310A・310B間の空間部312
内の、各側吸気マニホルド338A・338Bの各側吸
気管340A・340Bに取付けられることにより、組
付性が悪いという不都合がある。
【0022】また、各側デリバリパイプ350A・35
0Bをシリンダブロック304に取付ける場合は、シリ
ンダブロック304上の各側吸気管340A・340B
に囲まれた狭い空間に各側パイプ取付部を設けなければ
ならない不都合があり、この各側パイプ取付部の形状に
より各側吸気管340A・340Bの形状に制約を受
け、充填効率を向上すべき形状に形成し得ず、出力の向
上を果たし得ない不都合がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような不都合を解消
するために、この発明は、V型エンジンの各側シリンダ
ヘッドの上方に夫々各側サージタンクを配設し、これら
各側サージタンクに一端側を連絡されるとともに途中を
夫々反対側の各側シリンダヘッド近傍において湾曲反転
されて他端側を夫々各側シリンダヘッドに取付けられる
各側吸気マニホルドの各側一次吸気管を設け、これら各
側吸気マニホルドの各側一次吸気管の途中を短縮して連
絡する各側吸気マニホルドの各側二次吸気管を設け、こ
れら各側吸気マニホルドの各側二次吸気管を前記V型エ
ンジンのクランク軸軸線方向に一列に配設し、このクラ
ンク軸軸線方向に一列に配設された各側二次吸気管の各
側二次吸気通路に各側切換弁を設け、これら各側切換弁
を前記V型エンジンの運転状態に応じて開閉駆動させる
1本の切換弁軸を設けたことを特徴とする。
【0024】また、この発明は、前記各側サージタンク
を連絡する連絡管を設け、この連絡管の連絡通路に遮断
弁を設け、この遮断弁を前記V型エンジンの運転状態に
応じて開閉駆動する遮断弁駆動機構を設けたことを特徴
とする。
【0025】さらに、この発明は、V型エンジンの各側
シリンダヘッドの上方に夫々各側サージタンクを配設
し、これら各側サージタンクに一端側を連絡されるとと
もに途中を夫々反対側の各側シリンダヘッド近傍におい
て湾曲反転されて他端側を夫々各側シリンダヘッドに取
付けられる各側吸気マニホルドの各側一次吸気管を設
け、これら各側吸気マニホルドの各側一次吸気管の途中
を短縮して連絡する各側吸気マニホルドの各側二次吸気
管を設け、これら各側吸気マニホルドの各側二次吸気管
を前記V型エンジンのクランク軸軸線方向に指向させて
直線的に集合して配列して設け、前記各側吸気マニホル
ドの各側一次・二次吸気管を前記シリンダブロックの各
側シリンダ軸線を2分して描出される中間軸線に直交す
る平面により前記各側サージタンクを含むタンク側吸気
部と中間の中間吸気部と前記各側シリンダヘッドに取付
けられるヘッド側吸気部とに分割して設け、前記中間吸
気部の直線的に集合して配列された各側二次吸気管の各
側二次吸気通路に各側切換弁を設け、これら各側切換弁
を前記V型エンジンの運転状態に応じて開閉駆動する単
一の切換弁駆動機構を設け、前記ヘッド側吸気部に各側
燃料噴射弁の取付けられる各側噴射弁取付部を設け、前
記中間吸気部に各側燃料噴射弁の連絡される各側デリバ
リパイプを一体的に設けたことを特徴とする。
【0026】
【作用】この発明の構成によれば、各側吸気マニホルド
の各側一次吸気管の途中を短縮して連絡する各側二次吸
気管をV型エンジンのクランク軸軸線方向に一列に配設
し、このクランク軸軸線方向に配設した各側二次吸気管
の各側二次吸気通路に設けた各側切換弁をV型エンジン
の運転状態に応じて開閉駆動させる1本の切換弁軸を設
けたことにより、運転状態に応じて各側吸気マニホルド
の各側一次・二次吸気管を切換えることができるととも
に、1本の切換弁軸によって各側切換弁を開閉駆動でき
る。
【0027】また、この発明の構成によれば、各側吸気
マニホルドの一列に配設された各側二次吸気管の各側二
次吸気通路にV型エンジンの運転状態に応じて開閉駆動
される各側切換弁を設けるとともに、各側サージタンク
を連絡する連絡管の連絡通路にV型エンジンの運転状態
に応じて開閉駆動される遮断弁を設けたことにより、各
側切換弁の開閉駆動及び遮断弁の開閉駆動によって各側
吸気マニホルドの各側一次・二次吸気管及び連絡管を運
転状態に応じて適切に切換えることができる。
【0028】さらに、この発明の構成によれば、V型エ
ンジンの各側吸気マニホルドの各側一次・二次吸気管
を、各側サージタンクを含むタンク側吸気部と中間の中
間吸気部と前記シリンダヘッドに取付けられるヘッド側
吸気部とに分割して設け、中間吸気部に各側切換弁を設
け、ヘッド側吸気部に各側噴射弁取付部を設け、中間吸
気部に各側デリバリパイプを一体的に設けたことによ
り、各側パイプ取付部を不要とし得て、各側パイプ取付
部により各側吸気管が形状に制約を受ける不都合を回避
し得て、各側燃料噴射弁及び各側デリバリパイプや各側
吸気マニホルド及び各側切換弁の組付けを容易にするこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を詳
細に説明する。
【0030】図1〜図2は、この発明の第1実施例を示
すものである。図において、2はV型エンジンである。
V型エンジン2は、略V字型のシリンダブロック4に夫
々各側シリンダヘッド6A・6Bを載置し、これら各側
シリンダヘッド6A・6Bに各側ヘッドカバー8A・8
Bを載置してV字形状に各側シリンダバンク10A・1
0Bを配列している。各側シリンダバンク10A・10
B間には、空間部12を形成している。
【0031】このV型エンジン2は、シリンダブロック
4の下部にベアリングキャップ14を取付けてクランク
軸16を軸支し、ベアリングキャップ14の下部にオイ
ルパン(図示せず)を取付けている。
【0032】前記シリンダブロック4には、夫々各側シ
リンダ18A・18Bを設け、各側ピストン(図示せ
ず)を摺動可能に内蔵している。なお、この実施例にお
いては、一側シリンダバンク10A側の3つの一側シリ
ンダ18Aは、点火順序が連続していない。同様に、他
側シリンダバンク10B側の3つの他側シリンダ18B
は、点火順序が連続していない。
【0033】前記各側シリンダヘッド6A・6Bには、
各側シリンダ18A・18Bに一致させて各側燃焼室用
窪所20A・20Bを設け、各側燃焼室用窪所20A・
20Bに連通する各側吸気ポート22A・22B及び各
側排気ポート24A・24Bを設けている。
【0034】前記各側吸気ポート22A・22Bは、空
間部12側に上流側を開口して設けている。前記各側排
気ポート24A・24Bは、V型エンジン02の外側に
下流側を開口して設けている。各側シリンダヘッド6A
・6Bには、各側吸気ポート22A・22B及び各側排
気ポート24A・24Bを夫々開閉する各側吸気弁26
A・26B及び各側排気弁28A・28Bを設け、各側
吸気弁26A・26B及び各側排気弁28A・28Bを
開閉駆動する各側吸気カム軸30A・30B及び各側排
気カム軸32A・32Bを軸支している。
【0035】前記V型エンジン2の吸気装置は、各側シ
リンダヘッド6A・6Bの各側ヘッドカバー8A・8B
上方に、各側サージタンク34A・34Bを配設してい
る。各側サージタンク34A・34Bは、各側タンク通
路36A・36Bを設け、上流側を図示しない各側吸気
ダクトによりスロットルボディを介してエアクリーナに
連絡されている。
【0036】前記各側サージタンク34A・34Bに
は、各側吸気マニホルド38A・38Bの低速用の各側
一次吸気管40A・40Bの一端側が連絡されている。
各側一次吸気管40A・40Bは、途中を空間部12の
夫々反対側の各側シリンダヘッド6A・6B近傍におい
て湾曲反転し、他端側を夫々各側シリンダヘッド6A・
6Bに取付けている。
【0037】なお、この実施例においては、3本の一側
一次吸気管40Aの一端側を一側サージタンク34Aに
連絡して設けるとともに他端側を一側シリンダヘッド6
Aに取付けて設け、3本の他側一次吸気管40Bの一端
側を他側サージタンク34Bに連絡して設けるとともに
他端側を他側シリンダヘッド6Bに取付けて設けてい
る。
【0038】前記各側一次吸気管40A・40Bには、
各側一次吸気通路42A・42Bを設けている。各側一
次吸気通路42A・42Bは、一端側を前記各側タンク
通路36A・36Bに連通されるとともに、他端側を前
記各側吸気ポート22A・22Bに連通される。
【0039】また、各側吸気マニホルド38A・38B
は、各側一次吸気管40A・40Bの途中を短縮して連
絡する高速用の各側二次吸気管44A・44Bを設けて
いる。各側二次吸気管44A・44Bは、V型エンジン
2のクランク軸16の軸線C1方向に指向させて一列に
配設している。各側二次吸気管44A・44Bには、各
側二次吸気通路46A・46Bを設けている。各側二次
吸気通路46A・46Bは、両端側を夫々前記各側一次
吸気通路42A・42Bに連通される。なお、この実施
例においては、3本の一側二次吸気管44Aを設けると
ともに、3本の他端二次吸気管44Bを設けている。
【0040】前記各側シリンダヘッド6A・6Bには、
空間部12側に各側ヘッド部取付フランジ48A・48
Bを設けている。各側ヘッド部取付フランジ48A・4
8Bには、前記各側吸気ポート22A・22Bの上流側
を開口して設けている。また、前記各側吸気マニホルド
38A・38Bの各側一次吸気管40A・40Bには、
前記各側ヘッド部取付フランジ48A・48Bに取付け
られる各側一次吸気管部取付フランジ50A・50Bを
設けている。
【0041】前記各側吸気マニホルド38A・38B
は、各側一次吸気管40A・40B及び各側二次吸気管
44A・44Bを、シリンダブロック4の各側シリンダ
18A・18Bの軸線C2A・C2Bを2分して描出さ
れる中間軸線C3に直交する1つの平面Pにより、各側
サージタンク34A・34Bを含むタンク側吸気部52
と前記各側シリンダヘッド6A・6Bに取付けられるヘ
ッド側吸気部54とに分割して設けている。
【0042】前記タンク側吸気部52の一列に配設され
た各側二次吸気管44A・44Bは、各側二次吸気通路
46A・46Bに夫々各側切換弁56A・56Bを設け
ている。各側切換弁56A・56Bは、3つの一側切換
弁56Aを設けるとともに、3つの他端切換弁56Bを
設けている。
【0043】前記各側切換弁56A・56Bは、各側二
次吸気通路46A・46Bを貫通して、タンク側吸気部
52の各側二次吸気管44A・44Bに軸支された、1
本の切換弁軸58に取付けられている。これら各側切換
弁56A・56Bは、単一の切換弁駆動機構60により
開閉駆動され、各側二次吸気通路46A・46Bを開閉
する。
【0044】切換弁駆動機構60は、V型エンジン2の
運転状態に応じて動作される切換弁アクチュエータ62
を設けている。切換弁アクチュエータ62は、切換弁ロ
ッド64を前記切換弁軸58に設けた切換弁レバー66
に連絡している。これにより、切換弁駆動機構60は、
V型エンジン2の運転状態に応じて切換弁アクチュエー
タ62により切換弁レバー66を介して切換弁軸58を
回動させ、各側切換弁56A・56Bを開閉駆動して各
側二次吸気通路46A・46Bを開閉する。
【0045】また、このV型エンジン2は、各側燃料噴
射弁68A・68B及び各側デリバリパイプ70A・7
0Bを備えている。各側燃料噴射弁68A・68Bは、
3本の一側燃料噴射弁68Aと、3本の他側燃料噴射弁
68Bと、からなる。各側燃料噴射弁68A・68B
は、夫々1本の各側デリバリパイプ70A・70Bによ
り燃料を分配して供給される。
【0046】前記ヘッド側吸気部54の各側一次吸気管
40A・40Bには、各側一次吸気管部取付フランジ5
0A・50Bに各側噴射弁取付部72A・72Bを設け
ている。前記各側燃料噴射弁68A・68Bは、各側一
次吸気管部取付フランジ50A・50Bの各側噴射弁取
付部72A・72Bに、各側シリンダ18A・18B方
向に指向させて取付けられる。
【0047】また、前記各側一次吸気管40A・40B
には、各側パイプ取付部74A・74Bを設けている。
前記各側デリバリパイプ70A・70Bは、各側パイプ
取付部74A・74Bに取付けられ、各側燃料噴射弁6
8A・68Bに夫々連絡される。
【0048】次に作用を説明する。
【0049】このV型エンジン2の吸気装置は、各側シ
リンダヘッド6A・6Bの上方に各側サージタンク34
A・34Bを配設し、各側サージタンク34A・34B
に各側吸気マニホルド38A・38Bの各側一次吸気管
40A・40Bの一端側を連絡し、各側一次吸気管40
A・40Bの途中を夫々反対側の各側シリンダヘッド6
A・6B近傍において湾曲反転し、他端側を夫々各側シ
リンダヘッド6A・6Bに取付けている。
【0050】この各側吸気マニホルド38A・38B
は、各側一次吸気管40A・40Bの途中を短縮して連
絡する各側二次吸気管44A・44Bを設け、この各側
二次吸気管44A・44BをV型エンジン2のクランク
軸16の軸線C1方向に指向させて一列に配設してい
る。
【0051】これら各側二次吸気管44A・44Bの各
側二次吸気通路46A・46Bには、各側切換弁56A
・56Bを設けている。各側切換弁56A・56Bは、
1本の切換弁軸58に取付けられており、V型エンジン
2の運転状態に応じて単一の切換弁駆動機構60により
開閉駆動される。
【0052】このように、このV型エンジン2の吸気装
置は、各側切換弁56A・56Bを1本の切換弁軸58
によって開閉駆動させることにより、各側吸気マニホル
ド38A・38Bの各側一次吸気管40A・40Bと各
側二次吸気管44A・44Bとを運転状態に応じて切換
えることができる。例えば、各側切換弁56A・56B
は、低・中速域において各側二次吸気通路46A・48
Bを閉じ、高速域において各側二次吸気通路46A・4
6Bを開くように、開閉駆動される。このため、吸気装
置は、V型エンジン2の運転状態に応じて吸気を各側一
次吸気通路42A・42Bと各側二次吸気通路46A・
46Bとに切換え得ることより、低・中速域のトルクを
犠牲にせずに高出力を得ることができ、十分なトルク向
上を果たすことができる。
【0053】また、この吸気装置は、V型エンジン2の
クランク軸14の軸線C1方向に指向させて一列に配設
された各側二次吸気管44A・44Bの各側二次吸気通
路46A・46Bに、各側切換弁56A・56Bを設け
ている。したがって、複数の各側切換弁56A・56B
は、1本の切換弁軸58に一列に配設されて取付けられ
ており、単一の駆動源たる切換弁駆動機構60によって
開閉駆動することできる。このため、この吸気装置は、
簡単な構造となり、低コストに実施することができる。
【0054】図3〜図4は、この発明の第2実施例を示
すものである。なお、この第2実施例においては、第1
実施例と同一機能を果たす箇所に、図1〜図2の符号を
100番台とした符号を付して説明する。
【0055】図3〜図4において、102はV型エンジ
ン、104はシリンダブロック、106A・106Bは
各側シリンダヘッド、108A・108Bは各側ヘッド
カバー、110A・110Bは各側シリンダバンク、1
12は空間部、114はベアリングキャップ、116は
クランク軸、118A・118Bは各側シリンダ、12
0A・120Bは各側燃焼室用窪所、122A・122
Bは各側吸気ポート、124A・124Bは各側排気ポ
ート、126A・126Bは各側吸気弁、128A・1
28Bは各側排気弁、130A・130Bは各側吸気カ
ム軸、132A・132Bは各側排気カム軸である。
【0056】このV型エンジン102の吸気装置は、図
1〜図2と同様に、各側シリンダヘッド106A・10
6Bの上方に各側サージタンク134A・134Bを配
設し、各側サージタンク134A・134Bの各側タン
ク通路136A・136Bに各側吸気マニホルド138
A・138Bの低速用の夫々3本の各側一次吸気管14
0A・140Bの各側一次吸気通路142A・142B
の一端側を連絡している。
【0057】各側一次吸気管140A・140Bは、途
中を夫々反対側の各側シリンダヘッド106A・106
B近傍において湾曲反転し、他端側を夫々各側シリンダ
ヘッド106A・106Bに取付けている。
【0058】これら各側吸気マニホルド138A・13
8Bは、各側一次吸気管140A・140Bの途中を短
縮して連絡する高速用の夫々3本の各側二次吸気管14
4A・144Bを設けている。これら各側二次吸気管1
44A・144Bは、V型エンジン102のクランク軸
116の軸線C1方向に指向させて一列に配設してい
る。各側二次吸気管144A・144Bの各側二次吸気
通路146A・146Bは、両端側を各側一次吸気通路
142A・142Bに連通されている。
【0059】前記各側吸気マニホルド138A・138
Bは、各側一次吸気管140A・140B及び各側二次
吸気管144A・144Bを、図1・図2と同様に、平
面Pにより各側サージタンク134A・134Bを含む
タンク側吸気部152と、前記各側シリンダヘッド10
6A・106Bに取付けられるヘッド側吸気部154
と、に分割して設けている。
【0060】タンク側吸気部152の一列に配設された
各側二次吸気管44A・44Bの各側二次吸気通路14
6A・146Bには、夫々3つの各側切換弁156A・
156Bを設けている。各側切換弁156A・156B
は、1本の切換弁軸158に取付けられ、V型エンジン
102の運転状態に応じて単一の切換弁駆動機構160
により開閉駆動される。切換弁駆動機構160は、切換
弁アクチュエータ162の切換弁ロッド164を、切換
弁軸158の切換弁レバー166に連絡している。
【0061】なお、符号168A・168Bは各側燃料
噴射弁、符号170A・170Bは各側デリバリパイプ
である。夫々3本の各側燃料噴射弁168A・168B
は、各側噴射弁取付部172A・172Bに取付けられ
る。また、夫々1本の各側デリバリパイプ170A・1
70Bは、各側パイプ取付部174A・174Bに取付
けられ、各側燃料噴射弁168A・168Bに夫々連絡
される。
【0062】また、このV型エンジン102の吸気装置
は、各側サージタンク134A・134Bを連絡する連
絡管176を設けている。この連絡管176は、連絡通
路178を設けている。連絡通路178は、各側タンク
通路136A・136Bを連通している。
【0063】連絡通路178には、遮断弁180を設け
ている。遮断弁180は、連絡通路178を貫通して連
絡管176に軸支された遮断弁軸182に取付けられて
いる。この遮断弁180は、遮断弁駆動機構184によ
り開閉駆動され、連絡通路178を開閉する。遮断弁駆
動機構184は、V型エンジン102の運転状態に応じ
て動作される遮断弁アクチュエータ186を設けてい
る。遮断弁アクチュエータ186は、切換弁ロッド18
8を前記遮断弁軸182に設けた遮断弁レバー190に
連絡している。
【0064】遮断弁駆動機構184は、V型エンジン1
02の運転状態に応じて遮断弁アクチュエータ186に
より遮断弁レバー190を介して遮断弁軸182を回動
させ、遮断弁180を開閉駆動して連絡通路178を開
閉する。
【0065】この第2実施例の吸気装置は、前記の如
く、各側吸気マニホルド138A・138Bの一列に配
設された各側二次吸気管144A・144Bの各側二次
吸気通路146A・146Bに各側切換弁156A・1
56Bを設け、一列に配設された各側切換弁156A・
156Bを1本の切換弁軸158に取付け、V型エンジ
ン102の運転状態に応じて開閉駆動する単一の切換弁
駆動機構160を設けている。
【0066】また、この吸気装置は、各側サージタンク
134A・134Bを連絡する連絡管176の連絡通路
178に遮断弁180を設け、この遮断弁180をV型
エンジン102の運転状態に応じて開閉駆動する遮断弁
駆動機構184を設けている。遮断弁180は、V型エ
ンジン102の吸気共鳴効果の得られる中速域において
開かれ、充填効率を向上する。また、遮断弁180は、
V型エンジン102の吸気共鳴効果の得られない回転域
において閉じられる。
【0067】各側切換弁156A・156B及び遮断弁
180の開閉動作域は、例えば、以下のように設定され
る。
【0068】低速域においては、各側切換弁156A・
156Bを閉じ、遮断弁180を閉じる。これにより、
吸気は、低速用の各側一次吸気管40A・40Bの各側
一次吸気通路42A・42Bを流れ、低速用の各側一次
吸気通路42A・42Bの吸気慣性により充填効率を向
上し、トルクの向上を図ることができる。
【0069】中速域においては、各側切換弁156A・
156Bを閉じ、遮断弁180を開く。これにより、吸
気は、低速用の各側一次吸気管40A・40Bの各側一
次吸気通路42A・42Bを流れ、連絡管176の連絡
通路178により共鳴され、連絡管176の連絡通路1
78の吸気共鳴効果により充填効率を向上し、トルクの
向上を図ることができる。
【0070】高速域においては、各側切換弁156A・
156Bを開き、遮断弁180を閉じる。これにより、
吸気は、高速用の各側二次吸気管44A・44Bの各側
二次吸気通路46A・46Bを流れ、高速用の各側二次
吸気通路46A・46Bの吸気慣性により充填効率を向
上し、トルクの向上を図ることができる。
【0071】このように、この吸気装置は、V型エンジ
ン102の運転状態に応じて開閉される各側切換弁15
6A・156B及び遮断弁180を設けている。
【0072】これにより、この吸気装置は、各側切換弁
156A・156B及び遮断弁180の開閉駆動によっ
て、各側吸気マニホルド38A・38Bの各側一次吸気
管140A・140B、各側二次吸気管44A・44B
及び連絡管176を運転状態に応じて適切に切換えるこ
とができる。このため、この吸気装置は、効果的に吸気
慣性及び吸気共鳴を利用でき、V型エンジン102の全
回転域において十分なトルク向上を果たすことができ
る。また、単一の切換弁駆動機構160によって複数の
各側切換弁56A・56Bを開閉駆動でき、簡単な構造
となり、低コストに実施し得る。
【0073】図5〜図9は、この発明の第3実施例を示
すものである。なお、この第3実施例においては、第1
実施例と同一機能を果たす箇所に、図1〜図2の符号を
200番台とした符号を付して説明する。
【0074】図5〜図9において、202はV型エンジ
ン、204はシリンダブロック、206A・206Bは
各側シリンダヘッド、208A・208Bは各側ヘッド
カバー、210A・210Bは各側シリンダバンク、2
12は空間部、214はベアリングキャップ、216は
クランク軸、218A・218Bは各側シリンダ、22
0A・220Bは各側燃焼室用窪所、222A・222
Bは各側吸気ポート、224A・224Bは各側排気ポ
ート、226A・226Bは各側吸気弁、228A・2
28Bは各側排気弁、230A・230Bは各側吸気カ
ム軸、232A・232Bは各側排気カム軸である。
【0075】このV型エンジン202の吸気装置は、図
1〜図2と同様に、各側シリンダヘッド206A・20
6Bの上方に各側サージタンク234A・234Bを配
設し、各側サージタンク234A・234Bの各側タン
ク通路236A・236Bに各側吸気マニホルド238
A・238Bの低速用の夫々3本の各側一次吸気管24
0A・240Bの各側一次吸気通路242A・242B
の一端側を連絡している。
【0076】各側一次吸気管240A・240Bは、途
中を夫々反対側の各側シリンダヘッド206A・206
B近傍において湾曲反転し、他端側を夫々各側シリンダ
ヘッド206A・206Bに取付けている。
【0077】これら各側吸気マニホルド238A・23
8Bは、各側一次吸気管240A・240Bの途中を短
縮して連絡する高速用の夫々3本の各側二次吸気管24
4A・244Bを設けている。これら各側二次吸気管2
44A・244Bは、V型エンジン202のクランク軸
216の軸線C1方向に指向させて一列に配設してい
る。各側二次吸気管244A・244Bの各側二次吸気
通路246A・246Bは、両端側を各側一次吸気通路
242A・242Bに連通されている。
【0078】前記各側吸気マニホルド238A・238
Bは、各側一次吸気管240A・240B及び各側二次
吸気管244A・244Bを、シリンダブロック4の各
側シリンダ218A・218Bの軸線C2A・C2Bを
2分して描出される中間軸線C3に直交する2つの平面
P1・P2により、各側サージタンク234A・234
Bを含むタンク側吸気部252と、中間の中間部253
と、前記各側シリンダヘッド206A・206Bに取付
けられるヘッド側吸気部254と、に分割して設けてい
る。
【0079】タンク側吸気部252の一列に配設された
各側二次吸気管244A・244Bの各側二次吸気通路
246A・246Bには、夫々3つの各側切換弁256
A・256Bを設けている。各側切換弁256A・25
6Bは、1本の切換弁軸258に取付けられ、V型エン
ジン202の運転状態に応じて単一の切換弁駆動機構2
60により開閉駆動される。切換弁駆動機構260は、
切換弁アクチュエータ262の切換弁ロッド264を、
切換弁軸258の切換弁レバー266に連絡している。
【0080】このV型エンジン202は、夫々3本の各
側燃料噴射弁268A・268B及び夫々1本の各側デ
リバリパイプ270A・270Bを備えている。前記ヘ
ッド側吸気部254の各側一次吸気管部取付フランジ2
50A・250Bには、各側燃料噴射弁268A・26
8Bの取付けられる各側噴射弁取付部272A・272
Bを設けている。また、前記中間吸気部253には、各
側燃料噴射弁268A・268Bの連絡される各側デリ
バリパイプ270A・270Bを一体的に設けている。
【0081】各側燃料噴射弁268A・268Bは、各
側噴射弁取付部272A・272Bに取付けられる。ま
た、各側デリバリパイプ270A・270Bは、中間吸
気部253に一体的に設けられ、各側燃料噴射弁268
A・268Bに夫々連絡される。
【0082】この第3実施例の吸気装置は、前記の如
く、各側吸気マニホルド238A・238Bの各側一次
吸気管240A・240B及び各側二次吸気管244A
・244Bを、各側サージタンク234A・234Bを
含むタンク側吸気部252と、中間の中間部253と、
各側シリンダヘッド206A・206Bに取付けられる
ヘッド側吸気部254と、に分割して設けている。
【0083】前記中間吸気部253には、一列に配設さ
れた各側二次吸気管244A・244Bの各側二次吸気
通路246A・246Bに各側切換弁256A・256
Bを設け、この一列に配設された各側切換弁256A・
256Bを1本の切換弁軸258に取付け、V型エンジ
ン102の運転状態に応じて開閉駆動する単一の切換弁
駆動機構260を設けている。
【0084】前記ヘッド側吸気部254には、各側噴射
弁取付部272A・272Bを設け、各側燃料噴射弁2
68A・268Bを取付けている。前記中間吸気部25
3には、各側デリバリパイプ270A・270Bを一体
的に設け、各側燃料噴射弁272A・272Bを連絡し
ている。
【0085】このように、この吸気装置は、中間吸気部
253に各側デリバリパイプ270A・270Bを一体
的に設けていることにより、従来の各側パイプ取付部を
不要とし得て、各側パイプ取付部により各側吸気管24
0A・240B及び244A・244Bが形状に制約を
受ける不都合を回避することができる。このため、部品
点数を削減し得て、各側吸気管の形状の設定の自由度を
高め得て、充填効率を向上すべき形状に各側吸気管を形
成することができる。
【0086】また、この吸気装置は、各側吸気マニホル
ド238A・238Bを、タンク側吸気部252と中間
部253とヘッド側吸気部254とに3分割して設けて
いることにより、各部252・253・254を容易に
着脱することができ、各側燃料噴射弁272A・272
B及び各側デリバリパイプ270A・270Bや各側吸
気マニホルド238A・238B及び各側切換弁256
A・256Bの組付けを容易にすることができる。この
ため、各側燃料噴射弁272A・272B及び各側デリ
バリパイプ270A・270Bのみならず、各側吸気マ
ニホルド238A・238B及び各側切換弁256A・
256Bの組付性をも向上し得て、出力の向上及びコス
トの低減を果たし得る。
【0087】なお、この実施例における吸気装置は、V
型エンジン202の運転状態に応じて1本の切換弁軸2
58により開閉駆動される一列に配設された各側切換弁
256A・156Bを設けていることにより、第1実施
例と同様の効果を奏し得る。また、この吸気装置は、第
2実施例と同様に各側吸気マニホルド238A・238
Bを連絡する連絡管(図示せず)を設け、この連絡管に
V型エンジン202の運転状態に応じて開閉される遮断
弁を設けることもできる。これにより、各側切換弁及び
遮断弁を運転状態に応じて開閉することにより、効果的
に吸気慣性及び吸気共鳴を利用でき、V型エンジン20
2の全回転域において十分なトルク向上を果たすことが
できる
【0088】
【発明の効果】このように、発明によれば、V型エンジ
ンのクランク軸軸線方向に一列に配設した各側二次吸気
管の各側二次吸気通路に各側切換弁を設け、この一列に
配設された各側切換弁をV型エンジンの運転状態に応じ
て開閉駆動させる1本の切換弁軸を設けたことにより、
各側切換弁の開閉駆動によって各側吸気マニホルドの各
側一次・二次吸気管を運転状態に応じて切換えることが
できるとともに、単一の駆動源によって1本の切換弁軸
に取付けられた各側切換弁を開閉駆動できる。このた
め、低・中速域のトルクを犠牲にせずに高出力を得るこ
とができ、十分なトルク向上を果たし得て、簡単な構造
により低コストに実施することができる。
【0089】また、各側吸気マニホルドの一列に配設さ
れた各側二次吸気管の各側二次吸気通路にV型エンジン
の運転状態に応じて開閉駆動される各側切換弁を設ける
とともに、各側サージタンクを連絡する連絡管の連絡通
路にV型エンジンの運転状態に応じて開閉駆動される遮
断弁を設けたことにより、各側切換弁及び遮断弁の開閉
駆動によって各側吸気マニホルドの各側一次・二次吸気
管及び連絡管を運転状態に応じて適切に切換えることが
できる。このため、効果的に吸気慣性及び吸気共鳴を利
用でき、全回転域において十分なトルク向上を果たし得
る。
【0090】さらに、V型エンジンの各側吸気マニホル
ドの各側一次・二次吸気管を、各側サージタンクを含む
タンク側吸気部と中間の中間吸気部と前記各側シリンダ
ヘッドに取付けられるヘッド側吸気部とに3分割して設
け、中間吸気部に各側切換弁を設け、ヘッド側吸気部に
各側噴射弁取付部を設け、中間吸気部に各側デリバリパ
イプを一体的に設けたことにより、従来の各側パイプ取
付部を不要とし得て、各側パイプ取付部により各側吸気
管が形状に制約を受ける不都合を回避し得て、各側燃料
噴射弁及び各側デリバリパイプや各側吸気マニホルド及
び各側切換弁の組付けを容易にすることができる。この
ため、部品点数を削減し得て、各側吸気管の形状の設定
の自由度を高め得て、各側吸気管の充填効率を向上すべ
き形状の形成に有利となし得て、各側燃料噴射弁及び各
側デリバリパイプのみならず各側吸気マニホルド及び各
側切換弁の組付性をも向上し得て、出力の向上及びコス
トの低減を果たし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すV型エンジンの吸
気装置の平面図である。
【図2】V型エンジンの吸気装置の断面図である。
【図3】この発明の第2実施例を示すV型エンジンの吸
気装置の平面図である。
【図4】V型エンジンの吸気装置の断面図である。
【図5】この発明の第3実施例を示すV型エンジンの吸
気装置の断面図である。
【図6】タンク側吸気部の断面図である。
【図7】中間吸気部の平面図である。
【図8】中間吸気部の断面図である。
【図9】ヘッド側吸気部の断面図である。
【図10】従来例を示すV型エンジンの吸気装置の断面
図である。
【符号の説明】
2 V型エンジン 4 シリンダブロック 10A・10B 各側シリンダバンク 12 空間部 16 クランク軸 18A・18B 各側シリンダ 34A・34B 各側サージタンク 38A・38B 各側吸気マニホルド 40A・40B 各側一次吸気管 44A・44B 各側二次吸気管 52 タンク側吸気部 54 ヘッド側吸気部 56A・56B 各側切換弁 60 切換弁駆動機構 68A・68B 各側燃料噴射弁 70A・70B 各側デリバリパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 27/02 F02M 35/104 F02M 35/116

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V型エンジンの各側シリンダヘッドの上
    方に夫々各側サージタンクを配設し、これら各側サージ
    タンクに一端側を連絡されるとともに途中を夫々反対側
    の各側シリンダヘッド近傍において湾曲反転されて他端
    側を夫々各側シリンダヘッドに取付けられる各側吸気マ
    ニホルドの各側一次吸気管を設け、これら各側吸気マニ
    ホルドの各側一次吸気管の途中を短縮して連絡する各側
    吸気マニホルドの各側二次吸気管を設け、これら各側吸
    気マニホルドの各側二次吸気管を前記V型エンジンのク
    ランク軸軸線方向に一列に配設し、このクランク軸軸線
    方向に一列に配設された各側二次吸気管の各側二次吸気
    通路に各側切換弁を設け、これら各側切換弁を前記V型
    エンジンの運転状態に応じて開閉駆動させる1本の切換
    弁軸を設けたことを特徴とするV型エンジンの吸気装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各側サージタンクを連絡する連絡管
    を設け、この連絡管の連絡通路に遮断弁を設け、この遮
    断弁を前記V型エンジンの運転状態に応じて開閉駆動す
    る遮断弁駆動機構を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のV型エンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 V型エンジンの各側シリンダヘッドの上
    方に夫々各側サージタンクを配設し、これら各側サージ
    タンクに一端側を連絡されるとともに途中を夫々反対側
    の各側シリンダヘッド近傍において湾曲反転されて他端
    側を夫々各側シリンダヘッドに取付けられる各側吸気マ
    ニホルドの各側一次吸気管を設け、これら各側吸気マニ
    ホルドの各側一次吸気管の途中を短縮して連絡する各側
    吸気マニホルドの各側二次吸気管を設け、これら各側吸
    気マニホルドの各側二次吸気管を前記V型エンジンのク
    ランク軸軸線方向に指向させて直線的に集合して配列し
    て設け、前記各側吸気マニホルドの各側一次・二次吸気
    管を前記シリンダブロックの各側シリンダ軸線を2分し
    て描出される中間軸線に直交する平面により前記各側サ
    ージタンクを含むタンク側吸気部と中間の中間吸気部と
    前記各側シリンダヘッドに取付けられるヘッド側吸気部
    とに分割して設け、前記中間吸気部の直線的に集合して
    配列された各側二次吸気管の各側二次吸気通路に各側切
    換弁を設け、これら各側切換弁を前記V型エンジンの運
    転状態に応じて開閉駆動する単一の切換弁駆動機構を設
    け、前記ヘッド側吸気部に各側燃料噴射弁の取付けられ
    る各側噴射弁取付部を設け、前記中間吸気部に各側燃料
    噴射弁の連絡される各側デリバリパイプを一体的に設け
    たことを特徴とするV型エンジンの吸気装置。
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